JP5202915B2 - 近赤外吸収画像形成用組成物を用いたインクおよびそれを用いたインクジェット記録方法 - Google Patents

近赤外吸収画像形成用組成物を用いたインクおよびそれを用いたインクジェット記録方法 Download PDF

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Description

本発明は、近赤外吸収画像形成用組成物を用いたインクに関し、好ましくはシアニン色素もしくはその会合体を含む近赤外吸収画像形成用組成物を用いたインクに関する。また、それを用いたインクジェット記録方法に関する。
一般に、株券、債券、小切手、商品券、宝くじ、定期券等の証券類に記載される情報を光学的に読み取る手段として、バーコードやOCR文字等の光学的に読み取りが可能なコードパターンが設けられることが多い。また、光学的読み取りを利用したコードパターンとして、バーコードが主に物流管理システム等で広く利用されている。例えば、POS(販売時点管理)システム用のJANコードや配送伝票、荷分け伝票、納品用のバーコードタグなどの光学的データキャリアとして、バーコードが広く用いられている。さらに、近年では、より膨大なデータ容量、高密度印字を可能とするデータコード、ベリコード、コードワン、マキシコード、QRコ−ドといった2次元コードも普及しつつある。また、ドットパターンを用いた方法も知られている(特許文献1参照)。
これら従来のコードパターンの光学読み取り用の光源光としては、650nm、800nm又は950nm付近に発光波長を有する半導体レーザー又は発光ダイオードが主として用いられている。コードパターンの検出は例えばCCDセンサーを用いて行うこともできるが、光源光の波長域が制約されるために、可視光領域に吸収帯のあるカーボンブラックを用いたインキ又はシアン・グリーン系統の赤色/赤外波長域に吸収特性を持つインキにより印刷又はプリントされているのが現状である。
バーコードの印刷方式は、活版、オフセット、フレキソ、グラビアもしくはシルクスクリーン印刷等で、主として、ソース・マーキングと呼ばれる大量印刷が適用されている。バーコードのプリントの方式は、ドットインパクト、熱転写、ダイレクトサーマル、電子写真、インクジェットプリント等で、主として、インストア・マーキングと呼ばれる個別印刷、或いは、小ロットの情報コードラベルの製造に適用されている。
特に、インクジェット記録方法は、材料費が安価であること、高速記録が可能なこと、記録時の騒音が少ないことなどで急速に普及している。
また、上述した可視の情報コードは、印刷物のデザイン上の制約および印字領域の確保といった種々の制約を印刷物にもたらすとして、これらを排除する要求が強まってきている。さらに、証券類の偽造防止目的のためにも、可視光領域に吸収帯を持たないインキを印刷又はプリントすることにより、情報コードを透明化し、印刷物のデザインの自由化、コードパターン印字のための印刷領域確保からの解放、およびコードパターンの目視での判定、識別を困難にしようとする試みがなされている。
この様な透明化(不可視化)の試みの1つとして、可視光線領域外の赤外線を主に吸収するインキを用いて、赤外線吸収パターンを形成することが知られている(特許文献2または3参照)。しかしながら、従来の透明化技術では、赤外線吸収性は高いものの、可視領域にも吸収性を有しているため、赤外線吸収パターンの不可視化がいまだ不十分であり、また赤外線吸収性が不十分なため可視画像と混在するときの識別能が不十分であるという問題点があった。さらに、透明化を改良したものとしてシアニン色素を用いることも提案されているが(特許文献4参照)、光および湿熱堅牢性が悪かった。さらに、固体微粒子分散状のレーキ化されたシアニン染料(特許文献5参照)、シアニン化合物の固体微粒子分散物(特許文献6参照)、ピリジル基を有するシアニン色素(特許文献7参照)が知られているが耐光性、耐湿熱性および耐水性が十分ではなかった。
また、赤外線吸収剤を含むトナーも検討されている(特許文献8参照)。近赤外線吸収剤を含むトナーは不可視トナーとして用いることができ、上記コードパターンなどとする不可視画像の形成に利用できる。しかしながら、上記で開示されたトナーは不可視性及び堅牢性が充分ではなかった(特許文献8参照)。
特許第3706385号公報 特開平7−70496号公報 特開平8−143853号公報 特許第3114293号公報 特開平8−333519号公報 特開平8−245902号公報 特開平10−231435号公報 特開2006−78888号公報
本発明は、分光特性に優れた近赤外吸収画像形成用組成物を用いたインクの提供を目的とする。また、不可視性、耐光性、耐湿熱性、および耐水性に優れた近赤外吸収色素含有画像形成用組成物を用いたインクおよびそれを用いたインクジェット記録方法の提供を目的とする。
前記課題は下記の手段により解決された。
(1)下記一般式(I)で表される色素を含む近赤外吸収画像形成用組成物からなることを特徴とするインク
Figure 0005202915
[式中、Lは7個のメチン基からなるメチン鎖を表す。但し、Lは置換基を有していてもよく、該置換基がアミノ基であることはない。R、R、およびAは各々独立に、置換基を有してもよいアルキル基またはシクロアルキル基を表す。Bは芳香族炭化水素環を形成するために必要な原子群または芳香族複素環を形成するのに必要な原子群を表し、Bにより形成された環は置換基を有してもよい。Yは電荷のバランスに必要なカチオンを表す。RとRとは互いに結合して環を形成してもよい。]
(2)前記一般式(I)で表される色素が下記一般式(II)で表される色素であることを特徴とする(1)に記載のインク
Figure 0005202915
[式中、LおよびYは前記一般式(I)と同義であり、Aはスルホアルキル基を表す。]
(3)前記一般式(I)または(II)で表される色素が会合体を形成していることを特徴とする(1)または(2)に記載のインク
)前記(〜(3)のいずれか1項に記載のインクを用いて近赤外吸収画像を形成することを特徴とするインクジェット記録方法。
本発明の近赤外吸収画像形成用組成物を用いたインクは、可視部の吸収が実質的に無く、それを用いたインクにより形成した画像は耐光性、耐湿熱性、および耐水性に優れる。また、本発明のインクジェット記録方法によれば、上記の優れた近赤外吸収画像形成用組成物を用いたインクにより良好な不可視画像を形成することができ、信頼性の高い近赤外画像の読み取りを実現することができる。
以下、本発明について詳述する。
本発明の近赤外吸収画像形成用組成物には下記一般式(I)で表される色素が含まれる。その組成物は波長750〜1100nmの範囲に吸収極大を示すものであることが好ましい。上記の吸収極大を示す波長(吸収極大波長)は、前記色素が会合体を形成したときのものであってもよい。さらに本発明の近赤外線吸収画像形成用組成物の吸収スペクトルとしては、可視域(400〜600nm)の副吸収が少ないことが好ましく、可視域の吸収が実質的に無い(ここで、実質的に無いとは、目視で確認できない程度をいう。)ことがより好ましい。より具体的には、吸収波長450nmにおける反射濃度(Dv)が吸収極大波長における反射濃度(Dm)の1/5以下であることが好ましく、1/7以下であることがより好ましく、1/10以下であることが特に好ましい。
好ましい吸収波形を得るために、本発明の近赤外線吸収画像形成用組成物は、前記色素を水や溶剤等に溶解させた組成物としてもよいが、耐光性および耐湿熱性向上のために前記色素を会合状態にすることが好ましく(以下、この状態の色素を「会合体色素」ともいう。)、J会合体を含む会合体状態の色素を用いることがより好ましい。
なお、会合体色素は、いわゆるJバンドを形成するため、シャープな吸収スペクトルピークを示す。色素の会合とJバンドについては、例えば、フォトグラフィック・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Photographic Science and Engineering),Vol18,No.323−335(1974))に詳細な記載がある。J会合状態の色素の吸収極大は、溶液状態の色素の吸収極大よりも長波側に移動する。従って、近赤外吸収画像形成用組成物に含まれる色素が会合状態であるか、非会合状態であるかは、吸収極大を測定することで判断できる。
本発明においては、島津製作所社製、UV−3100Pc(商品名)を用いて測定した水中で溶解した色素の吸収極大波長(λma)に対して、同装置により測定した会合後(例えば、後述するレーキ顔料化後)の吸収極大波長(λmb)が30nm以上長波長であるとき、その会合後の色素を会合状態の色素(会合体色素)という。なお、色素がそのままでは水に溶解しにくいときには、レーキ前の色素を水中に溶解してλmaを測定してもよい。また、会合後の吸収極大波長λmbはインクとして印字後に測定することが実際的である。ここで、より良好な会合状態として、水中溶解状態での吸収極大波長と会合後の吸収極大波長との差(λmb−λma)を、40nm以上とした会合体色素であることが好ましく、50nm以上とした会合体色素であることがより好ましい。
本発明の近赤外吸収組成物は一般式(I)で表される色素、好ましくはその会合体色素を含有する。
Figure 0005202915
式中、Lは7個のメチン基からなるメチン鎖を表す。但し、Lは置換基を有していてもよく、該置換基がアミノ基であることはない。ここで、「アミノ基」とは、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基(環状アミノ基を含む。)を含む。R、RおよびAは各々独立に、置換基を有してもよいアルキル基またはシクロアルキル基を表し、Bは芳香族炭化水素環を形成するために必要な原子群または芳香族複素環を形成するのに必要な原子群を表し、Bにより形成された環は置換基を有してもよい。Yは電荷のバランスに必要なカチオンを表す(Yは電荷のバランスに必要がなければなくてもよい。このことは下記一般式(II)においても同じである。)。RとRとは互いに結合して環を形成してもよい。
Bで形成される芳香族炭化水素環としてはベンゼン環またはナフタレン環を挙げることができる。芳香族複素環としては、環構成原子に少なくとも1つの窒素原子、酸素原子または硫黄原子を有するものが好ましく、5〜10員環であるものがより好ましく、該環は他の環(脂環、芳香環または複素環)で縮合していても、置換基を有していても構わない。該芳香族複素環としてはピリジン環、ジベンゾフラン環またはカルバゾール環などを挙げることができる。
で表わされる7個のメチンからなるメチン鎖の置換基の例としてはアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、ハロゲン原子、アリール基、複素環基、ORまたはSRが挙げられる。ここで、Rは水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基またはアリール基を表す。置換基の置換位置は中央(メソ位)が好ましい。また、メチン鎖が互いに連結して、あるいはメチン鎖上の置換基が互いに結合して、5または6員環を形成してもよい。
本発明において、R、R、A、およびRにおけるアルキル基は、鎖状または分岐であっても、また置換基を有していてもよい。R、R、A、およびRにおけるシクロアルキル基は置換基を有してもよい。このうち、本発明においては、鎖状もしくは分岐のアルキル基が好ましい。アルキル基の炭素原子数は、1乃至20が好ましく、1乃至8であることがより好ましく、1乃至4であることが特に好ましい。シクロアルキル基の炭素原子数は、3乃至20が好ましく、1乃至8であることがより好ましい。アルキル基またはシクロアルキル基の例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、シクロプロピル、シクロヘキシル、および2−エチルヘキシルが含まれる。
アルキル基またはシクロアルキル基の置換基としては、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、またはヨウ素原子)、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アリール基、複素環基、−OR10、−COR11、−COOR12、−OCOR13、−NR1415、−NHCOR16、−CONR1718、−NHCONR1920、−NHCOOR21、−SR22、−SO23、−SOOR24、−NHSO25または−SONR2627が挙げられる。R10〜R27は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アリール基、または複素環基を表す。なお、−COOR12のR12が水素の場合(すなわち、−COOR12がカルボキシル基である場合)および−SOOR24のR24が水素原子の場合(すなわち、−SOOR24がスルホ基である場合)は、水素原子が解離しても、塩の状態であってもよい。
このような置換アルキル基の例には、2−ヒドロキシエチル、2−カルボキシエチル、2−メトキシエチル、2−ジエチルアミノエチル、3−スルホプロピル、および4−スルホブチルが含まれる。
本発明において、上記置換基で示したアリール基はフェニル基またはナフチル基が好ましく、さらに置換基で置換されていてもよい。該置換基の例としては上記のアルキル基における置換基で挙げた置換基と同じであり、さらにニトロ基およびシアノ基が含まれる。置換アリール基の例には、4−カルボキシフェニル、4−アセトアミドフェニル、3−メタンスルホンアミドフェニル、4−メトキシフェニル、3−カルボキシフェニル、3,5−ジカルボキシフェニル、4−メタンスルホンアミドフェニル、および4−ブタンスルホンアミドフェニルが挙げられる。
本発明において、上記置換基で示した複素環基は、置換基を有していてもよい。複素環基の複素環は、5または6員環であることが好ましい。複素環に、脂肪族環、芳香族環または他の複素環が縮合していてもよい。複素環(縮合環を含む)の例には、ピリジン環、ピペリジン環、フラン環、フルフラン環、チオフェン環、ピロール環、キノリン環、モルホリン環、インドール環、イミダゾール環、ピラゾール環、カルバゾール環、フェノチアジン環、フェノキサジン環、インドリン環、チアゾール環、ピラジン環、チアジアジン環、ベンゾキノリン環、およびチアジアゾール環が含まれる。複素環の置換基は、上記のアリール基における置換基と同じである。
Yで表されるカチオンは、アルカリ金属イオン(例、Li、Na、K)、アルカリ土類金属イオン(例、Mg2+、Ca2+、Ba2+、Sr2+)、遷移金属イオン(例、Ag 、Fe、Co2+、Ni2+、Cu2+、Zn2+)、その他の金属イオン(例、Al3+)、アンモニウムイオン、トリエチルアンモニウムイオン、トリブチルアンモニウムイオン、ピリジニウムイオン、およびテトラブチルアンモニウムイオンなどが好ましく、アルカリ土類金属イオン(例、Mg2+、Ca2+、Ba2+、Sr2+)、遷移金属イオン(例、Ag、Fe、Co2+、Ni2+、Cu2+、Zn2+)、その他の金属イオン(例、Al3+)等の多価金属イオンであることが特に好ましい。
もしくはRで表わされる基がアルキル基であるとき炭素原子数1〜3の低級アルキル基が好ましい。またこのときRとRとが互いに連結して炭素原子数5〜6のシクロ環を形成した場合も好ましい。
もしくはRで表わされる基がシクロアルキル基であるとき炭素原子数が3〜8であることが好ましく、5〜6であることがより好ましい。
Aはスルホ基を有するアルキル基(例、スルホエチル、スルホプロピル、スルホブチル)が好ましい。
一般式(I)で表される色素は、一般式(II)で表される色素であることが好ましく、その会合性色素であることがより好ましい。
Figure 0005202915
式中、LおよびYは、前記一般式(I)と同義であり、Aはスルホアルキル基を表す(スルホアルキル基は、スルホ基を有するアルキル基であり、例えば、スルホエチル、スルホプロピル、スルホブチルが挙げられ、好ましい。)。ただし、Yは、一般式(II)においてはとくにMg2+、Ca2+、又はZn2+であることが好ましい。
以下に本発明の一般式(I)で表される色素の具体例を示すが、それにより本発明が限定して解釈されるものではない。なお、Meはメチル基を表し、Phはフェニル基を表す。
Figure 0005202915
Figure 0005202915
Figure 0005202915
上記一般式(I)又は(II)で表される色素は、例えば、エフ・エム・ハーマー(F.M.Harmer)著「ヘテロサイクリック・コンパウンズーシアニンダイズ・アンド・リレイテッド・コンパウンズ(Heterocyclic Compounds Cyanine Dyes and Related Compounds)」、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wiley & Sons)社ーニューヨーク、ロンドン、1964年刊、およびデー・エム・スターマー(D.M.Sturmer)著「ヘテロサイクリック・コンパウンズースペシャル・トッピクス・イン・ヘテロサイクリック・ケミストリー(Heterocyclic Compounds−Special topics in heterocyclic chmistry)」、第18章、第14節、482〜515頁、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wiley & Sons)社ーニューヨーク、ロンドン、1977年刊、「ロッズ・ケミストリー・オブ・カーボン・コンパウンズ(Rodd’s Chemistry of Carbon Compounds)」2nd.Ed.vol.IV,partB,1977年刊、第15章、369〜422頁、エルセビア・サイエンス・パブリック・カンパニー・インク(Elsevier Science Publishing Company Inc.)社刊、ニューヨーク、特開平6ー313939号公報および同5ー88293号公報等を参考にして合成できる。
本発明の近赤外吸収画像形成用組成物においては、前述のとおり、一般式(I)で表される色素(以下、一般式(I)で表される色素というとき、特に断らない限り、その好ましい色素として一般式(II)で表される色素を含む意味に用いる。)を会合体色素とすることが好ましい。該会合体色素の形成は一般式(I)で表わされる色素を水に溶解し、ゼラチンまたは塩(例えば、塩化バリウム、塩化カルシウムなど)を添加して水中で会合体色素とすることができ、レーキ顔料化して固体微粒子として分散させた会合体色素とすることが好ましい。また、レーキ顔料化は一般式(I)で表される色素の水溶液に金属塩(例えば、塩化マグネシウム,塩化亜鉛、または塩化バリウム)の水溶液を添加することで行うこともできる。逆に上記金属塩の水溶液に一般式(I)で表される色素の水溶液を添加してもよい。なお、ここでの説明はレーキ顔料を誘導する態様について説明したが、一般式(I)で表される色素にはレーキ顔料化したもの及びレーキ顔料化前のものが含まれ、なかでもレーキ顔料化したものが好ましい。
本発明の近赤外吸収画像形成用組成物における一般式(I)で表される化合物の含有量は、必要に応じて調節することができるが、近赤外吸収画像形成用組成物中に0.1〜30質量%含有させることが好ましく、0.5〜10質量%含有させることがより好ましい。
一般式(I)で表される色素のレーキ顔料(もしくは誘導レーキ顔料)の固体微粒子分散物は、例えば、株式会社 技術情報協会 発行の「顔料分散技術−表面処理と分散剤の使い方および分散性評価−」、株式会社 朝倉書店発行の「顔料の事典」、株式会社 技術情報協会発行の「最新『顔料分散』実務ノウハウ・事例集」に詳しく記載されている。固体微粒子分散物にするためには、通常の分散機を用いることができる。分散機の例には、ボールミル、振動ボールミル、遊星ボールミル、サンドミル、コロイドミル、ジェットミル及びローラミルが含まれる。分散機については、特開昭52−92716号公報及び国際公開第88/074794号パンフレットに記載がある。縦型又は横型の媒体分散機が好ましい。
分散は、適当な媒体(例、水、アルコール、シクロヘキサノン、2−メトキシー1−メチルエチル アセテート)の存在下で実施してもよい。分散用界面活性剤を用いることが好ましい。分散用界面活性剤としては、アニオン界面活性剤(特開昭52−92716号公報及び国際公開第88/074794号パンフレットに記載)が好ましく用いられる。必要に応じてアニオン性ポリマー、ノニオン性界面活性剤あるいはカチオン性界面活性剤を用いてもよい。
一般式(I)で表される色素を適当な溶媒中に溶解した後、その溶液に貧溶媒を添加して、微粒子化し、必要に応じてその粉末を得てもよい。この場合も、上記の分散用界面活性剤を用いてもよい。あるいはpHを調整することによって溶解し、次にpHを変化させて色素の微粒子を析出させてもよい。この微粒子も上述した会合体色素であることが好ましい。
会合体色素が微粒子(または微結晶)である場合、平均粒径1000μm以下であることが好ましく、0.001μm〜100μmであることがより好ましく、0.005μm〜50μmであることが特に好ましい。
本発明の近赤外吸収画像形成用組成物を調製するに当たり、一般式(I)で表される色素のレーキ顔料(もしくは誘導レーキ顔料)の分散性を向上させる目的で通常の顔料用分散剤や界面活性剤を添加することができる。これらの分散剤としては、多くの種類の化合物が用いられるが、例えば、フタロシアニン誘導体(市販品:EFKA−745(商品名、エフカ社製))、ソルスパース5000(商品名、ゼネカ社製);オルガノシロキサンポリマーKP341(商品名、信越化学工業(株)社製)、(メタ)アクリル酸系(共)重合体ポリフローNo.75、No.90、No.95(商品名、共栄社油脂化学工業(株)社製)、W001(商品名、裕商(株)社製)等のカチオン系界面活性剤;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールジラウレート、ポリエチレングリコールジステアレート、ソルビタン脂肪酸エステル等のノニオン系界面活性剤;W004、W005、W017(商品名、裕商(株)社製)等のアニオン系界面活性剤;EFKA−46、EFKA−47、EFKA−47EA、EFKAポリマー100、EFKAポリマー400、EFKAポリマー401、EFKAポリマー450(以上、商品名、森下産業(株)製)、ディスパースエイド6、ディスパースエイド8、ディスパースエイド15、ディスパースエイド9100(商品名、サンノプコ(株)社製)等の高分子分散剤;ソルスパース3000、5000、9000、12000、13240、13940、17000、24000、26000、28000などの各種ソルスパース分散剤(商品名、ゼネカ(株)社製);アデカプルロニックL31、F38、L42、L44、L61、L64、F68、L72、P95、F77、P84、F87、P94、L101、P103、F108、L121、P−123(商品名、旭電化(株)社製)およびイソネットS−20(商品名、三洋化成(株)社製)が挙げられる。
上記分散剤は適宜選定して用いることができ、例えば、カチオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、高分子分散剤等が挙げられる。
また、特開平10−254133号公報に記載される主鎖部に特定の酸アミド基含有モノマーおよび四級アンモニウム塩モノマー残基を有するグラフト共重合体は、顔料を微分散する優れた作用を有することから、上記分散剤として用いることができる。上記グラフト共重合体を用いることによって、エネルギーや時間の消費を低減しながら顔料を微細に分散させることができ、且つ、分散した顔料が、時間経過しても凝集したり沈降したりすることがなく長期にわたる分散安定性を維持することができる。
上記分散剤は、単独で用いてもよくまた2種以上組み合わせて用いてもよい。上記分散剤の本発明の組成物中の添加量は、一般式(I)で表される化合物のレーキ顔料(もしくは誘導レーキ顔料)100質量部に対して1〜150質量部程度が好ましい。
本発明のインクは、上記の近赤外吸収画像形成用組成物からなり、一般式(I)で表される色素の少なくとも一種を含有する。本発明のインクは、媒体を含有させたインクジェット記録用インクもしくは印刷用インクとすることが好ましい。
本発明のインクは、親油性媒体や水性媒体中に、前記一般式(I)で表される色素を溶解及び/又は分散させることによって作製することができる。このとき水性媒体を用いることが好ましい(ただし、本発明のインクには、媒体を用いないものも含まれる。)。必要に応じてその他の添加剤を含有させてもよい。添加剤としては、例えば、乾燥防止剤(湿潤剤)、褪色防止剤、乳化安定剤、浸透促進剤、紫外線吸収剤、防腐剤、防黴剤、pH調整剤、表面張力調整剤、消泡剤、粘度調整剤、分散剤、分散安定剤、防錆剤、キレート剤等の添加剤が挙げられる。これらの各種添加剤は、水溶性インクの場合にはインク液に直接添加する。油溶性染料を分散物の形で用いる場合には、染料分散物の調製後分散物に添加するのが一般的であるが、調製時に油相または水相に添加してもよい。
添加剤として、ポリマーを含んでいてもよい。ポリマーとしてはゼラチン、セルロース誘導体、アルギン酸などの天然ポリマーの他に水分散ポリマーでもよい。ゼラチンが最も好ましい。
尚、ポリマーの水性分散物の分散状態としては、ポリマーが分散媒中に乳化されているもの、乳化重合されたもの、ミセル分散されたもの、あるいはポリマー分子中に部分的に親水的な構造を持つもの等いずれでもよい。なお、本発明のポリマーの水性分散物(または単に水分散物と呼ぶ)については「合成樹脂エマルジョン(奥田平、稲垣寛編集、高分子刊行会発行(1978))」、「合成ラテックスの応用(杉村孝明、片岡靖男、鈴木聡一、笠原啓司編集、高分子刊行会発行(1993))」、「合成ラテックスの化学(室井宗一著、高分子刊行会発行(1970))」等に記載されている。分散粒子の平均粒径は1〜50000nm、より好ましくは5〜1000nm程度の範囲が好ましい。分散粒子の粒径分布に関しては特に制限はなく、広い粒径分布を持つものでも単分散の粒径分布を持つものでもよい。
なお、水分散物としては下記のような市販ポリマーを用いてもよい。
スーパフレックス830、460、870、420、420NS(第一工業製薬製ポリウレタン)、ボンディック1370NS、1320NS、ハイドランHw140SF、WLS201、WLS202、WLS213(大日本インキ化学工業製ポリウレタン)、オレスターUD350、UD500、UD600(三井化学製ポリウレタン)、ネオレッツR972、R966、R9660(楠本化成製ポリウレタン)、ファインテックスEs650、Es2200(大日本インキ化学工業製ポリエステル)、バイロナールMD1100、MD1400、MD1480(東洋紡製ポリエステル)、ジュリマーET325、ET410、AT-613、SEK301(日本純薬製アクリル)、ボンコートAN117、AN226(大日本インキ化学工業製アクリル)、ラックスターDS616、DS807(大日本インキ化学工業製スチレン−ブタジエンゴム)、ニッポールLX110、LX206、LX426、LX433(日本ゼオン製スチレン−ブタジエンゴム)、ニッポールLX513、LX1551、LX550、LX1571(日本ゼオン製アクリロニトリル−ブタジエンゴム)(いずれも商品名)。
前記乾燥防止剤はインクジェット記録方式に用いるノズルのインク噴射口において該インクジェット用インクが乾燥することによる目詰まりを防止する目的で好適に使用される。
乾燥防止剤としては、水より蒸気圧の低い水溶性有機溶剤が好ましい。具体的な例としてはエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、チオジグリコール、ジチオジグリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、アセチレングリコール誘導体、グリセリン、トリメチロールプロパン等に代表される多価アルコール類、エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノエチル(又はブチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類、2−ピロリドン、N−メチルー2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−エチルモルホリン等の複素環類、スルホラン、ジメチルスルホキシド、3−スルホレン等の含硫黄化合物、ジアセトンアルコール、ジエタノールアミン等の多官能化合物、尿素誘導体が挙げられる。これらのうちグリセリン、ジエチレングリコール等の多価アルコールがより好ましい。また上記の乾燥防止剤は単独で用いてもよいし2種以上併用してもよい。これらの乾燥防止剤はインク中に10〜50質量%含有することが好ましい。
前記浸透促進剤は、インクジェット用インクを紙により良く浸透させる目的で好適に使用される。前記浸透促進剤としてはエタノール、イソプロパノール、ブタノール,ジ(トリ)エチレングリコールモノブチルエーテル、1,2−ヘキサンジオール等のアルコール類やラウリル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウムやノニオン性界面活性剤等を用いることができる。これらはインク中に5〜30質量%含有すれば通常充分な効果があり、印字の滲み、紙抜け(プリントスルー)を起こさない添加量の範囲で使用するのが好ましい。
前記紫外線吸収剤は、画像の保存性を向上させる目的で使用される。前記紫外線吸収剤としては特開昭58−185677号公報、同61−190537号公報、特開平2−782号公報、同5−197075号公報、同9−34057号公報等に記載されたベンゾトリアゾール系化合物、特開昭46−2784号公報、特開平5−194483号公報、米国特許第3214463号等に記載されたベンゾフェノン系化合物、特公昭48−30492号公報、同56−21141号公報、特開平10−88106号公報等に記載された桂皮酸系化合物、特開平4−298503号公報、同8−53427号公報、同8−239368号公報、同10−182621号公報、特表平8−501291号公報等に記載されたトリアジン系化合物、リサーチ・ディスクロージャーNo.24239号に記載された化合物やスチルベン系、ベンズオキサゾール系化合物に代表される紫外線を吸収して蛍光を発する化合物、いわゆる蛍光増白剤も用いることができる。
前記褪色防止剤は、画像の保存性を向上させる目的で使用される。前記褪色防止剤としては、各種の有機系及び金属錯体系の褪色防止剤を使用することができる。有機の褪色防止剤としてはハイドロキノン類、アルコキシフェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェノール類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマン類、アルコキシアニリン類、ヘテロ環類などがあり、金属錯体としてはニッケル錯体、亜鉛錯体などがある。より具体的にはリサーチ・ディスクロージャーNo.17643の第VIIのIないしJ項、同No.15162、同No.18716の650頁左欄、同No.36544の527頁、同No.307105の872頁、同No.15162に引用された特許に記載された化合物や特開昭62−215272号公報の127頁〜137頁に記載された代表的化合物の一般式及び化合物例に含まれる化合物を使用することができる。
前記防黴剤としてはデヒドロ酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ナトリウムピリジンチオン−1−オキシド、p−ヒドロキシ安息香酸エチルエステル、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンおよびその塩等が挙げられる。これらはインク中に0.02〜1.00質量%使用するのが好ましい。
前記pH調整剤としては前記中和剤(有機塩基、無機アルカリ)を用いることができる。前記pH調整剤はインクジェット用インクの保存安定性を向上させる目的で、該インクジェット用インクがpH6〜10となるように添加するのが好ましく、pH7〜10となるように添加するのがより好ましい。
前記表面張力調整剤としてはノニオン、カチオンあるいはアニオン界面活性剤が挙げられる。本発明のインクジェット用インクの表面張力は20〜60mN/mが好ましい。さらに25〜45mN/mが好ましい。また本発明のインクジェット用インクの粘度は30mPa・s以下が好ましい。更に20mPa・s以下に調整することがより好ましい。界面活性剤の例としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等のアニオン系界面活性剤や、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシプロピレンブロックコポリマー等のノニオン系界面活性剤が好ましい。また、アセチレン系ポリオキシエチレンオキシド界面活性剤であるSURFYNOLS(AirProducts&Chemicals社)も好ましく用いられる。また、N,N−ジメチル−N−アルキルアミンオキシドのようなアミンオキシド型の両性界面活性剤等も好ましい。更に、特開昭59−157,636号公報の第(37)〜(38)頁、リサーチ・ディスクロージャーNo.308119(1989年)記載の界面活性剤として挙げたものも使うことができる。
前記消泡剤としては、フッ素系、シリコーン系化合物やEDTAに代表されるキレート剤等も必要に応じて使用することができる。
本発明のインクには、前述のとおり、水性媒体を含有させることが好ましい。水性媒体は水を主成分とし、所望により、水混和性有機溶剤を添加した混合物を用いることができる。前記水混和性有機溶剤の例には、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、t−ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール)、グリコール誘導体(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングルコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル)、アミン(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ポリエチレンイミン、テトラメチルプロピレンジアミン)及びその他の極性溶媒(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、アセトニトリル、アセトン)が含まれる。尚、前記水混和性有機溶剤は、二種類以上を併用してもよい。
上記のインクジェット記録用インクの調製方法については、特開平5−148436号、同5−295312号、同7−97541号、同7−82515号、同7−118584号、特開平11−286637号、同11−286637号、特願2000−87539号、同2000−80259号、同2000−78491号、同2000−203857号の各公報に詳細が記載されていて、本発明のインクの調製にも利用できる。
本発明のインクにおいては、一般式(I)で表される化合物を0.2〜10質量%以下含有させることが好ましく、0.5〜9質量%含有させることがより好ましい。また、本発明のインクには、上記一般式(I)で表される化合物とともに、他の色素を併用してもよい。2種類以上の色素を併用する場合は、色素の含有量の合計を前記範囲とすることが好ましい。
なお、単色の画像を形成する場合やフルカラー画像を形成する場合にも、本発明の近赤外吸収画像形成用組成物中に、これらのインクに使用されている可視吸収色素もしくは顔料を含有してもよく、または本発明の近赤外吸収画像形成用組成物のインクをこれらのインクとともに用いてもよい。ここで、フルカラー画像を形成するためには、マゼンタ色調インク、シアン色調インクおよびイエロー色調インクが挙げられ、また、色調を整えるために、さらにブラック色調インクが挙げられる。
本発明のインクジェット記録方法は、前記インクにエネルギーを供与して、受像材料(例えば、普通紙、樹脂コート紙、例えば特開平8−169172号公報、同8−27693号公報、同2−276670号公報、同7−276789号公報、同9−323475号公報、特開昭62−238783号公報、特開平10−153989号公報、同10−217473号公報、同10−235995号公報、同10−337947号公報、同10−217597号公報、同10−337947号公報等に記載されているインクジェット専用紙、フィルム、電子写真共用紙、布帛、ガラス、金属、陶磁器等)に画像を形成する。
また、受像材料としてプラスチックフィルム、プラスチック板、およびガラス板なども用いることができる。
上記プラスチックフィルムおよびプラスチック板の原料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、およびポリエチレンナフタレートなどのポリエステル類;ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン、EVAなどのポリオレフィン類;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのビニル系樹脂;その他、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリサルホン(PSF)、ポリエーテルサルホン(PES)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド、ポリイミド、アクリル樹脂、トリアセチルセルロース(TAC)などを用いることができる。
これらのフィルムに前記、添加剤であげたポリマーが塗布されていてもよい。さらに、硬化剤を含んでいてもよい。硬化剤として、エポキシ系、カルボジイミド系、メラミン系、イソシアネート系、シクロカーボネート系、ヒドラジン系等の任意の架橋剤を用いることができる。これらの硬化剤については、例えば文献(「架橋剤ハンドブック」山下晋三ら編集、大成社、昭和56年発行)に記載されている。
これらのうち、エポキシ系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、メラミン系架橋剤、イソシアネート系架橋剤が特に好ましい。
さらに、エポキシ系架橋剤が好ましい。エポキシ系架橋剤とは、分子内に2つ以上のエポキシ基を有する化合物である。本実施の形態では、これらの化合物は、特に制限なく使用できる。
エポキシ系架橋剤の例としては、例えばディナコールEX614B、EX521、EX512、EX301、EX313、EX314、EX810、EX811(商品名、ナガセケムテックス製)等がある。
画像を形成する際に、光沢性や耐水性を与えたり耐候性を改善する目的からポリマーラテックス化合物を併用してもよい。ラテックス化合物を受像材料に付与する時期については、着色剤を付与する前であっても,後であっても、また同時であってもよく、したがって添加する場所も受像紙中であっても、インク中であってもよく、あるいはポリマーラテックス単独の液状物として使用しても良い。具体的には、特開2002−166638号、特開2002−121440号、特開2002−154201号、特開2002−144696号、特開2002−80759号、特開2002−187342号、特開2002−172774号の各公報に記載された方法を好ましく用いることができる。
本発明のインクジェット記録方法における記録方式に制限はなく、例えば静電誘引力を利用してインクを吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の振動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式)、電気信号を音響ビームに変えインクに照射して、放射圧を利用してインクを吐出させる音響インクジェット方式、及びインクを加熱して気泡を形成し、生じた圧力を利用するサーマルインクジェット方式等に用いられる。インクジェット記録方式には、フォトインクと称する濃度の低いインクを小さい体積で多数射出する方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のインクを用いて画質を改良する方式や無色透明のインクを用いる方式が含まれる。また、インクジェットプリントをするのに用いられる記録紙および記録フィルムについては特開2003−277662号公報などに記載されている。
子写真用トナーは、上記の近赤外吸収画像形成用組成物を含み、少なくとも結着樹脂及び一般式(I)で表される色素を含むものであることが好ましく、光定着用トナーや不可視トナーとして用いることが好ましい。
ここで、前記不可視トナーとは、赤外線などの不可視光を用いて解読するためのトナーであり、用紙等にトナー画像として定着した場合目視で認識できる場合を含み、目視で認識できても、できなくともよく、不可視光によって読み取りを行うことのできるトナーを指す。すなわち、バーコードのような赤外線吸収パターン等の不可視画像を形成するためのトナーをいう。着色剤は明らかに着色剤の存在を確認できないレベルの1質量%以下であれば添加しても不可視トナーと呼ぶことができる。なお、不可視トナーには、光定着される不可視トナーも含まれる。
子写真用トナーには、通常の結着樹脂を含有させることができる。結着樹脂の主成分としては、ポリエステル、ポリオレフィンが好ましいが、スチレンとアクリル酸またはメタクリル酸との共重合体、ポリ塩化ビニル、フェノール樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール、テルペン樹脂、クマロンインデン樹脂、石油系樹脂、ポリエーテルポリオール樹脂等などを単独または併用することができる。耐久性や透光性等の点から、ポリエステル系樹脂またはノルボルネンポリオレフィン樹脂を使用することが好ましい。なお、トナーに使用される結着樹脂のTg(ガラス転移点)は、好ましくは50〜70℃の範囲である。
子写真用トナーには、必要に応じて帯電制御剤やワックスを加えるようにしてもよい。帯電制御剤としては、カリックスアレン、ニグロシン系染料、四級アンモニウム塩、アミノ基含有のポリマー、含金属アゾ染料、サリチル酸の錯化合物、フェノール化合物、アゾクロム系、アゾ亜鉛系などが使用できる。その他、トナーには鉄粉、マグネタイト、フェライト等の磁性材料を混合し磁性トナーでも使用できる。
子写真用トナーに含有させるワックスとしては、エステルワックス、ポリエチレン、ポリプロピレンまたはポリエチレンとポリプロピレンの共重合物が最も好ましいが、ポリグリセリンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、カルナバワックス、サゾールワックス、モンタン酸エステルワックス、脱酸カルナバワックス、パルミチン酸、ステアリン酸、モンタン酸、ブランジン酸、エレオステアリン酸、バリナリン酸などの不飽和脂肪酸類、ステアリンアルコール、アラルキルアルコール、ベヘニルアルコール、カルナウビルアルコール、セリルアルコール、メリシルアルコール、あるいは更に長鎖のアルキル基を有する長鎖アルキルアルコール類などの飽和アルコール類;ソルビトールなどの多価アルコール類;リノール酸アミド、オレイン酸アミド、ラウリン酸アミドなどの脂肪酸アミド類;メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスカプリン酸アミド、エチレンビスラウリン酸アミド、ヘキサメチレンビスステアリン酸アミドなどの飽和脂肪酸ビスアミド類、エチレンビスオレイン酸アミド、ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド、N,N’−ジオレイルアジピン酸アミド、N,N’−ジオレイルセバシン酸アミドなどの、不飽和脂肪酸アミド類;m−キシレンビスステアリン酸アミド、N,N’−ジステアリルイソフタル酸アミドなどの芳香族系ビスアミド類;ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムなどの脂肪酸金属塩(一般に金属石けんといわれているもの);脂肪族炭化水素系ワックスにスチレンやアクリル酸などのビニル系モノマーを用いてグラフト化させたワックス類;ベヘニン酸モノグリセリドなどの脂肪酸と多価アルコールの部分エステル化物;植物性油脂の水素添加などによって得られるヒドロキシル基を有するメチルエステル化合物などが挙げられる。
子写真用トナーを製造するにあたっては、一般に使用されている混練粉砕法や湿式造粒法等を利用することができる。ここで、湿式造粒法としては、懸濁重合法、乳化重合法、乳化重合凝集法、ソープフリー乳化重合法、非水分散重合法、in−situ重合法、界面重合法、乳化分散造粒法等を用いることができる。
前記混練粉砕法で作製するには、結着樹脂、一般式(I)で表される色素、ワックス、帯電制御剤、及びその他の添加剤等を、ヘンシェルミキサー、ボールミル等の混合機により充分混合し、加熱ロール、ニーダー、エクストルーダの如き熱混練機を用いて溶融混練して樹脂類を互いに相溶せしめた中に、上記の剤等を分散または溶解せしめ、冷却固化後粉砕及び分級を行ってトナーを得ることができる。一般式(I)で表される色素は溶融混練の前に添加してもよいし、溶融混連のあとに添加してもよい。また、一般式(I)で表される色素の分散性を向上させるため、マスターバッチを行ってもよい。
子写真用トナーにおいて、一般式(I)で表される色素の含有量は特に限定されないが、0.1〜30質量%であることが好ましく、0.5〜10質量%であることがより好ましい。
子写真用トナーは、その体積平均粒径D50vが3〜10μmの範囲が好ましく、4〜8μmの範囲内であることがより好ましい。また、その個数平均粒径D50pに対する体積平均粒径D50vの比(D50v/D50p)が1.0〜1.25の範囲であることが好ましい。そして、このように小粒径で粒径の揃ったトナーを使用することにより、トナーの帯電性能のバラツキが抑制されて、形成される画像におけるカブリが低減されると共に、トナーの定着性を向上させることができる。また、形成される画像における細線再現性やドット再現性も向上させることができる。
子写真記録方法においては、複写機、プリンタ、印刷機などにおける通常の態様によればよく、例えば以下のような画像形成態様が挙げられる。まず、感光体ドラムの光導電性絶縁体表面に正または負の均一な静電荷を与える帯電工程の後、光導電性絶縁体表面に例えばレーザ光を照射し、絶縁体表面上の静電荷を部分的に消去して画像情報に応じた静電潜像を形成する。次いで、例えば光導電性絶縁体上の静電荷の残った潜像部分にトナー(静電荷像現像用トナー)と呼ばれる現像剤の微粉体を付着させ、潜像をトナー像に可視化する。このようにして得られたトナー像を印刷物となすため、一般的に、記録紙などの記録媒体に静電的に転写し、その後トナー像は記録媒体に定着される。
上記転写後のトナー像の定着には、加圧、加熱あるいはこれらを併用した方法によってトナーを溶融させた後に固化定着させる方法、もしくは光エネルギーを照射してトナーを溶融させた後に固化定着させる方法などがある。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1・比較例1)
<インク1の調製>
下記の成分をアイガーモーターミルを用いて3時間分散させ、前記例示色素(1−4)を含有する本発明の組成物試料1を得た。
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・花王(株)社製 デモールSNB(商品名) 0.5g
・前記例示色素(1−4) 5.0g
・HO 50.0g
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下記の各成分を混合し35℃で1時間撹拌した。その後、平均孔径5μmのミクロフィルターで減圧濾過して、本発明のインク試料(インク1)を得た。なお、残りは超純水(比抵抗値18M・Ω以上)を添加し、全量が100部となるように調製した。
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上記組成物試料1 40.3質量部
グリセリン 10質量部
トリエチレングリコール 10質量部
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 10質量部
トリエタノールアミン 0.2質量部
オルフィンE1010(商品名)*1 1質量部
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*1:日信化学(株)社製のアセチレングリコール系界面活性剤
(印画物1a、1bの形成)
上記インク1をインクジェットプリンターPM−A700(商品名、EPSON社製)用のブラックインク用のインクカートリッジに詰めてフォト光沢紙(EPSON社製PM写真紙<光沢>(KA420PSK、EPSON)(商品名)にカラー設定「黒」にてベタ印字し、印画物1aを得た。
上記インク1をインクジェットプリンターPM−A700(商品名、EPSON社製)用のブラックインク用のインクカートリッジに詰めてフォト光沢紙(EPSON社製PM写真紙<光沢>(KA420PSK、EPSON)(商品名)上の「高精細カラーディジタル標準画像データ(ISO/JIS−SCID)」にカラー設定「黒」にて線幅200μで線間隔2mmのバーコード状のマイクロラインを印字し、印画物1bを得た。
<インク2〜5の調製及びそれらを用いた印画物の形成>
下記表1に示した前記例示色素を用いた以外、インク1と同様にしてインク2〜5をそれぞれ調製した。さらに、インク1をインク2〜5にそれぞれ代えた以外、印画物1aおよび1bと同様にして、印画物2a〜5a、2b〜5bをそれぞれ作製した。
<比較インクC1の調製>
インク1の代わりにEPSON社製のPM−A700(商品名)用純正ブラックインク(インクC1)を用いた以外は、印画物1aと同様に印画物C1aを,印画物1bと同様に印画物C1bを作製した。
<比較インクC2の調製>
インクジェットプリンターPX−G930(商品名、EPSON社製)およびその純正インク(インクC2)を用い、カラー設定を黒モード、グロスオプチマイザーをOFFモードにして、印画物1bと同様に印画物C2aを,印画物1bと同様に印画物C2bを作製した。
可視域の色濃度に関して、ベタ印字した印画物1a、2a、3a、4a、5a、C1a、およびC2aの可視域での反射濃度の最大濃度部の濃度(Dm)を反射濃度計(X−Rite310TR、商品名、グレタグマクベス社製)を用いて測定した。結果を表1に示す。この結果より、本発明のインクにより形成した印画物は可視光領域の反射濃度が極めて低く本発明によれば不可視性の高い画像が得られることが分かる。
また、UV−3100Pc(商品名、島津製作所社製)を用いて、水中に溶解した各例示色素の吸収極大波長(λma)を測定した(水中での吸収は、レーキ前の色素1mgを水100mlに溶解して極大吸収を測定した。)。これとは別に上記印画物1a〜5aの吸収極大波長(λmb)を同装置により測定した。表1から明らかなように各例示色素は溶液中より印画物において吸収極大波長が十分に長波長側になっており、良好な会合体色素を形成していた。
可視域外の領域の情報読み取りに関しては、印画物1b、2b、3b、4b、5b、C1b、およびC2bを用い、バーコードリーダーとして東研社製THLS−6000&TBR−6000(商品名)(光源として780nmのレーザーを使用したもの)を使用し、光源として赤外発光ダイオード(SHARP、GL480(商品名)、ピーク発光波長950nm)を、受光部としてフォトダイオード(シャープ社製、PD413PI(商品名)、ピーク発光波長960nm)を用いて読み取り可能か否か確認した。
ここで、情報読み取りにおいては、10回行ったうち、いずれも正確に読み取れたものを○、1〜2回読み取り不可のものを△、3回以上読み取り不可のものを×として評価した。その結果を下記表1に示す。
[表1]
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
インク 色素 印画物 Dm λmb 印画物 読み取り λma
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1 1−4 1a 0.29 940nm 1b ○ 840nm
2 1−1 2a 0.20 920nm 2b ○ 780nm
3 1−6 3a 0.25 910nm 3b ○ 850nm
4 1−7 4a 0.20 930nm 4b ○ 813nm
5 1−9 5a 0.26 920nm 5b ○ 800nm
C1 C1a 2.19 C1b ×
C2 C2a 2.18 C2b ○
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
上記の結果が示すように、本発明の近赤外線吸収画像形成用組成物を用いると、不可視性が高く可視画像に影響を与えず、信頼性の高い読み取りを実現する良好なバーコードを印字しうることが分かる。
(実施例2・比較例2)
<インク11>
下記組成の成分をアイガーモーターミルを用いて3時間分散させ、本発明の組成物試料11を得た。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・花王(株)社製 デモールSNB(商品名) 0.5g
・前記例示色素(1−1) 5.0g
・HO 50.0g
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
さらに、下記の成分を添加し、脱イオン水を加え1リットルとした後、30〜40℃で加熱しながら1時時間撹拌した。その後KOH 10mol/LにてpH=9に調製し、平均孔径5μmのミクロフィルターで減圧濾過しインク11を調製した。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ジエチレングリコール 20g
グリセリン 120g
ジエチレングリコールモノブチルエーテル 230g
2−ピロリドン 80g
トリエタノールアミン 17.9g
ベンゾトリアゾール 0.06g
サーフィノールTG(商品名)*2 8.5g
PROXEL XL2(商品名)*3 1.8g
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*2:界面活性剤、エアープロダクツ社製
*3:防腐剤、ゼナカ社製
<インク12及び13の調製>
前記色素(1−1)を、下記表2に示すように変更した以外は、インク試料11の調製と同様にして、インク試料12および13を調製した。
前記色素(1−1)を、下記表2に示すように変更した以外は、インク試料11の調製と同様にしてインク試料C11〜C13それぞれ調製した。なお、比較のための色素aは特許第3114293号明細書に、色素bは特開平8−333519号公報に、色素cは特開平10−231435号公報に記載の色素である。色素を変更する場合は、色素の添加量がインク液に対して等モルとなるようにした。
Figure 0005202915
(画像記録及び評価)
インク試料11〜13、およびC11〜C13について、下記評価を行った。その結果を表2に示した。
なお、表2において、「不可視性」、「耐光性」、「耐湿熱性」、および「耐水性」は、各インクジェット用インクを、インクジェットプリンター(EPSON(株)社製;PM−700C(商品名))でフォト光沢紙(EPSON社製PM写真紙<光沢>(KA420PSK、EPSON)(商品名)に画像を記録した後で評価したものである。
<不可視性>
不可視性については、450nmの反射濃度(Dv)を吸収極大波長の反射濃度(Dm)で除した値(Dv/Dm)が1/10未満のものを「A」とし、同値(Dv/Dm)が1/10以上1/5未満のものを「B」とし、同値(Dv/Dm)が1/5以上のものを「C」として、3段階で評価した。また、画像記録後のPM写真紙の反射スペクトルを上記UV−3100Pcを用いて測定した吸収極大波長λmbの値を示した。
<耐光性>
前記画像を形成したフォト光沢紙に、ウェザーメーター(アトラスC.I65、商品名、アトラス社製)を用いて、キセノン光(85000lx)を3日間照射し、キセノン照射前後の画像濃度をUV−3100Pcを用いて測定し、照射後濃度/照射前濃度=色素残存率として評価した。なお、前記反射濃度は、1、1.5、及び2.0の3点で測定した。
何れの濃度でも色素残存率が70%以上の場合をA、1又は2点が70%未満をB、全ての濃度で70%未満の場合をCとして、三段階で評価した。
<耐湿熱性>
前記画像を形成したフォト光沢紙を、60℃、90%の湿度に設定されたボックス内に7日間放置し、放置後の画像濃度をUV−3100Pcを用いて測定し、放置後濃度/放置前濃度=色素残存率として評価した。なお、前記反射濃度は、1、1.5、及び2.0の3点で測定した。
何れの濃度でも色素残存率が70%以上の場合をA、1又は2点が70%未満をB、全ての濃度で70%未満の場合をCとして、三段階で評価した。
<耐水性>
前記画像を形成したフォト光沢紙を、1時間室温で乾燥した後、10秒間脱イオン水に浸漬し、室温で自然乾燥させ、浸漬後の画像濃度をUV−3100Pcを用いて測定し、浸漬後濃度/浸漬前濃度=色素残存率として評価した。なお、前記反射濃度は、1.0の点で測定した。
色素残存率が70%以上の場合をA、40%〜70%未満をB、40%未満の場合をCとして、三段階で評価した。
<読み取り性>
実施例1・比較例1のときと同様にして測定し評価した。
[表2]
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
インク 色素 不可視性 λmb 耐光性 耐湿熱性 耐水性 読み取り性
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
11 1−1 A 920nm A A A ○
12 1−4 A 940nm A A A ○
13 1−7 A 930nm A A A ○
C11 a C 830nm C B B ○
C12 b B 920nm C B A △
C13 c B 920nm B B B ○
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
表2から明らかなように、本発明のインクにより記録した画像は不可視性に優れ、耐光性、耐湿熱性、および耐水性のすべてにおいて優れるものであった。また、バーコードの読み取り性においても良好な結果を示した。
さらに、耐光試験を行った後の各印画物についての読み取り性についても上記と同様にして試験を行った。その結果、本発明のインク11〜13により形成した印画物については読み取ることができたのに対し、比較のためのインクC11〜C13により形成した印画物については読み取ることができなかった。
参考例1
<トナー101の調製>
デモールSNB(花王(株)社製) 0.5g、前記例示色素(1−1) 5.0g 、イオン交換水50.0gの混合物を、アイガーモーターミルを用いて3時間分散させ、濾取、乾燥して色素(1−1)を含有する本発明の組成物粉末101を得た。
スチレン37.5g、アクリル酸ブチル8.7g、アクリル酸1.1g、ドデカンチオール0.5g、1,10−ジアクリロイルオキシドデカン0.2g、上記組成物粉末101 1.5gを混合し、アイガーモーターミルを用いて3時間分散させた。デモールSNB(花王(株)社製) 0.4gをイオン交換水55gに溶解した水溶液に、上記分散液40gを徐々に加えてフラスコ中で分散、乳化させ、10分間ゆっくりと攪拌・混合しながら、過硫酸アンモニウム0.6gを溶解したイオン交換水5gをフラスコに投入し、次いで、フラスコ内を窒素で置換した後、攪拌しながら内温が70℃になるまで加熱し、5時間そのまま乳化重合を継続してアニオン性の樹脂微粒子分散液を得た。分散液を冷却後、濾過、イオン交換水で洗浄した。得られた個体をイオン交換水に再分散し、濾過し、減圧乾燥、粉砕し、トナー試料101を得た。
<トナー102〜106の調製>
前記色素を、下記表3に示すように変更した以外は、トナー試料101の調製と同様にして、トナー試料102〜106を調製した。
得られたトナー試料を、記録媒体として普通紙を用い、熱定着が可能な画像形成装置により印画物(具体的には画像実施例1の印画物1bと同様なバーコード)を形成した。なお、用いた画像形成装置は、熱定着器としてヒートローラーを備えた画像形成装置(富士ゼロックス社製、Docucentre402FS(商品名))である。不可視性、耐光性、および耐湿熱性は実施例2と同様に評価した。なお、トナー付着量は0.7±0.05(mg/cm)の範囲で評価した。その結果を表3に示す。
[表3]
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
試料 色素 不可視性 耐光性 耐湿熱性
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
101 1−1 A A A
102 1−4 A A A
103 1−7 A A A
104 a C C B
105 b B C B
106 c B B B
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
表3から明らかなように、一般式(I)で表される色素を使用したトナーは不可視性、耐光性、及び耐湿熱性のすべてにおいて優れるものであった。また、一般式(I)で表される色素を使用したトナーを用いた記録において、バーコードリーダーとして東研社製THLS−6000&TBR−6000(商品名)(光源として780nmのレーザーを使用したもの)を使用し、光源として赤外発光ダイオード(SHARP、GL480(商品名)、ピーク発光波長950nm)を、受光部としてフォトダイオード(シャープ社製、PD413PI(商品名)、ピーク発光波長960nm)を用いてバーコードの読み取り性も良好であることがわかった。
(実施例
富士フィルム製PET樹脂フィルム(厚み150μm)に、ポリマー分散物として、日本純薬(株)製ポリマーエマルジョン(アクリル樹脂の水分散物);ジュリマーET−410(商品名、固形分含有量30%)を固形分として3g/m、硬化剤としてデナコールEX614B(商品名、ナガセケムテックス(株)製エポキシ系架橋剤)を0.3g/mを塗布し、150℃で10分乾燥させて受像材料aを作成した。
さらに、上記ET−410の代わりにゼラチンを0.3g/mを用いて同様に受像材料bを作成した。
実施例1のインク1を用いて受像材料a及びbに実施例1と同様に印字した。可視部の吸収および読み取り性は実施例1のインク1と同じ結果を得た。
(実施例
実施例1の<インク1の調製>のインク試料の中に2質量部のゼラチンを入れ調製し、実施例1と同様に印字した。可視部の吸収および読み取り性は実施例1のインク1と同じ結果を得た。

Claims (4)

  1. 下記一般式(I)で表される色素を含む近赤外吸収画像形成用組成物からなることを特徴とするインク
    Figure 0005202915
    [式中、Lは7個のメチン基からなるメチン鎖を表す。但し、Lは置換基を有していてもよく、該置換基がアミノ基であることはない。R、R、およびAは各々独立に、置換基を有してもよいアルキル基またはシクロアルキル基を表す。Bは芳香族炭化水素環を形成するために必要な原子群または芳香族複素環を形成するのに必要な原子群を表し、Bにより形成された環は置換基を有してもよい。Yは電荷のバランスに必要なカチオンを表す。RとRとは互いに結合して環を形成してもよい。]
  2. 前記一般式(I)で表される色素が下記一般式(II)で表される色素であることを特徴とする請求項1に記載のインク
    Figure 0005202915
    [式中、LおよびYは前記一般式(I)と同義であり、Aはスルホアルキル基を表す。]
  3. 前記一般式(I)または(II)で表される色素が会合体を形成していることを特徴とする請求項1または2に記載のインク
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクを用いて近赤外吸収画像を形成することを特徴とするインクジェット記録方法。
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