JP5197199B2 - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、配線材により互いに接続された複数の太陽電池を備える太陽電池モジュールに関する。
太陽電池は、クリーンで無尽蔵に供給される太陽光エネルギーを直接電気エネルギーに変換することができるため、新しいエネルギー源として期待されている。
一般的に、太陽電池1枚当りの出力は数W程度である。従って、家屋やビル等の電源として太陽電池を用いる場合には、複数の太陽電池を接続することにより出力を高めた太陽電池モジュールが用いられる。
太陽電池モジュールは、受光面側保護材と裏面側保護材との間において、封止材によって封止された複数の太陽電池を備える。
複数の太陽電池は、配列方向に沿って配列され、配線材によって互いに電気的に接続される。具体的には、配線材は、一の太陽電池の受光面と、一の太陽電池に隣接する他の太陽電池の裏面とに接続される。
ここで、配線材の表面における光学損失を低減することを目的として、配線材の表面に複数の凸部を形成する手法が提案されている(特許文献1参照)。具体的には、配線材に向かって入射した光は、配線材の表面に形成された凸部の斜面で反射された後、受光面側保護材と空気との界面で反射され、太陽電池の受光面に導かれる。
米国特許出願公開第2007/0125415号明細書
ここで、近年、太陽電池基板の大型化に伴い、一の太陽電池と他の太陽電池とが複数の配線材によって電気的に接続される場合がある。これにより、大型の太陽電池基板から効率的に光生成キャリアを収集することができる。
しかしながら、このような複数の配線材それぞれについて上記特許文献1に記載の手法を適用すると、次のような問題があった。すなわち、一の配線材に向かって入射した光が、一の配線材の表面に形成された凸部の斜面、及び受光面側保護材と空気との界面で順次反射されることによって、他の配線材に導かれるという問題があった。その結果、入射光は他の配線材によって再び反射されるため、入射光の光学損失が増加してしまう。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、一の太陽電池と他の太陽電池とを電気的に接続する複数の配線材それぞれの表面における光学損失の低減を可能とする太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
本発明の特徴に係る太陽電池モジュールは、受光面側保護材と裏面側保護材との間に封止され、配列方向に沿って配列される第1太陽電池及び第2太陽電池と、第1太陽電池及び第2太陽電池に電気的に接続される複数の配線材とを備え、第1太陽電池は、受光面側保護材と対向する第1主面と、第1主面の反対側に設けられる第2主面とを有し、複数の配線材それぞれは、配列方向に沿って、第1太陽電池の第1主面上に配置され、複数の配線材に含まれる一の配線材は、受光面側保護材と対向する表面に形成された複数の凸部を有しており、複数の配線材に含まれる他の配線材は、一の配線材が有する複数の凸部、及び受光面側保護材と空気との界面で順次反射される光の進路上に位置しないことを要旨とする。
本発明の特徴に係る太陽電池モジュールによれば、入射光は、他の配線材によって再度反射されることなく太陽電池に導かれる。従って、入射光が他の配線材によって再度反射される場合に比べて、入射光の光学損失を低減することができる。その結果、太陽電池の光電変換効率を向上させることができる。
本発明の特徴において、第1太陽電池を第1主面側から見た平面図において、複数の配線材それぞれの配列方向に沿った中心線は、配列方向に略直交する直交方向において、所定の間隔を有しており、直交方向における第1主面の端辺と、複数の配線材のうち端辺に最も近い配線材の中心線との間隔は、所定の間隔よりも広くてもよい。
本発明によれば、一の太陽電池と他の太陽電池とを電気的に接続する複数の配線材それぞれの表面における光学損失の低減を可能とする太陽電池モジュールを提供することができる。
次に、図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(太陽電池モジュールの構成)
本発明の実施形態に係る太陽電池モジュール100の概略構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、実施形態に係る太陽電池モジュール100の側面図である。
太陽電池モジュール100は、太陽電池ストリング1、受光面側保護材2、裏面側保護材3及び封止材4を備える。
太陽電池ストリング1は、受光面側保護材2と裏面側保護材3との間に封止材4によって封止される。太陽電池ストリング1は、複数の太陽電池10と、複数の配線材11とを備える。各太陽電池10は、各配線材11それぞれによって互いに電気的に接続される。太陽電池ストリング1の詳細な構成については後述する。
各太陽電池10は、受光面側保護材2と対向する受光面と、受光面の反対側に設けられ、裏面側保護材3と対向する裏面とを有する。各太陽電池10は、配列方向Hに沿って配列される。太陽電池10の詳細な構成については後述する。
受光面側保護材2は、各太陽電池10の受光面側に配置され、太陽電池モジュール100の表面を保護する。受光面側保護材2としては、透光性及び遮水性を有するガラス、透光性プラスチック等を用いることができる。受光面側保護材2は、太陽電池モジュール100の使用環境において空気(外気)と接する。
裏面側保護材3は、各太陽電池10の裏面側に配置され、太陽電池モジュール100の背面を保護する。裏面側保護材3としては、PET(Polyethylene Terephthalate)等の樹脂フィルム、Al箔を樹脂フィルムでサンドイッチした構造を有する積層フィルムなどを用いることができる。
封止材4は、受光面側保護材2と裏面側保護材3との間で太陽電池ストリング1を封止する。封止材4としては、EVA、EEA、PVB、シリコン、ウレタン、アクリル、エポキシ等の透光性の樹脂を用いることができる。
なお、このような太陽電池モジュール100の外周には、Alフレーム(不図示)を取り付けることができる。
(太陽電池の構成)
以下において、実施形態に係る太陽電池10の構成について図面を参照しながら説明する。図2(a)は、太陽電池10を受光面側から見た平面図である。図2(b)は、太陽電池10を裏面側から見た平面図である。
図2(a)及び(b)に示すように、太陽電池10は、光電変換部20、複数の細線電極30及び複数の接続用電極40を備える。また、太陽電池10は、太陽光を受光する受光面10Aと、受光面10Aの反対側に設けられる裏面10Bとを有する。受光面10A及び裏面10Bそれぞれは、太陽電池10の主面である。図2(a)及び(b)に示すように、各細線電極30及び各接続用電極40は、太陽電池10の受光面10A上及び裏面10B上において同様に形成される。
光電変換部20は、受光により光生成キャリアを生成する。光生成キャリアとは、太陽光が光電変換部20に吸収されて生成される正孔と電子とをいう。光電変換部20は、pn型接合或いはpin接合などの半導体接合を内部に有する。光電変換部20は、単結晶Si、多結晶Si等の結晶系半導体材料、GaAs、InP等の化合物半導体材料等の一般的な半導体材料などを用いて形成することができる。なお、図2(a)に示すように、本実施形態では、光電変換部20の平面形状は、L×Lの略正方形状である。
各細線電極30は、光電変換部20から光生成キャリアを収集する収集電極である。各細線電極30は、光電変換部20上において、配列方向Hと略直交する直交方向Tに沿って形成される。各細線電極30は、例えば、樹脂型導電性ペーストや焼結型導電性ペースト(セラミックペースト)などによって形成できる。なお、各細線電極30の寸法及び本数は、光電変換部20の大きさや物性などを考慮して適当な本数に設定することができる。例えば、光電変換部20の寸法が約100mm角である場合には、約50本の細線電極30を形成できる。なお、太陽電池10の裏面10Bには、細線電極30に替えて、裏面10B全面を覆う集電電極を形成してもよい。
各接続用電極40は、配線材11を接続するための電極である。各接続用電極40は、受光面10A上及び裏面10B上それぞれにおいて、配列方向Hに沿って形成される。各接続用電極40は、樹脂型導電性ペーストや焼結型導電性ペースト(セラミックペースト)などによって形成できる。接続用電極40の寸法及び本数は、光電変換部20の大きさや物性などを考慮して、適当な本数に設定することができる。本実施形態では、図2(a)及び(b)に示すように、3本の接続用電極40(接続用電極40a〜40c)が受光面10A上及び裏面10B上それぞれに形成される。従って、本実施形態では、後述するように、一の太陽電池10と一の太陽電池10に隣接する他の太陽電池10とが3本の配線材11によって電気的に接続される。
ここで、図2(a)に示すように、各接続用電極40の配列方向Hに沿った中心線l(中心線la〜lc)は、直交方向Tにおいて所定の間隔を有する。具体的には、接続用電極40aの中心線laと接続用電極40bの中心線lbとの間隔はxである。同様に、接続用電極40bの中心線lbと接続用電極40cの中心線lcとの間隔はxである。
また、図2(a)に示すように、直交方向Tにおける受光面10Aの端辺と接続用電極40aとの間隔はyである。同様に、直交方向Tにおける受光面10Aの端辺と接続用電極40cとの間隔はyである。ここで、受光面10Aの端辺と接続用電極40との間隔yが、各中心線lの間隔xよりも大きいことに留意すべきである。
なお、このような関係は、図2(b)に示すように、裏面10B上に形成される3本の接続用電極40についても同様に成立する。
(太陽電池ストリングの構成)
以下において、実施形態に係る太陽電池ストリング1の構成について図面を参照しながら説明する。図3(a)は、太陽電池ストリング1を受光面側から見た平面図である。図3(b)は、太陽電池ストリング1を裏面側から見た平面図である。
図3に示すように、一の太陽電池10aと一の太陽電池10aに隣接する他の太陽電池10bとは、3本の配線材11(配線材11a〜11c)によって電気的に接続される。具体的には、3本の配線材11それぞれの一端部は、一の太陽電池10aの受光面10A上に形成された接続用電極40(図2(a)参照)に接続される。また、3本の配線材11それぞれの他端部は、他の太陽電池10の裏面10B上に形成された接続用電極40(図2(b)参照)に接続される。なお、各配線材11は、一の太陽電池10aと他の太陽電池10bとの間で太陽電池モジュールの厚み方向に折り曲げられている。
本実施形態に係る各配線材11のうち受光面側保護材2と対向する表面には、配列方向Hに沿って複数の凸部が形成されている。受光面側保護材2側から各配線材11に向かって入射する入射光は、複数の凸部の斜面で反射される。なお、入射光の進路については後述する。
ここで、図3(a)に示すように、各配線材11の配列方向Hに沿った中心線l(中心線la〜lc)は、直交方向Tにおいて所定の間隔を有する。具体的には、配線材11aの中心線laと配線材11bの中心線lbとの間隔はxである。同様に、配線材11bの中心線lbと配線材11cの中心線lcとの間隔はxである。
また、図3(a)に示すように、直交方向Tにおける受光面10Aの端辺と配線材11aとの間隔はyである。同様に、直交方向Tにおける受光面10Aの端辺と配線材11cとの間隔はyである。配線材11a及び11cは、3本の配線材11のうち受光面10Aの端辺に最も近い配線材である。ここで、受光面10Aの端辺と配線材11a又は配線材11cとの間隔yは、各中心線lの間隔xよりも大きい。
なお、このような関係は、図3(b)に示すように、裏面10B上に配置される3本の配線材11についても同様である。
(配線材の位置と入射光の進路)
以下において、配線材11の位置と入射光の進路について図面を参照しながら説明する。図4は、図1のA−A線における断面図である。
図4では、配線材11の表面に形成された凸部によって反射される第1入射光S1と第2入射光との進路が示されている。ここで、第1入射光S1は、配線材11の1つの凸部の斜面で1回反射される入射光である。第2入射光S2は、配線材11の2つの凸部の斜面で2回反射される入射光である。ただし、図4では、図面の簡略化のため、配線材11aに入射する第1入射光S1及び第2入射光S2と、配線材11bに入射する第1入射光S1及び第2入射光S2だけが示されている。
なお、一般的に、受光面側保護材2(例えば、ガラス)と封止材4(例えば、EVA)との屈折率は略同等であるため、以下では、受光面側保護材2と封止材4との界面2Bにおける入射光の屈折は僅かであるものとして説明する。
1.第1入射光S1の進路
第1入射光S1は、図4に示すように、受光面側保護材2と空気との界面2Aにおいて屈折され、受光面側保護材2及び封止材4の内部を配線材11に向かって進む。次に、第1入射光S1は、配線材11の1つの凸部の斜面で反射された後、受光面側保護材2及び封止材4の内部を上方に進む。
続いて、第1入射光Sは、界面2Aにおいて反射され、受光面側保護材2及び封止材4の内部を光電変換部20に向かって進む。第1入射光S1は、第1入射エリアA1(第1入射エリアA1〜A1)において光電変換部20に吸収される。
2.第2入射光S2の進路
第2入射光S2は、図4に示すように、界面2Aにおいて屈折され、受光面側保護材2及び封止材4の内部を配線材11に向かって進む。次に、第2入射光S2は、配線材11の2つの凸部それぞれの斜面で順次反射された後、受光面側保護材2及び封止材4の内部を上方に進む。
続いて、第2入射光S2は、界面2Aにおいて反射され、受光面側保護材2及び封止材4の内部を光電変換部20に向かって進む。第2入射光S2は、第2入射エリアA2(第2入射エリアA2〜A2)において光電変換部20に吸収される。
(入射エリアと配線材の位置関係)
図5は、太陽電池10を受光面10A側から見た平面図である。なお、図5では、図面の簡略化のため、複数の細線電極30は省略されている。
図5に示すように、第1入射エリアA1及び第2入射エリアA2それぞれは、配列方向Hに沿って延びる。
ここで、各配線材11の複数の凸部、及び受光面側保護材と空気との界面で順次反射された入射光の進路上には、各配線材11は位置しない。
具体的には、第1入射エリアA1、第2入射エリアA1及び第1入射エリアA1は、配線材11aと、受光面10Aを形成する直交方向Tの端辺との間に位置する。同様に、第1入射エリアA1、第2入射エリアA1及び第1入射エリアA1は、配線材11cと、受光面10Aを形成する直交方向Tの端辺との間に位置する。また、第2入射エリアA2は、配線材11a及び配線材11cそれぞれと配線材11bとの間に位置する。
このように、太陽電池10の平面視において、各配線材11と各入射エリアAとは重ならない。また、各入射エリアAは、太陽電池10の受光面10A上に位置する。
図6及び図7それぞれは、図5のB−B線における断面図である。図6では、第1入射光S1の詳細な進路が模式的に示されている。図7では、第2入射光S2の詳細な進路が模式的に示されている。なお、図6及び図7では、各配線材11及び各接続用電極40の厚みが太陽電池10のサイズに比べて十分に小さいため、各配線材11の凸部のみが模式的に図示されている。
図6に示すように、第1入射光S1は、受光面側保護材2に入射角θで入射し、受光面側保護材2と空気との界面2Aで屈折角θに屈折される。続いて、第1入射光S1は、封止材4に入射角θで入射し、受光面側保護材2と封止材4との界面2Bで屈折角θに屈折される。このような屈折角θは、次の式(1)によって算出される。
θ=arcsin(sinθ/n) ・・・式(1)
式(1)において、nは、封止材4の屈折率である。
次に、第1入射光S1は、配線材11aの凸部に入射角θで入射し、凸部の斜面で反射される。入射角θは、次の式(2)によって算出される。
θ=(2θ−θ+π)/2 ・・・式(2)
式(2)において、θは、配線材11の凸部の頂角である。
次に、第1入射光S1は、受光面側保護材2と空気との界面2Aに入射角θで入射し、界面2Aで反射される。入射角θは、次の式(3)によって算出される。
θ=(π+θ−θ) ・・・式(3)
次に、第1入射光S1の進路上には配線材11が位置しないため、第1入射光S1は、光電変換部20に向かって進み、第1入射エリアA1において光電変換部20に入射する。
ここで、直交方向Tにおいて、配線材11aと第1入射エリアA1との直交方向Tにおける間隔dは、次の式(4)によって算出される。
=2Ztan(θ−θ) ・・・式(4)
式(4)において、Zは、受光面側保護材2の表面と太陽電池10の受光面10Aとの間隔である。
一方で、図7に示すように、第2入射光S2は、受光面側保護材2に入射角θで入射し、受光面側保護材2と空気との界面2Aで屈折角θに屈折される。続いて、第2入射光Sは、封止材4に入射角θで入射し、受光面側保護材2と封止材4との界面2Bで屈折角θに屈折される。屈折角θは、上記式(1)によって算出される。
次に、第2入射光S2は、配線材11の1つ目の凸部に入射して反射角θで反射される。反射角θは、次の式(5)によって算出される。
θ/2−θ ・・・式(5)
式(5)において、θは配線材11の凸部の頂角である。
次に、第2入射光S2は、配線材11の2つ目の凸部に入射角θで入射する。入射角θは、次の式(6)によって算出される。
θ=π+θ−3θ/2 ・・・式(6)
次に、第2入射光S2は、受光面側保護材2と空気との界面2Aに入射角θで入射し、界面2Aにおいて反射される。入射角θは、次の式(7)によって算出される。
θ=2θ−θ−π ・・・式(7)
次に、第2入射光S2は、光電変換部20に向かって進む。第2入射光S2の進路上には配線材11が位置しないため、第2入射光S2は光電変換部20に入射する。
ここで、直交方向Tにおいて、配線材11aと第2入射エリアA2との直交方向Tにおける間隔dは、次の式(8)によって算出される。
=2Ztan(2θ−θ) ・・・式(8)
(出力効果と入射角θの関係)
ここで、本出願人は、第1入射光S1及び第2入射光S2による出力効果と入射角θの関係について検討を行った。具体的には、まず、複数の凸部が形成された2本の配線材が接続された1枚の太陽電池(125mm角)を備える太陽電池モジュールMと、凸部が形成されていない2本の配線材が接続された1枚の太陽電池(125mm角)を備える太陽電池モジュールNとを作製した。2本の配線材の中心線の間隔xは約60mm、受光面の端辺と配線材との間隔yは30mmであった。このような2種類の太陽電池モジュールについて、光の入射角θを段階的に変えながら出力を測定した。測定結果を表1に示す。
なお、出力効果とは、太陽電池モジュールNの出力に対する太陽電池モジュールMの出力の向上率である。このような出力効果は、第1入射光S1と第2入射光S2との利用によって得られるものである。
Figure 0005197199
表1に示すように、入射角θが20°よりも大きいと、出力効果が低下することが確認された。これは、間隔dが間隔y(30mm)よりも大きくなり、第1入射光S1の一部が太陽電池の受光面の外側に洩れたためである。
従って、一般的には、光生成キャリアの収集効率の観点から、間隔xは間隔yの約2倍の値に設定されるが、第1入射光S1を有効利用するには、間隔yを間隔dより大きくすることが好ましい。特に、間隔yを間隔xよりも大きくすることによって、間隔yを間隔dより大きくすることができる。
(作用及び効果)
実施形態に係る太陽電池モジュール100において、配線材11a及び配線材11cは、配線材11bが有する複数の凸部、及び受光面側保護材2と空気との界面2Aで順次反射される入射光の進路上に位置しない。
従って、入射光は、配線材11a又は配線材11cによって再度反射されることなく光電変換部20に入射する。その結果、本実施形態に係る太陽電池モジュール100によれば、入射光が配線材11a又は配線材11cによって再度反射される場合に比べて、入射光の光学損失を低減することができる。その結果、太陽電池10の光電変換効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、受光面10Aの直交方向Tにおける端辺と配線材11a及び配線材11cとの間隔yは、各配線材11の中心線lの間隔xよりも大きい。
従って、配線材11a及び配線材11cによって反射される入射光が受光面10Aの外側に洩れることを抑制することができる。その結果、太陽電池10の光電変換効率をさらに向上させることができる。
(その他の実施形態)
本発明は上記の実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、上記実施形態では、一の太陽電池10aと他の太陽電池10bとが3本の配線材11によって電気的に接続される場合について説明したが、これに限られるものではない。具体的には、図8に示すように、一の太陽電池10aと他の太陽電池10bとが4本の配線材11(配線材11a〜11d)によって電気的に接続されてもよい。この場合、受光面10Aの直交方向Tにおける端辺と配線材11a及び配線材11dとの間隔yは、各配線材11の中心線の間隔xよりも大きいことが好ましい。これによって、配線材11a及び配線材11dによって反射される入射光が受光面10Aの外側に洩れることを抑制することができる。
また、上記実施形態では、各配線材11のうち受光面側保護材2と対向する表面に複数の凸部を形成することとしたが、配線材11のうち裏面側保護材3と対向する表面に複数の凸部を形成してもよい。この場合、太陽電池10が両面受光型太陽電池であれば、太陽電池10の光電変換効率をさらに向上させることができる。
また、上記実施形態では、各配線材11は一の太陽電池10aの受光面10Aと他の太陽電池10bの裏面10Bとに接続されることとしたが、これに限られるものではない。例えば、各配線材11は、一の太陽電池10a及び他の太陽電池10bの受光面10Aどうし、或いは一の太陽電池10a及び他の太陽電池10bの裏面10Bどうしに接続されてもよい。
また、上記実施形態では、細線電極30及び接続用電極40を櫛型状に形成したが、これに限られるものではない。例えば、太陽電池10の受光面上及び裏面上に接続用電極40を形成せず、各配線材11を受光面上及び裏面上に直接接続することとしてもよい。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の実施形態に係る太陽電池モジュール100の側面図である。 本発明の実施形態に係る太陽電池10の平面図である。 本発明の実施形態に係る太陽電池ストリング1の平面図である。 図1のA−A線における断面図である。 本発明の実施形態に係る太陽電池10の平面図である。 本発明の実施形態に係る第1入射光S1の進路を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る第2入射光S2の進路を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る太陽電池ストリング1の平面図である。
符号の説明
1…太陽電池ストリング
2…受光面側保護材
3…裏面側保護材
4…封止材
10…太陽電池
11…配線材
20…光電変換部
30…細線電極
40…接続用電極
100…太陽電池モジュール
H…配列方向
T…直交方向
l…中心線

Claims (2)

  1. 受光面側保護材と裏面側保護材との間に封止され、配列方向に沿って配列される第1太陽電池及び第2太陽電池と、
    前記第1太陽電池及び前記第2太陽電池に電気的に接続される複数の配線材と
    を備え、
    前記第1太陽電池は、前記受光面側保護材と対向する第1主面と、前記第1主面の反対側に設けられる第2主面とを有し、
    前記複数の配線材それぞれは、前記配列方向に沿って、前記第1太陽電池の前記第1主面上に配置され、
    前記複数の配線材に含まれる一の配線材は、前記受光面側保護材と対向する表面に形成された複数の凸部を有しており、
    前記複数の配線材に含まれる他の配線材は、前記一の配線材が有する前記複数の凸部、及び前記受光面側保護材と空気との界面で順次反射される入射角10°の入射光の進路上に位置せず、
    前記第1太陽電池を前記第1主面側から見た平面図において、前記複数の配線材それぞれの前記配列方向に沿った中心線は、前記配列方向に略直交する直交方向において、所定の間隔を有しており、
    前記直交方向における前記第1主面の端辺と、前記複数の配線材のうち前記端辺に最も近い配線材の前記中心線との間隔は、前記所定の間隔よりも広い
    ことを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 前記配線材の本数は、3本または4本であることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。
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