JP5210075B2 - タイヤの検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、レッド部の内面に幅中心を揃えてスポンジ材が貼り付けられた空気入りタイヤのスポンジ貼付状態を容易に検査しうるタイヤ検査方法に関する。
例えば、図3に示されるように、トレッド部42の内面42iに、タイヤ軸方向の幅を有するスポンジ材44をタイヤ周方向に沿って貼り付けることにより、ロードノイズを低減したスポンジ材付き空気入りタイヤTが提案されている(下記特許文献1参照)。該タイヤTは、ユニフォミティの悪化等を抑制するために、スポンジ材44の幅中心SCは、トレッド部42の幅中心、即ち、タイヤ赤道Cに揃うようにトレッド部42の内面42iに貼り付けられる。
特開2007−161069号公報
しかしながら、トレッド部42の外面42oの任意の位置(例えばタイヤ赤道C)と、それに対応するトレッド部42の内面42iの位置とを同時に目視検査するには、CTスキャンにて図3に示すような断面像を得る他、空気入りタイヤTをタイヤ子午線断面で切断する他ない。従って、上述のスポンジ材付き空気入りタイヤTにおいて、スポンジ材44の幅中心SCが、タイヤ赤道Cに揃っているか等の検査は容易ではなかった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、外の照射器をトレッド部の外面に配して、外のレーザー光をタイヤ半径方向に照射してトレッド部の外面のタイヤ赤道の位置を照射する工程と、内の照射器をタイヤ内腔側に配して、内のレーザー光を、トレッド部の外面のタイヤ赤道に対応するトレッド部の内面側の位置に照射する工程と、内のレーザー光の照射位置を肉眼観察することにより、該照射位置がスポンジ材の幅中心に一致しているか否かを判定する工程とを含むことにより、スポンジ材の幅中心が、タイヤ赤道に揃っているかの検査を容易としうるタイヤの検査方法を提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部の内面に一定のタイヤ軸方向の幅を有するスポンジ材がタイヤ周方向に沿って貼り付けられたスポンジ材付き空気入りタイヤにおいて、前記スポンジ材の幅中心が、タイヤ赤道に揃っているか否かを検査する方法であって、 可視レーザー光である外のレーザー光を照射する外の照射器と、前記外のレーザ光と同一の光軸で向きが異なる内のレーザー光を照射し、かつ、前記外の照射器に同期して相対移動する内の照射器とを含んだ内、外の照射器のうち、前記外の照射器を前記トレッド部の外面に配して、前記外のレーザー光をタイヤ半径方向に照射して前記トレッド部の前記外面のタイヤ赤道の位置を照射する工程と、前記内の照射器をタイヤ内腔側に配して、前記内のレーザー光を、前記トレッド部の前記外面の前記タイヤ赤道に対応する前記トレッド部の内面側の位置に照射する工程と、前記内のレーザー光の照射位置を肉眼観察することにより、該照射位置が前記スポンジ材の前記幅中心に一致しているか否かを判定する工程とを含むことを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記内のレーザー光の前記照射位置が前記スポンジ材の前記幅中心に一致しているか否かを判定する工程において、前記スポンジ材付き空気入りタイヤを回転させることにより、前記内のレーザー光の前記照射位置と、前記スポンジ材の前記幅中心との偏差の量を、前記スポンジ材のタイヤ周方向に亘って観察する請求項1記載のタイヤの検査方法である。
また請求項3記載の発明は、トレッド部の内面に一定のタイヤ軸方向の幅を有するスポンジ材がタイヤ周方向に沿って貼り付けられたスポンジ材付き空気入りタイヤにおいて、前記スポンジ材の幅中心が、タイヤ赤道に揃っているか否かを検査する方法であって、タイヤ半径方向の光軸を有する可視レーザー光である外のレーザー光を、前記トレッド部の一方側の側縁の位置に合わせ、任意の位置に設定されたゼロ基準点から前記トレッド部の前記一方側の側縁までのタイヤ軸方向の距離Xbを測定し、前記外のレーザー光を、前記トレッド部の他方側の側縁の位置に合わせ、前記ゼロ基準点から前記トレッド部の前記他方側の側縁までのタイヤ軸方向の距離Xaを測定し、前記距離Xb及び前記距離Xaから、前記ゼロ基準点から前記タイヤ赤道までのタイヤ軸方向の距離Bを求める工程と、前記外のレーザー光と同一の光軸を有し、かつ、光線の向きが異なる可視レーザー光である内のレーザー光を、タイヤ内腔側の前記スポンジ材の一方側の側縁の位置に合わせ、前記ゼロ基準点から前記スポンジ材の前記一方側の側縁までのタイヤ軸方向の距離Wbを測定し、 前記内のレーザー光を、前記スポンジ材の他方側の側縁の位置に合わせ、前記ゼロ基準点から前記スポンジ材の前記他方側の側縁までのタイヤ軸方向の距離Waを測定し、前記距離Wb及び前記距離Waから、前記ゼロ基準点から前記スポンジ材の前記幅中心までのタイヤ軸方向の距離Aを求める工程と、前記距離Bと前記距離Aとの偏差に基づいて、前記スポンジ材の前記幅中心が前記タイヤ赤道に揃っているかの良否判定を行う工程とを含むことを特徴とする。
本発明のタイヤの検査方法は、外の照射器をトレッド部の外面に配して、外のレーザー光をタイヤ半径方向に照射してトレッド部の外面のタイヤ赤道の位置を照射する工程と、内の照射器をタイヤ内腔側に配して、外のレーザー光と同一の光軸で向きが異なる内のレーザー光を、トレッド部の外面のタイヤ赤道に対応するトレッド部の内面側の位置に照射する工程と、内のレーザー光の照射位置を肉眼観察することにより、該照射位置がスポンジ材の幅中心に一致しているか否かを判定する工程とを含む。このような検査方法は、スポンジ材の幅中心が、タイヤ赤道に揃っているかを容易に判定することができる。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態のタイヤの検査装置1の全体斜視図、図2はその要部正面図である。
本実施形態のタイヤの検査装置1は、空気入りタイヤTを水平に保持する支持台2と、該空気入りタイヤTの内腔側に配される内の照射器3と、前記空気入りタイヤTの外側に配される外の照射器4と、前記空気入りタイヤTに対して内、外の照射器3、4を同期させて相対移動させる移動手段5とを有する。
本実施形態の支持台2は、水平な略円板状をなし、基台6の上部に回転手段17を介して垂直軸回りに回転可能に支持されている。また、支持台2には、その中央部に円形の孔部2Aが形成されている。
前記基台6は、平面視略矩形状に枠組みされた上フレーム8Aと、その下方に配される下フレーム8Bと、これらの上、下フレーム8A、8B間を垂直方向にのびて連結する支柱部9と、前記上フレーム8Aの上面を覆う上板10とを含んで構成される。
前記下フレーム8Bの四隅には、例えばキャスターからなる車輪12が設けられる。また、この車輪12のうち少なくとも1つは、転動をロックするストッパ(図示省略)が設けられることが好ましい。これにより、タイヤの検査装置1は、検査位置まで自由に移動でき、かつその位置で不用意に移動するのを防止できる。なお、移動性を高めるために、基台6には、例えばハンドル13が設けられても良い。
前記回転手段17は、支持台2の下面に固着されかつ孔部2Aに沿って周方向にのびる上のガイドレール17aと、基台6に固着されかつ前記上のガイドレール17aに内嵌される下のガイドレール17bと、これらの間で転動するローラ(図示省略)とを含む。これにより、支持台2は、基台6に対して垂直軸回りに回転可能に支持される。なお、空気入りタイヤTを、その回転軸を支持台2の回転中心に揃えて支持台2の上に置くことにより、支持台2は、該空気入りタイヤTの回転軸回りに回転できる。
さらに、基台6の上板10には、支持台2の外周面及び上面と接触する案内片14が周方向に複数個隔設される。該案内片14は、支持台2の半径方向及び軸方向の移動を制限し、支持台2を安定して回転させるのに役立つ。
また、本実施形態のタイヤの検査装置1には、支持台2を回動させる回動機構18が設けられる。
前記回動機構18は、支持台2の下面に固着された内歯車21と、該内歯車21に噛合するとともに基台6側に支持された平歯車22と、基台6に固定されるとともに前記平歯車22を回転駆動する電動機23とから構成される。従って、電動機23を駆動することにより、内歯車21とともに支持台2を垂直軸回りで回転させることができる。なお、回動機構18には、例えば支持台2の停止位置や回転速度等を制御しうる制御装置(図示省略)等が連係されてもよい。
前記内の照射器3及び外の照射器4は、例えばレーザー発振器を用いて可視レーザー光を照射しうるレーザーポインタからなる。可視レーザー光は、光線の拡散が少ないので、照射されたタイヤの特定位置をピンポイントで照らし、該位置を指し示すのに役立つ。また、可視レーザー光は、肉眼で認識できるものであれば種々の色を採用できる。
図2に示されるように、内の照射器3は、その可視レーザー光36(以後、単に「内のレーザー光36」ということがある)が、支持台2に保持された空気入りタイヤTのトレッド部42の内面42iを照らすように、検査装置1に取り付けられる。この際、内のレーザー光36は、実質的にタイヤ半径方向の光軸を有するよう、内の照射器3の位置が調整される。なお、タイヤ半径方向の光軸とは、タイヤの回転軸と実質的に直交する光軸とする。
また、前記外の照射器4は、その可視レーザー光37(以後、単に「外のレーザー光37」ということがある)が、トレッド部42の外面42oを照らすように検査装置1に取り付けられる。この際、外のレーザー光37は、内のレーザー光36と同一の光軸を有するよう、外の照射器4の取付位置が調整される。従って、内、外の照射器3及び4は、同軸でかつ互いに光線の向きが異なるレーザー光をタイヤに向けて照射しうる。
前記移動手段5は、支持台2に保持された空気入りタイヤTのビード内腔41を貫通して上下(即ち、タイヤ軸方向)にのびるガイド部材25と、このガイド部材25に直動軸受28を介して上下に移動可能に取り付けられたアーム部26とを含む。
前記ガイド部材25は、下端が基台6の上板10に固着されかつ支持台2の孔部2Aを通って上にのびるロッド状をなす。このガイド部材25には、上下方向に目盛(スケール)29が付される。目盛29は、例えば、任意の位置にゼロ基準点30(図8に示す)を有し、そこから上下に数値が付される。このような目盛29は、アーム部26の位置を測定するのに役立つ。なお、このような目盛29に代えて、より高精度に測定ができるデジタルスケールなどが、例えば直動軸受28に設けられても良い。
前記直動軸受28には、ガイド部材25に向けて螺進退しうる止めネジ28aが設けられる。従って、直動軸受28は、止めネジ28aを締めることにより任意の位置でガイド部材25に対して固定でき、かつ弛めることで自在に移動できる。
本実施形態において、前記アーム部26は、図2に示される正面視において略コ字状に形成される。具体的に述べると、アーム部26は、空気入りタイヤTのタイヤ内腔側をのびかつ内の照射器3が固定される内片31と、空気入りタイヤTのトレッド部42の外面42o側をのびかつ外の照射器4が固定される外片32と、タイヤの外側をのびて前記内片31と該外片32とを継ぐ中間片33とから構成される。
前記内片31は、例えば内の照射器3がボルト38にて固定される内のブラケット31aと、この内のブラケット31aから下方へのびる内のロッド部31bとから構成される。
内のブラケット31aは、直動軸受28に連結金具34にて固着される。これにより、内のブラケット31a、ひいてはアーム部26は、ガイド部材25に沿って上下に移動(タイヤ軸方向に移動)できる。なお、内のブラケット31aと内の照射器3との間に、シム等を介在させることにより、内、外の照射器3、4の高さ微調整をなしうる。
内のロッド部31bは、その一部が空気入りタイヤTのビード内腔41を貫通してタイヤ軸方向にのびており、その下端はビード内腔41、支持台2の孔部2A及び上板10に形成される孔部10Aを貫通し、本実施形態では基台6の上フレーム8Aと下フレーム8Bとの間の位置までのびている。
前記外片32は、外の照射器4がボルト38で固定される外のブラケット32aと、この外のブラケット32aから下方へのびる外のロッド部32bとから構成される。
外の照射器4は、内の照射器3と同様、外のブラケット32aとの間にシム等を介在させることによってその取付位置を調整できる。
また、本実施形態の外のロッド部32bの下端には、ネジ溝が形成されたネジ軸部32cが形成される。
本実施形態の中間片33は、基台6の上フレーム8Aと下フレーム8Bとの間を略水平にのびており、その一端が内のロッド部31bの下端に固着される。また、中間片33の他端には、外のロッド部32bのネジ軸部32cが螺合するネジ孔部(図示省略)が形成される。これにより、外のロッド部32bは、中間片33に対して上下に高さ調整可能にナット35で固定される。これは、内、外の照射器3及び4の相対位置を比較的大きな操作量で調整するのに役立つ。
以上のように構成された本実施形態の検査装置1を用いたタイヤの検査方法の一例について説明する。
本実施形態で検査される空気入りタイヤTは、図3に示されるように、トレッド部42の内面42iに、一定のタイヤ軸方向の幅を有するスポンジ材44が、タイヤ周方向に沿って貼り付けられたスポンジ材付き空気入りタイヤである。スポンジ材44は、図4に示されるように、例えば、貼付始端44t1と、貼付終端44t3とを突き合わせて貼り付けされても良いし、離間するものでも良い。
検査装置1は、このようなスポンジ材付き空気入りタイヤにおいて、スポンジ材44の幅中心SCが、タイヤ赤道Cに揃っているか否かの検査を容易に行うことができる。
先ず、空気入りタイヤTは、ガイド部材25の上部から支持台2の上に載せられる。この際、例えばタイヤのサイドウォール部43の一方側s1を上向きとして水平に支持台2に載せられる。また、空気入りタイヤTの回転軸は、支持台2の回転中心と揃えられるのが良い。
次に、図5に示されるように、外のレーザー光37がトレッド部42の外面42oのタイヤ赤道Cの位置に照らすように、外の照射器3の高さを調節される。タイヤ赤道Cの位置は、例えばトレッド部42に形成されているトレッドパターン、トレッド部42の外面42oに形成される分割金型によって生じたバリ等から識別することができる。また、タイヤサイズ等からサイドウォール部43の外面からタイヤ赤道Cの位置までのタイヤ軸方向距離を予め計算し、ガイド部材25の目盛29を用いて外の照射器4のその位置に合わせることもできる。
前記内の照射器3が照射する内のレーザー光36と外のレーザー光37とは、ともにタイヤ半径方向の同一の光軸を有する。従って、上述のように位置合わせされた状況では、内のレーザー光36は、トレッド部42の外面から識別されたタイヤ赤道Cに対応するトレッド部42の内面42i側の位置を照らす。
従って、作業者は、ビード内腔41の空間からトレッド部42の内面42iを覗き込み、内のレーザー光36の照射位置を肉眼観察することにより、該位置がスポンジ材44の幅中心SCに一致しているか否かを判定できる。これにより、タイヤの検査装置1は、トレッド部42の内面42iに対するスポンジ材44の貼り付け位置のズレを検査できる。なお、例えば、内の照射器3の近傍に、トレッド部42の内面42iを撮像可能な撮像装置(図示省略)が設けられてもよい。このような撮像装置によって、トレッド部42の内面42iがモニター等に映し出されるので、該内面42iの目視検査を離れた位置で円滑に行なうことができる。
スポンジ材44の幅中心SCは、例えば肉眼観察による目分量で判断できる。また、本実施形態のスポンジ材44のように、表面に、中心が幅中心SCに一致した凹溝Gが設けられている場合、この凹溝Gを基準に判断することもできる。また、スポンジ材44に、その幅中心SCを予め表示させておくこともできる。
また、本実施形態の検査装置1では、スポンジ材44がタイヤ周方向に沿って正しく貼られているか、即ち、斜め貼りや蛇行張りの有無も簡単に検査できる。例えば図5の状態から支持台2をゆっくりと回転させ、内のレーザー光36の照射位置と、スポンジ材44の幅中心SCとの相対位置関係が、スポンジ材44のタイヤ周方向の全長さに亘って観察される。図6に示されるように、内のレーザー光36は、スポンジ材44の貼付始端44t1から貼付終端44t3まで連続して水平に照らすので、肉眼で内のレーザー光36の照射位置とスポンジ材44の幅中心SCとの偏差δの量を観察することでスポンジ材44の蛇行張りの有無等を検査できる。
なお、スポンジ材44の斜め貼りや蛇行張りの有無の検査に関しては、図7(a)及びトレッド部の内面側から見たスポンジ材44の展開図である図7(b)に示されるように、内のレーザー光36をスポンジ材44の一方側s1又は他方側s2の側縁に照射してタイヤをゆっくりと回転させ、前記偏差δを観察することでも良い。
また、空気入りタイヤTにおいて、トレッド部42のタイヤ赤道Cの位置や、スポンジ材44の幅中心SCの位置が容易に把握できない場合や、さらに厳密な検査が必要な場合には、トレッド部42及びスポンジ材44の各寸法をタイヤの検査装置1によって測定することで、スポンジ材44の貼り付け位置のズレ等をより正確に検査することもできる。以下にいくつかの例について述べる。
先ず、図8(a)に示されるように、内の照射器3の高さを調節し、内のレーザー光36をスポンジ材44の他方側s2の側縁44eの位置に合わせる。そして、このときのアーム部26の位置をガイド部材25の目盛29から読み取る。これにより、ゼロ基準点30からスポンジ材44の他方側s2の側縁44eまでの距離Waが測定される。
次に、図8(b)に示されるように、内の照射器3の高さを調節し、内のレーザー光36をスポンジ材44の一方側s1の側縁44eの位置に合わせる。そして、このときのアーム部26の位置をガイド部材25の目盛29から読み取る。これにより、ゼロ基準点30からスポンジ材44の一方側s1の側縁44eまでの距離Wbが測定される。
上記測定により、スポンジ材44の幅Wcが、距離Wa、Wbの和(符号を考慮した目盛数値では差)として求められる。また、この幅Wcに基づいて、ゼロ基準点30からスポンジ材44の幅中心SCまでの距離Aが分かる。
次に、図9(a)に示されるように、外の照射器4の高さを調節し、外のレーザー光37をトレッド部42の他方側s2の側縁42eの位置に合わせる。そして、このときのアーム部26の位置をガイド部材25の目盛29から読み取る。これにより、ゼロ基準点30からトレッド部42の他方側s2の側縁42eまでの距離Xaが測定される。
次に、図9(b)に示されるように、外の照射器4の高さを調節し、外のレーザー光37をトレッド部42の一方側s1の側縁42eの位置に合わせる。そして、このときのアーム部26の位置をガイド部材25の目盛29から読み取る。これにより、ゼロ基準点30からトレッド部42の一方側s1の側縁42eまでの距離Xbが測定される。
上記測定により、トレッド部42の幅Xcが、距離Xa、Xbの和(符号を考慮した目盛数値では差)として求められる。また、この幅Xcに基づいて、ゼロ基準点30からトレッド部42の幅中心、つまりタイヤ赤道Cまでの距離Bが分かる。
従って、この距離Bと、先に求めたゼロ基準点30からスポンジ材44の幅中心SCまでの距離Aとの偏差(B−A)が、タイヤ赤道Cとスポンジ材44の幅中心SCとのタイヤ軸方向のずれ量になる。よって、この偏差(B−A)が予め定めた閾値よりも大きい場合を、貼付不良のタイヤとして判定することができる。この検査方法では、タイヤ赤道Cとスポンジ材44の幅中心SCとのタイヤ軸方向のずれ量が具体的な数値で計算しうる結果、スポンジ材44の貼り付け状態を厳密に検査できる点で望ましい。
また、上記検査方法は、タイヤ周方向の複数箇所で行われるのが好ましい。例えば、スポンジ材44の貼付始端44t1、貼付終端44t3及びこれらの中間部の少なくとも計3箇所において、前記偏差を求めるのが良い。これにより、タイヤの検査装置1は、タイヤ周方向の斜め貼りや蛇行具合もより厳密に検査できる。
本実施形態の検査装置1は、スポンジ材付き空気入りタイヤの検査の使用に限定されるものではない。例えば、スポンジ材付き空気入りタイヤは、スポンジ材44を強固に接着させるために、図10に示されるように、トレッド部42の内面42iにバフ掛けされた研磨面50が形成される。タイヤの重量アンバランスを防ぐために、この研磨面50も一定の幅KWでかつその幅中心KCがタイヤ赤道Cに揃えられる。従って、このようなスポンジ材44の貼付前の空気入りタイヤについて、その研磨面50が正しい位置に形成されているか否かの検査を、上記と同様の方法で行うことができる。
以上、本発明の特に好ましい形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
本実施形態のタイヤの検査装置の全体斜視図である。 その要部正面図である。 本実施形態のタイヤの検査装置で検査される空気入りタイヤの断面図である。 そのタイヤ赤道での断面図である。 スポンジ材の幅中心が、タイヤ赤道に揃っているか否かの検査を説明する断面図である。 そのトレッド部の内面側から見たスポンジ材の展開図である。 (a)スポンジ材の斜め貼りや蛇行張りの有無の検査を説明する断面図、(b)そのトレッド部の内面側から見たスポンジ材の展開図である。 (a)ゼロ基準点からスポンジ材の他方側の側縁までの距離が測定される状態を説明する断面図、(b)ゼロ基準点からスポンジ材の一方側の側縁までの距離が測定される状態を説明する断面図である。 (a)ゼロ基準点からトレッド部の他方側の側縁までの距離が測定される状態を説明する断面図、(b)ゼロ基準点からトレッド部の一方側の側縁までの距離が測定される状態を説明する断面図である。 トレッド部の内面にバフ掛けされた研磨面を有する空気入りタイヤの線図である。
符号の説明
2 支持台
3 内の照射器
4 外の照射器
5 移動手段
36 可視レーザー光
37 可視レーザー光
42 トレッド部
42i 内面

Claims (3)

  1. トレッド部の内面に一定のタイヤ軸方向の幅を有するスポンジ材がタイヤ周方向に沿って貼り付けられたスポンジ材付き空気入りタイヤにおいて、前記スポンジ材の幅中心が、タイヤ赤道に揃っているか否かを検査する方法であって、
    可視レーザー光である外のレーザー光を照射する外の照射器と、前記外のレーザ光と同一の光軸で向きが異なる内のレーザー光を照射し、かつ、前記外の照射器に同期して相対移動する内の照射器とを含んだ内、外の照射器のうち、前記外の照射器を前記トレッド部の外面に配して、前記外のレーザー光をタイヤ半径方向に照射して前記トレッド部の前記外面のタイヤ赤道の位置を照射する工程と、
    前記内の照射器をタイヤ内腔側に配して、前記内のレーザー光を、前記トレッド部の前記外面の前記タイヤ赤道に対応する前記トレッド部の内面側の位置に照射する工程と、
    前記内のレーザー光の照射位置を肉眼観察することにより、該照射位置が前記スポンジ材の前記幅中心に一致しているか否かを判定する工程とを含むことを特徴とするタイヤの検査方法。
  2. 前記内のレーザー光の前記照射位置が前記スポンジ材の前記幅中心に一致しているか否かを判定する工程において、
    前記スポンジ材付き空気入りタイヤを回転させることにより、前記内のレーザー光の前記照射位置と、前記スポンジ材の前記幅中心との偏差の量を、前記スポンジ材のタイヤ周方向に亘って観察する請求項1記載のタイヤの検査方法。
  3. トレッド部の内面に一定のタイヤ軸方向の幅を有するスポンジ材がタイヤ周方向に沿って貼り付けられたスポンジ材付き空気入りタイヤにおいて、前記スポンジ材の幅中心が、タイヤ赤道に揃っているか否かを検査する方法であって、
    タイヤ半径方向の光軸を有する可視レーザー光である外のレーザー光を、前記トレッド部の一方側の側縁の位置に合わせ、任意の位置に設定されたゼロ基準点から前記トレッド部の前記一方側の側縁までのタイヤ軸方向の距離Xbを測定し、
    前記外のレーザー光を、前記トレッド部の他方側の側縁の位置に合わせ、前記ゼロ基準点から前記トレッド部の前記他方側の側縁までのタイヤ軸方向の距離Xaを測定し、
    前記距離Xb及び前記距離Xaから、前記ゼロ基準点から前記タイヤ赤道までのタイヤ軸方向の距離Bを求める工程と、
    前記外のレーザー光と同一の光軸を有し、かつ、光線の向きが異なる可視レーザー光である内のレーザー光を、タイヤ内腔側の前記スポンジ材の一方側の側縁の位置に合わせ、前記ゼロ基準点から前記スポンジ材の前記一方側の側縁までのタイヤ軸方向の距離Wbを測定し、
    前記内のレーザー光を、前記スポンジ材の他方側の側縁の位置に合わせ、前記ゼロ基準点から前記スポンジ材の前記他方側の側縁までのタイヤ軸方向の距離Waを測定し、
    前記距離Wb及び前記距離Waから、前記ゼロ基準点から前記スポンジ材の前記幅中心までのタイヤ軸方向の距離Aを求める工程と、
    前記距離Bと前記距離Aとの偏差に基づいて、前記スポンジ材の前記幅中心が前記タイヤ赤道に揃っているかの良否判定を行う工程とを含むことを特徴とするタイヤの検査方法。
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