JP5200330B2 - 非水電解質二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、非水電解質二次電池に係り、更に詳細には、サイクル特性や過充電安全性に優れたリチウムイオン非水電解質二次電池に関する。
近年、カメラ一体型VTR(ビデオテープレコーダ)、携帯電話及びラップトップコンピュータなどのポータブル電子機器が多く登場し、その小型軽量化が図られている。
そして、これらの電子機器のポータブル電源として、電池、特に二次電池について、エネルギー密度を向上させるための研究開発が活発に進められている。中でも、リチウムイオン二次電池は、従来の水系電解液二次電池である鉛電池やニッケルカドミウム電池と比較して大きなエネルギー密度が得られるため、期待が大きい。
かかるリチウムイオン二次電池には、非水電解液が用いられており、電池外装缶に筒型金属製容器が用いられている。この筒型金属製容器を用いた電池は、外装缶の機械的強度が高いために、電池内に電極膨張やガスが発生しても形状変化は殆どない。
この一方、このような筒型電池は、スペース効率が十分とは言えず、小型・薄型化を求められる電子機器用には、外装がフィルム状のものや金属製の角型電池が多く採用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−83596号公報
しかしながら、外装にこのようなフィルム状のものや、角型金属製容器を用いた非水電解質二次電池にあっては、これら外装(容器)の機械的強度が必ずしも十分とは言えず、電池内で電極膨張やガスが発生すると、電池が変形するおそれがあるという問題があった。
また、リチウムイオン二次電池のパックには、過充電防止のために保護回路機能が設けられるが、万が一、保護回路が故障すると、リチウムイオン二次電池が過充電に至ることが考えられる。
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、金属製の角型缶やフィルム状の外装材を有し、サイクル特性や過充電安全性に優れた非水電解質二次電池を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、正極と負極との間に所定の有機物と耐熱材とを配置することにより、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の非水電解質二次電池は、リチウムを電気化学的にドープ・脱ドープ可能な正極と、リチウムを電気化学的にドープ・脱ドープ可能な負極と、この正極と負極との間に配置されたセパレータと、非水電解質組成物と、これらを収容するフィルム状又は金属製角型缶状の外装部材と、を備える非水電解質二次電池において、
上記正極及び負極の上記セパレータ側の表面に、それぞれ正極側ポリフッ化ビニリデン含有層及び負極側ポリフッ化ビニリデン含有層が配設され、
上記正極と負極との間に、融点が400℃以上の耐熱材が配され、
上記耐熱材が層状をなし、この耐熱材層が、上記正極側ポリフッ化ビニリデン含有層と上記負極側ポリフッ化ビニリデン含有層との間に配置さ
上記耐熱材層の空孔率が20〜90%である、ことを特徴とする。
本発明によれば、正極と負極との間に所定の有機物と耐熱材とを配置することとしたため、金属製の角型缶やフィルム状の外装材を有し、サイクル特性や過充電安全性に優れた非水電解質二次電池を提供することができる。
以下、本発明の非水電解質二次電池につき詳細に説明する。なお、本明細書及び請求の範囲において、濃度、含有量及び充填量などについての「%」は、特記しない限り質量百分率を表すものとする。
図1は、本発明の非水電解質二次電池の一実施形態であるラミネート型電池の構造例を示す部分切欠斜視図である。
同図において、この非水電解質二次電池は、正極リード11と負極リード12が取り付けられた電池素子20をフィルム状の外装部材30の内部に封入して構成されている。正極リード11及び負極リード12は、外装部材30の内部から外部に向かって、例えば同一方向にそれぞれ導出されている。
正極リード11及び負極リード12は、例えばアルミニウム(Al)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)又はステンレスなどの金属材料によりそれぞれ構成される。
外装部材31は、例えばナイロンフィルム、アルミニウム箔及びポリエチレンフィルムをこの順に張り合わせた矩形状のラミネートフィルムにより構成されている。外装部材31は、例えばポリエチレンフィルム側と電池素子20とが対向するように配設されており、各外縁部が融着又は接着剤により互いに接合されている。
外装部材31と正極リード11及び負極リード12との間には、外気の侵入を防止するための密着フィルム32が挿入されている。密着フィルム32は、正極リード11及び負極リード12に対して密着性を有する材料、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリエチレン、又は変性ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂により構成されることが好ましい。
なお、外装部材31は、上述したラミネートフィルムに代えて、他の構造、例えば金属材料を含まないラミネートフィルム、ポリプロピレンなどの高分子フィルム又は金属フィルムなどにより構成してもよい。
ここで、外装部材の一般的な構成は、外装層/金属箔/シーラント層の積層構造で表すことができ(但し、外装層及びシーラント層は複数層で構成されることがある。)、上記の例では、ナイロンフィルムが外装層、アルミニウム箔が金属箔、ポリエチレンフィルムがシーラント層に相当する。
なお、金属箔としては、耐透湿性のバリア膜として機能すれば十分であり、アルミニウム箔のみならず、ステンレス箔、ニッケル箔及びメッキを施した鉄箔などを使用することができるが、薄く軽量で加工性に優れるアルミニウム箔を好適に用いることができる。
外装部材として、使用可能な構成を(外装層/金属箔/シーラント層)の形式で列挙すると、Ny(ナイロン)/Al(アルミ)/CPP(無延伸ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)/Al/CPP、PET/Al/PET/CPP、PET/Ny/Al/CPP、PET/Ny/Al/Ny/CPP、PET/Ny/Al/Ny/PE(ポリエチレン)、Ny/PE/Al/LLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)、PET/PE/Al/PET/LDPE(低密度ポリエチレン)、PET/Ny/Al/LDPE/CPPなどがある。
図2は、図1に示した電池素子20のII−II線に沿った断面図である。同図において、電池素子20は、正極21と負極22とがセパレータ23及び電解質24を介して対向して位置し、巻回されているものであり、最外周部は保護テープ25により保護されている。
なお、図2には、正極21と負極22をセパレータ23及び電解質24を介在させた状態に巻回したものを例示したが、本発明はこのような巻回方式のみに限定されることはなく、電極とセパレータと電解質を順次積層した積層方式にも適用可能であることは言うまでもない。
ここで、正極21は、例えば対向する一対の面を有する正極集電体21Aの両面又は片面に正極合剤層21Bが被覆された構造を有している。正極集電体21Aには、長手方向における一方の端部に正極合剤層21Bが被覆されずに露出している部分があり、この露出部分に正極リード11が取り付けられている。
正極集電体21Aは、例えば銅箔、アルミニウム箔、ニッケル箔又はステンレス箔などの金属箔により構成される。
正極合剤層21Bは、正極活物質として、リチウム(Li)を電気化学的にドープ・脱ドープ可能な正極材料のいずれか1種又は2種以上を含んでおり、必要に応じて導電材及び結着剤を含んでいてもよい。
このような正極材料としては、特に限定されないが、十分な量のリチウムを含んでいることが好ましく、例えば、一般式LiMxOy(式中のMは、Co、Ni、Mn、Fe、Al、V若しくはTi又はこれらの任意の組合せを示す)で表わされるLiと遷移金属から成る複合金属酸化物や、Liを含んだ層間化合物などが好適である。これらのリチウム含有化合物は、高電圧及び高エネルギー密度を得ることができるものがあるので好ましい。
一方、負極22は、正極21と同様に、例えば対向する一対の面を有する負極集電体22Aの両面又は片面に負極合剤層22Bが設けられた構造を有している。負極集電体22Aには、長手方向における一方の端部に負極合剤層22Bが設けられずに露出している部分があり、この露出部分に負極リード12が取り付けられている。
負極集電体22Aは、例えば銅箔、ニッケル箔又はステンレス箔などの金属箔により構成される。
負極合剤層22Bに負極活物質として含まれる負極材料としては、リチウム金属、リチウム−アルミ合金の他に、対リチウム金属2.0V以下の電位で電気化学的にドープ・脱ドープする材料であればいずれも使用することができる。
具体的には、難黒鉛化性炭素、人造黒鉛、天然黒鉛、熱分解炭素類、コークス類(ピッチコークス、ニードルコークス、石油コークス等)、グラファイト類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物焼成体(フェノール樹脂、フラン樹脂などを適当な温度で焼成し、炭素化したもの)、炭素繊維、活性炭及びカーボンブラック類等の炭素質材料を使用することができる。
また、リチウムと合金を形成可能な金属、及びその合金も利用が可能である。例えば、リチウムと合金を形成可能な金属元素の単体、合金及び化合物、リチウムと合金を形成可能な半金属元素の単体、合金及び化合物から成る群から選ばれる少なくとも1種を含む材料が挙げられる。これによって、高いエネルギー密度の二次電池を得ることができる。
なお、本発明において、合金には、2種以上の金属元素から成るものに加えて、1種以上の金属元素と1種以上の半金属元素とを含むものも含める。また、非金属元素を含んでいてもよい。その組織には固溶体、共晶(共融混合物)、金属間化合物又はこれらのうちの2種以上が共存するものがある。
リチウムと合金を形成可能な金属及びその合金負極材料を構成する金属元素又は半金属元素としては、ケイ素(Si)、スズ(Sn)、マグネシウム(Mg)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、ガリウム(Ga)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、銀(Ag)、インジウム(In)、セリウム(Ce)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、タングステン(W)及びビスマス(Bi)等が挙げられる。
これらのうち、ケイ素やスズは、単位重量当たりにおけるリチウムなどとの反応量が高く、容量をより高くすることができ、好適に使用できる。また、他の元素はサイクル特性をより向上させることができる。
リチウムと合金を形成可能な金属及びその合金負極活物質の構成元素の組合わせを具体的に挙げれば、Si、Sn、Sn−Co、Sn−Fe、Sn−Ti、Sn−V、Sn−Cr、Sn−Mn、Sn−Ni、Sn−Cu、Sn−Zn、Sn−Zr、Sn−Nb、Sn−Mo、Sn−Ag、Sn−In、Sn−Hf、Sn−Ta、Sn−W、Sn−Ga、Sn−Mg、Sn−Ce、Sn−Bi、Sn−Si−Co、Sn−Co−In、Sn−Co−In‐Ti、又はSn−Coなどがある。
更には、Sn−Co−C、Sn−Fe−C、Sn−Ti−C、Sn−V−C、Sn−Cr−C、Sn−Mn−C、Sn−Ni−C、Sn−Cu−C、Sn−Zn−C、Sn−Zr−C、Sn−Nb−C、Sn−Mo−C、Sn−Ag−C、Sn−Hf−C、Sn−Ta−C、Sn−W−C、Sn−Ga−C、Sn−In−C、Sn−Mg−C、Sn−Ce−C、Sn−Bi−C、Sn−Si−Co−C、Sn−Co−In−C、Sn−Co−In‐Ti−C、Sn−Co−Bi、Sn−Co−Al、又はSn−Co−Pなどを挙げることができる。
このリチウムと合金を形成可能な金属及びその合金負極活物質は、電気炉、高周波誘導炉又はアーク溶解炉などにより溶解し、その後凝固させることにより、また、ガスアトマイズ又は水アトマイズなどの各種アトマイズ法、各種ロール法、又はボールミリング法によって製造することができる。
とりわけ、上記各合成元素の原料とホウ素、炭素、アルミニウム若しくはリン又はこれらの混合物を混合して、ボールミリング法により製造することが好ましい。この手法によれば、負極活物質を低結晶化又は非晶質な構造とすることによってサイクル特性を向上させることができる。なお、ボールミリング法には、例えば遊星ボールミルやアトライターなどの装置を用いることができる。
セパレータ23は、例えばポリプロピレン若しくはポリエチレンなどのポリオレフィン系の合成樹脂から成る多孔質膜、又はセラミック製の不織布などの無機材料から成る多孔質膜など、イオン透過度が大きく、所定の機械的強度を有する絶縁性の薄膜から構成されており、これら2種以上の多孔質膜を積層した構造としてもよい。特に、ポリオレフィン系の多孔質膜を含むものは、正極21と負極22との分離性に優れ、内部短絡や開回路電圧の低下をいっそう低減できるので好適である。
なお、本発明は、図2に示す実施形態では、正極合剤層22Aと負極合剤層22Bとの間にセパレータ23が介在する積層構造の改良に関するものである。
即ち、まず、セパレータ23を介して対向する正極合剤層22Aと負極合剤層22Bにおいて、相互に対向する側の表面、即ちそれぞれ合剤層のセパレータ23側の表面に、正極側ポリフッ化ビニリデン含有層及び負極側ポリフッ化ビニリデン含有層が配置される(図示せず)。
これにより、上記2層のポリフッ化ビニリデン含有層は、正極合剤層22A又は負極合剤層22Bとセパレータ23との接合を担保する。
そして、本発明では、正極と負極との間、具体的には、それ自体も含めた正極合剤層22Aとそれ自体も含めた負極合剤層22Bとの間に、融点が400℃以上の耐熱材が配されることを骨子とする(図示せず)。
上述のように、正極合剤層22Aと負極合剤層22Bとの間には、各合剤層それ自体も含まれるので、上記耐熱材は、正極合剤層22A及び負極合剤層22Bの少なくとも一方に混入されていてもよい。また、セパレータ23にこの耐熱材を混入してもよい。
代表的には、本発明の非水電解質二次電池は、電池素子20の断面において、上記正極側ポリフッ化ビニリデン含有層と負極側ポリフッ化ビニリデン含有層との間、具体的には、この正極側ポリフッ化ビニリデン層とセパレータ23との間、及びこの負極側ポリフッ化ビニリデン層との間の少なくとも一方に、上記耐熱材を層状に形成した耐熱材層を配置した構造を有する。
なお、本発明において、上記ポリフッ化ビニリデン含有層及び耐熱材層は、上述の設置位置さえ満足すれば十分であり、特に耐熱材層は、正極合剤層22A、負極合剤層22B及びセパレータ23のいずれと接合していてもよい。
即ち、典型的には、セパレータ23の表裏面(正極合剤層22A側の表面と負極合剤層22B側の表面)の双方に耐熱材をコートして耐熱材層を形成し、セパレータ23と耐熱材層とを接合するが、正極側ポリフッ化ビニリデン含有層と負極側ポリフッ化ビニリデン含有層上の双方に耐熱材層を形成し、耐熱材層と双方のポリフッ化ビニリデン含有層とを接合してもよい。
ここで、上述のポリフッ化ビニリデン含有層としては、次の(4)式
Figure 0005200330
(式中のnは自然数を示す)で表される、分子量が30万〜300万のポリフッ化ビニリデンを含有していれば十分であり、次の(5)式
Figure 0005200330
(式中のn及びmは自然数を示す)で表されるフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体なども使用できる。この共重合体中に、ヘキサフルオロプロピレン成分は5〜10%程度含有されていればよい。
上述の断熱材としては、融点が400℃以上の有機物及び無機物であれば特に限定されるものではないが、具体的には、アルミナ(融点2000℃程度)、及び次の(6)式
Figure 0005200330
(式中のnは自然数を示す)で表されるアラミド樹脂(融点540℃程度)を挙げることができ、これらを混合使用することも可能である。
融点が400℃未満では、過充電時の最高温度が高くなってしまう。
また、正極側又は負極側ポリフッ化ビニリデン含有層の空孔率は、20〜95%とすることが好ましいが、必ずしも双方のポリフッ化ビニリデン含有層が同じ空孔率を有している必要はない。
ポリフッ化ビニリデン含有層の空孔率が20%未満では、サイクル特性が低下することがあり、95%を超えても、サイクル特性が低下することがある。
更に、これらポリフッ化ビニリデン含有層の厚みについては、0.5〜6μmとすることが好ましいが、双方のポリフッ化ビニリデン含有層が同じ厚みを有する必要はない。
ポリフッ化ビニリデン含有層の厚みが0.5μm未満では、サイクル特性が低下することがあり、6μmを超えると、過充電時の最高温度が高くなることがある。
上記断熱材層の空孔率については、20〜90%にすることが好ましいが、断熱材層が2層以上配置されている場合には、それぞれの断熱材層の空孔率が一致する必要はない。
断熱材層の空孔率が20%未満では、サイクル特性が低下することがあり、90%を超えると、過充電時の最高温度が高くなることがある。
また、断熱材層の厚については、0.5〜6μmとすることが好ましいが、断熱材層が2層以上配置されている場合には、それぞれの断熱材層の厚みが一致する必要はない。
断熱材層の厚みが0.5μm未満では、過充電時の最高温度が高くなることがあり、6μmを超えても、過充電時の最高温度が高くなることがある。
本発明において、非水電解質組成物としては、電解質塩を含有させた固体電解質、有機高分子に非水溶媒と電解質塩を含浸させたゲル状電解質のいずれをも用いることができる。
また、固体電解質やゲル状電解質では、正極・負極それぞれに成分が異なる電解質を使用できるが、1種類の電解質を使用する場合には、非水溶媒に電解質塩を溶解させた非水電解液も使用することが可能である。
非水電解液は、非水溶媒と電解質とを適宜組合わせて調製できるが、非水溶媒としては、この種の電池に適用されるものであれば特に限定されず、具体的には、4−フルオロエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ビニレンカーボネート、ビニルエチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3ジオキソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、メチルスルホラン、アセトニトリル、ポリピオニトリル、酢酸エステル、酪酸エステル、及びプロピオン酸エステル等を例示することができる。
特に、次の(1)式
Figure 0005200330
で表される4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを好適に使用することができる。
ゲル状電解質のマトリックスとしては、上記非水電解液を吸収してゲル化するものでさえあれば、種々の高分子材料が利用でき、例えば、(ポリ)ビニリデンフルオロライドや(ポリ)ビニリデンフルオロライド−co−ヘキサフルオロプロピレンなどのフッ素系高分子材料、(ポリ)エチレンオキサイドや同架橋体などのエーテル系高分子材料、また、(ポリ)アクリロニトリルなどを使用することができる。
これらのうち、酸化還元安定性の観点から、特にフッ素系高分子材料を用いることが望ましい。
上記非水電解やゲル状電解質などの電解質中には、電解質塩が含有され、これによってイオン導電性が付与される。
このような電解質塩としては、この種の電池に適用されるものであれば特に限定さるものではなく、過塩素酸リチウム(LiClO)、六フッ化ヒ酸リチウム(LiAsF)、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF)、リチウムビス(トリフルオロメタンスルホン)イミド(LiN(CFSO)、リチウムビス(ペンタフルオロメタンスルホン)メチド(LiN(CSO)、LiB(C、LiB(C、CHSOLi、CFSOLi、及び塩化リチウム(LiCl)、臭化リチウム(LiBr)等を例示することができる。
これらのうち、次の(2)式
Figure 0005200330
で表されるLiB(Cを好ましく使用することができる。なお、これら電解質塩の2種以上を組み合わせて使用することも可能である。
なお、本発明においては、非水電解液に、次の(3)式
Figure 0005200330
で表されるプロペンスルトンを添加することができ、これにより、サイクル特性を向上することができる。
本発明の非水電解質二次電池においては、 上記正極21及び負極22の作製方法についても特に限定されるものではない。
例えば、正極又は負極材料に公知の結着剤等を添加し、溶剤を加えて塗布する方法、上記材料に公知の結着剤等を添加し、加熱して塗布する方法、電極材料単独又は導電性材料、更には結着剤と混合して成型などの処理を施して成型体電極を作製する方法などを採用することができる。
即ち、結着剤や有機溶剤等と混合され、スラリー状にされた正極材料及び負極材料を集電体21A及び22Aの上にそれぞれ塗布し、乾燥することによって集電体21A及び22Aの上にそれぞれ正極合剤層21B及び負極合剤層22Bを作製することができる。
また、結着剤の有無に係りなく、活物質に熱を加えたまま加圧成型することによっても、適切な強度を有する電極を作製することが可能になる。
また、本発明の非水電解質二次電池の製造方法としては、正負極間にセパレータを介して巻芯の周囲に巻回する方法、電極とセパレータを順次積層する積層方式などが採用される。
このようにして得られる本発明の非水電解質二次電池は、電池外装(外装部材)にフィルムを用いるラミネートシール型や、金属缶製の角型とした場合に特に有効である。
なお、本発明の非水電解質二次電池では、充電上限電圧を4.6V以下にすることが好ましい。充電上限電圧が4.6Vを超えると、サイクル特性が低下することがある。
以下、本発明を実施例及び比較例により更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、以下の各例においては、図1及び図2に示したような非水電解質二次電池を作製し、その性能を下記の基準で評価し、得られた結果を表1〜3に示した。
[サイクル特性評価]
各例の電池に対して、23℃雰囲気中で、上限電圧4.2V、電流1C、3時間の条件で定電流定電圧充電を行った。次に23℃環境中で、電流0.5C、終止電圧3Vの条件で定電流放電を行った。これを連続300回行った。
容量維持率(%)は、
(300サイクル目の放電容量)/(1サイクル目の放電容量)×100
で計算した。
この値が低すぎる場合には、サイクル特性が悪いことになる。
電池厚み変化率(%)は、
(300サイクル目の電池厚み−1サイクル目の電池厚み)/(1サイクル目の電池厚み)×100 で計算した。
この値が大きすぎる場合には、電池の変形が大きいことになる。
[過充電試験]
各例の電池に対して、23℃雰囲気中で、上限電圧12V、電流1C、3時間の条件で定電流定電圧充電を行った。このときの電池外部温度が高いと、実際の携帯機器で保護回路が故障して過充電の誤作動が起こった場合、発熱する可能性がある。
(実施例1)
まず、負極22を次のようにして作製した。
JFEケミカル製黒鉛粉末(MESOPHASE FINE CARBON・GRAPHITE POWDER)94重量部と、昭和電工製繊維状黒鉛粉末(VGCF)1重量部と、結着材としての上記(4)式に示したポリフッ化ビニリデン(PVdF)5重量部を混合して負極合剤を調製し、溶剤となるN−メチルピロリドンに分散させてスラリー(ペースト状)にし、負極合剤スラリーを得た。
次いで、負極集電体22Aとして厚さ10μmの帯状の銅箔を用い、負極合剤スラリーこの集電体の両面に塗布して乾燥させた後、一定圧力で圧縮成型して負極合剤層22Aを有する帯状負極22を作製した。更に、負極集電体22Aに負極リード12を接続した。
次に、正極2を次のようにして作製した。
まず、正極活物質を以下のようにして作製した。
炭酸リチウム0.5モルと炭酸コバルト1モルを混合し、この混合物を、空気中、温度880℃で5時間焼成した。得られた材料についてX線回折測定を行った結果、JCPDSファイルに登録されたLiCoOのピークと良く一致していた。
このLiCoOを粉砕し、平均粒径が13μmの粉末とした。そして、この混合物95重量部、導電剤としての比表面積が800m/gであるライオン株式会社製ケッチェンブラックを2重量部、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン3重量部を混合して正極合剤を調製し、N−メチルピロリドンに分散させてスラリー(ペースト状)にし、正極合剤スラリーを得た。
次いで、正極集電体21Aとして厚さ20μmの帯状のアルミニウム箔を用い、上記正極合剤スラリーをこの集電体の両面に均一に塗布して乾燥させた後、圧縮成型して正極合剤層21Bを備える帯状正極21を作製した。更に、正極集電体21Aに負極リード11を接続した。
セパレータ23は、正極21と負極22とを隔離し、両極の接触による電流の短絡を防止しつつリチウムイオンを通過させる機能を有する。本例において、セパレータ23は、東燃化学製16μm厚のポリエチレンシートにポリフッ化ビニリデンとアルミナを塗布したものとし、下記の操作により得た。
アルミナ粉末(アルミナ:ポリフッ化ビニリデン=90:10(重量比))20重量部をN−メチルピロリドン80重量部に溶解させて1時間攪拌した。得られた溶液をバーコーターで東燃化学製16μm厚のポリエチレンシートの両面に1μmづつ塗布し、乾燥後、水洗した。
次いで、上記(5)式の呉羽化学工業製フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(フッ化ビニリデン:ヘキサフルオロプロピレン=93:7(重量比))10重量部をN−メチルピロリドン90重量部に溶解して1時間攪拌した。得られた溶液をバーコーターで上記ポリエチレンアルミナセパレータの両面に1μmづつ塗布し、乾燥後、水洗した。
このようにして、正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン(PE)16μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%PVdF1μmの5層構造のセパレータを作製した(表1参照)。なお、ベース材に用いたポリエチレンセパレータの代わりにポリプロピレンセパレータ等も使用できる。
そして、このセパレータと正極と負極とを積層し、平たく巻回して最外周部に保護テープ25を貼り、電池素子20を作製した。これを外装部材としてのラミネートフィルム31に収容した。この際、正極リード11及び負極リード12とラミネートフィルム31との間には、密着フィルム32を挿入した(図1参照)。
なお、電解質24を形成するのに用いた電解液は、非水溶媒としてEC(エチレンカーボネート):PC(プロピレンカーボネート):DEC(ジエチルカーボネート):VC(ビニレンカーボネート):VEC(ビニルエチルカーボネート)=20:18:60:1:1(重量比)となるように混合したものを用い、電解質塩として六フッ化燐酸リチウム(LiPF)が0.9mol/kgとなるように調製した。
この電解液を電池素子20が収容されたラミネートフィルム31に注入した後、減圧封止し、更に、80℃の環境下で1N/cmで3分間加圧成形し、本例の非水電解質二次電池を得た。表1に本例の電池の構造を示す。
(実施例2)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン17μm/空孔率40%PVdF1μmの4層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(実施例3)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率40%ポリエチレン17μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%PVdF1μmの4層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(比較例1)
空孔率40%ポリエチレン20μmの1層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。
(比較例2)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン18μm/空孔率40%アルミナ1μmの3層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(比較例3)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率40%ポリエチレン18μm/空孔率40%PVdF1μmの3層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(比較例4)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン18μmの3層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(比較例5)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%ポリエチレン18μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%PVdF1μmの3層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(比較例6)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%PVdF1μm/空孔率40%ポリエチレン16μm/空孔率40%PVdF/空孔率40%アルミナ1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(実施例4)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率40%アルミナ1μm/宇部興産製空孔率40%プロピレン16μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
表1から分かるように、実施例1〜実施例3のセパレータは、従来品である比較例1のポリエチレン単層品に比べて、サイクル特性と過充電時の安全性に優れている。
サイクル特性に関しては、電池外装として強度が弱いラミネートフィルムであっても、電極とセパレータ表層のPVdFが接着されていることにより、サイクル中に膨張収縮が起こっても電極とセパレータに空間が発生せず、これにより、良好なサイクル特性が得られることが分かる。
また、セパレータに融点がポリエチレン(約150℃)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)(約180℃)よりも高いアルミナ(融点約2000℃)が配置されていることで、過充電時に電池素子の温度が高くなってもセパレータは収縮が起こらないために、正極・負極間のショートが起こりにくく、高温度が低減できたと思われる。
比較例3のようにセパレータ表層にPVdFがあってもセパレータにアルミナが配設されていないと、サイクル特性には優れるが、過充電安全性が低下する。また、比較例6のようにPVdFとアルミナの配置順を逆にすると、過充電安全性は良好であるが、表層にPVdFがないことで電極とセパレータの接着能力が低下し、サイクル特性が低下する。
この点については、比較例5も比較例6と同様である。また、実施例4から、ベースのセパレータとして、ポリエチレンだけではなくポリプロピレンも使用できることが分かる。
(実施例5)
正極電極側から負極電極側へ空孔率50%PVdF1μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン16μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率50%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(実施例6)
正極電極側から負極電極側へ空孔率60%PVdF1μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン16μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率70%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(実施例7)
正極電極側から負極電極側へ空孔率70%PVdF1μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン16μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率70%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(実施例8)
正極電極側から負極電極側へ空孔率80%PVdF1μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン16μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率80%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(実施例9)
正極電極側から負極電極側へ空孔率95%PVdF1μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン16μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率95%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(実施例10)
正極電極側から負極電極側へ空孔率30%PVdF1μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン16μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率30%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(実施例11)
正極電極側から負極電極側へ空孔率60%PVdF1μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率20%ポリエチレン16μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率20%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(実施例12)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率50%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン16μm/空孔率50%アルミナ1μm/空孔率40%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(実施例13)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率60%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン16μm/空孔率60%アルミナ1μm/空孔率40%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(実施例14)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率75%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン16μm/空孔率75%アルミナ1μm/空孔率40%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(実施例15)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率85%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン16μm/空孔率85%アルミナ1μm/空孔率40%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(実施例16)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率30%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン16μm/空孔率30%アルミナ1μm/空孔率40%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(実施例17)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率20%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン16μm/空孔率20%アルミナ1μm/空孔率40%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(実施例18)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率10%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン16μm/空孔率10%アルミナ1μm/空孔率40%PVdF1μmの5層セパレータをを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(実施例19)
正極電極側から負極電極側へ空孔率10%PVdF1μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン16μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率10%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(実施例20)
正極電極側から負極電極側へ空孔率98%PVdF1μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン16μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率98%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
(実施例21)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率90%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン16μm/空孔率90%アルミナ1μm/空孔率40%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表1に示す。
表1の実施例5〜実施例18、実施例19〜実施例21から分かるように、接着層として機能するフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体と、耐熱材層であるアルミナ層には最適な空孔率が存在し、かかる接着層の空孔率は20〜95%であり、更に好ましくは30〜80%である。耐熱材層の空孔率は20〜90%であり、更に好ましくは30〜85%である。
Figure 0005200330
(実施例22)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF2μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン14μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%PVdF2μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表2に示す。
(実施例23)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF4μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン10μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%PVdF4μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表2に示す。
(実施例24)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF6μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン6μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%PVdF6μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表2に示す。
(実施例25)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率40%アルミナ2μm/空孔率40%ポリエチレン14μm/空孔率40%アルミナ2μm/空孔率40%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表2に示す。
(実施例26)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率40%アルミナ4μm/空孔率40%ポリエチレン10μm/空孔率40%アルミナ4μm/空孔率40%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表2に示す。
(実施例27)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率40%アルミナ6μm/空孔率40%ポリエチレン6μm/空孔率40%アルミナ6μm/空孔率40%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表2に示す。
(実施例28)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF0.5μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン18μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%PVdF0.5μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表2に示す。
(実施例29)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率40%アルミナ0.5μm/空孔率40%ポリエチレン18μm/空孔率40%アルミナ0.5μm/空孔率40%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表2に示す。
(実施例30)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF8μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン2μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%PVdF8μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表2に示す。
(実施例31)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率40%アルミナ8μm/空孔率40%ポリエチレン2μm/空孔率40%アルミナ8μm/空孔率40%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表2に示す。
(実施例32)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF0.25μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン17.5μm/空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%PVdF0.25μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表2に示す。
(実施例33)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率40%アルミナ0.25μm/空孔率40%ポリエチレン17.5μm/空孔率40%アルミナ0.25μm/空孔率40%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表2に示す。
表2の実施例22〜実施例29、実施例30〜実施例33から分かるように接着層として機能するフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプリピレンとの共重合体層と、耐熱材層であるアルミナ層には最適な厚みが存在し、かかる接着層の厚みは0.5〜6μm、更に好ましくは1〜4μmである。耐熱材層の厚み0.5〜6μmであり、更に好ましくは1〜4μmである。
(実施例34)
正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/上記(6)式の空孔率40%アラミド1μm/空孔率40%ポリエチレン16μm/空孔率40%アラミド1μm/空孔率40%PVdF1μmの5層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表2に示す。
表2の実施例34から分かるように耐熱材層をアラミドにしても同様の効果が確認された。
比較例35)
負極合剤層22Bにアルミナを1μm(空孔率40%)を塗布した負極22を用い、正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率40%ポリエチレン17μm/空孔率40%PVdF1μmの3層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表2に示す。
比較例36)
正極合剤層21Bにアルミナを1μm(空孔率40%)塗布した負極21を用い、正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率40%ポリエチレン17μm/空孔率40%PVdF1μmの3層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表2に示す。
比較例37)
負極合剤層22Bにアルミナを1μm(空孔率40%)塗布した負極22を用い、正極合剤層21Bにアルミナを1μm(空孔率40%)塗布した正極21を用い、正極電極側から負極電極側へ空孔率40%PVdF1μm/空孔率40%ポリエチレン16μm/空孔率40%PVdF1μmの3層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表2に示す。
比較例38)
負極合剤層22Bに呉羽化学工業製フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体を1μm(空孔率40%)塗布した負極22を用い、正極合剤層21Bに呉羽化学工業製フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体を1μm(空孔率40%)塗布した正極21を用い、空孔率40%アルミナ1μm/空孔率40%ポリエチレン16μm/空孔率40%アルミナ1μmの3層セパレータを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表2に示す。
表2の比較例35〜比較例38から分かるように、接着材層として機能するフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体を負極合剤層22Bと正極合剤層21Bに塗布したものや、耐熱材層であるアルミナを負極合剤層22Bや正極合剤層21B、又は両方塗布したものも同様に良好な結果が得られた。
(実施例39)
正極活物質にLiCoOの代わりにLiNi0.8Co0.2を用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表2に示す。
(実施例40)
正極活物質にLiCoOの代わりにLiNi0.34Co0.33Mn0.33を用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表2に示す。
(実施例41)
正極活物質にLiCoOの代わりにLiMnを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表2に示す。
(実施例42)
正極活物質にLiCoOの代わりにLiFePOを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表2に示す。
表2の実施例39〜実施例42から分かるように、正極活物質にNi,Mn.Fe系の酸化物を用いても同様に良好な結果が得られた。
Figure 0005200330
(実施例43)
次のように合成した負極活物質を用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表3に示す。
Sn粉末、Co粉末、ロンザ製KS−15を混合し、全体の投入粉末量を10gとして乾式混合した。この混合物を直径9mmの鋼玉約400gと共に、伊藤製作所製の遊星ボールミルの反応容器中にセットした。反応容器中をアルゴン雰囲気に置換し、毎分250回転の回転速度による10分間の運転と、10分間の休止とを、運転時間の合計が20時間になるまで繰り返した。
次いで、反応容器を室温まで冷却して合成された負極活物質粉末を取り出し、200メッシュの篩を通して粗粉を取り除いた。得られた負極活物質粉末について組成分析を行った。炭素の含有量は、炭素・硫黄分析装置により測定し、他の元素の含有量はICP(Inductively Coupled Plazma:誘導統合プラズマ)発光分析により測定した。分析結果はSn:Co:C=50:29.4:19.6(重量比)であった。
(実施例44)
次のように作製した負極合剤層22Bを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表3に示す。
算術平均粗さRaが0.5μm、厚みが35μmの電解銅箔から成る負極集電体22Aに、ケイ素を電子ビーム蒸着法により堆積させて負極活物質層を形成した後、これを加熱真空乾燥させて負極22を作製した。
(実施例45)
次のように作製した負極22を用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表3に示す。
負極活物質に30μmの負極活物質であるリチウム箔22Bを負極集電体22Aの両面に圧力をかけて貼り合せて、負極22を作製した。
(比較例7)
空孔率40%ポリエチレン20μmのセパレータを用いた以外は、実施例43と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表3に示す。
(比較例8)
空孔率40%ポリエチレン20μmのセパレータを用いた以外は、実施例44と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表3に示す。
(比較例9)
空孔率40%ポリエチレン20μmのセパレータを用いた以外は、実施例45と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表3に示す。
(実施例46)
電解液として、上記(1)式のFEC(4−フルオロ−1,3ジオキソラン−2−オン):PC(プロピレンカーボネート):DEC(ジエチルカーボネート):VC(ビニレンカーボネート)=20:19:60:1(重量比)となるように混合し、電解質塩として六フッ化燐酸リチウム(LiPF)が0.9mol/kgとなるように調製したものを用いた以外は、実施例43と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表3に示す。
(実施例47)
電解液として、上記(1)式のFEC(4−フルオロ−1,3ジオキソラン−2−オン):PC(プロピレンカーボネート):DEC(ジエチルカーボネート):VC(ビニレンカーボネート):VEC(ビニルエチルカーボネート)=20:18:60:1:1(重量比)となるように混合し、電解質塩として六フッ化燐酸リチウム(LiPF)が0.9mol/kgとなるように調製したものを用いた以外は、実施例44と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表3に示す。
(実施例48)
電解液として、上記(1)式のFEC(4−フルオロ−1,3ジオキソラン−2−オン):PC(プロピレンカーボネート):DEC(ジエチルカーボネート):VC(ビニレンカーボネート):VEC(ビニルエチルカーボネート)=20:18:60:1:1(重量比)となるように混合し、電解質塩として六フッ化燐酸リチウム(LiPF)が0.9mol/kgとなるように調製したものを用いた以外は、実施例45と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表3に示す。
(実施例49)
電解液として、EC(エチレンカーボネート):PC(プロピレンカーボネート):DEC(ジエチルカーボネート):VC(ビニレンカーボネート):VEC(ビニルエチルカーボネート)=20:18:60:1:1(重量比)となるように混合し、電解質塩として六フッ化燐酸リチウム(LiPF)が0.7mol/kg、と上記(2)式のLiB(Cが0.2mol/kgとなるように調製したものを用いた以外は、実施例43と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表3に示す。
(実施例50)
電解液として、EC(エチレンカーボネート):PC(プロピレンカーボネート):DEC(ジエチルカーボネート):VC(ビニレンカーボネート):VEC(ビニルエチルカーボネート)=20:18:60:1:1(重量比)となるように混合し、電解質塩として六フッ化燐酸リチウム(LiPF)が0.7mol/kg、と上記(2)式のLiB(Cが0.2mol/kgとなるように調製したものを用いた以外は、実施例44と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表3に示す。
(実施例51)
電解液として、EC(エチレンカーボネート):PC(プロピレンカーボネート):DEC(ジエチルカーボネート):VC(ビニレンカーボネート):VEC(ビニルエチルカーボネート)=20:18:60:1:1(重量比)となるように混合し、電解質塩として六フッ化燐酸リチウム(LiPF)が0.7mol/kg、と上記(2)式のLiB(Cが0.2mol/kgとなるように調製したものを用いた以外は、実施例45と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表3に示す。
(実施例52)
電解液として、EC(エチレンカーボネート):PC(プロピレンカーボネート):DEC(ジエチルカーボネート):VC(ビニレンカーボネート):VEC(ビニルエチルカーボネート):上記(3)式のプロペンスルトン=19:18:60:1:1:1(重量比)となるように混合し、電解質塩として六フッ化燐酸リチウム(LiPF)が0.9mol/kg、となるように調製したものを用いた以外は、実施例43と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表3に示す。
(実施例53)
電解液として、EC(エチレンカーボネート):PC(プロピレンカーボネート):DEC(ジエチルカーボネート):VC(ビニレンカーボネート):VEC(ビニルエチルカーボネート):上記(3)式のプロペンスルトン=19:18:60:1:1:1(重量比)となるように混合し、電解質塩として六フッ化燐酸リチウム(LiPF)が0.9mol/kg、となるように調製整したものを用いた以外は、実施例44と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表3に示す。
(実施例54)
電解液として、EC(エチレンカーボネート):PC(プロピレンカーボネート):DEC(ジエチルカーボネート):VC(ビニレンカーボネート):VEC(ビニルエチルカーボネート):上記(3)式のプロペンスルトン=19:18:60:1:1:1(重量比)となるように混合し、電解質塩として六フッ化燐酸リチウム(LiPF)が0.9mol/kg、となるように調製したものを用いた以外は、実施例45と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表3に示す。
表3の実施例43〜実施例45、比較例7〜比較例9から分かるように、負極にSn,Si,Liを用いても同様に良好な結果が得られた。
電解液として、上記(1)式のFEC(4−フルオロ−1,3ジオキソラン−2−オン)、(2)式のLiB(C、(3)式のプロペンスルトンを用いると更に効果がある。
(実施例55)
外装部材31として金属缶(アルミ)を用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表3に示す。
(比較例10)
外装部材31として金属缶(アルミ)を用いた以外は、比較例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表3に示す
表3の実施例55、比較例10から分かるように、外装部材31に金属缶(アルミ缶)を用いても同様に良好な結果が得られた。
(実施例56)
充電上限電圧を4.6Vにした以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表3に示す。
(比較例11)
充電上限電圧を4.6Vにした以外は、比較例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表3に示す。
表1の実施例56、比較例11から分かるように、充電上限電圧を4.6Vにしても同様に良好な結果が得られた。
(実施例57)
セパレータの第1層と第5層をヘキサフルオロプロピレンが含まれていない上記(4)式の呉羽化学工業製ポリフッ化ビニリデンを用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の非水電解質二次電池を得た。電池構造を表3に示す。
表1の実施例57から分かるように、ヘキサフルオロプロピレンが含まれていない(4)式のポリフッ化ビニリデンでも同様に良好な結果が得られた。
Figure 0005200330
本発明の非水電解質二次電池の一実施形態を示す部分切欠斜視図である。 図1に示した電池素子のII−II線に沿った断面図である。
符号の説明
11…正極リード、12…負極リード、20…電池素子、21…正極、21A…正極集電体、21B…正極合剤層、22…負極、22A…負極集電体、22B…負極合剤層、23…セパレータ、24…電解液、25…保護テープ、31…外装部材、32…密着フィルム

Claims (12)

  1. リチウムを電気化学的にドープ・脱ドープ可能な正極と、リチウムを電気化学的にドープ・脱ドープ可能な負極と、この正極と負極との間に配置されたセパレータと、非水電解質組成物と、これらを収容するフィルム状又は金属製角型缶状の外装部材と、を備える非水電解質二次電池において、
    上記正極及び負極の上記セパレータ側の表面に、それぞれ正極側ポリフッ化ビニリデン含有層及び負極側ポリフッ化ビニリデン含有層が配設され、
    上記正極と負極との間に、融点が400℃以上の耐熱材が配され、
    上記耐熱材が層状をなし、この耐熱材層が、上記正極側ポリフッ化ビニリデン含有層と上記負極側ポリフッ化ビニリデン含有層との間に配置さ
    上記耐熱材層の空孔率が20〜90%である
    ことを特徴とする非水電解質二次電池。
  2. 上記耐熱材層が、上記セパレータの正極側及び負極側の双方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  3. 上記正極側又は負極側ポリフッ化ビニリデン含有層の空孔率が20〜95%であることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  4. 上記正極側又は負極側ポリフッ化ビニリデン含有層の厚みが0.5〜6μmであることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  5. 上記耐熱材層の厚みが0.5〜6μmであることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  6. 上記耐熱材がアルミナ及び/又はアラミド樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  7. 上記負極の活物質がスズ及び/又はケイ素を含有することを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  8. 上記負極の活物質がリチウム金属化合物であることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  9. 上記非水電解質組成物が、次式(1)
    Figure 0005200330
    で表される4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを含有することを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  10. 上記非水電解質組成物が、次式(2)
    Figure 0005200330
    で表されるLiB(C242を含有することを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  11. 上記非水電解質組成物が、次式(3)
    Figure 0005200330
    で表されるプロペンスルトンを含有することを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  12. 充電上限電圧が4.6V以下であることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
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