JP5199706B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紙やフィルム等の記録媒体に画像を記録する画像記録技術に関し、特に画像記録される搬送中の当該記録媒体の搬送情報に基づいて、記録位置を制御する技術に関する。
画像記録装置としては、例えばカラー対応インクジェット方式のフルライン型が知られている。この画像記録装置では、インク吐出のための複数のノズル列を、記録媒体が搬送される搬送方向(副走査方向)に対して直交する方向(主走査方向)に、且つインク色毎に副走査方向に離間して、配設している。このような画像記録装置では、複数のノズル列に対向配置された記録媒体に対し、複数のノズル列から各色のインクを吐出することで、文字や画像の記録が行われる。
例えば特許文献1には、このような技術に関し、画像記録装置のノズル列を制御する技術として、エンコーダ信号を入力する位相同期回路(Phase Lock Loop :PLL)を用いたノズル列駆動方法が示されている。この特許文献1の技術では、記録媒体の搬送量に応じて生成されるエンコーダ出力信号に基づき、該記録媒体の搬送速度に対応させた位相同期回路による制御を行うことで、インク吐出のタイミングに対応する制御信号が生成される。
特許文献1の技術では、記録媒体の搬送経路に設置されたエンコーダからの出力信号の周波数をn倍(nは自然数)した信号を、この位相同期回路を利用して生成し、この生成した信号を用いて、各ノズル列に対応したインク吐出タイミング制御信号を生成している。ここで、このnの値を変化させると、一定の速度で搬送される記録媒体に対し、インク吐出タイミング制御信号の周波数が変化する。従って、特許文献1の技術では、このようにすることで、画像記録における副走査方向の解像度を変化させることができる。
また、特許文献1の技術では、記録媒体の搬送速度に関して1/2倍速から4倍速まででの記録を行うために、それぞれの速度に対応する設定値nの値を設定することで、スジ斑(記録画像に表れるすじ状のムラ)の抑制を行っている。
ここで図9について説明する。図9は、特許文献1にも開示されている位相同期回路の一般的な構成が示されている。
位相同期回路41は、位相比較器42と、ループフィルタ43と、電圧制御発振器44と、分周器45とを備えて構成される。
位相比較器42は、記録媒体の搬送速度(単位時間当たりの搬送距離)に対応するパルス間隔であるエンコーダのパルス信号と、位相同期回路41の出力であるクロック信号44aを、分周器45を経てフィードバックしたものであるフィードバック信号45aとの位相のズレを検出する。この位相のズレを示す信号42aは、ループフィルタ43を経ることで、位相の進み遅れの程度に応じた電圧値の信号であるループフィルタ出力43aに変換される。
電圧制御発振器44は、ループフィルタ出力43aの電圧値に応じた周波数のクロック信号44aを出力する。分周器45は、電圧制御発振器44の出力であるクロック信号44aを分周したフィードバック信号45aを位相比較器42へ出力する。
インクの吐出タイミングは、電圧制御発振器44の出力であるクロック信号44aに基づいて決定される。このクロック信号44aは、記録媒体の搬送速度に同期した信号であって、且つ分周器45の分周比nの設定に従い、エンコーダが生成するパルス信号のn倍の周波数の信号となる。
次に図10について説明する。図10は、記録媒体の搬送速度が一定である場合における、理想的なインク吐出タイミング制御信号(図9におけるクロック信号44aと同一周波数の信号)を示している。このように、インク吐出タイミング制御信号は、その周期Tが安定した信号であることが理想である。なお、ここでは、ノズル列の駆動タイミングは、このインク吐出タイミング制御信号の立ち上がりエッジを用いるものとする。
特開2007−253337号公報
図11について説明する。図11は、図9に示した電圧制御発振器44のV−F特性(電圧−周波数特性)の一例を示したものである。
電圧制御発振器44の出力であるクロック信号44aの周波数は、図11に示されるように、ループフィルタ出力43aの電圧により、目的の周波数Ftよりも高いものと低いものとが出力される。クロック信号44aの周波数が目的の周波数Ftからこのようにずれると、インクの吐出タイミングにずれが生じてしまう。このときの周波数のずれに対応する周期の揺らぎは、一般にジッタと称されている。
図11に示されるfLからfHまでの範囲は、ループフィルタ出力43aの電圧変化範囲に対して電圧制御発振器44が安定した周波数の信号を出力可能な周波数範囲を示しており、これは、位相同期回路41のロック範囲と一般に称されている。なお、図11には、ループフィルタ出力43aの最低電圧VLを電圧制御発振器44に入力すると周波数fLの信号が出力され、ループフィルタ出力43aの最高電圧VHを電圧制御発振器44に入力すると周波数fHの信号が出力されることが示されている。
次に図12について説明する。図12は、図9に示した位相同期回路41の各部の信号波形の相互関係を示したタイムチャートである。
図12において、(a)では、位相同期回路41へ入力される信号である、エンコーダのパルス信号の波形を破線で示しており、フィードバック信号45aの信号波形を実線で示している。また、(b)は、このときの位相比較器42の出力信号42aの波形を示しており、(c)は、このときのループフィルタ出力43aの波形を示している。
この図12において、(a)の波形は、フィードバック信号45aの立ち上がりエッジが、エンコーダ信号に対しΔT(ΔT0、ΔT1、ΔT2、…)だけ位相が遅れていることを示している。なお、この波形では、ΔT(ΔT0、ΔT1、ΔT2、…)の値が互いに異なっているので、フィードバック信号45aにはジッタ成分が含まれている。
位相比較器42は、(b)に示すように、この位相の遅れ分に相当するパルス幅ΔT(ΔT0、ΔT1、ΔT2、…)であるパルス信号を、出力信号42aとして出力する。ループフィルタ43は、(c)に示すように、この出力信号42aであるパルス信号を平均化し、出力信号42aのパルス幅ΔT(ΔT0、ΔT1、ΔT2、…)に対応してΔV(ΔV0、ΔV1、ΔV2、…)だけ平均電圧から上下に変動する電圧を、ループフィルタ出力43aとして出力する。なお、(c)におけるV0は、(a)に示したフィードバック信号45aに含まれているジッタ成分によって生じる、ループフィルタ出力43aの電圧変動範囲を示している。
図11には、このループフィルタ出力43aの電圧変動ΔV(ΔV0、ΔV1、ΔV2、…)によって生じる電圧制御発振器44の出力信号(すなわちクロック信号44a)の周波数変動Δf(Δf0、Δf1、Δf2、…)を更に示している。なお、図11に示されているFαは、ループフィルタ出力43aの電圧変動範囲がV0である場合における電圧制御発振器44の出力信号(すなわちクロック信号44a)の周波数変動範囲を示している。つまり、(a)に示したフィードバック信号45aに含まれているジッタ成分は、Fαの範囲に亘る周波数変動をクロック信号44aに生じさせる。
この図11において、ループフィルタ出力43aの電圧変動範囲V0と電圧制御発振器44の出力信号(すなわちクロック信号44a)の周波数変動範囲Fαとの関係は、電圧制御発振器44のV−F特性を示す直線の傾きによって決定される。ここで、ループフィルタ出力43aの電圧範囲(図11におけるVLからVHまでの範囲)が固定されている場合には、電圧制御発振器44のロック範囲(図11におけるfLからfHまでの範囲)を広くすると、当該V−F特性を示す直線の傾きが大きくなる。すると、このとき、ループフィルタ出力43aの電圧変動範囲V0に対しての電圧制御発振器44の出力信号(すなわちクロック信号44a)の周波数変動範囲Fαが大きくなってしまう。この周波数の変動は、まさにフィードバック信号45aのジッタ成分によって発生する。
このように、クロック信号44aのジッタ成分は、電圧制御発振器44のロック範囲を広くすると大きくなり、これは記録媒体における記録位置のずれを増大させてしまう。ところが、特許文献1に開示されている技術では、1/2倍速から4倍速までの記録媒体の搬送速度の変化に対応させるために、図9に示した位相同期回路41のロック範囲を広く設定している。つまり、この技術では、クロック信号44aのジッタについての考慮がなされていない。
そこで本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、インク吐出タイミングの広範且つ高精度な可変制御を可能とする画像記録装置、画像記録装置の制御方法の提供を目的とする。
前述した目的を達成するために、本発明の態様のひとつである画像記録装置は、記録媒体を搬送する際に当該記録媒体の搬送情報を生成する搬送機構と、複数のノズルによって記録媒体の搬送方向に対し直交する方向に形成されたノズル列が少なくとも1つ配設されて成る少なくとも1つの記録ユニットとを有し、記録ユニットの有するノズル列駆動部が複数のノズルを駆動してインクを吐出させることで記録処理を行う画像記録装置において、通知されるジョブ情報に基づいてノズル列駆動部の駆動タイミングを決定するインク吐出タイミング制御信号を生成すると共に、当該インク吐出タイミング制御信号の周波数を制御して、当該駆動タイミングを搬送情報における記録媒体の搬送距離に同期させる位相同期回路と、駆動タイミング生成条件として、位相同期回路のロック範囲を決定する情報を、ジョブ情報に基づき当該位相同期回路へ設定する位相同期回路設定部と、を少なくとも備え、位相同期回路により生成されるインク吐出タイミング制御信号により決定される駆動タイミングで、ノズル列駆動部を制御して記録処理を行わせる、ことを特徴とする。
また、本発明の別の態様のひとつである画像記録装置の制御方法は、記録媒体を搬送する際に当該記録媒体の搬送情報を生成する搬送機構と、複数のノズルによって記録媒体の搬送方向に対し直交する方向に形成されたノズル列が少なくとも1つ配設されて成る少なくとも1つの記録ユニットとを有し、記録ユニットの有するノズル列駆動部が複数のノズルを駆動してインクを吐出させることで記録処理を行う画像記録装置の制御方法であって、当該画像記録装置は、ノズル列駆動部を制御して記録処理を行わせるときの駆動タイミングを決定するインク吐出タイミング制御信号を生成すると共に、当該インク吐出タイミング制御信号の周波数を制御して、当該駆動タイミングを搬送情報における記録媒体の搬送距離に同期させる位相同期回路を少なくとも備えており、当該制御方法は、位相同期回路がインク吐出タイミング制御信号を生成するときの生成条件を、通知されるジョブ情報に基づき当該位相同期回路に設定することと、位相同期回路により生成されるインク吐出タイミング制御信号により決定される駆動タイミングで、ノズル列駆動部を制御して記録処理を行わせることと、を含む、ことを特徴とする。
本発明によれば、インク吐出タイミングの広範且つ高精度な可変制御を可能とする画像記録装置、画像記録装置の制御方法を提供できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
なお、以下の説明においては、記録媒体の搬送方向をy方向又は副走査方向とし、この搬送方向に対し直交する方向をx方向又は主走査方向とし、x方向及びy方向のどちらにも直交する方向をz方向と定義する。
図1は、本実施形態に係る画像記録装置を概念的なブロック構成で示している。また、図2は、本実施形態に係る画像記録装置の配置例を示している。
まず、本実施形態に係る画像記録装置1の構成について説明する。
画像記録装置1は、給送部2と、記録媒体検出部5と、搬送機構6と、回収部9と、画像記録部12と、制御部16と、を備えている。ここで、給送部2は、記録媒体21を給送して搬送する。記録媒体検出部5は、記録媒体21の搬送経路において搬送機構6よりも上流に設けられ、記録媒体21の例えば先端を検出する。搬送機構6は、給送部2から受け渡された記録媒体21を搬送する。回収部9は、画像記録された記録媒体21を排出して収納する。画像記録部12は、記録媒体21が搬送経路を搬送される過程で画像を記録する記録処理を行う。制御部16は、画像記録装置1全体の制御を行う。
次に、画像記録装置1の各構成要素について更に説明する。
給送部2は、給送トレイ3と、給送駆動部4とを備えている。ここで、給送トレイ3は、記録媒体21を収容するものであり、いわゆる給送カセット等で構成されている。給送駆動部4は、給送トレイ3に収容された最上面の記録媒体21に当接して1枚ずつ取り出し、搬送機構6側へ受け渡すものであり、例えば給送ローラで構成されている。給送部2は、給送トレイ3に収容された記録媒体を搬送機構6へ受け渡す。
記録媒体検出部5は、記録媒体21の副走査方向における例えば先端を検出するものであり、例えば光学式の透過センサ、光学式の反射型センサ、又は静電容量型センサ等のいずれかを備えて構成されている。
搬送機構6は、副走査方向に離間した駆動ローラ22及び従動ローラ23と、駆動ローラ22の回転軸に接続される搬送駆動部7と、従動ローラ23の回転軸に接続される搬送情報生成部8と、無端の搬送ベルト24と、図示しない少なくともひとつの吸引ファンと、により構成されている。ここで、無端の搬送ベルト24は、図2に示されるように記録媒体21の搬送面が少なくとも1つ以上の記録ユニット13−1乃至13−n(但しnは2以上の整数)のインク吐出口に対向させつつ回動可能に架設されており、記録媒体21を搬送する。駆動ローラ22は、搬送駆動部7により駆動され、無端の搬送ベルト24を回動させる。従動ローラ23は、無端の搬送ベルト24により回動する。搬送情報生成部8は、例えばロータリエンコーダを備えて構成されており、搬送ベルト24の回動に伴い、記録媒体21の搬送情報としてのパルス信号を生成して制御部16へ出力する。つまり、このパルス信号は、記録媒体21の搬送距離を示している。また、図示しない吸引ファンは、制御部16の指示により負圧を発生させて搬送ベルト24上に記録媒体21を吸着させる。
回収部9は、例えば収納トレイ10と、排出駆動部11とを有して構成される。ここで、収納トレイ10は、排出された記録媒体21を収納するものであり、いわゆる回収トレイ等で構成されている。排出駆動部11は、搬送機構6により搬送された記録媒体21を排出するものであり、例えば排出ローラ対で構成されている。
画像記録部12は、少なくとも1つ以上の記録ユニット13−1乃至13−nを備えている。記録ユニット13−1乃至13−nは、少なくとも1つ以上のノズル列15−1−1乃至15−n−m(但しmは2以上の整数)と、少なくともひとつのノズル列駆動部14−1乃至14−nとを備えており、支持部材25によって支持されている。
ノズル列15−1−1乃至15−n−mには、インクを吐出する複数のノズルが直線状に形成されている。ノズル列15−1−1乃至15−n−mは、主走査方向に、且つ、画像記録装置1の設計に基づく最大幅の記録媒体21を越える長さに亘って配設されており、ノズル列駆動部14−1乃至14−nによる駆動信号に従って当該複数のノズルからインク滴をそれぞれ吐出して記録媒体21へ記録処理を行う。
ノズル列駆動部14−1乃至14−nは、制御部16から記録データ情報に基づいて送られてくる制御信号に従って、各ノズルを駆動する駆動信号をノズル列15−1−1乃至15−n−mへ出力する。
画像記録部12について更に説明する。
記録ユニット13−1乃至13−nは、複数のノズル列15−1−1乃至15−n−mを例えば図3に示すように配置することによって構成されている。なお、図3では、4色のインクに対応して記録ユニット13−1乃至13−4を配設し、各色について1色当り6個のノズル列15−1−1乃至15−4−6を配設した場合を示している。この1色当り6個のノズル列15−1−1乃至15−4−6は、例えば記録媒体21の搬送経路の前後に、互い違いに、且つ、ノズル列15−1−1乃至15−4−6のうち副走査方向から見て隣接するものの端部を含む一部分が重なるように、配設されている。なお、図3に示された構成例では、ノズル列15−1−1乃至15−4−6それぞれが1列の場合を図示している。
各色の記録ユニット13−1乃至13−4は、副走査方向に沿ってそれぞれ離間して配設されており、搬送経路の前後に配設された位置に対応したタイミングでノズル列15−1−1乃至15−4−6を各々駆動することで、記録媒体21への記録処理を行う。すなわち、例えば記録ユニット13−1では、記録媒体検出部5によって例えば記録媒体21の先端部が検出された後に記録媒体21の先端がL1−1の位置まで搬送された後のタイミングにおいてノズル列15−1−1、15−1−3、及び15−1−5により記録処理を行い、次にL1−2の位置まで搬送された時刻においてノズル列15−1−2、15−1−4、及び15−1−6により記録処理を行う。ノズル列15−1−1乃至15−4−6は、この動作により、各色の1ラインを画像記録する。
なお、記録媒体検出部5に検出されてから各距離L1−1乃至L4−2まで移動した際の記録媒体21の例えば先端部が検出位置から各L1−1乃至L4−2までの各移動距離は、搬送情報生成部8により搬送情報として生成される。搬送情報は、搬送情報生成部8における例えばロータリエンコーダによって生成される、記録媒体21の搬送距離に応じたパルス信号数である。従って、記録媒体21の各距離L1−1乃至L4−2の移動がなされたか否かは、このパルス信号を計数し、例えば記憶部17に予め記憶されたら各距離L1−1乃至L4−2にそれぞれ対応した計数値と比較することで判定する。
なお、ノズル列15−1−1乃至15−n−mの各々は、ノズル列15−1−1について図4A乃至図4Dに示したいずれの構成を有するものであってもよい。ここで、図4Aは、1つのノズル列を配設した構成例である。図4Bは、ノズル列を副走査方向へ複数列配設し、且つ、その各々を主走査方向にずらして配設したことで主走査方向の解像度を向上させた例である。図4Cは、図4Aに示した1つのノズル列をそれぞれ主走査方向にずらして複数重ね合わせた例である。図4Dは、図4Bに示した複数のノズル列をそれぞれ主走査方向にずらして複数重ね合わせた例である。なお、この図4A乃至図4Dに示したノズル列の構成を採用する場合には、前述した各距離Lの判定を、当該ノズル列毎に行うようにする。
なお、ノズル列駆動部14−1乃至14−nは、駆動するノズルを上位装置19からの記録情報に基づいて選択して、制御部16のノズル列制御部18が生成するインク吐出タイミング制御信号により決定されるタイミングで、インク吐出を行わせる。
制御部16は、給送部2と、搬送機構6と、回収部9と、画像記録部12とをそれぞれ制御して、記録媒体21への記録処理(画像記録)を行わせる。制御部16は、制御機能及び演算機能を有する演算処理装置における例えばMicro Processor Unit(MPU)を含む図示しない処理回路と、制御プログラムを記憶していると共に、装置の制御に関する設定値等と画像記録情報とを一時的に記憶しておく記憶部17と、記憶部17から読み出した設定値に基づきノズル列15−1−1乃至15−n−mの制御を行わせるノズル列制御部18と、を少なくとも有している。なお、制御部16は、MPUが制御プログラムを記憶部17から読み出して実行することにより、画像記録装置1の各構成要素の制御を行うと共に、ノズル列15−1−1乃至15−n−mのインク吐出タイミングを制御するノズル列制御部18としての機能を提供する。
記憶部17は、制御プログラムを記憶するRead Only Memory(ROM)と、MPUのワークメモリとなるRandom Access Memory(RAM)と、記録データを含む記録処理の指定情報を記憶しておく不揮発性メモリとを有して構成されている。
ノズル列制御部18は、上位装置19からのジョブ情報に基づきインク吐出タイミングを制御し、記録媒体21に記録処理を行うときの副走査方向の記録位置を決定する制御を行う。なお、本実施形態においては、ジョブ情報と、予め記憶部17に記憶されているジョブ情報に対応した設定値とに基づいて、インク吐出タイミング制御信号の生成を行う。
上位装置19は、本実施形態に係る画像記録装置1に記録処理を行わせるユーザによって操作される、コンピュータに相当する。この上位装置19は、本実施形態に係る画像記録装置1の外部機器として、例えばLocal Area Network(LAN)等を介して接続されており、本実施形態に係る画像記録装置1に対し、記録処理に関する情報としてジョブ情報を通知する。ここで、ジョブ情報には、記録媒体21に対し記録処理を行う際の画像記録情報と、記録処理を行う記録媒体21の枚数の指定情報とが含まれる。このうち、画像記録情報には、記録画像の解像度、濃度、色情報等が含まれる。画像記録装置1の制御部16は、上位装置19から通知されたジョブ情報を受け取ると、このジョブ情報を記録処理(画像記録)指定情報として、記憶部17に記憶させる。
次に、本実施形態に係る画像記録装置1における記録媒体21の搬送動作と記録処理とについて詳細に説明する。
制御部16は、記録処理開始の指示を上位装置19から受け取ると、搬送機構6の搬送駆動部7を制御して搬送ベルト24の回動を開始させる。次に、制御部16は、給送部2の給送駆動部4を制御して、給送トレイ3に積載された記録媒体21を1枚ずつピックアップさせて搬送機構6へ受け渡し搬送させる。
搬送経路上を搬送されている記録媒体21は、やがて記録媒体検出部5により例えばその先端が検出される。すると、記録媒体検出部5は、その先端を検出したことを示している先端エッジ信号を制御部16へ出力する。制御部16は、この先端エッジ信号を受信すると、記録処理タイミングの生成のためのトリガ信号として、当該エッジ信号を利用する。
その後、記録媒体検出部5を通過した記録媒体21は、更に搬送経路の下流側へ搬送され、やがて搬送機構6の搬送ベルト24上に吸着される。
また、制御部16は、記憶部17に記憶させておいた記録処理指定情報から、記録処理する際の1ライン毎の記録データを取得してノズル列制御部18へ渡しておく。
ところで、搬送情報生成部8で生成される搬送情報におけるロータリエンコーダのパルス信号は、ノズル列15−1−1乃至15−n−mにより記録処理がなされる際の同期信号としても用いられる。すなわち、制御部16は、ノズル列15−1−1乃至15−n−mによるインク吐出を開始させるためのタイミングの情報として、前述した距離Lに対応するパルス信号数の計数値を、予め記憶部17に記憶している。制御部16のノズル列制御部18は、このパルス信号数が、搬送情報生成部8で生成されたロータリエンコーダのパルス信号数と一致したタイミングで、画像記録部12のノズル列駆動部14−1乃至14−nを制御し、搬送ベルト24上に吸着されている記録媒体21へノズル列15−1−1乃至15−n−mからインクを吐出させて、記録媒体21への記録処理を行わせる。なお、この詳細については後述する。
このようにして記録処理された後の記録媒体21は、搬送機構6の下流側に設けられた回収部9へ受け渡される。すると、記録媒体21は、排出駆動部11に挟持されて更に搬送経路下流側に搬送され、やがて収納トレイ10に収納される。
次に、ノズル列制御部18の構成の詳細について説明する。前述したように、ノズル列制御部18は、上位装置19から通知されるジョブ情報に基づいて、ノズル列駆動部14−1乃至14−nの駆動タイミング生成条件を設定し、この設定した駆動タイミング生成条件を用いて生成された駆動タイミングで、ノズル列駆動部14−1乃至14−nを制御して記録媒体21への記録処理を行わせるものである。
まず図5について説明する。図5は、ノズル列制御部18の機能構成ブロック図である。
ノズル列制御部18は、位相同期回路設定部31と位相同期回路32とによって、インク吐出タイミング制御信号35aの生成を行う。ここで、位相同期回路32は、搬送情報生成部8により生成される搬送情報におけるパルス信号に基づいて、インク吐出タイミング制御信号35aの周波数を調整するものである。位相同期回路設定部31は、位相同期回路32に対し、上位装置19から通知されるジョブ情報に基づいた設定を行う。
なお、本実施形態においては、制御部16のMPUが制御プログラムを記憶部17から読み出して実行することで、位相同期回路設定部31を構成するものとし、位相同期回路32については、ASIC(特定用途向け集積回路:Application Specific Integrated Circuit)により構成するものとする。ここで、位相同期回路32をアナログ回路で構成することは、勿論可能である。また、位相同期回路32に相当する信号処理をMPUに行わせる信号処理プログラムを作成して記憶部17に予め記憶させておき、当該信号処理プログラムをMPUで実行させるようにして、位相同期回路32の機能をMPUが提供するように構成する(つまり、いわゆるデジタルPLLを構成する)ことも可能である。
位相同期回路32は、位相比較器33と、ループフィルタ34と、電圧制御発振器35と、分周器36とによって構成されている。
位相比較器33は、搬送情報生成部8により生成される搬送情報におけるパルス信号と、後述のフィードバック信号36aとの位相を比較して、この位相のズレを示す位相差信号33aを出力する。
ループフィルタ34は、例えばローパスフィルタで構成されており、位相差信号33aを、位相の進み遅れの程度に応じた電圧値の信号であるループフィルタ出力34aへと変換する。
ここで図6について説明する。図6はループフィルタ34の入力信号と出力信号との関係を示している。
ここで、(a)は、ループフィルタ34への入力信号としての位相差信号33aの信号例を示している。このように、位相差信号33aは、搬送情報生成部8により生成される搬送情報におけるパルス信号に対するフィードバック信号36aの位相の遅れの大きさに応じたパルス幅のパルス信号となる。
また、(b)は、この位相差信号33aがループフィルタ34に入力されたときのループフィルタ出力34aを示している。ループフィルタ出力34aは、位相差信号33aのパルス幅に応じた電圧値の信号となる。
つまり、ループフィルタ出力34aは、搬送情報生成部8により生成される搬送情報であるパルス信号に対するフィードバック信号36aの位相の遅れの大きさに応じた電圧値の信号となる。
なお、位相同期回路32の応答速度は、ループフィルタ34の特性により決定される。
電圧制御発振器35は、ループフィルタ出力34aの電圧値(すなわち、位相比較器33による比較結果を示す情報)に対応した周波数の信号を、インク吐出タイミング制御信号35aとして生成して出力する。電圧制御発振器35は、所定の基準周波数Fdの信号を発生させて出力する基準周波数発振器37と、基準周波数発振器37の出力信号を分周し、その分周比が、ループフィルタ出力34aの電圧値、及び位相同期回路設定部31の設定により制御される分周器38とにより構成されている。
ここで、分周器38は、ループフィルタ出力34aの電圧値に応じた分周比が設定されるように構成しておく。すなわち、例えばループフィルタ出力34aが最高電圧VHである場合には、分周器38に分周比a(aは自然数)が設定され、ループフィルタ出力34aが最低電圧VLである場合には、分周器38に分周比b(bは自然数)が設定されるように構成しておく。すると、この場合には、電圧制御発振器35の出力であるインク吐出タイミング制御信号35aの周波数は、ループフィルタ出力34aが最高電圧VHであるときにはFd/aとなり、ループフィルタ出力34aが最低電圧VLであるときにはFd/bとなる。なお、このとき、位相同期回路32のロック範囲はFd/bからFd/aまでの範囲となる。
分周器36は、電圧制御発振器35の出力であるインク吐出タイミング制御信号35aを分周してフィードバック信号36aを生成する。従って、分周器36と位相比較器33とを組み合わせた回路は、インク吐出タイミング制御信号35aの位相と、搬送情報生成部8により生成される搬送情報におけるパルス信号の位相とを比較する。
位相同期回路32は、以上の構成を有することで、ノズル列駆動部14−1乃至14−nの駆動タイミングを決定するインク吐出タイミング制御信号35aを生成すると共に、このインク吐出タイミング制御信号35aの周波数を制御して、この駆動タイミングを、記録媒体21の搬送情報におけるパルス信号に同期させる。
次に、ノズル列制御部18によるインク吐出タイミング制御信号35aの生成動作について説明する。
まず、搬送情報生成部8により生成される搬送情報にとって適切となる、分周器38の分周比の値の組み合わせを予め算出しておいて、制御部16の記憶部17にデータテーブルとして記憶しておく。ノズル列制御部18は、ジョブ情報が入力されたとき、電圧制御発振器35の分周器38に、ジョブ情報に対応した分周率の組み合わせを設定する。
ここで図7について説明する。図7は、ループフィルタ出力34aの電圧値(すなわち、位相比較器33による比較結果を示す情報)と、電圧制御発振器35の出力(すなわち、インク吐出タイミング制御信号35a)の周波数との対応関係の一例を示している。
図7において、V−F1は、ループフィルタ出力34aの最低電圧VLから最高電圧VHまでの電圧変化範囲内の各電圧に対し、基準周波数Fdを分周比a1,b1,c1,…,l1で各々除算した周波数を対応付けたものである。また、V−F2は、同じく最低電圧VLから最高電圧VHまでの電圧変化範囲内の各電圧に対し、基準周波数Fdを分周比a2,b2,c2,…,l2で各々除算した周波数を対応付けたものである。更に、V−F3及びV−F4も同様のものである。これらの図7に示したV−F特性を電圧制御発振器35で実現するための分周比の組み合わせを、データテーブルとして制御部16の記憶部17に予め格納しておく。これらの分周比の組み合わせは、電圧制御発振器35のV−F特性を決定する情報であり、これはすなわち、位相同期回路32のロック範囲を決定する情報であるといえる。
なお、図7においては、電圧制御発振器35のV−F特性がV−F1である場合において、電圧制御発振器35に最低電圧VLを入力すると最低周波数fLの信号が出力され、最高電圧VHを入力すると最高周波数fHの信号が出力されることが示されている。この最低周波数fLから最高周波数fHまでの範囲が、電圧制御発振器35のV−F特性がV−F1であるときの位相同期回路32のロック範囲となる。
位相同期回路設定部31は、上位装置19から通知されるジョブ情報に基づき、電圧制御発振器35のV−F特性を当該ジョブ情報の内容にとって最適なものにするための分周比の組み合わせを、記憶部17のデータテーブルから読み出して分周器38に設定する。つまり、この画像記録装置1は、電圧制御発振器35のV−F特性をジョブ情報に基づき切り替えることで、記録媒体21の搬送速度の異なる記録動作モードに対応させるようにする。このようにして位相同期回路32のロック範囲を分割すると、図7に示したこれらのV−F特性の傾きが図11に示した従来のものよりも緩くなる。
図7におけるFαは、電圧制御発振器35のV−F特性がV−F1である場合に、図6に示したループフィルタ出力34aの電圧変動範囲V0に対する電圧制御発振器35の出力信号の周波数変動範囲である。以上のようにしてV−F特性の傾きを緩くしたことで、このFαは、図11に示した従来のものよりも小さくなる。本実施形態に係る画像記録装置1では、このようにして、位相同期回路32のロック範囲を分割して狭くすることで、電圧制御発振器35の出力であるインク吐出タイミング制御信号35aに含まれるジッタ成分を小さくしている。
以上のように、位相同期回路設定部31は、この駆動タイミング生成条件として、位相同期回路32のロック範囲を決定する情報を、ジョブ情報に基づき位相同期回路32へ設定する。
次に、電圧制御発振器35のV−F特性を変更するために制御部16が行う制御処理について説明する。図8は、この制御処理の処理内容をフローチャートで示したものである。
図8に示した処理は、制御部16の記憶部17に予め記憶させておいた制御プログラムをMPUが読み出して実行することにより実現されるものであり、制御部16は、この制御プログラムをMPUが実行することで、ノズル列制御部18の位相同期回路設定部31として機能する。
制御部16は、図8の処理が開始されると、まずステップS1において、ジョブ情報を上位装置19から受け取ったか否かを判定する処理を行う。ここで、制御部16は、ジョブ情報を受け取ったと判定した場合(判定結果がYes)、ステップS2に処理を移す。一方、制御部16は、ジョブ情報を受け取っていないと判定した場合(判定結果がNo)、ジョブ情報を受け取ったと判定するまで(判定結果がYesとなるまで)ステップS1の処理を繰り返す。
次に、制御部16は、ジョブ情報を受け取ると、当該ジョブ情報に指示されている解像度で画像記録する場合のインク吐出タイミング制御信号35aを電圧制御発振器35が出力できる分周比の組み合わせを、記憶部17のデータテーブルから探索する処理を行う。
本実施形態に係る当該データテーブルでは、図7に示した各V−F特性を電圧制御発振器35で実現するための分周器38の分周比についての4組分の組み合わせ(設定値)と、当該設定値を分周器38に各々設定した場合に得られるロック範囲内のインク吐出タイミング制御信号35aで画像記録を行ったときの解像度の範囲とを対応付けて、予め記憶しておく。従って、制御部16は、当該データテーブルに示されている解像度の範囲を参照し、通知されたジョブ情報に指示されている解像度を当該範囲内とするものを探索する処理を行う。
なお、当該ジョブ情報に示されている解像度での画像記録を行うために必要なインク吐出タイミング制御信号35aの周波数Ftは、記録媒体21の搬送速度をVとすると、下記の式により求めることができる。
Ft=25.4/V×(解像度)×(分周器36の分周比)
なお、定数「25.4」は、1インチのミリメートル単位の長さである。
そして、制御部16は、ステップS2において、当該ジョブ情報に示されている解像度が、当該データテーブルに記憶されている4組の設定値のうちの第一の設定値に対応付けられている解像度範囲内のものであるか否かを判定する処理を行う。ここで、制御部16は、当該ジョブ情報が当該第一の設定値に対応するものであると判定した場合(判定結果がYes)、ステップS3において、当該第一の設定値を電圧制御発振器35の分周器38に設定する処理を行い、その後はステップS9に処理を移す。一方、制御部16は、当該ジョブ情報が当該第一の設定値に対応するものはないと判定した場合(判定結果がNo)、ステップS4に処理を移す。
次に、制御部16は、ステップS4において、当該ジョブ情報に示されている解像度が、当該データテーブルに記憶されている4組の設定値のうちの第二の設定値に対応付けられている解像度範囲内のものであるか否かを判定する処理を行う。ここで、制御部16は、当該ジョブ情報が当該第二の設定値に対応するものであると判定した場合(判定結果がYes)、ステップS5において、当該第二の設定値を電圧制御発振器35の分周器38に設定する処理を行い、その後はステップS9に処理を移す。一方、制御部16は、当該ジョブ情報が当該第二の設定値に対応するものはないと判定した場合(判定結果がNo)、ステップS6に処理を移す。
次に、制御部16は、ステップS6において、当該ジョブ情報に示されている解像度が、当該データテーブルに格納されている4組の設定値のうちの第三の設定値に対応付けられている解像度範囲内のものであるか否かを判定する処理を行う。ここで、制御部16は、当該ジョブ情報が当該第三の設定値に対応するものであると判定した場合(判定結果がYes)、ステップS7において、当該第三の設定値を、電圧制御発振器35の分周器38に設定する処理を行い、その後はステップS9に処理を移す。一方、制御部16は、当該ジョブ情報が当該第三の設定値に対応するものはないと判定した場合(判定結果がNo)、ステップS8に処理を移す。
次に、制御部16は、ステップS8において、当該ジョブ情報に示されている解像度が、当該データテーブルに格納されている4組の設定値のうちの第四の設定値に対応付けられている解像度範囲内のものであるとみなし、当該第四の設定値を、電圧制御発振器35の分周器38に設定する処理を行い、その後はステップS9に処理を移す。
次に、制御部16は、ステップS9において、電圧制御発振器35を制御してインク吐出タイミング制御信号35aの出力を開始させる処理を行い、その後はこの図8の制御処理を終了する。
制御部16は、以上の制御処理を制御部16のMPUに行わせることにより、ノズル列制御部18の位相同期回路設定部31として機能し、電圧制御発振器35のV−F特性の切り替えを行う。この結果、ノズル列制御部18は、位相同期回路32により生成されるインク吐出タイミング制御信号35aにより決定される駆動タイミングで、ノズル列駆動部14−1乃至14−nを制御して記録媒体21への記録処理を行わせる。
以上説明した本実施形態では、位相同期回路32のロック範囲を、上位装置19から通知されるジョブ情報に応じて最適なものに切り替えるようにする。本実施形態によれば、このようにすることで、ジッタ成分が小さく、且つ、記録媒体21の搬送速度が大きく異なった場合に対しても安定した周波数であるインク吐出タイミング制御信号35aを生成することができる。このことにより、本実施形態に係る画像記録装置1では、記録位置ずれの小さい記録処理を行うことができる。
なお、本発明は、本実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜組み合わせることで種々の実施形態を形成できる。例えば、本実施形態に示される全体構成から幾つかの構成要素を削除してもよいし、更に異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
また、本発明の実施形態は、前述した実施形態のみに限定されるものではなく、実施の段階では、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
本実施形態に係る画像記録装置の概念的なブロック構成を示す図である。 本実施形態に係る画像記録装置の配置例を示す図である。 本実施形態に係るノズル列の配置構成例を示す図である。を示す図である。 ノズル列の第一の構成例を示す図である。 ノズル列の第二の構成例を示す図である。 ノズル列の第三の構成例を示す図である。 ノズル列の第四の構成例を示す図である。 ノズル列制御部の機能構成ブロック図である。 ループフィルタの入力信号と出力信号との関係を示す図である。 ループフィルタ出力の電圧値と電圧制御発振器の出力の周波数との対応関係の一例を示した図である。 制御部が行う制御処理の処理内容をフローチャートで示した図である。 位相同期回路の一般的な構成を示す図である。 記録媒体の搬送速度が一定の場合に理想的なインク吐出タイミング制御信号を示す図である。 図9に示した電圧制御発振器のV−F特性の一例を示す図である。 図9の位相同期回路の各部の信号波形の相互関係を示したタイムチャートである。
符号の説明
1 画像記録装置
2 給送部
3 給送トレイ
4 給送駆動部
5 記録媒体検出部
6 搬送機構
7 搬送駆動部
8 搬送情報生成部
9 回収部
10 収納トレイ
11 排出駆動部
12 画像記録部
13−1乃至13−n 記録ユニット
14−1乃至14−n ノズル列駆動部
15−1−1乃至15−n−m ノズル列
16 制御部
17 記憶部
18 ノズル列制御部
19 上位装置
21 記録媒体
22 駆動ローラ
23 従動ローラ
24 無端のベルト
25 支持部材
31 基準周波数生成部
32 位相同期回路
33 位相比較器
33a 位相差信号
34 ループフィルタ
34a ループフィルタ出力
35 電圧制御発振器
35a インク吐出タイミング制御信号
36 分周器
36a フィードバック信号
37 基準周波数発振器
38 分周器
41 位相同期回路
42 位相比較器
42a 信号
43 ループフィルタ
43a ループフィルタ出力
44 電圧制御発振器
44a クロック信号
45 分周器
45a フィードバック信号

Claims (5)

  1. 記録媒体を搬送する際に当該記録媒体の搬送情報を生成する搬送機構と、複数のノズルによって前記記録媒体の搬送方向に対し直交する方向に形成されたノズル列が少なくとも1つ配設されて成る少なくとも1つの記録ユニットとを有し、前記記録ユニットの有するノズル列駆動部が前記複数のノズルを駆動してインクを吐出させることで記録処理を行う画像記録装置において、
    通知されるジョブ情報に基づいて前記ノズル列駆動部の駆動タイミングを決定するインク吐出タイミング制御信号を生成すると共に、当該インク吐出タイミング制御信号の周波数を制御して、当該駆動タイミングを前記搬送情報における前記記録媒体の搬送距離に同期させる位相同期回路と、
    前記駆動タイミングの生成条件として、前記位相同期回路の周波数ロック範囲を決定する情報を、前記ジョブ情報に基づき当該位相同期回路へ設定する位相同期回路設定部と、を少なくとも備え、
    前記位相同期回路により生成される前記インク吐出タイミング制御信号により決定される駆動タイミングで、前記ノズル列駆動部を制御して前記記録処理を行わせ、
    前記ジョブ情報は、前記記録処理における解像度を示す情報を少なくとも含んでおり、前記位相同期回路設定部は、前記位相同期回路の周波数ロック範囲を決定する情報を、前記解像度に基づき当該位相同期回路へ設定する、ことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記解像度と前記位相同期回路の周波数ロック範囲を決定する情報とを対応付けたデータテーブルが予め格納されている記憶部を更に備えており、
    前記位相同期回路設定部は、前記データテーブルにおいて、前記ジョブ情報に含まれている情報で示されている解像度に対応付けられている情報を、前記位相同期回路へ設定する、ことを特徴とする請求項に記載の画像記録装置。
  3. 前記位相同期回路は、
    前記インク吐出タイミング制御信号を生成する発振器と、
    前記インク吐出タイミング制御信号の位相と所定の搬送距離を前記記録媒体が搬送される度に生成されるパルス信号の位相とを比較する位相比較器と、を備えており、
    前記発振器は、前記位相比較器による比較結果を示す情報に基づいて、生成する前記インク吐出タイミング制御信号の周波数を変化させ、
    前記位相同期回路設定部は、前記位相比較器による比較結果を示す情報と前記発振器が発生させる前記インク吐出タイミング制御信号の周波数との対応関係を示す情報を、前記位相同期回路の周波数ロック範囲を決定する情報として、前記ジョブ情報に基づき前記発振器に設定する、ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1つに記載の画像記録装置。
  4. 前記発振器は、
    所定の基準周波数の信号を発生させる基準周波数信号発振器と、
    前記基準周波数信号発振器が発生させた信号を、前記位相比較器による比較結果を示す情報に応じた分周比で分周して前記インク吐出タイミング制御信号とする分周器と、を少なくとも備えており、
    前記位相同期回路設定部は、前記位相比較器による比較結果を示す情報と前記分周器の分周比との対応関係を示す情報を、前記位相同期回路の周波数ロック範囲を決定する情報として、前記ジョブ情報に基づき前記発振器に設定する、ことを特徴とする請求項に記載の画像記録装置。
  5. 前記位相同期回路設定部を少なくとも備える制御部を更に備え、
    前記制御部は、演算処理装置と、制御プログラムを予め記憶している記憶部とを少なくとも備えて構成されており、前記演算処理装置に前記制御プログラムを実行させることにより前記位相同期回路設定部として機能する、ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の画像記録装置。
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