JP5205094B2 - インバータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換装置に関する。
一般に、マルチレベルインバータの直流電圧がアンバランスになると、直流電圧の正側又負側のどらか一方の回路(例えばスイッチング素子などを含んでいる)に偏って使用されることになるため、インバータにとって悪影響を及ぼすことが知られている。
そこで、外部に付加回路等を設けて、アンバランスを回避することが開示されている(特許文献1参照)。
特開2004−56882号公報
しかしながら、上述の先行技術文献に開示されているインバータは、新たに構成を追加することにより、アンバランスを回避するものである。このため、新たな構成を追加することによる弊害が出る可能性がある。例えば、インバータの信頼性が低下する可能性が高くなるなどである。
そこで、本発明の目的は、インバータにおける直流電圧のアンバランスを回避する制御をすることのできるインバータ制御装置を提供することにある。
本発明の観点に従ったインバータ制御装置は、スイッチング素子が構成された3レベルインバータの1アームに相当する2つの回路が、正側の直流電力を供給する正側直流母線と負側の直流電力を供給する負側直流母線との間に並列に接続されたインバータを制御するインバータ制御装置であって、位相90度毎に交互に繰り返される2種類のパルスによるスイッチングパターンからなり、前記インバータから出力させる電圧に対応し、前記正側直流母線からの直流電力供給量と前記負側直流母線からの直流電力供給量とがアンバランスしないように予め決められた固定パルスパターンを送出する固定パルスパターン送出手段と、前記固定パルスパターン送出手段により送出される前記固定パルスパターンにより、前記スイッチング素子をスイッチングするスイッチング制御手段と、前記正側直流母線から供給される直流電力と前記負側直流母線から供給される直流電力とがアンバランスであることを検出するアンバランス検出手段と、前記2つの回路から出力される1周期以上の出力電圧を取得する出力電圧取得手段と、前記アンバランス検出手段によりアンバランスを検出した場合、前記出力電圧取得手段により取得された前記1周期以上の出力電圧に基づいて、アンバランスを解消するために、前記固定パルスパターン送出手段から送出される前記固定パルスパターンを調整する固定パルスパターン調整手段とを備えた構成である。
本発明によれば、インバータにおける直流電圧のアンバランスを回避する制御をすることのできるインバータ制御装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の各実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置1の構成を示す構成図である。なお、以降の図における同一部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略し、異なる部分について主に述べる。以降の実施形態も同様にして重複した説明を省略する。
電力変換装置1は、電力変換回路10と、電力変換回路10を制御する制御装置11とを備えている。電力変換装置1は、三相交流を構成する場合、三相のうちの一相分となる単相交流を出力する。即ち、電力変換装置1は、単相のインバータ装置である。
電力変換回路10は、正側母線2、中性点母線3及び負側母線4の3つの母線と、2つの平滑コンデンサ6と、AレグLaと、BレグLbと、Aレグ出力端子Taと、Bレグ出力端子Tbとを備えている。
正側母線2には、直流電源から出力された直流電力の正側が供給されている。
負側母線4には、直流電源から出力された直流電力の負側が供給されている。
中性点母線3は、直流電源から出力された直流電力の電気的に正側と負側との中性点となる母線である。即ち、中性点母線3は、正側母線2と負側母線4との中間となる電位になっている。
2つの平滑コンデンサ6は、正側母線2と中性点母線3との間及び中性点母線3と負側母線4との間のそれぞれに接続されている。
AレグLa及びBレグLbは、正側母線2と中性点母線3との間に、2つの平滑コンデンサ6と並列に構成されている。
AレグLaは、正側母線2と負側母線4との間に、直列に接続された4つのスイッチング素子7と、6つのダイオード8とを備えている。AレグLaは、3レベルインバータの1アームに相当する回路である。AレグLaは、制御装置11により、スイッチング素子7がスイッチングされることにより、3つの母線2,3,4から供給される直流電圧を交流電圧に変換する。スイッチング素子7は、例えばIGBT(insulated gate bipolar transistor)などである。
BレグLbは、AレグLaと同様の回路である。
Aレグ出力端子Taは、AレグLaにより変換された電圧が出力される。Aレグ出力端子Taは、電力変換装置1の正側の出力端子となる。
Bレグ出力端子Tbは、BレグLbにより変換された電圧が出力される。Bレグ出力端子Tbは、電力変換装置1の負側の出力端子となる。
電力変換装置1の出力電圧は、Aレグ出力端子TaとBレグ出力端子Tbとの電位差となる。電力変換装置1は、電力変換回路10の構成により、出力電圧を5段階のレベルの出力をすることができる。即ち、電力変換装置1は、5レベルインバータである。
制御装置11は、電圧指令部111と、パルスパターン送出部112と、スイッチング制御部113とを備えている。
電圧指令部111は、電力変換回路10の出力電圧を制御するための指令を出力する。従って、電力変換回路10は、電圧指令に基く電圧値になるように出力することになる。
パルスパターン送出部112は、電圧指令部111からの指令に対応する予め決められた固定パルスパターンを選択する。パルスパターン送出部112は、選択した固定パルスパターンをスイッチング制御部113に送出する。固定パルスパターンには、AレグLaの出力電圧を制御するためのAレグ用パルスパターンと、BレグLbの出力電圧を制御するためのBレグ用パルスパターンとがある。
スイッチング制御部113は、パルスパターン送出部112から送出されたパルスパターンに従って電力変換回路10のスイッチング素子7をスイッチング制御する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置1を用いた電動機ドライブシステム100の構成を示す構成図である。
電動機ドライブシステム100は、3つの電力変換装置1と、3つの電力変換装置1の入力側に接続された電源装置20と、3つの電力変換装置1の出力側に接続された電動機5とを備えている。
電源装置20は、3つの電力変換装置1のそれぞれに電源を供給する。
3つ電力変換装置1は、それぞれのBレグ出力端子Tbを短絡させて、三相の中性点としている。3つの電力変換装置1は、それぞれのAレグ出力端子Taから三相交流の各相を出力する。
電力変換装置1は、5レベルの相電圧を出力する。従って、図2に示すように構成された3つの電力変換装置1からは、9レベルの線間電圧を出力する。
電動機5は、3つの電力変換装置1から出力される三相交流電力により駆動する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置1による制御を説明するための波形図である。図3において、縦軸は、電圧値又は電流値を示し、横軸は、位相を示している。
図3(a)は、電力変換装置1の出力電圧波形(相電圧)及び出力電流波形(相電流)を示す波形図である。図3(b)は、Aレグ用パルスパターンの波形図である。図3(c)は、Bレグ用パルスパターンの波形図である。図3(d)は、電力変換装置1の出力電圧を制御するためのパルスパターンの波形図である。即ち、図3(d)は、図3(b)に示すAレグ用パルスパターンと、図3(c)に示すBレグ用パルスパターンとの差となる電圧のパルスパターン(相電圧パルス)である。
AレグLaは、Aレグ用パルスパターンに従って、スイッチング制御される。このため、AレグLaの出力電圧は、Aレグ用パルスパターンと同一の波形になる。同様に、BレグLbは、Bレグ用パルスパターンに従って、スイッチング制御される。このため、BレグLbの出力電圧は、Bレグ用パルスパターンと同一の波形になる。
次に、図3を参照して、制御装置11による制御について説明する。なお、説明の便宜上、図3(a)に示す相電流は、相電圧に対して遅れ位相となっているが、同期電動機制御時などの力率1の場合においても同様である。
図3(a)に示す2つの波形は、区間1においては、電流が0以下の部分(前半部分)は電圧が正、電流が負である。また、電流が0以上の部分(後半部分)は電圧が正、電流も正である。一方、区間3においては、区間1とそれぞれの波形の正負が逆になっている。即ち、区間1と区間3では、波形が正負対称の関係にある。同様にして、区間2と区間4においても、波形が正負対称の関係にある。
Aレグ用パルスパターンは、2種類のパルスパターンにより構成されている。即ち、Aレグ用パルスパターンは、区間1,3に用いるパルスパターン1と、区間2,4に用いるパルスパターン2とからなる。同様にして、Bレグ用パルスパターンも、2種類のパルスパターンにより構成されている。即ち、Bレグ用パルスパターンは、区間1,3に用いるパルスパターン3と、区間2,4に用いるパルスパターン4とからなる。
スイッチング制御部113は、図3(b)及び図3(c)に示す2つのパルスパターンに従って、2つのレグLa,Lbの出力電圧を制御する。この制御により、区間1と区間3において、電動機5などの負荷に供給する電力が正負対称となる。同様に、区間2と区間4においても、負荷に供給する電力が正負対称となる。
これは、2つの固定パルスパターンは、区間1と区間3において、同一にスイッチングするような波形にしているためである。同様に、2つの固定パルスパターンは、区間2と区間4においても、同一にスイッチングするような波形にしている。制御装置11は、このような2つの固定パルスパターンにより電力変換回路10を制御することで、正側母線2と負側母線4との負荷への電力供給を均等にする。
本実施形態によれば、以下の作用効果を得ることができる。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置1による制御と比較するための波形図である。図4(a)は、電力変換装置1の出力電圧波形(相電圧)及び出力電流波形(相電流)を示す波形図である。図4(b)は、Aレグ用パルスパターンの波形図である。図4(c)は、Bレグ用パルスパターンの波形図である。図4(d)は、電力変換装置1から出力される相電圧パルスの波形図である。
図4(a)に示す相電圧及び相電流の波形は、図3(a)に示すものと同一である。図4(b)に示すAレグ用パルスパルスパターン及び図4(c)に示すBレグ用パルスパルスパターンにより、電力変換装置1を制御しても、図3(a)に示す相電圧及び相電流と同一の出力をさせることができる。即ち、図4(b)及び図4(c)における区間1と区間3のように、Aレグ電圧とBレグ電圧が非対称でも図3(d)と同一の相電圧パルスを出力することができる。
しかし、このような固定パルスパターンによる制御では、どちらのレグLa,Lbも共に負側母線4からの電力供給となる。具体的には、区間1では主にBレグLbの負側がオンするため、負側母線4からの電力供給となる。また、区間3においても主にAレグLaの負側がオンするため、負側母線4からの電力供給となる。このため、正側母線2に比べて負側母線4からの電力供給が過多となる。従って、直流母線電圧のアンバランスが生じる。
これに対して、本実施形態による制御では、図3(b)及び図3(c)に示すように、区間1では主にAレグLaの正側がオンするため、正側母線2からの電力供給となる。一方、区間3では主にAレグLaの負側がオンするため、負側母線4からの電力供給となる。これにより、正側母線2と負側母線4との供給電力が同一となる。従って、直流母線電圧のアンバランスを防止することができる。区間2と区間4においても同様である。
従って、レグLa,Lbのそれぞれにおいて、2種類のパルスパターンを90度刻みで入れ替えて、スイッチング制御することにより、直流電圧のアンバランスを防止することができる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る電力変換装置1Aの構成を示す構成図である。
電力変換装置1Aは、図1に示す第1の実施形態に係る電力変換装置1において、制御装置11を制御装置11Aに代えた点以外は、同様の構成である。
制御装置11Aは、図1に示す制御装置11に、パルスパターン調整部114を設けた構成である。
パルスパターン調整部114は、中性点母線3の電圧、AレグLaの出力電圧、及びBレグLbの出力電圧のそれぞれのデータを取得する。パルスパターン調整部114は、中性点母線3の電圧データに基いて、直流母線電圧のアンバランスを検出する。パルスパターン調整部114は、取得した2つのレグLa,Lbの出力電圧データに基いて、パルスパターン送出部112から送出された固定パルスパターンを調整する。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る電力変換装置1Aによる制御を説明するための波形図である。図6において、縦軸は、電圧値又は電流値を示し、横軸は、位相を示している。
図6(a)は、電力変換装置1Aの出力電圧波形(相電圧)及び出力電流波形(相電流)を示す波形図である。図6(b)は、AレグLaから出力されるAレグ電圧の波形図である。図6(c)は、BレグLbから出力されるBレグ電圧の波形図である。図6(d)は、電力変換装置1Aから出力される相電圧パルスである。
正電力区間とは、相電圧及び相電流が共に正の区間である。正電力区間では、正側母線2から電力供給が行われる。
負電力区間とは、相電圧及び相電流が共に負の区間である。負電力区間では、負側母線4から電力供給が行われる。
まず、パルスパターン調整部114は、直流母線電圧のアンバランスを検出する。直流母線電圧のアンバランスは、中性点母線3の電圧が負側又は正側に偏ることで検出できる。
中性点母線3の電圧(直流母線電圧)が負側に偏るときは、正側母線2からの供給量が負側母線4からの供給量よりも多い状態である。中性点母線3の電圧が正側に偏るときは、負側母線4からの供給量が正側母線2からの供給量よりも多い状態である。
パルスパターン調整部114は、直流母線電圧のアンバランスを検出すると、Aレグ用パルスパターン又はBレグ用パルスパターンを調整することで、アンバランスを解消する。
次に、パルスパターン調整部114によるパルスパターンの調整について説明する。
図6(c)に示すBレグ電圧波形において、正電力区間のパルス区間SPと負電力区間のパルス区間SNは、同じ電圧(同じ面積)である。
今、Bレグにおいて、正電力区間では、パルス区間SP分の電圧に対してパルス区間S1分多く電圧が出力され、負電力区間では、パルス区間SN分のみの電圧が出力されているとする。即ち、Bレグ電圧の出力は、負電力区間よりも正電力区間の方がパルス区間S1分多い状態である。
このとき、パルスパターン調整部114は、正電力区間における電圧パルスをパルス区間S1分だけ削減するように、Bレグ用パルスパターンを調整する。電力変換回路10は、このパルス区間S1分を削減することにより、正側母線2からの電力供給量を減らすことができる。
パルスパターン調整部114によるBレグ用パルスパターンの調整は、BレグLbの1周期以上の出力電圧データを取得することにより行う。
具体的には、パルスパターン調整部114は、取得した出力電圧データに基いて、正側電圧と負側電圧の平均を算出する。パルスパターン調整部114は、算出した平均値に基いて、削減するパルス幅を決定する。パルスパターン調整部114は、決定した削減するパルス幅に基いて、パルスパターン送出部112から出力されたBレグ用パルスパターンの調整を行う。
このように調整されたBレグ用パルスパターンに従って、スイッチング制御部113がBレグLbをスイッチングすることにより、正側母線2からの電力供給量を減らす。これにより、BレグLbによる直流母線電圧のアンバランスが解消する。
また、Bレグ電圧の出力が、正電力区間よりも負電力区間の方がパルス区間S2分多い状態のときは、パルスパターン調整部114は、負電力区間におけるパルス区間S2分を削減するように、Bレグ用パルスパターンを調整する。
同様にして、パルスパターン調整部114は、Aレグ用パルスパターンに対しても調整を行う。
本実施形態によれば、以下の作用効果を得ることができる。
電力変換回路を構成する2つのレグLa,Lbは、それぞれのパルスパターンに従って、電圧を出力するため、原則として、2つのレグLa,Lbがそれぞれ出力する電圧と、それぞれのパルスパターンは一致する。よって、第1の実施形態のように、パルスパターンにおいて直流電圧のバランスをとれば、直流母線電圧は、アンバランスにはならない。
しかし、実際の適用においては、素子のデッドタイム時間などの不確定要素があるため、出力電圧がパルスパターンと一致しない場合がある。よって、このような場合には、直流母線電圧がアンバランスになる可能性がある。
このような場合においても、電力変換装置1Aは、直流母線電圧のアンバランスを検出して、Aレグ用パルスパターン又はBレグ用パルスパターンを削減する調整をすることで、直流母線電圧のアンバランスを解消することができる。
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態に係る電力変換装置1Bの構成を示す構成図である。
電力変換装置1Bは、図5に示す第2の実施形態に係る電力変換装置1Aにおいて、制御装置11Aを制御装置11Bに代えている。制御装置11Bは、制御装置11Aにおいて、パルスパターン調整部114をパルスパターン調整部114Bに代えている。その他の点は、第2の実施形態と同様の構成である。
パルスパターン調整部114Bは、Aレグ電圧又はBレグ電圧のパルス幅を増加させることで直流母線電圧のアンバランスを解消する点以外は、第2の実施形態に係るパルスパターン調整部114と同様である。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る電力変換装置1Bによる制御を説明するための波形図である。図8において、縦軸は、電圧値又は電流値を示し、横軸は、位相を示している。
図8(a)は、電力変換装置1Bの出力電圧波形(相電圧)及び出力電流波形(相電流)を示す波形図である。図8(b)は、AレグLaから出力されるAレグ電圧の波形図である。図8(c)は、BレグLbから出力されるBレグ電圧の波形図である。図8(d)は、電力変換装置1Bから出力される相電圧パルスである。
まず、パルスパターン調整部114Bは、直流母線電圧のアンバランスを検出する。直流母線電圧のアンバランスは、中性点母線3の電圧が負側又は正側に偏ることで検出できる。
パルスパターン調整部114Bは、直流母線電圧のアンバランスを検出すると、Aレグ用パルスパターン又はBレグ用パルスパターンを調整することで、アンバランスを解消する。
次に、パルスパターン調整部114Bによるパルスパターンの調整について説明する。
図8(b)に示すAレグ電圧波形において、正電力区間のパルス区間SPと負電力区間のパルス区間SNは、同じ電圧(同じ面積)である。
今、Aレグにおいて、正電力区間では、パルス区間SP分の電圧に対してパルス区間S1A分多く電圧が出力され、負電力区間では、パルス区間SN分のみの電圧が出力されているとする。即ち、Aレグ電圧の出力は、負電力区間よりも正電力区間の方がパルス区間S1A分多い状態である。
このとき、パルスパターン調整部114Bは、負電力区間におけるパルス区間SNをパルス区間S1A分の幅だけ延長するように、Aレグ用パルスパターンを調整する。このとき、パルスパターン調整部114Bは、延長したパルス区間S1Aが正電力区間内に入るように調整する。電力変換回路10は、このパルス区間S1A分を延長することにより、負側母線4からの電力供給量を増やす。
パルスパターン調整部114BによるAレグ用パルスパターンの調整は、AレグLaの1周期以上の出力電圧データを取得することにより行う。
具体的には、パルスパターン調整部114Bは、取得した出力電圧データに基いて、正側電圧と負側電圧の平均を算出する。パルスパターン調整部114Bは、算出した平均値に基いて、延長するパルス幅を決定する。パルスパターン調整部114Bは、決定した延長するパルス幅に基いて、パルスパターン送出部112から出力されたAレグ用パルスパターンの調整を行う。このように調整されたAレグ用パルスパターンに従って、スイッチング制御部113がAレグLaをスイッチングすることにより、負側母線4からの電力供給量が増える。これにより、AレグLaによる直流母線電圧のアンバランスが解消する。
また、Aレグ電圧の出力が、正電力区間よりも負電力区間の方がパルス区間S2B分多い状態のときは、パルスパターン調整部114Bは、正電力区間におけるパルス区間SPをパルス区間S2A分のパルス幅を延長するように、Aレグ用パルスパターンを調整する。
同様にして、パルスパターン調整部114Bは、Bレグ用パルスパターンに対しても調整を行う。
本実施形態によれば、直流母線電圧のアンバランスが生じた場合、Aレグ用パルスパターン又はBレグ用パルスパターンを延長する調整をすることで、第2の実施形態と同様に、直流母線電圧のアンバランスを解消することができる。
なお、第2の実施形態及び第3の実施形態において、直流母線電圧のアンバランスを検出する手段として、中性点母線3の電圧に基いて検出しているが、これに限らない。例えば、レグ電圧の正電力区間と負電力区間とを比較することにより、直流母線電圧のアンバランスを検出してもよい。
また、各実施形態において、固定パルスパターンは、直流電圧母線のアンバランスが生じないように、インバータから出力させる電圧に対応して予め決められていれば、どのような構成で、パルスパターンを送出してもよい。例えば、固定パルスパターンは、キャリア比較方式を用いて、作り出してもよい。これにより、既存のPWM(Pulse Width Modulation)制御方式のインバータ制御装置を改造して、各実施形態のインバータ制御装置にすることもできる。
さらに、各実施形態では、電力変換装置1を5レベルインバータとしたが、3レベルインバータでも同様の構成とすることにより、各実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置の構成を示す構成図。 本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置を用いた電動機ドライブシステムの構成を示す構成図。 本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置による制御を説明するための波形図。 本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置による制御と比較するための波形図。 本発明の第2の実施形態に係る電力変換装置の構成を示す構成図。 本発明の第2の実施形態に係る電力変換装置による制御を説明するための波形図。 本発明の第3の実施形態に係る電力変換装置の構成を示す構成図。 本発明の第3の実施形態に係る電力変換装置による制御を説明するための波形図。
符号の説明
1…電力変換装置、2…正側母線、3…中性点母線、4…負側母線、7…スイッチング素子、8…ダイオード、10…電力変換回路、11…制御装置、111…電圧指令部、112…パルスパターン送出部、113…スイッチング制御部。

Claims (7)

  1. スイッチング素子が構成された3レベルインバータの1アームに相当する2つの回路が、正側の直流電力を供給する正側直流母線と負側の直流電力を供給する負側直流母線との間に並列に接続されたインバータを制御するインバータ制御装置であって、
    位相90度毎に交互に繰り返される2種類のパルスによるスイッチングパターンからなり、前記インバータから出力させる電圧に対応し、前記正側直流母線からの直流電力供給量と前記負側直流母線からの直流電力供給量とがアンバランスしないように予め決められた固定パルスパターンを送出する固定パルスパターン送出手段と、
    前記固定パルスパターン送出手段により送出される前記固定パルスパターンにより、前記スイッチング素子をスイッチングするスイッチング制御手段と
    前記正側直流母線から供給される直流電力と前記負側直流母線から供給される直流電力とがアンバランスであることを検出するアンバランス検出手段と、
    前記2つの回路から出力される1周期以上の出力電圧を取得する出力電圧取得手段と、
    前記アンバランス検出手段によりアンバランスを検出した場合、前記出力電圧取得手段により取得された前記1周期以上の出力電圧に基づいて、アンバランスを解消するために、前記固定パルスパターン送出手段から送出される前記固定パルスパターンを調整する固定パルスパターン調整手段と
    を備えたことを特徴とするインバータ制御装置。
  2. 前記固定パルスパターン調整手段は、前記負側直流母線よりも前記正側直流母線からの直流電力の供給量が多い場合、正電力区間における前記固定パルスパターンのパルス幅を削減し、アンバランスを解消するための調整をすること
    を特徴とする請求項1に記載のインバータ制御装置。
  3. 前記固定パルスパターン調整手段は、前記側直流母線よりも前記側直流母線からの直流電力の供給量が多い場合、電力区間における前記固定パルスパターンのパルス幅を削減し、アンバランスを解消するための調整をすること
    を特徴とする請求項に記載のインバータ制御装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のインバータ制御装置と、
    前記インバータと
    を備えたことを特徴とするインバータ装置
  5. 請求項4に記載のインバータ装置を3つ備え、
    3つの前記インバータ装置を、三相交流電力を出力させる構成としたこと
    特徴とする三相インバータ装置。
  6. 請求項5に記載の三相インバータ装置
    前記三相インバータ装置により駆動される電動機と
    を備えたことを特徴とする電動機ドライブシステム
  7. スイッチング素子が構成された3レベルインバータの1アームに相当する2つの回路が、正側の直流電力を供給する正側直流母線と負側の直流電力を供給する負側直流母線との間に並列に接続されたインバータを制御する制御方法であって、
    位相90度毎に交互に繰り返される2種類のパルスによるスイッチングパターンからなり、前記インバータから出力させる電圧に対応し、前記正側直流母線からの直流電力供給量と前記負側直流母線からの直流電力供給量とがアンバランスしないように予め決められた固定パルスパターンを送出手順と、
    送出する前記固定パルスパターンにより、前記スイッチング素子をスイッチングするスイッチング手順と、
    前記正側直流母線から供給される直流電力と前記負側直流母線から供給される直流電力とがアンバランスであることを検出するアンバランス検出手順と、
    前記2つの回路から出力される1周期以上の出力電圧を取得する出力電圧取得手順と、
    アンバランスを検出した場合、取得した前記1周期以上の出力電圧に基づいて、アンバランスを解消するために、送出する前記固定パルスパターンを調整する固定パルスパターン調整手順と
    を含むことを特徴とするインバータの制御方法
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