JP5207187B2 - 工具の組立装置 - Google Patents

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Description

本発明は、工具の組立装置に関する。
切削工具であるホブは、ホブを固定するための主軸であるホブアーバに挿入し、カラーを介してナットにより締付けて固定した上で、歯車工作機械であるホブ盤に設置されて使用される。このナットの締付けは、一般に大きなスパナを用いて行われるが、ナットの締付け方によってはホブを含めたホブアーバに変形が生じてしまい、ホブ盤においてホブアーバに取り付けられたホブを使用する際にホブ外周の振れ(以下、振れという)を生じる場合がある。
このホブ取付け後のホブアーバの振れは、ホブ盤における歯車加工の精度に直接影響を及ぼすため、歯車加工において解決しなければならない重要な課題である。なお、ホブ取付け後のホブアーバの振れは通常数μm以下に抑えなければならないが、振れを抑えるまで何度も締付けをやり直す必要があり、この作業に数時間を要する場合もある。
特開2005−103671号公報 特開2003−181721号公報
これまで、ホブ取付け後のホブアーバの振れの原因は明確にはなってはいなかったものの、ナットのスラスト方向に設けたねじにより振れを無くす調整をする方法(上記特許文献1参照)や、ホブアーバに平行キーを用いて剛性を向上させる方法(上記特許文献2参照)などが実施されていた。しかし、従来のナットの締付けに余分な作業を要する上、十分な効果が得られないなどの問題点があった。
以上のことから、本発明は、容易にホブアーバの振れを低減することができる工具の組立装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決する第の発明に係る工具の組立装置は
切削工具であるホブと、前記ホブを固定するための主軸であるホブアーバと、前記ホブを前記ホブアーバに固定するナットとを備える工具を組立てる工具の組立装置において、
前記ナットに偶力のみを作用させて締め付ける締付け手段を備え、
前記締付け手段は、周面に歯を有する歯車であるウォームホイールと、前記ウォームホイールの歯と噛合うように該ウォームホイールを挟んで設置される少なくとも1対のウォームギヤとを有する
ことを特徴とする。
上記の課題を解決する第の発明に係る工具の組立装置は、第の発明に係る工具の組立装置において、
前記ウォームギヤは、前記ウォームホイールに該ウォームホイールを挟む平行な二つの作用線上に働く大きさが同じで方向が反対の二つの平行な力を作用させる
ことを特徴とする。
上記の課題を解決する第の発明に係る工具の組立装置は、第の発明又は第の発明に係る工具の組立装置において、
前記ホブアーバを回転可能に支持するホルダー部に前記ホブアーバに契合し前記ホブアーバが回転しないように固定する固定手段を備える
ことを特徴とする。
本発明によれば、容易にホブアーバの振れを低減することができる工具の組立装置を提供することができる。
第1の実施例に係る工具の組立装置の斜視図である。 第1の実施例に係る工具の組立装置の正面図である。 第1の実施例に係る工具の組立装置の側面図である。 第1の実施例に係る工具の組立装置における締付け部の平面図である。 第1の実施例に係る工具の組立装置における締付け部の他の構成例を示した平面図である。 第1の実施例に係る工具の組立方法を適用したナットの平面図及び断面図である。 第1の実施例に係る工具の組立方法及び工具の組立装置を用いた場合と、実際に加工工場などでナットを締付ける場合を想定して、締付けトルクの管理を一切行わず、作業者がスパナで力一杯締付けを行った場合のホブアーバの振れ量を示した図である。 第2の実施例に係る工具の組立装置における締付け部の平面図である。 第3の実施例に係る工具の組立装置における締付け部の断面図である。 図9においてa−aで示す断面における断面図である。 第3の実施例に係る工具の組立装置における締付け部の遊星歯車の他の構成例を示した平面図である。 ホブアーバにホブが締結される状態を示し部分的に拡大した模式図である。
以下、本発明に係る工具の組立装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
はじめに、ホブアーバの振れとその原因について検討を行った。
一般に、ホブをナットにて締付ける際は、ホブアーバを専用の締付け台に設置し、スパナを用いて人間の手によりナットの締付けが行われる。しかし、締付けの際には、特に締付け管理は行われておらず、作業者がスパナに力を込めてナットを締付けるだけである。このため、締付け時のナットには、ホブアーバのラジアル方向に荷重が作用することとなる。
図12は、ホブアーバにホブが締結される状態を示し部分的に拡大した模式図である。なお、図12(a)は、ホブアーバにホブが締結される状態を示した図、図12(b)は、スパナによりナットを締付ける際の力とナットのわずかな動きを示した図である。
図12(a)に示すように、ホブ5はホブアーバ3に挿入された上で、ナット90を締付けて固定される。図12(b)に示すように、スパナによりナット90を締付ける際に、ナット90に図12(b)中に矢印Rで示すラジアル方向の荷重が作用すると、ホブアーバ3のねじ部とナット90のねじ部がフランク角の影響で、ナット90はわずかに回転しようとするため、図12(b)中に矢印mで示すようにナット90のネジ面が動き、図12(b)中に矢印Mで示す大きな曲げモーメントがホブアーバ3に発生することとなる。これにより、ホブアーバ3全体に図12(b)中に二点鎖線で示すようなたわみが生じることにより、ホブアーバ3が大きく振れてしまうものと考えられる。
上述した検討の結果、ホブアーバ3の振れの原因は、図12(b)に示すように、スパナでナット90を締付ける際に生じるラジアル方向の力によってナット90がラジアル方向に僅かに移動することで、ナット90とホブアーバ3のねじ山フランク角によってナット90の座面が傾き、ホブアーバ3に大きな曲げモーメントが作用するためであるということが考えられる。
そして、上述した検討の結果に鑑み、本発明として、ナット90の締付け時にナット90に偶力のみを作用させて、ホブアーバ3の振れの原因であるナット90の締付け時のナット90のラジアル方向への移動を抑制することにより、ホブアーバ3のたわみを抑制し、ホブアーバ3の振れを抑制する工具の組立装置を見出した。以下に、本発明に係る工具の組立装置の実施例について説明する。
以下、本発明の第1の実施例について説明する。
上述したように、スパナを用いる従来の一般的な締付け方法では、ナットを締付ける際にナットに偶力のみを作用させることが困難であり、十分に注意して締付けを行ったとしてもナットにラジアル方向に力が加わってしまう。その結果、ホブアーバに曲げモーメントが加わり、ホブアーバに振れが生じてしまう。このことから、ナットに偶力のみを作用させることのできる工具の組立装置を開発した。
図1は、第1の実施例に係る工具の組立装置の斜視図、図2は、第1の実施例に係る工具の組立装置の正面図、図3は、第1の実施例に係る工具の組立装置の側面図、図4は、第1の実施例に係る工具の組立装置における締付け部の平面図である。なお、以下の説明においては、工具の組立装置の背面のフレーム側を後方側として説明を行うものとする。
図1〜4に示すように、本実施例に係る工具の組立装置は、大きく分けてホブアーバ3にホブ5を挿入した上でナット4を締め付けるための締付け部1と、ナット4の締付け時にホブアーバ3を支持するホルダー部2とにより構成されている。
ホルダー部2は、背面のフレーム10に水平方向に設置された2本のガイドシャフト11にリニアブッシュ12を介してホルダー部支持部材13に取り付けられている。ホルダー部2は、図3中に矢印Aで示すように前後方向に動作可能に支持されている。また、ホルダー部2は、軸受29によりホルダー部支持部材13に対し図3中に矢印Bで示すように揺動可能に支持されている。なお、本実施例においては、ホルダー部2は、ナット4の締付け時に多少の自由度を持たせるために前後方向に動作可能とし、揺動可能な構造としているが、フレーム10に対し固定される構造としてもよい。
ホルダー部2の内部には、ホブアーバ3の下端部30の形状に対応したテーパ面を有するテーパ部14が設置されている。テーパ部14の周面には軸受15が設置されており、テーパ部14はホルダー部2に対して回転可能となっている。
ホルダー部2の前部には、ナット4の締付け時にホブアーバ3が回転しないようにロックするためのアーバロック16が設置されている。このアーバロック16は、図1中に破線で示すように、ホブアーバ3のフランジ部17に形成されている溝18にアーバロック16の先端が嵌り込むように図3中に矢印Cで示すように回動可能に設置されている。なお、図1においてはロック時のアーバロック16の状態を破線により示している。
なお、本実施例に係る工具の組立装置においては、アーバロック16を解除してホブアーバ3を回転させて、ホブアーバ3の振れ量の測定も行うこともできる。すなわち、本実施例に係る工具の組立装置は、1つの装置でナット4の締付けと、ホブアーバ3の振れ量の測定の両方を行うことができる。
締付け部1は、背面のフレーム10に垂直方向に設置された2本のガイドシャフト19にセットカラー20を介して締付け部支持部材21に取り付けられている。締付け部1は、図3中に矢印Dで示すように上下方向に動作可能に支持されている。
締付け部1は、締付け部1のフレーム22内に設置される周面に歯を有する歯車であるウォームホイール23と、ウォームホイール23の歯と噛合うようにウォームホイール23を挟んで設置される1対のウォームギヤ24と、ウォームギヤ24を回転させるための第1〜第4のウォームギヤ回転用歯車25〜28とにより構成されている。
なお、ウォームホイール23の側面はウォームギヤ24と対応する凹面となっており、ウォームホイール23にウォームギヤ24が噛合うことにより、ウォームホイール23はウォームギヤ24により支持されている。
第1〜第4のウォームギヤ回転用歯車25〜28は、締付け部1のフレーム22の前面に設置されており、第1のウォームギヤ回転用歯車25及び第4のウォームギヤ回転用歯車28の回転軸は、ウォームギヤ24が設置される軸受33により回転可能に支持されるシャフト32と同軸に結合されている。
締付け部1の前面にある第1のウォームギヤ回転用歯車25の回転軸に取り付けられるハンドル31を回すことで第1のウォームギヤ回転用歯車25が回転し、第1のウォームギヤ回転用歯車25の回転に伴い第2ウォームギヤ回転用歯車26及び第3のウォームギヤ回転用歯車27が回転して、第4のウォームギヤ回転用歯車28が回転する。
このように、第1のウォームギヤ回転用歯車25及び第4のウォームギヤ回転用歯車28が回転することにより、ウォームギヤ24が取り付けられたシャフト32を回転させることができ、1対のウォームギヤ24に同じ力を伝達して、1対のウォームギヤ24に適正な回転運動を与えることができるようになっている。
ウォームホイール23の中心には、ホブアーバ3のナット4に対応した形状のナット嵌合穴34が形成されている。なお、本実施例においては、ナット4は六角ナットであるため、ナット嵌合穴34の形状は六角形状の穴となっているが、ナット嵌合穴34の形状は、ナット4の形状に対応した形状であればよい。
次に、本実施例に係る工具の組立装置の作用について説明する。
図4に示すように、ウォームホイール23のナット嵌合穴34にホブアーバ3のナット4が挿入し、ウォームホイール23を回転させることにより、偶力のみによるナット4の締付けを行う。
ナット4の締付けの際には、締付け部1の前面にあるハンドル31を回すことでウォームギヤ24が取り付けられたシャフト32が図4中に矢印Eで示すように回転することによりウォームギヤ24が回転する。そして、ウォームホイール23は、回転するウォームギヤ24により回転させられる。
ここで、左右のウォームギヤ24によってウォームホイール23に伝達される力をf,f(図4参照)とすると、f≠fの時はハンドル31を回転させてもウォームホイール23は十分に回転しない。そして、ウォームホイール23はf=fとなるように図4中に矢印Fで示すように前後方向に移動し、f=fとなる位置でウォームホイール23の前後方向の動きが停止して、ウォームホイール23は回転を開始する。
このとき、1対のウォームギヤ24は、ウォームホイール23にこのウォームホイール23を挟む平行な二つの作用線上に働く大きさが同じで方向が反対の二つの平行な力f,fを作用させている。これにより、本実施例に係る工具の組立装置は、ウォームホイール23の回転により、ナット4に偶力のみを伝達して締付けを行うことができる。
なお、ナット4にかかる締付けトルクT(図4参照)は、下記式(1)で表すことができる。
Figure 0005207187
ここで、L(図4参照)は、ウォームホイール23の中心からウォームホイール23とウォームギヤ24との接触部までの長さ、すなわちウォームホイール23のピッチ円半径である。
次に、本実施例に係る工具の組立装置の他の構成例について説明する。
上述した本実施例に係る工具の組立装置における締付け部1の構成の説明においては、ウォームホイール23と1対のウォームギヤ24とにより構成する例を示したが、これ以外にも、ウォームホイール23と2対のウォームギヤ24,35とにより構成することもできる。
図5は、第1の実施例に係る工具の組立装置における締付け部の他の構成例を示した平面図である。
図5に示すように、上述した1対のウォームギヤ24に加え、さらにウォームホイール23に噛合うようにもう1対のウォームギヤ35を設置する。ウォームギヤ35は、シャフト32と直交する向きに配置され軸受39により回転可能に支持されるシャフト38に設置される。シャフト32には傘歯車36を設置し、シャフト38には傘歯車36と噛合う傘歯車37を設置する。
図5に示した構成により、ハンドル31を回してシャフト32を回転させると傘歯車36が回転し、回転した傘歯車36により傘歯車37が回転させられるとシャフト38が回転してウォームギヤ35が回転する。これにより、2対のウォームギヤ24,35によりウォームホイール23が回転させられる。なお、各ウォームギヤ24,35の作用は上述した1対のウォームギヤ24の作用と同様である。
次に、本発明に係る工具の組立装置に適用したナットについて説明する。
図6は、本発明に係る工具の組立装置に適用したナットの構造を示した図である。
図6に示すように、本発明に係る工具の組立装置に適用したナット4には、ホブアーバ3と隙間なく嵌り合うカラー部4aが形成されている。これにより、ナット4を締付けた時にナット4の内面4bとホブアーバ3の表面とが隙間なく接して、ナット4に偶力のみを作用させることができる。
これにより、本発明に係るナット4は、ホブアーバ3の振れの原因であるナット4の締付け時のナット4のラジアル方向への移動を抑制することができるため、ホブアーバ3のたわみを抑制し、ホブアーバ3の振れを抑制することができる。
次に、本発明に係る工具の組立装置を用いた場合と、実際に加工工場などでナットを締付ける場合を想定して、締付けトルクの管理を一切行わず、作業者がスパナで力一杯締付けを行った場合のホブアーバ3の振れ量を調べて比較を行う。
図7は、本発明に係る工具の組立装置を用いた場合と、実際に加工工場などでナットを締付ける場合を想定して、締付けトルクの管理を一切行わず、作業者がスパナで力一杯締付けを行った場合のホブアーバ3の振れ量を示した図である。なお、図7(a)は測定点αの振れ量を示し、図7(b)は測定点βの振れ量を示し、図7(c)は測定点γの振れ量を示している。
また、図7(a)〜(c)中において、□印は本発明に係る工具の組立装置を用いて本発明に係るナット4を締め付けた場合の結果、○印は本発明に係る工具の組立装置を用いて従来のナット90(図12参照)を締め付けた場合の結果、●印はスパナで従来のナット90を力一杯締付けた場合の結果を示している。
図7より、スパナで締付けた際にはいずれの測定点においても約30μm以上の大きな振れが発生しており、スパナで締め付けた場合に比べ、本発明に係る工具の組立装置を用いた場合のホブアーバ3の振れの低減効果が歴然であることがわかる。
さらに、本発明に係るナット4を用いた上で本発明に係る工具の組立装置を用いた場合には、従来のナット90を用いた上で本発明に係る工具の組立装置を用いた場合に比べ、ホブアーバ3の振れの低減効果がより得られるということがわかる。
以上の評価試験の結果から、本発明に係る工具の組立装置は、従来に比べ極めて有効であり、容易に高精度な締付けが可能となることが明らかとなった。
以下、本発明の第2の実施例について説明する。
なお、本実施例に係る工具の組立装置における締付け部の構成がラック&ピニオンとなっている以外は、第1の実施例に係る工具の組立装置と同様の構成である。
図8は、第2の実施例に係る工具の組立装置における締付け部の平面図である。
図8に示すように、本実施例に係る工具の組立装置における締付け部1の構成は、第1の実施例におけるウォームギヤ24をラック40に替え、第1の実施例におけるウォームホイール23をピニオン41に替えたラック&ピニオンとなっている。
なお、ピニオン41の側面には凹部が形成されておらず、ウォームホイール23とは異なりラック40により支持される構造と成っていないため、ピニオン41の下部にピニオン41を支持する受け台(図示省略)をフレーム10に固定して設置し、この受け台によりピニオン41を支持している。
ラック40はフレーム10に前後方向に動作可能に取り付けられている。ラック40の一方の端部には油圧シリンダ42が取り付けられており、油圧シリンダ42のピストン43がラック40の端部と接続されている。そして、油圧によりピストン43が押されるとラック40が動き、図8中に矢印f,fで示す力がピニオン41に伝達され、図8中に矢印Tで示す締付けトルクでナット4の締付けを行うことができる。
本実施例に係る工具の組立装置は、第1の実施例に係る工具の組立装置における第1〜第4のウォームギヤ回転用歯車25〜28を省略することができ、第1の実施例に係る工具の組立装置と同様の効果を得ることができる。
以下、本発明の第3の実施例について説明する。
なお、本実施例に係る工具の組立装置における締付け部の構成が遊星歯車機構となっている以外は、第1の実施例に係る工具の組立装置と同様の構成である。
図9は、第3の実施例に係る工具の組立装置における締付け部の断面図、図10は、図9においてa−aで示す断面における断面図である。
図9,10に示すように、本実施例に係る工具の組立装置における締付け部1は、遊星歯車機構を収容する箱状の遊星歯車機構フレーム50の内部に収容された第1の太陽ギヤ51と、第2の太陽ギヤ52と、遊星歯車53とにより構成されている。
第1の太陽歯車51は遊星歯車機構フレーム50内の中央に配置されている。遊星歯車53は第1の太陽歯車51を挟んで2つ配置され、第1の太陽歯車51と噛合うように設置されている。遊星歯車53は遊星歯車機構フレーム50を上下に貫通するように設置された遊星歯車支持軸54に回転可能に支持されている。
第2の太陽歯車52は第1の太陽歯車51の上方に配置され遊星歯車53と噛合うように設置されている。第2の太陽歯車52の上部には軸部52aが一体に形成されている。第2の太陽歯車52の軸部52aの上端には第2の太陽歯車52を回転させるためのハンドル55が取り付けられている。ハンドル55の中央部には四角形の穴が形成されており、第2の太陽歯車52の軸部52aの上端はハンドル55の四角形の穴55aと契合する形状となっている。
遊星歯車機構フレーム50は締付け部支持部材21を介してガイドシャフト19に上下動可能に支持されている。遊星歯車機構フレーム50の下面には、ホブアーバ3及びナット4が挿入できる程度の穴50aが形成されている。第1の太陽歯車51には、ナット4が嵌合するナット嵌合穴34が形成されている。
次に、本実施例に係る工具の組立装置の作用について説明する。
ハンドル55により第2の太陽歯車52を回転させると、遊星歯車53が回転する。遊星歯車53が回転すると第1の太陽歯車51が回転する。そして、図10中に矢印f,fで示す力が第1の太陽歯車51に伝達されることにより、図10中に矢印Tで示す締付けトルクでナット4の締付けを行うことができる。
次に、本実施例に係る工具の組立装置の遊星歯車機構の他の構成例について説明する。
図11は、第3の実施例に係る工具の組立装置における締付け部の遊星歯車の他の構成例を示した平面図である。
図11(a)に示すように、遊星歯車53を第1の太陽歯車51を中心として均等な間隔で3個配置する構成とすることもできる。また、図11(b)に示すように、遊星歯車53を第1の太陽歯車51を中心として均等な間隔で4個配置する構成とすることもできる。なお、さらに多くの遊星歯車53を配置する構成とすることもできる。
本実施例に係る工具の組立装置は、第1の実施例に係る工具の組立装置における第1〜第4のウォームギヤ回転用歯車25〜28を省略することができ、第1の実施例に係る工具の組立装置と同様の効果を得ることができる。
以上説明したように工具の組立方法においては、切削工具であるホブ5と、ホブ5を固定するための主軸であるホブアーバ3と、ホブ5をホブアーバ3に固定するナット4とを備える工具の組立時にナット4を締付ける際に、このナット4に偶力のみを作用させて締め付けることにより、ホブアーバ3の振れの原因であるナット4の締付け時のナット4のラジアル方向への移動を抑制することにより、ホブアーバ3のたわみを抑制し、ホブアーバ3の振れを抑制することができる。
また、本発明に係る工具の組立装置は、切削工具であるホブ5と、ホブ5を固定するための主軸であるホブアーバ3と、ホブ5をホブアーバ3に固定するナット4とを備える工具の組立装置において、ナット4に偶力のみを作用させて締め付けるウォームホイール23及びウォームギヤ24等からなる締付け手段を備えることにより、ホブアーバ3の振れの原因であるナット4の締付け時のナット4のラジアル方向への移動を抑制することにより、ホブアーバ3のたわみを抑制し、ホブアーバ3の振れを抑制することができる。
したがって、本発明によれば、容易にホブアーバの振れを低減することができる工具の組立方法及び工具の組立装置を提供することができる。
本発明は、例えば、ホブにホブアーバを挿入した上でナットを締付ける工具の組立方法及び工具の組立装置に利用することが可能である。
1 締付け部
2 ホルダー部
3 ホブアーバ
4 ナット
5 ホブ
10 フレーム
11 ガイドシャフト
12 リニアブッシュ
13 ホルダー部支持部材
14 テーパ部
15 軸受
16 アーバロック
17 フランジ部
18 フランジ部の溝
19 ガイドシャフト
20 セットカラー
21 締付け部支持部材
22 締付け部のフレーム
23 ウォームホイール
24,35 ウォームギヤ
25〜28 第1〜第4のウォームギヤ回転用歯車
29 軸受
30 ホブアーバの下端部
31 ハンドル
32,38 シャフト
33,39 軸受
36,37 傘歯車
34 ナット嵌合穴
40 ラック
41 ピニオン
42 油圧シリンダ
43 ピストン
50 遊星歯車機構フレーム
51 第1の太陽歯車
52 第2の太陽歯車
53 遊星歯車
54 遊星歯車支持軸
55 ハンドル
90 従来のナット

Claims (3)

  1. 切削工具であるホブと、前記ホブを固定するための主軸であるホブアーバと、前記ホブを前記ホブアーバに固定するナットとを備える工具を組立てる工具の組立装置において、
    前記ナットに偶力のみを作用させて締め付ける締付け手段を備え、
    前記締付け手段は、周面に歯を有する歯車であるウォームホイールと、前記ウォームホイールの歯と噛合うように該ウォームホイールを挟んで設置される少なくとも1対のウォームギヤとを有する
    ことを特徴とする工具の組立装置。
  2. 前記ウォームギヤは、前記ウォームホイールに該ウォームホイールを挟む平行な二つの作用線上に働く大きさが同じで方向が反対の二つの平行な力を作用させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の工具の組立装置。
  3. 前記ホブアーバを回転可能に支持するホルダー部に前記ホブアーバに契合し前記ホブアーバが回転しないように固定する固定手段を備える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の工具の組立装置。
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