JP2018035582A - 鳥獣保護取付装具 - Google Patents

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勇希 光井
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Abstract

【課題】鳥類や小動物による被害から電気設備を確実に保護すること。【解決手段】電柱501に取り付けられた腕金501や電線502を鉛直方向における上方側から覆う防鳥部110と、防鳥部110に設けられて当該防鳥部110から鉛直方向における上方に突出する他物接触防止部120と、腕金501や電線502よりも鉛直方向における下側に設けられ、環形状をなし、電柱501の軸心方向に対して傾斜する傾斜面131を備えた蛇侵入防止部130と、を備えた鳥獣保護取付装具100を構成した。【選択図】図5

Description

この発明は、電気設備を保護する鳥獣保護取付装具に関する。
従来、鳥類が電柱の腕金などの電気設備に止まることを防止する防鳥具を電気設備に取り付けることによって、当該電気設備にカラスなどの鳥類が止まることに起因する電気設備の破損や鳥類の糞害などの被害を防止するようにした技術があった。
具体的には、従来、たとえば、縁廻り電線を通して挿入させるための開口部が形成されたリング状の取付部材の上面部に3本の針状部材を間隔をもって取り付け、取付部材の下面部に絶縁ヤットコで把持するための板状部材を取り付けることによって鳥類による被害を防止するようにした技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
また、具体的には、従来、たとえば、支持部によって支持されて起伏を繰り返す表面形状を有する反射部の表面において光を複数の異なる波長で反射させることによって鳥類による被害を防止するようにした鳥害防止装置に関する技術があった(たとえば、下記特許文献2を参照。)。
また、鳥類は、電柱の上部へ昇ってきた蛇などを獲物として捕獲するため、蛇などが電気設備に近づくことによる被害を防止する蛇昇り防止具を、電気設備に取り付けるようにした技術があった。具体的には、従来、たとえば、平板をひねってひねり形の縁が形成されたひねり板の上端および下端を、電柱支線などの線状体に固定されたストッパに対して回転可能に設けられた取付片を介して、ひねり板の上端と下端とのひねり角度が180度程度となるようにして取り付けた蛇昇り防止具に関する技術があった(たとえば、下記特許文献3を参照。)。
特開2014−13592号公報 特開2008−295314号公報 特開2008−283800号公報
しかしながら、上述した特許文献1や特許文献2に記載された従来の技術は、鳥類が電気設備に止まることを低減することはできるが、鳥類以外の蛇などが地上から電気設備に侵入することを防止できないという問題があった。このため、たとえば、電柱に昇ってきた蛇などを獲物として捕獲するために鳥類が電気設備に接近あるいは接触することに起因して当該電気設備が破損するなどの被害を防止できず、電気設備に接触した鳥類による被害を確実に防止することができないという問題があった。
一方で、上述した特許文献3に記載された従来の技術は、蛇などによる被害を低減することはできるが、鳥類による被害を防止できないという問題があった。また、上述した特許文献3に記載された従来の技術は、鳥類による電気設備への営巣を防止することができないため、鳥類の巣を狙って電柱などの電気設備に上ろうとする蛇などが電気設備に接触することによる停電などの被害を確実に防止することができないという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、鳥類や小動物による被害から電気設備を確実に保護することができる鳥獣保護取付装具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる鳥獣保護取付装具は、柱状体に取り付けられた電気設備を鉛直方向における上方側から覆う防鳥部と、前記防鳥部に設けられて当該防鳥部から鉛直方向における上方に突出する他物接触防止部と、前記電気設備よりも鉛直方向における下側に設けられ、環形状をなし、前記柱状体の外周面に当接する内周縁と当該内周縁よりも前記柱状体の外周面から離間する位置に位置づけられる外周縁との間に前記柱状体の軸心方向に対して傾斜する傾斜面を備えた蛇侵入防止部と、を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる鳥獣保護取付装具は、上記の発明において、前記防鳥部が、前記柱状体の外周に巻きつけることによって当該電柱に固定される締付金具と、当該締付金具に係止可能なフックを一端に備えたカバー部材と、を備え、当該フックを前記締付金具に引っ掛けて係止することによって前記電気設備を前記カバー部材によって鉛直方向における上方側から覆うことを特徴とする。
また、この発明にかかる鳥獣保護取付装具は、上記の発明において、前記蛇侵入防止部が、前記締付金具に対して取り外し可能に取り付けられることを特徴とする。
また、この発明にかかる鳥獣保護取付装具は、上記の発明において、前記他物接触防止部が、前記防鳥部に対して取り外し可能に取り付けられることを特徴とする。
また、この発明にかかる鳥獣保護取付装具は、上記の発明において、前記他物接触防止部が、前記防鳥部に対して複数取り付けられることを特徴とする。
この発明にかかる鳥獣保護取付装具によれば、鳥類や小動物による被害から電気設備を確実に保護することができるという効果を奏する。
この発明にかかる実施の形態の鳥獣保護取付装具の構成を示す説明図である。 別の他物接触防止部を示す説明図である。 蛇侵入防止部の構造を示す説明図である。 別の蛇侵入防止部の構造を示す説明図である。 電柱に取り付けた状態の鳥獣保護取付装具を示す説明図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる鳥獣保護取付装具の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(鳥獣保護取付装具の構成)
まず、この発明にかかる実施の形態の鳥獣保護取付装具の構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態の鳥獣保護取付装具の構成を示す説明図である。図1においては、この発明にかかる実施の形態の鳥獣保護取付装具の分解斜視図を示している。
図1において、この発明にかかる実施の形態の鳥獣保護取付装具100は、電柱などの柱状体に取り付けて使用することにより、鳥類や小動物による被害から電気設備を確実に保護する。鳥獣保護取付装具100は、防鳥部110と、他物接触防止部120と、蛇侵入防止部130と、を備えている。
防鳥部110は、電柱に取り付けられた腕金や当該腕金が支持する電線など(図5を参照)の電気設備を鉛直方向における上方側から覆うことにより、当該電気設備に鳥類が止まることによる電気設備の損傷を防止する。具体的に、防鳥部110は、締付金具111とカバー部材112とを備えている。
締付金具111は、略C字形状をなす帯状のバンド部材113と、当該バンド部材113の両端を固定するボルト114aおよびナット114bと、を備えている。バンド部材113は、たとえば、ステンレスなどの金属材料を用いて形成することができる。バンド部材113の両端には貫通孔113aが設けられており、バンド部材113の両端は貫通孔113aどうしが対向するようにバンド部材113がなす環の外周方向に屈曲されて当該環の外周方向に向けて突出している。締付金具111は、バンド部材113を電柱の外周に巻きつけた状態で、両端に設けられた各貫通孔113aを貫通するように挿入されたボルト114aにナット114bを螺合させることにより当該電柱に固定される。
締付金具111は、蛇侵入防止部130を連結するための第1の連結用部材115を備えている。第1の連結用部材115は、締付金具111がなす環形状の外周側に突出している。第1の連結用部材115は、複数設けられている。第1の連結用部材115は、等間隔で設けられていることが好ましい。第1の連結用部材115には、締付金具111がなす環形状の軸心方向に沿って当該第1の連結用部材115を貫通する第1の貫通孔115aが設けられている。
また、締付金具111は、カバー部材112を支持する支持部111aを備えている。支持部111aは、締付金具111の幅方向に沿って貫通する貫通孔によって実現することができる。カバー部材112は、鳥獣保護取付装具100が保護対象とする電気設備を、鉛直方向における上側から覆うことができる大きさに形成されている。
この実施の形態において、カバー部材112は、架空電線を支持する腕金を電気設備として、当該腕金を鉛直方向における上方側から覆う。具体的に、カバー部材112は、腕金と同等以上の長さおよび幅のボード112aと、当該ボード112aを腕金が支持する電線から離間させる脚112bと、を備えている。カバー部材112は、脚112bを腕金の上面に当接させた状態で、ボード112aを腕金に対向させるようにして取り付けられる。
ボード112aにおいて、脚112bが設けられている面とは反対側の面には、他物接触防止部120を取り付ける取付部112cが設けられている。取付部112cは、内周面にネジ山が設けられた環状の部材によって実現することができる。取付部112cは、1つのボード112aにおいて複数設けられている。
カバー部材112において、長さ方向の一端には、フック112dが設けられている。カバー部材112は、フック112dの先端を締付金具111が備える支持部111aに挿入し、当該フック112dを締付金具111に引っ掛けることによって締付金具111に係止される。カバー部材112は、締付金具111に係止されることによって支持部111aを貫通した状態のフック112dの先端にボルト112eを螺合させることによって、締付金具111に固定される。
他物接触防止部120は、防鳥部110から鉛直方向における上方に突出している。具体的に、他物接触防止部120は、一端側が防鳥部110に取り付けられて他端側が防鳥部110から鉛直方向における上方に延出する軸部材121と、当該軸部材121に設けられた忌避部材122と、によって構成されている。
軸部材121の一端側には、外周面に、取付部112cにおけるネジ山に螺合されるネジ山が設けられている。他物接触防止部120は、軸部材121に設けられたネジ山を、取付部112cにおけるネジ山に螺合螺合させることによって防鳥部110に取り付けられる。他物接触防止部120は、防鳥部110に対して取り外し可能に取り付けられる。
1つのボード112aにおいて取付部112cが複数設けられているため、防鳥部110に対して複数の他物接触防止部120を取り付けることができる。他物接触防止部120は、すべての取付部112cに取り付けてもよく、一部の取付部112cに取り付けるようにしてもよい。鳥獣保護取付装具100を設置する環境、具体的には、たとえば、鳥獣保護取付装具100の周囲にある電線の架線状態などに応じて、当該電線と干渉しない位置のみに取り付けることができる。
忌避部材122は、軸部材121の外表面から放射状に延出している。忌避部材122は、軸部材121から離間する先端側が尖った形状をなしている。先端側が尖った形状とすることにより、鳥類がカバー部材112に止まったり営巣したりすることを回避できる。
忌避部材122は、軸部材121から離間する先端側ほど、軸部材121側の根元よりも鉛直方向において下方に位置づけられるように、水平方向に対して傾斜して設けられている。忌避部材122を傾斜させることにより、鳥類が忌避部材122に止まりにくくして、鳥類による被害から電気設備を保護することができる。
他物接触防止部120は、図1に示す形状に限るものではなく、たとえば、図2に示す形状など、各種の形状とすることができる。図2は、別の他物接触防止部を示す説明図である。図2において、別の他物接触防止部201は、図1に示す他物接触防止部120と同様の軸部材121と、忌避部材122とによって構成されている。
別の他物接触防止部201における忌避部材122は、軸部材121の外表面から放射状に延出する、軸部材121よりも経の小さい棒形状をなしている。別の他物接触防止部201における忌避部材122は、先端が尖った針形状であってもよい。また、別の他物接触防止部201における忌避部材122は、複数に枝分かれした形状であってもよい。
蛇侵入防止部130は、環形状をなしており、電柱の外周面に内周縁を当接させた状態で、当該電柱に取り付けられる。蛇侵入防止部130は、軸心方向に対して傾斜した傾斜面(テーパー)131を備えており、このため、蛇侵入防止部130の外周縁は内周縁よりも電柱の外周面から離間する位置に位置づけられる。傾斜面131は、内周縁と外周縁との間に設けられ、電柱の軸心方向(鉛直方向)に対して傾斜している。
蛇侵入防止部130は、外周面から内周面に至る、軸心方向に平行な切れ目130aを備えている。これにより、蛇侵入防止部130を電柱に取り付ける際には、蛇侵入防止部130がなす環を切れ目130aから開いて内周側を外部に開放することができる。また、蛇侵入防止部130は、切れ目130aを塞ぐ係止部材(図示を省略する)を備えている。
係止部材は、たとえば、切れ目130aの両側に設けられた一対のツメ状の部材によって実現することができる。この場合、係止部材は、一対のツメ状の部材を係合させることにより切れ目130aを塞いだ状態に維持する。蛇侵入防止部130の切れ目130aは、ボルト(図示を省略する)を用いて塞いでもよい。
蛇侵入防止部130は、たとえば、シリコン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂など、電気絶縁性に優れた材料を用いて形成することができる。蛇侵入防止部130の表面は、平滑であることが好ましい。蛇侵入防止部130の表面を平滑にすることにより滑りやすくして、蛇などの小動物が蛇侵入防止部130を伝って電気設備に接触することを回避できる。
蛇侵入防止部130は、第2の連結用部材132を備えている。第2の連結用部材132は、蛇侵入防止部130の上側の縁に設けられており、蛇侵入防止部130がなす環形状の外周側に突出している。第2の連結用部材132は、蛇侵入防止部130がなす環形状の外周側に突出している。
第2の連結用部材132は、第1の連結用部材115に対応して複数設けられている。第2の連結用部材132は、蛇侵入防止部130がなす環形状の軸心方向に沿って第1の連結用部材115に対向する位置にそれぞれ設けられている。第2の連結用部材132には、蛇侵入防止部130がなす環形状の軸心方向に沿って当該第2の連結用部材132を貫通する第2の貫通孔132aが設けられている。
蛇侵入防止部130は、第1の連結用部材115における第1の貫通孔115aと第2の連結用部材132における第2の貫通孔132aとを貫通するように挿入されたボルト133にナット134を螺合させることによって、締付金具111に連結することができる。蛇侵入防止部130は、締付金具111に対して取り外し可能に取り付けられる。
図3は、蛇侵入防止部130の構造を示す説明図である。図3においては、蛇侵入防止部130を、蛇侵入防止部130がなす環形状の軸心方向に沿って切断した断面を示している。図3に示すように、蛇侵入防止部130は、電柱の部分が空洞301とされた円錐台形状をなす。蛇侵入防止部130を円錐台形状とすることにより、蛇などの小動物が蛇侵入防止部130の下側から電柱に上がってきた場合にも、蛇侵入防止部130の底面がネズミ返しの機能を果たし、蛇侵入防止部130の底面によって小動物のそれ以上の昇柱を遮ることができる。
図4は、別の蛇侵入防止部130の構造を示す説明図である。図4においては、図3と同様に、蛇侵入防止部130を、蛇侵入防止部130がなす環形状の軸心方向に沿って切断した断面を示している。図4に示すように、蛇侵入防止部130は、板状あるいはシート状の部材を、鉛直方向における下側ほど経が大きくなるように環状に丸めることによって形成される、円錐台形状の筒状部材であってもよい。
図4に示すような構造とすることにより、別の蛇侵入防止部130は軽量化を図ることができる。これにより、電柱の上に運搬する際の作業者の負担軽減を図ることができ、また、取り付けにかかる作業者の負担軽減を図ることができる。
円錐台形状の筒状部材によって蛇侵入防止部130を実現する場合、蛇侵入防止部130の内壁面は、電柱の外表面から離間するほど鉛直方向における下側に傾斜する傾斜面131をなす。このように、蛇侵入防止部130を円錐台形状の筒状部材とすることにより、蛇などの小動物が蛇侵入防止部130の下側から電柱に上がってきた場合にも、蛇侵入防止部130の内壁面(逆斜面)によってネズミ返しの機能を果たし、小動物のそれ以上の昇柱を遮ることができる。
鳥獣保護取付装具100において、蛇侵入防止部130、防鳥部110、他物接触防止部120は、たとえば、住宅地に設置する場合は黒色の外観をなすようにしたり、山間部に設置する場合は緑色の外観をなすようにしたり、などのように、設置する環境に応じて、当該環境に馴染んで目立たないような色に着色する。これにより、鳥獣保護取付装具100が目立つことを抑え、環境に馴染まないために周囲の住民などに不快感を抱かせることを回避できる。
なお、鳥獣保護取付装具100において、蛇侵入防止部130、防鳥部110、他物接触防止部120は、敢えて目立つ色としてもよい。具体的には、蛇侵入防止部130、防鳥部110、他物接触防止部120の外観を黄色と黒色のストライプをなすようにしてもよい。これにより、鳥獣保護取付装具100を目立たせることができ、工事などに際して、鳥獣保護取付装具100に工事車両などが引っ掛からないように注意喚起することができる。
(鳥獣保護取付装具100の取り付け手順)
つぎに、鳥獣保護取付装具100の取り付け手順について説明する。鳥獣保護取付装具100の取り付けに際しては、まず、締付金物を電柱に巻き付ける。締付金物は、腕金の位置に応じて、当該腕金を電柱に固定しているステンレスバンドよりも鉛直方向における上側に巻き付ける。つぎに、締付金物の両端に設けられた各貫通孔を貫通するようにボルトを挿入した後、当該ボルトにナットを螺合させる。これにより、締付金物が電柱に固定される。
つぎに、電柱に固定された締付金具111における支持部111aの貫通孔に、フック112dの先端を挿入する。これにより、フック112dを介してカバー部材112が締付金具111に引っ掛けられる。そして、締付金具111に引っ掛けられた状態のフック112dの先端にナットを螺合させる。これにより、カバー部材112が電柱に固定される。このように、フック112dを介してカバー部材112を締付金具111に引っ掛けることにより、防鳥部110の取り付けにかかる作業負担の軽減を図ることができる。
つぎに、蛇侵入防止部130を切れ目130aから開き、蛇侵入防止部130を電柱に巻き付ける。そして、係止部材により蛇侵入防止部130の切れ目130aを塞ぐ。その後、第1の連結用部材115における第1の貫通孔115aと第2の連結用部材132における第2の貫通孔132aとを貫通するように、第1の貫通孔115aおよび第2の貫通孔132aにボルトを挿入する。このとき、第1の貫通孔115a側から挿入することが好ましい。これにより、ボルトの落下を防止することができる。その後、ボルト133の先端にナット134を螺合させる。これにより、蛇侵入防止部130は、締付金具111を介して電柱に固定される。
つぎに、他物接触防止部120(別の他物接触防止部201)における軸部材121の一端を、カバー部材112における取付部112cに螺合させる。これにより、他物接触防止部120(別の他物接触防止部201)防鳥部110に固定される。他物接触防止部120(別の他物接触防止部201)は、鳥獣保護取付装具100を取り付ける環境などに応じて、カバー部材112に対する取り付け位置や数を調整する。
図5は、電柱に取り付けた状態の鳥獣保護取付装具100を示す説明図である。図5に示すように、腕金501よりも上側に防鳥部110が設けられ、腕金501の位置よりも下側に蛇侵入防止部130が設けられているため、鳥類による被害および小動物による被害の両方の被害から電気設備(腕金501や電線502)を確実に保護することができる。
上述した実施の形態においては、防鳥部110を構成する締付金具111に蛇侵入防止部130を取り付けるようにしたが、鳥獣保護取付装具100においては、防鳥部110とは別個に、蛇侵入防止部130を電柱503に取り付けるようにしてもよい。具体的には、たとえば、第1の連結用部材115や第2の連結用部材132に代えて、蛇侵入防止部130の上端に締付金具111と同様の金具を設けることによって、蛇侵入防止部130を防鳥部110とは別個に電柱503に取り付けることができる。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態の鳥獣保護取付装具100は、電柱501などの柱状体に取り付けられた電気設備(腕金501や電線502)を鉛直方向における上方側から覆う防鳥部110と、防鳥部110に設けられて当該防鳥部110から鉛直方向における上方に突出する他物接触防止部120、201と、腕金501や電線502よりも鉛直方向における下側に設けられ、環形状をなし、電柱501の外周面に当接する内周縁と当該内周縁よりも電柱501の外周面から離間する位置に位置づけられる外周縁との間に電柱501の軸心方向に対して傾斜する傾斜面131を備えた蛇侵入防止部130と、を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の鳥獣保護取付装具100によれば、防鳥部110によって電気設備を鉛直方向における上方側から覆うことにより当該電気設備を保護し、さらに、当該電気設備から鉛直方向上方に突出する他物接触防止部120、201を設けることによって当該防鳥部110に鳥がとまったり営巣したりすることを確実に防止できる。これにより、鳥が止まることによる腕金501や電線502の破損や糞害、あるいは、腕金501や電線502の破損に起因する停電など、鳥類に起因する被害を防止できる。
また、この発明にかかる実施の形態の鳥獣保護取付装具100によれば、腕金501や電線502よりも鉛直方向における下側に設けられた蛇侵入防止部130の傾斜面131によって、蛇などの翼を持たない小動物が腕金501や電線502に接触することを防止できる。これにより、蛇などの翼を持たない小動物が腕金501や電線502に接触することに起因する停電などの被害を防止できる。
また、この発明にかかる実施の形態の鳥獣保護取付装具100によれば、腕金501や電線502を鉛直方向における上方側から覆うことにより、鳥類などの生物の他、風によって飛来するビニル袋や枝などの物体が腕金501や電線502にぶつかったり乗ったり巻き付いたりすることを防止できる。これにより、腕金501や電線502の損傷や、これらの物体に起因する停電などを防止できる。
さらに、鳥類が腕金501や電線502に接触することを防止することにより、当該鳥類を狙う小動物が腕金501や電線502に接近あるいは接触したり、逆に、小動物が腕金501や電線502に接触することを防止することにより、当該小動物を狙う鳥が腕金501や電線502に接近あるいは接触したりすることを防止できる。これによっても、鳥が止まることによる腕金501や電線502の破損やこれに起因する停電あるいは糞害、小動物が接触することによる腕金501や電線502の破損やこれに起因する停電など、鳥類および小動物に起因する被害を防止できる。
このように、この発明にかかる実施の形態の鳥獣保護取付装具100によれば、鳥や小動物が腕金501や電線502に接近することを鉛直方向上側および下側から防止することにより、鳥類に起因する被害および鳥類の巣を狙って電柱503などの腕金501や電線502に上る蛇などの小動物に起因する被害の両方を確実に防止することができ、鳥類や小動物による被害から腕金501や電線502を確実に保護することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の鳥獣保護取付装具100は、防鳥部110が、電柱501の外周に巻きつけることによって当該電柱503に固定される締付金具111と、当該締付金具111に係止可能なフック112dを一端に備えたカバー部材112と、を備え、当該フック112dを締付金具111に引っ掛けて係止することによって腕金501や電線502をカバー部材112によって鉛直方向における上方側から覆うことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の鳥獣保護取付装具100によれば、締付金具111にカバー部材112のフック112dを引っ掛ける簡単な作業によって、電柱501に防鳥部110を取り付けることができる。これにより、鳥獣保護取付装具100を電柱501に取り付ける作業にかかる作業者の負担軽減を図ることができ、かつ、当該作業の簡易化を図ることによって作業時間を短く抑えることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の鳥獣保護取付装具100は、蛇侵入防止部130が、締付金具111に対して取り外し可能に取り付けられることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の鳥獣保護取付装具100によれば、防鳥部110を構成する締付金具111に蛇侵入防止部130を取り付けることにより、蛇侵入防止部130を電柱501に取り付ける専用の部材を不要とすることができ、鳥獣保護取付装具100を構成する部品点数の増加を抑えることができる。これにより、鳥獣保護取付装具100を電柱501に取り付ける作業にかかる作業者の負担軽減を図ることができ、かつ、当該作業の簡易化を図ることによって作業時間を短く抑えることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の鳥獣保護取付装具100によれば、防鳥部110を構成する締付金具111に対して蛇侵入防止部130を取り外し可能とすることにより、鳥獣保護取付装具100を電柱501に取り付ける作業に際して各部品を取り扱いやすくすることができる。これにより、鳥獣保護取付装具100を電柱501に取り付ける作業にかかる作業者の負担軽減を図ることができ、かつ、当該作業の簡易化を図ることによって作業時間を短く抑えることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の鳥獣保護取付装具100は、他物接触防止部120、201が、防鳥部110に対して取り外し可能に取り付けられることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の鳥獣保護取付装具100によれば、腕金501や電線502に接近あるいは止まることを防止したい鳥類の種類に応じて形状や大きさを異ならせた任意の他物接触防止部120、201を取り付けることができる。具体的には、たとえば、鳥獣保護取付装具100を、都市部や市街地に設置された電柱503に取り付ける場合はカラスが忌避する形状や大きさの他物接触防止部120、201を取り付けたり、山間部に近い住宅地に設置された電柱503に取り付ける場合はカッコウが忌避する形状や大きさの他物接触防止部120、201を取り付けたりして、防止したい鳥類の種類に応じた形状や大きさの他物接触防止部120、201を取り付けることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の鳥獣保護取付装具100は、他物接触防止部120、201が、防鳥部110に対して複数取り付けられることを特徴とする。
この発明にかかる実施の形態の鳥獣保護取付装具100によれば、他物接触防止部120、201が防鳥部110に対して取り外し可能に取り付けられるため、鳥獣保護取付装具100を取り付ける環境や接近あるいは止まることを防止したい鳥類の種類、あるいは、他物接触防止部120、201の形状や大きさに応じた数の他物接触防止部120、201を防鳥部110に取り付けることができる。これにより、鳥類に起因する被害および鳥類の巣を狙って電柱503などの腕金501や電線502に上る蛇などの小動物に起因する被害の両方を確実に防止することができ、鳥類や小動物による被害から腕金501や電線502を確実に保護することができる。
以上のように、この発明にかかる鳥獣保護取付装具は、電気設備の保護に有用であり、特に、鳥類および小動物の接触に起因する停電を回避するための電気設備の保護に適している。
100
110 防鳥部
111 締付金具
112 カバー部材
112d フック
120 他物接触防止部
130 蛇侵入防止部
501 腕金
502 電線
503 電柱

Claims (5)

  1. 柱状体に取り付けられた電気設備を鉛直方向における上方側から覆う防鳥部と、
    前記防鳥部に設けられて当該防鳥部から鉛直方向における上方に突出する他物接触防止部と、
    前記電気設備よりも鉛直方向における下側に設けられ、環形状をなし、前記柱状体の外周面に当接する内周縁と当該内周縁よりも前記柱状体の外周面から離間する位置に位置づけられる外周縁との間に前記柱状体の軸心方向に対して傾斜する傾斜面を備えた蛇侵入防止部と、
    を備えたことを特徴とする鳥獣保護取付装具。
  2. 前記防鳥部は、前記柱状体の外周に巻きつけることによって当該電柱に固定される締付金具と、当該締付金具に係止可能なフックを一端に備えたカバー部材と、を備え、当該フックを前記締付金具に引っ掛けて係止することによって前記電気設備を前記カバー部材によって鉛直方向における上方側から覆うことを特徴とする請求項1に記載の鳥獣保護取付装具。
  3. 前記蛇侵入防止部は、前記締付金具に対して取り外し可能に取り付けられることを特徴とする請求項2に記載の鳥獣保護取付装具。
  4. 前記他物接触防止部は、前記防鳥部に対して取り外し可能に取り付けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の鳥獣保護取付装具。
  5. 前記他物接触防止部は、前記防鳥部に対して複数取り付けられることを特徴とする請求項4に記載の鳥獣保護取付装具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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