JP5200990B2 - 運転支援装置 - Google Patents

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本発明は、運転者に対して注意を喚起する運転支援装置に関する。
従来、運転者に対して注意を喚起する運転支援装置として、例えば、特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載された運転支援装置は、交差点などの特定地点において、運転者の視線情報と、この視線情報に対応する運転者の視認行動とを収集してデータベースを作成し、このデータベースに基づいて、運転者が確認すべき視認行動を報知するものである。
特開2008−158791号公報
しかしながら、特許文献1に記載された運転支援装置では、交差点などの特定地点において運転者に確認すべき視認行動を行わせることができるものの、運転者は如何なる種別の対象物(障害物)に注意しなければならないか判断できないという問題があった。
そこで、本発明は、注意対象物の種別に応じた適切な運転支援を行うことができる運転支援装置を提供することを目的とする。
本発明に係る運転支援装置は、視線情報の参照データと運転者の視線情報の検出データとの比較に基づいて運転者に対する運転支援を行う運転支援装置であって、視線情報には、視線の移動速度を示す視線移動速度が含まれており、参照データの視線移動速度に基づいて注意対象物の種別を推定する注意対象物推定手段と、注意対象物推定手段により推定された注意対象物の種別に応じた運転支援を行う運転支援手段と、を有することを特徴とする。
本発明に係る運転支援装置によれば、参照データの視線移動速度から視認すべき注意対象物の種別を推定することができるため、この推定した注意対象物の種別に応じた運転支援を行うことで、より適切な運転支援を行うことができる。例えば、運転者に対して注意対象物の種別を報知することで、運転者に対して注意すべき注意対象物の種別を認識させてより適切な危険回避行動を取らせることができる。
また、視線情報には、視線を向けた方向の頻度を示す視線方向頻度が含まれており、参照データの視線方向頻度と検出データの視線方向頻度との差分が所定の閾値を越える視線方向を注意喚起方向として特定する注意喚起方向特定手段を更に有し、運転支援手段は、注意喚起方向と注意対象物の種別とに応じた運転支援を行うことが好ましい。
この運転支援装置によれば、参照データの視線方向と検出データの視線方向との差分が所定の閾値を越える視線方向を注意喚起方向として特定するため、運転者が視線を向けていないが注意対象物が現れる可能性のある視線方向を特定することができる。そして、この注意喚起方向と注意対象物の種別とに応じた運転支援を行うことで、より適切な運転支援を行うことができる。
本発明によれば、注意対象物の種別に応じた適切に運転支援を行うことができる。
本実施形態に係る運転支援システムの概略構成を示した図である。 運転支援装置のブロック能構成を示した図である。 視線方向頻度分布の一例を示した図である。 視線移動速度分布の一例を示した図である。 運転支援システムの処理動作を示すシーケンスチャートである。 車両における情報収集処理を示すフローチャートである。 センターの情報作成処理を示すフローチャートである。 車両における運転支援処理を示すフローチャートである。 車両の周辺状況を示す図である。 図9の場合の視線方向頻度分布を示す図である。 図10に示す最適視線方向頻度分布における所定の角度幅の最適視線移動速度分布を示した図である。 視線方向頻度分布と最適視線方向頻度分布とを比較した図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る運転支援装置の好適な実施形態について詳細に説明する。本実施形態は、本発明に係る運転支援装置を車両とセンターとが路車間通信により通信可能に接続された運転支援システムに適用したものである。なお、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
図1は、本実施形態に係る運転支援システムの概略構成を示した図である。図1に示すように、本実施形態に係る運転支援システム1は、運転支援装置30が搭載された車両10と、この車両10と路車間通信により情報の送受を行うセンター20と、により構成される。なお、各車両10とセンター20との通信は、例えば、車両10が走行する道路に設置された光ビーコン装置(不図示)を介して行われる。
図2は、運転支援装置のブロック能構成を示した図である。図2に示すように、車両10に搭載された運転支援装置30は、センター20と通信を行うことにより運転者に対して運転支援を行うものでる。このため、運転支援装置30は、ナビゲーションシステム31と、ミリ波レーダ32と、車両情報記憶部33と、視線検出装置34と、路車間通信装置35と、運転支援実行装置36と、ECU37と、を備えている。
ナビゲーションシステム31は、目的地までの経路情報や道路情報などを運転者に通知するものであり、道路や歩道などの地図情報とGPS(Global Positioning System)を備えている。そして、ナビゲーションシステム31は、GPSにより車両10の現在位置を測位することで、地図情報における車両10の現在位置を検出する。
ミリ波レーダ32は、車両10の前頭部に取り付けられており、ミリ波により先行車の有無を検出するレーダである。ミリ波レーダ32は、ミリ波を車両10の走行方向前方に出射する送信機と、先行車に反射した反射波を受信する受信機とを備えている。そして、ミリ波レーダ32は、ミリ波の出射と反射波の受信との関係を分析することで、先行車の有無を検出する。
車両情報記憶部33は、自車両10の車両情報を記憶するものである。すなわち、車両情報記憶部33は、自車両10の車両情報として、車高、座席の高さ、車両10の寸法(大きさ)、車両タイプ(車両形状)などの情報を記憶している。
視線検出装置34は、運転者の視線方向を検出するものである。すなわち、視線検出装置34は、CCDカメラなどの撮像手段により運転者の顔を撮像し、この撮像画像から、運転者の顔向きを検出するとともに、運転者の目の動きを検出する。そして、視線検出装置34は、この運転者の顔向きと目の動きとの関係から、運転者の視線方向を検出する。なお、この検出した視線方向を時系列に分析することで、視線の移動速度を検出することができる。
路車間通信装置35は、道路に設置された光ビーコン装置などとの通信を可能とするものである。このため、運転支援装置30は、路車間通信装置35及び光ビーコン装置を介して、センター20と情報の送受が可能となる。
運転支援実行装置36は、運転者に対して、歩行者、自転車、自動車などの注意対象物との衝突を防止するための運転支援を実行するものである。このため、運転支援実行装置36は、例えば、注意を喚起するアナウンスを音声出力するスピーカー、このアナウンスを画像表示するディスプレイ、PCS(Pre Crush-Safety System)などにより構成される。なお、PCSは、例えば、ギアのシフト位置、ブレーキアシスト、クルーズコントロールなどを制御することにより、注意対象物との衝突を回避させるものである。
ECU37は、ナビゲーションシステム31、ミリ波レーダ32、車両情報記憶部33、視線検出装置34、路車間通信装置35及び運転支援実行装置36と電気的に接続されている。そして、ECU37は、運転者に対する運転支援を行うために、視線情報収集処理を行う視線情報収集部38と、運転支援処理を行う運転支援部39として機能する。
視線情報収集部38は、ナビゲーションシステム31が検出した車両10の現在位置と、ミリ波レーダ32が検出した先行車の有無と、車両情報記憶部33が記憶している車両情報の車両タイプと、視線検出装置34が検出した視線方向とに基づいて、所定の走行区間毎に、運転者が視線を向けた方向の頻度を示す視線方向頻度分布と、運転者が視線を移動させた速度を示す視線移動速度分布とを作成する。
図3は、視線方向頻度分布の一例を示した図である。図3に示すように、視線方向頻度分布は、横軸に視線方向を示し、縦軸に視線が向けられた頻度である視線頻度を示している。そして、視線方向頻度分布は、視線方向を集計した走行区間と、先行車の有無と、車両タイプとが対応付けられている。
図4は、視線移動速度分布の一例を示した図である。図4に示すように、視線移動速度分布は、視線方向における所定の角度幅毎に作成されるものであり、横軸に視線を移動させた速度である視線移動速度を示し、縦軸に視線移動速度の表出度合いである視線移動速度頻度を示している。
そして、視線情報収集部38は、この作成した視線方向頻度分布及び視線移動速度分布をセンター20に送信する。
運転支援部39は、複数の車両10から収集された視線方向頻度分布を平均化した最適視線方向頻度分布と、注意喚起対象となる注意対象物とをセンター20から取得する。なお、運転支援部39が取得する最適視線方向頻度分布及び注意対象物は、車両10が走行している走行区間に対応するものである。そして、運転支援部39は、現在走行している走行区間の視線方向頻度分布を作成し、この作成した視線方向頻度分布とセンター20から取得した最適視線方向頻度分布との比較結果に基づいて、センター20から取得した注意対象物に対応する運転支援を運転支援実行装置36に実行させる。
センター20は、所定の走行区間を走行する車両10から送信された視線方向頻度分布及び視線移動速度分布を収集して、所定の走行区間毎に最適視線方向頻度分布及び注意対象物を作成するものである。すなわち、センター20は、複数の車両10から収集した視線方向頻度分布及び視線移動速度分布を平均化して最適視線移動速度分布及び最適視線移動速度分布を作成し、この最適視線移動速度分布及び最適視線移動速度分布に基づいて、走行区間毎の注意喚起対象物の種別を推定する。そして、センター20は、作成した最適視線移動速度分布と、推定した注意喚起対象物の種別とを、当該走行区間を走行する車両10に送信する。
次に、図5を参照しながら、本実施形態に係る運転支援システム1の処理動作について説明する。図5は、運転支援システムの処理動作を示すシーケンスチャート、図6は、車両における情報収集処理を示すフローチャート、図7は、センターの情報作成処理を示すフローチャート、図8は、車両における運転支援処理を示すフローチャートである。なお、以下に説明する車両10の処理は、実際には運転支援装置30が行っている。
図5に示すように、運転支援システム1では、まず、所定の走行区間を走行する車両10において情報収集処理が行われて、視線方向頻度分布及び視線移動速度分布が作成される(ステップS1)。そして、車両10からセンター20に視線方向頻度分布及び視線移動速度分布が送信される。
センター20に視線方向頻度分布及び視線移動速度分布が送信されると、センター20において、最適視線方向頻度分布作成及び注意対象物推定処理が行われて、最適視線方向頻度分布及び注意対象物が作成される(ステップS2)。そして、センター20から所定の走行区間を走行する車両10に最適視線方向頻度分布及び注意対象物が送信される。
そして、所定の走行区間を走行する車両10に最適視線方向頻度分布及び注意対象物が送信されると、当該車両10において、運転支援処理が行われる(ステップS3)。
次に、図6を参照して、ステップS1の情報収集処理を説明する。
図6に示すように、運転支援装置30の視線情報収集部38は、まず、ナビゲーションシステム31が検出した車両10の現在位置を取得し、ミリ波レーダ32が検出した先行車の有無を取得し、車両情報記憶部33に記憶されている車両タイプを取得する(ステップS11)。
次に、視線情報収集部38は、視線検出装置34が検出した運転者の視線方向を取得する(ステップS12)。
次に、視線情報収集部38は、所定の走行区間毎に、視線方向頻度分布を作成する(ステップS13)。すなわち、視線情報収集部38は、ステップS11で取得した現在位置に基づいて、車両10が走行している走行区間を判断する。そして、視線情報収集部38は、車両10が現在の走行区間を走行している間、ステップS12で取得した視線方向を集計して視線方向頻度分布を作成する(図3参照)。このとき、視線情報収集部38は、視線方向頻度分布の走行区間と、先行車の有無及と、車両タイプとを視線方向頻度分布に対応づける。
次に、視線情報収集部38は、所定の走行区間毎に、所定角度幅ごとの視線移動速度分布を作成する(ステップS14)。すなわち、視線情報収集部38は、ステップS13と同様に、ステップS11で取得した現在位置に基づいて、車両10が走行している走行区間を判断する。そして、視線情報収集部38は、車両10が現在の走行区間を走行している間、ステップS12で取得した視線方向を所定角度幅毎に区分し、この区分した視線方向をそれぞれ集計して所定角度幅毎の視線移動速度分布を作成する(図4参照)。
そして、このようにして視線方向頻度分布及び視線移動速度分布が作成されると、視線情報収集部38は、この作成した視線方向頻度分布及び視線移動速度分布を路車間通信装置35からセンター20に送信する。
次に、図7を参照して、ステップS2の最適視線方向頻度分布作成及び注意対象物推定処理を説明する。
図7に示すように、センター20は、まず、所定の走行区間を走行する車両10から送信された視線方向頻度分布及び視線移動速度分布を収集する(ステップS21)。
次に、センター20は、所定の走行区間毎に最適視線方向頻度分布を作成する(ステップS22)。最適視線方向頻度分布は、各車両10から収集した視線方向頻度分布を平均化したものである。このとき、センター20は、ステップS21で取得した視線方向頻度分布に対応付けられている走行区間、先行車の有無及び車両タイプを参照して、同じ走行区間、同じ先行車の有無、同じ車両タイプの視線方向頻度分布を収集して平均化する。これにより、センター20は、走行区間毎に、先行者の有無別、車両タイプ別に分けた最適視線方向頻度分布を作成する。
なお、最適視線方向頻度分布の算出対象は、全ての車両10から送信された視線方向頻度分布であってもよいが、最適視線方向頻度分布の信頼性を向上させるために、当該走行区間を頻繁に走行する車両10から送信された視線方向頻度分布や、所定の優良運転者が運転する車両10から送信された視線方向頻度分布などに限定する方が好ましい。
ここで、図9及び図10を参照して、車両10の周辺環境と最適視線方向頻度分布との関係について具体的に説明する。図9は、車両の周辺状況を示す図であり、図10は、図9の場合の最適視線方向頻度分布を示す図である。図9に示すように、車両10が走行している道路は、並木の中央分離帯で左右が分離されるとともに両側が塀で囲まれた2車線道路であって、走行方向前方に細い街路が交差する交差点が設けられている。そして、この交差点では、左の路地から自転車の飛び出しが多く発生しており、右の路地から歩行者の無理な横断が多く発生している。ところが、左の路地は、塀に隠されて注意対象物の飛び出しが見づらくなっており、右の路地も、街路樹に隠されて注意対象物の飛び出しが見づらくなっている。そこで、頻繁にこの道路を走行する運転者は、この交差点の見通しの悪さをよく知っているため、交差点の手前で左右の路地を視認してから交差点を通過している。このため、最適視線方向頻度分布は、図10に示すように、左の路地の方向に対応する視線方向Aと、右の路地の方向に対応する視線方向Bとが、山状に突出して表出される。そして、この視線方向A及び視線方向Bは、多くの運転者が視線を向けた方向であるため、注意対象物が現れる可能性が高いと考えられる。
次に、センター20は、図7に示すように、所定の走行区間毎に所定角度幅毎の最適視線移動速度分布を作成する(ステップS22)。最適視線移動速度分布は、各車両10から収集した視線移動速度分布を平均化したものである。
なお、最適視線移動速度分布の算出対象は、全ての車両10から送信された視線移動速度分布であってもよいが、最適視線移動速度分布の信頼性を向上させるために、当該走行区間を頻繁に走行する車両10から送信された視線移動速度分布や、所定の優良運転者が運転する車両10から送信された視線移動速度分布などに限定する方が好ましい。
ここで、図11を参照して、最適視線移動速度分布と注意対象物との関係について具体的に説明する。図11は、図10に示す最適視線方向頻度分布における所定の角度幅の最適視線移動速度分布を示した図である。通常、運転者は、注意対象物を眼で追うことで視認するため、運転者の視線が移動する速度は注意対象物の移動速度に対応すると推測できる。このため、注意対象物が歩行者であれば、視線移動速度が低速度となり、注意対象物が自転車であれば、視線移動速度が中速度となり、注意対象物が自動車であれば、視線移動速度が高速度となる。このことから、図11に示すように、視線移動速度が低速度の速度範囲aに属する場合は、注意対象物が歩行者であると考えられ、視線移動速度が中速度の速度範囲bに属する場合は、注意対象物が自転車であると考えられ、視線移動速度が高速度の速度範囲cに属する場合は、注意対象物が自動車であると考えられる。なお、速度範囲aよりも視線移動速度が低いと、運転者は特に特定の注意対象物を視認しておらず、一方、速度範囲cよりも視線移動速度が高いと、運転者が視認している注意対象物が変わっただけで、特定の注意対象物を追っているのではないと考えられる。
次に、センター20は、図7に示すように、ステップS22で作成された最適視線方向頻度分布と、ステップS23で作成された最適視線移動速度分布とに基づいて、当該走行区間を走行する車両10に衝突する可能性のある注意対象物を推定する(ステップS24)。すなわち、センター20は、ステップS22で作成された最適視線方向頻度分布から、注意を喚起すべき視線方向として、視線頻度が山状に突出した視線方向を抽出する。そして、この抽出した視線方向に対応する角度幅の最適視線移動速度分布を特定し、この特定した最適視線移動速度分布から、視線移動速度頻度が山状に突出した視線移動速度を抽出する。そして、この抽出した視線移動速度に基づいて、注意対象物の種別を推定する。
ここで、図10及び図11を参照して、注意対象物の推定を具体的に説明する。センター20は、まず、図10に示す最適視線方向頻度分布を参照して、視線頻度が山状に突出している視線方向A及び視線方向Bを特定する。次に、センター20は、視線方向A及び視線方向Bに対応する角度幅の最適視線移動速度分布を特定する。ここでは、図11に示す最適視線移動速度分布が、視線方向A又は視線方向Bに対応する角度幅の最適視線移動速度分布特定であるとする。次に、センター20は、図11に示す特定された最適視線方向頻度分布を参照して、視線移動速度頻度が山状に突出している視線移動速度を特定する。そして、この特定した視線移動速度が、低速度の速度範囲a、中速度の速度範囲b、高速度の速度範囲cの何れに属するのかを判断する。そして、この特定した視線移動速度が低速度の速度範囲aに属する場合は、注意対象物が歩行者であると推定し、特定した視線移動速度が中速度の速度範囲bに属する場合は、注意対象物が自転車であると推定し、特定した視線移動速度が高速度の速度範囲cに属する場合は、注意対象物が自動車であると推定する。なお、ステップS24では、全ての注意対象物の種別を推定する。このため、最適視線方向頻度分布の視線頻度が山状に突出している視線方向が複数あれば、全ての視線方向について最適移動速度分布を特定し、この特定された全ての最適移動速度分布において、視線移動速度頻度が山状に突出している視線移動速度が複数あれば、全ての視線移動速度に対して注意対象物の種別を推定する。
そして、このようにして最適視線方向頻度分布が作成されるとともに注意対象物が推定されると、センター20は、図7に示すように、この作成した最適視線方向頻度分布と推定した注意対象物とを、当該走行区間を走行する車両10に送信する(ステップS25)。
次に、図8を参照して、ステップS3の運転支援処理を説明する。
図8に示すように、運転支援装置30の運転支援部39は、まず、ナビゲーションシステム31が検出した車両10の現在位置を取得し、ミリ波レーダ32が検出した先行車の有無を取得し、車両情報記憶部33に記憶されている車両タイプを取得する(ステップS31)。
次に、運転支援部39は、視線検出装置34が検出した運転者の視線方向を取得する(ステップS32)。
次に、運転支援部39は、所定の走行区間毎に、視線方向頻度分布を作成する(ステップS33)。すなわち、運転支援部39は、視線情報収集部38が行うステップS13と同様に、ステップS11で取得した現在位置に基づいて、車両10が走行している走行区間を判断し、車両10が現在の走行区間を走行している間、ステップS12で取得した視線方向を集計して視線方向頻度分布を作成する。
次に、運転支援部39は、センター20から送信された最適視線方向頻度分布及び注意対象物を取得する(ステップS34)。
次に、運転支援部39は、ステップS33で作成した視線方向頻度分布と、ステップS34で取得した最適視線方向頻度分布とを比較して、注意対象物が現れる可能性のある注意喚起方向を特定する(ステップS35)。すなわち、運転支援部39は、視線方向頻度分布における視線頻度と最適視線方向頻度分布における視線頻度との関係が、“視線方向頻度分布における視線頻度−最適視線方向頻度分布における視線頻度>所定の閾値”を満たす場合、この視線方向を注意喚起方法として特定する。言い換えると、視線方向頻度分布における視線頻度が、最適視線方向頻度分布における視線頻度よりも、所定の閾値以上に下回った視線方向があると、この視線方向を注意喚起方向として特定する。
ここで、図12を参照して、注意喚起方法の特定について具体的に説明する。図12は、視線方向頻度分布と最適視線方向頻度分布とを比較した図である。図12において、αは、ステップS33で作成した視線方向頻度分布を示しており、βは、ステップS34でセンター20から取得した最適視線方向頻度分布を示している。図12に示すように、最適視線方向頻度分布では、視線方向Bと視線方向Bの2方向において視線頻度が高くなっている。これは、図9に示すように、多くの運転者が、車両10の走行方向前方の交差点における左右の路地を視認していることを示している。これに対して、視線方向頻度では、視線方向Bの視線頻度は高くなっているが、視線方向Bの視線頻度は殆ど高くなっていない。これは、車両10を運転する運転者が、走行方向前方の交差点における左側の路地を視認しているが、右側の路地は視認していないことを示している。すなわち、この運転者は、右側の路地から注意対象物が飛び出してくる可能性があることに気づいていない可能性がある。そこで、運転支援部39は、視線方向頻度分布における視線頻度が最適視線方向頻度分布における視線頻度よりも所定の閾値以上に下回っている視線方向Bを、注意喚起方向として特定する。
次に、運転支援部39は、ステップS34でセンター20から取得した全ての注意対象物のうち、ステップS35で特定した注意喚起方向に対応する注意対象物を特定する(ステップS36)。
そして、このようにして注意喚起方向及び注意対象物が特定されると、運転支援部39は、運転支援実行装置36を制御して、ステップS35で特定した注意喚起方向と、ステップS36で特定した注意対象物の種別とに対応した運転支援を実行する(ステップS37)。運転支援の実行は、例えば、運転支援実行装置36が、アナウンスを音声出力及び画像出力するものであり、ステップS35で特定した注意喚起方向が視線方向Bで、ステップS36で特定した注意対象物が歩行者である場合は、“右前方、歩行者の飛び出し注意”のアナウンスを音声出力するとともに、このアナウンスをディスプレイに表示する。また、このアナウンスは、ナビゲーションシステム31の地図情報を利用して、“右前方の街路樹、歩行者の飛び出し注意”や“前方の交差点の右側、歩行者の飛び出し注意”などとしてもよい。
なお、運転支援実行装置36による運転支援は、これに限らず、例えば、PCSの作動条件を前出ししたり、自動でシフトダウンさせて減速を誘導したり、ブレーキアシストに入る条件の判定レベルを下げてブレーキアシストを作動させやすくしたり、クルーズコントロールを解除したりしてもよい。
このように本実施形態に係る運転支援システム1によれば、最適視線方向頻度分布及び最適視線移動速度から運転者が視認すべき注意対象物の種別を推定することができるため、運転支援装置30の運転支援部39において、この推定した注意対象物の種別に応じた運転支援を行うことで、より適切な運転支援を行うことができる。具体的には、運転者に対して注意対象物の種別を音声出力及び画像出力することで、運転者に対して注意すべき注意対象物の種別を認識させてより適切な危険回避行動を取らせることができる。
また、本実施形態に係る運転支援システム1によれば、最適視線方向頻度分布と視線方向頻度分布との差分が所定の閾値を越える視線方向を注意喚起方向として特定するため、運転者が視線を向けていないが注意対象物が現れる可能性のある視線方向を特定することができる。そして、この注意喚起方向と注意対象物の種別とに応じた運転支援を行うことで、より適切な運転支援を行うことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、センター20において、最適視線方向分布と最適視線移動速度分布とに基づいて注意対象物を推定するものとして説明したが、センター20から車両10に最適視線方向分布及び最適視線移動速度分布を送信し、車両10の運転支援装置において、注意対象物を推定するものとしてもよい。この場合、図7に示したステップS24は、運転支援装置30の運転支援部39において行われる。
また、ステップS24において、注意を喚起すべき視線方向として、最適視線方向頻度分布の視線頻度が山状に突出した視線方向を抽出するものとして説明したが、これに限ることなく、例えば、視線頻度が所定の閾値を超えた視線方向などを抽出するものとしてもよい。
また、ステップS24において、注意対象物の種別を特定するための視線移動速度として、最適視線移動速度分布の視線移動速度頻度が山状に突出した視線移動速度を抽出するものとして説明したが、これに限ることなく、例えば、視線移動速度頻度が所定の閾値を超えた視線移動速度などを抽出するものとしてもよい。
1…運転支援システム、10…車両、20…センター(運転支援装置、注意対象物推定手段)、30…運転支援装置、31…ナビゲーションシステム、32…ミリ波レーダ、33…車両情報記憶部、34…視線検出装置、35…路車間通信装置、36…運転支援実行装置、37…CPU、38…視線情報収集部、39…運転支援部、A,B…視線方向、a〜c…速度範囲、α…視線方向頻度分布(検出データ)、β…最適視線方向頻度分布(参照データ)。

Claims (2)

  1. 視線情報の参照データと運転者の視線情報の検出データとの比較に基づいて運転者に対する運転支援を行う運転支援装置であって、
    前記視線情報には、視線の移動速度を示す視線移動速度が含まれており、
    前記参照データの前記視線移動速度に基づいて注意対象物の種別を推定する注意対象物推定手段と、
    前記注意対象物推定手段により推定された注意対象物の種別に応じた運転支援を行う運転支援手段と、
    を有することを特徴とする運転支援装置。
  2. 前記視線情報には、視線を向けた方向の頻度を示す視線方向頻度が含まれており、
    参照データの視線方向頻度と前記検出データの視線方向頻度との差分が所定の閾値を越える視線方向を注意喚起方向として特定する注意喚起方向特定手段を更に有し、
    前記運転支援手段は、前記注意喚起方向と前記注意対象物の種別とに応じた運転支援を行うことを特徴とする請求項1に記載の運転支援装置。
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