JP5206547B2 - オゾン製造装置およびオゾンを製造する方法 - Google Patents

オゾン製造装置およびオゾンを製造する方法 Download PDF

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Description

本発明はオゾン製造装置によるオゾンを製造する方法に関する。さらに詳しくは、オゾンを連続的に製造して吸着貯留し、必要なときにこれを脱着(分離)させて供給するオゾン製造装置によるオゾンを製造する方法に関する。
発電所や化学工業などには多量の冷却水が使用されているが、用水中の微生物や藻類によってスライム障害が発生して管路の閉塞や熱交換率の低下が起こる。この種の防止対策として高濃度のオゾン水の適用が考えられる。高濃度のオゾン水を生成するためには、大容量のオゾン発生器を用いて生成するよりも、小型で小容量のオゾン発生器を用いて、生成したオゾンを吸着剤に長期間にわたって蓄積し、この蓄積したオゾンを必要に応じて吸着剤から取り出し、高濃度のオゾン水を生成する、いわゆる間歇オゾン製造方式が設備費および運転費の点から有利である。
かかるオゾン製造方式を用いたオゾン製造装置として、たとえば図25に示すように、オゾン発生器50と、酸素供給源51と、循環ブロア52と、吸脱着塔53と、冷熱源54と、加熱源55と、水流エジェクタ56と、切換弁57a〜57gとからなるものがある。吸脱着塔53は二重筒になっており、その内筒はオゾン吸着剤が充填されており、外筒は熱媒体が充填されている。なお、オゾン吸着剤には、たとえばシリカゲルが用いられ、熱媒体にはエチレングリコールやアルコール類が使用される。また、前記循環ブロア52、オゾン発生器50および吸脱着塔53は、この順に1つの循環系を構成している。
つぎに動作について説明する。この動作にはオゾンの吸着貯留工程と脱着工程の2工程がある。
初めにオゾンの吸着貯留工程について説明する。酸素供給源51より循環系内に常時一定圧力になるように酸素を供給する。このときの圧力は通常1.5kg/cm2に維持されている。切換弁57cおよび57dを開き、循環ブロア52により循環系内に酸素を流通し、循環させると、オゾン発生器50の放電空間を通過するあいだに、酸素の一部がオゾンに変換されてオゾン化酸素となる。このオゾン化酸素は吸脱着塔53へ送られる。吸脱着塔53内のオゾン吸着剤はオゾンを選択的に吸着し、残りの酸素は切換弁57cを介して循環ブロア52に戻される。オゾンに変換され、吸着された酸素量は酸素供給源51より補充される。このとき、オゾン吸着剤の温度は、オゾン吸着量が温度により大きく変化するため、冷熱源54により−30℃以下に冷却されている。すなわち、温度が低下するとオゾン吸着量は増加し、逆に上昇するとオゾンの吸着量は減少する。したがって、オゾンを脱着するときは加熱源55により吸着剤の温度を上昇させる。
前記吸脱着塔53の吸着剤がオゾンを飽和吸着量近くまで吸着すると脱着工程に移行する。脱着工程では、オゾン発生器50、循環ブロア52および冷熱源54が稼働を停止し、切換弁57a〜57dが閉じる。そののち、加熱源55および水流エジェクタ56が稼働を始めて切換弁57e〜57gが開く。このとき、吸着剤に吸着貯留されていたオゾンが脱着し易いように加熱源55より熱が加えられ吸着剤の温度を上昇させる。そして水流エジェクタ56で吸脱着塔53内のオゾンを減圧吸引し、水流エジェクタ56内で水中に分散し、溶解してオゾン水として使用箇所に送られる。このように脱着工程が終了すると再び初期の吸着工程に移行して連続的に運転が繰り返される。
前記従来の装置では、たとえば、吸着工程の運転途中で停電すると冷熱源54が停止し、吸脱着塔53内のオゾン吸着剤の温度が上昇してオゾン吸着量は減少する。その結果、吸着していたオゾンが吸着剤から離れ、吸脱着塔53内に高濃度および高圧力で充満しているオゾンが急速に分解を開始し、貯留したオゾンが無駄に消費されてしまうという問題があった。また、脱着工程で停電になったばあいも、吸脱着塔53内に高濃度および高圧力で充満しているオゾンを取り出すことができなくなる。
さらに、吸脱着塔53に安全弁を備えているばあいも、高濃度のオゾンを装置周辺の環境に放出することはできず、また、オゾン分解装置に接続しているばあいも一度に多量の高濃度オゾンが放出されるため、非常に大容量のオゾン分解装置を設置せねばならず、万が一のばあいに備える安全装置としては、経済的な対策ではない。
本発明は、叙上の事情に鑑み、停電になったときにも、装置の破壊または爆発や火災を未然に防ぎ、かつ、吸着しているオゾンを安全に処理できるオゾン製造装置によるオゾンを製造する方法を提供することを目的としている。
オゾン製造装置によるオゾンを製造する方法であって、(a)オゾン発生器を用いてオゾン化酸素を生成する工程と、(b)吸脱着塔を用いて前記オゾン化酸素からオゾンを吸着貯留する工程と、(c)脱着手段を用いて前記吸着貯留されたオゾンを脱着する工程と、(d)前記オゾン製造装置への電力供給状態を監視する工程と、(e)前記工程(d)で停電を検知し、かつ、前記工程(c)で前記吸脱着塔内が負圧になっている場合には、前記吸脱着塔と前記脱着手段とをつなぐ切換弁を閉じる工程と、(f)前記工程(e)に続いて一定時間経過後に還元剤貯留器、充填器、またはガス貯留器と前記吸脱着塔とをつなぐ切換弁を開く工程とを含むことを特徴とするオゾンを製造する方法である。
また、このオゾン製造装置は、オゾン化酸素を生成するオゾン発生器と、オゾン化酸素からオゾンを吸着貯留する吸脱着塔と、吸脱着塔から吸着貯留されたオゾンを脱着する脱着手段と、吸脱着塔と脱着手段とをつなぐ第1切換弁と、第2切換弁を介して吸脱着塔に接続された還元剤貯留器、充填器、またはガス貯留器と、電力供給状態を監視する電力監視手段と、オゾンを脱着する工程中に電力監視手段で停電を検知した際に、吸脱着塔内が負圧になっている場合は、第1切換弁が閉じたのち、一定時間経過後に第2切換弁を開く制御回路と、を備えるものである。
また、オゾン製造装置によるオゾンを製造する方法であって、(a)オゾン発生器を用いてオゾン化酸素を生成する工程と、(b)吸脱着塔を用いて前記オゾン化酸素からオゾンを吸着貯留する工程と、(c)脱着手段を用いて前記吸着貯留されたオゾンを脱着する工程と、(d)前記オゾン製造装置への電力供給状態を監視する工程と、(e)前記工程(d)で停電を検知し、かつ、前記工程(c)で前記吸脱着塔内の吸着剤の温度が上昇している場合には、還元剤貯留器、充填器またはガス貯留器と前記吸脱着塔とをつなぐ切換弁を開く工程とを含むことを特徴とするオゾンを製造する方法である。
また、このオゾン製造装置は、オゾン化酸素を生成するオゾン発生器と、オゾン化酸素からオゾンを吸着貯留する吸脱着塔と、吸脱着塔から吸着貯留されたオゾンを脱着する脱着手段と、切換弁を介して吸脱着塔に接続された還元剤貯留器、充填器、またはガス貯留器と、オゾンを脱着する工程中に電力供給状態を監視する電力監視手段と、電力監視手段で停電を検知した際に、吸脱着塔内の吸着剤の温度が上昇している場合に前記切換弁を開く制御回路と、を備えるものである。
さらに、オゾン製造装置によるオゾンを製造する方法であって、(a)オゾン発生器を用いてオゾン化酸素を生成する工程と、(b)吸脱着塔を用いて前記オゾン化酸素からオゾンを吸着貯留する工程と、(c)脱着手段を用いて前記吸着貯留されたオゾンを脱着する工程と、(d)前記オゾン製造装置への電力供給状態を監視する工程と、(e)前記オゾン製造装置が前記工程(b)にあるときに前記工程(d)で停電を検知した場合には、前記吸脱着塔内の温度が上昇し始める一定時間経過後に還元剤貯留器、充填器またはガス貯留器と前記吸脱着塔とをつなぐ切換弁を開く工程とを含むことを特徴とするオゾンを製造する方法である。
また、このオゾン製造装置は、オゾン化酸素を生成するオゾン発生器と、オゾン化酸素からオゾンを吸着貯留する吸脱着塔と、吸脱着塔から吸着貯留されたオゾンを脱着する脱着手段と、切換弁を介して吸脱着塔に接続された還元剤貯留器、充填器、またはガス貯留器と、電力供給状態を監視する電力監視手段と、オゾンを吸着貯留する工程中に電力監視手段で停電を検知した際に、吸脱着塔内の温度が上昇し始める一定時間経過後に前記切換弁を開く制御回路と、を備えるものである。
以上のように、本発明によれば、停電が発生したとき、吸脱着塔内に貯留しているオゾンを引き抜き処理するので、安全に運転することができる。
本発明の実施の形態1にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 本発明の実施の形態2にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 本発明の実施の形態3にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 本発明の実施の形態4にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 参考例1にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 参考例2にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 参考例3にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 参考例4にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 参考例5にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 参考例6にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 参考例7にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 参考例8にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 参考例9にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 参考例10にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 参考例11にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 参考例12にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 参考例13にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 参考例14にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 参考例15にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 参考例16にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 参考例17にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 参考例18にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 参考例19にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 参考例20にかかわるオゾン製造装置の構成図である。 従来のオゾン製造装置の構成図である。
本発明におけるオゾン製造装置は、停電状態を検知したり、および/または吸脱着塔内の圧力、温度が予め定めた範囲を逸脱して運転異常状態になったばあいに、還元剤貯留器に脱着した高濃度オゾンを導き、還元剤とオゾンとを反応させて、また、シリカゲル充填器に脱着した高濃度オゾンを導き、オゾン濃度を平滑化してオゾン分解器で分解するようにし、また、直接オゾンをオゾンの使用先に供給する配管を設け、脱着した高濃度オゾンを導くようにして、また、ガス貯留器に脱着した高濃度オゾンを導き、オゾン濃度を平滑化してオゾン分解器で分解するようにして、さらに、運転異常状態から正常な状態に回復したときに自動的に元の運転状態に復帰するようにしたので、停電や吸脱着塔内が高圧力、高温などの運転異常状態になったときにも、吸着貯留しているオゾンが急速に分解するのを防ぎ、かつ、吸着しているオゾンを安全に処理できるとともに、運転異常状態から正常な状態に回復したときも自動的に元の運転状態に復帰し、安全にオゾンを製造することができる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1におけるオゾン製造装置を示す構成図である。図1に示すように、オゾン発生器1と、酸素供給源2と、循環ブロア3と、吸脱着塔4と、冷熱源5と、加熱源6と、オゾン脱着手段である水流エジェクタ7と、切換弁8a〜8g、9と、還元剤貯留器10からなる。切換弁9と還元剤貯留器10は配管で吸脱着塔4に接続している。前記還元剤貯留器10の内部には、たとえばチオ硫酸ナトリウム溶液またはヨウ化カリウム溶液などの還元剤が貯留されている。なお、前記切換弁9は非常電源により作動するようにされている。
また、図1において、電力供給モニター手段である、装置への電力供給状態のモニター14と、制御回路15と、信号線S1、S2を備えている。電力供給状態モニター14の出力信号は、信号線S1により制御回路15の入力に接続され、また、制御回路15の出力は切換弁9の開閉信号として、信号線S2によって切換弁9に接続している。
つぎに図1の装置の動作について説明する。この装置では、運転中の装置への電力供給状態を電力供給状態モニター14で常時監視しており、停電を検知すると、その信号は信号線S1を介して制御回路15に伝えられる。制御回路15では直ちに、または運転状態に応じて切換弁9の開閉、または開度調整信号を、信号線S2で切換弁9に送り、切換弁9ではこの信号に基づいて開閉状態または開度を制御する。なお、運転状態に応じて信号を送るということの意味するところは、たとえばつぎのようなことである。
この装置はオゾン吸着貯留工程と脱着工程とを繰り返してオゾンを製造する装置であるが、吸着貯留工程と脱着工程では切換弁9の開閉または開度制御信号を出すタイミングを変えることもできるということである。
すなわち、脱着工程中の加熱源6より熱が加えられ吸脱着塔4内の吸着剤の温度を上昇させているときは、吸脱着塔4内に高濃度のオゾンが高圧に存在しているので直ちに切換弁9を操作する方がよい。
また、同じ脱着工程中であっても、水流エジェクタ7に吸脱着塔4から脱着させたオゾンを供給しているときは吸脱着塔4内は負圧になっているので、まず直ちに切換弁8fを閉じたのち、一定時間経過してから、吸脱着塔4内のオゾン圧力、濃度が高くなった頃に切換弁9を操作すればよい。
一方、装置が吸着貯留工程にあるときに、停電したばあいは、吸脱着塔4内は冷熱源5により低温に保持されており、また、吸着剤の温度は停電後すぐには上昇しないので、一定時間経過してから、吸脱着塔4内の温度が上昇し始める頃に切換弁9を操作すればよい。
なお、装置への電力供給状態の監視は、たとえば電源供給ラインにリレーを設け、該リレーの接点信号などを使うことにより、また、停電後の時間経過については、たとえば制御回路15にタイマーを設けることにより、さらに、停電時の電源については、たとえば蓄電池など使うことにより、安価に、かつ簡単に実施することができる。
このように、停電が発生し、装置が運転異常状態になったとき、たとえば停電になったことを自動的に検知し、この信号に基づいて切換弁9の開閉状態または開度を制御して、吸脱着塔4内に貯留しているオゾンを引き抜き処理するので、運転異常状態になっても吸着貯留しているオゾンが急速に分解するのを防ぎ、安全に運転することができる。
実施の形態2.
図2は本発明の実施の形態2におけるオゾン製造装置を示す構成図である。装置の構成は、前記実施の形態1における還元剤貯留器10に代えて、充填器11とオゾン分解器12を接続したものである。
図2の装置の動作は、図1の装置とほぼ同様である。すなわち、この装置では、運転中の装置への電力供給状態を電力供給状態モニター14で常時監視しており、停電を検知するとその信号は信号線S1を介して制御回路15に伝えられる。制御回路15では直ちに、または運転状態に応じて切換弁9の開閉、または開度調整信号を、信号線S2で切換弁9に送り、切換弁9ではこの信号に基づいて開閉状態または開度を制御する。
なお、装置への電力供給状態の監視、停電後の時間経過、ならびに停電時の電源対策についても、図1の装置と同様に、安価に、かつ簡単に実施することができる。
このように、停電が発生し、装置が運転異常状態になったとき、たとえば停電になったことを自動的に検知し、この信号に基づいて切換弁9の開閉状態または開度を制御して、吸脱着塔4内に貯留しているオゾンを引き抜き処理するので、運転異常状態になっても吸着貯留しているオゾンが急速に分解するのを防ぎ、安全に運転することができる。
実施の形態3.
図3は本発明の実施の形態3におけるオゾン製造装置を示す構成図である。配管Laは切換弁9と水流エジェクタ7より下流側位置の水配管Lcに接続している。なお、該水流エジャクタ7は水配管Lcの分岐配管Ldに接続され、非常電源により作動するポンプPから送られる水中に注入するようにされている。また、実施の形態1、2におけるモニター手段を接続したものである。
図3の装置の動作は、図2の装置と同様、また図1の装置とほぼ同様であり、運転中の装置への電力供給状態を電力供給状態モニター14で常時監視し、停電を検知すると、その信号は信号線S1を介して制御回路15に伝えられる。制御回路15では直ちに、または運転状態に応じて切換弁9の開閉、または開度調整信号を、信号線S2で切換弁9に送り、切換弁9ではこの信号に基づいて開閉状態または開度を制御する。
なお、装置への電力供給状態の監視、停電後の時間経過、ならびに停電時の電源対策についても、図1、図2の装置と同様に、安価に、かつ簡単に実施することができる。
このように、停電が発生し、装置が運転異常状態になったとき、たとえば停電になったことを自動的に検知し、この信号に基づいて切換弁9の開閉状態または開度を制御して、吸脱着塔4内に貯留しているオゾンを引き抜き処理するので、運転異常状態になっても吸着貯留しているオゾンが急速に分解するのを防ぎ、安全に運転することができる。
実施の形態4.
図4は本発明の実施の形態4におけるオゾン製造装置を示す構成図である。装置の構成は、後述する参考例4における配管Laに実施の形態1〜3におけるモニター手段を接続したものである。
図4の装置の動作は、図1〜3の装置とほぼ同様であり、運転中の装置への電力供給状態を電力供給状態モニター14で常時監視し、停電を検知するとその信号は信号線S1を介して制御回路15に伝えられる。制御回路15では直ちに、または運転状態に応じて切換弁9の開閉、または開度調整信号を、信号線S2で切換弁9に送り、切換弁9ではこの信号に基づいて開閉状態または開度を制御する。
なお、装置への電力供給状態の監視、停電後の時間経過、ならびに停電時の電源対策についても、図5〜7の装置と同様に、安価に、かつ簡単に実施することができる。
このように、停電が発生し、装置が運転異常状態になったとき、たとえば停電になったことを自動的に検知し、この信号に基づいて切換弁9を開閉制御して、吸脱着塔4内に貯留しているオゾンを引き抜きガス貯留器13に貯留するので、停電になっても吸着貯留しているオゾンが急速に分解するのを防ぎ、かつ、吸着しているオゾンを無駄にすることなく使用することができる。また、本実施の形態では、切換弁、配管およびガスタンクを具備するだけでよく、装置を簡素にできる。
参考例1.
図5は参考例1におけるオゾン製造装置を示す構成図である。図5に示すように、オゾン発生器1と、酸素供給源2と、循環ブロア3と、吸脱着塔4と、冷熱源5と、加熱源6と、オゾン脱着手段である水流エジェクタ7と、切換弁8a〜8g、9と、還元剤貯留器10からなる。切換弁9と還元剤貯留器10は配管Laで吸脱着塔4に接続している。前記還元剤貯留器10の内部には、たとえばチオ硫酸ナトリウム溶液またはヨウ化カリウム溶液などの還元剤が貯留されている。なお、前記切換弁9は非常電源により作動するようにされている。
つぎに図5の装置の動作について説明する。この装置では、運転中に停電や吸脱着塔4内が高圧力または高温などの運転異常状態になったとき、切換弁9が開いて、吸脱着塔4内に吸着貯留しているオゾンを配管Laを介して還元剤貯留器10内に導き、還元剤により分解処理する。
このように、運転異常状態になったとき、吸脱着塔4内に貯留しているオゾンを還元剤貯留器に導き、分解処理するので、吸着貯留しているオゾンが急速に分解するのを防ぎ、かつ、吸着しているオゾンを安全に処理することができる。また、還元剤を用いるばあい、高濃度のオゾンに対しても安全に処理することができるとともに、小容量でよいので装置をコンパクトにすることができる。
参考例2.
図6は参考例2におけるオゾン製造装置を示す構成図である。図6において、11は充填器、12はオゾン分解器であり、前記充填器11の内部には、シリカゲル、活性アルミナまたはフルオロカーボンなどを含浸させた多孔質材料などを充填している。該充填器11および切換弁9は第1の配管Laで吸脱着塔4に接続されている。また、充填器11およびオゾン分解器12は第2の配管Lbで接続されている。オゾン分解器12には、たとえば活性炭またはマンガン系のオゾン分解触媒が充填されているが、参考例においては、とくにこれに限定されるものではなく、たとえばオゾン分解器を熱分解方式のオゾン分解器とすることができる。その他は図5と同様である。
つぎに図6の装置の動作について説明する。この装置では、運転中に停電や吸脱着塔4内が高圧力または高温などの運転異常状態になったとき、切換弁9が開いて、吸脱着塔4内に吸着貯留しているオゾン含有ガスを配管Laを介して充填器11に導く。切換弁9を開けた直後は非常に高濃度、ばあいによっては高圧および高濃度のオゾン含有ガスが配管Laを介して排出される。このとき、次第に濃度、圧力とも低下する。そして濃度および圧力の低下したオゾン含有ガスが充填器11に供給されると、たとえばシリカゲルにはオゾンを選択的に吸着する性質があるので、高濃度のオゾンはシリカゲル充填層を通過するときに一部が吸着される。これにより、オゾン濃度が低下したオゾン含有ガスが配管Lbを介してオゾン分解器12に送られたのち、オゾンは分解処理される。
このように、運転異常状態になったとき、吸脱着塔4内に貯留しているオゾンを充填器11を通し、オゾン濃度を平滑化してオゾン分解器12に導き、分解処理するので、オゾン分解器を排出初期の高圧および高濃度のオゾンに合わせて製作する必要がなく、オゾン分解器12を小型にすることができる。また、運転異常状態になったとき、切換弁9を開いて、吸脱着塔4内に貯留しているオゾンを排出して分解処理するので、吸着貯留しているオゾンが急速に分解するのを防ぎ、かつ、吸着しているオゾンを安全に処理することができる。
参考例3.
図7は参考例3におけるオゾン製造装置を示す構成図である。図7において、配管Laは切換弁9と水流エジェクタ7より下流側位置の水配管Lcに接続している。なお、該水流エジャクタ7は水配管Lcの分岐配管Ldに接続され、非常電源により作動するポンプPから送られる水中に注入するようにされている。その他は図5と同様である。
つぎに図7の装置の動作について説明する。この装置では、運転中に停電や吸脱着塔4内が高圧力または高温などの運転異常状態になったとき、切換弁9が開いて、吸脱着塔4内に吸着貯留しているオゾン含有ガスを配管Laを介して、水流エジェクタ7の水配管Lcに放出する。水配管Lcに注入されたオゾンは、水中の有機物などの物質と反応して消費される。
このように、運転異常状態になったとき、吸脱着塔4内に貯留しているオゾンを水流エジェクタ7の水配管Lcに導き注入して、水中の有機物などのオゾンと反応性の物質と反応させて処理するので、運転異常状態になっても吸着貯留しているオゾンが急速に分解するのを防ぎ、かつ、吸着しているオゾンを安全に処理することができる。また、この方式では切換弁と配管を具備するだけでよく、装置を簡素にできる。
参考例4.
図8は参考例4におけるオゾン製造装置を示す構成図である。図8において、13はガス貯留器であり、配管Laにより切換弁9と接続している。その他は図5と同様である。
つぎに図8の装置の動作について説明する。この装置では、運転中に停電や吸脱着塔4内が高圧力または高温などの運転異常状態になったとき、切換弁9が開いて、吸脱着塔4内に吸着貯留しているオゾン含有ガスを配管Laを介して、ガス貯留器13に貯留する。当該ガス貯留器13に貯留されたオゾン含有ガスは、装置が正常状態に復帰したのち、水流エジェクタ7で吸脱着塔4内のオゾンを減圧吸引する際に、再び配管La、吸脱着塔4および配管Ldを通って水流エジェクタ7に供給され、水流エジェクタ7内で水中に分散され、溶解される。
このように、運転異常状態になったとき、吸脱着塔4内に貯留しているオゾンをガス貯留器13に一時的に貯留するので、運転異常状態になっても吸着貯留しているオゾンが急速に分解するのを防ぎ、かつ、吸着しているオゾンを無駄にすることなく使用することができる。また、本参考例では切換弁、配管およびガス貯留器を具備するだけでよく、装置を簡素にできる。
参考例5.
図9は参考例5におけるオゾン製造装置を示す構成図である。図9において圧力検知手段を備えており、16は吸脱着塔4の内部の圧力を計測する圧力計であり、S3は信号線である。圧力計16の出力信号は信号線S3により制御回路15の入力に接続し、また、制御回路15の出力は切換弁9の開閉信号として、信号線S2によって切換弁9に接続している。その他は図1、図5と同様である。
つぎに図9の装置の動作について説明する。この装置では、吸脱着塔4の内部の圧力を圧力計16で常時監視しており、その信号は信号線S3を介して制御回路15に伝えられる。制御回路15では、圧力計16の計測値とそのときの運転工程ごとに、予め定められている適正な圧力範囲を逸脱すると、切換弁9の開閉、また開度調整信号を、信号線S2で切換弁9に送る。そして、切換弁9ではこの信号に基づいて開閉状態または開度を制御する。なお、運転工程ごとに予め設定されている適正な圧力範囲の意味するところはたとえば次のようなことである。この装置はオゾン吸着工程と脱着工程を繰り返してオゾンを製造する装置であるが、吸着工程と脱着工程とでは、運転圧力条件が異なる。すなわち、吸着工程では通常加圧下で、また脱着工程では通常負圧下で運転される。このため、吸着工程と脱着工程で異なる圧力範囲を設定することにより、よりきめ細かな運転異常対策が可能となる。
なお、運転工程ごとの適切な圧力範囲は、実験や吸脱着塔4の耐圧性、オゾン発生器の運転圧力(吸着貯蔵工程時の配管L1の設定圧力)、エジェクタ7の真空到達圧力などから予め設定することができる。吸着工程ではオゾン発生装置の運転圧力、図示はしていないが、昇圧ブロアを循環系に設けている場合はこの運転吐出力が適正な運転条件であり、一方、脱着工程ではエジェクタの真空到達圧力、あるいは、図示していないが、ガスパージする場合はこの供給ガス圧力が適正な運転条件となる。適正な運転条件範囲は、これらの運転条件の上下に幅を持たせて設定ればよいが、現在の各機器の性能や実用性、コストなどから判断すると、吸着工程では0〜20kg/cm2G、好ましくは0〜12kg/cm2Gの範囲内、一方脱着工程では0〜1kg/cm2ABS、好ましくは0.01〜0.5kg/cm2ABSの範囲内に定めることができる。
このように、吸脱着塔4の圧力が運転時の適正範囲から逸脱し運転異常状態になったときでも、吸脱着塔4内の圧力を自動計測し、この圧力計測信号と予め定めたその運転工程時の適切な圧力範囲に基づいて切換弁9の開閉状態または開度を制御して、吸脱着塔4内に貯留しているオゾンを引き抜き処理するので、運転異常状態になっても吸着貯留しているオゾンが急速に分解するのを防ぎ、安全に運転することができる。
参考例6.
図10は参考例6におけるオゾン製造装置を示す構成図である。装置の構成は、前記参考例5における還元剤貯留器10に代えて、前記参考例2におけるシリカゲル充填器11とオゾン分解器12を接続したものである。また、図10の装置の動作は、図9の装置とほぼ同様である。すなわち、この装置では、吸脱着塔4の内部の圧力を圧力計16で常時監視しており、その計測値を信号線S3を介して制御回路15に供給する。制御回路15では圧力計16の計測値としてえられる吸脱着塔4の内部の圧力と、オゾン吸着とオゾン脱着の運転工程ごとに予め設定してある適切な圧力範囲とを比較して、圧力計16の計測値が、この範囲から逸脱しているばあいは、切換弁9の開閉、または開度調整信号を、信号線S2で切換弁9に送る。そして、切換弁9ではこの信号に基づいて開閉状態または開度を制御する。
なお、運転工程ごとの適切な圧力範囲は、図9の装置と同様、実験や吸脱着塔4の耐圧性、オゾン発生器の運転圧力(吸着貯蔵工程時の配管L1の設定圧力)、エジェクタ7の真空到達圧力などから予め設定することができる。
このように、吸脱着塔4の圧力が運転時の適正範囲から逸脱し、運転異常状態になったときでも、吸脱着塔4内の圧力を自動計測し、この圧力計測信号と予め定めたその運転工程時の適切な圧力範囲に基づいて切換弁9の開閉状態または開度を制御して、吸脱着塔4内に貯留しているオゾンを引き抜き処理するので、運転異常状態になっても吸着貯留しているオゾンが急速に分解するのを防ぎ、安全に運転することができる。
参考例7.
図11は参考例7におけるオゾン製造装置を示す構成図である。装置の構成は、前記参考例3における配管Laに参考例5〜6における圧力検知手段を接続したものである。図11の装置の動作は、図10の装置と同様、また図9の装置とほぼ同様であり、運転中の吸脱着塔4の内部の圧力を圧力計16で常時監視し、その計測値を信号線S3を介して制御回路15に供給する。制御回路15では圧力計16の計測値と各運転工程ごとに予め定められている適切な圧力範囲とを比較して、圧力計16の計測値が適正範囲から逸脱しているばあいは、信号線S2で切換弁9に信号を送り、そして切換弁9ではこの信号に基づいて開閉状態または開度を制御する。
なお、運転工程ごとの適切な圧力範囲は、図9〜10の装置と同様、実験や吸脱着塔4の耐圧性、オゾン発生器の運転圧力(吸着貯蔵工程時の配管L1の設定圧力)、水流エジェクタ7の真空到達圧力などから予め設定することができる。
このように、吸脱着塔4の圧力が運転時の適正範囲から逸脱し、運転異常状態になったときでも、吸脱着塔4内の圧力を自動計測し、この圧力計測信号と予め定めたその運転工程時の適切な圧力範囲に基づいて切換弁9の開閉状態または開度を制御して、吸脱着塔4内に貯留しているオゾンを引き抜き処理するので、運転異常状態になっても吸着貯留しているオゾンが急速に分解するのを防ぎ、安全に運転することができる。
参考例8.
図12は参考例8におけるオゾン製造装置を示す構成図である。装置の構成は、前記参考例4における配管Laに実施の形態9〜11における圧力検知手段を接続したものである。図12の装置の動作は、図9〜11の装置とほぼ同様であり、運転中の吸脱着塔4の内部の圧力を圧力計16で常時監視し、その計測値を信号線S3を介して制御回路15に供給する。制御回路15では圧力計16の計測値と各運転工程ごとに予め定められている適切な圧力範囲とを比較して、圧力計16の計測値が適正範囲から逸脱しているばあいは、信号線S2で切換弁9に信号を送り、そして切換弁9ではこの信号に基づいて開閉状態または開度を制御する。
なお、運転工程ごとの適切な圧力範囲は、図9〜10の装置と同様、実験や吸脱着塔4の耐圧性、オゾン発生器の運転圧力(吸着貯蔵工程時の配管L1の設定圧力)、水流エジェクタ7の真空到達圧力などから予め設定することができる。
このように、吸脱着塔4の圧力が運転時の適正範囲から逸脱し、運転異常状態になったときでも、吸脱着塔4内の圧力を自動計測し、この圧力計測信号と予め定めたその運転工程時の適切な圧力範囲に基づいて切換弁9の開閉状態または開度を制御して、吸脱着塔4内に貯留しているオゾンを引き抜きガス貯留器13に貯留するので、圧力が適切な範囲から逸脱しても爆発や火災または装置の破壊などを未然に防ぎ、かつ、吸着しているオゾンを無駄にすることなく使用することができる。
参考例9.
図13は参考例9におけるオゾン製造装置を示す構成図である。図13において、温度検知手段を備えており、17は吸脱着塔4の内部の温度を計測する温度計であり、S4は信号線である。温度計17の出力信号は信号線S4により制御回路15の入力に接続され、また、制御回路15の出力は切換弁9の開閉信号として、信号線S2によって切換弁9に接続している。その他は図1、図5および図9の装置と同様である。
つぎに図13の装置の動作について説明する。この装置では、吸脱着塔4の内部の温度を温度計17で常時監視しており、その信号は信号線S4を介して制御回路15に伝えられる。制御回路15では、温度計17の計測値とそのときの運転工程とから、予め定められた適正な温度範囲を逸脱すると、切換弁9の開閉、または開度調整信号を、信号線S2で切換弁9に送り、そして切換弁9ではこの信号に基づいて開閉状態または開度を制御する。
なお、運転工程ごとの適切な温度範囲は、実験や冷熱源5の設定温度、加熱源6の設定温度、オゾンのシリカゲルなどに対する吸脱着熱量などから予め設定することができる。なお、運転工程ごとの適切な温度範囲の意味するところは、たとえば次のようなことである。この装置はオゾン吸着工程と脱着工程とを繰り返してオゾンを製造する装置であるが、吸着工程と脱着工程とでは運転温度が異なる。本実施の形態のばあい、吸着工程は通常低温で、脱着工程は通常常温で運転される。適正な運転範囲は、設定条件、各機器の設定温度に上下の幅を持たせて定めればよいが、冷熱源の効率、シリカゲルへのオゾン吸着容量、各機器のコスト、運転コストから総合的に判断して、実用的な温度範囲として吸着工程は30℃〜−100℃の範囲内、脱着工程は80℃〜−100℃の範囲内に定めることができる。
このように、吸脱着塔4の温度が運転時の適正範囲から逸脱し運転異常状態になったときでも、吸脱着塔4内の温度を自動計測し、この温度計測信号と予め定めたその運転工程時の適切な温度範囲に基づいて切換弁9の開閉状態または開度を制御して、吸脱着塔4内に貯留しているオゾンを引き抜き処理するので、運転異常状態になっても吸着貯留しているオゾンが急速に分解するのを防ぎ、安全に運転することができる。
参考例10.
図14は参考例10におけるオゾン製造装置を示す構成図である。装置の構成は、前記参考例9における還元剤貯留器10に代えて、参考例2におけるシリカゲル充填器11とオゾン分解器12を接続したものである。図14の装置の動作は、図13の装置とほぼ同様である。すなわち、この装置では、吸脱着塔4の内部の温度を温度計17で常時監視しており、その計測値を信号線S4を介して制御回路15に供給する。制御回路15では温度計17の計測値として得られる吸脱着塔4の内部の温度と、各運転工程ごとに予め設定してある適切な温度範囲とを比較して、温度計17の計測値が、この範囲から逸脱しているばあいは、切換弁9の開閉、または開度調整信号を、信号線S2で切換弁9に送る。そして切換弁9ではこの信号に基づいて開閉状態または開度を制御する。
なお、運転工程ごとの適切な圧力範囲は、図13の装置と同様、実験や冷熱源5の設定温度、加熱源6の設定温度、オゾンのシリカゲルなどに対する吸脱着熱量などから予め設定することができる。
このように、吸脱着塔4の温度が予め定められた運転時の適正範囲から逸脱し運転異常状態になったときでも、吸脱着塔4内の温度を自動的に検知し、この温度計測信号と予め定めているその運転工程時の適切な温度範囲に基づいて切換弁9の開閉状態または開度を制御して、吸脱着塔4内に貯留しているオゾンを引き抜き処理するので、運転異常状態になっても吸着貯留しているオゾンが急速に分解するのを防ぎ、安全に運転することができる。
参考例11.
図15は参考例11におけるオゾン製造装置を示す構成図である。装置の構成は、前記参考例3における配管Laに参考例9〜10における温度検知手段を接続したものである。図15の装置の動作は、図14の装置と同様、また図13の装置とほぼ同様であり、運転中の吸脱着塔4の内部の温度を温度計17で常時監視し、その計測値を信号線S4を介して制御回路15に供給する。制御回路15では温度計17の計測値と予め定められている各運転工程ごとの適切な温度範囲とを比較して、温度計17の計測値が適正範囲から逸脱しているばあいは、切換弁9に信号を送り、そして切換弁9ではこの信号に基づいて開閉状態または開度を制御する。
なお、運転工程ごとの適切な圧力範囲は、図13〜14と同様、実験や冷熱源5の設定温度、加熱源6の設定温度、オゾンのシリカゲルなどに対する吸脱着熱量などから予め設定することができる。
このように、吸脱着塔4の温度が予め定められている運転時の適正範囲から逸脱し、運転異常状態になったときでも、吸脱着塔4内の温度を自動的に検知し、この温度計測信号と予め定められているその運転工程時の適切な温度範囲に基づいて切換弁9の開閉状態または開度を制御して、吸脱着塔4内に貯留しているオゾンを引き抜き処理するので、運転異常状態になっても吸着貯留しているオゾンが急速に分解するのを防ぎ、安全に運転することができる。
参考例12.
図16は参考例12におけるオゾン製造装置を示す構成図である。装置の構成は、前記参考例4における配管Laに参考例9〜11における温度検知手段を接続したものである。図16の装置の動作は、図13〜15の装置とほぼ同様であり、運転中の吸脱着塔4の内部の温度を温度計17で常時監視し、その計測値を信号線S4を介して制御回路15に供給する。制御回路15では温度計17の計測値と各運転工程ごとの適切な温度範囲とを比較して、温度計17の計測値が適正範囲から逸脱しているばあいは、切換弁9に信号を送り切換弁9ではこの信号に基づいて開閉状態または開度を制御する。
なお、運転工程ごとの適切な温度範囲は、図13〜14と同様、実験や冷熱源5の設定温度、加熱源6の設定温度、オゾンのシリカゲルなどに対する吸脱着熱量などから予め設定することができる。
このように、吸脱着塔4の温度が予め定められている運転時の適正範囲から逸脱し運転異常状態になったときでも、吸脱着塔4内の温度を自動的に検知し、この温度計測信号と予め定められているその運転工程時の適切な温度範囲に基づいて切換弁9の開閉状態または開度を制御して、吸脱着塔4内に貯留しているオゾンを引き抜きガス貯留器13に貯留するので、運転異常状態になっても吸着貯留しているオゾンが急速に分解するのを防ぎながら、安全に運転することができ、かつ、吸着しているオゾンを無駄にすることなく使用することができる。
参考例13.
図17は参考例13におけるオゾン製造装置を示す構成図である。装置の構成は、前記実施の形態1におけるモニター手段に前記参考例5における圧力検知手段および参考例9における温度検知手段を接続したものである。その他は、図1、図5、図9、図13と同様である。図17において、電力供給状態モニター14の出力信号、圧力計16の計測信号および温度計17の信号は、それぞれ信号線S1、S3およびS4を介して同時に制御回路15に出力されている。
つぎに図17の装置の動作について説明する。この装置では、装置への電力供給状態は電力供給状態モニター14で、吸脱着塔4の内部の圧力を圧力計16で、さらに、吸脱着塔4の内部の温度を温度計17で常時監視しており、これらの出力信号はそれぞれ信号線S1、S3およびS4を介して制御回路15に伝えられる。制御回路15では、電力供給状態、圧力計16の計測値、温度計17の計測値とその時の運転工程とから、これらが予め定められた適正な運転条件範囲から逸脱すると、切換弁9の開閉、または開度調整信号を、信号線S2で切換弁9に送り、そして切換弁9ではこの信号に基づいて開閉状態または開度を制御する。
なお、装置への電力供給状態の監視は、たとえば電源供給ラインにリレーを設け、これの接点信号などを使うことにより、また、停電後の時間経過については、たとえば制御回路15にタイマーを設けることにより、さらに、停電時の電源については、たとえば蓄電池など使うことにより、安価に、かつ簡単に実施することができる。また、圧力、温度についての運転工程ごとの適切な運転条件範囲は、実験や吸脱着塔4の耐圧性、オゾン発生器の運転圧力(吸着貯蔵工程時の配管L1の設定圧力)、水流エジェクタ7の真空到達圧力、冷熱源5の設定温度、加熱源6の設定温度、オゾンのシリカゲルなどに対する吸脱着熱量などから予め設定することができる。
このように、装置への電力供給が止まったり、吸脱着塔4の圧力や温度が運転時の適正範囲から逸脱し運転異常状態になったときでも、装置への電力供給状態、吸脱着塔4内の圧力、温度を自動計測し、これらの計測信号と予め定めたその運転工程時の適切な運転状態範囲とに基づいて切換弁9の開閉状態または開度を制御して、吸脱着塔4内に貯留しているオゾンを引き抜き処理するので、運転異常状態になっても吸着貯留しているオゾンが急速に分解するのを防ぎ、安全に運転することができる。なお、図17のように、装置への電力供給状態、吸脱着塔4内の圧力、温度を同時に監視することにより、前記実施の形態1〜4および参考例1〜12の装置に比べて運転状態の異常をより的確に判断することができる。
参考例14.
図18は参考例14におけるオゾン製造装置を示す構成図である。装置の構成は、前記参考例13における還元剤貯留器10に代えて、前記参考例2における充填器11とオゾン分解器12を接続したものである。
また、図18の装置の動作は図17の装置とほぼ同様である。すなわち、この装置では、装置への電力供給状態、吸脱着塔4の内部の圧力、温度を、それぞれ電力供給状態モニター14、圧力計16および温度計17で常時監視し、これらの出力信号をそれぞれ信号線S1、S3およびS4を介して制御回路15に伝える。制御回路15では、電力供給状態、圧力計16の計測値、温度計17の計測値とその時の運転工程とから、これらが予め定められた適正な運転条件範囲から逸脱すると、切換弁9の開閉、または開度調整信号を、信号線S2で切換弁9に送り、そして切換弁9ではこの信号に基づいて開閉状態または開度を制御する。
なお、装置への電力供給状態の監視は、図17の装置と同様、たとえば電源供給ラインにリレーを設け、これの接点信号などを使うことにより、また、停電後の時間経過については、たとえば制御回路15にタイマーを設けることにより、さらに、停電時の電源については、たとえば蓄電池など使うことにより、安価に、かつ簡単に実施することができる。また、圧力、温度についての運転工程ごとの適切な運転条件範囲は、実験や吸脱着塔4の耐圧性、オゾン発生器の運転圧力(吸着貯蔵工程時の配管L1の設定圧力)、水流エジェクタ7の真空到達圧力、冷熱源5の設定温度、加熱源6の設定温度、オゾンのシリカゲルなどに対する吸脱着熱量などから予め設定することができる。
このように、装置への電力供給が止まったり、吸脱着塔4の圧力や温度が運転時の適正範囲から逸脱し運転異常状態になったときでも、装置への電力供給状態、吸脱着塔4内の圧力、温度を自動計測し、これらの計測信号と予め定めたその運転工程時の適切な運転状態範囲とに基づいて切換弁9の開閉状態または開度を制御して、吸脱着塔4内に貯留しているオゾンを引き抜き処理するので、運転異常状態になっても吸着貯留しているオゾンが急速に分解するのを防ぎ、安全に運転することができる。また、図17の装置と同様、図18のように装置への電力供給状態、吸脱着塔4内の圧力および温度を同時に監視することにより、前記前記実施の形態1〜4および参考例1〜12の装置に比べて運転状態の異常をより的確に判断することができる。
参考例15.
図19の参考例15におけるオゾン製造装置を示す構成図である。装置の構成は、前記実施の形態3におけるモニター手段に前記参考例5における圧力検知手段および参考例9における温度検知手段を接続したものである。
また、図19の装置の動作は図17〜18の装置とほぼ同様であり、装置への電力供給状態、吸脱着塔4の内部の圧力、温度を、それぞれ電力供給状態モニター14、圧力計16および温度計17で常時監視し、これらの出力信号をそれぞれ信号線S1、S3およびS4を介して制御回路15に伝える。制御回路15では、電力供給状態、圧力計16の計測値、温度計17の計測値とそのときの運転工程とから、これらが予め定められた適正な運転条件範囲から逸脱すると、切換弁9の開閉、または開度調整信号を、信号線S2で切換弁9に送り、そして切換弁9ではこの信号に基づいて開閉状態または開度を制御する。
なお、装置への電力供給状態の監視は、図17〜18の装置と同様、たとえば電源供給ラインにリレーを設け、これの接点信号などを使うことにより、また、停電後の時間経過については、たとえば制御回路15にタイマーを設けることにより、さらに、停電時の電源については、たとえば蓄電池など使うことにより、安価に、かつ簡単に実施することができる。また、圧力、温度についての運転工程ごとの適切な運転条件範囲は、実験や吸脱着塔4の耐圧性、オゾン発生器の運転圧力(吸着貯蔵工程時の配管L1の設定圧力)、水流エジェクタ7の真空到達圧力、冷熱源5の設定温度、加熱源6の設定温度、オゾンのシリカゲルなどに対する吸脱着熱量などから予め設定することができる。
このように、装置への電力供給が止まったり、吸脱着塔4の圧力や温度が運転時の適正範囲から逸脱し運転異常状態になったときでも、装置への電力供給状態、吸脱着塔4内の圧力、温度を自動計測し、これらの計測信号と予め定めたその運転工程時の適切な運転状態範囲とに基づいて切換弁9の開閉状態または開度を制御して、吸脱着塔4内に貯留しているオゾンを引き抜き処理するので、運転異常状態になっても吸着貯留しているオゾンが急速に分解するのを防ぎ、安全に運転することができる。また、図17〜18の装置と同様、図19のように装置への電力供給状態、吸脱着塔4内の圧力、温度を同時に監視することにより、前記実施の形態1〜4および参考例1〜12の装置に比べて運転状態の異常をより的確に判断することができる。
参考例16.
図20は参考例16におけるオゾン製造装置を示す構成図である。装置の構成は、前記実施の形態4におけるモニター手段に前記参考例5における圧力検知手段および参考例9における温度検知手段を接続したものである。
また、図20の装置の動作は図17〜19の装置とほぼ同様であり、装置への電力供給状態、吸脱着塔4の内部の圧力、温度を、それぞれ電力供給状態モニター14、圧力計16および温度計17で常時監視し、これらの出力信号をそれぞれ信号線S1、S3およびS4を介して制御回路15に伝える。制御回路15では、電力供給状態、圧力計16の計測値、温度計17の計測値とそのときの運転工程とから、これらが予め定められた適正な運転条件範囲から逸脱すると、切換弁9の開閉、または開度調整信号を、信号線S2で切換弁9に送り、そして切換弁9ではこの信号に基づいて開閉状態または開度を制御する。
なお、装置への電力供給状態の監視は、図17〜19の装置と同様、たとえば電源供給ラインにリレーを設け、これの接点信号などを使うことにより、また、停電後の時間経過については、たとえば制御回路15にタイマーを設けることにより、さらに、停電時の電源については、たとえば蓄電池など使うことにより、安価に、かつ、簡単に実施することができる。また、圧力、温度についての運転工程ごとの適切な運転条件範囲は、実験や吸脱着塔4の耐圧性、オゾン発生器の運転圧力(吸着貯蔵工程時の配管L1の設定圧力)、水流エジェクタ7の真空到達圧力、冷熱源5の設定温度、加熱源6の設定温度、オゾンのシリカゲルなどに対する吸脱着熱量などから予め設定することができる。
このように、装置への電力供給が止まったり、吸脱着塔4の圧力や温度が運転時の適正範囲から逸脱し運転異常状態になったときでも、装置への電力供給状態、吸脱着塔4内の圧力、温度を自動計測し、これらの計測信号と予め定めたその運転工程時の適切な運転状態範囲とに基づいて切換弁9の開閉状態または開度を制御して、吸脱着塔4内に貯留しているオゾンを引き抜き処理するので、運転異常状態になっても吸着貯留しているオゾンが急速に分解するのを防ぎ、安全に運転することができる。また、図17〜19の装置と同様、図20のように装置への電力供給状態、吸脱着塔4内の圧力、温度を同時に監視することにより、前記実施の形態1〜4および参考例1〜12の装置に比べて運転状態の異常をより的確に判断することができる。
なお、参考例13〜16においては、装置への電力供給状態、吸脱着塔4内の圧力、温度の全てを自動計測するばあいについて示したが、これらの計測項目の全てが必ずしも必要であることはなく、これらの内の1〜2項目でも運転状態の監視は可能である。但し、運転状態の監視を装置への電力供給状態のみで行う場合には、実施の形態1〜4と同じことになるので、その場合は当然含まれない。このことはその他の参考例においても同様である。
参考例17.
図21は参考例17におけるオゾン製造装置を示す構成図である。図21において、S5〜11は信号線であり、制御回路15とオゾン発生器1、循環ブロア3、冷熱源5、切換弁8a〜8dをそれぞれ接続している。S12〜S15も信号線であり、制御回路15と加熱源6、切換弁8e〜8gをそれぞれ接続している。その他は、図1、図5、図9、図13、図17と同様である。
つぎに図21の装置の動作について説明する。この装置では、図17の装置と同様、装置への電力供給状態を電力供給状態モニター14で、吸脱着塔4の内部の圧力を圧力計16で、さらに、吸脱着塔4の内部の温度を温度計17で常時監視し、信号線S1、S3およびS4を介してえられる計測信号に基づいて、制御回路15で運転異常状態にあるかどうかを判断し、これらの計測値が予め定められた適正な運転条件範囲から逸脱すると、信号線2を介して切換弁9に信号を送り、切換弁9の開閉状態または開度を制御する。そして、そののちも電力供給状態モニター14、吸脱着塔4の圧力計16および吸脱着塔4の温度計17で装置の状況を監視し、これらの計測値が再び予め定められた適正な運転条件範囲に戻ると、信号線2により切換弁9を閉じ、また、信号線S5〜15によりオゾン発生器1、循環ブロア3、冷熱源5、加熱源6、切換弁8a〜8gを操作して、元の運転状態に復帰する。
このように、装置への電力供給が止まったり、吸脱着塔4の圧力や温度が運転時の適正範囲から逸脱し運転異常状態になり、切換弁9を操作して適切かつ安全に対処した後も、装置への電力供給状態、吸脱着塔4の圧力、温度を監視し、これらの計測値が予め定めた正常範囲に戻ると、自動的に元の運転状態に復帰するので、短期間の停電や短期的、かつ、一時的な圧力や温度の異常時に対し、運転を完全に停止することなく安全に装置を運転することができる。
参考例18.
図22は参考例18におけるオゾン製造装置を示す構成図である。装置の構成は、参考例17における還元剤貯留器10に代えて、前記参考例2における充填器11とオゾン分解器12を接続したものである。
また、図22の装置の動作は図21の装置とほぼ同様である。すなわち、装置への電力供給状態を電力供給状態モニター14で、吸脱着塔4の内部の圧力、温度を圧力計16および温度計17で常時監視し、信号線S1、S3およびS4からの計測信号に基づいて、制御回路15で運転異常状態にあるかどうかを判断し、これらの計測値が予め定められた適正な運転条件範囲から逸脱すると、信号線2を介して切換弁9に信号を送り、切換弁9の開閉状態または開度を制御する。そして、そののちも電力供給状態モニター14、吸脱着塔4の圧力計16、吸脱着塔4の温度計17で装置の状況を監視し、これらの計測値が再び予め定められた適正な運転条件範囲に戻ると、信号線2により切換弁9を閉じ、また、信号線S5〜15によりオゾン発生器1、循環ブロア3、冷熱源5、加熱源6、切換弁8a〜8gを操作して、元の運転状態に復帰する。
このように、装置への電力供給が止まったり、吸脱着塔4の圧力や温度が運転時の適正範囲から逸脱し運転異常状態になり、切換弁9を操作して適切かつ安全に対処した後も、装置への電力供給状態、吸脱着塔4の圧力、温度を監視し、これらの計測値が予め定めた正常範囲に戻ると、自動的に元の運転状態に復帰するので、短期間の停電や短期的、かつ、一時的な圧力や温度の異常時に対し、運転を完全に停止することなく安全に装置を運転することができる。
参考例19.
図23は参考例19におけるオゾン製造装置を示す構成図である。装置の構成は、前記参考例15における制御回路15が前記参考例17〜18と同様にオゾン発生器1、循環ブロア3、冷熱源5、加熱源6および切換弁8a〜8gに接続されている。
また、図23の装置の動作は図21〜22の装置とほぼ同様であり、装置への電力供給状態、吸脱着塔4内の圧力、温度を電力供給状態モニター14、圧力計16および温度計17で常時監視し、制御回路15においてこれらの計測信号により運転異常状態にあるかどうかを判断し、これらの計測値が予め定められた適正な運転条件範囲から逸脱すると、信号線S2を介して切換弁9に信号を送り、切換弁9の開閉状態または開度を制御する。そして、そののちも電力供給状態モニター14、吸脱着塔4の圧力計16、吸脱着塔4の温度計17で装置の状況を監視し、これらの計測値が再び予め定められた適正な運転条件範囲に戻ると、信号線2により切換弁9を閉じ、また、信号線S5〜15によりオゾン発生器1、循環ブロア3、冷熱源5、加熱源6、切換弁8a〜8gを操作して、元の運転状態に復帰する。
このように、装置への電力供給が止まったり、吸脱着塔4の圧力や温度が運転時の適正範囲から逸脱し運転異常状態になり、切換弁9を操作して適切かつ安全に対処した後も、装置への電力供給状態、吸脱着塔4の圧力、温度を監視し、これらの計測値が予め定めた正常範囲に戻ると、自動的に元の運転状態に復帰するので、短期間の停電や短期的、かつ、一時的な圧力や温度の異常時に対し、運転を完全に停止することなく安全に装置を運転することができる。
参考例20.
図24は参考例20におけるオゾン製造装置を示す構成図である。装置の構成は、前記参考例16における制御回路15が前記参考例17〜18と同様にオゾン発生器1、循環ブロア3、冷熱源5、加熱源6および切換弁8a〜8gに接続されている。
また、図24の装置の動作は図21〜23の装置とほぼ同様であり、装置への電力供給状態、吸脱着塔4内の圧力、温度を電力供給状態モニター14、圧力計16および温度計17で常時監視し、制御回路15においてこれらの計測信号により運転異常状態にあるかどうかを判断し、これらの計測値が予め定められた適正な運転条件範囲から逸脱すると、信号線2を介して切換弁9に信号を送り、切換弁9の開閉状態または開度を制御する。そして、そののちも電力供給状態モニター14、吸脱着塔4の圧力計16、吸脱着塔4の温度計17で装置の状況を監視し、これらの計測値が再び予め定められた適正な運転条件範囲に戻ると、信号線2により切換弁9を閉じ、また、信号線S5〜15によりオゾン発生器1、循環ブロア3、冷熱源5、加熱源6、切換弁8a〜8gを操作して、元の運転状態に復帰する。
このように、装置への電力供給が止まったり、吸脱着塔4の圧力や温度が運転時の適正範囲から逸脱し運転異常状態になり、切換弁9を操作して適切かつ安全に対処した後も、装置への電力供給状態、吸脱着塔4の圧力、温度を監視し、これらの計測値が予め定めた正常範囲に戻ると、自動的に元の運転状態に復帰するので、短期間の停電や短期的、かつ、一時的な圧力や温度の異常時に対し、運転を完全に停止することなく安全に装置を運転することができる。
1 オゾン発生器、2 酸素供給源、3 循環ブロア、4 吸脱着塔、5 冷熱源、6 加熱源、7 水流エジェクタ、8a〜8g 切換弁、9 切換弁、10 還元剤貯留器、11 充填器、12 オゾン分解器、13 ガス貯留器、14 電力供給状態のモニター、15 制御回路、16 圧力計、17 温度計、La〜Ld、L1 配管、S1〜S15 信号線。

Claims (6)

  1. オゾン製造装置によるオゾンを製造する方法であって、
    (a)オゾン発生器を用いてオゾン化酸素を生成する工程と、
    (b)吸脱着塔を用いて前記オゾン化酸素からオゾンを吸着貯留する工程と、
    (c)脱着手段を用いて前記吸着貯留されたオゾンを脱着する工程と、
    (d)前記オゾン製造装置への電力供給状態を監視する工程と、
    (e)前記工程(d)で停電を検知し、かつ、前記工程(c)で前記吸脱着塔内が負圧になっている場合には、前記吸脱着塔と前記脱着手段とをつなぐ切換弁を閉じる工程と
    (f)前記工程(e)に続いて一定時間経過後に還元剤貯留器、充填器、またはガス貯留器と前記吸脱着塔とをつなぐ切換弁を開く工程とを含むことを特徴とするオゾンを製造する方法。
  2. オゾン製造装置によるオゾンを製造する方法であって、
    (a)オゾン発生器を用いてオゾン化酸素を生成する工程と、
    (b)吸脱着塔を用いて前記オゾン化酸素からオゾンを吸着貯留する工程と、
    (c)脱着手段を用いて前記吸着貯留されたオゾンを脱着する工程と、
    (d)前記オゾン製造装置への電力供給状態を監視する工程と、
    (e)前記工程(d)で停電を検知し、かつ、前記工程(c)で前記吸脱着塔内の吸着剤の温度が上昇している場合には、還元剤貯留器、充填器またはガス貯留器と前記吸脱着塔とをつなぐ切換弁を開く工程とを含むことを特徴とするオゾンを製造する方法。
  3. オゾン製造装置によるオゾンを製造する方法であって、
    (a)オゾン発生器を用いてオゾン化酸素を生成する工程と、
    (b)吸脱着塔を用いて前記オゾン化酸素からオゾンを吸着貯留する工程と、
    (c)脱着手段を用いて前記吸着貯留されたオゾンを脱着する工程と、
    (d)前記オゾン製造装置への電力供給状態を監視する工程と、
    (e)前記オゾン製造装置が前記工程(b)にあるときに前記工程(d)で停電を検知した場合には、前記吸脱着塔内の温度が上昇し始める一定時間経過後に還元剤貯留器、充填器またはガス貯留器と前記吸脱着塔とをつなぐ切換弁を開く工程とを含むことを特徴とするオゾンを製造する方法。
  4. オゾン化酸素を生成するオゾン発生器と、
    前記オゾン化酸素からオゾンを吸着貯留する吸脱着塔と、
    前記吸脱着塔からオゾンを脱着する脱着手段と、
    前記吸脱着塔と前記脱着手段とをつなぐ第1切換弁と、
    第2切換弁を介して前記吸脱着塔に接続された還元剤貯留器、充填器、またはガス貯留器と、
    電力供給状態を監視する電力監視手段と、
    オゾンを脱着する工程中に前記電力監視手段で停電を検知した際に、前記吸脱着塔内が負圧になっている場合には前記第1切換弁が閉じたのち一定時間経過後に前記第2切換弁を開く制御回路と、を備えるオゾン製造装置
  5. オゾン化酸素を生成するオゾン発生器と、
    前記オゾン化酸素からオゾンを吸着貯留する吸脱着塔と、
    前記吸脱着塔からオゾンを脱着する脱着手段と、
    切換弁を介して前記吸脱着塔に接続された還元剤貯留器、充填器、またはガス貯留器と、
    電力供給状態を監視する電力監視手段と、
    オゾンを脱着する工程中に前記電力監視手段で停電を検知した際に、前記吸脱着塔内の吸着剤の温度が上昇している場合には前記切換弁を開く制御回路と、を備えるオゾン製造装置
  6. オゾン化酸素を生成するオゾン発生器と、
    前記オゾン化酸素からオゾンを吸着貯留する吸脱着塔と、
    前記吸脱着塔からオゾンを脱着する脱着手段と、
    切換弁を介して前記吸脱着塔に接続された還元剤貯留器、充填器、またはガス貯留器と、
    電力供給状態を監視する電力監視手段と、
    オゾンを吸着貯留する工程中に前記電力監視手段で停電を検知した際に、前記吸脱着塔内の温度が上昇し始める一定時間経過後に前記切換弁を開く制御回路と、を備えるオゾン製造装置
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