JP6532199B2 - コイルボビンの製造方法およびバリ取り装置 - Google Patents
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Description
て、前記軸線方向に対して交差する方向で分割された複数の金型を用いてインサート成形を行い、前記第1フランジ部および前記第2フランジ部にステータコアが固定された前記コイルボビンを樹脂成形する成形工程と、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間から前記コイルボビンのパーティングラインに生成されたバリを除去する後処理工程と、を有し、前記後処理工程では、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間に超音波発生装置のホーンの先端側を前記パーティングラインに沿って進入させるとともに、前記コイルボビンを周方向に往復回転させる第1バリ取り工程を行い、前記ホーンの先端側は、前記軸線方向のサイズが前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間隔と等しい軸部になっていることを特徴とする。
という意味の他にバリを押し潰すという意味も含む。
取り装置であって、前記コイルボビンを搬送する搬送装置と、該搬送装置による前記コイルボビンの搬送経路の途中で、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間に超音波発生装置のホーンの先端部を前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間に形成されたパーティングラインに沿って進入させるとともに、前記コイルボビンを周方向に往復回転させる第1バリ取り部を有し、前記ホーンの先端側は、前記軸線方向のサイズが前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間隔と等しい軸部になっていることを特徴とする。
巻回する際、バリが原因でコイル線が切断されるという事態が発生しにくい。
図1は、本発明が適用されるステータ2等の説明図であり、図1(a)、(b)、(c)は、モータ1の主要部の分解斜視図、コイル線51、52を巻回する前のステータ2の説明図、およびステータコア611、621、612、622等の説明図である。図2は、本発明が適用されるコイルボビン4の説明図であり、図2(a)、(b)、(c)は、コイルボビン4の正面図、コイルボビン4の側面図、およびコイルボビン4に発生するバリBの説明図である。
極歯651、661とを有しており、ステータコア611の極歯651とステータコア621の極歯661は、周方向で交互に並んでいる。円環部631、641には、周方向の複数個所に貫通穴631a、641aが形成されている。このため、インサート成形の際、貫通穴631a、641aを介して円環部631、641の両側に樹脂を流動させることができる。また、円環部631、641の外周縁には、切り欠き631b、631c、641b、641cが形成されており、インサート成形の際、切り欠き631c、641cによって、ステータコア611、621の周方向の位置決めが行われる。
このような構成のステータ2に用いるコイルボビン4を製造するにあたっては、成形工程において、インサート成形機の金型内の所定位置にステータコア611、612、621、622を配置した状態で射出成形を行い、ステータコア611、612、621、622と一体にコイルボビン4を製造する。その際、第1フランジ部421と第2フランジ部431との間の部分、および第1フランジ部422と第2フランジ部432との間の部分は、図2(a)に模式的に示すように、軸線Lに対して交差する方向に分割された複数の金型71、72によって成形する。より具体的には、成形の際、金型71の円弧部710と金型72の円弧部720とによって胴部411、412に対する成形面を構成する。そして、成形後、金型71、72を離間させて、コイルボビン4を得る。
ランジ部421と第2フランジ部431との間や、第1フランジ部422と第2フランジ部432との間に発生したバリBを除去する。
図3は、本発明を適用したバリ取り装置10の平面構成を模式的に示す説明図である。図4は、図3に示すバリ取り装置10において切削装置16によってバリ取りを行う工程の説明図であり、図4(a)、(b)、(c)は、切削装置16によってバリ取りを行う前のコイルボビン4の説明図、切削装置16の説明図、および切削装置16によってバリ取りを行った後のコイルボビン4の説明図である。図5は、図3に示すバリ取り装置10において超音波発生装置17によってバリ取りを行う工程の説明図であり、図5(a)、(b)、(c)、(d)は、超音波発生装置17の説明図、超音波発生装置17によってバリ取りを行う様子を示す説明図、超音波発生装置17によってバリ取りを行う際、コイルボビン4を回転させる様子を示す説明図、および超音波発生装置17によってバリ取りを行った後のコイルボビン4の説明図である。なお、図5(a)、(b)、(c)、(d)では、図面に向かって左側に正面図を示し、図面に向かって右側に側面図を示してある。
ンジ部421と第2フランジ部431との間のうち、胴部411より上方側に進入し、2本目の切削工具161は、第1フランジ部421と第2フランジ部431との間のうち、胴部411より下方側に進入し、3本目の切削工具161は、第1フランジ部422と第2フランジ部432との間のうち、胴部412より上方側に進入し、4本目の切削工具161は、第1フランジ部422と第2フランジ部432との間のうち、胴部412より下方側に進入する。
超音波発生装置17によるバリ取り工程(第1バリ取り工程)が行われる。
以上説明したように、本形態のコイルボビン4の製造方法では、軸線L方向に対して交差する方向で分割された複数の金型71、72を用いてコイルボビン4を樹脂成形する成形工程の後、後処理工程で、第1フランジ部421、422と第2フランジ部431、432との間からコイルボビン4のパーティングラインPに生成されたバリBを除去する。また、後処理工程では、第1フランジ部421、422と第2フランジ部431、432との間に超音波発生装置17のホーン171の先端部171a、171bをパーティングラインPに沿って進入させる第1バリ取り工程を行う。このため、ホーン171の超音波振動によって、バリBが切除されるとともに、バリBが押し潰される。従って、第1フランジ部421、422と第2フランジ部431、432との間において、パーティングラインPに生成したバリBを効率よく除去することができる。それ故、第1フランジ部421、422と第2フランジ部431、432との間にコイル線51、52を巻回する際、バリBが原因でコイル線51、52が切断されるという事態が発生しにくい。
上記実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施可能である。例えば、上記実施の形態に係るバリ取り装置10では、コイルボビン4を回転搬送していたが、直線的に搬送する場合に、コイルボビン4の搬送経路に、切削工具161を備えたバリ取り部11b、超音波発生装置17を備えたバリ取り部11c、およびブラッシング部11dを設けてもよい。
10・・バリ取り装置
11a・・投入・排出部
11b、11c・・バリ取り部
11d・・ブラッシング部
14・・搬送経路
15・・搬送装置
150・・ターンテーブル
151・・ボビン保持具
16・・切削装置
161・・切削工具
17・・超音波発生装置
170・・ホーンの先端面
171・・ホーン
171a、171b・・ホーンの先端部
18・・ブラッシング装置
181・・ブラシ
19・・ブロー装置
191・・エアノズル
2・・ステータ
3・・ロータ
51、52・・コイル線
411、412・・胴部
421、422・・第1フランジ部
431、432・・第2フランジ部
611、612、621、622・・ステータコア
71、72・・金型
Claims (11)
- 胴部、該胴部から径方向外側に拡径する第1フランジ部、および前記胴部から径方向外側に拡径して前記第1フランジ部に対して前記胴部の軸線方向で対向する第2フランジ部を備えた樹脂製のコイルボビンの製造方法であって、
前記軸線方向に対して交差する方向で分割された複数の金型を用いてインサート成形を行い、前記第1フランジ部および前記第2フランジ部にステータコアが固定された前記コイルボビンを樹脂成形する成形工程と、
前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間から前記コイルボビンのパーティングラインに生成されたバリを除去する後処理工程と、
を有し、
前記後処理工程では、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間に超音波発生装置のホーンの先端側を前記パーティングラインに沿って進入させるとともに、前記コイルボビンを周方向に往復回転させる第1バリ取り工程を行い、
前記ホーンの先端側は、前記軸線方向のサイズが前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間隔と等しい軸部になっていることを特徴とするコイルボビンの製造方法。 - 前記軸部の先端面には、凸部または凹部が複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコイルボビンの製造方法。
- 前記後処理工程では、前記第1バリ取り工程の後、前記第1フランジ部の外周端部および前記第2フランジ部の外周端部にブラシの毛先を当接させるブラッシング工程と、
該ブラッシング工程と同時または前記ブラッシング工程の後に、エアノズルから前記第1フランジ部の外周端部および前記第2フランジ部の外周端部に向けて空気流を吹き付けるエアブロー工程と、
を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のコイルボビンの製造方法。 - 前記ブラシは、毛先を径方向外側に向けた回転ブラシであって、
当該回転ブラシの回転中心軸線は、前記軸線と平行であることを特徴とする請求項3に記載のコイルボビンの製造方法。 - 前記後処理工程では、前記第1バリ取り工程の前に、前記第1フランジ部と前記第2フ
ランジ部との間に切削工具を進入させて前記バリを切削する第2バリ取り工程を行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のコイルボビンの製造方法。 - 前記後処理工程を前記コイルボビンにおいて角度位置が180°ずれた2個所に対して同時に行うことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のコイルボビンの製造方法。
- 前記コイルボビンでは、前記胴部、前記第1フランジ部および前記第2フランジ部が、前記軸線方向において複数組形成されており、
前記複数組の前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間に対して前記後処理工程を同時に行うことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のコイルボビンの製造方法。 - 胴部、該胴部から径方向外側に拡径する第1フランジ部、および前記胴部から径方向外側に拡径して前記第1フランジ部に対して前記胴部の軸線方向で対向する第2フランジ部を備え、前記第1フランジ部、および前記第2フランジ部にステータコアが固定されたインサート成形品からなる樹脂製のコイルボビンからバリを除去するバリ取り装置であって、
前記コイルボビンを搬送する搬送装置と、
該搬送装置による前記コイルボビンの搬送経路の途中で、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間に超音波発生装置のホーンの先端部を前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間に形成されたパーティングラインに沿って進入させるとともに、前記コイルボビンを周方向に往復回転させる第1バリ取り部を有し、
前記ホーンの先端側は、前記軸線方向のサイズが前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間隔と等しい軸部になっていることを特徴とするバリ取り装置。 - 前記搬送経路の前記第1バリ取り部より下流側には、
前記第1フランジ部の外周端部および前記第2フランジ部の外周端部にブラシの毛先を当接させるブラッシング装置と、
当該ブラッシング装置によりブラッシング工程が行われている前記コイルボビン、または前記ブラッシング工程が行われた後の前記コイルボビンに対して前記第1フランジ部および前記第2フランジ部に向けて空気流を吹き付けるエアノズルと、
を有することを特徴とする請求項8に記載のバリ取り装置。 - 前記搬送経路の前記第1バリ取り部より上流側には、
前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間に進入して前記バリを切削する切削工具を備えた第2バリ取り部を有していることを特徴とする請求項8または9に記載のバリ取り装置。 - 前記搬送装置は、ターンテーブル装置であることを特徴とする請求項8乃至10の何れか一項に記載のバリ取り装置。
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