JP5209041B2 - 電子時計 - Google Patents

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Description

本発明は、ステップモータを有する電子時計に関する。
指針を有する電子時計は、視認性を向上させるため大きな指針(特に秒針)を装着すると、時計を落としたり、ぶつけたりした時に衝撃によってロータの位相が狂わされ、時刻表示が狂ってしまうという問題が生じる。上記の問題に対応するため、衝撃によって生じるロータの振動を検出し、もし衝撃が発生したと判定された場合は、直ちにコイルに強制的に電流を流してロータに制動を掛けて衝撃による時刻狂いを防止する方法が特許文献1に開示されている。なお以後この方法を単に電磁制動方式と称する。
特許文献1に開示された従来の技術を図21、図22を用いて簡単に説明する。図21は従来例の構成を示すブロック図、図22は従来例の電子時計の出力する波形図である。図21において1はロータ10とコイル13より構成されるステップモータ、101はステップモータ1を駆動する駆動パルスPaを発生する駆動パルス発生回路、102はステップモータ1に衝撃が加わったときにロータ10を制動制御するためのロックパルスPLを発生するロックパルス発生回路、103は駆動パルス発生回路101の発生する駆動パルスPa、またはロックパルス発生回路102の発生するロックパルスPLを選択するパルス選択回路、108はパルス選択回路103の選択したパルスをコイル13に出力するドライバ回路、104はロータ10の振動によってコイル13に発生する逆起電流によって衝撃の有無を検出する衝撃検出回路である。
続いて回路動作について説明する。図22に示すように正秒のタイミングs1で駆動パルス発生回路101から出力された駆動パルスPaは、パルス選択回路103及びドライバ回路108を介してコイル13のO1より出力され、ロータ10を180度回転させる。そして駆動によるロータ10の振動が収まると推測される一定期間を衝撃検出を行わない不感期間T1として設け、その後、衝撃を検出する衝撃検出期間T2に移行する。衝撃検出期間T2では衝撃検出回路104は周期的に衝撃検出信号gにより衝撃による逆起電圧を検出する。そして、衝撃検出期間T2の期間内で衝撃Gによって逆起電圧が生じた場合は、衝撃検出回路104は直ちにロックパルスPLを出力するようにロックパルス発生回路102及びパルス選択回路103を制御する。そしてコイル13のO1より出力されたロックパルスPLによってロータ10を制動制御する。ロックパルスPLが出力された後は、ロックパルスPLによる振動が収まる不感期間T1を設け、その後、再度衝撃を検出する衝撃検出期間T2に移行する。
なお、ロックパルスPLは駆動パルスPaと同じ位相(O1)に出される。通常は駆動パルスPaによってロータ10が180度回転しているため、その後出力されるロックパルスPLはロータ10が回転しない位相で出力される。よってロックパルスPLによってロータ10が回転させられ、時刻が狂ってしまうことは無い。
特開2005−172677号公報 特開2000−75063号公報 国際公開第95/27926号パンフレット
上述のように従来の技術ではロータ10の振動を検出することで、それを衝撃として判定している。ただし単にロータ10の振動を検出するだけだとロータ10が駆動パルスPaによって回転した後の振動をも衝撃と判断してしまうため駆動パルスPa印加後の一定期間を不感期間T1として設けている。ところが時計に対して外部磁界が加わった状態で駆動パルスPaが加わると通常とは大きく異なる振動をすることがある。これはロータ10のステータに対する停止位置が外部磁界によってずれてしまうためである。そして極端な場合にはロータ10が次の位相の位置で停止できず、約360度回転(秒針でいうと1秒間に2秒分進む)が発生してしまう。
上記現象について図面に基づいて説明する。図23、図24、図25、図26、図27はロータ10の動きを説明するためのステップモータの平面図である。図23は外部磁界の無い場合、図24は外部磁界の無い場合でコイルに通電した場合、図25は外部磁界が加わった場合、図26は外部磁界が加わった場合でコイルに通電した場合、図27は外部磁界が加わった場合でロータ10が180度回転した場合の図である。図において1はステップモータ、10はロータ、11はロータ10を構成している磁石、12はステータ、13はコイル、14はコイルコアである。ロータ10及び磁石11はステータ12に設けられた穴a1の内部に回転可能に支持されている。また磁石11の磁極N、Sの静止角度c2は、ステータ12の略長手方向の角度c1に対して一定の角度θiだけ傾いた位置に停止している。なお磁石11の磁極N、Sの静止角度c2が角度θiになるのはステータ12の穴a1の周囲に設けられた内周形状(図示せず)によるものである。図23の状態でコイル13に通電すると図24に示すようになる。即ち、コイル13に電流が流れることによってコイルコア14に磁界e1が発生し、ステップモータ1に時計周りに伝わる。そしてステータの略長手方向の角度c1にコイル13による磁界N1、S1が発生する。よって磁石11はコイル13による磁界N1、S1と反発し、回転運動を行う。なお前述のように磁石11の磁極N、Sの静止角度c2はコイル13によって発生した磁界N1、S1の向きである角度c1に対して角度θiだけ傾いている。よって磁石11は矢印Y1に示す如く時計回りに回転することになる。
次に外部磁界が加わった場合について説明する。図25は外部磁界がステップモータ1に加わった図である。図25では外部磁界e3が図の右から左へ加わっている。そして外部磁界e3はステップモータ1のステータ12及びコイルコア14を右から左へ通っている。ステータ12の穴a1の周囲には外部磁界e3による磁極N3、S3が発生する。そのため磁石11の磁極N、Sは外部磁界e3による磁極N3、S3の影響を受けて本来の静止角度c2に停止することが出来ず、ステータ12の略長手方向の角度c1とθxの角度を有する角度c3の位置に停止する。
この状態でコイル13に通電すると図26に示す如く、コイルコア14に磁界e1が発生し、ステップモータ1に時計周りに伝わる。そしてステータの略長手方向c1に磁界N1、S1が発生する。よって磁石11はコイル13による磁界N1、S1と外部磁界e3による磁極N3、S3の合成された磁界と反発し、回転運動を行うことになる。そして磁石11は180度回転して図27に示す位置となる。図に示すように図27は図25に比べて磁石11の位相が180度異なり、磁極Sが左側になっている。このとき磁石11の磁極N、Sと外部磁界による磁極N3、S3が反発する位置関係となり、磁石11は外部磁界e3のため安定して静止することが出来なくなる。そのため磁石11はさらに180度、合計360度分回転してしまい、再度図25に示す位置まで回転して静止する。即ち秒針の動きとしては1回に2秒進んでしまう事になる。
なお電磁制動方式を持たない時計の場合はこの現象が起こっても大きな問題にはならない。それは次の駆動パルス出力時に磁石11の位相が駆動パルスの位相と合わず、駆動できないためである。すなわち始めの駆動パルスで2秒進むが、次の駆動パルスでは駆動できないため1秒遅れることになる。よってトータルとして時刻狂いとならない。また外部磁界がなくなれば、元の正常な運針にもどることが出来る。
ところが電磁制動方式を有する場合、以下に示すような問題が発生する。図27から図25にロータ10が回転して移行するのであるが、この現象はほとんどの場合、衝撃検出を行わない不感期間T1の後で生じ、発生する時間もきわめて不規則である。即ち、衝撃を検出する衝撃検出期間T2にこの現象が発生することになる。よってこのロータ10の回転を衝撃と誤検出してしまいロックパルスPLが出力されてしまう。さらに通常ロックパルスは回転しない位相で出力されるものであるが、ロータ10が360度回転しているためロックパルスは回転する側に出力されてしまう。そしてロックパルスPLによってロータ10が回転させられてしまうことになる。さらに、前述した駆動パルスPaによる回転の場合と同様にロックパルスPLによっても磁石11は360度回転してしまう。そして再度360度回転したときの自由振動を衝撃と誤検出してしまいロックパルスPLが再度出力される。この現象が連続して発生して磁石11は次々に回転し、秒針は1秒間に数十秒も進んでしまう異常現象が発生する。(以下この現象を磁界中での異常運針と称す)これは時刻の大幅な狂いとなるため電子時計としては致命的な欠陥となる。またロックパルスPLは非常に大きな消費電流であるため、ロックパルスPLが連続して出力されることは電池寿命の大幅な減少となってしまう。
磁界中での異常運針について図28を用いて詳述する。図28に示すように正秒のタイミングs1で駆動パルスPaが出力される。そして不感期間T1として設け、その後、衝撃検出信号gにより衝撃による逆起電圧を検出する衝撃検出期間T2に移行する。一方、ロータ10は磁界中であるため、衝撃検出期間T2内で360度回転Q1をしてしまう。360度回転Q1の逆起電流を、衝撃による逆起電圧が生じた衝撃検出信号gであると誤判定してしまい、衝撃検出回路104はロックパルスPLを出力する。本来ならばロックパルスPLはロータ10を制動制御するように出力されるのであるが、しかし磁界中でロータ10が360度回転Q1をしてしまっているので位相が逆となり、ロックパルスPLはロータ10を回転させる側に出力される。そして磁界中であるため駆動パルスPaと同様にロックパルスPLによって駆動されたロータ10は、やはり360度回転Q2をしてしまう。
一方、ロックパルスPL出力後にも不感期間T1を設け、その後に、衝撃検出期間T2に移行する。また前述のようにロックパルスPLで駆動されたロータ10は360回転Q2を起こすが、360回転Q2が衝撃検出期間T2内で発生してしまう。そして、360回転Q2による逆起電流を、衝撃による逆起電圧が生じた衝撃検出信号gであると誤判定してしまい、衝撃検出回路104はさらにロックパルスPLを出力してしまう。そしてロータ10は再度ロックパルスPLによって360度回転させられる。上記の動作を繰り返すことでロータ10は次々と360度回転をさせられ、異常な運針となる。なお、次のタイミングs2では駆動パルスPaの出力がO2から出力され、位相が異なるため磁界中でも異常運針をすることが無いが、さらに次のタイミングs3(図示せず)ではまた異常運針となる位相となる。
なお磁界中での異常運針は、より大きな駆動力を有するパルスの場合に発生し易く、小さな駆動力のパルスでは発生しにくい。例えば通常駆動パルスで止まり検出を行い、止まった場合に補正駆動パルスで駆動する負荷補システムの場合、通常駆動パルスでは駆動力が小さく磁界中での異常運針を発生しないが、補正駆動パルスで駆動される場合は、補正駆動パルスが負荷が大きい場合でも確実に駆動できるように駆動力が大きくなっている。よって補正駆動パルスでは磁界中での異常運針が発生することになる。近年の電子時計では低消費電流のため負荷補システムを採用する場合が多く、したがって磁界中での異常運針を発生しやすくなっている。
本発明の目的は、上述の欠点を解消し、磁界中での異常運針する事の無い電子時計を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明は、コイルとロータを有するステップモータと、前記ステップモータを駆動する通常駆動パルス発生手段と、外部からの衝撃によって生ずる前記ロータの振動を検出する衝撃検出手段と、前記衝撃検出手段が衝撃を検出した場合に前記ステップモータを制動制御するロックパルスを出力するロックパルス出力手段と、を有する電子時計において、所定条件の検出により前記衝撃検出手段の検出動作の禁止・許可を制御する衝撃検出制御手段を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる電子時計は、上記発明において、前記ロータの回転、非回転を検出する回転検出手段と、前記回転検出手段の検出結果により非回転と判定された場合は補正駆動パルスを発生する補正駆動パルス発生手段と、を有し、前記衝撃検出制御手段は、非回転検出時に前記衝撃検出手段の検出動作を禁止し、回転検出時に前記衝撃検出手段の検出動作を許可することを特徴とする。
また、本発明にかかる電子時計は、上記発明において、前記衝撃検出制御手段は、前記補正駆動パルスが連続して出力された場合に、1回目の前記補正駆動パルスが出力された場合には衝撃検出を継続し、2回目以降の前記補正駆動パルスが出力された場合には衝撃検出を禁止することを特徴とする。
また、本発明にかかる電子時計は、上記発明において、前記通常駆動パルス発生手段は、駆動力の異なる複数の通常駆動パルスを発生し、前記複数の通常駆動パルスの中から一つの通常駆動パルスを選択して出力する通常駆動パルス選択手段を有し、前記衝撃検出制御手段は、前記通常駆動パルス選択手段が前記通常駆動パルスをより小さな通常駆動パルスへ選択を切り替えた後の最初に前記補正駆動パルスが出力された場合には衝撃検出を継続し、2回目以降の前記補正駆動パルスが出力された場合には衝撃検出を禁止することを特徴とする。
また、本発明にかかる電子時計は、上記発明において、外部操作部材と、該外部操作部材の操作により入力信号を発生する外部入力手段を有し、前記衝撃検出制御手段は、該入力信号に基づき衝撃検出の禁止・許可の制御を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかる電子時計は、上記発明において、外部磁気を検出するための磁気検出手段を有し、前記衝撃検出制御手段は、該磁気検出手段の検出結果に基づき衝撃検出の禁止・許可の制御を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかる電子時計は、上記発明において、前記回転検出手段、もしくは前記衝撃検出手段を前記磁気検出手段として兼用することを特徴とする。
また、本発明にかかる電子時計は、上記発明において、衝撃検出を禁止した場合にはコイルの端子間をシャントすることを特徴とする。
また、本発明にかかる電子時計は、上記発明において、前記衝撃検出制御手段は、非回転検出時に前記衝撃検出手段の検出動作を禁止した後の所定時間経過後に、前記衝撃検出手段に検出動作を許可することを特徴とする。
また、本発明にかかる電子時計は、上記発明において、第2の所定条件の検出により通常駆動パルス発生手段により通常駆動パルスの出力許可・停止を制御する駆動パルス制御手段を有し、前記駆動パルス制御手段による前記通常駆動パルスの出力停止中の前記所定時間経過後に前記衝撃検出手段の検出動作を許可することを特徴とする。
また、本発明にかかる電子時計は、上記発明において、コイルとロータを有する第2ステップモータと、前記第2ステップモータを駆動する第2通常駆動パルス発生手段と、前記第2ステップモータのロータの回転、非回転を検出する第2回転検出手段と、前記第2回転検出手段の検出結果により非回転と判定された場合は補正駆動パルスを発生する第2補正駆動パルス発生手段とを有し、前記衝撃検出制御手段は、前記第2回転検出手段による回転検出時に前記衝撃検出手段の検出動作を許可することを特徴とする。
また、本発明にかかる電子時計は、上記発明において、前記衝撃検出制御手段は、前記第2回転検出手段による非回転検出時に前記衝撃検出手段の検出動作を禁止することを特徴とする。
また、本発明にかかる電子時計は、上記発明において、前記ステップモータと、前記第2ステップモータとは、互いのコイルの長手方向が平行に配置されていることを特徴とする。
以上のように本発明によれば、電磁制動方式の時計で、補正駆動パルスが発生された場合にロックパルスの出力を制限することで磁界中での異常運針を防止することが出来る。
さらに第2の制限手段を設けることで、低消費電流化するための多段式負荷補の電子時計においても衝撃によるステップモータの狂いを防止することが出来る。
また、クロノ針のような運針が任意に開始および停止される構成においても、ロックパルスPLの出力の禁止や許可を適切に制御出来る。
図1は、本発明の実施例1にかかる電子時計の回路構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の電子時計の回路の動作を説明する波形図である。(実施例1) 図3は、本発明の電子時計動作を示すフローチャートである。(実施例1) 図4は、本発明の電子時計の回路が発生するパルス波形図である。(実施例2) 図5は、本発明の電子時計の回路構成を示すブロック図である。(実施例2) 図6は、本発明の電子時計の回路の動作を説明する波形図である。(実施例2) 図7は、本発明の電子時計動作を示すフローチャートである。(実施例2) 図8は、本発明の電子時計の回路構成を示すブロック図である。(実施例3) 図9は、本発明の電子時計動作を示すフローチャートである。(実施例3) 図10は、クロノ針による制御の不具合を示すタイミングチャートである。 図11は、実施例4にかかるクロノグラフ機能付き電子時計の回路構成を示すブロック図である。 図12は、実施例4にかかるクロノグラフ機能付きの電子時計の処理内容を示すフローチャートである。(その1) 図13は、実施例4にかかるクロノグラフ機能付きの電子時計の処理内容を示すフローチャートである。(その2) 図14は、実施例4によるロックパルス出力制限の解除動作を示すタイミングチャートである。 図15−1は、実施例5にかかるクロノグラフ機能付き電子時計の回路構成を示すブロック図である。 図15−2は、実施例5にかかるクロノモータと時刻モータの配置例を示す図である。 図16は、実施例5にかかるクロノグラフ機能付きの電子時計の処理内容を示すフローチャートである。(その1) 図17は、実施例5にかかるクロノグラフ機能付きの電子時計の処理内容を示すフローチャートである。(その2) 図18は、実施例5によるロックパルス出力制限の解除動作を示すタイミングチャートである。 図19は、実施例6にかかるクロノグラフ機能付きの電子時計の処理内容を示すフローチャートである。(その1) 図20は、実施例6にかかるクロノグラフ機能付きの電子時計の処理内容を示すフローチャートである。(その2) 図21は、従来の電子時計の回路構成を示すブロック図である。 図22は、従来の電子時計の回路の動作を説明する波形図である。 図23は、ロータ10の動きを説明するためのステップモータの平面図である。 図24は、ロータ10の動きを説明するためのステップモータの平面図である。 図25は、ロータ10の動きを説明するためのステップモータの平面図である。 図26は、ロータ10の動きを説明するためのステップモータの平面図である。 図27は、ロータ10の動きを説明するためのステップモータの平面図である。 図28は、従来の電子時計の磁界中での異常運針を説明する波形図である。
符号の説明
1 ステップモータ
10 ロータ
11 磁石
12 ステータ
13 コイル
101 駆動パルス発生回路
102 ロックパルス発生回路
111、121 通常駆動パルス発生回路
103、113 パルス選択回路
108 ドライバ回路
104、114 衝撃検出回路
115 回転検出回路
116 制限回路
118 回転検出記憶回路
120、130 ランク設定回路
138 ランクダウン記憶回路
1101 クロノモータ
1102 クロノグラフ制御回路
1103 時間基準信号源
1104 計時回路
Pa 駆動パルス
Ps、Ps1〜Ps5 通常駆動パルス
Pf 補正駆動パルス
T2 衝撃検出期間
T3 衝撃検出禁止期間
以下、図面に基づき、各実施例を説明する。
以下、本発明の実施例1を図面に基づいて詳述する。図1は実施例1の電子時計の回路構成を示すブロック図、図2は実施例1の電子時計の出力する波形図、図3は実施例1の電子時計の回路の動作を示すフローチャートである。なお従来例で説明したものと同じ構成要素には同じ番号をつけて説明を省略する。
図1において、1はロータ10とコイル13より構成されるステップモータ、111は通常駆動パルスPsを発生する通常駆動パルス発生回路、112は通常駆動パルスPsで駆動できない場合に出力される補正駆動パルスPfを発生する補正駆動パルス発生回路、102はロックパルスPLを発生するロックパルス発生回路、113は通常駆動パルス発生回路111の発生する通常駆動パルスPs、または補正駆動パルス発生回路112の発生する補正駆動パルスPf、またはロックパルス発生回路102の発生するロックパルスPLのいずれかを選択するパルス選択回路である。108はパルス選択回路113の選択したパルスをコイル13に出力するドライバ回路、115は通常駆動パルスPsによって回転成功/失敗の判定を行う回転検出回路、114はロータ10の振動によってコイル13に発生する逆起電流によって衝撃の有無を検出する衝撃検出回路、116は回転検出回路115の結果によってロックパルスPLの制限を行う制限回路である。
続いて回路動作について図1及び図2を用いて説明する。図2(a)に示すように正秒のタイミングs1で通常駆動パルス発生回路111から通常駆動パルスPsが出力され、パルス選択回路113によって選択され、ドライバ回路108の端子O1からコイル13に出力され、ロータ10を駆動する。回転検出回路115はロータ10の回転の成功/失敗の検出を、回転検出期間Tkにコイル13に生じる逆起電流を回転検出信号rを検出することで行う。なお、回転検出期間Tkは衝撃検出を行わない不感期間T1を兼ねている。回転検出回路115が「回転成功」と判定した場合は、回転検出回路115はパルス選択回路113を補正駆動パルスPfを選択出力しないよう制御する。よって図2(a)に示すように補正駆動パルスPfは出力されない。そして、制限回路116は回転検出回路115から「回転成功」の信号を受け、衝撃検出回路114の検出動作を許可し、衝撃を検出する衝撃検出期間T2に移行する。衝撃検出期間T2では衝撃検出回路114は衝撃検出信号gによって周期的に衝撃による逆起電圧の有無を検出する。衝撃Gによる逆起電圧が生じた場合は直ちにロックパルス発生回路102からロックパルスPLを出力し、パルス選択回路113を介してドライバ回路108の端子O1からロックパルスPLが出力され、ロータ10を制動し、ロータ10が衝撃によって回転させられるのを防止する。ロックパルスPLの出力が終了すると、制動によるロータ10の振動が収まると推測される一定期間を衝撃検出を行わない不感期間T1として設け、その後、再度、衝撃検出期間T2に移行する。衝撃検出期間T2は次の正秒のタイミングs2まで継続される。
続いてロータ10が回転できなかった場合について説明する。図2(b)に示すように正秒のタイミングs1で通常駆動パルス発生回路111から駆動パルスPsが出力され、パルス選択回路113によって選択され、ドライバ回路108の端子O1からコイル13に出力される。そして回転検出回路115はロータ10が回転したかどうかをコイル13に生じる逆起電流を回転検出信号rによって検出することで行うまでは回転成功の場合と同じである。回転検出回路115が「回転失敗」と判定した場合は、回転検出回路115はパルス選択回路113を補正駆動パルスPfを選択出力するよう制御する。よってパルス選択回路113を介してドライバ回路108の端子O1から補正駆動パルスPfが出力され、ロータ10を再度駆動する。一方、制限回路116は回転検出回路115から「回転失敗」の信号を受け、衝撃検出回路114の検出を制限し、衝撃の検出を行わない衝撃検出禁止期間T3に移行する。なお衝撃検出禁止期間T3は次の正秒のタイミングs2まで継続する。
上記動作について図3のフローチャートを用いて説明する。まず正秒のタイミングで通常駆動パルスPsが出力される(ステップST11)。続いて回転検出回路115によって回転検出が行われ(ステップST12)、「回転成功」と判定された場合(ステップST12のY)は衝撃検出が許可される(ステップST13)。そして衝撃検出回路114によって衝撃を検出し(ステップST14)、もし衝撃Gがあった場合は(ステップST14のY)、ロックパルスPLが出力される(ステップST15)。一方ステップST12で「回転失敗」と判定された場合は(ステップST12のN)、補正駆動パルスPfが出力され(ステップST16)、衝撃検出は禁止される(ステップST17)。
上記のようにして、補正駆動パルスPfが発生した場合には衝撃検出を禁止し、ロックパルスPLの発生をなくしている。よって外部磁界による磁界中での異常運針が発生する事を防止している。
なお、衝撃検出禁止期間T3では衝撃検出回路114は衝撃検出を行わず、衝撃が生じた場合はロックパルスPLが出力されず、衝撃によりロータ10が狂ってしまう場合がある。このため衝撃検出禁止期間T3においてはコイル13の端子O1、O2間をシャント(ショート)させておくことが望ましい。具体的には、ドライバ回路108の端子O1、O2から同じ固定電位を出力する。これにより、電磁ブレーキを利かせ、衝撃に対する耐性を改善できる。
また、前述のように通常駆動パルスPsによって「回転失敗」となった場合に、衝撃検出禁止期間T3となり衝撃に対して弱くなってしまう。これに対応するためには通常駆動パルスPsを比較的大きな駆動力を持たせることで、「回転失敗」となることを極力避け、衝撃に対して弱くなることを避けることが可能である。
次に、本発明の実施例2を図面に基づいて詳述する。実施例2は通常駆動パルスとして駆動力の異なる複数の通常駆動パルスを用意した場合の例である。上述した特許文献2、特許文献3に開示されている電子時計では消費電流を極力抑えるため、駆動できるぎりぎりの通常駆動パルスを複数の通常駆動パルスの中から選択して出力する方法が採用されている。その場合の通常駆動パルスの選択方法として次の二つの動作を行っている。第1に、ある大きさの通常駆動パルスで駆動できなかったら補正駆動パルスを出して再駆動するとともに、次の駆動時には1ランク大きな通常駆動パルスに切り替える。第2に、ある大きさの通常駆動パルスで連続して駆動できた場合(例えば4分間連続で駆動できた場合)は次の駆動時には1ランク小さな通常駆動パルスに切り替える。上記二つの動作により通常駆動パルスを選択し消費電流を小さくするものである。
上記動作について説明する。図4は実施例2の通常駆動パルスPs1〜Ps5を示す波形図である。通常駆動パルスPs1〜Ps5はそれぞれ3.0ms、3.5ms、4.0ms、4.5ms、5.0msの長さのパルスである。例として通常駆動パルスPs3が最小の駆動可能なパルスで、通常駆動パルスPs2では駆動できない場合について説明する。通常駆動パルスPs3で連続して駆動し続け、4分間経過すると一つ小さなランクの通常駆動パルスPs2に切り替えられる。しかし通常駆動パルスPs2では駆動することが出来ず、補正駆動パルスPfによって再駆動され、次の駆動パルスは1ランク大きな通常駆動パルスPs3によって駆動されることになる。逆に駆動力の大きい駆動パルスPs4で駆動されている場合は4分後に一つ小さなランクの通常駆動パルスPs3に切り替えられ、最小の駆動パルスPs3を選択することが出来る。(以後この方式の負荷補システムを多段負荷補と呼ぶ)
ところが、多段負荷補の電子時計で実施例1の方式を採用した場合、下記のような問題が生じる。多段負荷補を採用した電子時計では、上述した通り、4分間に一度、駆動できない小さな駆動パルスPs2が加えられることになる。そしてそのときには補正駆動パルスPfで駆動されることになる。即ち実施例1の方式では4分間毎に1秒間衝撃検出が行われず、衝撃に対して弱い状況が発生することになる。実施例2は上記不具合に対応した例であり、特徴としては連続して回転検出が止まりと判定された場合にロックパルスの出力を制限するものである。
図5は実施例2の電子時計の回路構成を示すブロック図、図6は実施例2の電子時計の出力する波形図、図7は実施例2の電子時計の回路の動作を示すフローチャートである。なお従来例及び実施例1で説明したものと同じ構成要素には同じ番号をつけて説明を省略する。図5において、1はロータ10とコイル13より構成されるステップモータ、121は図4に示す通常駆動パルスPs1〜Ps5を発生する通常駆動パルス発生回路、112は補正駆動パルス発生回路、102はロックパルス発生回路、113はパルス選択回路、108はドライバ回路、115は回転検出回路、114は衝撃検出回路、116は回転検出回路115の検出結果、及び、後述する回転検出記憶回路118の記憶内容によってロックパルスPLの制限を行う制限回路である。118は回転検出回路115の検出結果を記憶し、その検出結果で制限回路116を制御する回転検出記憶回路である。なお回転検出記憶回路118はロックパルスの出力を制限する第2の制限手段である。120は回転検出回路115の回転検出結果に基づき通常駆動パルスPs1〜Ps5を選択するランク設定回路である。
続いて回路動作について図5及び図6を用いて説明する。実施例2においての図6(a)は実施例1の図2(a)と略同じ図である。正秒のタイミングs1で通常駆動パルス発生回路121から通常駆動パルスPs3が出力され、パルス選択回路113によって選択され、ドライバ回路108の端子O1からコイル13に出力され、ロータ10を駆動する。回転検出回路115はロータ10の回転成功/失敗の検出を、回転検出期間Tkにコイル13に生じる回転検出信号rを検出することで行う。なお、回転検出期間Tkは衝撃検出を行わない不感期間T1を兼ねている。回転検出回路115が「回転成功」と判定した場合は、回転検出回路115はパルス選択回路113を補正駆動パルスPfを選択出力しないよう制御する。よって図6(a)に示すように補正駆動パルスPfは出力されない。また回転検出記憶回路118はこのとき「回転成功」と記憶する。そして、制限回路116は回転検出回路115から「回転成功」の信号を受け、衝撃検出回路114の検出動作を許可し、衝撃を検出する衝撃検出期間T2に移行する。衝撃検出期間T2では衝撃検出回路114は衝撃検出信号gによって周期的に衝撃による逆起電圧の有無を検出する。衝撃Gによる逆起電圧が生じた場合は直ちにロックパルス発生回路102がロックパルスPLを出力し、パルス選択回路113を介してドライバ回路108の端子O1からロックパルスPLが出力され、ロータ10を制動し、ロータ10が衝撃によって回転させられるのを防止する。ロックパルスPLの出力が終了すると、制動によるロータ10の振動が収まると推測される一定期間を衝撃検出を行わない不感期間T1として設け、その後、再度、衝撃検出期間T2に移行する。衝撃検出期間T2は次の正秒のタイミングs2まで継続される。
なお、回転検出回路115が通常駆動パルスPs3によって連続4分間回転できたと判定した場合、ランク設定回路120は通常駆動パルスPs3から一つ小さい駆動力の通常駆動パルスPs2に切り替えるように通常駆動パルス発生回路121を制御する。なお通常駆動パルスを一つ小さい駆動力の通常駆動パルスに切り替える動作を以後ランクダウン動作と称する。
図6(b)は正秒のタイミングs3で通常駆動パルスPs2に切り替わった場合の波形図である。正秒のタイミングs3で通常駆動パルス発生回路121から駆動パルスPs2が出力され、パルス選択回路113によって選択され、ドライバ回路108の端子O1からコイル13に出力される。回転検出回路115はロータ10の回転成功/失敗の検出を行う。通常駆動パルスPs2は駆動力が小さく、ロータ10は回転できず、回転検出回路115は「回転失敗」と判定する。そして、回転検出回路115はパルス選択回路113を補正駆動パルスPfを選択出力するよう制御する。よってパルス選択回路113を介してドライバ回路108の端子O1から補正駆動パルスPfが出力され、ロータ10を再度駆動する。なお、回転検出記憶回路118は「回転失敗」と記憶する。一方、制限回路116は、回転検出回路115から「回転失敗」の信号、及び、回転検出記憶回路118から「前回(正秒のタイミングs2)は回転成功」という信号を受けて、衝撃検出回路114の検出動作を許可し、衝撃を検出する衝撃検出期間T2に移行する。なお、衝撃検出期間T2に先立って補正駆動パルスPfによる振動が収まると推測される一定期間を衝撃検出を行わない不感期間T1として設けている。よって衝撃Gによる逆起電圧が生じた場合は直ちにロックパルス発生回路102がロックパルスPLを出力しロータ10を制動することは図6(a)の動いていると判定された場合と同様である。なお衝撃検出期間T2は次の正秒のタイミングs4まで継続する。
正秒のタイミングs3において通常駆動パルスPs2で回転検出回路115が「回転失敗」と判断したため、次の正秒のタイミングs4ではランク設定回路120は通常駆動パルスPs2から一つ大きい駆動力の通常駆動パルスPs3に切り替えるように通常駆動パルス発生回路121を制御する。なお通常駆動パルスを一つ大きい駆動力の通常駆動パルスに切り替える動作を以後ランクアップ動作と称する。
図6(c)は正秒のタイミングs4で通常駆動パルスPs3に切り替わった場合の波形図である。なお図6(c)はs4のタイミングでは正秒のタイミングs1〜s3よりも輪列負荷が増えて通常駆動パルスPs3では駆動できなくなった場合を示している。正秒のタイミングs4で通常駆動パルス発生回路121から駆動パルスPs3が出力され、パルス選択回路113によって選択され、ドライバ回路108の端子O1からコイル13に出力される。しかし、輪列負荷が増えておりロータ10は回転出来ない。回転検出回路115は「回転失敗」と判定する。そして、回転検出回路115はパルス選択回路113を補正駆動パルスPfを選択出力するよう制御する。よってパルス選択回路113を介してドライバ回路108の端子O1から補正駆動パルスPfが出力され、ロータ10を再度駆動する。そして回転検出記憶回路118は「回転失敗」と記憶する。一方、制限回路116は、回転検出回路115から「回転失敗」の信号、及び、回転検出記憶回路118から「前回(正秒のタイミングs3)は回転失敗」という信号を受けて、衝撃検出回路114の検出を制限し、衝撃の検出を行わない衝撃検出禁止期間T3に移行する。なお衝撃検出禁止期間T3は次の正秒のタイミングs5まで継続する。
上記動作について図7のフローチャートを用いて説明する。まず正秒のタイミングで通常駆動パルスPsn(nは1から5の整数)が出力される(ステップST21)。続いて回転検出回路115によって回転検出が行われ(ステップST22)、「回転成功」と判定された場合(ステップST22のY)は衝撃検出が許可される(ステップST23)。そしてもし衝撃があった場合は(ステップST24のY)、ロックパルスPLが出力される(ステップST25)。また同じ通常駆動パルスPsnで4分間「回転成功」できたかを見て(ステップST26)、もし4分間同じ通常駆動パルスPsnで回転検出できた場合は(ステップST26のY)nを一つ小さくして(ステップST27)次の正秒のタイミングで出力される通常駆動パルスPsnを小さくするランクダウン動作を行う。
一方ステップST22で「回転失敗」と判定された場合は(ステップST22のN)、補正駆動パルスPfが出力される(ステップST28)。そして回転検出記憶回路118により前回の回転検出の結果を判定し(ステップST29)、前回の回転検出の結果が「回転した」と判定されていれば(ステップST29のY)は衝撃検出が許可される(ステップST30)。そしてもし衝撃があった場合は(ステップST31のY)、ロックパルスPLが出力される(ステップST32)。そしてnを一つ大きくして(ステップST33)次の正秒のタイミングで出力される通常駆動パルスPsnを大きくするランクアップ動作を行う。
また、ステップST29で前回の回転検出の結果が「回転失敗」と判定されていれば(ステップST29のN)、衝撃検出は禁止される(ステップST34)。そしてnを一つ大きくして(ステップST35)次の正秒のタイミングで出力される通常駆動パルスPsnを大きくするランクアップ動作を行う。
上記のようにして、「回転失敗」が連続した場合に、1回目の補正駆動パルスPfの時には衝撃検出を許可し、衝撃に対応するとともに、2回目以降の補正駆動パルスPfが発生した場合には衝撃検出を禁止し、ロックパルスPLの発生をなくしている。即ち、ランクダウン動作によって4分間に1回発生する補正駆動パルスPfでは衝撃検出を許可して衝撃に対する対応を行い、その後に発生する補正駆動パルスPfは衝撃検出を禁止することによって衝撃に対応するとともに外部磁界による磁界中での異常運針が発生する事を防止している。
なお、ランクダウン動作による「回転失敗」は上記説明のように4分という定期的に発生するもので、ステップモータ1の異常によって発生するものではない。しかし、偶然にランクダウン動作による「回転失敗」と外部磁界の発生が同時に起こった場合は磁界中での異常運針が発生することがある。しかし、直ちに4分に一回発生するランクダウン動作時に磁界中での異常運針が発生するような外部磁界に置かれる確率は非常に少ないものである。
また、ランクダウン動作以外で回転失敗した場合に衝撃が加えられると、衝撃検出が行われないためロックパルスPLが出力されず、衝撃に対して弱くなる。しかし、ランクダウン動作以外で回転失敗する場合は第1の理由としては急激に負荷の変動した場合であり、急激な負荷の変動したときに衝撃が加わる確率は非常に少ないものである。第2の理由としては外部磁界の影響により回転失敗と判断される場合であり、この場合も外部磁界が加わった状態で衝撃が加わる確率は非常に少ないものであり、さらに磁界中での異常運針に対応するためにロックパルスPLを出力しないようにすることが好ましい。
次に、本発明の実施例3を図面に基づいて詳述する。実施例3は実施例2と同様に多段負荷補に対応した実施例であり、特徴としてランクダウン動作後の1回目の回転検出が止まりと判定された場合にロックパルスの出力を制限するものである。
図8は実施例3の電子時計の回路構成を示すブロック図、図6は実施例3の電子時計の出力する波形図(実施例2と同じ図)、図9は実施例3の電子時計の回路の動作を示すフローチャートである。なお従来例及び実施例1、実施例2で説明したものと同じ構成要素には同じ番号をつけて説明を省略する。図8において、1はロータ10とコイル13より構成されるステップモータ、121は図4に示す通常駆動パルスPs1〜Ps5を発生する通常駆動パルス発生回路、112は補正駆動パルス発生回路、102はロックパルス発生回路、113はパルス選択回路、108はドライバ回路、115は回転検出回路、114は衝撃検出回路である。116は回転検出回路115の検出結果、及び、後述するランクダウン記憶回路138の記憶内容によってロックパルスPLの制限を行う制限回路である。130は回転検出回路115の回転検出結果に基づき通常駆動パルスPs1〜Ps5を選択するランク設定回路、138は回転検出回路115の検出結果及びランク設定回路130の信号により制御回路116を制御するランクダウン記憶回路である。なおランクダウン記憶回路138はロックパルスの出力を制限する第2の制限手段である。
続いて回路動作について図8及び図6を用いて説明する。実施例3において、波形図は実施例2と同じ図6(a)である。正秒のタイミングs1で通常駆動パルス発生回路121から通常駆動パルスPs3が出力され、パルス選択回路113によって選択され、ドライバ回路108の端子O1からコイル13に出力され、ロータ10を駆動する。回転検出回路115はロータ10の回転成功/失敗の検出を、回転検出期間Tkにコイル13に生じる回転検出信号rを検出することで行う。なお、回転検出期間Tkは衝撃検出を行わない不感期間T1を兼ねている。回転検出回路115が「回転成功」と判定した場合は、回転検出回路115はパルス選択回路113を補正駆動パルスPfを選択出力しないよう制御する。よって図6(a)に示すように補正駆動パルスPfは出力されない。そして制限回路116は回転検出回路115から「回転成功」の信号を受け、衝撃検出回路114の検出動作を許可し、衝撃を検出する衝撃検出期間T2に移行する。衝撃検出期間T2では衝撃検出回路114は衝撃検出信号gによって周期的に衝撃による逆起電圧の有無を検出する。衝撃Gによる逆起電圧が生じた場合は直ちにロックパルス発生回路102がロックパルスPLを出力し、パルス選択回路113を介してドライバ回路108の端子O1からロックパルスPLが出力され、ロータ10を制動し、ロータ10が衝撃によって回転させられるのを防止する。ロックパルスPLの出力が終了すると、制動によるロータ10の振動が収まると推測される一定期間を衝撃検出を行わない不感期間T1として設け、その後、再度、衝撃検出期間T2に移行する。衝撃検出期間T2は次の正秒のタイミングs2まで継続される。
なお、回転検出回路115が通常駆動パルスPs3によって連続4分間回転できたと判定した場合、ランク設定回路130は通常駆動パルスPs3から一つ小さい駆動力の通常駆動パルスPs2にランクダウン動作を行うように通常駆動パルス発生回路121を制御する。またランクダウン記憶回路138はランクダウン動作したことを記憶する。
図6(b)は正秒のタイミングs3で通常駆動パルスPs2に切り替わった場合の波形図である。正秒のタイミングs3で通常駆動パルス発生回路121から駆動パルスPs2が出力され、パルス選択回路113によって選択され、ドライバ回路108の端子O1からコイル13に出力される。回転検出回路115はロータ10の回転成功/失敗の検出を行う。通常駆動パルスPs2は駆動力が小さく、ロータ10は回転できず、回転検出回路115は「回転失敗」と判定する。そして、回転検出回路115はパルス選択回路113を補正駆動パルスPfを選択出力するよう制御する。よってパルス選択回路113を介してドライバ回路108の端子O1から補正駆動パルスPfが出力され、ロータ10を再度駆動する。制限回路116は、回転検出回路115から「回転失敗」の信号、及び、ランクダウン記憶回路138から「ランクダウン動作した」という信号を受けているため、衝撃検出回路114の検出動作を許可し、衝撃を検出する衝撃検出期間T2に移行する。なお、衝撃検出期間T2に先立って補正駆動パルスPfによる振動が収まると推測される一定期間を衝撃検出を行わない不感期間T1として設けている。よって衝撃Gによる逆起電圧が生じた場合は直ちにロックパルス発生回路102がロックパルスPLを出力しロータ10を制動することは図6(a)の動いていると判定された場合と同様である。なお衝撃検出期間T2は次の正秒のタイミングs4まで継続する。
正秒のタイミングs3で通常駆動パルスPs2で回転検出回路115が「回転失敗」と判断したため、次の正秒のタイミングs4ではランク設定回路130は通常駆動パルスPs2から一つ大きい駆動力の通常駆動パルスPs3にランクアップ動作するように通常駆動パルス発生回路121を制御する。また回転検出回路115が「回転失敗」と判断したため、ランクダウン記憶回路138はランクダウン動作したことの記憶を解除する。
図6(c)は正秒のタイミングs4で通常駆動パルスPs3に切り替わった場合の波形図である。正秒のタイミングs4で通常駆動パルス発生回路121から駆動パルスPs3が出力され、パルス選択回路113によって選択され、ドライバ回路108の端子O1からコイル13に出力される。しかし、輪列負荷が増えておりロータ10は回転出来ない。回転検出回路115は「回転失敗」と判定する。そして、回転検出回路115はパルス選択回路113を補正駆動パルスPfを選択出力するよう制御する。よってパルス選択回路113を介してドライバ回路108の端子O1から補正駆動パルスPfが出力され、ロータ10を再度駆動する。制限回路116は、回転検出回路115から「回転失敗」の信号、及び、ランクダウン記憶回路138から「ランクダウン動作の記憶を解除した」という信号を受けているため、衝撃検出回路114の検出を制限し、衝撃の検出を行わない衝撃検出禁止期間T3に移行する。なお衝撃検出禁止期間T3は次の正秒のタイミングs5まで継続する。
上記動作について図9のフローチャートを用いて説明する。まず正秒のタイミングで通常駆動パルスPsn(nは1から5の整数)が出力される(ステップST51)。続いて回転検出回路115によって回転検出が行われ(ステップST52)、「回転成功」と判定された場合(ステップST52のY)は衝撃検出が許可される(ステップST53)。そしてもし衝撃があった場合は(ステップST54のY)、ロックパルスPLが出力される(ステップST55)。衝撃がなければ(ステップST54のN)、ステップST56に移行する。また同じ通常駆動パルスPsnで4分間「回転成功」できたかを見て(ステップST56)、もし4分間同じ通常駆動パルスPsnで回転検出できた場合は(ステップST56のY)、nを一つ小さくして(ステップST57)ランクダウン動作を行う。回転検出できなければ(ステップST56のN)、処理を終了する。そしてランクダウン記憶回路138にランクダウン動作したことを記憶する(ステップST58)。
一方ステップST52で回転しなかったと判定された場合は(ステップST52のN)、補正駆動パルスPfが出力される(ステップST59)。そしてランクダウン記憶回路138のランクダウン動作の記憶があるかを判定し(ステップST60)、ランクダウン動作の記憶があれば(ステップST60のY)、衝撃検出が許可される(ステップST61)。そしてもし衝撃があった場合は(ステップST62のY)、ロックパルスPLが出力される(ステップST63)。衝撃がなければ(ステップST62のN)、ステップST64に移行する。またnを一つ大きくして(ステップST64)次の正秒のタイミングで出力される通常駆動パルスPsnを大きくし、ランクダウン記憶回路138の記憶を解除する(ステップST65)。
また、ステップST60でランクダウン動作の記憶が解除されていれば(ステップST60のN)衝撃検出は禁止される(ステップST66)。そしてnを一つ大きくして(ステップST67)ランクアップ動作を行う。
上記のようにして、ランクダウン動作後の1回目の補正駆動パルスPfの時には衝撃検出を許可し、衝撃に対応するとともに、ランクダウン動作後2回目以降の補正駆動パルスPfが発生した場合には衝撃検出を禁止し、ロックパルスPLの発生をなくしている。即ち、ランクダウン動作によって4分間に1回時に発生する補正駆動パルスPfでは衝撃検出を許可して衝撃に対する対応を行い、その後に発生する補正駆動パルスPfは衝撃検出を禁止することによって衝撃に対応するとともに外部磁界による磁界中での異常運針が発生する事を防止している。実施例2では連続して補正駆動パルスPfが出た場合に衝撃検出を禁止するため途中で回転できたと検出されると衝撃検出が解除されるため磁界中での異常運針が発生する危険があるが、実施例3ではランクダウン動作後の1回だけ衝撃検出を禁止しているため磁界中での異常運針が発生することはさらに少なくなる。
以上説明したように、実施例1〜3は、1つのモータを有し、モータが1秒毎に常に動いていることを前提とした電子時計にかかる構成である。このほかに、1秒毎に動くモータではない種類のモータを有する電子時計や、ストップウォッチのように普段は止まっており、外部操作により、使用するときだけ動く指針(たとえば、クロノグラフ針、以下、クロノ針)を有する電子時計(クロノグラフ)もある。これらの電子時計においても、補正駆動パルスPfが発生された場合にロックパルスPLの出力を制限することによって磁界中での異常運針を防止する必要があるが、これらの電子時計が有するクロノ針や時分針では、実施例1〜3と異なり、指針の回転/非回転によってロックパルスPLの出力の禁止や許可を制御しようとしても、制御できないか、もしくは切替までに長時間かかる。
ストップウォッチ(クロノグラフ)機能におけるクロノモータ1101に実施例1〜3の構成を適用するにあたっては、つぎのような点を考慮しなければならない。ロックパルスPLの出力制限中にユーザの操作によりクロノ針がストップされた場合、ストップされている状態において生じる衝撃による針飛びの危険にどのように対処するのかという点である。これは、定常的に駆動されず、駆動/停止が任意に切り替えられてしまうクロノ針の回転検出結果に基づいてロックパルスPLの出力の禁止や許可を制御する構成にしたため発生する。すなわち、外部磁気の影響の有無については、クロノ針の回転/非回転によって判断できないため発生する。
図10は、クロノ針による制御の不具合を示すタイミングチャートである。クロノ針は、クロノの正秒毎のタイミングで運針し、対応してA相、B相から駆動パルスが出力されて回転検出に用いられる。そして、図中時期t1においてクロノ針の回転が非検出となると、補正パルスの出力、およびロックパルスの出力を不許可とする。具体的には、実施例1〜3と同様に、衝撃検出を禁止することで実施される。ここで問題なのは、この後の時期t2において、クロノ針が停止操作された場合である。クロノ針が停止されると、正秒のタイミングのパルスが出力されず、対応して回転検出自体を行えないことである。この際、駆動パルスが出力されず、ロックパルス出力制限が制限されたまま(ロックパルス出力不許可)の状態が以降、継続して保持されることになる。このように、任意に運針が開始及び停止されるクロノ針の場合、ロックパルス出力制限の期間中にクロノ針が停止された場合、以降の時期においてロックパルスの出力制限を解除できる契機を失ったままとなり、制御不能となる。
同様に、時分針などの運針周期の長い指針(たとえば、20秒)の回転検出結果に基づいてロックパルスPLの出力の禁止や許可を制御する構成にした場合においても生じる。つまり、回転検出回路115が一度非回転を検出すると、つぎの駆動パルスの出力まで20秒間、衝撃の検出およびロックパルスPLの出力が禁止されるため、モータは、衝撃に対して長時間無防備なままである。この状態において生じる衝撃による針飛びの危険にどのように対処するのかという点を考慮しなければならない。
簡単な対処策としては、電子時計に対する外部磁気を直接検出する磁気検出手段(例えばホール素子等)を内蔵できれば、これを利用することもできる。この磁気検出手段により外部磁気を検出している期間中は、衝撃検出を禁止する構成とすればよい。また、外部操作部材の操作により、衝撃検出の禁止・許可の制御を行うようにしても良い。
次に、以下の説明では、指針の回転/非回転に依らずに、ロックパルスPLの出力の禁止や許可を制御する構成を有する実施例(実施例4〜6)について説明する。
本発明の実施例4は、別途用意した計時信号により報知される所定時間の経過後に、ロックパルスPLの出力制限を終了させる構成を有するクロノグラフ機能付きの電子時計である。
図11は、本発明の実施例4にかかるクロノグラフ機能付き電子時計の回路構成を示すブロック図である。図11において、クロノグラフ機能付き電子時計は、クロノグラフモータ(以下、クロノモータと称す)1101と、通常駆動パルス発生回路111と、補正駆動パルス発生回路112と、ロックパルス発生回路102と、パルス選択回路113と、ドライバ回路108と、回転検出回路115と、衝撃検出回路114と、制限回路116と、クロノグラフ制御回路1102と、時間基準信号源1103と、計時回路1104とを備えている。なお、従来例及び実施例1で説明したものと同じ構成要素には同じ番号をつけて説明を省略する。
クロノモータ1101は、ロータとコイルとによって構成され、クロノ針を回転させる。クロノモータ1101は、パルス選択回路113により出力されたモータ駆動パルスによってドライバ回路108を介して駆動される。パルス選択回路113は、通常駆動パルス発生回路111と、補正駆動パルス発生回路112と、ロックパルス発生回路102とに接続されており、通常駆動パルスPs、補正駆動パルスPf、ロックパルスPLのいずれかのモータ駆動パルスを選択して出力する。
クロノグラフ制御回路1102は、クロノグラフ機能の計時、制御を司る。クロノグラフ制御回路1102の信号によって、通常駆動パルス発生回路111や補正駆動パルス発生回路112は、クロノグラフの動作に応じたパルスを発生する。通常、クロノグラフ動作時、クロノモータ1101は、通常駆動パルスPsによって駆動される。回転検出回路115によってクロノモータ1101の非回転が検出された場合、クロノモータ1101は、補正駆動パルスPfによって確実に駆動される。
また、クロノモータ1101への衝撃が発生し、指示値ずれを起こすおそれがある場合、衝撃検出回路114によってその衝撃を検出し、ロックパルス発生回路102が動作することによってロックパルスPLを出力し、指示値ずれを未然に防止する。
また、回転検出回路115によりクロノモータ1101の非回転が検出された場合は、クロノモータ1101が磁界中に存在する可能性があり、衝撃検出回路114の誤動作およびロックパルスPLの出力による指示値ずれが発生する可能性があるため、制限回路116によって衝撃検出回路114の検出動作またはロックパルス発生回路102のパルス出力を制限し、指示値ずれを未然に防止する。
回転検出回路115によりクロノモータ1101の回転が検出された場合は、クロノモータ1101が磁界から抜けたと考えられるため、制限回路116による衝撃検出回路114の検出動作の制限またはロックパルス発生回路102のパルス出力の制限を解除する。
そして、上記構成においては、図10を用いて説明したたように、クロノグラフ制御回路により制御されるクロノグラフの動作状態が停止状態である場合、クロノモータ1101に対するパルスの出力、すなわちクロノモータ1101の回転を検出する動作が長時間おこなわれないおそれがある。このため、回転検出動作が長時間おこなわれない場合に備え、計時回路1104は制限回路116の動作時間を計測し、この制限回路116に対して制限動作解除信号LRを出力することによって、所定時間後に制限回路116による衝撃検出回路114の検出動作の制限またはロックパルス発生回路102のパルス出力の制限を解除する。
計時回路1104は、制限回路116の動作時間を計測する。計時回路1104が計測する時間はクロノグラフが計測する時間と関係がなく常時計時しているため、計時回路1104の計測動作は、クロノグラフの動作が停止しても停止しない。計時回路1104が計測する所定時間は任意であるため、計時信号によって所定時間を計測する構成でなくてもよい。たとえば、モータが1秒毎に常に動いていることを前提とした実施例1〜3にかかる電子時計においては、実験の結果、モータのロータを360度回転させるパルスが発生する状態は、つぎの駆動パルスが出力されるまでの1秒もすれば解消されることがわかっている。このため、時刻信号の1Hzを2回カウントした時点においてロックパルスPLの出力禁止を解除する構成として制御回路を簡略化することもできる。
つぎに、本発明の実施例4にかかるクロノグラフ機能付きの電子時計の処理内容について説明する。図12は、実施例4にかかるクロノグラフ機能付きの電子時計の処理内容を示すフローチャートである。図12は、クロノグラフ機能付きの電子時計の処理内容について、回転検出回路115の回転検出結果別の動作を示したものであり、回転検出回路115の動作毎に処理がおこなわれる。
図12のフローチャートにおいて、まず、回転検出回路115の回転検出結果が「非回転」であるか否かを判断する(ステップS1201)。回転検出結果が「非回転」である場合(ステップS1201:Yes)、制限回路116による衝撃検出回路114の検出動作を禁止する(ステップS1202)。つぎに、計時回路1104の動作を開始して(ステップS1203)、一連の処理を終了する。
ステップS1201において、回転検出結果が「回転」である場合(ステップS1201:No)、制限回路116による衝撃検出回路114の検出動作を許可する(ステップS1204)。つぎに、計時回路1104の動作を停止して(ステップS1205)、一連の処理を終了する。
図13は、クロノグラフ機能付きの電子時計の処理内容を示すフローチャートである。図13は、クロノグラフ機能付きの電子時計の処理内容について、常に処理がおこなわれる定常処理を示している。
図13のフローチャートにおいて、まず、制限回路116によって衝撃検出回路114の検出動作が禁止されているか否かを判断する(ステップS1301)。衝撃検出回路114の検出動作が禁止されていない場合(ステップS1301:No)、処理を終了する。衝撃検出回路114の検出動作が禁止されている場合(ステップS1301:Yes)、計時回路1104の計時時間を確認して、衝撃検出禁止の期間が所定時間経過しているか否かを判断する(ステップS1302)。
ステップS1302において、所定時間が経過していない場合(ステップS1302:No)、一連の処理を終了する。所定時間が経過している場合(ステップS1302:Yes)、制限回路116による衝撃検出回路114の検出動作を許可する(ステップS1303)。つぎに、計時回路1104の動作を停止して(ステップS1304)、一連の処理を終了する。
図14は、実施例4によるロックパルス出力制限の解除動作を示すタイミングチャートである。図中上部に記載した時刻正秒タイミングは、クロノ針の動作に関係なく正秒毎にパルス出力される。以下、図10と同様に、時期t1にてクロノ針の回転が非検出となり、さらに、時期t2でクロノ針が停止操作されたとする。これにより、ロックパルス出力制限が制限されたまま(ロックパルス出力不許可)の状態となる。しかし、時期t3で到来する次の正秒タイミングにより、ロックパルス出力制限を解除する。これにより、以降、ロックパルス出力が許可される。上記構成において、時期t1以降に、例え360度回転パルス(図中RP)が時期不定で発生したとしても、1秒内で収まる(区間T4)ものであるため、次の時刻正秒タイミングでロックパルス制限を解除しても問題ない。
以上説明したように、実施例4の電子時計によれば、計時回路1104により所定時間をカウントし、所定時間経過後にロックパルスPLの出力禁止を解除することができる。具体的には、ロックパルスPLの出力制限が動作してから、クロノに依らず発生する時刻正秒を計時する計時回路1104が一定時間を計測すると、回転検出を待たずにロックパルスPLの出力制限の動作を終了させる。具体的には、衝撃検出の禁止を解除し、通常通り衝撃検出動作を許可する。これにより、クロノ状態の動作あるいは停止に依らずにロックパルスPLの出力制限の動作を最小限に抑えることができる。したがって、ロックパルスの出力制限状態が長時間続くことによるクロノモータ1101の制動機能の低下を防止することができる。
実施例4は、クロノ針を例にした説明であるが、時分針などへも適用することができる。また、1モータの場合(2針時計)にも適用することができる。
つぎに、2つのモータを有する電子時計であって、第1または第2のモータのいずれかの回転検出回路が、モータの回転を検出した場合、ロックパルスの出力制限の動作を終了させる電子時計の実施例について説明する。この実施例5においては、定常的かつ短い間隔で動作する第1のモータの回転検出結果によって、間欠的または長い間隔で動作する第2のモータのロックパルスの出力制限を制御する構成を有するクロノグラフ機能付きの電子時計について説明する。
図15−1は、実施例5にかかるクロノグラフ機能付き電子時計の回路構成を示すブロック図である。図15−1において、実施例5にかかるクロノグラフ機能付き電子時計は、第1のモータを時刻モータ1とし、第2のモータをクロノモータ1101とする、2つのモータを備えている。また、衝撃検出による制動機能は、クロノモータ1101にのみ備えられている。時刻モータ1は、時刻を計時するものであり、実施例1のステップモータ1と同じである。
本実施例5にかかる電子時計において、2つのモータは、互いを外部磁気センサとして使用するために、それぞれのモータのコイルの長手方向がほぼ平行に配置されていることが望ましい。異常運針の現象においては、現象を引起す外部磁気の方向が決まっているためであり、2つのモータが外部磁気に対して同じ条件とするためである。図15−2は、クロノモータと時刻モータの配置例を示す図である。例えば、時計1500内の図示の位置にクロノモータ1101が配置されている場合、時刻モータ1は、長手方向がクロノモータ1101と略平行(図中1a)に配置されている事が望ましく、クロノモータ1101の長手方向に対して略直角(図中1b)に配置することは、この実施例の効果を発揮するためには好ましくない。
図15−1に示した実施例5にかかるクロノグラフ機能付き電子時計は、大別してクロノ側の制御回路と、時刻計時側の制御回路とが並列して配置されている。上述した実施例で説明したものと同じ構成要素には同じ番号で添字(a,b)だけを変更して説明を省略する。
図15−1に示す回路では、クロノ通常駆動パルス発生回路111aと、時刻通常駆動パルス発生回路111bと、クロノ補正駆動パルス発生回路112aと、時刻補正駆動パルス発生回路112bと、ロックパルス発生回路102と、クロノグラフパルス選択回路113aと、時刻パルス選択回路113bと、ドライバ回路108a,108bと、回転検出回路115a,115bと、衝撃検出回路114と、制限回路116と、クロノグラフ制御回路1102と、(時刻)計時回路1104と、時間基準信号源1103と、を備えている。
クロノグラフパルス選択回路113aは、クロノ通常駆動パルス発生回路111aと、クロノ補正駆動パルス発生回路112aと、ロックパルス発生回路102とに接続しており、クロノ通常駆動パルスPsa、クロノ補正駆動パルスPfa、ロックパルスPLのいずれかのモータ駆動パルスを選択して出力する。クロノモータ1101は、モータ駆動パルスによってドライバ回路108aを介して駆動される。各パルス発生回路111a,112aは、クロノグラフ機能の計時、制御を司るクロノグラフ制御回路の信号により、クロノグラフの動作に応じたパルスを発生させる。
一方、時刻パルス選択回路113bは、時刻通常駆動パルス発生回路111bと、時刻補正駆動パルス発生回路112bとに接続しており、時刻通常駆動パルスPsb、時刻補正駆動パルスPfbのいずれかのモータ駆動パルスを選択して出力する。時刻モータ1は、モータ駆動パルスによってドライバ回路108bを介して駆動される。各パルス発生回路111b,112bは、現在時刻を計時する時刻計時回路1104の信号により、定期的にモータ駆動パルスを発生させる。
クロノモータ1101および時刻モータ1のいずれも、通常は、通常駆動パルスPsa,Psbによって駆動される。回転検出回路115a,115bによってモータの非回転が検出された場合、補正駆動パルスPfa,Pfbによって確実に駆動される。
また、クロノモータ1101への衝撃が発生し、指示値ずれを起こすおそれがある場合は、衝撃検出回路114によってその衝撃を検出し、ロックパルス発生回路102が動作することによってロックパルスPLを出力し、指示値ずれを未然に防止する。
また、回転検出回路115aによりクロノモータ1101の非回転が検出された場合は、クロノモータ1101が磁界中に存在する可能性があり、衝撃検出回路114の誤動作およびロックパルスPLの出力による指示値ずれが発生する可能性があるため、制限回路116によって衝撃検出回路114の検出動作またはロックパルス発生回路102のパルス出力を制限し、指示値ずれを未然に防止する。
回転検出回路115aによりクロノモータ1101の回転が検出された場合は、クロノモータ1101が磁界から抜けたと考えられるため、制限回路116による衝撃検出回路114の検出動作の制限、またはロックパルス発生回路102のパルス出力の制限を解除する。
このとき、クロノグラフ制御回路1102により制御されるクロノグラフの動作状態が停止状態である場合、クロノモータ1101に対するパルスの出力、すなわち回転検出動作が長時間おこなわれないおそれがある。このため、回転検出動作が長時間おこなわれない場合、定常的に動作する時刻モータ1の回転検出回路115bの回転検出結果によって、制限回路116による衝撃検出回路114の検出動作を制御する。
つぎに、実施例5にかかるクロノグラフ機能付きの電子時計の処理内容について説明する。図16は、実施例5にかかるクロノグラフ機能付きの電子時計の処理内容を示すフローチャートである。図16は、クロノグラフ機能付きの電子時計の処理内容について、クロノモータ1101の回転検出回路115aの回転検出結果によるそれぞれの動作を示したものであり、クロノモータ1101の回転検出回路115aの動作毎に処理がおこなわれる。
図16のフローチャートにおいて、まず、クロノモータ1101の回転検出回路115aの回転検出結果が「非回転」であるか否かを判断する(ステップS1601)。回転検出結果が「非回転」である場合(ステップS1601:Yes)、制限回路116は衝撃検出回路114の検出動作を禁止する(ステップS1602)。以上により一連の処理を終了する。
ステップS1601において、回転検出結果が「回転」である場合(ステップS1601:No)、制限回路116は衝撃検出回路114の検出動作を許可する(ステップS1603)。以上により、一連の処理を終了する。
図17は、クロノグラフ機能付きの電子時計の処理内容を示すフローチャートである。図17は、クロノグラフ機能付きの電子時計の処理内容について、時刻モータ1の回転検出回路115bの回転検出結果による動作を示したものであり、時刻モータ1の回転検出回路115bの動作毎に処理がおこなわれる。
図17のフローチャートにおいて、まず、クロノグラフ制御回路1102によるクロノグラフの動作状態が停止中であるか否かを判断する(ステップS1701)。クロノグラフの動作状態が動作中である場合(ステップS1701:No)、処理を終了する。クロノグラフの動作状態が停止中である場合(ステップS1701:Yes)、時刻モータ1の回転検出回路115bの回転検出結果が「回転」であるか否かを判断する(ステップS1702)。
ステップS1702において、回転検出結果が「非回転」である場合(ステップS1702:No)、一連の処理を終了する。回転検出結果が「回転」である場合(ステップS1702:Yes)、制限回路116による衝撃検出回路114の検出動作を許可して(ステップS1703)、一連の処理を終了する。
図18は、実施例5によるロックパルス出力制限の解除動作を示すタイミングチャートである。図14と同様に、時期t1にてクロノ針の回転が非検出となり、さらに、時期t2でクロノ針が停止操作されたとする。これにより、ロックパルス出力制限が制限されたまま(ロックパルス出力不許可)の状態となる。しかし、時期t3で時刻パルスが出力され、かつ回転検出された場合には、この回転検出をもってロックパルス出力制限を解除する。これにより、以降、ロックパルス出力が許可される。
実施例6は、第1または第2のモータのいずれかの回転検出手段が、モータの非回転を検出した場合、ロックパルスの出力制限の動作を開始させる構成である。具体的には、時刻モータ1の非回転を検出したことによって、クロノモータ1101に対するロックパルスの出力制限を行う(衝撃検出を禁止する)構成を有する。以下、実施例6にかかる電子時計の処理内容について説明する。
図19は、実施例6にかかる電子時計の処理内容を示すフローチャートである。図19は、クロノグラフ機能付きの電子時計の処理内容について、クロノモータ1101の回転検出回路の回転検出結果による処理内容を示しており、図16と同じ内容であるので、説明は省略する。図20は、クロノグラフ機能付きの電子時計の処理内容を示すフローチャートである。図20は、クロノグラフ機能付きの電子時計の処理内容について、時刻モータの回転検出回路の回転検出結果による処理内容を示しており、図17と共通する処理内容を含むので、異なる処理内容についてのみ説明する。
図20において、クロノグラフ制御回路1102によるクロノグラフの動作状態が停止中であり(ステップS1701:Yes)、かつ時刻モータ1の回転検出回路115bの回転検出結果が「非回転」である場合(ステップS1702:No)、制限回路116は衝撃検出回路114の検出動作を禁止して(ステップS2004)、一連の処理を終了する。
以上説明したように、実施例5および実施例6の電子時計によれば、定常的かつ短い間隔で動作する第1のモータ(時刻モータ1)の回転検出結果に基づいて、間欠的または長い間隔で動作する第2のモータ(クロノモータ1101)に対するロックパルスの出力制限の動作を制御する。つまり、ロックパルスの出力制限の対象となるモータと異なる他のモータ(時刻モータ1)を外部磁気センサとして使用する構成である。これにより、第2のモータ(クロノモータ1101)の動作、非動作にかかわらず、第1のモータの運針間隔(実施例5および実施例6においては1秒)を用いて、ロックパルスの出力制限について制御することができるので、第2のモータの状態に依らずにロックパルスの出力制限の動作を定常的かつ短い間隔で制御することができる。したがって、ロックパルスの出力制限状態が長時間続くことによるモータの制動機能の低下を防止することができる。
また、本実施例5および実施例6の電子時計によれば、例えば、第2のモータが、2秒〜4秒〜5秒〜10秒〜15秒〜20秒〜30秒〜1分〜2分〜12分運針となるモータであっても、ロックパルスの出力制限の制御を1秒間隔でおこなうことができる。
以上のように本発明によれば、電磁制動方式を用いた電子時計においても、磁界中での異常運針を防止することが出来る。実施例2、実施例3ではさらに多段式負荷補を用いた電子時計にも採用することが可能となり低消費電流で、且つ衝撃にも強い電子時計を提供することが可能となる。また、実施例4〜実施例6では、クロノ針のように運針が任意に開始及び停止される構成の電子時計についても、ロックパルスPLの出力の禁止や許可を適切に制御できるようになる。

Claims (9)

  1. コイルとロータを有するステップモータと、
    前記ステップモータを駆動する通常駆動パルス発生手段と、
    前記ロータの回転、非回転を検出する回転検出手段と、
    前記回転検出手段の検出結果により非回転と判定された場合は補正駆動パルスを発生する補正駆動パルス発生手段と、
    外部からの衝撃によって生ずる前記ロータの振動を検出する衝撃検出手段と、
    前記衝撃検出手段が衝撃を検出した場合に前記ステップモータを制動制御するロックパルスを出力するロックパルス出力手段と、
    を有する電子時計において、
    非回転検出時に前記衝撃検出手段の検出動作を禁止し、回転検出時に前記衝撃検出手段の検出動作を許可する衝撃検出制御手段と、
    を有することを特徴とする電子時計。
  2. 前記衝撃検出制御手段は、前記補正駆動パルスが連続して出力された場合に、1回目の前記補正駆動パルスが出力された場合には衝撃検出を継続し、2回目以降の前記補正駆動パルスが出力された場合には衝撃検出を禁止することを特徴とする請求項1に記載の電子時計。
  3. 前記通常駆動パルス発生手段は、駆動力の異なる複数の通常駆動パルスを発生し、前記複数の通常駆動パルスの中から一つの通常駆動パルスを選択して出力する通常駆動パルス選択手段を有し、
    前記衝撃検出制御手段は、前記通常駆動パルス選択手段が前記通常駆動パルスをより小さな通常駆動パルスへ選択を切り替えた後の最初に前記補正駆動パルスが出力された場合には衝撃検出を継続し、2回目以降の前記補正駆動パルスが出力された場合には衝撃検出を禁止することを特徴とする請求項1に記載の電子時計。
  4. 前記衝撃検出制御手段は、
    非回転検出時に前記衝撃検出手段の検出動作を禁止した後の所定時間経過後に、前記衝撃検出手段に検出動作を許可することを特徴とする請求項1に記載の電子時計。
  5. 第2の所定条件の検出により通常駆動パルス発生手段により通常駆動パルスの出力許可・停止を制御する駆動パルス制御手段を有し、
    前記駆動パルス制御手段による前記通常駆動パルスの出力停止中の前記所定時間経過後に前記衝撃検出手段の検出動作を許可することを特徴とする請求項9に記載の電子時計。
  6. コイルとロータを有する第2ステップモータと、
    前記第2ステップモータを駆動する第2通常駆動パルス発生手段と、
    前記第2ステップモータのロータの回転、非回転を検出する第2回転検出手段と、
    前記第2回転検出手段の検出結果により非回転と判定された場合は補正駆動パルスを発生する第2補正駆動パルス発生手段とを有し、
    前記衝撃検出制御手段は、前記第2回転検出手段による回転検出時に前記衝撃検出手段の検出動作を許可することを特徴とする請求項9に記載の電子時計。
  7. 前記衝撃検出制御手段は、
    前記第2回転検出手段による非回転検出時に前記衝撃検出手段の検出動作を禁止することを特徴とする請求項11に記載の電子時計。
  8. 前記ステップモータと、前記第2ステップモータとは、互いのコイルの長手方向が平行に配置されていることを特徴とする請求項11に記載の電子時計。
  9. 衝撃検出を禁止した場合にはコイルの端子間をシャントすることを特徴とする請求項1、3、4、9〜13のいずれか1つに記載の電子時計。
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