JP5197356B2 - 発泡ビニル芳香族ポリマーの断熱能力を改善するためのプロセスおよびそのようにして得られる生成物 - Google Patents

発泡ビニル芳香族ポリマーの断熱能力を改善するためのプロセスおよびそのようにして得られる生成物 Download PDF

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Description

本発明は、発泡ビニル芳香族ポリマーの断熱能力を改善するためのプロセス、およびそのようにして得られた関連する生成物に関する。
より特定すると、本発明は、発泡後に、低密度においてさえ低下した熱伝導率を有する、発泡性ビニル芳香族ポリマーの調製のためのプロセス、およびそのように得られた生成物に関する。
なおさらに特定すると、本発明は、発泡ポリスチレン(EPS)の断熱能力を改善するためのプロセス、およびそのように得られた関連する生成物に関する。
発泡性ビニル芳香族ポリマー、およびとりわけ、発泡性ポリスチレンは、種々の適用可能な分野において採用され得る発泡品を調製するために長期間にわたって使用されている、公知の生成物である。これらの分野のうちで最も重要な分野は、断熱の分野である。
これらの発泡生成物は、閉じた鋳型内で、気体を注入した発泡性ポリマーを膨張させ、そしてこの鋳型の内部に収容された膨張した粒子を、圧力および温度を同時に作用させることによって成形することにより、得られる。これらの粒子の膨張は、一般に、そのポリマーのガラス転移温度(Tg)よりわずかに高い温度に維持された蒸気または別の気体によってなされる。
発泡ポリスチレンの特に適用可能な分野は、建築産業における断熱の分野であり、この分野において、この発泡ポリスチレンは、一般に、平坦なシートの形態で使用される。この平坦な発泡ポリスチレンシートは、通常、約30g/lの密度で使用される。なぜなら、このポリマーの熱伝導率は、これらの値において最小であるからである。この限度を下回ることは、たとえ技術的に可能であっても、有利ではない。なぜなら、このことは、その厚さの増加によって補償されなければならない、このシートの熱伝導率の重大な増加を引き起こすからである。この欠点を回避するために、このポリマーに、不透熱性物質(例えば、特許文献1に記載されるようなアルミナ、または特許文献2に記載されるようなカーボンブラック)を充填することが、示唆されている。
特許文献3は、ポリスチレンの粒子を調製するための方法を記載する。この粒子もまた、発泡可能であり、カーボンブラックを充填されている。この方法は、ベンゼン環を有さない二官能性有機過酸化物、および100nm未満の寸法を有するカーボンブラックの存在下での、水性懸濁物中でのスチレンの重合を包含する。このプロセスはまた、重合中または重合の終了時の、膨張剤(例えば、イソペンタン)の添加を包含し、この膨張剤の濃度は、ポリスチレンに関して、1重量%〜6重量%まで変動し得る。
カーボンブラックの存在下でのビニルモノマーのラジカル重合反応は、ベンゼン環を含む過酸化物が使用される場合、スチレンの重合においてベンゼン環を含むペルオキシドの開始剤としてカーボンブラックが使用されさえする程度(特許文献4)まで、非常に遅くなる(非特許文献1に記載される)。
特許文献2は、カーボンブラックを充填された発泡性スチレンポリマーを記載し、このスチレンポリマーは、発泡性ポリスチレンの水性懸濁物中での重合において通常採用される過酸化物を使用する(その結果、ベンゼン環を有さない過酸化物を使用する必要がない)公知の技術の方法を用いて得られる材料に匹敵する特徴を有する、低密度の発泡材料を与え得る。従って、特定の型のカーボンブラックを組み込むことによって、規制DIN 18164 Part 1のクラス035もまた満足し得る熱伝導率を有するビニル芳香族ポリマーに基づく生成物を得ることが可能である。
特許文献2は、
a)50重量%〜100重量%の1種以上のビニル芳香族モノマーと、0重量%〜50重量%の少なくとも1種の共重合性モノマーとを重合させることによって得られる、マトリックス;
b)ポリマー(a)に関して計算して1重量%〜10重量%の、ポリマーマトリックス中に遍在(englobe)する膨張剤;
c)ポリマー(a)に関して計算して0.01重量%〜20重量%のカーボンブラック充填剤であって、このカーボンブラック充填剤は、ポリマーマトリックス中に均一に分布しており、30nm〜2000nmの範囲の平均直径、5m/g〜40m/gの範囲の表面積、0.1ppm〜1000ppmの範囲の硫黄含有量、および0.001%〜1%の範囲の灰分含有量を有する、カーボンブラック、
を含有する、発泡性ビニル芳香族ポリマーを記載する。
この発明によれば、上記カーボンブラックはまた、0.001%〜1%の範囲の熱による損失、0.001g/kg〜20g/kgの範囲のヨウ素価、および5ml/(100g)〜100ml/(100g)のジブチルフタレート(DBPA)の吸収値によって、特徴付けられる。
欧州特許第620,246号明細書 国際公開第2004/087798号パンフレット 特開昭61−171705号公報 米国特許第2,993,903号明細書 K.Ohkita,「Carbon」,13,443−448,1975
本出願人は、発泡ビニル芳香族ポリマーの断熱能力を改善するためのプロセスを、ここで見出した。このプロセスは、以下の工程を包含する:
1)発泡性ビニル芳香族ポリマーのビーズを調製する工程であって、このビニル芳香族ポリマーは、このポリマーに関して計算して1重量%〜10重量%の、ポリマーマトリックス中に遍在する膨張剤、およびポリマー(a)に関して計算して0.01重量%〜25重量%の、ポリマーマトリックス中に均一に分布したカーボンブラックを含有する不透熱性添加剤を含有し、このカーボンブラックは、30nm〜2000nmの範囲の平均直径、5m/g〜40m/gの範囲の表面積、0.1ppm〜1000ppmの範囲の硫黄含有量、0.001%〜1%の灰分含有量を有する、工程;
2)ビーズの表面を、コーティングの沈着の前に、液体潤滑剤で処理する工程であって、この液体潤滑剤は、
i.ヒドロキシル化有機化合物であって、このヒドロキシル化有機化合物において、炭素原子(C)の数とヒドロキシル基(OH)の数との間でのC/OH比が、1〜1.3の範囲である、ヒドロキシル化有機化合物;
ii.1モル〜30モルのエチレンオキシドを有するC10〜C20のエトキシ化アルコールのリン酸ナトリウムエステル;
iii.硫酸ベンジル/スルホン酸ナトリウムまたは硫酸ベンジルアルキル/スルホン酸ナトリウムであって、アルキル基が、5個〜20個の炭素原子を有する、硫酸ベンジル/スルホン酸ナトリウムまたは硫酸ベンジルアルキル/スルホン酸ナトリウム;
iv.アルキルベンジルアンモニウムの塩化物(水溶液)(例えば、塩化ベンザルコニウム);
v.ヤシ油の脂肪酸と塩化コリンとのエステル
からなる群より選択される、工程;ならびに
3)ビーズを、30℃〜60℃の範囲、好ましくは50℃の温度の熱空気で熱処理する工程。
潤滑添加剤の存在下でのビーズの熱処理は、それによって得られる発泡生成物の断熱能力を、熱処理されていないビーズからの同じ発泡生成物に対して、平均して10%改善する。
本発明によれば、発泡性ビニル芳香族ポリマーのビーズの調製は、不透熱性添加剤の存在下で、かつ必要に応じて少なくとも1個の芳香族環を含む過酸化物ラジカル開始剤の存在下での、おそらく、50重量%までの量の少なくとも1種の重合性コモノマーを一緒に伴う、1種以上のビニル芳香族モノマーの、水性懸濁物中での重合によってなされ得、そして膨張剤が、この重合の前、重合中、または重合の終了時に、添加される。
この重合は、水性懸濁物中で、リン酸の無機塩(例えば、リン酸三カルシウムまたはリン酸マグネシウム)を用いて実施される。リン酸ナトリウム三カルシウムが、好ましい。これらの塩は、この重合混合物に、すでに微細に分割されて添加されても、例えばピロリン酸ナトリウムと硫酸マグネシウムとの間での反応によってインサイチュで合成されてもよい。これらの無機塩は、米国特許第3,631,014号に記載されるように、当業者に公知の添加剤(例えば、アニオン性界面活性剤(例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムまたはメタ亜硫酸ナトリウム))によって、相互補助(coadjuvate)される。この重合はまた、有機懸濁剤(例えば、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールなど)の存在下で、好ましくは、ポリビニルピロリドンの存在下で、実施され得る。
開始剤系は、一般に、2つの過酸化物を含み、第一の過酸化物は、85℃〜95℃にて1時間の半減期を有し、そして他方の過酸化物は、110℃〜120℃にて1時間の半減期を有する。これらの開始剤の例は、過酸化ベンゾイルおよび過安息香酸tert−ブチルである。
得られるビニル芳香族ポリマーまたはコポリマーは、50,000〜220,000の範囲、好ましくは、70,000〜200,000の分子量Mwを有する。
一般に、水溶液中での発泡性ビニル芳香族ポリマーの調製、またはより一般的には、懸濁物中での重合のためのプロセスに関するさらなる詳細は、通常、Journal of Macromolecular Science,Review in Macromolecular Chemistry and Physics c31(263)215−299(1991)、または国際出願公開第98/51734号に見出され得る。
懸濁物の安定性を増強するために、ある量のビニル芳香族ポリマーを、モノマー単独に関して計算して1重量%〜30重量%の範囲、好ましくは、5%〜20%の濃度で溶解することによって、この試薬溶液の粘度を増加させることが可能である。この溶液は、予め形成されたポリマー(例えば、新しく合成したポリマーまたは事前の重合および/もしくは発泡の廃棄生成物)を試薬混合物に希釈することか、あるいはモノマーまたはモノマーの混合物を、上記濃度に達するまで予め塊状重合させ、次いで残りの添加剤の存在下で水性懸濁物中で重合を続けることによってかの、いずれかで得られ得る。
懸濁重合の間、発泡性ビニル芳香族ポリマーを生成するために代表的に使用される重合添加剤(例えば、懸濁物の安定化剤、連鎖移動剤、発泡相互補助剤、核形成剤、可塑剤など)、および従来のポリマー添加剤(例えば、顔料、安定剤、難燃剤、帯電防止剤、分離剤など)が採用される。
特に、重合中に、難燃剤を、得られるポリマーの重量に対して0.1重量%〜8重量%の範囲の量で添加することが、好ましい。本発明の目的である発泡性ビニル芳香族ポリマーのために特に適切な難燃剤は、臭素化脂肪族化合物、臭素化環式脂肪族化合物、臭素化芳香族化合物(例えば、ヘキサブロモシクロドデカン、ペンタブロモモノクロロシクロヘキサン、およびペンタブロモフェニルアリルエーテル)であり、好ましくは、ヘキサブロモシクロドデカンである。
膨張剤は、好ましくは、重合段階中に添加され、そして3個〜6個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素または環式脂肪族炭化水素(例えば、n−ペンタン、イソペンタン、シクロペンタンまたはこれらの混合物(好ましくは、n−ペンタンとイソペンタンとの混合物));1個〜3個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素のハロゲン化誘導体(例えば、ジクロロジフルオロメタン、1,2,2−トリフルオロエタン、1,1,2−トリフルオロエタン);二酸化炭素ならびに水から選択される。
重合の終了時に、0.2mm〜2mmの範囲の平均直径を有する実質的に球状のポリマービーズが得られ、これらのビーズの内部に、全ての添加剤、および特に、不透熱性添加剤が、均一に分散している。
本発明のさらなる局面によれば、発泡性ビニル芳香族ポリマーのビーズまたは顆粒の調製は、連続的な塊状重合によって行われ得、この連続的な塊状重合は、順番に、以下の工程を包含する:
i.ビニル芳香族ポリマーを、不透熱性添加剤および核形成剤と一緒に、押出し成形機に供給する工程であって、この核形成剤は、ポリエチレン蝋またはポリアミド蝋から選択される、工程;
ii.このビニル芳香族ポリマーを、相対融点より高い温度まで加熱する工程;
iii.難燃剤などの可能な添加剤、および膨張剤を、融解したポリマーに注入し、その後、ダイに通して押し出す工程;
iv.ダイに通して、実質的に球状形態の、0.4mm〜2mmの範囲の平均直径を有する発泡性の顆粒を形成する工程;ならびに
v.上記のように得られたビーズを、圧力下で、およそポリマー+発泡剤系のTgの温度まで再焼成する工程。
ビニル芳香族ポリマーを連続的に塊状で調製するための詳細な方法は、欧州特許第126,459号に提供されている。
重合の終了時に、懸濁重合で実施されようと連続的な塊状重合で実施されようと、生成した発泡性ビーズは、それぞれの調製ユニットから排出され、そして連続的にかまたはバッチ処理で、水で洗浄される。
23℃の空気で、これらのビーズを流動化させるために必要な時間(一般に、5分〜20分の範囲)乾燥させた後に、これらのビーズは、1種以上の潤滑剤(i)〜(v)の存在下で、熱処理に供される。この操作は、一般に、オーブンなどの中で、総量に関して0.005重量%〜0.05重量%の範囲の量の添加剤を使用して、実施される。本発明による好ましい添加剤は、グリセリン、エチレングリコール(好ましくは、グリセリン)(i)、ヘキシル−ベンジルポリエトキシ(10モル)リン酸ナトリウム、ドデシル−ポリエトキシ(10モル)リン酸ナトリウム、ドデシル−ベンジルポリエトキシ(10モル)リン酸ナトリウム(好ましくは、ドデシル−ポリエトキシ(10モル)リン酸ナトリウム)(ii)、硫酸ドデシルベンゼンナトリウム、ヘキサベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、硫酸2−エチルヘキシルナトリウム(iii)、トリメチルベンジルアンモニウムクロリド、ジメチルエチルベンジルアンモニウムクロリド、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド(好ましくは、塩化ベンザルコニウム)(iv)、塩化ラウリルコリン、ヤシ油の脂肪酸と塩化コリントのエステル(v)である。潤滑剤の添加は、連続的またはバッチのアルキメデスねじ混合デバイス、回転円錐体、回転ドラム、ブレードミキサーなどにおいて、行われる。
1種以上の潤滑剤の存在下での熱処理のおかげで、このように調製される発泡性ビニル芳香族ポリマーは、かなり材料を節約して断熱物品を調製すること、または例えば、従来の充填物を含まないポリマーを用いて製造されるシートより薄い厚さを有するシートの調製を可能にし、その結果、費用を節約し、そしてまた、体積および材料を減少させる。
最後に、これらのビーズは、コーティングが塗布される。このコーティングは、グリセリン(または他のアルコール)の、脂肪酸(好ましくは、ステアリン酸とのモノエステル、ジエステルおよびトリエステル、ならびに金属ステアリン酸塩(例えば、ステアリン酸亜鉛および/またはステアリン酸マグネシウム)の混合物から本質的になり、またおそらく、カーボンブラックと混合される。
本発明のさらなる目的は、不透熱性添加剤を含有する発泡性ビニル芳香族ポリマーに関し、この発泡性ビニル芳香族ポリマーは、
a)50重量%〜100重量%の1種以上のビニル芳香族モノマーと、0重量%〜50重量%の少なくとも1種の共重合性モノマーとを重合させることによって得られる、マトリックス;
b)ポリマー(a)に関して計算して1重量%〜10重量%の、ポリマーマトリックス中に遍在する膨張剤;
c)ポリマー(a)に関して計算して0.01重量%〜25重量%のカーボンブラックであって、このカーボンブラックは、30nm〜2000nmの範囲の平均直径、5m/g〜40m/gの範囲の表面積、0.1ppm〜1000ppmの範囲の硫黄含有量、および0.001%〜1%の範囲の灰分含有量を有する、カーボンブラック、
d)ポリマー(a)に関して計算して0重量%〜10重量%の黒鉛;
e)ポリマー(a)に関して計算して0重量%〜10重量%のアルミニウム;
f)ポリマー(a)に関して計算して0重量%〜10重量%の硫化アンチモン;
g)ポリマー(a)に関して計算して0重量%〜10重量%の、ケイ素またはマグネシウムの無機誘導体、
を含有し、ただし、成分(a)〜(g)の合計は、100が上限であり、そしてマトリックス(a)の濃度は、80重量%以上であり、そして(d)〜(g)のうちの少なくとも1つが存在する。
用語「ビニル芳香族モノマー」とは、本明細書および特許請求の範囲において使用される場合、本質的に、以下の一般式:
Figure 0005197356
に対応する生成物をいう。この式において、Rは、水素またはメチル基であり、nは、0または1〜5の範囲の整数であり、そしてYは、ハロゲン(例えば、塩素もしくは臭素)または1個〜4個の炭素原子を有するアルキル基またはアルコキシル基である。
上に規定される一般式を有するビニル芳香族モノマーの例は、スチレン、α−メチルスチレン、メチルスチレン、エチルスチレン、ブチルスチレン、ジメチルスチレン、モノクロロスチレン、ジクロロスチレン、トリクロロスチレン、テトラクロロスチレン、ペンタクロロスチレン、ブロモスチレン、メトキシスチレン、アセトキシスチレンなどである。好ましいビニル芳香族モノマーは、スチレンおよびα−メチルスチレンである。
一般式(I)を有するビニル芳香族モノマーは、単独で使用されても、他の共重合性モノマーと50重量%までの混合物中で使用されてもよい。これらのモノマーの例は、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸のC〜Cアルキルエステル(例えば、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル)、(メタ)アクリル酸のアミドおよびニトリル(例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル)、ブタジエン、エチレン、ジビニルベンゼン、無水マレイン酸などである。好ましい共重合性モノマーは、アクリロニトリルおよびメタクリル酸メチルである。
ビニル芳香族ポリマーマトリックス中に遍在可能な発泡剤は、本発明の目的である発泡性ポリマーと組み合わせて使用され得る。代表的な例は、上記の脂肪族炭化水素、フレオン、二酸化炭素、水などである。
カーボンブラック充填剤は、30nm〜2000nm、好ましくは、100nm〜1000nmの範囲の平均直径、(ASTM D−6556に従って測定して)5m/g〜40m/g、好ましくは、8m/g〜20m/gの範囲の比表面積、0.1ppm〜1000ppm、好ましくは、1ppm〜500ppmの範囲の硫黄含有量、(ASTM D−1506に従って測定して)0.001%〜1%、好ましくは、0.01%〜0.3%の範囲の灰残留分、(ASTM D−1509に従って測定して)0.001%〜1%、好ましくは、0.01%〜0.5%の範囲の熱による損失、(ASTM D−2414に従って測定して)5ml/(100g)〜100ml/(100g)、好ましくは、20ml/(100g)〜80ml/(100g)のDBPA、および(ASTM D−1510に従って測定して)0.01g/kg〜30g/kg、好ましくは、0.01g/kg〜20g/kg、非常に好ましくは、0.1g/kg〜10g/kgの範囲のヨウ素価を有する。この充填剤は、懸濁重合または連続的な塊状重合の技術のいずれかによって、ポリマー中で0.01重量%〜25重量%、好ましくは、0.01重量%〜20重量%、非常に好ましくは、0.1重量%〜5重量%の最終濃度を与えるような量で、ビニル芳香族ポリマーに添加され得る。
本発明において使用されるカーボンブラックは、以下の主要な技術に従って、調製され得る:
・炉プロセス(芳香族炭化水素を含有する液体の部分的な燃焼);
・サーマルブラックプロセス(空気または火炎の非存在下での、天然ガスまたは液体炭化水素の分解に基づく方法);
・アセチレンブラックプロセス(800℃〜1000℃での大気圧での熱分解プロセス);
・ランプブラックプロセス(空気の非存在下での種々の液体物質または原材料の燃焼)。
さらなる詳細は、例えば、Kirk−Othmer百科事典第4版第4巻に見出され得る。
天然黒鉛または合成黒鉛は、1μm〜50μm、好ましくは、2μm〜13μmの範囲のサイズを有し得、5m/g〜20m/gの比表面積を有する。一例は、5μmの直径を有する、Flukaの製品である。黒鉛はまた、膨張性の型のものであり得る。
アルミニウムは、好ましくは、小さい板の形態をしており、そしてこれらの粒子のうちの90%が、15μmの最大長さを有する。一例は、Schlenkの製品(4μmの平均サイズを有するFM/6500)である。表面処理されたアルミニウム板もまた、モノマー相内への分散性を改善し、そして水に対する耐性を高めるために、使用され得る。
硫化アンチモンは、好ましくは、小さい板または球の形態をしており、そして1μm〜80μmの範囲のサイズを有し得る。一例は、30μmの平均直径を有する、Flukaの製品である。
ケイ素の誘導体は、粘土ファミリーの生成物(例えば、カオリナイトおよび滑石)、雲母、粘土およびモンモリロナイトである。ケイ素の誘導体は、好ましくは、球状形態の滑石であり、そして5μm〜50μmの範囲のサイズを有し得る。一例は、16μmのサイズを有する、Teloon Chemicalsの製品TL−16である。
マグネシウムの誘導体は、好ましくは、ハイドロタルサイトであり、そして一例は、Kiowa ChemのDHT−4である。
不透熱性充填剤の添加の終了時に、発泡性ポリマーが得られ、この発泡性ポリマーは、転換されて、5g/l〜50g/l、好ましくは、10g/l〜25g/lの範囲の密度を有する発泡品を生成し得る。これらの物質はまた、優れた断熱能力を有し、この断熱能力は、(標準ISO 8301に従って測定して)25mW/mK〜50mW/mK、好ましくは、30mW/mK〜45mW/mKの範囲の熱伝導率(一般に、現在市販されている、充填剤を含まない等価な発泡物質(例えば、Polimeri Europa S.p.AのEXTIR A−5000)の熱伝導率より低い)によって表される。
いくつかの例示的な非限定的な実施例が、本発明のよりよい理解およびその実施のために、提供される。
(実施例1(比較例))
150重量部の水、0.2部のピロリン酸ナトリウム、100部のスチレン、0.0020部のN,N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)ステアリルアミン、0.30部の過酸化ベンゾイル、0.25部の過安息香酸tert−ブチル、および1部のカーボンブラックT990(CONTINENTAL CARBON会社(Houston−Texas(USA))から販売されており、約362nmの平均直径、10m/gのBET、0.02%の灰分含有量、60ppmの硫黄含有量、0.1%の熱による損失、44ml/(100g)のDBPA数を有する)の混合物を、攪拌している閉容器に入れる。この混合物を、攪拌しながら90℃まで加熱する。
90℃で約2時間後、ポリビニルピロリドンの10%溶液を4部添加する。この混合物を、依然として攪拌しながら、さらに2時間100℃まで加熱し、n−ペンタンとi−ペンタンとの70/30の混合物を7部添加し、この混合物を、さらに4時間125℃まで加熱し、次いで冷却して、そのバッチを取り出す。
このように製造した発泡性ポリマーのビーズを、引き続いて、回収し、洗浄し、23℃の空気のストリーム中で乾燥させ、0.02%の非イオン性界面活性剤(エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの、グリセリンベースの縮合物からなり、Dowから販売される(Voranol CP4755))を添加し、そして1mm〜1.5mmの範囲の直径を有する画分を篩い分けする。
この画分は、40%であることがわかった。30%の画分は、0.5mmと1mmとの間であり、15%の画分は、0.2mmと0.5mmとの間であり、そして15%の粒の大きい画分は、1.5mmと3mmとの間であった。
次いで、0.2%のモノステアリン酸グリセリルおよび0.01%のステアリン酸亜鉛を、1mm〜1.5mmの画分に添加する。
この生成物を、100℃の温度の蒸気で予め発泡させ、1日熟成させ、そしてブロック(寸法:1040×1030×550mm)の成形のために使用する。
次いで、これらのブロックを切断して、平坦なシートを調製し、これらのシートについて熱伝導率を測定した。その熱伝導率は、35.2mW/mKであった。一方で、伝統的な参照製品(EXTIR A−5000)を用いて調製した、同じ密度(17g/l)を有するシートの熱伝導率は、42.5mW/mKであった。
1mmと1.5mmとの間の、篩い分けした画分の一部を、50℃の空気で1時間熱処理した。次いで、0.2%のモノステアリン酸グリセリルおよび0.01%のステアリン酸亜鉛を、これらのビーズに添加した。この生成物を、100℃の温度の蒸気で予め発泡させ、1日熟成させ、そしてブロック(寸法:1040×1030×550mm)を成形するために使用する。
次いで、これらのブロックを切断して、平坦なシートを調製し、これらのシートについて、熱伝導率を測定した。この熱伝導率は、35mW/mKであった。
(実施例2)
ビーズを23℃の空気で乾燥させる工程まで、実施例1を繰り返す。次いで、10モルのEO(CognisのForlaint)を含むエトキシ化C12アルコールの0.02%のリン酸ナトリウムエステルをこれらのビーズに添加し、引き続いて、これらのビーズを篩い分けして、1mm〜1.5mmの範囲の直径を有する画分を分離する。
次いで、0.2%のモノステアリン酸グリセリルおよび0.01%のステアリン酸亜鉛を、1mm〜1.5mmの画分の一部に添加する。
この生成物を、100℃の温度の蒸気で予め発泡させ、1日熟成させ、そしてブロック(寸法:1040×1030×550mm)の成形のために使用する。
次いで、これらのブロックを切断して、平坦なシートを調製し、これらのシートについて、熱伝導率を測定した。この熱伝導率は、35.3mW/mKであった(密度=17g/l)。
引き続いて、1mmと1.5mmとの間の画分の別の部分を、50℃の空気で1時間熱処理し、次いで、0.2%のモノステアリン酸グリセリルおよび0.01%のステアリン酸亜鉛を添加した。
この生成物を、引き続いて、実施例1と同じ手順を使用して処理した(密度=17g/l)。その熱伝導率は、33mW/mKに低下した。
(実施例3)
ビーズを23℃の空気で乾燥させる工程まで、実施例2を繰り返す。次いで、0.02%のグリセリンを、これらのビーズに添加する。
このように生成された発泡性ポリマーのビーズを、実施例1においてと同様に処理し、1mm〜1.5mmの範囲の画分を分離する。
引き続いて、1mmと1.5mmとの間の画分を、50℃の空気で1時間熱処理し、そして実施例1においてと同様に処理する。その熱伝導率は、33.3mW/mKであることがわかった。
(実施例4)
150重量部の水、0.2部のリン酸三カルシウムナトリウム(TCP)、100部のスチレン、0.0020部のN,N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)ステアリルアミン、0.30部の過酸化ベンゾイル、0.25部の過安息香酸tert−ブチル、1部の実施例1において使用されたカーボンブラックおよび1部の黒鉛の混合物を、攪拌している閉容器に入れた。スチレンと一緒に0.7%のヘキサブロモシクロドデカンおよび0.25%の過酸化ジクミルを添加することにより、その生成物を耐火性にする。この混合物を、攪拌しながら80℃まで加熱する。15ppmのメタ重亜硫酸ナトリウムを添加し、そして加熱を90℃まで続ける。
90℃で3時間後、0.3%のTCPを添加し、続いて、n−ペンタンとi−ペンタンとの70/30の混合物7部を添加し、この混合物を、125℃でさらに4時間加熱し、冷却し、そして取り出す。
このように生成した発泡性ポリマーのビーズを、洗浄し、乾燥させ、次いで、実施例2においてと同様にForlanitを添加し、そして篩い分けして、1mm〜1.5mmの範囲の画分を分離する。
この画分は、70%であることがわかった。10%の画分は、0.5mm〜1mmであり、5%の画分は、0.2mm〜0.5mmであり、そして粒の大きい15%の画分は、1.5mm〜3mmであった。
次いで、0.2%のモノステアリン酸グリセリルおよび0.01%のステアリン酸亜鉛を、1mm〜1.5mmの画分の一部に添加し、これを、実施例1に記載されたように処理する。その熱伝導率は、34.3mW/mKであることがわかった。
1mm〜1.5mmの他の部分を、50℃の空気で1時間熱処理し、そして実施例1に記載されたように処理する。その熱伝導率は、32.7mW/mKまで低下し、そしてその試験サンプルは、規制DIN 4102による火炎試験に通った。
(実施例5)
黒鉛をFlukaの1%の硫化アンチモン(直径=30μm)と置き換えて、実施例4を繰り返した。その熱伝導率は、23℃の空気で乾燥させた1mm〜1.5mmの画分について、実施例4と同様に上昇し、34.4mW/mKであることがわかった。熱処理した1mm〜1.5mmの画分についての熱伝導率は、32.5mW/mKであることがわかった。
(実施例6)
黒鉛をSchlenkの1%のアルミニウム板FM6500(公称直径=4μm)と置き換えて、実施例4を繰り返した。その熱伝導率は、23℃の空気で乾燥させた1mm〜1.5mmの画分について、実施例4と同様に上昇し、34.2mW/mKであることがわかった。熱処理した1mm〜1.5mmの画分についての熱伝導率は、32.1mW/mKであることがわかった。

Claims (6)

  1. 発泡ビニル芳香族ポリマーの断熱能力を改善するためのプロセスであって、該プロセスは、
    1)発泡性ビニル芳香族ポリマーのビーズを調製する工程であって、該ビニル芳香族ポリマーは、該ポリマーに関して計算して1重量%〜10重量%の、ポリマーマトリックス中に遍在する膨張剤、および該ポリマーに関して計算して0.01重量%〜25重量%の、該ポリマーマトリックス中に均一に分布したカーボンブラックを含有する不透熱性添加剤を含有し、該カーボンブラックは、30nm〜2000nmの範囲の平均直径、5m/g〜40m/gの範囲の表面積、0.1ppm〜1000ppmの範囲の硫黄含有量、0.001%〜1%の灰分含有量を有する、工程;
    2)該ビーズの表面を、液体潤滑剤で処理する工程であって、該液体潤滑剤は、
    i.ヒドロキシル化有機化合物であって、該ヒドロキシル化有機化合物において、炭素原子(C)の数とヒドロキシル基(OH)の数との間でのC/OH比が、1〜1.3の範囲である、ヒドロキシル化有機化合物;
    ii.1モル〜30モルのエチレンオキシドを有するC10〜C20のエトキシ化アルコールのリン酸ナトリウムエステル;
    iii.硫酸ベンジル/スルホン酸ナトリウムまたは硫酸ベンジルアルキル/スルホン酸ナトリウムであって、該アルキル基が、5個〜20個の炭素原子を有する、硫酸ベンジル/スルホン酸ナトリウムまたは硫酸ベンジルアルキル/スルホン酸ナトリウム;
    iv.アルキルベンジルアンモニウムの塩化物(水溶液);
    v.ヤシ油の脂肪酸と塩化コリンとのエステル
    からなる群より選択される、工程;ならびに
    3)該ビーズを、30℃〜60℃の範囲の温度の熱空気で熱処理する工程、
    を包含する、プロセス。
  2. 前記発泡性ビニル芳香族ポリマーのビーズの調製が、不透熱性添加剤の存在下でありかつ必要に応じて少なくとも1個の芳香族環を含む過酸化物ラジカル開始剤の存在下で、50重量%までの量の少なくとも1種の重合性コモノマーを伴う1種以上のビニル芳香族モノマーの水性懸濁物中での重合によって行われ、そして膨張剤が、該重合の前、該重合中、または該重合の終了時に添加される、請求項に記載のプロセス。
  3. 前記発泡性ビニル芳香族ポリマーのビーズの調製が、連続的な塊状重合によって行われ、該連続的な塊状重合は、順番に、以下の工程:
    i.ビニル芳香族ポリマーを、不透熱性添加剤および核形成剤と一緒に、押出し成形機に供給する工程であって、該核形成剤は、ポリエチレン蝋またはポリアミド蝋から選択される、工程;
    ii.該ビニル芳香族ポリマーを、相対融点より高い温度まで加熱する工程;
    iii.難燃剤などの可能な添加剤、および膨張剤を、融解した該ポリマーに注入し、その後、ダイに通して押し出す工程;
    iv.ダイに通して、実質的に球状形態の、0.4mm〜2mmの範囲の平均直径を有する発泡性の顆粒を形成する工程;ならびに
    v.上記のように得られた該ビーズを、圧力下で、およそ該ポリマー+膨張剤系のTgの温度まで再焼成する工程、
    を包含する、請求項に記載のプロセス。
  4. 前記液体潤滑剤が、0.005重量%〜0.05重量%の量で添加される、請求項1、2または3に記載のプロセス。
  5. 前記ビーズが、前記ビーズを30℃〜60℃の範囲の温度の熱空気で熱処理する工程(3)の後に、コーティングの塗布に供され、該コーティングが、アルコールの、脂肪酸とのモノエステル、ジエステルおよびトリエステル、ならびに金属ステアリン酸塩の混合物を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のプロセス。
  6. 前記混合物がさらにカーボンブラックを含む、請求項に記載のプロセス。
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