JP5201126B2 - シリコンエピタキシャルウェーハの不純物評価方法 - Google Patents

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Description

本発明は、シリコンエピタキシャルウェーハの不純物評価方法に関し、具体的には、シリコンエピタキシャルウェーハ中の金属不純物濃度を高い感度で評価できる評価方法に関する。
シリコンエピタキシャルウェーハは、例えば以下の通りにして製造される。
すなわち、シリコン単結晶基板を気相成長装置の反応容器内に載置し、水素ガスを流した状態で、1100℃〜1200℃まで反応容器内を昇温する(昇温工程)。
そして、反応容器内の温度が1100℃以上になると、基板表面に形成されている自然酸化膜(SiO:Silicon Dioxide)が除去される。
この状態で、トリクロロシラン(SiHCl:Trichlorosilane)等のシリコン原料ガス、ジボラン(B:Diborane)あるいはホスフィン(PH:Phosphine)等のドーパントガスを水素ガスとともに反応容器内に供給する。こうして基板の主表面にシリコン単結晶薄膜を気相成長させる(成膜工程)。
このようにして薄膜を気相成長させた後に、原料ガスおよびドーパントガスの供給を停止し、水素雰囲気に保持したまま反応容器内の温度を降温させる(冷却工程)。
ところで、上述の通りにシリコンエピタキシャルウェーハを製造する過程で、重金属不純物がエピタキシャル層(シリコン単結晶薄膜)内に混入すると、その基板を用いて作製したデバイスの特性が異常となってしまうことがある。
特に、デバイスが作りこまれるデバイス活性層となるエピタキシャル層の表層側に不純物汚染があると、デバイスへの悪影響が大きくなる。
従来のエピタキシャルシリコンウェーハ中の重金属不純物評価法としては、例えばAAS(Atomic Absorption Spectroscopy:原子吸光分析)、ICP−MS(Inductively Coupled Plasma−Mass Spectroscopy:誘導結合型プラズマ質量分析)、TRXF(Total Reflection X−ray Fluorescence:全反射蛍光X線分析)等により定性・定量分析する手法が挙げられる。
また、上記したシリコンエピタキシャルウェーハ製造時の冷却工程において、400℃以下で雰囲気ガスを水素雰囲気から窒素雰囲気に切り替えることで、Cuをウェーハの表面に析出させ、Cu汚染を高感度に検出する評価方法が開示されている(特許文献1参照)。
またこの他には、アンモニアの濃度が過酸化水素水より高濃度である処理液を用いてシリコンウェーハを30分以上エッチングし、表面に形成されたLPDの個数を調べることによりシリコンウェーハのCu汚染等の評価を行う方法が開示されている(特許文献2参照)。
特許第3664101号公報 特許第3717691号公報
しかし、従来の評価方法でシリコンエピタキシャルウェーハに含まれる重金属不純物量を測定しようとしても、そのウェーハ中に存在する不純物の量は微量であるために、分析・評価する感度が充分でない場合があった。
そのため、モニターウェーハにおける評価において、従来の分析手法で良好と評価された製造工程において製造されたシリコンエピタキシャルウェーハを用いて半導体デバイスを製造した場合であっても、デバイス特性が悪いものが製造されてしまう場合があるという問題点があった。
また、Cuについてはエピタキシャルウェーハ製造工程の冷却工程での雰囲気ガスを工夫することで高感度化をはかる方法が提案されているが、それ以外の重金属不純物については高感度化のための有効な前処理方法が知られていなかった。
本発明は、前述のような問題に鑑みてなされたもので、シリコンエピタキシャルウェーハに含まれる重金属不純物の定性・定量分析を高感度に行うことができる不純物評価方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では、シリコンエピタキシャルウェーハの不純物評価方法であって、原料ガスを供給しながらシリコン単結晶基板上にシリコン単結晶薄膜を水素雰囲気中で気相成長させる成膜工程と、該成膜工程により前記シリコン単結晶薄膜が形成されたシリコンエピタキシャルウェーハを、前記シリコン単結晶薄膜中に存在する評価対象不純物の濃度の規格値又は工程平均値と前記評価対象不純物の固溶限界濃度が一致する温度を算出し、該算出温度の少なくとも上下50℃の温度範囲において、前記シリコンエピタキシャルウェーハの成膜後の冷却速度を20℃/sec以上として冷却する冷却工程と、前記シリコン単結晶薄膜の表層を化学分析して、前記評価対象不純物の濃度を測定する評価工程とを行うことを特徴とするシリコンエピタキシャルウェーハの不純物評価方法を提供する。
シリコンエピタキシャルウェーハ中のほとんどの不純物は、シリコン単結晶薄膜形成のためのエピタキシャル反応直後の高温域では固溶した状態で存在する。そして、それが冷却工程で固溶限界となる温度に達した時点で析出が始まる。そこで、評価対象不純物の濃度の規格値や工程平均値(過去のシリコンエピタキシャルウェーハの製造実績から算出できる)と、評価対象不純物の固溶限界濃度が一致する温度を算出する。そして、その算出温度の少なくとも上下50℃の温度範囲において冷却速度を20℃/sec以上に制御して冷却すると、シリコン単結晶薄膜の表層部に評価対象不純物が集まる。
そしてシリコン単結晶薄膜中の評価対象不純物、特に金属不純物が集まったシリコン単結晶薄膜の表層を化学分析して評価対象不純物の濃度を測定することによって、シリコンエピタキシャルウェーハ中の金属不純物の濃度を従来に比べて高感度かつ定量的に評価することができる。
ここで、前記冷却速度を、30℃/sec以下とすることが好ましい。
これ以上冷却速度を上げても、評価対象不純物の検出能力を更に向上させることができないのに対して、冷却速度をさらに上げるための特別な冷却設備が必要になってコストアップにつながるが、このように、冷却速度を30℃/sec以下とすることによって、過剰な冷却設備を設ける必要もなく、また評価対象不純物の検出能力の向上の両立を図ることができる。
また、前記評価対象不純物を、Niとすることが好ましい。
一般的なシリコンエピタキシャルウェーハのシリコン単結晶薄膜中のNiの含有量は1×10atoms/cm台から1×1011atoms/cm台と想定される。
そこで、図2を参照すると、この濃度範囲がNiの固溶限界となる温度帯は、300℃〜400℃となる。このため評価対象不純物をNiとした場合、冷却工程において、少なくとも400℃から300℃までの範囲内の冷却速度を20℃/sec以上に制御することで、シリコン単結晶薄膜表層へのNi析出を制御することが可能となり、従来は困難であった効率的なNi濃度の評価が可能となる。
以上説明したように、シリコン単結晶薄膜の成膜反応後の冷却工程において、評価対象不純物の規格値や工程平均値とその汚染元素の固溶限界濃度が一致する温度、すなわち汚染元素が過飽和になり始める温度帯の近傍(±50℃程度)において、シリコンエピタキシャルウェーハを20℃/sec以上で急冷する。
これによって、シリコン単結晶薄膜内の汚染元素が表層側に集まってくるため、その汚染元素が集中した領域をWSA(Wafer Surface Analysis)法やステップエッチ分析等の方法で分析することによって、シリコン単結晶薄膜の成膜工程でのシリコンエピタキシャルウェーハの汚染を従来より高感度に評価することができる。
本発明のシリコンエピタキシャルウェーハの評価方法の概略の一例を示したフローチャートである。 シリコン中のNiの固溶度の温度依存性を示した図である。 シリコン単結晶薄膜の成膜反応後の冷却工程における350℃付近の冷却速度とシリコン単結晶薄膜表層部に集まったNiの濃度の関係を示した図である。
以下、本発明についてより具体的に説明する。
従来の評価方法により、シリコンエピタキシャルウェーハに含まれる重金属不純物の量を検出するには感度が充分ではなく、精度良く評価できない場合があった。
そのため、従来の分析手法で良好と評価されたシリコンエピタキシャルウェーハを用いて半導体デバイスを製造した場合であっても、デバイス特性の低いものが製造されてしまう場合があるという問題点があった。
そこで、本発明者はこのような問題点を解決すべく鋭意検討、実験を重ねた。
その結果、シリコンエピタキシャルウェーハの表層の不純物濃度に影響を与える条件として、エピタキシャル層(シリコン単結晶薄膜)成長後の冷却条件に着目した。特に、含まれる重金属不純物が過飽和になる温度帯での冷却速度に着目し、この冷却速度を変えることを発想した。
そして更なる鋭意検討・実験を重ねた結果、シリコン単結晶薄膜中に存在する評価対象不純物の濃度の規格値又は工程平均値と、固溶限界濃度が一致する温度を算出して、その算出温度の少なくとも上下50℃の温度範囲で、成膜後のシリコンエピタキシャルウェーハの冷却速度を20℃/sec以上とすることによって、評価対象不純物をシリコン単結晶薄膜の表層部に集めることができ、この部分を化学分析することによって、従来より高感度に不純物の濃度を評価できることを知見し、本発明を完成させた。
以下、本発明について図を参照して詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
まず、本発明のシリコンエピタキシャルウェーハの評価方法について図1を参照して説明する。図1は本発明のシリコンエピタキシャルウェーハの評価方法の概略の一例を示したフローチャートである。
先ず、図1に示すように、気相成長装置の反応容器内に備えられたサセプタに、搬送装置を用いてシリコン単結晶基板を載置する(図1(a)、仕込み)。
次いで、反応容器内に水素ガスを流した状態で、反応容器内の温度をシリコン単結晶薄膜を気相成長するための成膜温度まで昇温する(図1(b)、昇温)。この成膜温度は、基板表面の自然酸化膜を水素で除去できる1000℃以上に設定する。
次いで、反応容器内を成膜温度に保持したままで、水素ガスとともに原料ガスおよびドーパントガスをそれぞれ所定流量で供給して、水素雰囲気にてシリコン単結晶薄膜が所定膜厚となるまでシリコン単結晶基板上にシリコン単結晶薄膜を成長させる(図1(c)、成膜工程)。
この後に原料ガスおよびドーパントガスの供給を停止し、キャリアガスである水素を流しながら反応容器内の温度を下降させてシリコンエピタキシャルウェーハを冷却する(図1(d)、冷却工程)。
この冷却工程では、シリコン単結晶薄膜中に存在する評価対象不純物の濃度の規格値や工程平均値と評価対象不純物の固溶限界濃度が一致する温度を算出し、算出温度の少なくとも上下50℃の温度範囲において、シリコンエピタキシャルウェーハの成膜後の冷却速度を20℃/sec以上として冷却する。
また、800℃から400℃程度の間で、水素雰囲気から窒素雰囲気へと切り換えることができる。
シリコンウェーハ中のほとんどの不純物は、シリコン単結晶薄膜形成のためのエピタキシャル反応直後の高温域では固溶した状態で存在しており、冷却工程で固溶限界となる温度に達した時点から析出が始まる。
そこで、シリコン単結晶薄膜中に存在する評価対象不純物の濃度の規格値や工程平均値と、評価対象不純物の固溶限界濃度が一致する温度を算出して、この算出温度の少なくとも上下50℃の温度範囲において、シリコン単結晶薄膜の成膜工程後の冷却工程での冷却速度を20℃/sec以上に制御すると、シリコンエピタキシャルウェーハ中の評価対象の不純物がシリコン単結晶薄膜の表層領域に集まる。
そしてこれを利用して、後述する評価工程において評価対象不純物が集まったこの領域を化学分析することで、高い感度でシリコンエピタキシャルウェーハ中の不純物濃度を測定することができるようになる。
ここで、評価対象不純物を、Niとすることができる。
一般的なシリコンエピタキシャルウェーハのシリコン単結晶薄膜中のNiの含有量は、1×10〜1×1011atoms/cmの水準と想定される。
そして、図2に示すように、Niの汚染量が上記範囲内である5×1010atoms/cm程度の場合、その汚染量と固溶度が一致する温度は、350℃前後になる。
従って、評価対象不純物がNiの場合は、冷却中のシリコンエピタキシャルウェーハの温度が少なくとも400℃から300℃までの温度帯を通過する時には、冷却速度を20℃/sec以上に制御することになる。
なお、図2は、シリコン中のNiの固溶度の温度依存性を示した図である。
デバイス特性に悪影響を及ぼすNiを評価対象不純物に選び、シリコンエピタキシャルウェーハの温度が少なくとも400℃から300℃までの温度域での冷却速度を20℃/sec以上に制御することで、Niをシリコン単結晶薄膜の表層部に集める。
そして、後述する評価工程においてNi濃度の評価を行うことができる。
また、冷却速度を、30℃/sec以下とすることができる。
シリコン単結晶薄膜中に存在する評価対象不純物の濃度の規格値と、固溶限界濃度が一致する温度の少なくとも上下50℃の範囲での成膜後のシリコンエピタキシャルウェーハの冷却速度を上げれば上げるほど、特別な冷却設備が必要になりコストがかかるが、評価対象不純物が集まる量は飽和気味になり、それ以上に冷却速度を上げてもさほど変化が見られないようになる。
しかし、冷却速度が30℃/sec以下であれば、過剰な冷却設備が必要ではなく、評価対象不純物の集まる量は十分に多い状態を維持することができ、好都合である。
そして、窒素雰囲気のままで取出温度に至ったら、気相成長装置からシリコンエピタキシャルウェーハを取り出す(図1(e)、取出し)。
続いて、シリコンエピタキシャルウェーハのシリコン単結晶薄膜の表層領域に集まった評価対象の不純物の濃度を化学分析、例えばステップエッチ法、WSA法、AAS、ICP−MS、TRXF等によって測定する(図1(f)、表層不純物の評価工程)。
ここで、図3は、シリコン単結晶薄膜の成膜反応後の冷却工程における350℃付近の冷却速度とシリコン単結晶薄膜表層部に集まったNiの濃度の関係を示した図である。
図3に示すように、冷却速度が高いほど、シリコン単結晶薄膜の表層付近にNiが集まっている。つまり、このシリコン単結晶薄膜中に存在する評価対象不純物の濃度の規格値と、固溶限界濃度が一致する温度帯を急冷した後、表層をステップエッチ法、WSA法、AAS、ICP−MS、TRXF等により分析すれば、高感度で不純物を検出することができる。
このように、評価対象不純物の濃度の規格値や工程平均値と、評価対象不純物の固溶限界濃度が一致する温度範囲の少なくとも上下50℃の温度範囲において冷却速度を20℃/sec以上に制御して冷却することによってシリコン単結晶薄膜の表層部に集まった評価対象不純物の濃度を化学分析することによって、シリコンエピタキシャルウェーハ中の評価対象不純物濃度を従来より高い精度で評価することができる。
そして、モニターとなるシリコンエピタキシャルウェーハの評価対象不純物濃度が規格値より低濃度かどうかを判定(良品と判断)することにより、そのシリコンエピタキシャルウェーハの製造工程を管理することができる。
このように、先の評価工程での評価結果を元に、シリコンエピタキシャルウェーハの工程管理を行うことで、評価対象不純物濃度が規格値以下のデバイス特性が良好な高品質シリコンエピタキシャルウェーハを製造することができる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1−3、比較例1)
あらかじめ同一バッチのシリコン単結晶基板が全溶解化学分析法を用いて1×1010atoms/cm以下(検出下限)のNi濃度であることを確かめた面方位(100)、P型(0.015Ωcm)のシリコン単結晶基板を4枚準備し、その主表面上に、成膜温度1130℃でP型(10Ωcm)のシリコン単結晶薄膜5μmを気相成長させた。
そして、成膜後のシリコンエピタキシャルウェーハを冷却する際に、400℃から300℃までの間の冷却速度を、15℃/sec(比較例1)、20℃/sec(実施例1)、30℃/sec(実施例2)、35℃/sec(実施例3)と変えて、シリコンエピタキシャルウェーハを製造した。
これらのシリコンエピタキシャルウェーハ計4枚を、ステップエッチング法(特開2005−265718号公報、特許3755586号公報等参照)によって、シリコン単結晶薄膜の表層1.5μmを抽出し、ICP−MS装置によってNiを含む重金属の濃度を測定した。その結果を表1に示す。
Figure 0005201126
この結果、表1に示すように、比較例1の冷却条件ではシリコン単結晶薄膜の表層中のNi濃度はICP−MS装置の検出下限(1×1010atoms/cm)以下であり、Niが存在するかしないかすら確認できず、高感度な不純物濃度評価を行うことができなかった。
これに対し、実施例1−3の冷却条件の場合、Ni濃度がそれぞれ8.0×1010atoms/cm(実施例1)、4.0×1011atoms/cm(実施例2)、4.2×1011atoms/cm(実施例3)と検出され、比較例1の場合に比べて高い感度でシリコン単結晶薄膜の表層部のNiの濃度を評価することが可能であった。
また、実施例1と実施例2を比較すると、実施例2の方がよりNiは高濃度になっており、冷却速度が速いほど評価能力が高いことが判った。しかし、実施例2よりさらに冷却レートをあげた実施例3の条件の場合、実施例2より若干検出されたNi濃度は高くなっているが、大きな差は無かった。すなわち、冷却速度を実施例2より上げても、Niの検出能力の更なる向上はあまり期待できない。それよりも、冷却速度をさらに上げるための特別な冷却設備が必要になり、コストアップにつながってしまうため、冷却速度の上限は30℃/sec程度がよいことも判った。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
例えば、本発明で薄膜を気相成長させる気相成長装置は限定されず、縦型(パンケーキ型)、バレル型(シリンダ型)、枚葉式等の各種気相成長装置に適用可能である。

Claims (3)

  1. シリコンエピタキシャルウェーハの不純物評価方法であって、
    原料ガスを供給しながらシリコン単結晶基板上にシリコン単結晶薄膜を水素雰囲気中で気相成長させる成膜工程と、
    該成膜工程により前記シリコン単結晶薄膜が形成されたシリコンエピタキシャルウェーハを、前記シリコン単結晶薄膜中に存在する評価対象不純物の濃度の規格値又は工程平均値と前記評価対象不純物の固溶限界濃度が一致する温度を算出し、該算出温度の少なくとも上下50℃の温度範囲において、前記シリコンエピタキシャルウェーハの成膜後の冷却速度を20℃/sec以上として冷却する冷却工程と、
    前記シリコン単結晶薄膜の表層を化学分析して、前記評価対象不純物の濃度を測定する評価工程とを行うことを特徴とするシリコンエピタキシャルウェーハの不純物評価方法。
  2. 前記冷却速度を、30℃/sec以下とすることを特徴とする請求項1に記載のシリコンエピタキシャルウェーハの不純物評価方法。
  3. 前記評価対象不純物を、Niとすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシリコンエピタキシャルウェーハの不純物評価方法。
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