JP5202562B2 - 営巣情報管理装置、営巣情報管理システム及び営巣情報管理方法 - Google Patents

営巣情報管理装置、営巣情報管理システム及び営巣情報管理方法 Download PDF

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Description

この発明は、例えば、カラス等の鳥類の電柱等の配電設備への営巣の状態を監視するための営巣情報管理装置、営巣情報管理システム及び営巣情報管理方法に関する。
近年、特に都市部で、カラス等の鳥類が、小枝の代用として針金や金属製のハンガーを巣材に用いて、電柱上に営巣する例が増加してきている。ところが、針金や金属製のハンガーが、電線に接触することで、停電となる場合がある。このため、電力会社の配電系社員や業務委託先社員が、配電設備の巡視を行い、営巣を発見し、営巣状態を確認し、撤去等の対策を講じている。しかしながら、広範囲に亘る多数の配電設備を、限られた人員でくまなく点検・把握することは事実上不可能である。
このため、カラス等が電柱の腕木等に巣を作ることを防止するための鳥類営巣防止具が提案されている(例えば、特許文献1等参照。)。また、巣材(枝や金属製のハンガー等)が充電部に接触する可能性のある箇所(電線や配電機器)に対して絶縁カバーを被せる技術が提案されている。また、装柱周りに営巣する際の誘導基台として、営巣台を支障のない電柱や腕金に取り付ける技術も提案されている。
特許第3554664号公報
しかしながら、上記従来技術によっても、カラスの適応能力が高く、営巣自体を完全に防止することは困難である。しかも、上述したように、多数の配電設備について、営巣状態を限られた人員で全て把握することは事実上不可能である。
この発明は、前記の課題を解決し、鳥類による営巣状態を適確に把握して、電力供給における信頼度及び安全性の向上のために、鳥類の営巣による配電設備への被害を確実に防止するために寄与することができる営巣情報管理装置、営巣情報管理システム及び営巣情報管理方法を提供することを目的としている。
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、配電設備の少なくとも近傍の鳥類の営巣に関する営巣画像情報と前記配電設備の位置情報とを含む営巣情報を報告する地域住民や検針員等の情報提供者が用いる情報提供者端末と、配電地図情報と配電設備情報と配電設備画像情報とが記憶されている配電情報管理装置とにネットワークを介して接続可能とされ、配電設備への鳥類の営巣の状態を監視するための営巣情報管理装置であって、前記情報提供者端末から前記営巣情報を取得する営巣情報取得手段と、前記営巣情報取得手段で取得した前記営巣画像情報と、前記営巣画像情報に対応する営巣前の原配電設備画像情報とを記憶する記憶手段と、営巣状況把握のために、前記記憶手段に記憶した前記営巣画像情報と、前記原配電設備画像情報とに基づいて、巣に接触しているなど少なくとも営巣に関連する配電設備を特定する営巣状況把握処理手段と、前記記憶手段に記憶した前記営巣画像情報と、前記原配電設備画像情報と、前記営巣状況把握処理手段によって特定した前記配電設備とに基づいて、予め定められた所定の緊急度判定条件に従って、営巣箇所に着目して営巣対策の緊急度を判定するための緊急度判定手段と前記記憶手段に記憶した前記営巣画像情報と、前記原配電設備画像情報と、前記営巣状況把握処理手段によって特定した前記配電設備とに基づいて、予め定められた所定の対策規模判定条件に従って、営巣対策工事の内容を判定するための対策工事内容判定手段と、を備えたことを特徴とする営巣情報管理装置である。
請求項1の発明では、営巣状況把握のために、営巣画像情報と原配電設備画像情報とに基づいて、巣に接触しているなど少なくとも営巣に関連する配電設備を特定し、営巣画像情報と原配電設備画像情報と特定した配電設備とに基づいて、営巣箇所に着目して営巣対策の緊急度を判定し、営巣対策工事の内容を判定する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の営巣情報管理装置であって、配電工事の位置情報と工事期限情報とを含む配電工事情報を記憶した配電工事情報管理装置とネットワークを介して接続可能とされ、前記配電工事情報管理装置に記憶した前記配電工事情報に基づいて、前記営巣対策工事と実施予定時期及び実施予定範囲が重なる他の前記配電工事に関する関連工事情報を取得する関連工事情報取得手段を備えたことを特徴とする
請求項3の発明は、請求項2に記載の営巣情報管理装置であって、前記関連工事情報と、前記緊急度判定手段及び前記対策工事内容判定手段による判定結果とを、表示手段に表示させる表示制御手段を備えたことを特徴とする
請求項4の発明は、配電設備の少なくとも近傍の鳥類の営巣に関する営巣画像情報と前記配電設備の位置情報とを含む営巣情報を報告する地域住民や検針員等の情報提供者が用いる情報提供者端末と、配電地図情報と配電設備情報と配電設備画像情報とが記憶されている配電情報管理装置と、配電設備への鳥類の営巣の状態を監視するための営巣情報管理装置とが、ネットワークを介して接続可能とされた営巣情報管理システムであって、前記営巣情報管理装置は、前記情報提供者端末から前記営巣情報を取得する営巣情報取得手段と、前記営巣情報取得手段で取得した前記営巣画像情報と、前記営巣画像情報に対応する営巣前の原配電設備画像情報とを記憶する記憶手段と、営巣状況把握のために、前記記憶手段に記憶した前記営巣画像情報と、前記原配電設備画像情報とに基づいて、巣に接触しているなど少なくとも営巣に関連する配電設備を特定する営巣状況把握処理手段と、前記記憶手段に記憶した前記営巣画像情報と、前記原配電設備画像情報と、前記営巣状況把握処理手段によって特定した前記配電設備とに基づいて、予め定められた所定の緊急度判定条件に従って、営巣箇所に着目して営巣対策の緊急度を判定するための緊急度判定手段と前記記憶手段に記憶した前記営巣画像情報と、前記原配電設備画像情報と、前記営巣状況把握処理手段によって特定した前記配電設備とに基づいて、予め定められた所定の対策規模判定条件に従って、営巣対策工事の内容を判定するための対策工事内容判定手段と、を有することを特徴とする営巣情報管理システムである。
請求項5発明は配電設備の少なくとも近傍の鳥類の営巣に関する営巣画像情報と前記配電設備の位置情報とを含む営巣情報を報告する地域住民や検針員等の情報提供者が用いる情報提供者端末と、配電地図情報と配電設備情報と配電設備画像情報とが記憶されている配電情報管理装置と、配電設備への鳥類の営巣の状態を監視するための営巣情報管理装置とが、ネットワークを介して接続可能とされ、前記営巣情報管理装置は、前記情報提供者端末から前記営巣情報を取得する営巣情報取得処理と、前記営巣情報取得処理で取得した前記営巣画像情報と、前記営巣画像情報に対応する営巣前の原配電設備画像情報とを記憶処理と、営巣状況把握のために、前記記憶処理で記憶した前記営巣画像情報と、前記原配電設備画像情報とに基づいて、巣に接触しているなど少なくとも営巣に関連する配電設備を特定する営巣状況把握処理と、前記記憶処理で記憶した前記営巣画像情報と、前記原配電設備画像情報と、前記営巣状況把握処理によって特定した前記配電設備とに基づいて、予め定められた所定の緊急度判定条件に従って、営巣箇所に着目して営巣対策の緊急度を判定するための緊急度判定処理と、前記記憶処理で記憶した前記営巣画像情報と、前記原配電設備画像情報と、前記営巣状況把握処理によって特定した前記配電設備とに基づいて、予め定められた所定の対策規模判定条件に従って、営巣対策工事の内容を判定するための対策工事内容判定処理と、を実行することを特徴とする営巣情報管理方法である。
請求項1の発明によれば、情報提供者端末から配電設備の少なくとも近傍の営巣に関する営巣画像情報を含む営巣情報を取得し、営巣状況把握のために、営巣画像情報と、営巣画像情報に対応する原配電設備画像情報とに基づいて、巣に接触しているなど少なくとも営巣に関連する配電設備を特定するので、鳥類の営巣の配電設備への被害を確実に防止するために寄与することができる。
また、営巣画像情報と、原配電設備画像情報とに基づいて、予め定められた所定の緊急度判定条件に従って、営巣箇所に着目して緊急度を判定し、予め定められた所定の対策規模判定条件に従って、対策工事の内容を判定するので、営巣状態に応じた迅速かつ確実な対策を講じることができる。
請求項2の発明によれば、営巣対策工事と実施予定時期及び実施予定範囲が重なる他の工事に関する関連工事情報を取得するので、効率的に営巣対策工事を実施することができる。
請求項3の発明によれば、関連工事情報と、緊急度判定手段及び対策工事内容判定手段による判定結果とを、表示手段に表示させるので、表示内容を確認することによって、現場に出向かなくても、営巣への対処の判断を容易に行うことができる。
請求項4の発明によれば、情報提供者端末から配電設備の少なくとも近傍の営巣に関する営巣画像情報を含む営巣情報を取得し、営巣状況把握のために、営巣画像情報と、営巣画像情報に対応する原配電設備画像情報とに基づいて、巣に接触しているなど少なくとも営巣に関連する配電設備を特定するので、鳥類の営巣の配電設備への被害を確実に防止するために寄与することができる。
請求項5の発明によれば、情報提供者端末から配電設備の少なくとも近傍の営巣に関する営巣画像情報を含む営巣情報を取得し、営巣状況把握のために、営巣画像情報と、営巣画像情報に対応する原配電設備画像情報とに基づいて、巣に接触しているなど少なくとも営巣に関連する配電設備を特定するので、鳥類の営巣の配電設備への被害を確実に防止するために寄与することができる。
この発明の実施の形態1による営巣情報管理システムの構成を説明するための説明図である。 同営巣情報管理システムの営巣情報管理サーバの構成を示すブロック図である。 同営巣情報管理サーバの記憶部の構成を示すブロック図である。 同営巣情報管理システムの情報提供者端末の構成を示すブロック図である。 同営巣情報管理サーバの動作を説明するための処理手順図である。 同営巣情報管理サーバの動作を説明するための処理手順図である。 同営巣情報管理サーバの動作を説明するための処理手順図である。 同営巣情報管理サーバの記憶部の記憶内容例を示す図である。 同営巣情報管理サーバの記憶部の記憶内容例を示す図である。 この発明の実施の形態2による営巣情報管理システムの構成を説明するための説明図である。
次に、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1による営巣情報管理システムの構成を説明するための説明図、図2は、同営巣情報管理システムの営巣情報管理サーバの構成を示すブロック図、図3は、同営巣情報管理サーバの記憶部の構成を示すブロック図、図4は、同営巣情報管理システムの情報提供者端末の構成を示すブロック図、図5乃至図7は、同営巣情報管理サーバの動作を説明するための処理手順図、図8及び図9は、同営巣情報管理サーバの記憶部の記憶内容例を示す図である。
図1に示すように、営巣情報管理システム1は、営巣情報管理サーバ2と、配電情報管理サーバ3と、情報提供者が用いる情報提供者端末4,4,…とがネットワーク5を介して接続可能とされて概略構成されている。
営巣情報管理サーバ2は、図2に示すように、所定の制御プログラムに従って構成各部を制御する制御部7と、各種制御プログラムやデータが記憶される記憶部8と、所定のプロトコルに従ってデータ通信を行うための通信部9と、操作部11と、表示部12とを有している。
制御部7は、CPU(Central Processing Unit)等からなり、記憶部8に記憶された所定の制御プログラムに従って構成各部を制御する。営巣情報管理サーバ2においては、例えば、営巣情報取得処理や、原画像取得処理、営巣被害状況把握処理、緊急度判定処理、対策工事内容判定処理、判定結果表示処理等が実行される。
営巣情報管理サーバ2は、営巣情報取得処理で、情報提供者端末4から営巣画像情報含む営巣情報を取得し、記憶部8に記憶させる。営巣情報は、発見日、発見者(情報提供者)、営巣の状態等の情報を含んでいる。営巣画像情報は、情報提供者によって撮像された配電設備を含めた巣の撮像画像を含んでいる。なお、営巣情報管理サーバ2は、新規の巣か既存の巣かを判定し、既存の巣の場合は、最新の情報として追加して記憶し、新規の巣の場合は、新たな巣に関する情報として記憶する。既存の巣については、変化なしの場合は、経過観察(様子見)すべきと判定される。
営巣情報管理サーバ2は、新規の巣の場合は、原画像取得処理で、配電情報管理サーバ3へ、例えば、対応する配電設備の位置情報(電柱番号又は緯度経度情報)を送り、配電設備に対応する原画像(原配電設備画像情報)及び配電設備情報を要求し、配電情報管理サーバ3から対応する原画像及び配電設備情報を取得すると、記憶部8に記憶させる。
営巣情報管理サーバ2は、営巣被害状況把握処理で、営巣画像及び原画像とに基づいて、営巣に関連する設備(例えば、巣に接触している設備)を特定する。ここで、設備の特定は、例えば、パターン認識によっても良い。
緊急度判定処理、及び対策工事内容判定処理では、巣の進捗状況よりも、主として営巣箇所(巣がどの部分にできているか。)に着目して、判定される。例えば、枝が数本程度でも、営巣箇所が高圧配電機器の近傍であれば撤去し、これ以外の場合は、経過観察(様子見)と判定される。また、撤去しても再度近くに営巣するため、撤去は極力避け、雛が巣立ってから計画的に撤去することを基本とする。
営巣情報管理サーバ2は、緊急度判定処理で、営巣画像及び原画像と、営巣情報と、営巣被害状況把握処理における特定結果とに基づいて、対応の緊急度を判定する。
営巣情報管理サーバ2は、営巣状態が、最高レベル(レベル4)緊急度判定条件を満足する場合は、即時対応するべきと判定する。この最高レベル緊急度判定条件は、金物等が高圧電線へ接触している場合で、即時配電線事故になると判断される場合の条件であり、例えば、次の1.〜5.のいずれか1つを含む。1.避雷器(LA)が巣に埋まっている場合。なお、避雷器(LA)にカバーではなく、ゴムキャップが取り付けられている場合も含む。2.開放型開閉器(AS)の上又はブッシングの上へ営巣。3.カットアウトが巣に埋まっている場合(例えば、図8参照。)。4.高圧線への金物の接触がある場合。5.例えば、営巣情報に非常に強い撤去の要望が含まれている場合。
営巣情報管理サーバ2は、営巣状態が、最高レベル緊急度判定条件を満足せず、高レベル(レベル3)緊急度判定条件を満足する場合は、5日以内に対応するべきと判定する。この高レベル緊急度判定条件は、そのまま放置しておけば配電事故になる虞がある場合の条件であり、例えば、次の1.〜5.のいずれか1つを含む。1.避雷器(LA)廻り、開閉器(AS)の上への営巣。例えば、避雷器(LA)にカバーを取付済みである場合を含む。2.カバー(接続箇所)が営巣箇所の近くにある場合。例えば、高圧腕金への営巣で、カバーへの接触が有る場合のほか、接触していない場合も含む。3.カットアウト付近の営巣。4.22kV箇所への営巣。5.例えば、営巣情報に撤去の要望が含まれている場合。また、変台(絶縁変台)への営巣で、電線に接触し、チューブが取り付けられていない場合も含む。
営巣情報管理サーバ2は、営巣状態が、高レベル緊急度判定条件を満足せず、中レベル(レベル2)緊急度判定条件を満足する場合は、10日以内に対応するべきと判定する。この中レベル緊急度判定条件は、現時点では問題ないが、営巣の状況変化により、最高レベル緊急度判定条件又は高レベル緊急度判定条件を満たすに至る虞がある場合の条件であり、例えば、次の1.、2.のいずれか1つを含む。1.高圧線通りの箇所で、営巣が枝のみで、外枠以上の場合。例えば、変台への営巣で、電線に対してチューブが取り外されている場合も含む。また、高圧腕金への営巣で、避雷器(LA)が既に移設されているような場合も含む。2.産卵が確認されてから例えば2週間(又は卵2個)を経過した場合。
営巣情報管理サーバ2は、営巣状態が、中レベル緊急度判定条件を満足せず、低レベル(レベル1)緊急度判定条件を満足する場合は、経過観察(様子見)とするべきと判定する。この低レベル緊急度判定条件は、枝、又は完成した巣を放置しても現時点では問題なく、次回の巡視まで対策不要である場合の条件であり、例えば、次の1.〜4.のいずれか1つを含む。1.低圧設備への営巣。例えば、低圧腕金への営巣を含む。2.枝が数本程度で、高圧線と著しい接触がない場合。3.金物はあるが、電線や機器(避雷器(LA)や、開閉器(AS)等)との接触がない場合。4.高圧線通りの箇所で、営巣が枝のみで、外枠未満の場合。高圧腕金への営巣で近傍に機器がない場合も含む(例えば、図9参照。)。
営巣情報管理サーバ2は、対策工事内容判定処理で、営巣画像及び原画像と、営巣情報と、営巣被害状況把握処理における特定結果とに基づいて、対策工事の内容を判定する。なお、営巣情報管理サーバ2は、必要に応じて、周囲状況(車両進入経路の可否等)の把握処理等を実行する。
営巣情報管理サーバ2は、営巣状態が、最高レベル(レベル4)対策規模判定条件を満足する場合は、撤去・防止対策を施すべきと判定する。この最高レベル対策規模判定条件は、配電事故になる可能性が高い箇所、又は間貸し対策が困難な箇所である場合の条件であり、例えば、次の1.〜6.のいずれか1つを含む。1.営巣と同一腕金に避雷器(LA)や開閉器(AS)が設置されている箇所の場合。2.開放型開閉器(AS)又はブッシングの上への営巣である場合。3.カットアウトが巣に埋まっている場合。4.高圧線への金物の接触がある場合。5.例えば、営巣情報に非常に強い撤去の要望が含まれている場合。6.交通量が多い箇所、道幅の狭い箇所等で、高所作業車を使用した作業が著しく困難であると判断される場合。なお、「間貸し」とは、公衆安全・配電線事故安全等、ある一定の条件を満たす場所が前提の容認した営巣を意味する。ただし、容認は、産卵が確認されてから、例えば2週間(卵2個)までとし、この後、卵及び巣を一緒に撤去し、以降繁殖させないものとする。
営巣情報管理サーバ2は、営巣状態が、最高レベル対策規模判定条件を満足せず、高レベル(レベル3)対策規模判定条件を満足する場合は、撤去のみの対策を施すべきと判定する。この高レベル対策規模判定条件は、再度同一箇所に営巣されても良いが、対象の巣を撤去する場合の条件であり、例えば、次の1.、2.のいずれか1つを含む。1.間貸し対策箇所の営巣で、産卵が確認されてから、例えば2週間(卵2個)経過した場合。2.間貸し対策箇所の営巣で、明らかに営巣の進捗がない場合(例えば、1箇月程度変化がない営巣)。
営巣情報管理サーバ2は、営巣状態が、高レベル対策規模判定条件を満足せず、中レベル(レベル2)対策規模判定条件を満足する場合は、許容(カバー取付け)対策を施すべきと判定する。この中レベル対策規模判定条件は、間貸し対策のためのカバー取付けが必要な場合の条件であり、例えば、次の1.、2.のいずれか1つを含む。1.高圧ピン碍子カバーの取付けにより、高圧との接触を防止できる場合。2.縁チューブ取付けにより、変圧器リードへの接触を防止できる場合。
営巣情報管理サーバ2は、営巣状態が、中レベル対策規模判定条件を満足せず、低レベル(レベル1)対策規模判定条件を満足する場合は、許容(剪定のみ)対策を施すべきと判定する。この低レベル対策規模判定条件は、間貸し対策のための剪定が必要(剪定のみで十分)な場合の条件であり、例えば、次の1.、2.のいずれか1つを含む。1.高圧線通りの箇所で、営巣が枝のみで外枠以上の場合。2.外枠以上の営巣で、高圧との接触が僅かのため、剪定により接触を回避できる場合。
営巣情報管理サーバ2は、判定結果表示処理で、緊急度判定処理及び対策工事内容判定処理における判定結果を、表示部12に表示させる。
記憶部8は、ROM、RAMや、FD(フレキシブル・ディスク)、HD(ハード・ディスク)、CD−ROMが装着されるFDD、HDD、CD−ROMドライバ等からなっている。記憶部8は、図3に示すように、各種プログラムを記憶するプログラム記憶部13と、設定情報等の各種情報を記憶する情報記憶部14とを有している。
プログラム記憶部13は、営巣情報等取得処理プログラムを記憶する記憶領域と、原画像取得処理プログラムを記憶する記憶領域と、営巣被害状況把握処理プログラムを記憶する記憶領域と、緊急度判定処理プログラムを記憶する記憶領域と、対策工事内容判定処理プログラムを記憶する記憶領域と、判定結果表示処理プログラムを記憶する記憶領域とを有している。
情報記憶部14は、図3に示すように、営巣画像情報を含まない狭義の営巣情報が記憶される記憶領域14aと、営巣画像情報が記憶される記憶領域14bと、配電設備情報が記憶される記憶領域14cと、配電設備画像情報が記憶される記憶領域14dと、情報提供者情報が記憶される記憶領域14eとを有している。
営巣情報は、情報提供者によって報告された発見日、発見者(情報提供者)、営巣の状態、位置情報等のほか、例えば操作者による確認日、対処内容(例えば、撤去予定日等)、電柱番号等の情報を含み、データベース化されて記憶されている。営巣画像情報は、情報提供者によって撮像された配電設備を含めた巣の撮像画像を含んでいる(図8、及び図9参照。)。
配電設備情報は、電柱や、架線等の配電設備に関する情報を含んでいる。配電設備情報は、配電設備の識別子としての設備ID(例えば電柱については電柱番号)と、配電設備の設置位置(緯度、経度)を示す位置情報と、工事履歴情報と、配電設備の周囲の情報を含む設備関連情報とを含んでいる。配電設備画像情報は、設備IDに対応付けられて、撮像位置情報等とともに記憶された正しい装柱状態の画像情報(写真データ)を含んでいる。情報提供者情報は、情報提供者識別情報(ID)、住所、氏名、年齢、職業、営巣対策への貢献度情報等の情報を含んでいる。
配電情報管理サーバ3は、上述した営巣情報管理サーバ2と概略同一のハードウェア構成を有し、制御部と、記憶部と、通信部と、操作部と、表示部とを有している。配電情報管理サーバ3の記憶部は、各種プログラムを記憶するプログラム記憶部と、設定情報等の各種情報を記憶する情報記憶部とを有している。情報記憶部は、配電地図情報が記憶される記憶領域と、配電設備情報が記憶される記憶領域と、配電設備画像情報が記憶される記憶領域とを有している。
配電設備情報は、電柱や、架線等の配電設備に関する情報を含んでいる。配電設備情報は、配電設備の識別子としての設備IDと、配電設備の設置位置(緯度、経度)を示す位置情報と、工事履歴情報と、配電設備の周囲の情報を含む設備関連情報とを含んでいる。配電設備画像情報は、設備IDに対応付けられて、撮像位置情報等とともに記憶された画像情報(写真データ)を含んでいる。
情報提供者端末4は、図4に示すように、所定の制御プログラムに従って構成各部を制御する制御部16と、各種制御プログラムやデータが記憶される記憶部17と、アンテナ18と、所定のプロトコルに従ってデータ通信を行うための無線通信部19と、アンテナ21と、GPS受信部22と、各種キーを含む操作部23と、電子カメラユニットを含む撮像部24と、液晶ディスプレイ等からなる表示部25と、スピーカを含む音声出力部26とを有している。なお、この実施形態では、情報提供者端末4からは、営巣情報管理サーバ2へ営巣情報を送信するのみならず、営巣情報管理サーバ2から営巣情報等を取得可能とされている。
制御部16は、CPU等からなり、記憶部17に記憶された所定の制御プログラムに従って構成各部を制御する。情報提供者端末4においては、位置情報生成処理や、営巣画像撮像処理、営巣情報送信処理等が実行される。情報提供者端末4は、位置情報生成処理で、GPS情報に基づいて、現在の情報提供者端末4の位置(撮像位置)情報を生成する。
情報提供者端末4は、営巣画像撮像処理で、情報提供者の撮像キー押下により、営巣画像を撮像し、記憶部17に記憶させる。情報提供者端末4は、営巣情報送信処理で、営巣画像情報と、位置情報とを営巣情報管理サーバ2へ送信する。なお、送信される位置情報には、現在の情報提供者端末4の位置情報のほかに、撮像対象の電柱番号が含まれていても良い。なお、電柱番号を送信する場合、位置情報生成処理を省略しても良い。
ネットワーク5は、専用の通信路を用いたネットワークのほか、FTTH(Fiber To The Home)回線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)等を用いたネットワークでも良い。
次に、図5乃至図9を参照して、営巣情報管理サーバ2の動作について説明する。まず、情報提供者端末4は、GPS情報に基づいて、現在の情報提供者端末4の位置(撮像位置)情報を生成する。次に、情報提供者端末4は、情報提供者の撮像キー押下により、営巣画像を撮像し、記憶部17に記憶させ、営巣画像と、位置情報と、入力された発見日、発見者名、営巣の状態等とを、営巣情報として、営巣情報管理サーバ2へ送信する。
営巣情報管理サーバ2は、営巣情報取得処理を実行し、情報提供者端末4から営巣情報を取得し、記憶部8に記憶させる(ステップSA11(図5))。次に、営巣情報管理サーバ2は、新規の巣の場合は、原画像取得処理で、配電情報管理サーバ3へ、例えば、対応する配電設備の位置情報(電柱番号又は緯度経度情報)を送り、配電設備に対応する原画像を要求し、配電情報管理サーバ3から対応する原画像及び配電設備情報を取得すると、記憶部8に記憶させる。営巣情報管理サーバ2は、営巣被害状況把握処理を実行し、営巣画像及び原画像に基づいて、営巣に関連する設備(例えば、巣に接触している設備)を特定する。
次に、営巣情報管理サーバ2は、緊急度判定処理を実行し、営巣画像及び原画像と、営巣情報と、営巣被害状況把握処理における特定結果とに基づいて、対応の緊急度を判定する(ステップSA12)。次に、ステップSA13で、営巣情報管理サーバ2は、対策要か否か判定し、対策要の場合は、ステップSA14へ進み、これ以外の場合は、ステップSA15へ進む。
ステップSA14で、営巣情報管理サーバ2は、対策工事内容判定処理を実行し、営巣画像及び原画像と、営巣情報と、営巣被害状況把握処理における特定結果とに基づいて、対策工事の内容を判定する。営巣情報管理サーバ2は、必要に応じて、周囲状況(車両進入経路の可否等)の把握処理等を実行する。
ステップSA15で、営巣情報管理サーバ2は、判定結果表示処理を実行し、緊急度判定処理及び対策工事内容判定処理における判定結果を、表示部12に表示させる。次に、営巣情報管理サーバ2は、ステップSA16で、終了操作有りか否か判定し、終了操作無しの場合は、ステップSA11へ戻り、これ以外の場合は、処理を終了する。
次に、緊急度判定処理について詳述する。まず、営巣情報管理サーバ2は、ステップSB11で、最高レベル緊急度判定条件を満足か否か判定し、満足する場合は、ステップSB12へ進み、即時対応するべきと判定し、満足しない場合は、ステップSB13へ進む。営巣情報管理サーバ2は、例えば、図8に示すように、電柱28aで、変圧器カットアウト31を覆うように、巣29aが作られていると認識した場合には、即時対応するべきと判定する。ステップSB13で、営巣情報管理サーバ2は、高レベル緊急度判定条件を満足か否か判定し、満足する場合は、ステップSB14へ進み、5日以内に対応するべきと判定し、満足しない場合は、ステップSB15へ進む。
ステップSB15で、営巣情報管理サーバ2は、中レベル緊急度判定条件を満足か否か判定し、満足する場合は、ステップSB16へ進み、10日以内に対応するべきと判定し、満足しない場合は、ステップSB17へ進む。
ステップSB17で、営巣情報管理サーバ2は、低レベル緊急度判定条件を満足しているものと判定し、経過観察(様子見)をするべきと判定する。営巣情報管理サーバ2は、例えば、図9に示すように、電柱28bで、高圧腕金32に巣29bが作られており、付近に配電設備がないと認識した場合には、経過観察(様子見)をするべきと判定する。
次に、対策工事内容判定処理について詳述する。まず、営巣情報管理サーバ2は、ステップSC11で、最高レベル対策規模判定条件を満足か否か判定し、満足する場合は、ステップSC12へ進み、撤去・防止対策を施すべきと判定し、満足しない場合は、ステップSC13へ進む。ステップSC13で、営巣情報管理サーバ2は、高レベル対策規模判定条件を満足か否か判定し、満足する場合は、ステップSC14へ進み、撤去のみの対策を施すべきと判定し、満足しない場合は、ステップSC15へ進む。
ステップSC15で、営巣情報管理サーバ2は、中レベル対策規模判定条件を満足か否か判定し、満足する場合は、ステップSC16へ進み、許容(カバー取付け)対策を施すべきと判定し、満足しない場合は、ステップSC17へ進む。ステップSC17で、営巣情報管理サーバ2は、低レベル対策規模判定条件を満足しているものと判定し、許容(剪定のみ)対策を施すべきと判定する。
以上、営巣情報管理サーバ2が、営巣画像及び原画像と、営巣情報とに基づいて、緊急度判定処理、及び対策工事内容判定処理を実行する場合について述べたが、例えば、表示部12に営巣画像情報(加えて、必要に応じて原画像)とともに営巣状況を示す選択肢情報を表示させて、操作者に現況としての選択結果を入力させて、この選択結果に基づいて、緊急度判定処理や対策工事内容判定処理を実行するようにしても良い。また、原画像が、多方向からの複数の画像を含む場合は、営巣情報管理サーバ2は、取得した画像に対応する画像を選択するようにしても良い。
こうして、この実施の形態の構成によれば、電力会社等の社員による巡視に加え、地域住民等の情報提供者の観察によって、営巣情報管理サーバ2は、情報提供者端末4,4,…から営巣画像情報を含む営巣情報を取得できるので、広範囲かつ多数の配電設備配置箇所における鳥類による営巣状態を適確に把握することができる。しかも、最初の発見時のみならず、営巣状態の継続的な観察結果の取得が期待できるので、詳細にかつ迅速に営巣状態を把握することができる。
さらに、営巣情報管理サーバ2が、営巣画像及び原画像に基づいて、営巣に関連する設備(接触している設備)を特定し、対応の緊急度を判定し、対策工事の内容を判定することによって、営巣状態に応じた迅速かつ確実な対策(例えば、撤去工事等)を講じることができる。こうして、鳥類の営巣の配電設備への被害を確実に防止することができる。この結果、停電防止等、電力供給における信頼度及び安全性の向上のために寄与することができる。
また、営巣情報管理サーバ2において、大量の営巣情報をデータベース化して、一元的に管理することによって、情報提供者端末4,4,…からの営巣情報を無駄なく活用し、かつ、要求に応じて情報提供者端末4,4,…へも必要な情報を容易に提供することができる。
また、記憶された営巣画像を表示部12で確認することによって、現場に出向かなくても、営巣への対処の判断を容易に行うことができる。また、地域住民の参加を促すことによって、地域住民に電力会社の電力安定供給へ向けた取り組みについて理解してもらうことができる。
(実施の形態2)
図10は、この発明の実施の形態2による営巣情報管理システムの構成を説明するための説明図である。
図10に示すように、この実施の形態の営巣情報管理システム1Aは、営巣情報管理サーバ34と、配電情報管理サーバ35と、配電工事情報管理サーバ36と、情報提供者が用いる情報提供者端末37,37,…と、検針員が用いる検針員端末38,38,…と、担当者端末39とがネットワーク41を介して接続可能とされて概略構成されている。この実施の形態では、一般の地域住民である情報提供者に加えて、検針員も、検針員端末38を用いて、営巣情報の報告が可能なように構成されている。また、営巣情報管理サーバ34は、巣の撤去工事等を同時に実施可能な関連工事情報を取得する。
営巣情報管理サーバ34では、営巣情報取得処理、原画像取得処理、営巣被害状況把握処理、緊急度判定処理、対策工事内容判定処理、判定結果表示処理のほか、関連工事情報取得処理が実行される。すなわち、営巣情報管理サーバ34の制御部は、関連工事情報取得手段としても機能する。
営巣情報管理サーバ34は、関連工事情報取得処理で、対象配線設備の位置情報(電柱番号等)と工事期限情報とを配電工事情報管理サーバ36へ送り、対応する工事情報を要求する。営巣情報管理サーバ34では判定結果表示処理で、緊急度判定処理、及び対策工事内容判定処理における判定結果とともに、同時に実施可能な(例えば、停電区間や停電期間が重複する)関連工事情報を、表示部に表示させる。この関連工事情報は、工事区間(停電区間を含む)や、工事期間、工事請負者等の情報を含んでいる。
配電工事情報管理サーバ36は、上述した営巣情報管理サーバ2や配電情報管理サーバ3と概略同一のハードウェア構成を有し、制御部と、記憶部と、通信部と、操作部と、表示部とを有している。配電工事情報管理サーバ36の記憶部は、各種プログラムを記憶するプログラム記憶部と、設定情報等の各種情報を記憶する情報記憶部とを有している。情報記憶部は、配電設備情報が記憶される記憶領域と、配電工事情報が記憶される記憶領域とを有している。配電工事情報は、例えば、交付済みの設計書情報を含み、各設計書情報は、工事概要と、工事区間(停電区間を含む)や、設備IDとしての例えば電柱番号、工事期間、工事請負者情報、工事金額等の情報を含んでいる。
情報提供者端末37は、実施の形態1で述べた情報提供者端末4と同一の構成を有している。検針員端末38は、情報提供者端末37と少なくとも同一の構成要素を有し、検針ターミナルと一体化されていても良い。営巣情報管理サーバ34は、関連工事情報取得処理で、配電工事情報管理サーバ36から対応する工事情報を取得し、営巣対策工事を同時に実施可能な関連工事情報を、表示部に表示させる。操作者は、表示内容を確認し、営巣対策工事と関連工事との調整等の手続きを行う。
この実施の形態の構成によれば、上述した実施の形態1と略同様の効果を得ることができる。加えて、効率的に営巣対策工事を実施することができる。
以上、この発明の実施の形態について、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述した実施の形態では、営巣情報管理サーバ2において、営巣情報等取得処理や、原画像取得処理、営巣被害状況把握処理、緊急度判定処理、対策工事内容判定処理、判定結果表示処理等は、対応する制御プログラムを実行することによって行うほかに、一部又は全部を専用のハードウェアを用いて行い、他の一部を対応するプログラムを実行して処理するようにしても良い。また、それぞれ別々のCPUが実行しても良いし、例えば、単一のCPUが実行しても良い。さらに、各処理を別々の情報処理装置が行うようにしても良い。情報提供者端末等においても同様である。
また、営巣情報管理サーバ2の記憶部の各記憶領域は、それぞれ、営巣情報データベースサーバ、営巣画像情報データベースサーバ、配電設備情報データベースサーバ、配電設備画像情報データベースサーバ、情報提供者情報データベースサーバとして独立させて、例えば、ネットワークを介して接続しても良い。
また、緊急度判定や対策工事内容判定のために、営巣画像と原画像と比較するほかに、2回目の営巣情報取得以降は、今回の営巣画像と、前回の営巣画像とを比較しても良い。また、主要な配電設備の近傍に、例えば、3Dカメラ等を設置しておいても良い。また、情報提供者端末を、受話部及び送話部を有する携帯電話機としても良い。また、印刷部を付加しても良い
また、情報管理対象の巣として、カラスに限らず、コウノトリや、カササギ、ツバメ等の他の鳥類の巣を含めても良い。また、貢献度に応じて、情報提供者へ報償を授与するようにしても良い。この場合、ポイント制として、累積ポイントが一定値を超えたら料金割引等を実施するようにしても良い。ここで、例えば、事故無く雛が巣立った場合にポイントを授与するようにしても良い。
また、高レベル緊急度判定条件を満足する場合は、5日以内に対応し、中レベル緊急度判定条件を満足する場合は、10日以内に対応するべきとの判定を行う場合について述べたが、もちろん、5日や10日に限らず、それぞれ、5日未満、10日未満の期間内に設定しても良い。
また、営巣情報管理サーバ2は、営巣箇所等のほか、営巣状態(進捗状況)に着目して、例えば、「枝数本〜枠完成」、「枠完成〜巣完成」、「巣完成〜2週間」等と認識すると、「経過観察」と判定し、巣完成から2週間を越えたと認識すると、撤去すべきと判定するようにしても良い。また、巣近傍の又は巣に接触している配電設備(機器)を認識して、巣との位置関係等により緊急度や対策工事内容等を判定するようにしても良い。
また、情報提供者端末4から取得する情報は、営巣画像を含まない撤去要望等のみであっても良い。また、営巣情報管理サーバ2の判定結果に依らず、操作者が、表示された営巣画像を見て緊急度や対策工事内容等を判断し、この後、現場確認や、撤去等の作業を実行するようにしても良い。
また、実施の形態1で、営巣情報管理サーバ2と配電情報サーバ3とは、一体化するようにしても良いし、実施の形態2で、配電工事情報サーバ36と配電情報サーバ35とは、一体化するようにしても良い。また、実施の形態2で、例えば、検針員端末38と同一構成の作業員端末を追加して、工事前後の巣及び配電設備の画像を送信するようにしても良い。また、実施の形態2で、担当者端末39は、電力会社の担当者のほか、工事請負者や関連会社等の担当者が用いるものであっても良い。また、実施の形態2で、営巣対策工事を同時に実施可能な他の工事は、停電を伴う工事のほか、停電を伴わない工事を含んでいても良い。
複数の営巣対策工事を同時に実施する場合についても適用できる。
1,1A 営巣情報管理システム
2,34 営巣情報管理サーバ(営巣情報管理装置)
4,37 情報提供者端末
5,41 ネットワーク
7 制御部(営巣情報取得手段、営巣状況把握処理手段、緊急度判定手段、対策工事内容判定手段、表示制御手段)
8 記憶部
12 表示部(表示手段)

Claims (5)

  1. 配電設備の少なくとも近傍の鳥類の営巣に関する営巣画像情報と前記配電設備の位置情報とを含む営巣情報を報告する地域住民や検針員等の情報提供者が用いる情報提供者端末と、配電地図情報と配電設備情報と配電設備画像情報とが記憶されている配電情報管理装置とにネットワークを介して接続可能とされ、配電設備への鳥類の営巣の状態を監視するための営巣情報管理装置であって、
    前記情報提供者端末から前記営巣情報を取得する営巣情報取得手段と、
    前記営巣情報取得手段で取得した前記営巣画像情報と、前記営巣画像情報に対応する営巣前の原配電設備画像情報とを記憶する記憶手段と、
    営巣状況把握のために、前記記憶手段に記憶した前記営巣画像情報と、前記原配電設備画像情報とに基づいて、巣に接触しているなど少なくとも営巣に関連する配電設備を特定する営巣状況把握処理手段と
    前記記憶手段に記憶した前記営巣画像情報と、前記原配電設備画像情報と、前記営巣状況把握処理手段によって特定した前記配電設備とに基づいて、予め定められた所定の緊急度判定条件に従って、営巣箇所に着目して営巣対策の緊急度を判定するための緊急度判定手段と
    前記記憶手段に記憶した前記営巣画像情報と、前記原配電設備画像情報と、前記営巣状況把握処理手段によって特定した前記配電設備とに基づいて、予め定められた所定の対策規模判定条件に従って、営巣対策工事の内容を判定するための対策工事内容判定手段と、
    を備えたことを特徴とする営巣情報管理装置。
  2. 配電工事の位置情報と工事期限情報とを含む配電工事情報を記憶した配電工事情報管理装置とネットワークを介して接続可能とされ、
    前記配電工事情報管理装置に記憶した前記配電工事情報に基づいて、前記営巣対策工事と実施予定時期及び実施予定範囲が重なる他の前記配電工事に関する関連工事情報を取得する関連工事情報取得手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の営巣情報管理装置。
  3. 前記関連工事情報と、前記緊急度判定手段及び前記対策工事内容判定手段による判定結果とを、表示手段に表示させる表示制御手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の営巣情報管理装置。
  4. 配電設備の少なくとも近傍の鳥類の営巣に関する営巣画像情報と前記配電設備の位置情報とを含む営巣情報を報告する地域住民や検針員等の情報提供者が用いる情報提供者端末と、配電地図情報と配電設備情報と配電設備画像情報とが記憶されている配電情報管理装置と、配電設備への鳥類の営巣の状態を監視するための営巣情報管理装置とが、ネットワークを介して接続可能とされた営巣情報管理システムであって、
    前記営巣情報管理装置は、
    前記情報提供者端末から前記営巣情報を取得する営巣情報取得手段と、
    前記営巣情報取得手段で取得した前記営巣画像情報と、前記営巣画像情報に対応する営巣前の原配電設備画像情報とを記憶する記憶手段と、
    営巣状況把握のために、前記記憶手段に記憶した前記営巣画像情報と、前記原配電設備画像情報とに基づいて、巣に接触しているなど少なくとも営巣に関連する配電設備を特定する営巣状況把握処理手段と
    前記記憶手段に記憶した前記営巣画像情報と、前記原配電設備画像情報と、前記営巣状況把握処理手段によって特定した前記配電設備とに基づいて、予め定められた所定の緊急度判定条件に従って、営巣箇所に着目して営巣対策の緊急度を判定するための緊急度判定手段と
    前記記憶手段に記憶した前記営巣画像情報と、前記原配電設備画像情報と、前記営巣状況把握処理手段によって特定した前記配電設備とに基づいて、予め定められた所定の対策規模判定条件に従って、営巣対策工事の内容を判定するための対策工事内容判定手段と、
    を有することを特徴とする営巣情報管理システム。
  5. 配電設備の少なくとも近傍の鳥類の営巣に関する営巣画像情報と前記配電設備の位置情報とを含む営巣情報を報告する地域住民や検針員等の情報提供者が用いる情報提供者端末と、配電地図情報と配電設備情報と配電設備画像情報とが記憶されている配電情報管理装置と、配電設備への鳥類の営巣の状態を監視するための営巣情報管理装置とが、ネットワークを介して接続可能とされ、
    前記営巣情報管理装置は、
    前記情報提供者端末から前記営巣情報を取得する営巣情報取得処理と、
    前記営巣情報取得処理で取得した前記営巣画像情報と、前記営巣画像情報に対応する営巣前の原配電設備画像情報とを記憶処理と、
    営巣状況把握のために、前記記憶処理で記憶した前記営巣画像情報と、前記原配電設備画像情報とに基づいて、巣に接触しているなど少なくとも営巣に関連する配電設備を特定する営巣状況把握処理と
    前記記憶処理で記憶した前記営巣画像情報と、前記原配電設備画像情報と、前記営巣状況把握処理によって特定した前記配電設備とに基づいて、予め定められた所定の緊急度判定条件に従って、営巣箇所に着目して営巣対策の緊急度を判定するための緊急度判定処理と、
    前記記憶処理で記憶した前記営巣画像情報と、前記原配電設備画像情報と、前記営巣状況把握処理によって特定した前記配電設備とに基づいて、予め定められた所定の対策規模判定条件に従って、営巣対策工事の内容を判定するための対策工事内容判定処理と、
    を実行することを特徴とする営巣情報管理方法。
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