JP5200687B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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本発明は一般に半導体装置の製造に係り、特に微細なレジストパターンを形成するプロセスを含む半導体装置の製造方法に関する。
ゲート電極のパターニングなど、特に微細なパターンをフォトリソグラフィにより形成する場合には、マスクとして使われるレジストパターンにも高い精度が要求される。
レジストパターンの寸法を変動させる要因としては、フォトリソグラフィ工程におけるレジストパターン寸法のばらつきや、その後にレジストパターンを使って実行されるゲート電極のエッチング工程で生じる寸法シフト量のばらつきなどがあり、これらのばらつきを減少させるため、エッチング条件を変更してエッチング実施例の寸法シフトを調整する技術が使われている。
特開2005−45214号公報
しかし、これら従来の技術は、形成したい例えばゲート電極パターンの寸法のずれを、その平均値について補償するものである。
そこで例えば同時に形成されるパターンが多数あり、そのあるものは密な間隔で形成されており、またそのあるものは粗な間隔で形成されているような場合には、従来のパターン寸法の平均値を調整する技術では、所望のパターン寸法の調整を行うことができない。
このように同時に形成されるパターンが多数あり、そのあるものは密な間隔で形成されており(密集パターン)、またそのあるものは粗な間隔で形成されている(孤立パターン)場合には、密集パターンと孤立パターンとで、同一レジストマスクを使ってエッチングを行っても、パターン寸法に差が生じることが知られている。
そこで従来、密集パターンを形成するのに使われるレジストパターンと孤立パターンを形成するのに使われるレジストパターンとでパターン幅を変化させておき、エッチング後の密集パターンと孤立パターンのパターン幅を一致させる技術が使われている。しかし、この従来の技術では、レジストパターンを形成する露光光学系の状態、例えば露光光学系の曇りにより、エッチング後に実際に得られる密集パターンや孤立パターンのパターン幅が変化してしまい、露光のたびに密集パターンと孤立パターンとで、それぞれのレジストパターン幅の目標値を変化させる必要がある。また露光光学系をクリーニングしたような場合には、最適なレジストパターンのパターン幅が大きく変化してしまう問題が生じる。
従来、特開2005−45214号公報において、様々なパラメータを調整することで、このような孤立パターンと密パターンとで生じるパターン寸法差を解消する技術が提案されている。しかし、この従来の技術では、制御すべきパラメータの数が多く、安定した制御が困難である問題があった。
一の側面によれば半導体装置の製造方法は、被処理基板上の被加工層上に形成された孤立レジストパターンと密集レジストパターンを含むレジストマスクに対しArプラズマを照射し、前記孤立レジストパターンと密集レジストパターンとで、それぞれのパターン幅をトリミングする工程と、前記レジストマスクを使って、前記被加工層をエッチングし、前記孤立レジストパターンに対応して孤立加工パターンを、前記密集レジストパターンに対応して密集加工パターンを形成する工程と、を含み、前記Arプラズマの照射は、ICP型プラズマ発生装置またはECR型プラズマ発生装置を使って実行され、前記トリミングする工程は、前記孤立レジストパターンのパターン幅と前記密集レジストパターンのパターン幅を求め、前記孤立レジストパターンおよび密集レジストパタ―ンのそれぞれのパターン幅に対応した前記孤立加工パターンおよび密集加工パターンのパターン幅の予測値を求め、前記孤立加工パターンのパターン幅予測値と前記密集加工パターンのパターン幅予測値との差分に対応して前記Arプラズマの照射時間を決定する工程を含む
本発明によれば、被処理基板上の孤立レジストパターンと密集レジストパターンとを含むレジストマスクにArプラズマを照射することにより、密集レジストパターン中のレジストパターンの幅と孤立レジストパターン中のレジストパターンの幅とを、それぞれの、互いに異なった速度でトリミングでき、Arプラズマの照射時間を適当に制御することにより、エッチングの結果前記被処理基板上に前記密集レジストパターンに対応して形成される密集パターンの幅を、エッチングの結果前記被処理基板上に前記孤立レジストパターンに対応して形成される孤立パターンの幅に対して所望の値に制御することが可能となる。
図1は、本発明で使われるICP型プラズマエッチング装置10の概要を示す。
図1を参照するに、プラズマエッチング装置10は被処理基板Wを保持する基板保持台11を収容したガラス容器12を備え、前記ガラス容器12の外側にはコイル13が巻回されている。さらに前記ガラス容器12中には図示しない供給ポートよりArガスが供給され、前記コイル13を高周波あるいはマイクロ波により駆動することにより、前記ガラス容器12中、前記被処理基板Wの上方にプラズマ14が形成される。
前記基板保持台11には高周波電源15がスイッチ15Aを介して接続されており、前記ICPプラズマエッチング装置10においてプラズマエッチングを行う場合には、前記スイッチ15Aが閉じられ、さらに別の供給ポートよりエッチングガスが前記ガラス容器12中に導入され、前記基板保持台11に前記高周波電源15から高周波を供給する。その結果、前記被処理基板Wの表面には数百ボルトのプラズマシースが形成され、前記プラズマ14中のArイオンが前記エッチングガスのラジカルと共に前記被処理基板Wの表面に衝突し、所望のプラズマエッチングが生じる。一方、前記スイッチ15Aが開かれ前記基板保持台11に高周波電力が供給されない場合には、前記被処理基板Wの帯電は主としてプラズマ中の電子によるものとなり、ウェハに生じるシース電圧はせいぜい数十ボルト程度にしかならない。
図2(A),(B)は、本発明において使われる被処理基板Wの例を示す平面図および断面図である。
図2(A),(B)を参照するに、前記被処理基板Wはシリコン基板であり、被加工層となるポリシリコン膜21により覆われている。さらに前記ポリシリコン膜21上にはレジストパターン22A〜22Fが形成されている。ここでレジストパターン22Aは、その両側に1000nm以上のスペースを有する孤立レジストパターンであり、これに対しレジストパターン22B〜22Fは、隣接するパターンとの間の間隔が500nm以下の密集レジストパターンを構成する。
そこで前記レジストパターン22A〜22Fをマスクに前記ポリシリコン膜21をドライエッチングした場合、前記ポリシリコン膜21中には前記レジストパターニング22A〜22Fにそれぞれ対応してポリシリコンパターン21A〜21Fが、図3(A),(B)に示すように加工パターンとして形成されるが、得られるポリシリコンパターン21A〜21Fには、パターン幅が当初のレジストパターン22A〜22Fの幅よりも小さくなる寸法シフトが発生する。また、このような寸法シフトが発生した場合、それがポリシリコンパターン21Aのように孤立パターン(以下、「孤立加工パターン」と表記する)を構成するか、あるいはポリシリコンパターン21B〜21Fのように密集パターン(以下、「密集加工パターン」と表記する)を構成するかによっても、寸法シフトの大きさが異なることが知られている。
例えば最終的に得られるポリシリコンパターン21A〜21Fのパターン幅の目標値を、ゲート電極への適用を念頭に66nmに設定した場合、前記レジストパターン22Aを110nmのパターン幅で形成し、前記レジストパターン22B〜22Fを100nmのパターン幅で形成すると、実際に得られるポリシリコンパターン21Aのパターン幅が69nm、ポリシリコンパターン21B〜21Fのパターン幅が65nmとなり、孤立加工パターン21Aでは当初のレジストパターン22Aとの寸法差が−41nm、密集加工パターン21B〜21Fでは当初のレジストパターン22B〜22Fとの寸法差が−35nmとなる寸法シフトが発生する。
このような孤立加工パターンおよび密集加工パターンにおける寸法シフトの関係が安定して持続するのであれば、孤立加工パターン21Aおよび密集加工パターン21B〜21Fをいずれも所望の66nmのパターン幅で形成しようとすると、前記孤立レジストパターン22Aのパターン幅を107nmに、また前記密集レジストパターン22B〜22Fのパターン幅を101nmに設定しておけばよいことになる。
しかし、様々な環境の変化、特にレジストパターンの露光に使われる露光光学系の状態の変化、特には露光光学系の曇りにより、このような孤立加工パターンと密集加工パターンとの間における寸法シフトの関係は変化してしまい、寸法シフトを見込んでレジストパターン22A〜22Fを形成しようとしても、レジストパターンの幅を露光光学系の状態に合わせて変化させる必要が生じる。また露光光学系のクリーニングを行った場合などでは、寸法シフトの関係が大きく変化してしまう。
これに対し、本願発明の発明者は、図2(A),(B)の状態のレジストパターン22A〜22Fに対し、前記図1のICP型プラズマエッチング装置10を使い、Arプラズマトリミングを行う実験を試みた。
より具体的には、図2(A),(B)に示す、ポリシリコン膜21上に孤立レジストパターン22Aおよび密集レジストパターン22B〜22Fを担持したシリコン基板Wを、前記図1のICP型プラズマエッチング装置10の基板保持台11上に被処理基板Wとして保持し、流量が300sccmのArガス雰囲気中、5mTorrの圧力下、エッチングガスは供給せず、前記コイル13に高周波を200Wのパワーで0〜15秒間供給し、前記レジストパターン22A〜22FをArプラズマによりトリミングする。その際、前記スイッチ15Aは開放し、あるいは前記高周波源15を消勢し、前記被処理基板Wに、強い、典型的には数百ボルトのシース電圧が印加されることがないようにする。実験では、前記孤立レジストパターン22Aを107nmのパターン幅で、また前記密集レジストパターン22B〜22Fの各々を100nmのパターン幅で形成している。
図4は、このようにして得られたポリシリコンパターン21A(孤立加工パターン)およびポリシリコンパターン21B〜21F(密集加工パターン)のパターン幅(クリティカルディメンジョン)と、前記レジストパターン22A〜22FのArプラズマトリミング時間との関係を示す図である。
図4を参照するに、孤立パターン21Aの場合、Arプラズマトリミング時間が0秒から15秒まで変化しても得られるポリシリコンパターン21A(孤立加工パターン)のパターン幅は66nm前後でほとんど変化していないのに対し、ポリシリコンパターン22B〜22F(密集加工パターン)の場合には、パターン幅がArプラズマトリミング時間と共に減少しているのがわかる。例えば未処理状態では孤立パターン21Aのパターン幅が66.4nmであるのに対し、密集パターン21B〜21Fのパターン幅が68.4nmで、両者の間に2nmの差が存在しているが、Arプラズマトリミングを5秒間行うことで、両者の差を0.5nmまで減少させられることがわかる。
図4の結果は、レジストパターン22A〜22Fの、実験開始時におけるパターン幅の誤差を含んでいると考えられるので、これを補正するため、電子顕微鏡により実験開始時における実際のレジストパターン幅を実測し、これに対する得られたポリシリコンパターン21A〜21Fのパターン幅の差、すなわちエッチングシフト量(=ポリシリコンパターン幅−レジストパタ―ン幅)を求め、Arプラズマによるトリミング時間との関係を調査した。その結果を図5に示す。
図5を参照するに、エッチングシフト量の絶対値は、孤立加工パターン21Aの場合、約−41.5nmでほとんど一定で、直線近似した際の係数がゼロであるのに対し、密集加工パターン21B〜21Fの場合には、毎秒あたり0.25nmの割合で略直線的に、すなわち0.25nm/秒の係数で増加しているのがわかる。
これは、現在の実験のように、トリミングを行わないレジストパターンを使って形成されたポリシリコンパターン21A〜21Fにおいて、孤立加工パターン21Aに対し密集加工パターン21B〜21Fのパターン幅が2nmだけ大きいような場合には、レジストパターン22A〜22Fに対して4秒間のArプラズマトリミングを行うことにより、両者の間のパターン幅の差を解消できることになる。前記エッチングシフト量の値が孤立加工パターン21Aの場合にArプラズマトリミング時間に対して略一定で、一方密集加工パターン21B〜21Fの場合には略直線的に変化することから、孤立加工パターン21Aと密集加工パターン21B〜21Fとの間のパターン幅の差が他の値をとる場合においては、前記Arプラズマトリミングの時間を、前記差の値に比例して変化させればよい。
図6は、上記の知見に基づく本発明の一実施例による半導体装置の製造工程を示すフローチャートである。
図6を参照するに、ステップ1において被処理基板W上のポリシリコン膜21上にレジストパターン22A〜22Fが形成され、ステップ2において、これらのパターン幅が電子顕微鏡などを使って測定される。
さらにステップ3において、例えば図5に示す過去のエッチングシフト量のデータベースから、形成しようとしているポリシリコンパターン21A〜21Fの出来上がりパターン幅を予測し、さらにステップ4において、孤立パターン21Aと密集パターン21B〜21Fで予測されるパターン幅の差が、エッチングシフト量についての前記データベースから計算される。
さらに、このようにして求められた前記パターン幅の差を相殺するためのArプラズマトリミング時間が、ステップ5において前記図5のデータベースから求められ、ステップ6において被処理基板Wは前記ICP処理装置10に導入される。
さらにステップ7において前記レジストパターン22A〜22Fをマスクに前記ポリシリコン膜21をドライエッチングによりパターニングし、ステップ9において後洗浄した後、ステップ10において、得られたポリシリコンパターン21A〜21Fについて、出来上がりパターン幅を電子顕微鏡などにより測定する。
さらにステップ11において、エッチングシフト量および孤立加工パターン/密加工集パターンについてのそれぞれのレジストパターンのトリミングレートを、実測された出来上がりパターン幅から計算し、ステップ3および4で使われるデータベースを更新する。
図7は、上記図4,5のような、Arプラズマによるレジストパターンのパターン密度に依存したトリミングが生じる機構を説明する図である。
先にも述べたように本願発明ではレジストパターン22A〜22FのトリミングにICP型エッチング装置10を、基板バイアスを印加しない状態で使っている。
この場合、被処理基板上のレジストパターン22A〜22Fはプラズマ中の電子により負に帯電し、このためシース電圧が発生するが、その大きさはせいぜい数十ボルト以下、今の実施例では20V以下に過ぎない。
その際、密集レジストパターン22B〜22Fにおいてはシース電圧が孤立レジストパターン22Aよりも大きくなり、引きつけられたAr+イオンにより、孤立レジストパターン22Aにおけるよりも大きなレートでレジストトリミングが進行するものと考えられる。このようなレジストトリミングのパターン依存性が生じるには、基板シース電圧が小さいことが前提となり、他にも例えばECR型や表面波型のプラズマエッチング装置を、基板バイアス無しで使うことにより、同様な効果を得ることが可能と考えられる。これに対し、平行平板型のプラズマエッチング装置は数百ボルト以上の基板シース電圧が生じるため、本発明の目的には不適当である。
前記図7のようなArプラズマトリミングにおけるパターン密度依存性が生じるためには、前記孤立レジストパターン22Aは、前記孤立レジストパターン22Aの両側にスペースを、前記レジスト孤立パターン22Aの幅の7倍以上で、かつ1000nm以上の幅で有しており、前記密集レジストパターン22B〜22Fは少なくとも三本の平行なレジストパターンを含み、前記三本の平行なレジストパターンの各々は、前記密集レジストパターンのうちで隣接するレジストパターンとの間に、前記少なくとも三本の平行なレジストパターンの幅の5倍以下で、500nm以下のスペースを有していることが必要である。
また図7のようなメカニズムにより、図4,5で説明したArプラズマによるレジストマスクのトリミングを行う場合、前記Ar流量は50sccm〜500sccmの範囲で変化させることができ、Arガス圧力を1mTorr〜50mTorrの範囲で変化させることができ、プラズマパワーを100W〜1000Wの範囲で変化させることができる。勿論高周波電源15による基板バイアスパワーは印加しない。
さらに本願発明の発明者は、前記レジストパターン22A〜22FのトリミングにArガス以外のガスとして、Heガスを使った研究を行ったところ、図8に示す結果を得た。図8は前記図5と同様な図であり、図5の結果を重ねて示している。
図8を参照するに、Heガスをトリミングに使った場合、Arガスを使った場合には孤立加工パターンのエッチングシフト量がプラズマ照射時間に対して変化しないのに対し、孤立加工パターンにおいても密集加工パターンにおいても、エッチングシフト量がプラズマ照射時間と共に大きく変化していることがわかる。
さらにHeガスを使った場合には、孤立加工パターンおよび密集加工パターンのいずれにおいてもエッチングシフト量がプラズマ照射時間とともに著しく非線形に変化しており、Heガスを使った場合には、プラズマによるレジストパターン22A〜22Fのトリミングは複雑になり、容易には行えないことがわかる。特に図8においてHeを使った場合にはエッチングシフト量の絶対値が孤立加工パターンおよび密集加工パターンのいずれの場合でも減少しているが、これはHeの原子量が小さいことに起因するものと考えられる。またプラズマ照射開始から5〜6秒間の間に見られる非線形なエッチングシフト量の変化も、Heの原子量が小さいことに起因するものである可能性がある。
このように、図8の結果からは、本発明のような孤立レジストパターンと密集レジストパターンとを含むレジストマスクのトリミングには、Heプラズマは不適当であることが結論される。
一方、Arよりも原子量の大きい、KrやXeなどのプラズマは、本発明と同様に、レジストパターンのパターン密度依存性を有するトリミングに有効であると考えられる。
なお、レジストパターン22A〜22Fのトリミングに反応性ガスを使うと、レジストパターンとの間で化学反応が発生し、所望のトリミングが得られない恐れがあり、好ましくない。
なお本発明では、前記密集レジストパターン22B〜22Fの各々は、前記Arプラズマによるトリミングの効果を見込んで、前記孤立レジストパターン22Aよりも多少大きなパターン幅で形成されるのが好ましい。例えば先に説明した例では、前記密集レジストパターン22B〜22Fの各々は107nmのパターン幅で形成されているのに対し、孤立レジストパターン22Aは101nmのパターン幅で形成されている。一方、当初の密集レジストパターン22B〜22Fのパターン幅を、孤立レジストパターン22Aの幅よりも小さく形成してしまうと、Arプラズマトリミングを行っても、得られる孤立加工パターン21Aの幅と密集加工パターン21B〜21Fの幅を一致させることはできなくなる。
以上、本発明を好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
(付記1)
被処理基板上の被加工層上に形成された孤立レジストパターンと密集レジストパターンを含むレジストマスクに対しArプラズマを照射し、前記孤立レジストパターンと密集レジストパターンとで、それぞれのパターン幅をトリミングする工程と、
前記レジストマスクを使って、前記被加工層をエッチングし、前記孤立レジストパターンに対応して孤立加工パターンを、前記密集レジストパターンに対応して密集加工パターンを形成する工程と、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記2)
前記Arプラズマ照射が、基板シース電圧が20V以下の条件下であることを特徴とする付記1記載の半導体装置の製造方法。
(付記3)
前記孤立レジストパターンは、前記孤立レジストパターンを構成するレジストパターンの両側にスペースを、前記レジスト孤立パターンを構成するレジストパターンの幅の7倍以上で、かつ1000nm以上の幅で有しており、
前記密集レジストパターンは少なくとも三本の平行なレジストパターンを含み、前記三本の平行なレジストパターンの各々は、前記密集レジストパターンのうちで隣接するレジストパターンとの間に、前記少なくとも三本の平行なレジストパターンの幅の5倍以下で、500nm以下のスペースを有していることを特徴とする付記1または2記載の半導体装置の製造方法。
(付記4)
前記Arプラズマの照射は、ICP型プラズマ発生装置またはECR型プラズマ発生装置を使って実行されることを特徴とする付記1または2記載の半導体装置の製造方法。
(付記5)
前記トリミング工程は、前記孤立レジストパターンのパターン幅と前記密集レジストパターンのパターン幅を求め、前記孤立レジストパターンおよび密集レジストパタ―ンのそれぞれのパターン幅に対応した前記孤立加工パターンおよび密集加工パターンのパターン幅の予測値を求め、前記孤立加工パターンのパターン幅予測値と前記密集加工パターンのパターン幅予測値との差分に対応して前記Arプラズマの照射時間を決定する工程を含むことを特徴とする付記1〜4のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
(付記6)
前記Arプラズマの照射時間を決定する工程は、前もって別の被処理基板について求めておいた、前記孤立レジストパターンを使って前記別の被処理基板上の被加工層をパターニングし孤立加工パターンを形成した際のエッチングシフト量、および前記密集レジストパターンを使って前記別の被処理基板上の前記被加工層をパターニングし密集加工パターンを形成した際のエッチングシフト量のデータベースを使って行われることを特徴とする付記5記載の半導体装置の製造方法。
(付記7)
前記Arプラズマの照射時間を決定する工程は、前記別の被処理基板について前もって求めておいた孤立加工パターンのエッチングシフト量および密集加工パターンのエッチングシフト量と、前記別の被処理基板上の孤立レジストパターンおよび密集レジストパターンに対して行ったArプラズマ照射の照射時間との関係を直線近似した係数を使って実行されることを特徴とする付記6記載の半導体装置の製造方法。
(付記8)
前記密集レジストパターンは、前記被加工層上に形成された時点で、前記孤立レジストパターンよりも大きな幅を有するように形成されることを特徴とする付記1〜7のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
本発明で使われるICP型プラズマエッチング装置の構成を示す図である。 本発明で使われる孤立レジストパターンと密レジストパターンを含むレジストマスクの例を示す図である。 図2のレジストマスクを使ったポリシリコン膜のパターニングの例を示す図である。 Arガスを使った場合のプラズマ照射時間と加工パターン幅の関係を示す図である。 Arガスを使った場合のプラズマ照射時間とエッチングシフト量の関係を示す図である。 本発明の一実施例による半導体装置の製造工程を示すフローチャートである。 本発明の原理を説明する別の図である。 Heガスを使った場合のプラズマ照射時間とエッチングシフト量の関係を示す図である。
符号の説明
11 基板保持台
12 ガラス容器
13 コイル
14 プラズマ
15 高周波源
15A スイッチ
21 ポリシリコン膜
21A〜21F ポリシリコン膜
22A〜22F レジスト膜
W ウェハ

Claims (3)

  1. 被処理基板上の被加工層上に形成された孤立レジストパターンと密集レジストパターンを含むレジストマスクに対しArプラズマを照射し、前記孤立レジストパターンと密集レジストパターンとで、それぞれのパターン幅をトリミングする工程と、
    前記レジストマスクを使って、前記被加工層をエッチングし、前記孤立レジストパターンに対応して孤立加工パターンを、前記密集レジストパターンに対応して密集加工パターンを形成する工程と、
    を含み、
    前記Arプラズマの照射は、ICP型プラズマ発生装置またはECR型プラズマ発生装置を使って実行され、
    前記トリミングする工程は、前記孤立レジストパターンのパターン幅と前記密集レジストパターンのパターン幅を求め、前記孤立レジストパターンおよび密集レジストパタ―ンのそれぞれのパターン幅に対応した前記孤立加工パターンおよび密集加工パターンのパターン幅の予測値を求め、前記孤立加工パターンのパターン幅予測値と前記密集加工パターンのパターン幅予測値との差分に対応して前記Arプラズマの照射時間を決定する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記孤立レジストパターンは、前記孤立レジストパターンを構成するレジストパターンの両側にスペースを、前記孤立レジストパターンを構成するレジストパターンの幅の7倍以上で、かつ1000nm以上の幅で有しており、
    前記密集レジストパターンは少なくとも三本の平行なレジストパターンを含み、前記三本の平行なレジストパターンの各々は、前記密集レジストパターンのうちで隣接するレジストパターンとの間に、前記少なくとも三本の平行なレジストパターンの幅の5倍以下で、500nm以下のスペースを有していることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記Arプラズマの照射時間を決定する工程は、前もって別の被処理基板について求めておいた、前記孤立レジストパターンを使って前記別の被処理基板上の被加工層をパターニングし孤立加工パターンを形成した際のエッチングシフト量、および前記密集レジストパターンを使って前記別の被処理基板上の前記被加工層をパターニングし密集加工パターンを形成した際のエッチングシフト量のデータベースを使って行われることを特徴とする請求項記載の半導体装置の製造方法。
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