JP5208712B2 - 使い捨ておむつの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつの製造方法に関する。更に詳しくは、着用者のウエスト周りにて、前身頃と後身頃とが展開可能に構成され、前身頃と後身頃とをメカニカルファスナーによって係合することによりパンツ型おむつとして使用することが可能な使い捨ておむつを製造する方法に関する。
近年、乳幼児用、或いは高齢者・障害者用のおむつとして、液透過性シート、液不透過性シート又は撥水性シート等の複数のシートを構成材料として形成された使い捨ておむつが汎用されている。
このような使い捨ておむつとしては、例えば、おむつの前身頃と後身頃とがウエスト周りにおいてメカニカルファスナーの係合によって着脱可能に構成されたパンツ型の使い捨ておむつ(以下、「展開型のパンツ型おむつ」ということがある)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図8に示すように、特許文献1に記載の使い捨ておむつ100は、前胴回り域102の両側縁部分内面に、第一ファスニング手段111aを有する一方、後胴回り域106の両側縁部分の外面に、上記第一ファスニング手段111aと係合可能な第二ファスニング手段111bを有している。
このような展開型のパンツ型おむつは、製造の段階で、上記第一ファスニング手段と第二ファスニング手段とが係合されて、予めパンツ型に構成され、このようなパンツ型に構成された状態で包装袋に包装されて使用者に提供されている。
また、このような展開型のパンツ型おむつの製造方法として、例えば、機械方向へ走行する複合ウエブに、一対の第一ファスニング手段と体液吸収性部材とを配設し、配置した一対の第一ファスニング手段それぞれに、第一ファスニング手段と係合可能な第二ファスニング手段を係合させて配置した後、この複合ウエブを折り畳み、折り畳んだ複合ウエブと接触する第二ファスニング手段を複合ウエブに接合する工程、を備えたおむつの製造方法が開示されている(例えば、特許文献2及び3参照)。
このような製造方法によれば、両側部をファスナ手段で連結する使い捨ておむつを連続的に製造する工程に対して、おむつの形状が不揃いになることを防止することができるとされている。
国際公開第01/87209号パンフレット 特開2006−141705号公報 特開2006−95277号公報
しかしながら、上述した特許文献2及び3に記載の使い捨ておむつの製造方法においては、上述したように、第一ファスニング手段と第二ファスニング手段とを係合させた後、折り畳んだ複合ウエブと接触する第二ファスニング手段を、例えば、ヒートシール等の接合方法によって接合する必要があり、その製造工程が極めて煩雑であるという問題があった。また、このような製造方法においては、上記工程を実現するために、大掛かりな製造設備が必要となり、製造コストが増加するという問題もあった。
また、このような従来の製造方法では、得られる展開型のパンツ型おむつは、予めパンツ型に構成されているため、おむつを使用する際には、通常の下着と同様に、おむつの脚周り開口部にそれぞれの脚を通して着用するか、或いは、既に係合されているファスニング手段(例えば、メカニカルファスナーのフック材とループ材)を一旦外し、展開状態としてからおむつを着用しなければならない。このため、上記したようなメカニカルファスナーによっておむつの胴回り部分が開放可能で、使用する際には、テープ型おむつのように衣類を脱がずとも着用者に宛がって容易に着用することができるという、展開型のパンツ型おむつの利便性を十分に活かすことができないという問題もあった。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであって、着用者のウエスト周りにて、前身頃と後身頃とが展開可能に構成され、使用時において、展開された前身頃と後身頃とをメカニカルファスナーによって係合することによりパンツ型おむつとして使用することが可能な使い捨ておむつを簡便に製造する使い捨ておむつの製造方法を提供するものである。
本発明者らは、前記のような従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、おむつの構成材料であるシート材のおむつの内側となる面の一方の側縁側に第一のメカニカルファスナーを配設するとともに、このシート材のおむつの外側となる面(即ち、上記おむつの内側となる面の反対側の面)の他方の側縁側に、第二のメカニカルファスナーを配設し、第一のメカニカルファスナーと第二のメカニカルファスナーとを係合させることなく、上記シート材を長手方向に沿って二つに折り畳み、得られる展開型のパンツ型おむつを展開させた状態で製造することによって、上記課題が解決されることに想到し、本発明を完成させるに至った。具体的には、本発明により、以下の使い捨ておむつが提供される。
[1] 前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成され、おむつのウエスト周りにて、前記前身頃と前記後身頃とが展開した状態のおむつを、前記前身頃及び前記後身頃にそれぞれ付設されたメカニカルファスナーを係合させてパンツ型のおむつとして使用する使い捨ておむつを製造する方法であって、後に使い捨ておむつを構成する不織布からなる長尺のシート材を用意し、前記長尺のシート材におけるおむつの内側となる面の一方の側縁側に、第一のメカニカルファスナーを配設して第一止着部を形成するとともに、前記長尺のシート材におけるおむつの外側となる面の他方の側縁側に、前記第一のメカニカルファスナーと係合可能な第二のメカニカルファスナーを配設して第二止着部を形成する工程と、前記第一止着部及び前記第二止着部を形成した前記長尺のシート材を、前記第一止着部と前記第二止着部とを係合させない状態で、且つ前記おむつの内側となる面が内側となるように、前記長尺のシート材の長手方向に沿って二つ折りに折り畳み、折り畳んだ前記長尺のシート材を、前記第一止着部及び前記第二止着部が、おむつ着用時における両脇腹の部位近傍に配置されるように切断して、展開状態の使い捨ておむつを得、得られた前記展開状態の使い捨ておむつを包装する工程と、を備え、前記第一のメカニカルファスナーとして、メカニカルファスナーのフック材を用い、前記第二のメカニカルファスナーとして、メカニカルファスナーのループ材を用いる使い捨ておむつの製造方法。
] 前記第一のメカニカルファスナーとして、メカニカルファスナーのフック材を用い、前記長尺のシート材の幅方向に、二以上の前記フック材を間欠的に配置する前記[1]に記載の使い捨ておむつの製造方法。
] 前記第一のメカニカルファスナーとして、単一の基材シートに複数のメカニカルファスナーのフック材が接着されたものを用いる前記[1]に記載の使い捨ておむつの製造方法。
記第二のメカニカルファスナーとして、メカニカルファスナーのループ材を用い、前記ループ材を、前記長尺のシート材を切断する際の切断予定線を跨ぐように配置し、前記長尺のシート材の切断とともに前記ループ材を切断して、隣り合う二つのおむつにおける両脇腹の部位近傍に、切断された前記ループ材によって二つの止着部を形成する前記[1]〜[]のいずれかに記載の使い捨ておむつの製造方法。
] 前記長尺のシート材の長手方向に沿って、伸張状態の伸縮材を配置する工程を更に含み、前記第二のメカニカルファスナーとして、メカニカルファスナーのループ材を用い、前記ループ材を、前記伸張状態の伸縮材が配置されていない領域、又は前記伸張状態の伸縮材の一部を切断して伸縮材が非伸張状態で配置された領域に配置する前記[1]〜[]のいずれかに記載の使い捨ておむつの製造方法。
本発明の使い捨ておむつの製造方法によれば、着用者のウエスト周りにて、前身頃と後身頃とが展開可能に構成され、使用時において、前身頃と後身頃とをメカニカルファスナーによって係合することによりパンツ型おむつとして使用することが可能な使い捨ておむつを簡便に製造することができる。特に、メカニカルファスナーを一旦係合させ、且つ係合させた状態のメカニカルファスナーの一方を、おむつを構成するシート材に後から接合させるというような煩雑な工程を行うことなく、簡便に上記した構成の使い捨ておむつを製造することができる。
また、本発明の使い捨ておむつの製造方法においては、前身頃と後身頃を係合するメカニカルファスナーが係合されていない状態でおむつを製造することができるため、おむつを使用する際には、テープ型のおむつのように衣類を脱がずとも着用者に宛がって容易に着用することができ、従来の展開型のパンツ型おむつのように、予め係合されたメカニカルファスナーを引き剥がしてから使用するといった必要がなく、展開型のパンツ型おむつの利便性を十分に活かすことができる。
以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、適宜、設計の変更、改良等が加えられることが理解されるべきである。
〔1〕使い捨ておむつの製造方法:
本発明の使い捨ておむつの製造方法は、図1A〜図1Cに示すような、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部から構成され、おむつのウエスト周りにて、前身頃2と後身頃6とが展開した状態のおむつを、前身頃2及び後身頃6にそれぞれ付設されたメカニカルファスナー11を係合させて、一つのウエスト周り開口部10及び一対の脚周り開口部12(12a,12b)が形成されたパンツ型のおむつとして使用することが可能な使い捨ておむつ1を製造する方法である。
図1A〜図1Cに示す使い捨ておむつ1は、着用者の排泄物を吸収し、保持する機能(吸収・保持機能)を担う吸収性本体14と、着用者の身体を被包する機能(装着機能)を担う外装部材16とから構成され、外装部材16の内側に吸収性本体14が配置された2ピースタイプの使い捨ておむつである。吸収性本体14は、吸収体22、トップシート18及びバックシート20を構成要素として備えた部材である。
なお、本明細書において、「前身頃」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の腹側(身体前方)を覆う部分、「股下部」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の股下を覆う部分、「後身頃」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の背側(身体後方)を覆う部分を意味するものとする。
ここで、図1Aは、本発明の使い捨ておむつの製造方法の一の実施形態によって製造される使い捨ておむつを示す斜視図である。また、図1Bは、図1Aに示す使い捨ておむつが展開された状態を、おむつの吸収性本体側(即ち、おむつの内側となる面)から見た状態を示す平面図であり、図1Cは、図1Aに示す使い捨ておむつが展開された状態を、おむつの外装部材側(即ち、おむつの外側となる面)から見た状態を示す平面図である。
このように、本発明の使い捨ておむつの製造方法によって製造される使い捨ておむつ1は、おむつの前身頃2と後身頃6とがウエスト周りにおいてメカニカルファスナー11の係合によって着脱可能に構成されたパンツ型の使い捨ておむつである。おむつの着用者は、ウエスト周りに配置されたメカニカルファスナー11を係合させることによって、おむつをパンツ型として着用することもできるし、また、メカニカルファスナー11が係合していない状態(即ち、図1B及び図1Cに示すような展開状態)の使い捨ておむつを、従来公知のテープ型のおむつのように、着用者に宛がって着用した後に、上記メカニカルファスナー11を係合させてパンツ型として着用することもできる。
本発明の使い捨ておむつの製造方法は、図2に示すように、後に使い捨ておむつを構成する長尺のシート材40を用意し、この長尺のシート材40におけるおむつの内側となる面42aの一方の側縁40a側に、第一のメカニカルファスナー52を配設して第一止着部52aを形成するとともに、長尺のシート材40におけるおむつの外側となる面42bの他方の側縁40b側に、第一のメカニカルファスナー52と係合可能な第二のメカニカルファスナー54を配設して第二止着部54aを形成する工程(以下、工程(A)ということがある)と、第一止着部52a及び第二止着部54aを形成した長尺のシート材40を、第一止着部52aと第二止着部54aとを係合させない状態で、且つ上記おむつの内側となる面42aが内側となるように長尺のシート材40の長手方向に沿って二つ折りに折り畳み、折り畳んだ長尺のシート材40を、第一止着部52aと第二止着部54aが、おむつ着用時における両脇腹の部位近傍に配置されるように切断して、展開状態の使い捨ておむつ70を得、得られた展開状態の使い捨ておむつ70を包装する工程(以下、工程(B)ということがある)と、を備えた使い捨ておむつの製造方法である。
ここで、図2は、本発明の使い捨ておむつの製造方法の一の実施形態を模式的に示す概略平面図である。
上記した本発明の使い捨ておむつの製造方法によれば、図1A〜図1Cに示すような使い捨ておむつ1を簡便に製造することができる。特に、本発明の使い捨ておむつの製造方法は、従来の製造方法のように、メカニカルファスナーを一旦係合させ、且つ係合させた状態のメカニカルファスナーの一方を、おむつを構成するシート材に後から接合させるというような煩雑な工程を行うことなく、簡便に使い捨ておむつを製造することができる。
また、本発明の使い捨ておむつの製造方法においては、前身頃と後身頃を係合するメカニカルファスナーが係合されていない状態でおむつを製造することができるため、おむつを使用する際には、テープ型のおむつのように衣類を脱がずとも着用者に宛がって容易に着用することができ、従来の展開型のパンツ型おむつのように、予め係合されたメカニカルファスナーを引き剥がして使用するといった必要がなく、展開型のパンツ型おむつの利便性を十分に活かすことができる。なお、パンツ型として着用する際には、第一及び第二のメカニカルファスナーによって形成された第一止着部と第二止着部とを係合させることによって、極めて簡単にパンツ型のおむつを構成することができる。
なお、本発明の使い捨ておむつの製造方法においては、第一のメカニカルファスナーとして、メカニカルファスナーのフック材を用い、第二のメカニカルファスナーとして、メカニカルファスナーのループ材を用いる。
このように構成することによって、二つ折りに折り畳まれた状態で製造される使い捨ておむつの内側となる面に、メカニカルファスナーのフック材が配置されることとなるため、製造された使い捨ておむつを包装(袋詰め)する際に、複数枚の使い捨ておむつを積層して包装したとしても、隣接するおむつ同士がフック材を介して結合してしまうことがなく、良好におむつを包装することができる。また、おむつの使用時においては、包装袋から、一枚ずつ使い捨ておむつを簡単に取り出すことができる。
また、使い捨ておむつの製造方法においては、第一のメカニカルファスナー及び第二のメカニカルファスナーのうちのいずれか一方のメカニカルファスナーとしてフック材を用いるとともに、他方のメカニカルファスナーとしてループ材を用い、且つ、少なくともこのフック材に、フック材の係合面を被覆する被覆テープを配置することもできる
このように構成することによって、二つ折りに折り畳まれた状態で製造される使い捨ておむつを包装する際に、複数の使い捨ておむつを積層して包装したとしても、隣接するおむつ同士がフック材を介して結合してしまうことがなく、良好におむつを包装することができる。また、おむつの使用時においては、包装袋から、一枚ずつ使い捨ておむつを簡単に取り出すことができる。
以下、本発明の使い捨ておむつの製造方法における各工程を更に具体的に説明する。
〔1−1〕工程(A):
まず、本発明の使い捨ておむつの製造方法においては、図2に示すように、後に使い捨ておむつを構成する長尺のシート材40を用意し、この長尺のシート材40におけるおむつの内側となる面42aの一方の側縁40a側に、第一のメカニカルファスナー52を配設して第一止着部52aを形成するとともに、長尺のシート材40におけるおむつの外側となる面42bの他方の側縁40b側に、第一のメカニカルファスナー52と係合可能な第二のメカニカルファスナー54を配設して第二止着部54aを形成する。
このように、長尺シート材の一方の表面と、他方の表面とにそれぞれメカニカルファスナーを配置して、おむつのウエスト周りにおける止着部を形成する。従来の使い捨ておむつの製造方法においては、メカニカルファスナーを予め係合させ、使い捨ておむつをパンツ型に構成して製造することが行われているが、本発明の製造方法においては、メカニカルファスナーを係合させない状態で長尺のシート材に各メカニカルファスナーを配設する。
上記した「メカニカルファスナー(面状ファスナーとも称される)」とは、機械的結合を用いた面状ファスナーであり、例えば、表面に多数の突起(鉤状、きのこ状、錨状等)が形成された凸部材(フック材)と、表面にループ状の繊維が配置された凹部材(ループ材)とを組み合わせたもの等が用いられることが多い。このメカニカルファスナーは、ループ材の表面にフック材を重ね合わせ、フック材の多数の突起をループ材の表面に係合させることにより、両部材を取外し可能な状態に、且つ、強固に固着させることができるものである。
なお、後に使い捨ておむつを構成する長尺のシート材としては、従来の2ピースタイプのパンツ型使い捨ておむつを製造する際に使用される長尺のシート材と同様に構成されたものを好適に用いることができる。具体的には、例えば、おむつの外装部材を構成するインナーシートとアウターシートの組み合わせを挙げることができる。このようなインナーシート及びアウターシートは、不織布等によって構成することができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、その他の熱可塑性樹脂からなる合成繊維によって構成された不織布等からなるシートを好適例として挙げることができる。
図2においては、後に外装部材のアウターシートとなる長尺アウターシート40xと、外装部材のインナーシートとなる長尺インナーシート40yとの間に、後に形成される脚周り開口部に沿って、後に脚周り伸縮材となる長尺伸縮材Er1が配置され、また、後に形成される前身頃部分と後身頃部分に、後にウエスト周り伸縮材となる長尺伸縮材Er2,Er3と、後に腹周り伸縮材となる長尺伸縮材Er4,Er5も併せて配置し、接着剤によって伸張状態で固定することによって長尺のシート材40を形成した例を示している。
上記した脚周り伸縮材は、脚周り開口部に沿って配置される伸縮材であり、この脚周り伸縮材を配置することによって、脚周り開口部に伸縮性に富むギャザー(レグギャザー)を形成することができる。従って、脚周りに隙間が形成され難くなり、脚周り開口部からの尿漏れを効果的に防止することができる。
また、上記ウエスト周り伸縮材は、ウエスト周り開口部に沿って配置される伸縮材であり、ウエスト周り伸縮材を配置することによって、ウエスト開口部に伸縮性に富むギャザー(ウエストギャザー)を形成することができる。
更に、上記腹周り伸縮材は、ウエスト周り開口部と脚周り開口部との間の部分(即ち、着用者の腹周りに相当する部分)に配置される伸縮材であり、腹周り伸縮材を配置することによって、着用者の腹周りに伸縮性に富むタミーギャザーを形成することができる。
本発明の製造方法においては、脚周り伸縮材、ウエスト周り伸縮材、及び腹周り伸縮材は、従来の使い捨ておむつで使用されてきた各種伸縮材を好適に用いることができる。具体的には、天然ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性材からなる糸ゴム、平ゴムの他、伸縮性ネット、伸縮性フィルム、伸縮性フォーム(ウレタンフォーム等)等を挙げることができる。そして、ギャザーの収縮の程度等を勘案した上で、構成材料、その材料の伸長率、固定時の伸長状態等を決定すればよい。なお、図1A〜図1Cに示す使い捨ておむつ1は、おむつのウエスト周り開口部10に沿って、3本のウエスト周り伸縮材82が配置され、また、ウエスト周り開口部10と脚周り開口部12との間の部分(即ち、着用者の腹周りに相当する部分)に、着用者の腹周りを取り囲むように6本の腹周り伸縮材84が配置され、更に、おむつの脚周り開口部12a,12bのカーブに沿って曲線的にそれぞれ2本の脚周り伸縮材80が配置された場合の例を示している。
本発明の製造方法においては、図2に示すように、このようにして得られた長尺のシート材40におけるおむつの内側となる面42aの一方の側縁40a側と、おむつの外側となる面42bの他方の側縁40b側とに、第一のメカニカルファスナー52と第二のメカニカルファスナー54とをそれぞれ配設して、おむつをパンツ型に構成するための各止着部(第一の止着部及び第二止着部)を形成する。
なお、第一のメカニカルファスナー52及び第二のメカニカルファスナー54は、長尺のシート材40の長手方向に垂直に切断する際の切断予定線90の両側にそれぞれ配置して、第一止着部52aと第二止着部54aとが、得られる使い捨ておむつの両脇腹の部位近傍に配置されるようにする。なお、上記した「切断予定線90」とは、長尺のシート材40から個々の使い捨ておむつを切り離す際に、切断が予定される仮想的に設定された線のことである。
なお、第一のメカニカルファスナー及び第二のメカニカルファスナーを、長尺のシート材に接合する方法については特に制限はないが、例えば、ホットメルト接着剤等を用いて、長尺のシート材に対して固定することができる。
第一のメカニカルファスナー及び第二のメカニカルファスナーの大きさ及び形状についても特に制限はなく、例えば、得られる使い捨ておむつの両脇腹の部位において、おむつの前身頃と後身頃の対応する側縁部同士を接合してパンツ型に構成可能なものであればよい。図2においては、切断予定線90の両側における、得られるおむつの前身頃と後身頃の側縁部に対して、長尺のシート材40の長手方向に垂直な方向に長い帯状のメカニカルファスナー52,54を配設した場合の例を示している。
なお、図2においては、上記したように、長い帯状のメカニカルファスナー52,54を、各側縁部分の切断予定線90の両側にそれぞれ一つずつ配置して各止着部(第一止着部52a,第二止着部54a)を形成した場合の例を示しているが、例えば、長尺のシート材の幅方向(長尺のシート材の長手方向に垂直な方向)に、複数のメカニカルファスナーを並べて配置してもよい。即ち、複数のメカニカルファスナーによって、それぞれの止着部を形成してもよい。
例えば、本発明の使い捨ておむつの製造方法においては、図3に示すように、第一のメカニカルファスナー52又は第二のメカニカルファスナー54として、メカニカルファスナーのフック材58を用い、長尺のシート材40の幅方向に、二以上のフック材58を間欠的に配置してもよい。
このように構成することによって、フック材によって形成される止着部が間欠部位にて容易に折れ曲がり、おむつのフィット性を向上させることができる。特に、メカニカルファスナーのフック材は、ループ材と比較して硬い材質の場合が多いため、上述したように二以上のフック材を間欠的に配置した場合に特に有効である。
ここで、図3は、本発明の使い捨ておむつの製造方法の他の実施形態を模式的に示す概略平面図である。なお、図2に示す使い捨ておむつの製造方法における各要素と同様に構成されているものについては、同一の符号を付して説明を省略する。また、図3においては、第一のメカニカルファスナー52としてフック材58を用いた場合の例を示しているが、長尺のシート材40におけるおむつの外側となる面42bの他方の側縁40b側に配置される第二のメカニカルファスナー54として、二以上の間欠的に配置されたフック材58を用いてもよい。
また、例えば、図4に示すように、第一のメカニカルファスナー52又は第二のメカニカルファスナー54として、単一の基材シート55に複数のメカニカルファスナーのフック材58が接着されたものを用い、このような複数のフック材58が配置された基材シート55を長尺シート材40に配設してもよい。
このように構成することによって、上記した二以上のフック材を間欠的に配置した場合と同様に、おむつのフィット性を向上させることができるとともに、フック材の配置が容易となり、製造工程を簡略化することができる。
ここで、図4は、本発明の使い捨ておむつの製造方法の更に他の実施形態を模式的に示す概略平面図である。なお、図2に示す使い捨ておむつの製造方法における各要素と同様に構成されているものについては、同一の符号を付して説明を省略する。また、図4においては、第一のメカニカルファスナー52として、複数のフック材58が基材シート55に配置されたものを用いた場合の例を示しているが、長尺のシート材40におけるおむつの外側となる面42bの他方の側縁40b側に配置される第二のメカニカルファスナー54として、複数のフック材58が基材シート55に配置されたものを用いてもよい。
また、本発明の使い捨ておむつの製造方法においては、図5に示すように、第一のメカニカルファスナー52又は第二のメカニカルファスナー54として、メカニカルファスナーのループ材59を用い、このループ材59を、長尺のシート材40を切断する際の切断予定線90を跨ぐように配置し、長尺のシート材40の切断とともにループ材59を切断して、隣り合う二つのおむつにおける両脇腹の部位近傍に、切断されたそれぞれのループ材59によって止着部(例えば、第一止着部54a,54a)を形成してもよい。
このように、ループ材を、長尺のシート材の切断予定線を跨ぐように配置することによって、一枚のシート状のループ材から、隣り合う二つのおむつにおける両脇腹の部位近傍にそれぞれ止着部を製造することができ、ループ材の配置が容易となり、製造工程を簡略化することができる。
ここで、図5は、本発明の使い捨ておむつの製造方法の更に他の実施形態を模式的に示す概略平面図である。なお、図2に示す使い捨ておむつの製造方法における各要素と同様に構成されているものについては、同一の符号を付して説明を省略する。また、図5においては、第二のメカニカルファスナー54としてループ材59を用いた場合の例を示しているが、長尺のシート材40におけるおむつの内側となる面42aの一方の側縁40a側に配置される第一のメカニカルファスナー52として、切断予定線90を跨ぐように配置されるループ材59を用いてもよい。
また、図6に示すように、第一のメカニカルファスナー52又は第二のメカニカルファスナー54として、複数のフック材58が基材シート55に配置されたものを用いた場合には、例えば、基材シート55の縦横にフック材58を複数配置し(例えば、図6においては、基材シート55に、縦2列、横2列となるように合計四つのフック材58を配置し)、この基材シート55を、配置されたフック材58同士の隙間(即ち、長尺のシート材40の長手方向に隣接するフック材58同士の隙間)が、長尺のシート材40を切断する際の切断予定線90を跨ぐように配置し、長尺のシート材40の切断とともに基材シート55を切断して、隣り合う二つのおむつにおける両脇腹の部位近傍に、切断されたそれぞれの基材シート55とこれらの表面に配置された各フック材58とによって止着部(例えば、第一止着部54a,54a)を形成してもよい。
このように構成することによって、一枚の基材シートを二つに分断して、隣り合う二つのおむつにおける両脇腹の部位近傍にそれぞれ止着部を製造することができ、フック材の配置が容易となり、製造工程を簡略化することができる。
ここで、図6は、本発明の使い捨ておむつの製造方法の更に他の実施形態を模式的に示す概略平面図である。なお、図2に示す使い捨ておむつの製造方法における各要素と同様に構成されているものについては、同一の符号を付して説明を省略する。また、図6においては、第一のメカニカルファスナー52として、複数のフック材58が基材シート55に配置されたものを用いた場合の例を示しているが、長尺のシート材40におけるおむつの外側となる面42bの他方の側縁40b側に配置される第二のメカニカルファスナー54として、複数のフック材58が基材シート55に配置されたものを用いてもよい。
また、本発明の使い捨ておむつの製造方法においては、例えば、長尺のシート材の長手方向に沿って、伸張状態の伸縮材(例えば、図2における長尺伸縮材Er2,Er3,Er4,Er5)を配置する工程を含み、且つ、第一のメカニカルファスナー又は第二のメカニカルファスナーとして、メカニカルファスナーのループ材を用いた場合において、図7に示すように、このループ材59を、長尺のシート材40(製造されたおむつの外装部材16)の、伸縮材Erが配置されていない領域W1(より具体的には、伸張状態の伸縮材Erが配置されていない領域)、又は伸張状態の伸縮材Erの一部を切断して伸縮材Erが非伸張状態で配置された領域W2に配置することが好ましい。なお、図7における符号W3は、伸縮材Erが伸張状態で配置された領域を示す。
即ち、図2に示すような長尺伸縮材Er2,Er3,Er4,Er5によって、おむつのウエストギャザーやタミーギャザーが形成されるが、上記したウエストギャザーやタミーギャザー上にループ材を配置すると、ギャザーの形状に沿って配置されるために、ループ材がしわになり、フック材との係合力が低下することがある。このため、メカニカルファスナーとしてループ材を配置する場合には、伸張状態の伸縮材が配置されていない領域、又は伸張状態の伸縮材の一部を切断して伸縮材が非伸張状態で配置された領域の少なくとも一方の領域に配置して、ギャザーによるしわがループ材の表面に出現しないようにすることが好ましい。
上述した、伸張状態の伸縮材が配置されていない領域、及び伸張状態の伸縮材の一部を切断して伸縮材が非伸張状態で配置された領域を形成する場合には、例えば、伸張状態の伸縮材を配置する際に、ループ材を配置する部位(以下、ループ材の配置領域ともいう)においては、伸縮材を長尺のシート材に対して固定せず、或いは、伸縮材をシート材に対して弱い接着力で固定しておき、長尺のシート材とともに伸縮材を切断予定線にて切断することにより、ループ材の配置領域にて伸縮材をスナップバックさせる方法を挙げることができる。このような方法により、ループ材の配置領域を、伸縮材が配置されていない状態、又は伸張状態の伸縮材の一部を切断して伸縮材が非伸張状態で配置された状態とすることができる。
ここで、図7は、図1Cに示す使い捨ておむつのA−A’断面を示す概略断面図である。なお、図1Cに示す使い捨ておむつにおける各要素と同様に構成されているものについては、同一の符号を付して説明を省略する。
なお、図2に示すような本発明の使い捨ておむつの製造方法においては、第一のメカニカルファスナー52として、メカニカルファスナーのフック材を用い、第二のメカニカルファスナー54として、メカニカルファスナーのループ材を用いることが好ましい。即ち、おむつの内側となる面42aに、メカニカルファスナーのフック材が配置されて第一止着部52aが形成され、且つ、おむつの外側となる面42bに、メカニカルファスナーのループ材が配置されて第二止着部54aが形成されることが好ましい。図1A及び図1Bに示す使い捨ておむつ1は、第一のメカニカルファスナーとして、メカニカルファスナー11のフック材11aを用い、第二のメカニカルファスナーとして、メカニカルファスナー11のループ材11bを用いた例を示している。また、特に限定されることはないが、フック材よりもループ材の大きさ(例えば、着用者の上下方向における幅、或いは、着用者の腹回り方向における幅)を大きくすることにより、着用時におけるフック材のループ材への止着が容易になるとともに、フック材の着用者への接触を防止することができ、着用感を向上させることができる。
上記したフック材は、ループ材以外の部材、例えば、不織布等に対しても係合力を発揮するため、メカニカルファスナーのフック材からなる第一止着部をおむつの内側となる面に形成し、おむつを二つ折りに折り畳まれた状態で製造することにより、製造された使い捨ておむつを包装(袋詰め)する際に、複数枚の使い捨ておむつを積層して包装したとしても、隣接するおむつ同士がフック材を介して結合してしまうことがなく、良好におむつを包装することができる。また、おむつの使用時においては、包装袋から、一枚ずつ使い捨ておむつを簡単に取り出すことができる。
また、図示は省略するが、第一のメカニカルファスナー及び第二のメカニカルファスナーのうちのいずれか一方のメカニカルファスナーとしてフック材を用いた場合には、少なくともこのフック材に、フック材の係合面を被覆する被覆テープを配置してもよい。このように構成することによって、フック材が他の部材に係合して当該他の部材が破損する等の不具合を有効に防止することができる。
また、この工程(A)においては、上記した第一のメカニカルファスナー及び第二のメカニカルファスナーを配設するとともに、長尺のシート材40におけるおむつの内側となる面42aに吸収性本体14を配置する。吸収性本体14は、例えば、ホットメルト接着剤等を用いて、長尺のシート材40におけるおむつの内側となる面42aに対して固定することができる。
なお、吸収性本体14は、図1Bに示すように、吸収体22がトップシート18とバックシート20との間に介装された、パッド状のものであり、例えば、以下のようにして製造することができる。
〔1−1−1〕吸収性本体の製造方法:
まず、バックシートの上面に、ティシュ(親水性シート)に包まれた吸収体を配置し、更にその上面にトップシートを配置する。次に、吸収体の周縁部をトップシートとバックシートとで挟み込むように封着することによって、図2に示すような吸収性本体14を製造することができる。
この際、吸収性本体は、少なくとも得られるおむつの股下部をカバーするサイズに構成することが好ましい。但し、漏れ防止の効果を確実なものとするため、股下部のみならず前身頃や後身頃の一部をもカバーする大きさに構成することが好ましい。
吸収体を構成する吸収性材料としては、使い捨ておむつ、その他の吸収性物品に通常使用される従来公知の吸収性材料、例えば、フラッフパルプ、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;以下、「SAP」と記す。)、親水性シート等を挙げることができる。フラッフパルプとしては木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものを、SAPとしてはポリアクリル酸ナトリウムを、親水性シートとしてはティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布を用いることが好ましい。
これらの吸収性材料は、通常、単層又は複層のマット状として用いる。この際、前記の吸収性材料のうち1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。中でも、フラッフパルプ100質量部に対して、10〜500質量部程度のSAPを併用したものが好ましい。この際、SAPはフラッフパルプの各マット中に均一に混合してもよいし、複層のフラッフパルプの層間に層状に配置してもよい。
吸収体は、その全体が、ティシュ等の親水性シートによって包み込まれていることが好ましい。このような構成は、吸収体からSAPが漏洩することを防止し、吸収体に形状安定性を付与することができるという利点がある。
吸収体の形状については特に制限はないが、従来の使い捨ておむつ、その他の吸収性物品において使用される形状、例えば、矩形状、砂時計型、ひょうたん型、T字型等を挙げることができる。
トップシートは、吸収体の上面(おむつの装着時において着用者の肌側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。トップシートは、その下面側に配置された吸収体に、着用者の尿を吸収させる必要から、その少なくとも一部(全部又は一部)を液透過性材料により構成することが好ましい。
トップシートを構成する液透過性材料としては、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、脂肪族ポリアミド等の熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。
バックシートは、吸収体の下面(おむつの装着時において着用者の着衣側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。バックシートは、着用者の尿がおむつ外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、液不透過性材料によって構成することが好ましい。
バックシートを構成する液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を挙げることができ、中でも、微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。この微多孔性ポリエチレンフィルムは、0.1〜数μmの微細な孔が多数形成されており、液不透過性ではあるが透湿性を有するため、おむつ内部の蒸れを防止することができるという利点がある。
また、図2に示すように、立体的に起立可能な防漏壁である立体ギャザー26を製造し、これを吸収性本体14に付設してもよい。立体ギャザー26は、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するための部材であり、立体的に起立可能なように構成された防漏壁である。
立体ギャザーの構成は、従来の使い捨ておむつ、その他の吸収性物品に使用される構成を採用することができる。例えば、複数の撥水性シートの層間に、伸縮材(立体ギャザー伸縮材)が挟み込まれて固定された構造のものであることが好ましい。図1Bに示す使い捨ておむつ1は、撥水性シート32(32a,32b)の折り返し部分に立体ギャザー伸縮材36(36a,36b)を挟み、この撥水性シート32の一部によって立体ギャザー26(26a,26b)を形成した例である。上記した撥水性シートは、カードエンボス、スパンボンド等の製法により製造された不織布であってもよいが、防水性の高いSMS、SMMS等の不織布シートが更に好ましい。
〔1−2〕工程(B):
次に、本発明の使い捨ておむつの製造方法においては、図2に示すように、第一止着部52a及び第二止着部54aを形成した長尺のシート材40を、第一止着部52aと第二止着部54aとを係合させない状態で、且つ上記おむつの内側となる面42aが内側となるように長尺のシート材40の長手方向に沿って二つ折りに折り畳み、折り畳んだ長尺のシート材40を、第一止着部52aと第二止着部54aが、おむつ着用時における両脇腹の部位近傍に配置されるように切断して(即ち、切断予定線90に沿って切断して)、展開状態の使い捨ておむつ70を得、得られた展開状態の使い捨ておむつ70を包装する。このように構成することによって、展開状態の使い捨ておむつ70が股下部4にて二つ折りに折り畳まれた状態で包装袋に包装された使い捨ておむつを製造することができる。
より具体的には、まず、第一止着部52a及び第二止着部54aを形成した長尺のシート材40を、この長尺のシート材40の側縁同士が互いに重なるように二つ折りに折り畳み、得られる使い捨ておむつ70が、おむつの側縁部で連結された状態(即ち、おむつの側縁部で切断されていない状態)のおむつの連続体を製造する。
次に、このおむつの連続体を、おむつの側縁部に相当する部分(即ち、切断予定線90)で切り離すことにより、股下部4にて二つ折りに折り畳まれた複数の展開状態の使い捨ておむつ70を得ることができる。
その後、このようにして得られた展開状態の使い捨ておむつ70を、二つ折りに折り畳まれた状態のまま包装袋に包装して、包装された使い捨ておむつを製造する。このように本発明の製造方法においては、得られるおむつが包装された包装体の状態で製造することができる。なお、得られた使い捨ておむつを包装する際には、複数枚の使い捨ておむつを積層して包装することが好ましい。
なお、使い捨ておむつを包装する包装袋は、使い捨ておむつの包装に使用されている従来公知の樹脂製の包装袋を好適に用いることができる。より具体的には、例えば、両側縁を谷折りにしたガゼット構造を有する長尺チューブ状の包装フィルムを一定長さに切断して形成された包装袋等を挙げることができる。
なお、この工程(B)においては、第一止着部及び第二止着部を形成した長尺のシート材を長手方向に沿って二つ折りに折り畳む前、又は、二つ折りに折り畳んだ後に、おむつの脚周り開口部を形成するように長尺のシート材を切断し、脚周り開口部を形成する。
図2においては、第一のメカニカルファスナー52、第二のメカニカルファスナー54、及び吸収性本体14を断続的に配置・固定した後、脚周り開口部62を形成する領域を切除して、脚周り開口部62を形成した例を示している。
本発明の使い捨ておむつの製造方法は、乳幼児用、或いは介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用のおむつを得るための方法として好適に利用することができる。
本発明の使い捨ておむつの製造方法の一の実施形態によって製造される使い捨ておむつを示す斜視図である。 図1Aに示す使い捨ておむつが展開された状態を、おむつの吸収性本体側から見た状態を示す平面図である。 図1Aに示す使い捨ておむつが展開された状態を、おむつの外装部材側から見た状態を示す平面図である。 本発明の使い捨ておむつの製造方法の一の実施形態を模式的に示す概略平面図である。 本発明の使い捨ておむつの製造方法の他の実施形態を模式的に示す概略平面図である。 本発明の使い捨ておむつの製造方法の更に他の実施形態を模式的に示す概略平面図である。 本発明の使い捨ておむつの製造方法の更に他の実施形態を模式的に示す概略平面図である。 本発明の使い捨ておむつの製造方法の更に他の実施形態を模式的に示す概略平面図である。 図1Cに示す使い捨ておむつのA−A’断面を示す概略断面図である。 従来の使い捨ておむつを示す斜視図である。
符号の説明
1,70:使い捨ておむつ、2:前身頃、2a,2b:側縁部、4:股下部、6:後身頃、6a,6b:側縁部、8:接合部、10:ウエスト周り開口部、11:メカニカルファスナー、11a:フック材、11b:ループ材、12,12a,12b:脚周り開口部、14:吸収性本体、16:外装部材、18:トップシート、20:バックシート、22:吸収体、26,26a,26b:立体ギャザー、32,32a,32b:撥水性シート、36,36a,36b:立体ギャザー伸縮材、40:長尺のシート材、40a:一方の側縁、40b:他方の側縁、42a:おむつの内側となる面、42b:おむつの外側となる面、52:第一のメカニカルファスナー(メカニカルファスナー)、52a:第一止着部、54:第二のメカニカルファスナー(メカニカルファスナー)、54a:第二止着部、55:基材シート、58:フック材、59:ループ材、62:脚周り開口部、80:脚周り伸縮材、82:ウエスト周り伸縮材、84:腹周り伸縮材、90:切断予定線、100:使い捨ておむつ、102:前胴回り域、106:後胴回り域、111a:第一ファスニング手段、111b:第二ファスニング手段、Er:伸縮材、Er1,Er2,Er3,Er4,Er5:長尺伸縮材、W1:伸縮材が配置されていない領域、W2:伸張状態の伸縮材の一部を切断して伸縮材が非伸張状態で配置された領域、W3:伸縮材が伸張状態で配置された領域。

Claims (5)

  1. 前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成され、おむつのウエスト周りにて、前記前身頃と前記後身頃とが展開した状態のおむつを、前記前身頃及び前記後身頃にそれぞれ付設されたメカニカルファスナーを係合させてパンツ型のおむつとして使用する使い捨ておむつを製造する方法であって、
    後に使い捨ておむつを構成する不織布からなる長尺のシート材を用意し、前記長尺のシート材におけるおむつの内側となる面の一方の側縁側に、第一のメカニカルファスナーを配設して第一止着部を形成するとともに、前記長尺のシート材におけるおむつの外側となる面の他方の側縁側に、前記第一のメカニカルファスナーと係合可能な第二のメカニカルファスナーを配設して第二止着部を形成する工程と、
    前記第一止着部及び前記第二止着部を形成した前記長尺のシート材を、前記第一止着部と前記第二止着部とを係合させない状態で、且つ前記おむつの内側となる面が内側となるように、前記長尺のシート材の長手方向に沿って二つ折りに折り畳み、折り畳んだ前記長尺のシート材を、前記第一止着部及び前記第二止着部が、おむつ着用時における両脇腹の部位近傍に配置されるように切断して、展開状態の使い捨ておむつを得、得られた前記展開状態の使い捨ておむつを包装する工程と、を備え
    前記第一のメカニカルファスナーとして、メカニカルファスナーのフック材を用い、前記第二のメカニカルファスナーとして、メカニカルファスナーのループ材を用いる使い捨ておむつの製造方法。
  2. 前記第一のメカニカルファスナーとして、メカニカルファスナーのフック材を用い、前記長尺のシート材の幅方向に、二以上の前記フック材を間欠的に配置する請求項1に記載の使い捨ておむつの製造方法。
  3. 前記第一のメカニカルファスナーとして、単一の基材シートに複数のメカニカルファスナーのフック材が接着されたものを用いる請求項1に記載の使い捨ておむつの製造方法。
  4. 記第二のメカニカルファスナーとして、メカニカルファスナーのループ材を用い、
    前記ループ材を、前記長尺のシート材を切断する際の切断予定線を跨ぐように配置し、前記長尺のシート材の切断とともに前記ループ材を切断して、隣り合う二つのおむつにおける両脇腹の部位近傍に、切断された前記ループ材によって二つの止着部を形成する請求項1〜のいずれか一項に記載の使い捨ておむつの製造方法。
  5. 前記長尺のシート材の長手方向に沿って、伸張状態の伸縮材を配置する工程を更に含み、
    記第二のメカニカルファスナーとして、メカニカルファスナーのループ材を用い、
    前記ループ材を、前記伸張状態の伸縮材が配置されていない領域、又は前記伸張状態の伸縮材の一部を切断して伸縮材が非伸張状態で配置された領域に配置する請求項1〜のいずれか一項に記載の使い捨ておむつの製造方法。
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