JP5203535B1 - 鳥害防止用テグス取付バインド - Google Patents

鳥害防止用テグス取付バインド Download PDF

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Abstract

【課題】電線への設置が簡単にでき、その設置後に、テグスをそのテグス支持部に簡単に通すことができ、かつ、テグスを張った後は、強風があってもテグスが外れることがなくテグスの電線真上の位置を長期に渡って維持することができる鳥害防止用テグス取付バインドを提供する。
【解決手段】金属線材で形成され、中央となるテグスを支持するテグス支持部1と、このテグス支持部1の両側に連続して形成され、鳥が電線EWに留まるのを邪魔するように前記テグスと電線EWとの間隔を保つ一対の支持脚部2(2R、2L)と、この一対の支持脚部2(2R、2Lからテグス支持部1から離れるように螺旋状に伸びて電線EWに絡み付くように屈曲された一対のバインド部3(3R、3L)とを備え、一対のバインド部3(3R、3L)は、相互にその螺旋巻き方向が同一となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電柱等の間に掛け渡された電線の垂直上方に、鳥が前記電線に留まるのを邪魔するようにテグスを張って支持取付するための鳥害防止用テグス取付バインドに関する。
鳥害防止用テグス取付バインドと同じ目的を達成するものとして、従来技術としては、鳥害防止器具などと称されるものが多数提案されている。例示すると、特許文献1、2のものがある。
特許文献1に記載の鳥害防止器具は、本発明と同様にテグスのような線条体を、両側の固定支持具とそれらの間の自由支持具とで電線上の一定の位置に支持するものである。しかし、支持具を電線に固定するのに、ダブルナットの締付具を締め付ける作業と、線条体を支持具に固定するのにボルトによる締付が必要なものであり、取付の作業が面倒なものであり、支持具の構成も複雑なものでコスト高であるように思われた。
特許文献2に記載の鳥害防止装置は、特許文献1と同様な支持具により、糸を電線の上方に支持するものであるが、電線への支持具の取付に取付部の締付作業が必要であり、また、糸を貫通させる糸ガイド部は、貫通方向に直交する方向からは糸を入れることができないもので、糸を通す場合には、端から順に各支持具の糸ガイド部に糸を通して行く作業が必要であり、面倒なものとなっていたと思われた。
また、特許文献1、2のいずれの装置も電線の経年劣化に伴う被覆外周の剥離や小径化の場合でも、支持具の電線に対する直立状態を維持することを確実に防止できるものではないように思われた。また、特許文献1の鳥害防止器具の場合、電線が張られている方向に直交する風の影響を受けやすい形状となっていて、強い風により、電線に対する直立状態を維持できない場合が生じる可能性があると思われた。
特開2006−174708号公報(図1、図2) 特開2005−118008号公報(図1、図5、図6)
本発明は、上記問題を改善しようとするもので、電線への設置が簡単にでき、その設置後に、テグスをそのテグス支持部に簡単に通すことができ、かつ、テグスを張った後は、強風があってもテグスが外れることがなくテグスの電線真上の位置を長期に渡って維持することができる鳥害防止用テグス取付バインドを提供することを目的とする。
本発明の鳥害防止用テグス取付バインドは、電柱等の間に掛け渡された電線の垂直上方に、鳥が前記電線に留まるのを邪魔するようにテグスを張って支持取付するための鳥害防止用テグス取付バインドであって、全体が金属線または合成樹脂線を屈曲して形成された形状であり、あるいは、前記形成された形状は合成樹脂成形して形成された形状であるので、強風を受ける面積が小さく、風力による電線上の直上状態の維持への影響がより小さい。
また、本発明の鳥害防止用テグス取付バインドは、中央となる前記テグスを支持するテグス支持部と、このテグス支持部の両側に連続して形成され、鳥が前記電線に留まるのを邪魔するように前記テグスと前記電線との間隔を保つ一対の支持脚部と、この一対の支持脚部から前記テグス支持部から離れるように螺旋状に伸びて前記電線に絡み付くように屈曲された一対のバインド部とを備え、前記バインド部で電線に取り付けることができるので、その設置が容易で簡単である。
更に、本発明の鳥害防止用テグス取付バインドは、前記一対のバインド部は、相互にその螺旋巻き方向が同一となっているので、テグス支持部にどちらの方向の強風が当たっても、その風力がいずれか一方のバインド部がより巻付られるような力に変換され、バインド部の緩みにより、テグス支持部が傾くということがなく、支持されたテグスの電線真上の位置を長期間維持することができる。
本発明の鳥害防止用テグス取付バインドは、テグス支持部は、そのテグス支持部を貫通させるテグスを、その貫通方向とは直交する方向から後入れ貫通させることができる形状であり、かつ、一旦貫通させ、前記テグスを引っ張って前記電線に対して前記間隔を保つようにした後には、前記テグスが前記テグス支持部から風などでは抜け出さないような形状としてもよく、その場合、テグスのテグス支持部への取付が簡単容易で、一旦取り付けた後には、テグスは長期間外れないという効果を発揮する。
上記、解決手段に記載した通りであるが、まとめると、電線への設置が簡単にでき、その設置後に、テグスをそのテグス支持部に簡単に通すことができ、かつ、テグスを張った後は、強風があってもテグスが外れることがなくテグスの電線真上の位置を長期に渡って維持することができる鳥害防止用テグス取付バインドを提供することができる。
本発明の鳥害防止用テグス取付バインドの一例を示すもので、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)は(a)を電線に設置した状態のA矢視図、(d)はその全体の外観斜視図 (a)、(b)は、図1の鳥害防止用テグス取付バインドを電線に取り付ける方法を示す要部斜視図 図1の鳥害防止用テグス取付バインドを電線に取り付けた状態を示す外観斜視図 (a)から(c)は、電線に取付後の鳥害防止用テグス取付バインドのテグス支持部にテグスを嵌め入れる手順を示す要部斜視図 (a)は図1の鳥害防止用テグス取付バインドを電線に所定間隔をおいて設置し、テグスを張り通した状態を示す図、(b)は(a)のB矢視図、(c)は(a)の状態の電線に鳥が近づこうとする状態を示す図、(d)は近づいた鳥がテグスがあるため電線に留まることが出来ずに去っていく状態を示す図 (a)は図1の鳥害防止用テグス取付バインドを電線に設置した状態を示す外観斜視図、(b)は(a)の状態から、白矢印方向の強風が吹いた状態を示す外観斜視図、(c)は(b)とは反対の白矢印方向の強風が吹いた状態を示す外観斜視図 本発明の鳥害防止用テグス取付バインドの他例を示すもので、(a)はその正面図、(b)〜(e)は電線に取付後の(a)の鳥害防止用テグス取付バインドのテグス支持部にテグスを取り付ける手順を示す要部正面図
1、1A テグス支持部
1a 一対の螺旋円弧部
1b 向かい合う端部
1c 中央連結部
2、2A 一対の支持脚部
3 一対のバインド部
3a 一方端
3b 他方端
5、5A 鳥害防止用テグス取付バインド
BI 鳥
EW 電線
T テグス(線条)
以下に、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
<実施形態1>
図1は、本発明の鳥害防止用テグス取付バインドの一例を示すもので、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)は(a)を電線に設置した状態のA矢視図、(d)はその全体の外観斜視図である。
この鳥害防止用テグス取付バインド5は、電柱等の間に掛け渡された電線EWの垂直上方に、鳥が前記電線に留まるのを邪魔するようにテグスを張って支持取付するためのものであって、全体が金属線または合成樹脂線を屈曲して形成された形状となっている。
鳥害防止用テグス取付バインド5は、中央となる前記テグスを支持するテグス支持部1と、このテグス支持部1の両側に連続して形成され、鳥が電線EWに留まるのを邪魔するように前記テグスと前記電線EWとの間隔を保つ一対の支持脚部2(2R、2L)と、この一対の支持脚部2からテグス支持部1から離れるように螺旋状に伸びて電線EWに絡み付くように屈曲された一対のバインド部3(3R、3L)とを備えている。
ここで、この鳥害防止用テグス取付バインド5においては、一対のバインド部3(3R、3L)は、相互にその螺旋巻き方向が同一となっており、かつ、一対の指示脚部2(2R、2L)が電線EWに巻きついた状態の一対のバインド部3(3R、3L)の電線EWを挟む一方端3aと他方端3bとを連結するように形成されていることを特徴とする。
テグス支持部1は、後に図4を用いて説明するように、そのテグス支持部1を貫通させるテグスを、その貫通方向とは直交する方向から後入れ貫通させることができる形状であり、かつ、一旦貫通させ、前記テグスを引っ張って電線EWに対して前記間隔を保つようにした後には、前記テグスが前記テグス支持部1から風などでは抜け出さないような形状となっていることを特徴とする。
この例では、テグス支持部1の具体的形状は、相互に同方向に少なくとも一回転以上螺旋を形成した一対の螺旋円弧部1aと、前記の一対の螺旋円弧部1aの向かい合う端部1b同士を、前記端部1b方向に前記螺旋円弧部1aの外周から突出するように山形に連結した中央連結部1cとを備えた形状となっていることを特徴とする。なお、本明細書では、一対のものについて、図1(a)の右側にある方を、添字「R」で、左側にある方を添字「L」で必要な場合は区別することにする。
なお、図1(c)に示すように、テグス支持部1は、テグスTを、その貫通方向に直交する方向から、テグスTを簡単に入れられる空間を中央連結部1cと一対の螺旋円弧部1aの向かい合う端部1bとの間に有していることが解る。また、テグスTを嵌め入れたのちには、テグスTは、一対の螺旋円弧部1aの中を貫通することとなる。
この例の鳥害防止用テグス取付バインド5を形成している金属線は、防錆あるいは耐候性樹脂被覆された鋼線であるが、これに限定されず、亜鉛メッキやニッケルメッキなどの防錆メッキされた鋼線や、被覆された銅合金線、アルミ合金線や、アルミ覆線(鋼線の外周にアルミ被覆を施した線)であってもよく、また、金属でない合成樹脂線(例えば、ガラス繊維入り強化プラスチック)であってもよい。
ただし、いずれの素材線の場合であっても、鳥害防止用テグス取付バインド用の素材線としては、その被覆を含めて、耐候性、耐久性と、電線への巻付状態を長期間維持する弾性と、全体の形状を長期維持することができる強度、靭性が必要とされる。
また、素材線を屈曲して形成される形状を、合成樹脂を素材として、樹脂成形したものであってもよい。この場合に、素材の合成樹脂に要求される機械的性質は、上記素材線の場合と同様である。
また、本明細書では、テグスとは、合成樹脂製であって、釣り糸などに用いられるものを原則として意味するが、金属線などの線条も含まれるものである。
図2(a)、(b)は、図1の鳥害防止用テグス取付バインドを電線に取り付ける方法を示す要部斜視図である。これより、すでに説明した部分については同じ符号を付して、重複説明を省略する。
鳥害防止用テグス取付バインド5を電柱等の間に掛け渡された電線EWに設置するには、図2(a)に示すように一対のバインド部3(3R、3L)の一対の支持脚部2側のどちらか側、この例では、右側のバインド部3Rの根元側を電線EWに宛てがい、図2(b)に示すように、その螺旋巻きに沿ってバインド部3Rを電線EWに巻き付けるようにして行くだけでよい。
この際、この例では、鳥害防止用テグス取付バインド5の素材の金属線の被覆を含めた外径は、3ミリであるので、人の手、または、間接活線工具(絶縁を保ちながら、巻付操作が可能な工具)で、簡単にその巻付を行うことができる。また、巻付ける前のバインド部3(3R、3L)の螺旋巻きの内径は、巻付ようとする電線EWの外径より小さく、巻付た後には、バインド部3の弾性により、バインド部3は一定の弾性力により電線EWを拘束しながら、その巻付状態を維持することができる。なお、素材線の外径は3ミリに限定されない。
こうして、一方のバインド部3Rの巻付が済んだら、同様にして、他方のバインド部3Lの巻付を行うと、鳥害防止用テグス取付バインド5の電線EWへの設置が完了する。この時、テグスを貫通させる中央連結部1cが電線EWの真上に来るようにすることはもちろんである。また、このような巻付は非常に短時間にかつ簡単にできるものである。
図3は、図1の鳥害防止用テグス取付バインドを電線に取り付けた状態を示す外観斜視図であり、この図3から、電線EWに設置された鳥害防止用テグス取付バインド5は、そのテグス支持部1のテグスを貫通させる一対の螺旋円弧部1aが電線EWの真上の一定の高さの位置を保っていることが解る。
図4(a)から(c)は、電線に取付後の鳥害防止用テグス取付バインドのテグス支持部にテグスを嵌め入れる手順を示す要部斜視図である。まず、図4(a)に示すように、テグスTをテグス支持部1の一対の螺旋円弧部1aの下方で中央連結部1c側に位置させる。
ついで、図4(b)に示すように、テグスTの中央連結部1cの近傍となる部分を持ち上げ、中央連結部1cを乗り越えるようにし、一対の螺旋円弧部1a側へと位置させる。その後、テグスTに張力が発生するように引っ張ると、図4(c)のような状態となり、簡単に、テグスTがテグス支持部1の一対の螺旋円弧部1aの円弧の中を貫通した状態となる。
この間の作業に要する時間は、慣れてくれば、数秒あるいは1、2秒以下とすることができ、人の手で容易にテグスの嵌め入れをすることができる。加えて、このような作業は、先に電線にテグスを張り渡しした後でテグスに一定の張りを与えた状態であってもすることができる。更に、同作業は、テグスだけを取り替える場合も同様に簡単にできる。
図5(a)は図1の鳥害防止用テグス取付バインドを電線に所定間隔をおいて設置し、テグスを張り通した状態を示す図、(b)は(a)のB矢視図、(c)は(a)の状態の電線に鳥が近づこうとする状態を示す図、(d)は近づいた鳥がテグスがあるため電線に留まることが出来ずに去っていく状態を示す図である。
図5(a)に示すように、鳥害防止用テグスTは、電線EWから一定の距離・間隔をおいて張り渡されているが、一般的には、張り渡される電線EWの長さは40m程度で、鳥害防止用テグスTの長さもそれに合わせたものとなる。鳥害防止用テグス取付バインド5間の間隔は4m程度である。
電線EWとテグスTとの間の間隔は、この例では6cm程度とされているが、この間隔は、対象とする鳥の種類によって、鳥が電線EWにその脚部を載せようとしたときに、頭部以下がテグスTに接触するような間隔とするのが良い。また、対象とする鳥は、雀等の小さな鳥ではなく、カラス 鳩 ムクドリなどの地域を問わずに多数生息している中型の鳥で、その糞害などが問題となるような鳥である。
図5(b)は、テグス支持部1の一対の螺旋円弧部1aを貫通して張り渡されたテグスTは、白矢印で示したように、いかなる方向からの風を受けても、一対の螺旋円弧部1aから抜け出すようなことがないことを示している。なぜなら、一対の螺旋円弧部1aは少なくとも1回転以上テグスTを囲むように螺旋を形成しているからである。
図5(c)、(d)では、鳥害防止用テグス取付バインド5によって、テグスTが電線EWとの間隔を一定に保たれた状態では、鳥BIが電線に留まろうと近づいても、その脚を電線に載せようとすると、テグスTが鳥BIの頭部以下に接触して邪魔をするため、直立した状態で、電線TWに留まることができないので、あきらめて、飛びさっていく状況を示している。
この際、テグスTが電線EWの真上付近にないと、上記の鳥害防止の機能を発揮することができないので、鳥害防止用テグス取付バインド5としては、長期間が経過しても、また、強風等を受けてもテグスTが電線EWの真上付近の位置を維持しているようになっていることが重要である。その点について、次の図6を用いて説明する。
図6(a)は図1の鳥害防止用テグス取付バインドを電線に設置した状態を示す外観斜視図、(b)は(a)の状態から、白矢印方向の強風が吹いた状態を示す外観斜視図、(c)は(b)とは反対の白矢印方向の強風が吹いた状態を示す外観斜視図である。
図6(a)の状態で、図6(b)に白矢印で示すように強風が吹きつけた際、まず、強風を受けるテグス支持部1は、線材で形成されているので、受風面積が小さいので、テグス支持部1全体で受ける風力もより小さなものとなる。また、テグス支持部1が矢印に示すようにその風力により僅かに傾いた場合でも、右側は緩むようになるが、弾性範囲内であるので影響は小さく、左のバインド部3Lはより電線EWに締めつけられるようになり、テグス支持部1の倒れに対抗しようとする。
一方、図6(a)の状態で、図6(c)に白矢印で示すように反対方向の強風が吹きつけた際、テグス支持部1全体で受ける風力もより小さなものとなる点は変わらず、テグス支持部1が矢印に示すようにその風力により僅かに傾いた場合でもそれは、上記と逆の緩め、締めが発生し、右側のバインド部3Rをより電線EWに締めるように作用し、テグス支持部1の倒れに対抗しようとする。
こうして、本発明の鳥害防止用テグス取付バインド5によれば、強い風をその正面方向から、また、その逆方向から受けても、風力の影響は小さく、かつ、その風力は、一方のバインド部3Lか、他方のバインド部3Rかをより電線EWに締める力に変換されている。その結果、テグス支持部1は電線EWの真上の位置を維持することができる。
加えて、この効果は、鳥害防止用テグス取付バインド5が一対のバインド部3により電線EWに弾性力を保ちながら巻き付けられているので、経年変化により電線が剥離したり小径化しても、その変化が一対のバインド部3の弾性縮径範囲である限り、長期に渡って維持される。
図1〜6で説明したことを総合すると、本発明の鳥害防止用テグス取付バインド5によれば、電線EWへの設置が簡単にでき、その設置後に、テグスTをそのテグス支持部1に簡単に通すことができ、かつ、テグスTを張った後は、強風があってもテグスTが外れることがなくテグスTの電線真上の位置を長期に渡って維持することができるという効果を発揮することができ、本発明の解決課題を解決することができる。
<実施形態2>
図7は、本発明の鳥害防止用テグス取付バインドの他例を示すもので、(a)はその正面図、(b)〜(e)は電線に取付後の(a)の鳥害防止用テグス取付バインドのテグス支持部にテグスを取り付ける手順を示す要部正面図である。
図7(a)に示す鳥害防止用テグス取付バインド5Aは、図1の鳥害防止用テグス取付バインド5に比べ、テグス支持部1Aの形状が異なり、そのため、一対の支持脚部2Aもテグス支持部1Aに対応したものとなっている点が異なっている。
鳥害防止用テグス取付バインド5Aのテグス支持部1Aも、図1のテグス支持部1と同様に、以下で説明するように、そのテグス支持部1Aを貫通させるテグスを、その貫通方向とは直交する方向から後入れ貫通させることができる形状であり、かつ、一旦貫通させ、前記テグスを引っ張って前記電線に対して前記間隔を保つようにした後には、前記テグスが前記テグス支持部1Aから風などでは抜け出さないような形状となっている点では異なることはない。
しかし、そのテグス支持部1Aの具体的形状は、図1のテグス支持部1とは、大きく異なっている。つまり、テグス支持部1Aは、一対の支持脚部2Aから伸びている部分で、先端に円弧部1dを形成するように金属線が少なくとも一回捻じりを受けて結び目部1eを形成し、その一対の両端1fがより急な傾斜で一対の支持脚部2Aに連結されいる形状である。
このような形状も、線条素材を屈曲させて形成することができると共に、合成樹脂成形で形成することも可能である。但し、合成樹脂成形の場合の結び目部は、この通りでなく、円柱形状で代替することができる。
この鳥害防止用テグス取付バインド5Aのテグス支持部1AにテグスTを貫通取付する際には、図7(b)〜(e)の手順で行う。まず、図7(b)、(c)に示すようにテグスTを円弧部1dに差し入れて、リング状弛み部分を形成する。
ついで、図7(d)に示すように、このリング状弛み部分が円弧部1dの外側を通過して、結び目部1eに達するように位置させ、その後に、テグスTの両端を引っ張ると図7(d)に示すように、テグスTが結び目部1eを一回周回するように囲んだ状態で結び目部1eの外周に接触するような状態となる。
この図7(d)のような状態で、テグス支持部1Aに貫通取付され、張り通しされた状態のテグスTは、図5(b)とは異なるが、どの方向からの風の力を受けても、テグス支持部1Aから外れることがないこと、また、その電線EW対する位置を保持することができることは、明白である。
こうして、この鳥害防止用テグス取付バインド5Aによれば、図1の鳥害防止用テグス取付バインド5と同じ効果を発揮することができる。
なお、本発明の鳥害防止用テグス取付バインドは、上記の実施形態に限定されない。また、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、それらも、特許請求の範囲の技術的範囲に含まれるものである。例えば、テグス支持部1Aの結び目部1eは、捻じりで形成されたものでなく、単に、相互に素材の線材が近接するようにしたものであっても良い。また、支持脚部は上記では電線を跨ぐように設けた例を示したが、電線に平行に設けても、同様に風力による締め、緩めの効果が発生する。
本発明の鳥害防止用テグス取付バインドは、電線への設置が簡単にでき、その設置後に、テグスをそのテグス支持部に簡単に通すことができ、かつ、テグスを張った後は、強風があってもテグスが外れることがなくテグスの電線真上の位置を長期に渡って維持することができること、電線への鳥害防止機能が簡単、安価に長期間維持されることが要請される、電力事業分野などの産業分野に用いることができる。

Claims (3)

  1. 電柱等の間に掛け渡された電線の垂直上方に、鳥が前記電線に留まるのを邪魔するようにテグスを張って支持取付するための鳥害防止用テグス取付バインドであって、
    全体が金属線または合成樹脂線を屈曲して形成された形状であり、あるいは、前記形成された形状は合成樹脂成形して形成された形状であり、
    中央となる前記テグスを支持するテグス支持部と、このテグス支持部の両側に連続して形成され、鳥が前記電線に留まるのを邪魔するように前記テグスと前記電線との間隔を保つ一対の支持脚部と、この一対の支持脚部から前記テグス支持部から離れるように螺旋状に伸びて前記電線に絡み付くように屈曲された一対のバインド部とを備え、
    前記一対のバインド部は、相互にその螺旋巻き方向が同一となっていることを特徴とする鳥害防止用テグス取付バインド。
  2. テグス支持部は、そのテグス支持部を貫通させるテグスを、その貫通方向とは直交する方向から後入れ貫通させることができる形状であり、かつ、一旦貫通させ、前記テグスを引っ張って前記電線に対して前記間隔を保つようにした後には、前記テグスが前記テグス支持部から風などでは抜け出さないような形状となっていることを特徴とする請求項1記載の鳥害防止用テグス取付バインド。
  3. テグス支持部は、相互に同方向に少なくとも一回転以上螺旋を形成した一対の螺旋円弧部と、前記の一対の螺旋円弧部の向かい合う端部同士を、前記端部方向に前記螺旋円弧部の外周から突出するように山形に連結した中央連結部とを備えた形状となっていることを特徴とする請求項1または2記載の鳥害防止用テグス取付バインド。
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