JP5208820B2 - 梁接合構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄骨造の建物に於ける梁と梁との接合、又は梁状のブラケットを設けた柱と梁との接合構造に関するものである。
従来より、梁を柱や他の梁に連結する方法として、高力ボルトによる接合が知られている。例えば特許文献1には、鋼管柱に取り付けられたダイアフラムの上下プレート間に梁の端部を差し入れ、当該梁の端部と上下プレートとを高力ボルトにより締結することとした高力ボルト接合の構成が開示されている。
特許文献1の技術では、ダイアフラムの上下プレート間の長さよりも梁の高さが短い場合、上プレートと梁の上端面に隙間が生じることとなるが、当該隙間にはフィラープレートが設けられており、これによって隙間が埋められている構成が開示されている。この技術では上述の如き構成を用いることで梁−梁間を接合することも可能である。
特開平09−209450号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示の構成においては、梁の上面とダイアフラムのプレート上面との間に段差が生じることとなり、これによってこれらダイアフラムと梁とに渡って床板を水平に敷設することがきわめて困難となるという問題があった。
かかる問題に対応すべく、ダイアフラムの上下プレートの高さと梁の高さとを同一とする構成が考えられるものの、そうすると、梁の高さが無用に高くなって天井高の増大やコスト増加などの新たな問題を招来するばかりでなく、かかる構成を採用すると必要な梁高ごとにダイアフラムが必要となり、標準化を図り難い問題もある。
そこで、本発明は、少なくとも一対の被梁と自梁のいずれといずれを接合する場合にも、両梁間に渡って上面を面一とすることができる梁接合構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための具体的手段として、本願発明に係る梁の接合構造は、扁平な上端面を形成する厚肉接合片を備える厚肉被梁と、扁平な上端面を形成する薄肉接合片を備える薄肉被梁と、前記厚肉接合片と同一の厚さを有して扁平な上端面を形成する厚肉上面板を備える厚肉自梁と、前記薄肉接合片と同一の厚さを有して扁平な上端面を形成する薄肉上面板を備える薄肉自梁と、前記厚肉接合片と薄肉接合片の差分の厚さを有するスペーサと、を備え、前記厚肉自梁は、前記厚肉上面板の下面から水平に延設される水平ブラケット部を備え、該水平ブラケット部を前記厚肉接合片の下面に密着させて前記厚肉被梁の上端面と前記厚肉上面板の上端面とを面一とした状態で前記厚肉被梁に接合可能であって、且つ、該水平ブラケット部と前記薄肉接合片との間に前記スペーサを介在させて前記薄肉被梁の上端面と前記厚肉上面板の上端面とを面一とした状態で前記薄肉被梁に接合可能とされ、前記薄肉自梁は、前記厚肉上面板の厚さと前記薄肉上面板の厚さの差分の段差を有して延設されるクランク状ブラケット部を備え、該クランク状ブラケット部を前記厚肉接合片の下面に密着させて前記厚肉被梁の上端面と前記薄肉自梁の上端面とを面一とした状態で前記厚肉被梁に接合可能であって、且つ、該クランク状ブラケット部と前記薄肉接合片との間に前記スペーサを介在させて前記薄肉被梁の上端面と前記薄肉自梁の上端面とを面一とした状態で前記薄肉被梁に接合可能とされている、ことを特徴としている。
上記梁接合構造に於いて、前記厚肉接合片又は薄肉接合片と水平ブラケット部又はクランク状ブラケット部とは、ボルト締結により接合されることが好ましい。
また上記何れかの梁接合構造に於いて、前記スペーサは円形状であり、且つ、ボルトを挿通可能な貫通孔を備えていることが好ましい。
また上記何れかの梁接合構造に於いて、前記スペーサは、前記薄肉被梁に接続する場合に各水平ブラケット部に予め取り付けられていることが好ましい。
また上記何れかの梁接合構造に於いて、前記各自梁は、前記厚肉被梁又は薄肉被梁の胴部に接合可能な胴部ブラケット部を備えていることが好ましい。
本発明に於いて、厚肉被梁又は薄肉被梁からなる被梁とは、厚肉自梁又は薄肉自梁からなる自梁の端部が接合される梁をいい、柱における梁接合部分に自梁の配置方向と同じ方向に配置されて固定された梁状の部材、又は自梁が接合される梁をいう。即ち、被梁は必ずしも所謂梁である必要はなく、H形鋼を利用して構成された梁状の接合部材、或いはH形鋼を利用して構成された梁を接合する機能を持った部材や金物を含むものである。
また本発明に於いて、厚肉自梁又は薄肉自梁からなる自梁とは、被梁に対し同じ方向に又は直交して配置され、端部が該被梁に接合される梁をいい、所謂大梁であるか小梁であるかを問うものではない。
本発明の梁接合構造によれば、少なくとも一対の被梁と自梁のどのように組み合わせて接合する場合にも、両梁間に渡って上面を面一とすることができる。
即ち、請求項1の梁接合構造によれば、厚肉接合片を有する被梁又は薄肉接合片を有する薄肉被梁、厚肉上面板を有する厚肉自梁又は薄肉上面板を有する薄肉自梁のいずれの自梁と被梁とを組み合わせた場合であっても、両梁間に渡って上端面を面一に形成することができる。
また、被梁の接合片と自梁の上面板の厚さが異なる場合の連結においては、一枚のスペーサを用いるのみで隙間を解消することができ、きわめて安価且つ容易に複数梁への対応が可能となっている。
また、請求項2の梁接合構造によれば、厚肉接合片又は薄肉接合片と水平ブラケット部又はクランク状ブラケット部とは、ボルト締結により接合されるため、施工精度の均質化をはかることができる。
また、請求項3の梁接合構造によれば、スペーサは円形状であるため、ボルト締結時の軸力伝達を均一に分布させることが可能である。また、平面形状に異方性がないため、取り付ける際にも向きを気にせず取り付けることができ、施工性の向上が図られる。
また、請求項4の梁接合構造によれば、スペーサは予めブラケット部に取り付けられているため、水平ブラケットを薄肉接合片に重ね合わせる直前にスペーサを挿入するのか、又は他の部分を取り付けるた後に水平ブラケット上にスペーサを載置しておくのかといった、薄肉被梁への自梁の取り付けの際にスペーサの取り付けタイミングに注力することなく施工を行うことができ、施工性の向上が図られる。
また、請求項5の梁接合構造によれば、梁の胴部間も互いに連結されることとなり、連結強度をさらに向上させることができる。
厚肉被梁と厚肉自梁又は薄肉自梁との梁接合構造の実施例を説明する図である。 薄肉被梁と厚肉自梁又は薄肉自梁との梁接合構造の実施例を説明する図である。 水平ブラケット部を有する接合金物の構成を説明する六面図である。 図3に示す接合金物の構成を説明する斜視図である。 クランク状ブラケット部を有する接合金物の構成を説明する六面図である。 図5に示す接合金物の構成を説明する斜視図である。 スペーサの構成を説明する図である。 被梁が梁でありこの被梁に自梁を接合する構造を説明する図である。 被梁が柱・梁接続金物であり該柱・梁接続金物に自梁を接合する構造を説明する図である。
以下、本発明に係る梁接合構造の実施形態について説明する。本発明に係る梁接合構造は、柱・梁接合金物のように上フランジと、この上フランジの下方に設けたウエブとによって構成された梁(被梁)に対し、前記ウエブの延長上に梁(自梁)を接合する際に、或いは所定の方向に配置された梁(被梁)に対し、該梁の配置方向に直交する方向の梁(自梁)を接合する際に、適用して有利な梁接合構造である。
特に、被梁と自梁とが、梁せいを同一にしつつもこれら梁のフランジの厚さを異なるものとする場合であっても、両梁を接合したときにフランジどうしの上面を同一面に形成することが可能となり、接合された梁の上面に対する後工程での作業を容易に進行させることが可能となる。
本発明に於いて、被梁は、扁平な上端面を形成する厚肉接合片を備える厚肉被梁と、扁平な上端面を形成する薄肉接合片を備える薄肉被梁と、の二種類が用いられる。前記何れかの被梁に接合される自梁は、被梁に於ける厚肉接合片と同一の厚さを有して扁平な上端面を形成する厚肉上面板を備える厚肉自梁と、被梁に於ける薄肉接合片と同一の厚さを有して扁平な上端面を形成する薄肉上面板を備える薄肉自梁と、の二種類が用いられる。そして、前記二種類の被梁と二種類の自梁を自由に組み合わせて上端面を同一面とする場合、肉厚の違いによって必然的に生じる接合片の下面と上面板の下面との隙間にスペーサを配置することによって、この隙間を解消させて接合し得るように構成されている。
このため、本発明では、厚肉自梁は厚肉上面板の下面から水平に延設した水平ブラケット部を備えており、該水平ブラケット部を厚肉被梁の厚肉接合片の下面に接触させたとき、両者の上端面は同一面となり、水平ブラケット部を薄肉被梁の薄肉接合片の下面に配置してスペーサを挿入したとき、両者の上端面は同一面となる。
また、薄肉自梁は、薄肉上面板の下面から延設したクランク状ブラケット部を備えており、該クランク状ブラケット部を厚肉被梁の厚肉接合片の下面に接触させたとき、両者の上端面は同一面となり、クランク状ブラケット部を薄肉被梁の薄肉接合片の下面に配置してスペーサを挿入したとき、両者の上端面は同一面となる。
本発明に於いて、被梁、自梁の断面形状は特に限定するものではなく、被梁は接合片を備えているものであれば良く、自梁は上面板とブラケット部を備えていれば閉断面のものを採用することも可能である。しかし、鉄骨建物の梁の場合、H形鋼によって構成されるのが一般的であり、このH形鋼からなる梁を用いることが好ましい。
また、厚肉被梁の厚肉接合片の厚さ及び厚肉自梁の厚肉上面板の厚さ、薄肉被梁の薄肉接合片の厚さ及び薄肉自梁の薄肉上面板の厚さ、は特に限定するものではない。しかし、工業化住宅の建物では部材の規格化或いは標準化をはかることが重要であり、厚さの種類は可及的に少ないことが好ましい。
自梁は上面板の下面から延設したブラケット部又はクランク状ブラケット部を備えている。この上面板とブラケット部、クランク状ブラケット部とは一つの材料を成型して構成したものであって良いが、別部材として形成しておき、両者を一体的に接続して構成したものであっても良い。即ち、自梁をH形鋼とし、該自梁の上面板をH形鋼の上フランジによって構成すると共に、ブラケット部、クランク状ブラケット部を自梁を構成するH形鋼に溶接して構成しても良い。
先ず、図1〜図6により、厚肉被梁1、薄肉被梁2の構成、及び厚肉自梁3、薄肉自梁5の構成について説明する。特に、厚肉被梁1、薄肉被梁2は、必ずしも長尺状の梁としての構成されたものである必要はなく、後述するように、断面がH形に形成された柱・梁接続金物11であって良い。
厚肉被梁1は、図1に示すように、扁平な上端面を形成する厚肉接合片となる上フランジ1aと、ウエブ1bと、下フランジ1cを有し、且つ配置される位置に対応して予め設定された長さを有している。上フランジ1a、下フランジ1cの所定位置には複数の穴1dが形成されており、ウエブ1bにも同様に複数の穴1eが形成されている。前記各穴1d、1eは夫々図示しないボルトを挿通するための機能を有しており、上フランジ1aに、或いはウエブ1b、下フランジ1cに厚肉自梁3或いは薄肉自梁5を接合する際に、或いは他の部材を取り付ける際に利用される。
薄肉被梁2は、図2に示すように、扁平な上端面を形成する薄肉接合片となる上フランジ2aと、ウエブ2bと、下フランジ2cを有し、且つ配置される位置に対応して予め設定された長さを有している。上フランジ2a、下フランジ2cの所定位置には複数の穴2dが形成されており、ウエブ2bにも同様に複数の穴2eが形成されている。前記各穴2d、2eは夫々図示しないボルトを挿通するための機能を有しており、上フランジ2aに、或いはウエブ2b、下フランジ2cに厚肉自梁3或いは薄肉自梁5を接合する際に、或いは他の部材を取り付ける際に利用される。
厚肉自梁3は、図1(b)に示すように、厚肉被梁1の上フランジ1aと同一の厚さを有して扁平な上端面を形成する厚肉上面板となる上フランジ3aと、ウエブ3bと、下フランジ3cを有し、且つ配置される位置に対応して予め設定された長さを有している。上フランジ3a、下フランジ3cの所定位置には複数の穴3dが形成されている。前記穴3dは図示しないボルトを挿通するための機能を有している。
厚肉自梁3の上フランジ3aの下面から水平に延設される水平ブラケット部4hが設けられている。水平ブラケット部4hの延設長さは、厚肉自梁3を厚肉被梁1又は薄肉被梁2に接合するのに必要な値に設定されている。水平ブラケット部4hはフラットバーを上フランジ3aの下面に固定することで構成することが可能である。しかし、本実施例では図3、4に示すように構成した接合金物4を厚肉自梁3の上フランジ3a及びウエブ3bに溶接により固定することで構成されている。
接合金物4は、図3、図4に示すように、自梁ウエブ接合片4aと被梁ウエブ接合片4bとがL字状に90度屈曲形成されてウエブ接合部4cを構成している。また自梁ウエブ接合片4aの上部に、自梁上フランジ接合片4gと被梁上フランジ接合片4hとによって構成された上フランジ接合部4iが形成されている。この上フランジ接合部4iは、自梁ウエブ接合片4aに対する被梁ウエブ接合片4bの屈曲方向と同じ方向に90度屈曲して構成されている。
上記構成に於いて、被梁上フランジ接合片4hと自梁上フランジ接合片4gは同一平面上に配置されており、自梁上フランジ接合片4gを厚肉自梁3の上フランジ3aの下面に固定したとき、被梁上フランジ接合片4hは水平に延設される。即ち、被梁上フランジ接合片4hが水平ブラケット部4hを構成することになる。
上フランジ接合部4iを上記の如く構成することで、接合金物4を端部に取り付けた厚肉自梁3を、厚肉自梁3の上フランジ3aの厚さと同じ厚さを持った厚肉被梁1の上フランジ1aに接合したとき、厚肉自梁3の上フランジ3aの上面と厚肉被梁1の上フランジ1aの上面とを同一面上に配置することが可能である。
また厚肉自梁3を薄肉被梁2に接合する場合、該薄肉被梁2の上フランジ2aの下面と水平ブラケット部4hとの間に隙間が形成されることになる。この場合、前記隙間に後述するスペーサ7を配置して接合することで、厚肉自梁3の上フランジ3aの上面と薄肉被梁2の上フランジ2aの上面とを同一面上に配置することが可能である。
接合金物4は、自梁ウエブ接合片4aを基準面とし、被梁ウエブ接合片4b、及び自梁上フランジ接合片4gと被梁上フランジ接合片4hとからなる上フランジ接合部4iが、同じ方向に夫々90度屈曲して構成されている。このため、被梁ウエブ接合片4b及び上フランジ接合部4iの基準面(自梁ウエブ接合片4a)との屈曲部は曲線状(R状)となり、接合金物4を厚肉自梁3のウエブ3bと上フランジ3aとに接触させて配置したとき、両者の接続部位に於けるコーナー部分と干渉することなく回避して確実な接触を実現することが可能である。
また接合金物4は、自梁ウエブ接合片4aと自梁上フランジ接合片4hの自由端の位置が同じになるように構成されている。このため、両片4a、4gが切欠部分を有することなく連続して形成されることとなり、高い強度を発揮することが可能である。また、接合金物4を製造する際の加工が折り曲げのみとなり、加工工程を単純化することが可能である。
上記の如く構成された接合金物4に於いて、ウエブ接合部4cに於ける自梁ウエブ接合片4a、上フランジ接合部4iに於ける自梁上フランジ接合片4g、の範囲は明確に分割されているものではない。即ち、ウエブ接合部4cを構成する被梁ウエブ接合片4bの被梁のウエブと当接する面(外側面)から、被梁に於けるウエブ面から上フランジの自由端までの寸法と被梁の上フランジの自由端と自梁の端部との間の寸法とを加えた寸法、の位置を境界とし、この境界線4kから被梁ウエブ接合片4bの反対側が自梁ウエブ接合片4aとしての機能を有する。
そして、上フランジ接合部4iに於ける自梁ウエブ接合片4aと対応する部分が自梁上フランジ接合片4gとしての機能を有し、他の部位が被梁上フランジ接合片4hとしての機能を有する。
自梁ウエブ接合片4aには互いに交叉する方向に二つの矩形状の孔4eが形成されている。この孔4eは接合金物4を厚肉自梁3の端部に取り付ける際に溶接線を確保する機能を有している。更に、自梁ウエブ接合片4aの周囲も同様に溶接線を確保する機能を有している。
またウエブ接合部4cに於ける被梁ウエブ接合片4bから所定寸法離隔した位置には複数の穴4mが形成されている。これらの穴4mは被梁が柱・梁接続金物11である場合、該柱・梁接続金物11のウエブ部材11bに対し直交方向に二方向の自梁を取り付ける際に交叉する自梁1のボルトを回避するためのものである。
上フランジ接合部4iを構成する自梁上フランジ接合片4gの周縁には溶接用の開先部4nが形成されており、該開先部4nを利用して自梁上フランジ接合片4gを厚肉自梁3の上フランジ3aの下側面に溶接することで、充分な溶け込みを持ったビードを形成して確実な取り付けを実現することが可能である。
上フランジ接合部4iは被梁ウエブ接合片4bと同じ方向に屈曲されることから、被梁上フランジ接合片4hの自由端側の端面4oは、被梁ウエブ接合片4bの自梁ウエブ接合片4a側の面(内側面)から離隔した位置を有する。端面4oと被梁ウエブ接合片4bの内側面との間の寸法は特に限定するものではないが、この寸法が大きくなると接合部材4の剛性が低くなり、厚肉自梁3に生じるねじれに対抗するのに支障を来す虞があるため、可及的に小さいことが好ましい。
上フランジ接合部4iを構成する、自梁上フランジ接合片4gには厚肉自梁3の上フランジ3aに形成された穴3dと一致する位置に穴4jが形成され、被梁上フランジ接合片4hには穴4j1が形成されている。穴4jは、接合金物4が厚肉自梁3の端部に溶接により取り付けられたとき、上フランジ3aに形成された穴3dと一致して厚肉自梁3の上部に予め設定された部材を取り付ける際のボルトを挿通する穴として利用される。また穴4j1は、厚肉自梁3が被梁に取り付けられたとき、該被梁の上フランジに形成された穴(例えば厚肉被梁1の穴1d、或いは薄肉被梁2の穴2d)と一致してボルトによる締結を行うためのものである。
特に、厚肉自梁3を厚肉被梁1又は薄肉被梁2に取り付ける際に、該取付部位は被梁の上フランジ1a又は2aや接合金物4のウエブ接合部4cによって区切られた狭い空間となる。このため、穴4j1は、上フランジ接合部4iの長手方向に沿って長い寸法を持った長穴として形成されている。このように、接合金物4の被梁上フランジ接合片4hに形成された穴4j1を長穴とすることによって、該穴4j1にボルトを挿通する際に斜め方向から差し込むことが可能となり、作業性を向上させることが可能である。
薄肉自梁5は、図1(a)に示すように、薄肉被梁2の上フランジ2aと同一の厚さを有して扁平な上端面を形成する薄肉上面板となる上フランジ5aと、ウエブ5bと、下フランジ5cを有し、且つ配置される位置に対応して予め設定された長さを有している。上フランジ5a、下フランジ5cの所定位置には複数の穴5dが形成され、ウエブ5bの所定位置には複数の穴5eが形成されている。前記穴5d、5eは図示しないボルトを挿通するための機能を有している。
薄肉自梁5の上フランジ5aの下面から、厚肉自梁3の上フランジ3aの厚さと薄肉自梁5の上フランジ5aの厚さの差分の段差を有して延設されるクランク状ブラケット部6hが設けられている。クランク状ブラケット部6hの延設長さは、薄肉自梁5を厚肉被梁1又は薄肉被梁2に接合するのに必要な値に設定されている。クランク状ブラケット部6hは、クランク状に折り曲げたフラットバーを上フランジ5aの下面に固定することで構成することが可能である。しかし、本実施例では図5、6に示すように構成した接合金物6を薄肉自梁5の上フランジ5a及びウエブ5bに溶接により固定することで構成されている。
本実施例に於いて、厚肉被梁1の上フランジ1aの厚さと厚肉自梁3の上フランジ3aの厚さは同じであり約9mmに設定されている。また薄肉被梁2の上フランジ2aの厚さと薄肉自梁5の上フランジ5aの厚さも同じであり約6mmに設定されている。従って、厚肉自梁3の上フランジ3aの厚さと薄肉自梁5の上フランジ5aの厚さの差は約3mmとなる。
薄肉自梁5の端部に取り付けられる接合金物6は、クランク状ブラケット部6h以外の基本的な形状は前述した接合金物4と同じである。このため、接合金物6の接合金物4と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略する。
接合金物6は、図5、図6に示すように、上フランジ接合部6iを構成する自梁上フランジ接合片6gと被梁上フランジ接合片6hとの間に段差部6pが形成されている。この段差部6pの上縁と下縁の高さの差は、前述した厚肉自梁3の上フランジ3aの厚さと、薄肉自梁5の上フランジ5aの厚さとの差分に対応しており、約3mmに形成されている。また、段差部6pは自梁上フランジ接合片6gよりも被梁上フランジ接合片6hの方が低くなるように構成されている。
上フランジ接合部6iを上記の如く構成することで、接合金物6を端部に取り付けた薄肉自梁5を、薄肉自梁5の上フランジ5aの厚さと異なる厚さを持った厚肉被梁1の上フランジ1aに接合したとき、薄肉自梁5の上フランジ5aの上面と被梁の上フランジの上面とを同一面上に配置することが可能である。
また薄肉自梁5を薄肉被梁2に接合する場合、該薄肉被梁2の上フランジ2aの下面とクランク状ブラケット部6hとの間に隙間が形成されることになる。この場合、前記隙間に後述するスペーサ7を配置して接合することで、薄肉自梁5の上フランジ5aの上面と薄肉被梁2の上フランジ2aの上面とを同一面上に配置することが可能である。
スペーサ7は、薄肉被梁2に厚肉自梁3又は薄肉自梁5を接合する際に、薄肉被梁2の上フランジ2aと水平ブラケット部4h又はクランク状ブラケット部6hとの間に形成される隙間に配置されるものである。スペーサ7は、図7(a)に示すように、厚さが前記隙間の寸法(本実施例では約3mm)の円盤状に構成されている。
スペーサ7の一方の面には図7(b)に示すようなリング状に形成された両面テープ8が貼着されており、該両面テープ8を利用して、厚肉自梁3に設けた水平ブラケット部4hの穴4j1或いは薄肉自梁5に設けたクランク状ブラケット部6hの穴4j1に接着される。
スペーサ7の各ブラケット部4h、6hに対する接着を何れの段階で行うかは限定するものではなく、現場に各部材を搬入する以前の例えば部材を形成する現場で取り付けることが可能であるばかりでなく、建築現場で接着することもできる。スペーサ7を工場段階で接着しておく場合、建築現場に於ける躯体の組立作業を行う際に円滑に進行させることが可能となり有利である。
また、厚肉自梁3、薄肉自梁5において、両端部に接合金物4、6を取付ける場合には、厚肉被梁1、薄肉被梁2のウエブ1a、2aに当接することとなる被梁ウエブ接続片4bの接触面4b1に着色又はマーキング4b2が施されている(図3、図5参照)。現場においては、これら各梁はクレーン等により吊り下げられて資材置き場から接続部位まで搬送されることとなる。この場合、接合金物4、6を設けない被梁においては、梁自体に方向性を生じないため梁の取付け向きが上下逆或いは左右逆であっても取り付け可能であるが、上記各自梁3、5は、接合金物4、6を端部に取り付けて工場から現場に搬入され、これら接合金物によって梁自体に方向性が付与され、設計図面に示される向きにしたがって梁を取付ける必要がある。一方、現場においては、梁の端部は似たような形状をしているため、当該接合部材4、6によって梁自身に方向性を生じているといえども、形状のみでは見分け難い。特に、現場では上述の如くクレーンにて接続位置まで梁を搬送することが多く、作業者は梁を下方から見上げつつ梁の方向を確認することとなるため、さらに梁の向きの判別が困難となる。そこで、上述の如く被梁ウエブ接続面4bの接触面4b1に着色又はマーキング4b2を施すことで、作業者が梁の取付け作業直前に当該被自梁3、5の向きを容易に確認することができ、向きを違えた状態での自梁3、5の取付け位置への搬送等の作業遅延に繋がる事態の発生を未然に防止することが可能となっている。
また、当該着色又はマーキング4b2は、設計図面の0座標に対して近い位置の端部の被梁ウエブ接続片4bの接触面4b1に赤の着色又は○マーク4b2を付し、遠い端部の被梁ウエブ接続片4bの接触面4b1に青の着色又は×マーク4b2を付す等、設計図面の座標軸や0座標との関係を示したものであることが好ましい。また、各自梁3、5の一方の端部にのみかかるマーキング等を施す構成も採用可能である。
また、着色する場合は、当該接触面4b1全面を着色することが識別性の観点から好ましく、マーキング4b2も可及的大きく示すことが好ましい。さらに、これら自梁3、5を下方から目視した場合に識別可能とすべく、接触面の下方にマーキング4b2を付することが好ましい。かかる点に鑑みれば、各自梁3、5の下フランジ3c、5cの下面にこれら着色やマーキング4b2を施す構成も採用可能である。
次に、厚肉被梁1に対し薄肉自梁5を接合する接合構造について図1(a)、図8により説明する。
厚肉被梁1は薄肉自梁5と同様の長尺状の梁として構成されている。そして、薄肉自梁5は厚肉被梁1の側面に対して直交して配置され、薄肉自梁5に溶接により固定され、クランク状ブラケット部6hを有する接合金物6を介して接合されている。
即ち、端部に接合金物6を固定した薄肉自梁5は厚肉被梁1の側面に於ける所定位置に直交して配置され、接合金物6の被梁ウエブ接合片4bを厚肉被梁1のウエブ1bに当接させて穴4dと穴1eを一致させると共に、クランク状ブラケット部6hである被梁上フランジ接合片6hを厚肉被梁1の上フランジ1aの下面側に当接させて穴4jと穴1dを一致させ、この状態で穴4d、1eと穴4j、1dにボルト10aを挿通してナット10bを締結することで、厚肉被梁1の側面に薄肉自梁5を取り付けることが可能である。
上記の如くして厚肉被梁1に薄肉自梁5を取り付ける際に、厚肉被梁1の上フランジ1aと薄肉自梁5に設けた被梁上フランジ接合片6hとを1本のボルト10aによって接合するため、薄肉自梁5の取付方向の微調整が容易である。特に、ボルト10aを挿通する穴4d、1eと穴4j、1dは何れも工場段階で加工される。このため、施工精度を向上させて品質の向上をはかることが可能である。
この接合構造では、接合金物6の被梁上フランジ接合片6hが厚肉被梁1の上フランジ1aの下面に当接して締結されることで、厚肉被梁1の上フランジ1aと、薄肉自梁5の上フランジ5aの厚さが異なるにも関わらず、厚肉被梁1の上フランジ1aの上面と、薄肉自梁5の上フランジ5aの上面とは同一面上に配置され、両梁1、5の上面の間に段差が生じることがない。このため、後作業を容易に進めることが可能となる。更に、厚肉被梁1の梁せいと薄肉自梁5の梁せいが同じである場合、両梁1、5の下フランジ1c、5cの下面も同一面に配置されることとなり、これらの梁1、5の下面に対して部品の取付作業等を行う際に有利である。
また厚肉被梁1のウエブ1bと上フランジ1aとによって構成される空間には、接合金物6のウエブ接合部4cと、被梁上フランジ接合片6hとが配置され、この接合金物6によってウエブ1bと上フランジ1aとが接続されることとなり、厚肉被梁1のせい方向、及び上フランジ1aの平面内で高い剛性を発揮することが可能となる。
また、上記の如き梁接合構造では、薄肉自梁5の上フランジ5aと厚肉被梁1の上フランジ1aとが接合金物6のウエブ接合部6iによって接合されるため、厚肉被梁1の上フランジ1aに水平面内の力(上フランジ1aの面内の力)が作用してねじれが発生しようとしたとき、該上フランジ1aが薄肉自梁5の上フランジ5aによって拘束されるため、作用する水平面内の力を薄肉自梁5でも負担して厚肉被梁1に生じるねじれを防ぐことが可能である。同様に、薄肉自梁5の上フランジ5aに水平面内の力が作用したとき、この力を厚肉被梁1でも負担して薄肉自梁5に生じるねじれを防ぐことが可能である。
また、薄肉自梁5と厚肉被梁1との接合部位には、接合金物6のウエブ接合部4cと上フランジ接合部6iとが配置されることとなり、高い耐力を実現することが可能である。
次に、厚肉被梁1に対し厚肉自梁3を接合する接合構造について図1(b)により説明する。
この接合構造では、厚肉被梁1の上フランジ1aの厚さと、厚肉自梁3の上フランジ3aの厚さとが等しくなっており、厚肉自梁3の端部には、上フランジ接合部4iを構成する自梁上フランジ接合片3gと水平ブラケット部4hである被梁上フランジ接合片4hとが同一面に形成された接合金物4が溶接により固定されている。
上記接合構造では、接合金物4の被梁上フランジ接合片4hが厚肉被梁1の上フランジ1aの下面に当接して締結されることで、厚肉被梁1の上フランジ1aの上面と、薄肉自梁3の上フランジ3aの上面とは同一面上に配置される。
次に、薄肉被梁2に対し薄肉自梁5を接合する構造について図2(a)により説明する。尚、薄肉被梁2のウエブ2bと薄肉自梁5に設けた接合金物6のウエブ接合部4cとの接合構造は前述の実施例と同一であるため説明を省略する。
図図に示すように、薄肉被梁2の上フランジ2aの厚さと薄肉自梁5の上フランジ5aの厚さが等しくなっており、該薄肉自梁5の端部には、上フランジ接合部6iを構成する自梁上フランジ接合片6gとクランク状ブラケット部6hである被梁上フランジ接合片6hとの間に段差6pが形成された接合金物6が溶接により固定されている。
接合金物6がクランク状ブラケット部6hを有することから、薄肉被梁2の上フランジ2aと薄肉自梁5の上フランジ5aが同じ厚さであるにも関わらず、上フランジ2aの下面と被梁上フランジ接合片6hとの間に隙間が形成されている。このため、上フランジ2aと被梁上フランジ接合片6hとの間にはスペーサ7が配置されており、このスペーサ7を介してボルト10aを挿通してナット10bを締結することで、薄肉被梁2と薄肉自梁5が締結されている。
接合金物6の被梁上フランジ接合片6hがスペーサ7を介して薄肉被梁2の上フランジ2aの下面に締結されることで、薄肉被梁2の上フランジ2aの上面と、薄肉自梁5の上フランジ5aの上面とは同一面上に配置される。
次に、薄肉被梁2に対し厚肉自梁3を接合する構造について図2(b)により説明する。
同図に示すように、薄肉被梁2の上フランジ2aの厚さは厚肉自梁3の上フランジ3aの厚さよりも薄くなっており、該厚肉自梁3の端部には、上フランジ接合部4iを構成する自梁上フランジ接合片4gと水平ブラケット部4hである被梁上フランジ接合片4hとが同一面に形成された接合金物4が溶接により固定されている。
このため、薄肉被梁2の上フランジ2aの下面と被梁上フランジ接合片4hとの間には隙間が形成されている。このため、上フランジ2aと被梁上フランジ接合片4hとの間にはスペーサ7が配置されており、このスペーサ7を介してボルト10aを挿通してナット10bを締結することで、薄肉被梁2と厚肉自梁3が締結されている。
接合金物4の被梁上フランジ接合片4hがスペーサ7を介して薄肉被梁2の上フランジ2aの下面に締結されることで、薄肉被梁2の上フランジ2aと厚肉自梁3の上フランジ3aとの厚さが異なるにも関わらす、薄肉被梁2の上フランジ2aの上面と、厚肉自梁3の上フランジ3aの上面とは同一面上に配置される。
次に、被梁としての柱・梁接続金物に薄肉自梁5を接合する構造について図9により説明する。
本実施例では、柱・梁接続金物11は上フランジ11aの厚さが薄肉自梁5の上フランジ5aの厚さよりも厚い厚肉被梁として構成されている。そして、この柱・梁接続金物11に対して複数の方向に配置された薄肉自梁5を接合している。柱・梁接続金物11は柱12に取り付けられており、直交方向に夫々H形鋼からなる厚肉被梁に相当する部材が配置されている。
即ち、柱・梁接続金物11は、水平断面が十文字状に構成され柱12に取り付けられたときの高さが薄肉自梁5のウエブ5bと同じ寸法となるウエブ部材11bと、ウエブ部材11bの上端部分に取り付けられた厚肉接合片となる上フランジ部材11aと、ウエブ部材11bの下端部分に取り付けられた下フランジ部材11cと、を有して構成されており、ウエブ部材11b及び上下フランジ部材11a、11cには夫々穴11d、11eが形成されている。
本実施例では、柱12に取り付けられた柱・梁接続金物11に対し、二方向に配置された薄肉自梁5が夫々接合される。これら2本の薄肉自梁5は全く同じ方法で柱・梁接続金物11に取り付けられているため、一方の薄肉自梁5の柱・梁接続金物11に対する接合構造について説明する。
端部に接合金物6を取り付けた薄肉自梁5は、該接合金物6の被梁ウエブ接合片4bを柱・梁接続金物11の対向するウエブ部材11bに当接させて、穴4dと穴11eとを一致させると共に、クランク状ブラケット部6hである被梁上フランジ接合片6hを柱・梁接続金物11の上フランジ部材11aの下面側に当接させて、穴4jと穴11dとを一致させる。そして、この状態で穴4d、11eと穴4j、11dに図示しないボルトを挿通してナットを締結することで、柱・梁接続金物11に薄肉自梁5を取り付けることが可能である。
上記の如き梁接合構造では、前述の実施例の場合と同様に、薄肉自梁5の上フランジ5aと柱・梁接続金物11の上フランジ部材11aとが接合金物6の上フランジ接合部6iによって接合されるため、上フランジ部材11aの厚さと薄肉自梁5の上フランジ5aの厚さとが異なるにも関わらず、柱・梁接続金物11の上フランジ部材11aの上面と、薄肉自梁5の上フランジ5aの上面とは同一面上に配置される。
また、薄肉自梁5の上フランジ5aに水平面内の力が作用したとき、この力を柱・梁接続金物11によっても負担して薄肉自梁5に生じるねじれを防ぐことが可能であり、且つ薄肉自梁5と柱・梁接続金物11との接合部位に接合金物6のウエブ接合部4cと上フランジ接合部6iとが配置されることとなり、高い耐力を実現することが可能である。
本発明に係る梁接合構造は、厚肉被梁1又は薄肉被梁2の上フランジ1a又は上フランジ2aの上面と、厚肉自梁3の上フランジ3a又は薄肉自梁5の上フランジ5aの上面とを同一平面内に配置することが可能である。このため、これらの梁の上面に更に後工程での作業を行うような場合に利用することが可能である。
1 厚肉被梁
1a 上フランジら
1b ウエブ
1c 下フランジ
1d、1e 穴
2 薄肉被梁
2a 上フランジ
2b ウエブ
2c 下フランジ
2d、2e 穴
3 厚肉自梁
3a 上フランジ
3b ウエブ
3c 下フランジ
3d、3e 穴
4、6 接合金物
4a 自梁ウエブ接合片
4b 被梁ウエブ接続片
4b1 接触面
4b2 マーキング
4c ウエブ接合部
4g、6g 自梁上フランジ接合片
4h、6h 被梁上フランジ接合片
4i、6i 上フランジ接合部
4d、4j、4j1 穴
4k 境界線
4m 穴
4n 開先部
4o 端面
5 薄肉自梁
5a 上フランジ
5b ウエブ
5c 下フランジ
5d、3e 穴
6p 段差部
7 スペーサー
8 両面テープ
10a ボルト
10b ナット
11 柱・梁接続金物
11a 上フランジ部材
11b ウエブ
11c 下フランジ部材
11d、11e 穴
12 柱

Claims (5)

  1. 扁平な上端面を形成する厚肉接合片を備える厚肉被梁と、
    扁平な上端面を形成する薄肉接合片を備える薄肉被梁と、
    前記厚肉接合片と同一の厚さを有して扁平な上端面を形成する厚肉上面板を備える厚肉自梁と、
    前記薄肉接合片と同一の厚さを有して扁平な上端面を形成する薄肉上面板を備える薄肉自梁と、
    前記厚肉接合片と薄肉接合片の差分の厚さを有するスペーサと、
    を備え、
    前記厚肉自梁は、前記厚肉上面板の下面から水平に延設される水平ブラケット部を備え、該水平ブラケット部を前記厚肉接合片の下面に密着させて前記厚肉被梁の上端面と前記厚肉上面板の上端面とを面一とした状態で前記厚肉被梁に接合可能であって、且つ、該水平ブラケット部と前記薄肉接合片との間に前記スペーサを介在させて前記薄肉被梁の上端面と前記厚肉上面板の上端面とを面一とした状態で前記薄肉被梁に接合可能とされ、
    前記薄肉自梁は、前記厚肉上面板の厚さと前記薄肉上面板の厚さの差分の段差を有して延設されるクランク状ブラケット部を備え、該クランク状ブラケット部を前記厚肉接合片の下面に密着させて前記厚肉被梁の上端面と前記薄肉自梁の上端面とを面一とした状態で前記厚肉被梁に接合可能であって、且つ、該クランク状ブラケット部と前記薄肉接合片との間に前記スペーサを介在させて前記薄肉被梁の上端面と前記薄肉自梁の上端面とを面一とした状態で前記薄肉被梁に接合可能とされている、
    ことを特徴とする梁接合構造。
  2. 前記厚肉接合片又は薄肉接合片と水平ブラケット部又はクランク状ブラケット部とは、ボルト締結により接合されることを特徴とする請求項1に記載の梁接合構造。
  3. 前記スペーサは円形状であり、且つ、ボルトを挿通可能な貫通孔を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の梁接合構造。
  4. 前記スペーサは、前記薄肉被梁に接続する場合に各水平ブラケット部に予め取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の梁接合構造。
  5. 前記各自梁は、前記厚肉被梁又は薄肉被梁の胴部に接合可能な胴部ブラケット部を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の梁接合構造。
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