JP5195302B2 - 冷凍空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍空調装置に関わり、より詳細には、多様な運転を可能とするとともに、
冷蔵室及び冷凍庫の室温を適切に維持できる構成に関する。
冷暖房等の空調運転と、冷蔵、冷凍運転とを同時に行える冷凍空調装置として、例えば図6で示すように、並列に配置された一対の圧縮機40a及び40bと、冷暖房運転の切換を行う四方弁41と、熱源側熱交換器42と、主膨張弁43と、レシーバ44と、副膨張弁46aを備えた空調用熱交換器46と、副膨張弁47aを備えた冷蔵用熱交換器47と、副膨張弁48aを備えた冷凍用熱交換器48とを接続するとともに、冷凍用圧縮機45とで冷媒回路を構成している。
空調用熱交換器46で冷房運転を行うとともに、冷蔵、冷凍運転を行う際、並列に配置された一対の圧縮機40a及び40bから吐出された高温高圧の冷媒は合流した後、四方弁41を介して熱源側熱交換器42に流入し凝縮する。凝縮した冷媒はレシーバ44を介して三方に分岐し、分岐した一方の流れは副膨張弁46aにより減圧され、空調用熱交換器46で蒸発して冷房運転を行うようになっている。また、分岐した他方の冷媒は、副膨張弁47aと副膨張弁48aとで減圧され、冷蔵用熱交換器47と、冷凍用熱交換器48とに流入し蒸発して、夫々、冷蔵運転と冷凍運転とを行うようになっている。また、冷凍用熱交換器48で蒸発した冷媒は極低温低圧となるため、冷凍用圧縮機45で圧縮されて中間圧となった後、冷蔵用熱交換器47から流出した冷媒と合流し、圧縮機40a及び40bとに流入して更に圧縮され高温高圧の冷媒となって再び吐出されるようになっている。
また、四方弁41を切換え、圧縮機40a及び40bで圧縮された冷媒を空調用熱交換器46に流入させて凝縮させることにより暖房運転を行い、また、同空調用熱交換器46から流出した冷媒を、冷蔵用熱交換器47と冷凍用熱交換器48に流入させて冷蔵運転及び冷凍運転を行うことにより、所謂、熱回収運転も行うこともできるようになっている。
図6(B)は、上記冷房運転の際のサイクル線図である。冷凍用熱交換器48で蒸発した低温の冷媒は圧力PL2で冷凍用圧縮機45に流入し、圧縮されて中間圧PL1まで上昇する。中間圧PL1まで圧力が上昇した冷媒は、空調用熱交換器46と冷蔵用熱交換器47とから流出した冷媒と合流してエンタルピーが低下した後、圧縮機40a及び40bに流入し、再度圧縮されて圧力がPHまでΔP上昇し高温高圧となって吐出されるようになっている。
圧縮機40a及び40bにおいて、冷媒圧力を中間圧PL1から高圧PHまで一度に上昇させることは圧縮効率の低下を招くとともに、COP(成績係数)低下の要因となり、また、吐出温度の上昇を招いて運転が停止される虞があった。また、空調用熱交換器46に流入する冷媒量あるいは冷媒温度を変化させて店内あるいは室内の温度調整を行うと、この影響を受けて冷蔵用熱交換器47と冷凍用熱交換器48に流入する冷媒量あるいは冷媒温度が変動し、一定温度に保つ必要がある冷蔵室及び冷凍庫の室温が変動してしまう。
国際公開番号 WO2002/046663(5頁、図1)
本発明は、上記問題点に鑑み、冷凍サイクルのCOPを向上させ、また、店内あるいは室内の温度調整を行なっても、冷蔵室及び冷凍庫の室温を一定に保つことができる冷凍空調装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、第一圧縮手段、第二圧縮手段及び第三圧縮手段とからなる圧縮機構と、熱源側熱交換器と、主減圧手段と、低温用熱交換器とを環状に接続するとともに、前記圧縮機構の吐出側と、前記熱源側熱交換器と主減圧手段の間とを、第一副減圧手段と第一利用側熱交換器を備えた第一バイパス路により接続し、前記第二圧縮手段と前記第三圧縮手段の間と、前記熱源側熱交換器と主減圧手段の間とを第二副減圧手段と第二利用側熱交換器を備えた第二バイパス路により接続し、前記第一圧縮手段と前記第二圧縮手段の間と、前記熱源側熱交換器と主減圧手段の間とを第三副減圧手段と第三利用側熱交換器を備えた第三バイパス路により接続した構成となっている。
また、前記圧縮機構と前記第一利用側熱交換器の間と、前記圧縮機構と前記低温用熱交換器の間とに、開閉手段を備えた第四バイパス路を設けた構成となっている。
また、前記第三利用側熱交換器及び前記低温用熱交換器を設置した設置室の室温は所定温度範囲に維持される一方、前記第二利用側熱交換器を備えた設置室の室温は前記第三利用側熱交換器及び前記低温用熱交換器を設置した設置室よりも広い温度範囲で可変させる構成となっている。
また、前記圧縮機構と前記第一利用側熱交換器の間と、前記圧縮機構と前記低温用熱交換器の間とに、開閉手段を備えた第四バイパス路を設けた構成となっている。
請求項1記載の発明によれば、第一圧縮手段及び第二圧縮手段において圧縮負荷が低減されCOP(成績係数)が改善されるようになっている。また、第一利用側熱交換器が設置された設置室とは温度帯の異なる新たな設置室を設けることができるようになっている。
請求項2記載の発明によれば、第四バイパス路を開放することにより、第一利用側熱交換器において冷房運転をすることができるようになっている。
請求項3記載の発明によれば、第一利用側熱交換器に循環する冷媒循環量あるいは冷媒温度を変化させても、第三利用側熱交換器及び低温用熱交換器を設置した設置室の室温に変動を与えないようになっている。
請求項4記載の発明によれば、熱源側熱交換器と第一利用側熱交換器のみを用いた空調運転が可能である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
図1は本発明による冷凍空調装置の第一実施例を示す冷媒回路図であり、図2は第一実施例での冷媒の流れの変化を示す冷媒回路図である。また、図3は第二実施例を示す冷媒回路図であり、図4は第一実施例でのP−H線図である。また、図5は第三実施例を示す冷媒回路図である。
本発明による冷凍空調装置は、例えばコンビニエンスストア等で利用されるようになっており、店内の冷暖房を行う空調運転とともに、野菜を貯蔵した野菜室の冷却運転と、種々の食品を貯蔵した貯蔵室の冷蔵運転と、ショーケース等での冷凍運転を同時に行うことができるようになっている。
本発明の第一実施例は、図1で示すように、圧縮手段としての第一圧縮機1aと第二圧縮機1bと第三圧縮機1cとを直列に連結した圧縮機構としての多段圧縮機1と、第一電磁開閉弁6aと第二電磁開閉弁6bとを前後に配置した熱源側熱交換器としての室外熱交換器2と、主減圧手段としての第一膨張弁3aと、低温用熱交換器としての冷凍庫用熱交換器5と、第七電磁開閉弁6gと、第三アキュームレータ5cとを配管7により環状に接続している。
圧縮機構としての多段圧縮機1は、圧縮手段としての第一圧縮機1aと第二圧縮機1bと第三圧縮機1cとを直列に連結して構成され、第一圧縮機1aの吐出側と第二圧縮機1bの吸込側は連結管1dにより連結され、第二圧縮機1bの吐出側と第三圧縮機1cの吸込側は連結管1eにより夫々連結されている。第一圧縮機1aで圧縮された冷媒を連結管1dにより第二圧縮機1bに流入させて圧縮し、更に連結管1eにより第三圧縮機1cに流入させて、より高圧となるよう圧縮することにより、圧縮差圧の大きい単段圧縮機を用いることなく、必要な圧縮差圧を得ることができるようになっており、これにより、広い外気温度範囲に対応して運転を行うことができるようになっている。
多段圧縮機1の吐出側と、室外熱交換器2の下流側とは第一バイパス路8により接続され、同第一バイパス路8には、第一副電子膨張弁3bと、第一利用側熱交換器としての空調用熱交換器4aと、第三電磁開閉弁6cとが設けられている。また、第二圧縮機1bと第三圧縮機1cとを繋ぐ連結管1eには、配管7から第二バイパス路9が接続され、同第二バイパス路9には第二副電子膨張弁3cと、第二利用側熱交換器としての野菜室用熱交換器4bと、第一アキュームレータ5aと、第五電磁開閉弁6eとが設けられている。また、第一圧縮機1aと第二圧縮機1bとを繋ぐ連結管1dには、配管7から第三バイパス路10が接続され、同第三バイパス路10には第三副電子膨張弁3dと、第三利用側熱交換器としての冷蔵室用熱交換器4cと、第二アキュームレータ5bと、第六電磁開閉弁6fとが設けられている。
第一バイパス路8に配置された空調用熱交換器4aと第三電磁開閉弁6cの間と、配管7の第七電磁開閉弁6gと第三アキュームレータ5cとの間には、第四電磁開閉弁6dを備えた第四バイパス路11が設けられており、また、第二バイパス路9、第三バイパス路10、連結管1d、連結管1eにはバイパス路冷媒圧力及び圧縮機吐出圧力を検出する圧力計が夫々設けられている。
次に、冷媒の流れについて説明する。空調用熱交換器4aで冷房を行う場合、図1(B)で示すように、第一電磁開閉弁6a、第二電磁開閉弁6b、第四電磁開閉弁6dは開放されるが、第三電磁開閉弁6cは閉鎖されるようになっている。
多段圧縮機1で圧縮された高温高圧の冷媒は、第三電磁開閉弁6cが閉鎖されていることにより第一電磁開閉弁6aを介して室外熱交換器2に流入し、周囲を流れる空気と熱交換して凝縮する。凝縮した冷媒は第一バイパス路8に流入して第一副電子膨張弁3bにより減圧されて低温低圧となり、続いて空調用熱交換器4aに流入して周囲を流れる空気と熱交換して熱を吸収しながら蒸発することにより店内あるいは室内の冷房運転を行なうようになっている。蒸発した冷媒は、第四電磁開閉弁6dが開放されていることにより第四バイパス路11を介して多段圧縮機1に還流するようになっている。
また、配管7を介して第二バイパス路9に流入した冷媒は、第二副電子膨張弁3cで減圧された後、野菜室用熱交換器4bで周囲を流れる空気と熱交換して熱を吸収し蒸発することにより、野菜室での冷却運転を行なうようになっている。蒸発した冷媒は第一アキュームレータ5aを介して第二圧縮機1bと第三圧縮機1cとを繋ぐ連結管1eに還流するようになっている。同様に、第三バイパス路10に流入した冷媒は、第三副電子膨張弁3dで減圧された後、冷蔵室用熱交換器4cで周囲を流れる空気と熱交換し熱を吸収して蒸発することにより、種々の食品が貯蔵された冷蔵室での冷蔵運転を行い、第二アキュームレータ5bを介して第一圧縮機1aと第二圧縮機1bとを繋ぐ連結管1dに還流するようになっている。また、第一膨張弁3aを介して冷凍庫用熱交換器5に流入した冷媒は、周囲の熱を吸収してショーケース等の冷凍庫内を冷却し多段圧縮機1に還流するようになっている。
また、冷蔵室用熱交換器4cを流出した冷媒が連結管1dに供給され、第一圧縮機1aで圧縮された冷媒と混合して、これを冷却するとともに、野菜室用熱交換器4bを流出した冷媒が連結管1eに供給され、第二圧縮機1bで圧縮された冷媒と混合して、これを冷却することにより、第三圧縮機1cから吐出される吐出冷媒の温度上昇を防止するようになっている。
上記運転での冷媒の流れを図4のP−h線図を用いて説明する。P−h線図の横軸は比エンタルピであり、縦軸は圧力である。尚、後述する、『G→H→E』の流れと、『G→I→C』の流れと、『G→J→A』の流れは、夫々独立した流れとなっている。
冷凍庫用熱交換器5から流出し第一圧縮機1aに流入した低温低圧のガス冷媒は、状態Aから状態Bまで圧縮された後、冷蔵室用熱交換器4cから流出され第三バイパス路10から連結管1dに還流する冷媒と混合され、温度が低下し状態Cになる。温度が低下した冷媒は、第二圧縮機1bにより更に圧縮され状態Dに移行した後、野菜室用熱交換器4bから流出され第二バイパス路9から連結管1eに還流する冷媒と混合され、温度が低下し状態Eになる。状態Eとなった冷媒は第三圧縮機1cに吸入され、更に圧縮されて状態Fに移行するようになっている。
状態Fとなった高温高圧の冷媒は室外熱交換器2に流入し、周囲に熱を放出して凝縮することにより圧力一定でエンタルピーが減少し、液相冷媒の状態Gに移行するようになっている。状態Gに移行した液相冷媒は配管7を介して第一膨張弁3aに流入し減圧されて低温低圧の状態Jに移行し、続いて冷凍庫用熱交換器5で周囲の熱を吸収して蒸発しガス冷媒となり状態Aで、第一圧縮機1aに還流するようになっている。
配管7から第三バイパス路10に流入した冷媒は、第三副電子膨張弁3dで減圧されることにより状態Gから状態Iに移行し、続いて冷蔵室用熱交換器4cに流入し、実線I→Cで示すように周囲を流れる空気と熱交換して蒸発し、第一圧縮機1aで圧縮された状態Bの冷媒と合流するようになっている。また、配管7から第二バイパス路9に流入した冷媒は、第二副電子膨張弁3cで減圧されることにより状態Gから状態Hに移行し、続いて野菜室用熱交換器4bに流入し、実線H→Eで示すように周囲を流れる空気と熱交換して蒸発し、第二圧縮機1bで圧縮された状態Dの冷媒と合流するようになっている。
多段圧縮機1を、第一圧縮機1a、第二圧縮機1b、第三圧縮機1cとを直列に連結して構成することにより、夫々の圧縮機への負荷が低減され、また、第一圧縮機1aと第二圧縮機1bとの間に冷蔵室用熱交換器4cからの冷媒が供給され、第二圧縮機1bと第三圧縮機1cとの間に野菜室用熱交換器4bからの冷媒が供給されることにより、第一圧縮機1aの吸込温度を低下させるとともに、多段圧縮機1からの吐出温度を低下させるようになっている。
また、空調用熱交換器4aを備えた第一バイパス路8とともに、野菜室用熱交換器4bを備えた第二バイパス路9を設け、同第二バイパス路9を、第二圧縮機1bと第三圧縮機1cとを繋ぐ連結管1eに接続することにより、空調用熱交換器4aを設置した店内あるいは室内とは温度帯の異なる、野菜室用熱交換器4bを用いた被空調室を設置することができるようになっている。
次に、空調用熱交換器4aで暖房運転を行う場合の冷媒の流れについて説明する。図2(B)で示すように、第一電磁開閉弁6a、第二電磁開閉弁6b、第三電磁開閉弁6c及び第七電磁開閉弁6gは開放されるが第四電磁開閉弁6dは閉鎖されるようになっている。
多段圧縮機1で圧縮された高温高圧の冷媒は、第一電磁開閉弁6a及び第三電磁開閉弁6cが開放されていることにより、室外熱交換器2と空調用熱交換器4aに流入し、熱を放出して凝縮する。凝縮した冷媒は、第二バイパス路9、第三バイパス路10に流入し、野菜室用熱交換器4b、冷蔵室用熱交換器4cで周囲を流れる空気と熱交換して熱を吸収し蒸発して連結管1e及び連結管1dに還流するようになっている。また、第一膨張弁3aを介して冷凍庫用熱交換器5に流入した冷媒は、周囲の熱を吸収して冷凍庫内を冷却し多段圧縮機1に還流するようになっている。
暖房運転においても、冷蔵室用熱交換器4cで熱を吸収して蒸発した低温低圧の冷媒が連結管1dに供給されて第一圧縮機1aで圧縮された冷媒と合流し、野菜室用熱交換器4bで熱を吸収して蒸発した低温低圧の冷媒が連結管1eに供給されて、第二圧縮機1bで圧縮された冷媒と合流することにより、第三圧縮機1cから吐出される冷媒の吐出温度の上昇を防止できるようになっている。
また、室外熱交換器2及び冷蔵室用熱交換器4cで凝縮した冷媒を、野菜室用熱交換器4b、冷蔵室用熱交換器4c、冷凍庫用熱交換器5に供給することにより、これらでの冷媒蒸発量を増加させることができ、冷蔵能力及び冷凍能力を向上させることができるようになっている。
また、凝縮器として空調用熱交換器4aを単独で使用する場合は、第一電磁開閉弁6a及び第二電磁開閉弁6bを閉鎖するようになっている。これにより室外熱交換器2に冷媒が流入することなく、空調用熱交換器4aを単独で使用できエネルギ効率を重視した運転を行えるようになっている。
冷凍庫用熱交換器5を備え、冷凍食品等を保存する冷凍庫は、−45°Cから−20°Cの設定可能温度範囲内で、予め定められた使用温度範囲内に常時保つ必要があり、例えば、設定使用温度を−30°Cに設定すると、使用温度範囲は−30±1°Cの−29°Cから−31°Cに保たれるようになっている。また、冷蔵室用熱交換器4cを備え、通常の食品等を冷蔵保存する冷蔵室は、−5°Cから−20°Cの設定可能温度範囲内で、使用温度範囲内に常時保つ必要があり、例えば、設定使用温度を−10°Cに設定すると、使用温度範囲は−10±1°Cの−9°Cから−11°Cに保たれるようになっている。このため、冷凍庫用熱交換器5が接続された配管7の第一膨張弁3a下流側には、極低温の冷媒を常時、一定量循環させる必要があり、第三バイパス路10は、これに接続された冷蔵室を、ある使用温度範囲内に保つように低温の冷媒を常時循環させる必要がある。
第一バイパス路8に接続された空調用熱交換器4aに循環する冷媒循環量あるいは冷媒温度を調節して、空調用熱交換器4aが備えられた店内あるいは室内の温度を調整すると、これに伴って冷凍庫用熱交換器5及び冷蔵室用熱交換器4cに流入する冷媒量及び冷媒温度が変化し、冷凍室及び冷蔵室の温度が大きく変動してしまう虞があるが、これを防止するため、同第二バイパス路9に接続された野菜室用熱交換器4bは、ダミ−熱交換器としての機能も併せもっている。同野菜室用熱交換器4bが設置された野菜室の室温は、例えば、設定使用温度は4°Cとなっているが、使用温度範囲は4°±5°Cであり、室温が−1°C〜9°Cまで温度変動が許容されるようになっている。つまり、冷蔵室及び冷凍庫は、設定可能温度範囲内で使用温度範囲が設定されるが、これら冷蔵室及び冷凍庫は
使用温度範囲を大きく変動させることはできない。しかし、野菜室用熱交換器4bを備えた野菜室は使用温度範囲を大きく変動させることができるようになっている。
店内あるいは室内の温度を調整するために空調用熱交換器4aに循環する冷媒循環量を変化させた場合は、これに伴い野菜室用熱交換器4bに循環する冷媒循環量を変化させるようになっている。第二膨張弁3bの絞りを調整して空調用熱交換器4aに循環する冷媒循環量を変化させ、店内あるいは室内温度を低下させた場合は、第二副電子膨張弁3cの絞りを調整して野菜室用熱交換器4bに流入する冷媒循環量を変化させ野菜室の温度を上昇させることにより、空調用熱交換器4aでの熱交換量の変動分を、野菜室用熱交換器4bでの熱交換量の変動分で吸収して、冷蔵室用熱交換器4c及び冷凍庫用熱交換器5に流入する冷媒の状態を極力一定に保つようになっている。これにより、空調温度を調整しても冷蔵室及び冷凍室の室温に大きな変動を与えることを防止できるようになっている。
次に、第二実施例について説明する。第二実施例は図3で示すように、第一実施例での冷媒回路に対し、第一電磁開閉弁6aと室外熱交換器2の間と、第七電磁開閉弁6gと第三アキュームレータ5cとの間に、第八電磁開閉弁6hを備えた第五バイパス路12を設けている。
第五バイパス路12を設けたことにより、空調用熱交換器4aと室外熱交換器2のみを使用した空調運転が可能となっている。暖房運転を行う際、図3(B)で示すように、第二電磁開閉弁6b、第三電磁開閉弁6c及び第八電磁開閉弁6hは開放されるが、第一電磁開閉弁6a及び第四電磁開閉弁6dは閉鎖されるようになっている。
多段圧縮機1で圧縮された高温高圧の冷媒は、第一電磁開閉弁6aが閉鎖される一方、第三電磁開閉弁6cが開放されていることにより、空調用熱交換器4aに流入し、周囲を流れる空気に熱を放出して凝縮する。凝縮した冷媒は第二電磁開閉弁6bが開放されていることにより室外熱交換器2に流入し、同室外熱交換器2で周囲を流れる空気から熱を吸収して蒸発する。蒸発した冷媒は第八電磁開閉弁6hが開放されていることにより、第五バイパス路12を介して多段圧縮機1に還流するようになっている。また、この際、第五電磁開閉弁6e、第六電磁開閉弁6f及び第七電磁開閉弁6gを開放すれば、野菜室用熱交換器4b、冷蔵室用熱交換器4cで冷房運転を、冷凍庫用熱交換器5で冷凍運転を行えるようになっている。
空調用熱交換器4aで冷房運転を行う場合は、第一電磁開閉弁6a、第二電磁開閉弁6b、第四電磁開閉弁6dは開放されるが、第三電磁開閉弁6c及び第八電磁開閉弁6hは閉鎖されるようになっている。多段圧縮機1で圧縮された高温高圧の冷媒は、第三電磁開閉弁6cが閉鎖されていることにより室外熱交換器2に流入して凝縮する。凝縮した冷媒は第一バイパス路8に流入して第一副電子膨張弁3bにより減圧された後、空調用熱交換器4aで蒸発する。蒸発した冷媒は、第四電磁開閉弁6dが開放されていることにより第四バイパス路11を介して多段圧縮機1に還流するようになっている。尚、この際も、第五電磁開閉弁6e、第六電磁開閉弁6f及び第七電磁開閉弁6gを開放すれば、野菜室用熱交換器4b、冷蔵室用熱交換器4cで冷房運転を、冷凍庫用熱交換器5で冷凍運転を行えるようになっている。
次に、第三実施例について説明する。第三実施例は図5で示すように、多段圧縮機1と、第一電磁開閉弁6aと第二電磁開閉弁6bとを前後に配置した室外熱交換器2と、第五電子膨張弁3eと、第一レシーバタンク13と、第六電子膨張弁3fと、第二レシーバタンク15と、第一膨張弁3aと、冷凍庫用熱交換器5と、第七電磁開閉弁6gと、第三アキュームレータ5cとを配管7により環状に接続している。
多段圧縮機1の吐出側と、第二電磁開閉弁6bと第五電子膨張弁3eとの間は、第一バイパス路8により接続され、同第一バイパス路8には室外熱交換器2の下流側から、第一副電子膨張弁3bと空調用熱交換器4aと、第三電磁開閉弁6cとが設けられている。また、第二圧縮機1bと第三圧縮機1cとを繋ぐ連結管1eと、第一レシーバタンク13と第六電子膨張弁3fとの間には第二バイパス路9が接続され、同第二バイパス路9には第二副電子膨張弁3cと、野菜室用熱交換器4bと、第一アキュームレータ5aと、第五電磁開閉弁6eとが設けられている。また、第一圧縮機1aと第二圧縮機1bとを繋ぐ連結管1dと、第一レシーバタンク13と第六電子膨張弁3fとの間には第三バイパス路10が接続され、同第三バイパス路10には第三副電子膨張弁3dと、冷蔵室用熱交換器4cと、第二アキュームレータ5bと、第六電磁開閉弁6fとが設けられている。
また、第一レシーバタンク13からはガス管14が導出され、同ガス管14は、第九電磁開閉弁6jを備えたガス管14aと、第十電磁開閉弁6kを備えたガス管14bとに分岐し、分岐した一方のガス管14aは第一アキュームレータ5aに接続され、分岐した他方のガス管14bは第二アキュームレータ5bに接続されている。同様に、第二レシーバタンク15からも、第十一電磁開閉弁6mを備えたガス管16が導出され、同ガス管16は冷凍庫用熱交換器5と第七電磁開閉弁6gとの間に接続されている。
次に、冷媒の流れについて説明する。尚、第一電磁開閉弁6aと第三電磁開閉弁6cとを開放して室外熱交換器2と空調用熱交換器4aとを利用する場合と、空調用熱交換器4aを単独で使用する場合は、第一副電子膨張弁3bは全開状態となり絞り動作は行わないようになっている。
第一電磁開閉弁6aと第三電磁開閉弁6cとを開放した際、多段圧縮機1から吐出された高温高圧の冷媒は室外熱交換器2と空調用熱交換器4aとに流入して、周囲を流れる空気に熱を放出しながら凝縮する。凝縮した冷媒は、第五電子膨張弁3eにより減圧されて低温低圧の状態となり、第一レシーバタンク13に流入して液冷媒とガス冷媒とに分離されるようになっている。
第一レシーバタンク13で分離した液冷媒は、第二バイパス路9と第三バイパス路10とに流入し、第二バイパス路9に流入した液冷媒は第二副電子膨張弁3cにより減圧されて更に低温低圧となり、野菜室用熱交換器4bに流入して周囲を流れる空気から吸熱して蒸発した後、連結管1eに還流するようになっている。同様に、第三バイパス路10に流入した液冷媒は第三副電子膨張弁3dにより減圧されて更に低温低圧となり、冷蔵室用熱交換器4cに流入して蒸発した後、連結管1dに還流するようになっている。このように、第一レシーバタンク13で分離した液冷媒を野菜室用熱交換器4b及び冷蔵室用熱交換器4cで蒸発させることにより、蒸発潜熱が増大し、冷房能力を向上させるようになっている。また、第一レシーバタンク13で分離したガス冷媒は、ガス管14aとガス管14bにより第一アキュームレータ5aと第二アキュームレータ5bに送出されることにより冷媒流量バランスを保つようになっている。
第一レシーバタンク13で分離した液冷媒は、第六電子膨張弁3fで更に減圧され第二レシーバタンク15で再度、液冷媒とガス冷媒に分離されるようになっている。分離された液冷媒は第一膨張弁3aで減圧されて過冷却の状態となり冷凍庫用熱交換器5で蒸発し、熱交換した後、多段圧縮機1に還流するようになっている。過冷却状態の冷媒を蒸発させることにより、冷凍庫用熱交換器5での冷却能力を向上させることができるようになっており、また、第二レシーバタンク15で分離したガス冷媒をガス管16で冷凍庫用熱交換器5の下流側に戻すことにより冷媒流量バランスを保つようになっている。
本発明による冷凍空調装置の第一実施例を示す冷媒回路図である。 第一実施例での冷媒の流れの変化を示す冷媒回路図である。 本発明による冷凍空調装置の第二実施例を示す冷媒回路図である。 第一実施例におけるP−h線図である。 本発明による冷凍空調装置の第三実施例を示す冷媒回路図である。 従来例による冷凍空調装置を示す冷媒回路図である。
符号の説明
1 多段圧縮機
1a 第一圧縮機
1b 第二圧縮機
1c 第三圧縮機
1d 連結管
1e 連結管
2 室外熱交換器
3a 第一電子膨張弁
3b 第一副電子膨張弁
3c 第二副電子膨張弁
3d 第三副電子膨張弁
3e 第五電子膨張弁
3f 第六電子膨張弁
4a 空調用熱交換器
4b 野菜室用熱交換器
4c 冷蔵室用熱交換器
5 冷凍庫用熱交換器
5a 第一アキュームレータ
5b 第二アキュームレータ
5c 第三アキュームレータ
6a 第一電磁開閉弁
6b 第二電磁開閉弁
6c 第三電磁開閉弁
6d 第四電磁開閉弁
6e 第五電磁開閉弁
6f 第六電磁開閉弁
6g 第七電磁開閉弁
6h 第八電磁開閉弁
6j 第九電磁開閉弁
6k 第十電磁開閉弁
6m 第十一電磁開閉弁
7 配管
8 第一バイパス路
9 第二バイパス路
10 第三バイパス路
11 第四バイパス路
12 第五バイパス路
13 第一レシーバタンク
14 ガス管
15 第二レシーバタンク
16 ガス管

Claims (3)

  1. 第一圧縮手段、第二圧縮手段及び第三圧縮手段とからなる圧縮機構と、熱源側熱交換器と、主減圧手段と、低温用熱交換器とを環状に接続するとともに、前記圧縮機構の吐出側と、前記熱源側熱交換器と主減圧手段の間とを、第一副減圧手段と第一利用側熱交換器を備えた第一バイパス路により接続し、前記第二圧縮手段と前記第三圧縮手段の間と、前記熱源側熱交換器と主減圧手段の間とを第二副減圧手段と第二利用側熱交換器を備えた第二バイパス路により接続し、前記第一圧縮手段と前記第二圧縮手段の間と、前記熱源側熱交換器と主減圧手段の間とを第三副減圧手段と第三利用側熱交換器を備えた第三バイパス路により接続し、前記圧縮機構と前記第一利用側熱交換器の間と、前記圧縮機構と前記低温用熱交換器の間とに、開閉手段を備えた第四バイパス路を設けたことを特徴とする冷凍空調装置。
  2. 前記第三利用側熱交換器及び前記低温用熱交換器を設置した設置室の室温は所定温度範囲に維持される一方、前記第二利用側熱交換器を備えた設置室の室温は前記第三利用側熱交換器及び前記低温用熱交換器を設置した設置室よりも広い温度範囲で可変させることを特徴とする請求項1に記載の冷凍空調装置。
  3. 前記圧縮機構と前記熱源側熱交換器の間と、前記圧縮機構と前記低温用熱交換器の間とに、開閉手段を備えた第五バイパス路を設けたことを特徴とする請求項1に記載の冷凍空調装置。
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