JP5206408B2 - 電気化学デバイス - Google Patents
電気化学デバイス Download PDFInfo
- Publication number
- JP5206408B2 JP5206408B2 JP2008524835A JP2008524835A JP5206408B2 JP 5206408 B2 JP5206408 B2 JP 5206408B2 JP 2008524835 A JP2008524835 A JP 2008524835A JP 2008524835 A JP2008524835 A JP 2008524835A JP 5206408 B2 JP5206408 B2 JP 5206408B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrolyte salt
- fluorine
- carbonate
- volume
- solvent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/056—Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes
- H01M10/0564—Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes the electrolyte being constituted of organic materials only
- H01M10/0566—Liquid materials
- H01M10/0567—Liquid materials characterised by the additives
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/056—Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes
- H01M10/0564—Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes the electrolyte being constituted of organic materials only
- H01M10/0566—Liquid materials
- H01M10/0569—Liquid materials characterised by the solvents
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/052—Li-accumulators
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/056—Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes
- H01M10/0564—Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes the electrolyte being constituted of organic materials only
- H01M10/0566—Liquid materials
- H01M10/0568—Liquid materials characterised by the solutes
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/052—Li-accumulators
- H01M10/0525—Rocking-chair batteries, i.e. batteries with lithium insertion or intercalation in both electrodes; Lithium-ion batteries
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M2300/00—Electrolytes
- H01M2300/0017—Non-aqueous electrolytes
- H01M2300/0025—Organic electrolyte
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Description
(I)(A)式(1):
Rf1−O−Rf2
(式中、Rf1およびRf2は同じかまたは異なり、いずれも炭素数3〜6の含フッ素アルキル基)で示される含フッ素エーテル、
(B)環状カーボネート、ならびに
(C)含フッ素エーテル(A)と環状カーボネート(B)の双方に相溶性の鎖状カーボネート
を含む電解質塩溶解用溶媒、ならびに
(II)電解質塩を含み、
電解質塩溶解用溶媒(I)が、溶媒(I)全体に対して、含フッ素エーテル(A)を30〜60体積%、環状カーボネート(B)を3〜40体積%および鎖状カーボネート(C)を10〜67体積%含む電解液を備える電気化学デバイスに関する。
(I)(A)式(1):
Rf1−O−Rf2
(式中、Rf1およびRf2は同じかまたは異なり、いずれも炭素数3〜6の含フッ素アルキル基)で示される含フッ素エーテル、
(B)環状カーボネート、ならびに
(C)含フッ素エーテル(A)と環状カーボネート(B)の双方に相溶性の鎖状カーボネート
を含む電解質塩溶解用溶媒、ならびに
(II)電解質塩
を含み、
電解質塩溶解用溶媒(I)が、溶媒(I)全体に対して、含フッ素エーテル(A)を30〜60体積%、環状カーボネート(B)を3〜40体積%および鎖状カーボネート(C)を10〜67体積%含む電解液に関する。
(I)(A)式(1):
Rf1−O−Rf2
(式中、Rf1およびRf2は同じかまたは異なり、いずれも炭素数3または4の含フッ素アルキル基)で示される含フッ素エーテル、
(B)エチレンカーボネートおよび/またはビニレンカーボネート、ならびに
(C)含フッ素エーテル(A)とエチレンカーボネートおよび/またはビニレンカーボネート(B)の双方に相溶性の鎖状カーボネート
を含む電解質塩溶解用溶媒、ならびに
(II)電解質塩
を含み、
電解質塩溶解用溶媒(I)が、溶媒(I)全体に対して、含フッ素エーテル(A)を40〜60体積%、エチレンカーボネートおよび/またはビニレンカーボネート(B)を3〜20体積%および鎖状カーボネート(C)を20〜57体積%含み、電解質塩(II)がLiPF6またはLiBF4であって、電解質塩濃度が0.8モル/リットル以上であるリチウム二次電池用電解液に関する。
(I)(A)式(1):
Rf1−O−Rf2
(式中、Rf1およびRf2は同じかまたは異なり、いずれも炭素数3〜6の含フッ素アルキル基)で示される含フッ素エーテル、
(B)エチレンカーボネートおよび/またはビニレンカーボネート、ならびに
(C)含フッ素エーテル(A)とエチレンカーボネートおよび/またはビニレンカーボネート(B)の双方に相溶性の鎖状カーボネート
を含む電解質塩溶解用溶媒、ならびに
(II)電解質塩を含み、
電解質塩溶解用溶媒(I)が、溶媒(I)全体に対して、含フッ素エーテル(A)を30〜60体積%、エチレンカーボネートおよび/またはビニレンカーボネート(B)を3〜40体積%および鎖状カーボネート(C)を10〜67体積%含み、電解質塩(II)がLiN(SO2CF3)2およびLiN(SO2C2F5)2から選択される電解質塩(IIa)を少なくとも含み、かつ電解質塩(II)濃度が0.5モル/リットル以上であるリチウム二次電池用電解液に関する。
式(1a):
Rf1a−O−Rf2a
(式中、Rf1aおよびRf2aは同じかまたは異なり、いずれも炭素数3または4の含フッ素アルキル基)で示される含フッ素エーテルである。
環状カーボネート(Ba)としては、非フッ素系環状カーボネートと含フッ素環状カーボネートがあげられる。
含フッ素エーテル(Aa)と環状カーボネート(Ba)は相溶性が低いため、これらだけでは均一な溶媒を形成しにくい。そこで、含フッ素エーテル(Aa)と環状カーボネート(Ba)の双方に相溶性の鎖状カーボネート(Ca)を配合する。
リン酸エステル(Da)は、不燃性(着火しない性質)を付与するために配合してもよい。配合量は、電解質塩溶解用溶媒(Ia)中に3体積%以下となる量で着火が防止できる。
本発明においては、成分(Aa)〜(Ca)、さらに要すれば成分(Da)の体積比率を崩さず、本発明の効果を損なわない範囲で、高誘電化添加剤やサイクル特性改善剤などの他の添加剤を配合してもよい。
式(Ea1):
Rf6aCOO-M+
(式中、Rf6aは炭素数1〜8の含フッ素アルキル基、M+は1価の金属カチオンまたはNH4 +、好ましくはアルカリ金属カチオン)
で示される含フッ素カルボン酸塩や、
式(Ea2):
Rf7aSO3 -M+
(式中、Rf7aは炭素数1〜8の含フッ素アルキル基、M+は1価の金属カチオンまたはNH4 +、好ましくはアルカリ金属カチオン)
で示される含フッ素スルホン酸塩などがあげられる。
(Ia)電解質塩溶解用溶媒
(Aa)含フッ素エーテル
種類:HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3
配合量:40〜60体積%(溶媒(Ia)中の量。以下同様)
(Ba)環状カーボネート
種類:エチレンカーボネートおよび/またはビニレンカーボネート
配合量:3〜15体積%
(Ca)鎖状カーボネート
種類:ジエチルカーボネートまたはエチルメチルカーボネート
配合量:31〜57体積%
(Da)リン酸エステル
種類:含フッ素アルキルリン酸エステル
配合量:0〜3体積%
種類:LiPF6またはLiBF4
濃度:0.8〜1.2モル/リットル
本発明の第二の態様では、本発明の電気化学デバイスは、特定組成の電解質塩溶解用溶媒(Ib)と電解質塩(IIb)を含む電解液(b)を備える。
式(1b):
Rf1b−O−Rf2b
(式中、Rf1bおよびRf2bは同じかまたは異なり、いずれも炭素数3〜6、好ましくは3または4の含フッ素アルキル基)で示される含フッ素エーテルである。
環状カーボネート(Bb)としては、非フッ素系環状カーボネートと含フッ素環状カーボネートがあげられる。
含フッ素エーテル(Ab)と環状カーボネート(Bb)は相溶性が低いため、これらだけでは均一な溶媒を形成しにくい。そこで、含フッ素エーテル(Ab)と環状カーボネート(Bb)の双方に相溶性の鎖状カーボネート(Cb)を配合する。
リン酸エステル(Db)は、不燃性(着火しない性質)を付与するために配合してもよい。配合量は、電解質塩溶解用溶媒(Ib)中に10体積%以下、好ましくは5体積%以下となる量で着火が防止できる。
本発明においては、成分(Ab)〜(Cb)、さらに要すれば成分(Db)の体積比率を崩さず、本発明の効果を損なわない範囲で、高誘電化添加剤、サイクル特性およびレート特性改善剤や過充電防止剤などの他の添加剤を配合してもよい。
式(Eb1):
Rf6bCOO-M+
(式中、Rf6bは炭素数1〜8の含フッ素アルキル基、M+は1価の金属カチオンまたはNH4 +、好ましくはアルカリ金属カチオン)
で示される含フッ素カルボン酸塩や、
式(Eb2):
Rf7bSO3 -M+
(式中、Rf7bは炭素数1〜8の含フッ素アルキル基、M+は1価の金属カチオンまたはNH4 +、好ましくはアルカリ金属カチオン)
で示される含フッ素スルホン酸塩などがあげられる。
(Ib)電解質塩溶解用溶媒
(Ab)含フッ素エーテル
種類:HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3またはCF3CF2CH2OCF2CFHCF3
配合量:30〜60体積%(溶媒(I)中の量。以下同様)
フッ素含有率:65〜70質量%
(Bb)環状カーボネート
エチレンカーボネートおよび/またはビニレンカーボネート
配合量:3〜40体積%
(Cb)鎖状カーボネート
種類:ジエチルカーボネートまたはエチルメチルカーボネート
配合量:10〜67体積%
(Db)リン酸エステル
種類:含フッ素アルキルリン酸エステル
配合量:0〜10体積%
電解質塩(IIb−1)
種類:LiN(SO2CF3)2またはLiN(SO2CF2CF3)2
濃度:0.5〜1.3モル/リットル
(Ib)電解質塩溶解用溶媒
(Ab)含フッ素エーテル
種類:HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3またはCF3CF2CH2OCF2CFHCF3
配合量:30〜60体積%
フッ素含有率:65〜70質量%
(Bb)環状カーボネート
エチレンカーボネートおよび/またはビニレンカーボネート
配合量:3〜40体積%
(Cb)鎖状カーボネート
種類:ジエチルカーボネートまたはエチルメチルカーボネート
配合量:10〜67体積%
(Db)リン酸エステル
種類:含フッ素アルキルリン酸エステル
配合量:0〜10体積%
(IIb)電解質塩
電解質塩(IIb−1)
種類:LiN(SO2CF3)2またはLiN(SO2CF2CF3)2
濃度:0.4〜1.3モル/リットル
電解質塩(IIb−2)
種類:LiPF6またはLiBF4
濃度:0.1〜0.5モル/リットル
(IIb−2)/{(IIb−1)+(IIb−2)}:0.1〜0.4
(Aa):HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3
成分(Ba)
(Ba−1):エチレンカーボネート
(Ba−2):ビニレンカーボネート
成分(Ca)
(Ca):ジエチルカーボネート
成分(Da)
(Da):リン酸トリ2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル
電解質塩(IIa)
(IIa−1):LiPF6
(IIa−2):LiBF4
HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3(Aa)/エチレンカーボネート(Ba−1)/ジエチルカーボネート(Ca)を50/3/47体積%比で混合して、電解質塩溶解用溶媒を調製し、この電解質塩溶解用溶媒にLiPF6(IIa−1)を1.0モル/リットルの濃度となるように加え、25℃にて充分に撹拌し、本発明の電解液を製造した。
HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3(Aa)/エチレンカーボネート(Ba−1)/ジエチルカーボネート(Ca)を50/10/40体積%比で混合して、電解質塩溶解用溶媒を調製し、この電解質塩溶解用溶媒にLiPF6(IIa−1)を1.0モル/リットルの濃度となるように加え、25℃にて充分に撹拌し、本発明の電解液を製造した。
HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3(Aa)/エチレンカーボネート(Ba−1)/ジエチルカーボネート(Ca)を50/3/47体積%比で混合して、電解質塩溶解用溶媒を調製し、この電解質塩溶解用溶媒にLiBF4(IIa−2)を1.0モル/リットルの濃度となるように加え、25℃にて充分に撹拌し、本発明の電解液を製造した。
HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3(Aa)/エチレンカーボネート(Ba−1)/ジエチルカーボネート(Ca)/リン酸トリ2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル(Da)を50/3/45/2体積%比で混合して、電解質塩溶解用溶媒を調製し、この電解質塩溶解用溶媒にLiPF6(IIa−1)を1.0モル/リットルの濃度となるように加えて25℃にて充分に撹拌し、本発明の電解液を製造した。
HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3(Aa)/エチレンカーボネート(Ba−1)/ジエチルカーボネート(Ca)を60/5/35体積%比で混合して、電解質塩溶解用溶媒を調製し、この電解質塩溶解用溶媒にLiPF6(IIa−1)を1.0モル/リットルの濃度となるように加え、25℃にて充分に撹拌し、本発明の電解液を製造した。
HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3(Aa)/エチレンカーボネート(Ba−1)/ジエチルカーボネート(Ca)を40/20/40体積%比で混合して、電解質塩溶解用溶媒を調製し、この電解質塩溶解用溶媒にLiPF6(IIa−1)を1.0モル/リットルの濃度となるように加え、25℃にて充分に撹拌し、本発明の電解液を製造した。
HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3(Aa)/エチレンカーボネート(Ba−1)/ジエチルカーボネート(Ca)を40/15/45体積%比で混合して、電解質塩溶解用溶媒を調製し、この電解質塩溶解用溶媒にLiPF6(IIa−1)を1.0モル/リットルの濃度となるように加え、25℃にて充分に撹拌し、本発明の電解液を製造した。
HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3(Aa)/エチレンカーボネート(Ba−1)/ジエチルカーボネート(Ca)を55/7/38体積%比で混合して、電解質塩溶解用溶媒を調製し、この電解質塩溶解用溶媒にLiPF6(IIa−1)を1.0モル/リットルの濃度となるように加え、25℃にて充分に撹拌し、本発明の電解液を製造した。
HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3(Aa)/ビニレンカーボネート(Ba−2)/ジエチルカーボネート(Ca)を50/3/47体積%比で混合して、電解質塩溶解用溶媒を調製し、この電解質塩溶解用溶媒にLiPF6(IIa−1)を1.0モル/リットルの濃度となるように加え、25℃にて充分に撹拌し、本発明の電解液を製造した。
HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3(Aa)/ビニレンカーボネート(Ba−2)/ジエチルカーボネート(Ca)を50/10/40体積%比で混合して、電解質塩溶解用溶媒を調製し、この電解質塩溶解用溶媒にLiPF6(IIa−1)を1.0モル/リットルの濃度となるように加え、25℃にて充分に撹拌し、本発明の電解液を製造した。
エチレンカーボネート(Ba−1)/ジエチルカーボネートを10/90体積%比で混合して、電解質塩溶解用溶媒を調製し、この電解質塩溶解用溶媒にLiPF6(IIa−1)を1.0モル/リットルの濃度となるように加え、25℃にて充分に撹拌し、比較用の電解液を製造した。
HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3(Aa)/エチレンカーボネート(Ba−1)/ジエチルカーボネート(Ca)を50/1/49体積%比で混合して、電解質塩溶解用溶媒を調製し、この電解質塩溶解用溶媒にLiPF6(IIa−1)を1.0モル/リットルの濃度となるように加え、25℃にて充分に撹拌し、比較用の電解液を製造した。
HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3(Aa)/エチレンカーボネート(Ba−1)/ジエチルカーボネート(Ca)を70/10/20体積%比で混合して、電解質塩溶解用溶媒を調製し、この電解質塩溶解用溶媒にLiPF6(IIa−1)を1.0モル/リットルの濃度となるように加え、25℃にて充分に撹拌し、比較用の電解液を製造した。
HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3(Aa)/ジエチルカーボネート(Ca)を50/50体積%比で混合して、電解質塩溶解用溶媒を調製し、この電解質塩溶解用溶媒にLiPF6(IIa−1)を1.0モル/リットルの濃度となるように加え、25℃にて充分に撹拌し、比較用の電解液を製造した。
HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3(Aa)/エチレンカーボネート(Ba−1)/ジエチルカーボネート(Ca)を70/20/10体積%比で混合して、電解質塩溶解用溶媒を調製し、この電解質塩溶解用溶媒にLiPF6(IIa−1)を1.0モル/リットルの濃度となるように加え、25℃にて充分に撹拌し、比較用の電解液を製造した。
HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3(Aa)/エチレンカーボネート(Ba−1)/ジエチルカーボネート(Ca)を65/5/30体積%比で混合して、電解質塩溶解用溶媒を調製し、この電解質塩溶解用溶媒にLiPF6(IIa−1)を1.0モル/リットルの濃度となるように加え、25℃にて充分に撹拌し、比較用の電解液を製造した。
実施例1〜10および比較例1〜6でそれぞれ製造した電解液6mlを9ml容積のサンプル瓶に取り出し、25℃にて8時間静置して液の状態を目視で観察した。結果を表1に示す。
○:均一溶液である。
△:電解質塩が析出する。
×:液が層分離する。
実施例1〜10および比較例1〜6でそれぞれ製造した電解液6mlを9ml容積のサンプル瓶に取り出し、−20℃の冷凍庫内に8時間静置した後の状態を目視で観察した。結果を表1に示す。
○:均一溶液である。
△:電解質塩が析出する。
×:液が固化する。
実施例1、2、4、5および比較例1、2、4でそれぞれ製造した電解液のイオン伝導率をつぎの方法で調べた。結果を表2に示す。
交流4端子法にて、室温でイオン伝導率を測定した。インピーダンス測定装置は東陽テクニカ(株)製のSI1280Bを用い、周波数は104Hz〜101Hzの範囲で行った。
つぎの方法でコイン型リチウム二次電池を作製した。
LiCoO2とカーボンブラックとポリフッ化ビニリデン(呉羽化学(株)製。商品名KF−1000)を85/6/9(質量%比)で混合した正極活物質をN−メチル−2−ピロリドンに分散してスラリー状としたものを正極集電体(厚さ20μmのアルミニウム箔)上に均一に塗布し、乾燥後、直径12.5mmの円盤に打ち抜いて正極を作製した。
人造黒鉛粉末(テイムカル社製。商品名KS−44)に、蒸留水で分散させたスチレン−ブタジエンゴムを固形分で6質量%となるように加え、ディスパーザーで混合してスラリー状としたものを負極集電体((厚さ18μmのアルミニウム箔)上に均一に塗布し、乾燥後、直径12.5mmの円盤に打ち抜いて負極を作製した。
直径14mmのポリエチレン製のセパレータ(セルガード(株)製。商品名セルガード3501)に上記実施例または比較例で製造した電解液を含浸させてセパレータを作製した。
正極集電体を兼ねるステンレススチール製の缶体に上記正極を収容し、その上に上記セパレータを介して上記負極を載置し、この缶体と負極集電体を兼ねる封口板とを絶縁用ガスケットを介してかしめて密封し、コイン型リチウム二次電池を作製した。
つぎの充放電測定条件で50サイクル後の放電容量を測定した。評価は、比較例1の結果を100とした指数で行った。結果を表2に示す。
充放電電圧:2.5〜4.2V
充電:0.5C、4.2Vにて充電電流が1/10になるまで一定電圧を保持
放電:1C
電解液の難燃性をつぎの方法で調べた。結果を表2に示す。
試験例4と同様にして作製した正極および負極をそれぞれ50mm×100mmの長方形に切り取り、これらでポリエチレン製のセパレータ(セルガード(株)製。商品名セルガード3501)を挟んで積層体とする。正極および負極に幅5mm長さ150mmのアルミニウム箔をリード線として溶接したのち、この積層体を上記実施例または比較例で製造した電解液に浸漬し、ついでラミネータで密封してラミネートセルを作製した。
ラミネートセルについて、つぎの3種類の難燃性試験を行った。
4.3Vまでラミネートセルを充電したのち、直径3mmの釘をラミネートセルに貫通させて、ラミネートセルの発火・破裂の有無を調べた。評価は、発火(破裂)がない場合を○、発火(破裂)した場合を×とした。
10時間率でラミネートセルを24時間充電し、ラミネートセルの発火の有無を調べた。評価は、発火(破裂)がない場合を○、発火(破裂)した場合を×とした。
4.3Vまでラミネートセルを充電した後、正極と負極を銅線で短絡させ、ラミネートセルの発火の有無を調べた。評価は、発火(破裂)がない場合を○、発火(破裂)した場合を×とした。
実施例1、4および比較例1でそれぞれ製造した電解液の不燃性(着火しない性質)をつぎの方法で調べた。結果を表3に示す。
セルロース紙(幅15mm、長さ320mm、厚さ0.04mm)の短冊を上記実施例または比較例で製造した電解液に充分に浸漬したのち取り出し、サンプルとした。
サンプルを金属製の台に固定し、サンプルの一端にライターの火を近づけ1秒間保持し、着火の有無を調べた。着火した場合は、サンプルが燃えた長さを測定した。試験は3回行い、平均値を採った。
(Ab−1):HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3
(Ab−2):CF3CF2CH2OCF2CFHCF3
成分(Bb)
(Bb−1):エチレンカーボネート
(Bb−2):ビニレンカーボネート
成分(Cb)
(Cb−1):ジメチルカーボネート
(Cb−2):ジエチルカーボネート
(Cb−3):エチルメチルカーボネート
成分(Db)
(Db−1):リン酸トリ2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル
(Db−2):リン酸トリメチル
電解質塩(IIb−1)
(IIb−1−1):LiN(SO2C2F5)2
(IIb−1−2):LiN(SO2CF3)2
電解質塩(IIb−2)
(IIb−2−1):LiPF6
(IIb−2−2):LiBF4
成分(Ab)としてHCF2CF2CH2OCF2CFHCF3(Ab−1)を、成分(Bb)としてエチレンカーボネート(Bb−1)を成分(Cb)としてジメチルカーボネート(Cb−1)を(Ab)/(Bb)/(Cb)が30/3/67体積%比となるように混合して、電解質塩溶解用溶媒を調製し、この電解質塩溶解用溶媒に電解質(IIb−1)としてLiN(SO2C2F5)2(IIb−1−1)を1.0モル/リットルの濃度となるように加え、25℃にて充分に撹拌し、本発明の電解液を製造した。
実施例11と同様にして、成分(Ab)、成分(Bb)、成分(Cb)、電解質塩(IIb−1)、さらには成分(Db)、電解質塩(IIb−2)として表4〜6に記載した各化合物を表4〜6に示す量で混合し、本発明の電解液を製造した。
成分(Ab)を配合せずにエチレンカーボネート(Bb−1)/ジメチルカーボネート(Cb−1)を15/85体積%比で混合して、電解質塩溶解用溶媒を調製し、この電解質塩溶解用溶媒にLiPF6(IIb−2−1)を1.0モル/リットルの濃度となるように加え、25℃にて充分に撹拌し、比較用の電解液を製造した。
実施例11と同様にして、成分(Ab)、成分(Bb)、成分(Cb)、電解質塩(IIb−1)、さらには成分(Db)、電解質塩(IIb−2)として表7に記載した各化合物を表7に示す量で混合し、比較用の電解液を製造した。
実施例11〜70および比較例8〜14でそれぞれ製造した電解液6mlを9ml容積のサンプル瓶に取り出し、25℃にて8時間静置して液の状態を目視で観察した。結果を表4〜7に示す。
○:均一溶液である。
△:電解質塩が析出する。
×:液が層分離する。
実施例11〜70および比較例8〜14でそれぞれ製造した電解液6mlを9ml容積のサンプル瓶に取り出し、−20℃の冷凍庫内に8時間静置した後の状態を目視で観察した。結果を表4〜7に示す。
○:均一溶液である。
△:電解質塩が析出する。
×:液が固化する。
実施例11、13、18、19、23、24、28、33、38、39、43および比較例7、9でそれぞれ製造した電解液のイオン伝導率をつぎの方法で調べた。結果を表8および9に示す。
交流4端子法にて、室温でイオン伝導率を測定した。インピーダンス測定装置は東陽テクニカ(株)製のSI1280Bを用い、周波数は104Hz〜101Hzの範囲で行った。
つぎの方法でコイン型リチウム二次電池を作製した。
LiCoO2とカーボンブラックとポリフッ化ビニリデン(呉羽化学(株)製。商品名KF−1000)を85/6/9(質量%比)で混合した正極活物質をN−メチル−2−ピロリドンに分散してスラリー状としたものを正極集電体(厚さ20μmのアルミニウム箔)上に均一に塗布し、乾燥後、直径12.5mmの円盤に打ち抜いて正極を作製した。
人造黒鉛粉末(テイムカル社製。商品名KS−44)に、蒸留水で分散させたスチレン−ブタジエンゴムを固形分で6質量%となるように加え、ディスパーザーで混合してスラリー状としたものを負極集電体((厚さ18μmのアルミニウム箔)上に均一に塗布し、乾燥後、直径12.5mmの円盤に打ち抜いて負極を作製した。
直径14mmのポリエチレン製のセパレータ(セルガード(株)製。商品名セルガード3501)に上記実施例または比較例で製造した電解液を含浸させてセパレータを作製した。
正極集電体を兼ねるステンレススチール製の缶体に上記正極を収容し、その上に上記セパレータを介して上記負極を載置し、この缶体と負極集電体を兼ねる封口板とを絶縁用ガスケットを介してかしめて密封し、コイン型リチウム二次電池を作製した。
つぎの充放電測定条件で50サイクル後の放電容量を測定した。評価は、実施例23の結果を100とした指数で行った。結果を表8および9に示す。
充放電電圧:2.5〜4.2V
充電:0.5C、4.2Vにて充電電流が1/10になるまで一定電圧を保持
放電:1C
電解液の難燃性をつぎの方法で調べた。結果を表8および9に示す。
試験例10と同様にして作製した正極および負極をそれぞれ50mm×100mmの長方形に切り取り、これらでポリエチレン製のセパレータ(セルガード(株)製。商品名セルガード3501)を挟んで積層体とした。正極および負極に幅5mm長さ150mmのアルミニウム箔をリード線として溶接したのち、この積層体を上記実施例または比較例で製造した電解液に浸漬し、ついでラミネータで密封してラミネートセルを作製した。
ラミネートセルについて、つぎの3種類の難燃性試験を行った。
4.3Vまでラミネートセルを充電したのち、直径3mmの釘をラミネートセルに貫通させて、ラミネートセルの発火・破裂の有無を調べた。評価は、発火(破裂)がない場合を○、発火(破裂)した場合を×とした。
10時間率でラミネートセルを24時間充電し、ラミネートセルの発火の有無を調べた。評価は、発火(破裂)がない場合を○、発火(破裂)した場合を×とした。
4.3Vまでラミネートセルを充電した後、正極と負極を銅線で短絡させ、ラミネートセルの発火の有無を調べた。評価は、発火(破裂)がない場合を○、発火(破裂)した場合を×とした。
実施例43、58および比較例7でそれぞれ製造した電解液の不燃性(着火しない性質)をつぎの方法で調べた。結果を表10に示す。
セルロース紙(幅15mm、長さ320mm、厚さ0.04mm)の短冊を上記実施例または比較例で製造した電解液に充分に浸漬したのち取り出し、サンプルとした。
サンプルを金属製の台に固定し、サンプルの一端にライターの火を近づけ1秒間保持し、着火の有無を調べた。着火した場合は、サンプルが燃えた長さを測定した。試験は3回行い、平均値を採った。
試験例10と同様に正極、負極のスラリーを作製し、アルミニウム箔にブレードコーターにて50μm塗布した。これらの正極、負極にそれぞれリードをとりつけたのち、セパレータを介して対向させて巻き取ったものを、SUS304を材質とする外装缶に挿入、電解液を真空含浸したのちに封口し、直径18mm、高さ50mmの円筒型電池を作製した。安全性の差を明確にすべく、安全弁などの安全装置は付加しなかった。そして、つぎの充放電測定条件で50サイクル後の放電容量を測定した。評価は、比較例7の結果を100とした指数で行った。結果を表11に示す。
充放電電圧:2.5〜4.2V
充電:0.5C、4.2Vにて充電電流が1/10になるまで一定電圧を保持
放電:1C
これらの円筒セルについて、つぎの釘刺し試験を行った。結果を表11に示す。
4.3Vまでラミネートセルを充電したのち、直径3mmの釘をラミネートセルに貫通させて、ラミネートセルの発火・破裂の有無を調べた。評価は、発火(破裂)がない場合を○、発火(破裂)した場合を×とした。
Claims (22)
- (I)(A)式(1):
Rf1−O−Rf2
(式中、Rf1およびRf2は同じかまたは異なり、いずれも炭素数3〜6の含フッ素アルキル基)で示される含フッ素エーテル、
(B)環状カーボネート、ならびに
(C)含フッ素エーテル(A)と環状カーボネート(B)の双方に相溶性の鎖状カーボネート
を含む電解質塩溶解用溶媒、ならびに
(II)電解質塩
を含み、
電解質塩溶解用溶媒(I)が、溶媒(I)全体に対して、含フッ素エーテル(A)を30〜60体積%、環状カーボネート(B)を3〜40体積%および鎖状カーボネート(C)を10〜67体積%含む電解液を備える電気化学デバイス。 - 式(1)で示される含フッ素エーテル(A)のフッ素含有率が55〜74質量%であり、式(1)中、Rf1およびRf2は同じかまたは異なり、いずれも炭素数3または4の含フッ素アルキル基である請求の範囲第1項記載の電気化学デバイス。
- 環状カーボネート(B)が、エチレンカーボネートおよび/またはビニレンカーボネートである請求の範囲第1項または第2項記載の電気化学デバイス。
- 電解質塩溶解用溶媒(I)が、溶媒(I)全体に対して、含フッ素エーテル(A)を40〜60体積%、環状カーボネート(B)を5〜25体積%および鎖状カーボネート(C)を15〜55体積%含む請求の範囲第1項〜第3項のいずれかに記載の電気化学デバイス。
- 電池である請求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載の電気化学デバイス。
- (I)(A)式(1):
Rf1−O−Rf2
(式中、Rf1およびRf2は同じかまたは異なり、いずれも炭素数3〜6の含フッ素アルキル基)で示される含フッ素エーテル、
(B)環状カーボネート、ならびに
(C)含フッ素エーテル(A)と環状カーボネート(B)の双方に相溶性の鎖状カーボネート
を含む電解質塩溶解用溶媒、ならびに
(II)電解質塩
を含み、
電解質塩溶解用溶媒(I)が、溶媒(I)全体に対して、含フッ素エーテル(A)を30〜60体積%、環状カーボネート(B)を3〜40体積%および鎖状カーボネート(C)を10〜67体積%含む電解液。 - (I)(A)式(1):
Rf1a−O−Rf2a
(式中、Rf1aおよびRf2aは同じかまたは異なり、いずれも炭素数3または4の含フッ素アルキル基)で示される含フッ素エーテル、
(B)エチレンカーボネートおよび/またはビニレンカーボネート、ならびに
(C)含フッ素エーテル(A)とエチレンカーボネートおよび/またはビニレンカーボネート(B)の双方に相溶性の鎖状カーボネート
を含む電解質塩溶解用溶媒、ならびに
(II)電解質塩
を含み、
電解質塩溶解用溶媒(I)が、溶媒(I)全体に対して、含フッ素エーテル(A)を40〜60体積%、エチレンカーボネートおよび/またはビニレンカーボネート(B)を3〜20体積%および鎖状カーボネート(C)を20〜57体積%含み、電解質塩(II)がLiPF6またはLiBF4であって、電解質塩濃度が0.8モル/リットル以上であるリチウム二次電池用電解液。 - 電解質塩溶解用溶媒(I)が、溶媒(I)全体に対して、含フッ素エーテル(A)を40〜60体積%、エチレンカーボネートおよび/またはビニレンカーボネート(B)を3〜15体積%および鎖状カーボネート(C)を31〜57体積%含み、電解質塩濃度が1.0モル/リットル以上である請求の範囲第7項記載のリチウム二次電池用電解液。
- 含フッ素エーテル(A)の沸点が90℃以上である請求の範囲第7項または第8項記載のリチウム二次電池用電解液。
- 含フッ素エーテル(A)が、HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3である請求の範囲第7項〜第9項のいずれかに記載のリチウム二次電池用電解液。
- リン酸エステル(D)を電解質塩溶解用溶媒(I)中に3体積%以下含む請求の範囲第7項〜第10項のいずれかに記載のリチウム二次電池用電解液。
- リン酸エステル(D)が含フッ素アルキルリン酸エステルである請求の範囲第11項記載のリチウム二次電池用電解液。
- (I)(A)式(1):
Rf1b−O−Rf2b
(式中、Rf1bおよびRf2bは同じかまたは異なり、いずれも炭素数3〜6の含フッ素アルキル基)で示される含フッ素エーテル、
(B)エチレンカーボネートおよび/またはビニレンカーボネート、ならびに
(C)含フッ素エーテル(A)とエチレンカーボネートおよび/またはビニレンカーボネート(B)の双方に相溶性の鎖状カーボネート
を含む電解質塩溶解用溶媒、ならびに
(II)電解質塩を含み、
電解質塩溶解用溶媒(I)が、溶媒(I)全体に対して、含フッ素エーテル(A)を30〜60体積%、エチレンカーボネートおよび/またはビニレンカーボネート(B)を3〜40体積%および鎖状カーボネート(C)を10〜67体積%含み、電解質塩(II)がLiN(SO2CF3)2およびLiN(SO2C2F5)2から選択される電解質塩(IIa)を少なくとも含み、かつ電解質塩(II)濃度が0.5モル/リットル以上であるリチウム二次電池用電解液。 - 式(1)で示される含フッ素エーテル(A)のフッ素含有率が55質量%以上74質量%以下であり、Rf1bおよびRf2bは同じかまたは異なり、いずれも炭素数3または4の含フッ素アルキル基である請求の範囲第13項記載のリチウム二次電池用電解液。
- さらに、LiPF6およびLiBF4から選択される電解質塩(IIb)を含み、電解質塩(IIb)濃度が0.1モル/リットル以上である請求の範囲第13項または第14項記載のリチウム二次電池用電解液。
- 電解質塩(IIa)濃度が0.4〜1.3モル/リットル、電解質塩(IIb)濃度が0.1〜0.5モル/リットルであり、電解質塩(IIb)濃度/(電解質塩(IIa)濃度+電解質塩(IIb)濃度)が0.1以上0.4以下である請求の範囲第15項記載のリチウム二次電池用電解液。
- 電解質塩(IIa)がLiN(SO2CF3)2である請求の範囲第16項記載のリチウム二次電池用電解液。
- 電解質塩溶解用溶媒(I)が、溶媒(I)全体に対して、含フッ素エーテル(A)を40〜60体積%、エチレンカーボネートおよび/またはビニレンカーボネート(B)を5〜25体積%および鎖状カーボネート(C)を15〜55体積%含む請求の範囲第13項〜第17項のいずれかに記載のリチウム二次電池用電解液。
- 含フッ素エーテル(A)の沸点が80℃以上である請求の範囲第13項〜第18項のいずれかに記載のリチウム二次電池用電解液。
- 含フッ素エーテル(A)が、HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3およびCF3CF2CH2OCF2CFHCF3から選択される請求の範囲第13項〜第19項のいずれかに記載のリチウム二次電池用電解液。
- リン酸エステル(D)を電解質塩溶解用溶媒(I)中に10体積%以下含む請求の範囲第13項〜第20項のいずれかに記載のリチウム二次電池用電解液。
- リン酸エステル(D)が含フッ素アルキルリン酸エステルである請求の範囲第21項記載のリチウム二次電池用電解液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008524835A JP5206408B2 (ja) | 2006-07-13 | 2007-07-12 | 電気化学デバイス |
Applications Claiming Priority (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006193306 | 2006-07-13 | ||
JP2006193306 | 2006-07-13 | ||
JP2006299379 | 2006-11-02 | ||
JP2006299379 | 2006-11-02 | ||
JP2007035054 | 2007-02-15 | ||
JP2007035054 | 2007-02-15 | ||
PCT/JP2007/063899 WO2008007734A1 (en) | 2006-07-13 | 2007-07-12 | Electrochemical device |
JP2008524835A JP5206408B2 (ja) | 2006-07-13 | 2007-07-12 | 電気化学デバイス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2008007734A1 JPWO2008007734A1 (ja) | 2009-12-10 |
JP5206408B2 true JP5206408B2 (ja) | 2013-06-12 |
Family
ID=38923290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008524835A Expired - Fee Related JP5206408B2 (ja) | 2006-07-13 | 2007-07-12 | 電気化学デバイス |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8163422B2 (ja) |
JP (1) | JP5206408B2 (ja) |
KR (1) | KR20090029835A (ja) |
WO (1) | WO2008007734A1 (ja) |
Families Citing this family (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5360463B2 (ja) * | 2008-05-28 | 2013-12-04 | 株式会社Gsユアサ | 非水電解液二次電池 |
KR101411088B1 (ko) * | 2008-06-30 | 2014-06-27 | 다이킨 고교 가부시키가이샤 | 리튬 이차 전지 |
CN102089923B (zh) * | 2008-07-09 | 2014-08-13 | 大金工业株式会社 | 非水系电解液 |
JP5506682B2 (ja) * | 2008-07-30 | 2014-05-28 | ダイキン工業株式会社 | リチウム二次電池の電解質塩溶解用溶媒 |
JP5748193B2 (ja) * | 2009-09-29 | 2015-07-15 | Necエナジーデバイス株式会社 | 二次電池 |
JP5145367B2 (ja) * | 2010-03-11 | 2013-02-13 | 株式会社日立製作所 | 非水電解液及びこれを用いたリチウム二次電池 |
EP2555310B1 (en) * | 2010-03-26 | 2018-10-31 | NEC Energy Devices, Ltd. | Non-aqueous electrolyte secondary battery |
JP5825927B2 (ja) * | 2010-09-27 | 2015-12-02 | 東ソ−・エフテック株式会社 | 非水電解液用の難燃性溶媒、これを含有する難燃性非水電解液及び非引火性非水電解液 |
JPWO2012173253A1 (ja) * | 2011-06-17 | 2015-02-23 | 旭硝子株式会社 | 二次電池用非水電解液および二次電池 |
EP2856540A1 (en) * | 2012-06-01 | 2015-04-08 | E. I. Du Pont de Nemours and Company | Lithium- ion battery |
JP6428609B2 (ja) * | 2013-05-10 | 2018-11-28 | 日本電気株式会社 | 二次電池用電解液および二次電池 |
JP5842873B2 (ja) * | 2013-07-12 | 2016-01-13 | 株式会社Gsユアサ | 非水電解液二次電池 |
US9310444B2 (en) * | 2014-01-15 | 2016-04-12 | Ford Global Technologies, Llc | Battery testing system and method |
US20160118689A1 (en) * | 2014-10-24 | 2016-04-28 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Lithium-ion storage battery |
KR102356937B1 (ko) * | 2014-12-30 | 2022-02-03 | 삼성전자주식회사 | 리튬 이차전지용 전해액 및 이를 포함하는 리튬 이차전지 |
CN105322228A (zh) * | 2015-01-10 | 2016-02-10 | 汕头市金光高科有限公司 | 一种高安全阻燃锂离子电池电解液 |
KR20200135298A (ko) | 2018-03-23 | 2020-12-02 | 가부시키가이샤 아데카 | 열폭주 억제제 |
US20200335789A1 (en) | 2018-03-23 | 2020-10-22 | Adeka Corporation | Method for suppressing thermal runaway caused by internal short circuit |
CN114222748A (zh) | 2019-07-26 | 2022-03-22 | 株式会社Adeka | 热失控抑制剂 |
CN114156539A (zh) * | 2021-12-21 | 2022-03-08 | 华南师范大学 | 钠二次电池电解液及钠二次电池 |
CN116130770A (zh) * | 2023-01-31 | 2023-05-16 | 江苏正力新能电池技术有限公司 | 一种磷酸铁锂电池 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000294281A (ja) * | 1999-04-08 | 2000-10-20 | Hitachi Maxell Ltd | 非水電解液二次電池 |
JP2004055320A (ja) * | 2002-07-19 | 2004-02-19 | Daikin Ind Ltd | 電極表面被膜形成剤。 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000016427A1 (fr) | 1998-09-11 | 2000-03-23 | Mitsui Chemicals Inc. | Liquide electrolytique non aqueux et batterie secondaire contenant ce liquide |
US7229718B2 (en) | 2002-08-22 | 2007-06-12 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Electrolyte for rechargeable lithium battery and rechargeable lithium battery comprising same |
JP2006049037A (ja) * | 2004-08-03 | 2006-02-16 | Three M Innovative Properties Co | 電気化学エネルギーデバイス用非水電解液 |
KR20060014280A (ko) | 2004-08-10 | 2006-02-15 | 제일모직주식회사 | 리튬이차전지용 비수전해액 및 그를 포함하는 리튬이차전지 |
US7790312B2 (en) * | 2005-09-08 | 2010-09-07 | 3M Innovative Properties Company | Electrolyte composition |
-
2007
- 2007-07-12 WO PCT/JP2007/063899 patent/WO2008007734A1/ja active Application Filing
- 2007-07-12 KR KR1020097002886A patent/KR20090029835A/ko not_active Application Discontinuation
- 2007-07-12 JP JP2008524835A patent/JP5206408B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2007-07-12 US US12/373,442 patent/US8163422B2/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000294281A (ja) * | 1999-04-08 | 2000-10-20 | Hitachi Maxell Ltd | 非水電解液二次電池 |
JP2004055320A (ja) * | 2002-07-19 | 2004-02-19 | Daikin Ind Ltd | 電極表面被膜形成剤。 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US8163422B2 (en) | 2012-04-24 |
KR20090029835A (ko) | 2009-03-23 |
WO2008007734A1 (en) | 2008-01-17 |
JPWO2008007734A1 (ja) | 2009-12-10 |
US20090305144A1 (en) | 2009-12-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5206408B2 (ja) | 電気化学デバイス | |
JP5234000B2 (ja) | 電解液 | |
JP5693222B2 (ja) | リチウム二次電池 | |
JP5223919B2 (ja) | 非水系電解液 | |
JP5314885B2 (ja) | 非水電解液及びそれを備えた非水電解液二次電源 | |
JP5738011B2 (ja) | 二次電池の非水電解液用添加剤、二次電池用非水電解液及び非水電解液二次電池 | |
JP5343665B2 (ja) | リチウム二次電池の非水電解液用溶媒 | |
WO2013051634A1 (ja) | 非水電解液及び電池 | |
WO2006038614A1 (ja) | 非水電解液及びそれを備えた非水電解液電池 | |
JP4911888B2 (ja) | 非水電解液及びそれを備えた非水電解液2次電池 | |
JP2008021560A (ja) | 非水系電解液 | |
JP2008300126A (ja) | 電池用非水電解液及びそれを備えた非水電解液2次電池 | |
JP2008053211A (ja) | 電池用非水電解液及びそれを備えた非水電解液電池 | |
JP2006179458A (ja) | 電池用非水電解液及びそれを備えた非水電解液電池 | |
JP2010015719A (ja) | 電池用非水電解液及びそれを備えた非水電解液二次電池 | |
JP5738010B2 (ja) | 二次電池用非水電解液及び非水電解液二次電池 | |
JP4671693B2 (ja) | 二次電池の非水電解液用添加剤及び非水電解液二次電池 | |
CN101490893A (zh) | 电化学器件 | |
JP4785735B2 (ja) | 電池用非水電解液及びそれを備えた非水電解液電池 | |
JP2010015717A (ja) | 電池用非水電解液及びそれを備えた非水電解液二次電池 | |
JP2006286277A (ja) | 電池用非水電解液及びそれを備えた非水電解液二次電池 | |
JP2008052988A (ja) | 電池用非水電解液及びそれを備えた非水電解液電池 | |
JP2010050023A (ja) | 電池用非水電解液及びそれを備えた非水電解液二次電池 | |
JP2008282578A (ja) | 電池用非水電解液及びそれを備えた非水電解液電池 | |
JP2008052938A (ja) | 電池用非水電解液及びそれを備えた非水電解液電池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20100514 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20101020 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20101021 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120522 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20120723 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130122 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130204 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5206408 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |