JP5207785B2 - モータ - Google Patents

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本発明は、コイル部材を用いたモータに関するものである。
ステッピングモータ等の駆動装置には、コイルボビン等からなるコイル部材にコイルを巻き回すことにより形成されたコイル装置が用いられている。このようなコイル装置に用いるコイル部材は、一般的に、金型として分割構造の複数の成形樹脂型を組み合わせて形成された空間にステータコアとともに樹脂を注入し、樹脂が固化した後に成形樹脂型を外して形成する。そのため、成形樹脂型の合わせ面には、バリが突状形状として発生することがある。このバリが巻線を巻回する胴部に形成された場合、バリと巻線が接触して巻線が断線するおそれがある。それを防止するために、図8に示すように、巻線を巻回する胴部207の円筒状部201に、図9に示す成形樹脂型204、204’の合わせ面の端縁であるパーティングライン205に沿ってアンダーカット部202を形成し、発生するバリ203を巻き面208より沈んだ位置に形成することで断線を防止しようとするものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−347117号公報
このようなコイル部材は、図9に示すように、上記特許文献1に示されたものでは成形樹脂型204,204’で、上述したようなアンダーカット部202を形成し、成形後、胴部207を成形樹脂型204,204’から離型させる。しかしながら、成形樹脂型204、204’を矢印P、P’に示す方向に離間させる際に、成形樹脂型204、204’の突出部206,206’が胴部207と干渉するという問題がある。特に小型モータに用いるコイル部材では、胴部207の肉厚が薄いので、成形樹脂型204、204’を離間させる際に突出部206、206’と干渉して胴部207に亀裂が生じ、最悪の場合、胴部207に巻回される巻線の巻き圧に耐えきれず、コイル部材が破損してしまうという問題がある。
以上の問題に鑑みて、本発明の課題は、巻線のバリによる断線や損傷を防止することができるとともに、小型モータに用いるコイルボビンを含むコイル部材であっても、成形物を金型から離型させる際に金型によって損傷することがないコイル部材を用いたモータを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明では、コイル部材の筒状の胴部の外周面に巻線が円形に巻き回されて構成されるステータ組を有するステータと、前記胴部の内周側にロータマグネットを配設したロータとを備えたモータにおいて、前記コイル部材は、前記筒状の胴部に沿った軸線方向と直交する方向に左右に移動する2つの金型によって射出成形されて構成されるものであり、前記筒部の前記外周面には、該外周面に巻回された円形の巻線の内周面との間に空間部が確保されるように前記外周面より内側に形成されるとともに前記2つの金型を離間させる際に前記2つの金型と干渉しないように形成された平面部を設け、前記2つの金型の接合箇所に沿って形成される前記胴部上の接合部を前記平面部上に位置させ、前記平面部上に形成される前記胴部上の接合部におけるバリが前記円形の巻線の内周面と接触しないようにし、前記ステータは、前記胴部の内壁側に極歯がインサート成形により一体成形された内ヨークおよび前記胴部の内壁側から径方向に凹んだ凹部に極歯が挿入される外ヨークとを備え、前記内ヨークの極歯と前記外ヨークの極歯は、前記胴部の内壁側で軸線方向に交互に噛み合うように配置されていることを特徴とする。
本発明のモータでは、金型が離間した際に前記筒状の胴部と干渉しないので、小型モータに用いるコイルボビンを含むコイル部材であっても、成形されたコイル部材を金型から離型させる際に金型によって損傷することを防ぐことができる。また、2つの金型の接合箇所に沿って形成される接合部に沿ってバリが発生した場合でも、巻線のバリによる断線や損傷を防止することができる。また、本発明におけるコイル部材は、コイルボビンのみからなるコイル部材であってもよいし、端子部付のコイルボビンであってもよい。また、本発明のモータでは、コイル部材の胴部に巻回される巻線がバリによる断線や損傷を防止されているので、故障率を低下することができる。
また、本発明では、平面部上に形成される胴部上の接合部におけるバリが前記円形の巻線の内周面と接触しないように形成されている。また、本発明では、前記平面部の周方向に関する長さは、前記接合部に形成されるバリの最大突出量に対して、前記筒状の胴部の前記外周面に沿って円形に巻回される円形の巻線の内周面と接触しない長さに設定されていることが好ましい。このように構成すると、2つの金型の接合箇所に沿って形成される接合部にバリが発生した場合でも、確実に巻線のバリによる断線や損傷を防止することができる。
本発明において、前記コイル部材は、前記胴部の軸線方向の両端部から周方向の全周に突出形成されたリング状のフランジ部を有し、前記胴部の外周面と前記一対のフランジ部が対向して形成される空間を前記巻線が円形に巻き回される巻回部とするとともに、当該フランジ部とによって挟まれる前記胴部の軸線方向の全ての領域に前記平面部が形成されていることが好ましい。このように構成すると、胴部の軸線方向の両端部にまで巻線を巻き回した場合であっても、バリの発生による断線や損傷を防止することができる。
また、本発明によれば、金型が離間される際に、胴部が金型と干渉することがないので、極歯が胴部の内壁側にインサート成形によって一体成形された場合であっても、また、極歯の内周面が胴部の内周面から露出された場合であっても、金型の離間時に極歯が加圧されて胴部の内周面から突き出してしまうことがない。故に、極歯が胴部の内壁側にインサート成形されていることや、前記極歯の内周面が前記胴部の内周面から露出していることで極歯をロータマグネットに近接配置することが出来るので、モータの効率を向上し、かつ、胴部の径方向の幅を薄くすることができる。
この点について詳述すると、例えば、背景技術に示したような接合部に沿ったアンダーカット部を形成した構造では、アンダーカット部を形成する金型の突出部が金型の離間時に胴部のアンダーカット部と干渉する。従って、接合部が極歯の少なくとも一本と半径方向に重なるように配置させた場合、極歯が胴部の内側に傾倒して、胴部の内側から突出するという問題がある。その対策の一つとして、背景技術に示されている金型の突出部が胴部に干渉しても極歯が胴部の内側に傾倒しないように胴部の肉厚を厚くすることが考えられるが、胴部の肉厚を厚くした分だけ、胴部への巻線の占積率が減少してしまうという問題がある。これに対して、極歯が胴部の内側に傾倒してもロータの外周に接触しないように、極歯からロータの外周までの間隔を広くすることが考えられるが、その分だけ胴部への巻線の占積率が減少してしまうという問題がある。また、アンダーカット部を避ける様に極歯を配設することが考えられるが、モータの設計の自由度が低下し、ひいてはモータの効率を低下させる問題がある。
本件発明によれば、金型を離間させる際に、胴部が金型と干渉しないので、極歯が接合部と半径方向に重なるように形成された場合であっても、極歯が胴部の内側に傾倒することはなく、胴部の内側から突出することがない。従って、極歯が接合部と半径方向に重なるように形成した場合であっても、胴部への巻線の占積率を減少させることがなく、また、極歯からロータマグネットの外周までの距離を広くすることなく、モータの設計の自由度すなわち、極歯の配設位置の自由度を向上し、ひいてはモータの効率を向上させることが出来る。
本発明におけるモータにおいては、前記内ヨークの極歯と前記外ヨークの極歯は、当該極歯の内周面が前記胴部の内壁側から露出した状態で、前記ロータマグネットに対向するように配置されていることが好ましい。この場合、前記内ヨークの極歯と前記外ヨークの極歯は、外周面と側面が前記胴部に覆われているように構成することが好ましい。
本発明では、コイル部材の筒状の胴部の外周面に巻線が円形に巻き回されて構成されるステータ組を有するステータと、前記胴部の内周側にロータマグネットを配設したロータとを備えたモータにおいて、前記コイル部材は、前記筒状の胴部に沿った軸線方向と直交する方向に左右に移動する2つの金型によって射出成形されて構成されるものであり、前記筒状の胴部の前記外周面には、該外周面に巻回された円形の巻線の内周面との間に空間部が確保されるように前記外周面より内側に形成されるとともに前記2つの金型を離間させる際に前記2つの金型と干渉しないように形成された平面部を設け、前記2つの金型の接合箇所に沿って形成される前記胴部上の接合部を前記平面部上に位置させ、前記平面部上に形成される前記胴部上の接合部におけるバリが前記円形の巻線の内周面と接触しないようにし、前記ステータは、前記胴部の内壁側に極歯がインサート成形により一体成形された内ヨークおよび前記胴部の内壁側から径方向に凹んだ凹部に極歯が挿入される外ヨークとを備え、前記内ヨークの極歯と前記外ヨークの極歯は、前記胴部の内壁側で軸線方向に交互に噛み合うように配置されているので、接合部に沿ってバリが形成された場合でも、前記接合部に沿って形成されたバリが前記胴部に円形に巻回される巻線と接触しないように形成することができ、巻線のバリによる断線や損傷を防止することができる。

次に、本発明の一実施形態に係るモータについて、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るモータの一例を示し、モータ全体の半断面図である。図2は、コイル部材の図3に示すA−A’間において、その一部を断面にして矢印方向から見た一部断面図である。図3は、図1に示すモータのコイル部材の側面図である。図4は、スライド型の閉じた状態におけるコイル部材の胴部を模式的に示す横断面図である。図5は内ヨークがスライド型に保持され、上型が開いた状態を模式的に示す断面図である。図6は、スライド型が開いた状態を模式的に示す平面図である。図7は、図4における胴部の平行平面周辺の一部分を拡大して示す拡大図である。
(モータの全体構成)
図1に示すように、本形態のモータ1は、ロータ5と、ロータ5を囲むように配置されたステータ4と、ステータ4の出力側端面に固定されたブラケット3を有している。
ロータ5は、回転軸21と回転軸21の外周に固定されたロータマグネット22とを備えている。
回転軸21は、一端がステータ4に固定された断面コ字形状のブラケット3に保持された出力側軸受32に鋼球31を介して支持されており、他端がステータ4に固定された軸受保持部材34に保持された反出力側軸受33に鋼球31’を介して支持されている。この反出力側軸受33は軸受保持部材34に固定された付勢部材35によって回転軸21の出力側に付勢されている。従って、回転軸21は、付勢部材35によって出力側軸受32の方向へ付勢された状態で出力側軸受32および反出力側軸受33に支持されている。
ステータ4は、回転軸21の軸線方向に重ねられた一対のステータコア組41、41’を備え、本形態においては二層構造に形成されており、ステータ4の内部には所定の空隙を配してロータマグネット22が回転自在に配置されている。各ステータコア組41、41’はそれぞれ重ねた状態において軸方向外側に配置されるステータコアとしての外ヨーク44、44’と、外ヨーク44、44’の軸方向内側に配置され、鍔部431、431’どうしが互いに接触した状態で重ね合わされるステータコアとしての内ヨーク43、43’と、外ヨーク44と内ヨーク43、および外ヨーク44’と内ヨーク43’によってそれぞれ構成される空間内に配設されるコイル部材45、およびコイル部材45の胴部に円形に巻き回される巻線46、46’とから構成されている。
内ヨーク43、43’は、リング状の鍔部431、431’を有し、このリング状の鍔部431、431’の内周縁からは折曲してロータマグネット22と対向配置する複数の極歯42、42Aが、周方向に並んだ状態で形成されている。極歯42、42Aは、鍔部431、431’に対して略垂直に起立形成されている。
外ヨーク44、44’は、内ヨーク43、43’と同様に、リング状の鍔部441、441’を有し、このリング状の鍔部441、441’の内周縁からは折曲してロータマグネット22と対向配置する複数の極歯42’、42A’が、周方向に並んだ状態で形成されている。極歯42’、42A’は、鍔部441、441’に対して垂直に起立形成されている。また、リング状の鍔部441、441’の外周縁は折曲して巻線46、46’の外周を覆うように起立形成され、モータケースとして形成されている。即ち、本形態において外ヨーク44、44’はモータケースを兼用している。
巻線46、46’は、コイル部材45の胴部100の外周面に円形に巻き回される。なお、巻線46’が巻き回される胴部を、巻線46が巻き回される胴部100と区別するために胴部100’と表示する。コイル部材45は、射出成形としてのインサート成形によって内ヨーク43、43’と一体に形成されており、本形態では、内ヨーク43、43’の鍔部431、431’の外周縁に端子ピン6A〜6Dを備える端子台6が一体に成型される。コイル部材45の内周面には、内ヨーク43の極歯42と外ヨーク44の極歯42’が交互に噛み合うように周方向に配置されており、同様に内ヨーク43’の極歯42Aと外ヨーク44’の極歯42A’が交互に噛み合うように周方向に配置されている。尚、本実施の形態における「インサート成形」は、金型中に金属部品を挿入して金属部品と樹脂とが一体となるように形成する成形方法を示している。
(本形態におけるコイル部材の構成)
次に、本形態におけるコイル部材45の構成について、図2、図3を用いて説明する。図2及び図3に示すように、本形態において、コイル部材45は、外周面に巻線46、46’が巻回される筒状の胴部100、100’が、胴部100、100’に沿った軸線方向と直交する方向に左右に移動する2つの金型301、302によって射出成形されるものであって、コイルボビンとしての筒状の胴部100、100’と、胴部100、100’の軸線方向の両端部からそれぞれ周方向の全周にわたって突出形成されたコイルボビンとしてのリング状のフランジ部2、2’と、胴部100、100’にインサート成形によって一体に形成された極歯42、42Aを有する内ヨーク43、43’と、内ヨークの鍔部431、431’の外周縁に一体形成された端子台6とを備えている。
胴部100、100’の外周面には、図4に示す2つの金型からなるスライド型301、302の接合箇所に沿って接合部400が軸線方向に形成される。接合部400には、バリ120が形成されることが多いが、必ずしも最初からバリ120が形成されるとは限らない。2つの金型からなるスライド型301、302を長期間使用することによってバリ120が形成されるようになることも多いので、金型の使用回数、使用年数も考慮に入れて、接合部400に形成されるバリ120の最大突出量を予想し設定する。2つの金型301、302には、胴部100、100’の外周面102、102’に後述する平面部、本実施の形態では、平行平面101を形成するための金型平面3011,3021が形成されており、金型平面3011,3021は、2つの金型301、302を図4に示す矢印X、X’方向に離間させる際に、2つのスライド型301、302と胴部100,100’とが摺動する領域において、胴部100,100’が2つのスライド型301、302に押し込まれないように、2つのスライド型301、302の離間方向(矢印X、X’方向)と平行に形成されており、2つの金型301、302の合わせ目に形成される接合部400は、胴部100、100’の外周面に形成される平行平面101上に位置される。本形態において、平行平面101は、軸線方向と直交する方向(径方向)における胴部100、100’の中心に対し、点対称となる2箇所に一対形成されている。このため、2つの金型301、302に形成される金型平面3011,3021も同様に一対形成されている。接合部400は、図3に示すように平行平面101の2つのスライド型301、302の離間する方向の略中央に位置している。
また、本形態において、接合部400が位置する平行平面101は、図4に示すように、スライド型301、302を矢印X、X’方向に離間する場合において、スライド型301、302の離間する方向における平行平面101の幅Y,Y’の長さが等しく形成されている。平行平面101の幅Y,Y’の長さを等しくするためには、2つの金型301、302に形成される金型平面3011,3021の長さを同じに設定しておけばよい。なお、平行平面101の幅Y,Y’の長さが異なるように形成されていてもよい。接合部400は2つのスライド型301、302の接合箇所に沿って形成される。すなわち、接合部400は、図3に示すように胴部100の上端面(図3紙面上側)に形成されたフランジ部2と胴部100の下端面に形成されたフランジ部2(図3紙面下側)とによって挟まれる胴部100の軸線方向の全ての領域、および、胴部100’の上端面(図3紙面上側)に形成されたフランジ部2’と胴部100’の下端面(図3紙面下側)に形成されたフランジ部2’とによって挟まれる胴部100’の軸線方向の全ての領域に形成されている。
平行平面101も接合部400と同様、図3に示すように、胴部100の上端面(図3紙面上側)に形成されたフランジ部2と胴部100の下端面に形成されたフランジ部2(図3紙面下側)とによって挟まれる胴部100の軸線方向の全ての領域、および胴部100’の上端面(図3紙面上側)に形成されたフランジ部2と胴部100’の下端面(図3紙面下側)に形成されたフランジ部2とによって挟まれる胴部100’の軸線方向の全ての領域に形成されている。さらに、平行平面101の幅Y,Y’の長さ(図4参照)は、接合部400に沿ってバリ120が形成された場合、バリ120が胴部100、100’に円形に巻回される巻線46、46’と接触しない長さに形成されている。すなわち、胴部100、100’ の外周面102、102’に巻線46、46’を円形に巻き回したとき、円形の巻線46、46’の内周面と平行平面101との間には空間部130(図7参照)が形成される。言い換えれば、円形の巻線46、46’の内周面と平行平面101との間には空間部130(図7参照)が形成されるように巻線46、46’を巻き回す。この場合、最内周部分の巻線46、46’の径方向位置と、接合部400が位置する平行平面101の径方向位置とは平行平面101の幅Y,Y’を決定すれば予め定まるから、接合部400に沿って形成されることが予想されるバリ120の大きさを考慮してバリ120の先端が巻線46、46’に接触しないように平行平面101の幅Y,Y’、即ち、金型301、302に形成される金型平面3011,3021の長さを設定する。なお、平行平面101の幅Y,Y’が長すぎると、最内周部分の巻線46、46’の径方向位置が本来の円周上よりも内側に寄ってしまうので、巻線46、46’が接合部400に沿って発生するバリに当接しない範囲であれば、幅Y,Y’は小さいほうがよい。
胴部100、100’の外周面には、複数の切欠部54が形成されている。この切欠部54は、内ヨーク43、43’の極歯42、42Aの外周面まで通じる切欠となっている。本形態において、スライド型301,302にはコイル部材45の製造過程において、胴部100、100’の内壁側にインサート成形される内ヨーク43、43’の極歯42、42Aが、スライド型301、302への樹脂の充填による負荷によって外周側に倒れることを防止するために、傾倒防止用の突起(図示省略)が形成されている。従って、切欠部54は傾倒防止用の突起が極歯42、42Aの外周面と当接した状態で樹脂を充填することによって形成されたものである。なお、傾倒防止用の突起は、全ての極歯42、42Aと当接するように形成されていることが好ましく、この場合、切欠部54は全ての極歯42、42Aの外周面に形成される。
内ヨーク43、43’の極歯42、42Aは、胴部100、100’に一体成形されており、内ヨーク43、43’の極歯42、42Aは、胴部100、100’の内壁側にインサート成形されている。本形態において、極歯42、42Aの外周面には傾倒防止用の突起が当接し、極歯42、42Aの内周面には後述する下型304の中央補助部304aが当接して極歯42、42Aを挟持した状態で樹脂を充填するので、充填される樹脂の圧力により、極歯42,42Aが半径方向に傾倒することを防止することができる。また極歯42、42Aの内周面は、下型304の中央補助部304aに当接し、樹脂が充填されるため、傾倒防止用の突起が配設された箇所を除いて極歯42、42Aの外周面及び側面は樹脂で覆われており、胴部100、100’に埋設された状態で内壁側にインサート成形されている。一方、極歯42、42Aの内周面は胴部100、100’に埋設されておらず、胴部100、100’の内周面から露出している。したがって、極歯42、42Aの内周面は、樹脂(胴部100、100’)を介すことなくロータマグネット22と対向している。また、複数の極歯42、42Aのうち、極歯420は接合部400と半径方向に重なる位置に形成されている。
また、胴部100、100’の内壁側には、外ヨーク44、44’の極歯42’、42A’が挿入される極歯挿入穴47が形成されている。極歯挿入穴47は、内壁側から径方向に凹んだ凹部であり、その一方は外側のフランジ部2、2’側に開口している。従って、フランジ部2,2’の軸方向の外側から外ヨーク44、44’の極歯42’、42A’が挿入されると、隣接する内ヨーク43、43’の極歯42、42Aと同じように、極歯42’、42A’の外周面と側面を樹脂で覆うように形成されているが、極歯42’、42A’の内周面は胴部100、100’の内周面から露出して樹脂(胴部100、100’)を介すことなくロータマグネット22と対向するように形成されている。
本形態の場合、胴部100の上端面及び内ヨーク43の鍔部431上における胴部100の下端面に形成された一対のフランジ部2,2が対向して形成される空間を巻回部45Aとし、また、内ヨーク43’の鍔部431’の下側である胴部100’の上端面及び胴部100’の下端面に形成された一対のフランジ部2’、2’が対向して形成される空間を巻回部45Bとして形成されている。
巻回部45Aは、フランジ部2,2によって内ヨーク43の鍔部431、外ヨーク44の鍔部441と隔絶され、内ヨーク43、外ヨーク44の極歯42、42’はその外周面が樹脂で覆われるように形成された胴部100によって隔絶されるので、巻回部45Aに巻回された巻線46は内ヨーク43、外ヨーク44と十分な絶縁状態を確保することが出来る。また、巻回部45Bは、フランジ部2’,2’によって内ヨーク43’の鍔部431’、外ヨーク44’の鍔部441’と隔絶され、内ヨーク43’、外ヨーク44’の極歯42A、42A’はその外周面が樹脂で覆われるように形成された胴部100’によって隔絶されるので、巻回部45Bに巻回された巻線46’は内ヨーク43’、外ヨーク44’と十分な絶縁状態を確保することが出来る。
端子台6は、内ヨーク43、43’の鍔部431、431’の外周縁にインサート成形により一体に形成されており、4本の端子ピン6A、6B、6C、6Dが径方向に突出するように形成されており、各々の端子ピン6A、6B、6C、6Dには、巻線46、46’の端部が絡げられている。また、本形態において、端子台6は、図3に示す胴部100の下端面に形成されたフランジ部2と胴部100’の上端面に形成されたフランジ部2’と一体に形成されている。
(本形態におけるコイル部材の製造に用いる成形型)
次に、コイル部材45の製造に用いる成形型としての金型301〜304について説明する。
図4及び図5に示すように、成形型としての金型301〜304は、上型303と左右一対のスライド型301、302と下型304を備えている。また、金型301〜304は、上型303と左右一対のスライド型301、302と下型304を1つのユニットとしたとき、複数のユニットが並設して設けられている。なお、下型304にはスライド型301、302の他に端子台6を形成するためのもう1つの不図示のスライド型を有している。
図4に示すように、矢印X、X’は、スライド型301、302を成形物(コイル部材45)から離間する際の離間方向を示しており、平行平面101を形成するための金型平面3011,3021は、2つのスライド型301、302の離間方向と平行に形成されているので、スライド型301、302を離間させる際に、スライド型301、302と胴部100、100’とが摺動する全ての領域である平行平面101は、スライド型301、302と干渉しないようになっている。また、平行平面101は、胴部100、100’の中心に対して、点対称の位置に一対形成されている。
図5に示すように、上型303は、下型304およびスライド型301、302の型閉じによって形成される合成樹脂が流れ込む空間であるキャビティの上面を閉鎖する蓋状の金型で、上下移動可能に設けられている。また、下型304の上面には、コイル部材45の内ヨーク43、43’の極歯42、42Aの内面側を支持するための中央補助部304aが突出形成されている。換言すれば、この中央補助部304aは、コイル部材45の内ヨーク43、43’内に挿入され、胴部100、100’の内壁面を成形する。
また、左右一対のスライド型301、302は、巻線部45A、45Bを構成するためのコイル部材45の胴部100、100’の外周面を含む外側面を成形するためのもので、下型304上に図4に示す矢印X,X’方向に開閉可能に設けられている。なお、スライド型301、302の内側面には、下から上へ順に並ぶ3つの溝、即ち、最下部の溝である第1の溝302a(1)、中央部の溝である第2の溝302a(2)、最上部の溝である第3の溝302a(3)が設けられている。なお、端子台6を形成するために、スライド型301、302とは別体に設けられた不図示のスライド型は矢印X,X’方向と直交する方向へ開閉移動が可能に設けられている。
図5に示すように、中央部の溝302a(2)は、軸方向に対向する対向面によって、半円弧状のキャビティが形成されている。また、最下部の第1の溝302a(1)のキャビティは、下型304と、スライド型301、302とよって形成され、最上部の第3の溝302a(3)のキャビティは、上型303と、スライド型301、302とよって形成される。
特に、中央部の第2の溝302a(2)には、キャビティの外側に保持部302bが形成され、重合された内ヨーク43、43’の両鍔部431、431’の外周縁を保持するようになっている。故に、第2の溝302a(2)のキャビティは、保持部302bの内側にあって、内ヨーク43、43’の鍔部の表裏両面に合成樹脂が流れ込む半円弧状の空間として形成されている。
(本形態におけるコイル部材の製造方法)
次に、成形型としての金型301〜304を使用するコイル部材45の製造方法について説明する。
まず、図6に示すように、スライド型301、302の型開き状態において、不図示の位置保持手段を用いて、2個の端子ピン6B、6Dと、極歯42と極歯42を有する鍔部431とからなる内ヨーク43を水平状態で位置保持させる。ここで、内ヨーク43と端子ピン6B、6Dとは、1枚のプレート401を用いて連結部材40によって連結されて構成されている。なお、内ヨーク43’も、内ヨーク43と同様の形状を有する1枚のプレートが用いられており、内ヨーク43を逆向きに位置保持させることにより、下向きの極歯42Aを得られるとともに、2個の端子ピン6A、6Cとを配置することができる。
プレート401に連結された内ヨーク43は、極歯42が紙面上で上向きとなるようにし、図示を省略した内ヨーク43’は、その極歯42Aを下向きとなるようにし、互いの鍔部431、431’を重ね合わせた状態でスポット溶接またはレーザ溶接等により一体化されている。なお、一体化された内ヨーク43、43’は、不図示の位置保持手段を用いて軸方向に位置決め状態で位置保持されている。また、この状態において、内ヨーク43と43’の内周縁内には、図5に示すように中央補助部304aが挿入されており、径方向の位置決めが同時になされている。なお、この状態において、内ヨーク43と43’の鍔部431、431’は、図5に示すように型開き状態にある左右一対のスライド型301、302における中央部の第2の溝302a(2)と向き合い、その内部に入り込める状態となる。また、上型303も図5に示すようにスライド型301、302に対して上側に移動して開き状態になっている。
次に、図6に示す矢印X、X’方向とは逆の方向に移動させることによりスライド型301、302を閉じる。スライド型301、302には、スライド型301、302の離間方向である矢印X、X’と平行である金型平面3011,3021が形成されている。なお、端子台6を形成するための不図示のスライド型もX,X’方向と直交する方向から閉じる。これによりスライド型301、302に対して、内ヨーク43と43’の鍔部431、431’と、4個の各端子6A、6B、6C、および6Dとが位置決めした状態で挟持される。なお、不図示の位置保持手段は、内ヨーク43、43’と、4個の各端子ピン6A、6B、6C、および6Dとがスライド型301、302等によって保持されると入れ変わるようにスライド型301、302等の外へ移動される。
このとき、スライド型301、302は、内ヨーク43と43’の鍔部431、431’の進入を許し、その鍔部431、431’を図5に示す保持部302bの間に位置決めした状態で保持する。すなわち、内ヨーク43と43’の鍔部431、431’は、第2の溝302a(2)内に入り、その外周縁が保持部302bによって保持され、外周縁の内側が半円弧状のキャビティ内に位置する。
次に、上型303を閉じる。これにより、スライド型301、302と共にキャビティの上面開口が塞がれ、金型内に溶融状態の合成樹脂を流し込むためのキャビティが完全に閉じた状態で形成される。
このあと、キャビティ内に不図示のゲートを通じて合成樹脂が注入される。その合成樹脂を結合体として、内ヨーク43、43’および4個の各端子6A、6B、6C、および6Dを一体化する。すなわち、内ヨーク43、43’における各極歯42、42Aの相互間及びその極歯42、42Aの外周面は、合成樹脂によって完全に満たされ、かつ包囲されて、胴部100および100’が形成される。しかも、合成樹脂が各溝302aの半円弧状の各キャビティに入り込むため、鍔部431、431’が合成樹脂によって被覆され、胴部100および100’の上下には、それぞれフランジ部2、2および2’、2’が形成される。また、金型平面3011,3021に相当する部分には平行平面101が形成される。
また、キャビティ内に注入した合成樹脂の硬化後、型閉じ時とは逆順で、上型303が開かれ、スライド型301、302が開かれることによって離型がなされる。
金型301〜304から成形物を離型すると、プレート組には連結部材40によって連結されたコイル部材45が形成される。最後にコイル部材45をプレート組から切り離し、単独部材としてのコイル部材45ができる。この時、プレート401とコイル部材45とを結合するために設けられていた結合部402の切断作業を行うためには、図2に示す位置合わせ部50を形成しておくことが好ましい。
このように形成したコイル部材45の胴部100、100’には、巻線46、46’が巻き回されるが、巻線46、46’は胴部100、100’の外周面に沿った円形に巻かれることになり、最内周の巻線46、46’も胴部100、100’の外周面に沿った円形に巻かれ、平行平面101と最内周の巻線46、46’との間には平行平面101の周方向長さに応じた空間部130(図7参照)が形成されることになる。従って、本形態によれば、図7に示すように接合部400に沿ってバリ120が形成されている場合であっても、平行平面101と最内周の巻線46、46’の間には空間部130が形成されているから、平行平面101の幅Y,Y’の長さを適切に設定することにより、バリ120を空間部130内に収納することができ、バリ120が最内周の巻線46、46’と接触しないようにすることができる。
(実施の形態の効果)
このように、本形態のコイル部材45には、胴部100、100’の外周面には軸線方向に沿って接合部400が形成されるが、この接合部400は、スライド型301、302を離間する際に、胴部100、100’がスライド金型301、302と干渉しないようにスライド型301、302の離間方向と平行に形成された平行平面101上に位置されている。このような構成にすると、コイル部材45をスライド型301、302から離型させる際に金型によって損傷することを防ぐことができる。
また、平行平面101は図2の矢印X,X’方向と平行な位置関係になるように形成され、更に、接合部400は、スライド金型301、302の離間する方向における離間幅Y,Y’の長さが等しい場所に設定されている。このような構成にすると、平行平面101上に形成されるバリから巻線までの離間距離を大きくとることができる。そのため、より確実にバリによる巻線の断線や損傷を防止することができる。
また、平行平面101は軸線方向に直交する方向に点対象の位置に形成されており、接合部400は平行平面101上に形成されている。このような構成にすると、コイル部材の一方の端面部と他方の端面部との間に連続的に形成されているバリによる巻線の断線や損傷を防止することができる。
また、接合部400は、平行平面101のスライド型301、302の離間する方向の略中央に形成されているので、たとえ、接合部400に沿ってバリ120が発生した場合であっても、接合部400が平行平面101の一方に偏って形成されている場合に比較して、バリ120の先端から巻線46、46’までの距離を長くとることができる。
また、胴部100の内側に一体成形されている内ヨーク43、43’の極歯42、42Aが、接合部400の半径方向内側に配置(図2の極歯420参照)されている場合でも、スライド型301、302をX,X’方向に180°逆向きに移動させコイル部材45を離型させることにより、スライド型301、302が極歯42、42’を内側に押し込むことがないので、接合部400に沿って極歯42、42’を配置することができる。よって、極歯をバリと軸線方向と直交する方向に重なるように形成することができ、極歯の配置設計の自由度が向上する。
(他の実施の形態)
上記実施の形態においては、金型平面3011,3021は、2つの金型301、302を図4に示す矢印X、X’方向に離間させる際に、2つのスライド型301、302と胴部100,100’とが摺動する領域において、胴部100,100’が2つのスライド型301、302によって押し込まれないように、胴部100、100’の外周面に、2つのスライド型301、302の離間方向(矢印X、X’方向)と平行に形成された平行平面101を形成するようにしている。しかしながら、胴部100,100’が2つのスライド型301、302によって押し込まれないようになっておればよいので、胴部100、100’の外周面102、102’に形成する平面部は、2つのスライド型301、302の離間方向(矢印X、X’方向)と平行でなくてもよく、2つのスライド型301、302の接合部が平行平面101の場合より若干外側に位置するように傾斜させて形成してもよい。
また、コイル部材45は、必ずしも内ヨーク43’と一体成形する必要はなく、外周面に巻線46が巻回される筒状の胴部100と胴部100の軸線方向の両端部から周方向の全周にわたって突出形成されたリング状のフランジ部2と、胴部100にインサート成形によって一体に形成された極歯42を有する内ヨーク43と、内ヨークの鍔部431の外周縁に端子台6が一体成形されていることで構成されているものであっても良い。また、極歯42を有する内ヨーク43は、コイル部材45とは別の部材として構成してもよく、胴部100にインサート成形によって一体に形成されていなくとも良い。この場合、コイル部材45は、単なるコイルボビンとして形成されることになる。
上記記載のコイル部材45はスライド型301、302及び上型303、下型304を用いて成形しているが、コイル部材45を成形する金型の構成はこれだけに限定するものではない。例えば、スライド方向を成形する金型は2つのスライド型301、302を用いて構成されるが、3つ以上のスライド方向を成形する金型を用いてコイル部材45を成形しても良い。また、上型303についても、本実施例は1つの金型として上型303が構成されているが、2つ以上の上方向を成形する金型を用いてコイル部材45を成形しても良い。
上記実施の形態はステッピングモータを用いた説明を行っているが、本発明はステッピングモータ以外にもコイル部材を用いることができるモータ全般(例えば、HBモータやブラシレスDCモータ等)に適用できるものである。
本発明の一実施形態に係るモータの一例を示し、モータ全体の半断面図である。 本発明の一実施形態に係るコイル部材の一例を示し、コイル部材の図3に示すA−A’間において、その一部を断面にして矢印から見た一部断面図である。 本発明の一実施形態に係るコイル部材の一例を示し、図1に示すモータのコイル部材の側面図である。 本発明の一実施形態に係るコイル部材の金型による成形方法の一例を示し、スライド型の閉じた状態におけるコイル部材の胴部を模式的に示す横断面図である。 本発明の一実施形態に係るコイル部材の金型による成形方法の一例を示し、内ヨークがスライド型に保持され、上型が開いた状態を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るコイル部材の金型による成形方法の一例を示し、スライド型が開いた状態を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るコイル部材の一例を示し、図4における胴部の平行平面部周辺の一部分を拡大して示す拡大図である。 従来のコイル部材の一例を示し、コイル部材の胴部の平面一部分を拡大して示したものである。 従来のコイル部材の一例を示し、図8に示すコイル部材を金型によって射出成形する状態を示す模式図である。
符号の説明
1 モータ
5 ロータ
3 ブラケット
4 ステータ
6 端子台
21 回転軸
31、31’ 鋼球
32 出力側軸受
33 反出力側軸受
34 軸受保持部材
35 付勢部材
41、41’ ステータコア組
42、42’ 極歯
42A、42A’ 極歯
43、43’ 内ヨーク
44、44’ 外ヨーク
45A、45B 巻線部
46、46’ 巻線
54 切欠き部
100、100’ 胴部
101 平行平面
101’ 平面形成部
120 バリ
130 空間部
301、302 スライド型
303 上型
304 下型
400 接合部

Claims (5)

  1. コイル部材の筒状の胴部の外周面に巻線が円形に巻き回されて構成されるステータ組を有するステータと、前記胴部の内周側にロータマグネットを配設したロータとを備えたモータにおいて、
    前記コイル部材は、前記筒状の胴部に沿った軸線方向と直交する方向に左右に移動する2つの金型によって射出成形されて構成されるものであり、
    前記筒状の胴部の前記外周面には、該外周面に巻回された円形の巻線の内周面との間に空間部が確保されるように前記外周面より内側に形成されるとともに前記2つの金型を離間させる際に前記2つの金型と干渉しないように形成された平面部を設け、
    前記2つの金型の接合箇所に沿って形成される前記胴部上の接合部を前記平面部上に位置させ、
    前記平面部上に形成される前記胴部上の接合部におけるバリが前記円形の巻線の内周面と接触しないようにし、
    前記ステータは、前記胴部の内壁側に極歯がインサート成形により一体成形された内ヨークおよび前記胴部の内壁側から径方向に凹んだ凹部に極歯が挿入される外ヨークとを備え、
    前記内ヨークの極歯と前記外ヨークの極歯は、前記胴部の内壁側で軸線方向に交互に噛み合うように配置されていることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1において、前記内ヨークの極歯と前記外ヨークの極歯は、当該極歯の内周面が前記胴部の内壁側から露出した状態で、前記ロータマグネットに対向するように配置されていることを特徴とするモータ。
  3. 請求項2において、前記内ヨークの極歯と前記外ヨークの極歯は、外周面と側面が前記胴部に覆われていることを特徴とするモータ。
  4. 請求項1において、前記平面部の周方向に関する長さは、前記接合部に形成されるバリの最大突出量に対して、前記筒状の胴部の前記外周面に沿って巻回される円形の巻線の内周面と接触しない長さに設定されていることを特徴とするモータ。
  5. 請求項4において、前記コイル部材は、前記胴部の軸線方向の両端部から周方向の全周に突出形成されたリング状のフランジ部を有し、
    前記胴部の外周面と前記一対のフランジ部が対向して形成される空間を前記巻線を円形に巻き回す巻回部とするとともに当該フランジ部とによって挟まれる前記胴部の軸線方向の全ての領域に前記平面部が形成されていることを特徴とするモータ。
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