JP3111295U - 電気柵用導電ロープ - Google Patents

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俊介 清水
▲吉▼一 数谷
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小林無線工業株式会社
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Abstract

【課題】 この考案は、弾性のある変形容易な導電ロープを得ることを目的としたものである。
【解決手段】 この考案は、少なくとも1本の導電線と、着色された複数本の非導電繊維よりなるストランドの複数ストランドを管状に編成したことを特徴とする電気柵用導電ロープにより、目的を達成した。
【選択図】 図1

Description

この考案は、家畜柵用ロープであって、家畜がロープに接触することにより電撃を受けて、柵内へ止るようにすることを目的とした電気柵用導電ロープに関するものである。
家畜の牧場からの逃走または区分越えを防ぐための柵として、電気刺激すなわち電撃を利用した電気柵が多く使用されている。この電気柵が田畑や果樹園に野生動物が侵入して荒すのを防ぐのにも非常に有効で、これも数多く使用されるようになって来ている。
ことにこの頃は、山中の森林が荒れ、また人工林も多く、食料となる木が少なくなって、野生動物が餌を求めて里まで出てくる事例が多く見受けられるが、これを防ぐ方法には電気柵を利用した侵入防御か、捕獲による野生動物の減少化の他は無いと言われている。
しかし、最近の「自然を大切に」が大きく叫ばれる時代に、野生動物の間引きや減少化は社会に受け入れ難いことである。このとき、田畑の被害を少なくするには、動物と人間の地域の住み分けが必須であり、そのためには電気柵が非常に有効な手段となる。
前記電柵用電気導電線としては、少なくとも1本の繊糸を金属導体とした多数の繊条を捩り合せた電流導線が知られている。また金属帯条の両側面を電気絶縁層でコーティングした柵用導線が知られている。
また1本の芯材にプラスとマイナスの裸線を組み込んだ複合電線が知られている。
特公昭40−24228 特公昭55−33289 特開2005−71650
前記発明において特許文献1は、裸線の現われ方に不均等な場合があり、かつ強度を求めて直径を大きくすると、既製碍子に挟むことが困難になる問題点がある。
また引用文献2はテープ状であるが、強度を大きくとる為には、テープ幅を大きくしなければならない問題点があった。
引用文献3は、プラス線と、マイナス線を混在させ、かつ裸線を用いる為に、絶縁不良を生じるおそれがあった。また特許文献3は有害動物の撃退を目的とするもので、元来大型家畜などの柵線としては不適当であった。
この考案は、少なくとも1本の導電線と、着色された複数本の非導電線によりなるストランドの複数ストランドを用い管状に編成するので、常時各面に導電線が露出していて家畜に接触すると共に、管状の直径を大きくすることによって、柵としての必要強度を保有し、かつ中心部へ芯材を挿入し、又は扁平にして狭い碍子溝に固定できるなど、前記従来の問題点を悉く解決したのである。
即ちこの考案は、少なくとも1本の導電線と、着色された複数本の非導電繊維よりなるストランドの複数ストランドを管状に編成したことを特徴とする電気柵用導電ロープであり、各ストランドは、各繊維が並列状態で編成されているものであり、導電線は銅線、鋼線又はそのメッキ線とし、非導電線はポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維などの人造繊維としたものである。
前記において、1本の導電線は、銅線、鋼線又はこれに亜鉛などをメッキして使用するが、材質に特定性はなく、導電線であれば、従来公知の線を使用することができる。
前記非導電線は着色した合成樹脂線であって、着色して動物に対して目立つ線とする。従って動物によって色彩を変えることができる。
前記のように管状に編成することにより、断面かつ扁平にもなるし、楕円形にもなり、かつ弾性があるので、加圧力を除ければ断面がほぼ円形になる。
前記考案における管径は勿論、使用繊維の太さを自由に変えることができるので、同一管径で強さを大小設けることも可能である。また広い隙間から、狭い隙間に、自由に挿通できると共に、屈曲も自在であり、屈曲した為に損傷を生じるおそれはない。
また1本のロープのようにストランド構成線に本数の制約がなく、原則的に捻りを付与しないので、繊維特有の張力をそのまま使用することができる。
この考案によれば、ロープの外面に導電線が均等に露出しているので、動物が接触すれば、位置の如何に拘らず必要な電撃を付与して目的を達成する効果がある。
また管状に編成するので、その直径により強度を自在に調節できると共に、支持場所の広狭に拘らず、確実に支持し得る効果がある。また使用繊維の着色によって、自由な彩色により、動物の種類に応じ、その認識を良好にする効果がある。
この考案は、少なくとも1本の導電線と、着色された複数の非導電線によりなるストランドの複数ストランドを用いて管状に編成した電気柵用導電ロープである。
前記ストランドは並列されており、捻りはないので、繊維本来の抗張力を発揮することができる。
この考案の導電ロープは、求める強度によって管径を調節することができるので、使用繊維の太さを規制しなくても十分目的を達成することができる。
例えば、太さ0.1mmから0.5mmの鋼線と繊維を使用した場合に、管径を変える(ストランドの数を増減する)ことにより、5kg/8本から340kg/24本に抗張力を変えることができると共に、芯線を入れて更なる強度を得ることもできる。
直径0.1mmの銅線1を1本と、直径0.1mmのポリアミド繊維2を7本並列して、ストランド3とし、このストランド3を16本集めて、管状ロープ5を形成する。
前記管状ロープ5はそのまま張設できるが、碍子4に固定する場合には、管状ロープ5が、挟着部で扁平部5aとなり、碍子4の羽根7の係止片6で係止される。
前記において、管状ロープ5を外せば、扁平部5aは旧形に戻り、円形となる。
前記管状ロープ5へ芯材8を挿通すれば(遊嵌)、芯材8の強度分だけ、抗張力を増大させることができる。
(a)この考案の実施例の編成状態を示す斜視図、(b)同じく一部拡大図。 (a)同じく碍子への固定状態を示す一部断面図、(b)同じく一部断面した正面図、(c)同じく芯材を用いた実施例の一部断面図。
符号の説明
1 銅線
2 ポリアミド繊維
3 ストランド
4 碍子
5 管状ロープ
6 係止片
8 芯材

Claims (3)

  1. 少なくとも1本の導電線と、着色された複数本の非導電繊維よりなるストランドの複数ストランドを管状に編成したことを特徴とする電気柵用導電ロープ。
  2. 各ストランドは、各繊維が並列状態で編成されていることを特徴とした請求項1記載の電気柵用導電ロープ。
  3. 導電線は銅線、鋼線又はそのメッキ線などとし、非導電線はポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維などの人造繊維としたことを特徴とする請求項1記載の電気柵用導電ロープ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220056619A1 (en) * 2018-12-17 2022-02-24 Nautilus Defense Llc Functional Braided Composite Yarn

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