JP5194990B2 - 記録装置及び計測システム - Google Patents

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Description

本発明は、電圧、温度等のアナログ信号を高速で捕捉、量子化し、そのデジタルデータをハードディスク等の記録媒体にリアルタイムに保存する記録装置及び計測システムに関する。
図7は、従来の記録装置10の構成ブロック図である。図7に示すように、従来の記録装置10は、計測部11、アクイジションメモリ12、記録データ管理部13、記録部14、メモリ上書き検出部15及び表示部16から構成されている。
計測部11は、外部から入力される電圧や温度等のアナログ信号を計測するものであり、この外部入力されるアナログ信号を予め設定されたサンプルレートでA/D変換し、量子化されたデジタルデータ(以下、データと略す)と、当該デジタルデータの書き込みアドレスとをアクイジションメモリ12に出力する。また、この書き込みアドレスはメモリ上書き検出部15にも出力される。
アクイジションメモリ12は、計測部11から入力される書き込みアドレスによって指定されたメモリ領域にデータをリアルタイムに格納する一方、記録データ管理部13から入力される読み出しアドレスによって指定されたメモリ領域に格納されているデータを記録データ管理部13に出力する。
記録データ管理部13は、アクイジションメモリ12に格納されたデータの読み出し(読み出しアドレスの出力)、読み出しタイミング、読み出し量、読み出しアドレスを管理するものである。また、この記録データ管理部13は、アクイジションメモリ12から読み出したデータを記録部14に出力する。なお、この読み出しアドレスはメモリ上書き検出部15にも出力される。記録部14は、記録データ管理部13によって読み出されたデータをハードディスク等の記録媒体にリアルタイムで保存する。
メモリ上書き検出部15は、計測部11から入力される書き込みアドレスと、記録データ管理部13から入力される読み出しアドレスとを基に、アクイジションメモリ12におけるデータの上書きを検出する。ここで、データの上書きとは、アナログ信号を計測するサンプルレートが高速の場合に、アクイジションメモリ12への書き込み速度に対して読み出し速度が遅くなることによって、読み出し未完了データが書き込みデータによって上書きされてしまうことを指しており、このような現象は一般的にバッファオーバーランと呼ばれている。
例えば、図8(a)は、アクイジションメモリ12への書き込み動作に対して読み出し動作が正常に追従し、バッファオーバーランが起こることなく記録処理が間に合っている状態を示している。アクイジションメモリ12への書き込み動作及び読み出し動作は、図中の矢印のように、アクイジションメモリ12における先頭アドレスから最終アドレスの間でループ状に繰り返される。また、図8(b)は、アクイジションメモリ12への書き込み動作に対して読み出し動作が追従しきれなくなり、バッファオーバーランが発生した状態を示している。
メモリ上書き検出部15は、上記のようなバッファオーバーランの発生を検知した場合、計測部11に計測中断を指示するための計測中断信号を出力すると共に、バッファオーバーランの発生を通知するためのバッファオーバーラン通知信号を表示部16に出力する。表示部16は、記録部14に記録されたデータを波形化して表示したり、各種の設定情報やデータの記録状況等を表示する。また、この表示部16は、メモリ上書き検出部15からバッファオーバーラン通知信号が入力された場合、ユーザにバッファオーバーランの発生を知らせるためのメッセージを表示する。
図9は、上記のように構成された従来の記録装置10の記録動作を表すフローチャートである。この図9に示すように、まず計測部11は、外部入力されるアナログ信号を所定のサンプルレートでA/D変換し(ステップS10)、そのデータ及び書き込みアドレスをアクイジションメモリ12に出力することにより、データをアクイジションメモリ12に書き込む(ステップS11)。この時、メモリ上書き検出部15が取得する書き込みアドレスも更新される。
そして、記録データ管理部13は、アクイジションメモリ12に対して読み出しアドレスを出力することにより、アクイジションメモリ12からデータを読み出すと共に、そのデータを記録部14に出力する(ステップS12)。この時、メモリ上書き検出部15が取得する読み出しアドレスも更新される。そして、記録部14は、記録データ管理部13によって読み出されたデータをハードディスク等に保存する(ステップS13)。ここで、表示部16は、図9のフローチャートに記載されていない非同期動作により、計測されたデータを図10(a)に示すように波形化して表示している。この図10(a)に示すように、表示画面にはデータの記録中を示すインジケータが点滅表示される。
メモリ上書き検出部15は、書き込みアドレス及び読み出しアドレスを基に、アクイジションメモリ12にてバッファオーバーランが発生したか否かを判定し(ステップS14)、バッファオーバーランは発生していないと判定した場合(No)、計測中断信号及びバッファオーバーラン通知信号の出力は行わない。すなわち、この場合はステップS10の処理に戻り、連続的に信号計測(A/D変換)、アクイジション、記録処理を繰り返す。
一方、ステップS14において、メモリ上書き検出部15は、バッファオーバーランが発生したと判定した場合(Yes)、つまり計測するサンプルレートが高速になり、書き込みアドレスが読み出しアドレスに追いつき、データの上書きが発生した場合、計測中断信号を計測部11に出力することにより、計測部11に対してこれ以上アクイジションメモリ12への更新(書き込み)が行われないように計測の中断を指示する(ステップS15)。また、この時、メモリ上書き検出部15から表示部16にバッファオーバーラン通知信号が出力される。
表示部16は、バッファオーバーラン通知信号が入力されると、図10(b)に示すように、表示画面上にバッファオーバーランの発生を知らせるためのメッセージダイアログを表示する(ステップS16)。この時、アクイジションメモリ12上には、約1周分のデータが残されているため、記録データ管理部13は残されたデータを読み出して記録部14に出力し、記録部14は最終データまで記録処理を継続した後、記録処理を終了する(ステップS17)。
竹澤茂、他3名、「高速ロングメモリディジタルオシロスコープ"Signal Explorer DL7100"」、横河技報、横河電機株式会社、2000年、第44巻、第1号、p.15-18
上記のような従来の記録装置10では、記録処理に対して計測するサンプルレートが十分に遅い場合には連続的なデータの記録が可能であるが、計測するサンプルレートが高速になったり、計測する入力信号のチャネル数が増えてデータ量が多くなったり、また、記録装置自体のCPU負荷によって記録処理が間に合わなくなる場合はバッファオーバーランが発生する。このため、ユーザはバッファオーバーランが発生してから初めて連続的な記録ができないことを認識するため、長い時間が経過してからバッファオーバーランが発生するような場合は、大きな時間的及びコスト的な損失が発生してしまう。
また、上記従来技術では、オールインワンの記録装置10を例示したが、PCと計測器とを通信ケーブル等で接続し、計測器にてアクイジションしたデータをPCに送信して、PC側でハードディスクへのデータの記録及びモニタでの表示を行うような計測システムの場合は、記録処理が間に合うようなサンプルレートであっても、通信回線状況でパフォーマンスが低下し、バッファオーバーランが発生するケースがある。この時、ユーザはPCの表示画面上にバッファオーバーランの発生を知らせるメッセージダイアログが表示されるまで、バッファオーバーランの発生を予測することができず、非常に信頼性の低いシステムとなってしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、アクイジションメモリにおけるバッファオーバーランの発生を事前に予測することができ、時間的及びコスト的な損失の発生を防止して信頼性の向上を図ることの可能な記録装置及び計測システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、記録装置に係る第1の解決手段として、外部入力されるアナログ信号をデジタル変換して得られるデジタルデータを、アクイジションメモリへの書き込み動作及び読み出し動作を介して所定の記録媒体に記録する記録装置であって、前記アクイジションメモリに対する前記デジタルデータの書き込みアドレス及び読み出しアドレスに基づいて、前記アクイジションメモリ内における読み出し未完了のデータ量を示す残り記録データ量を算出し、予め設定されている前記アクイジションメモリの有効メモリ量に対する前記残り記録データ量の比率を前記デジタルデータの書き込み動作に対する読み出し動作の追従状態を示す記録余裕度として演算する演算処理手段と、前記演算処理手段にて演算された前記記録余裕度を表示する表示手段と、を具備することを特徴とする。
また、記録装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記演算処理手段は、前記アクイジションメモリに対する前記デジタルデータの書き込みアドレス及び読み出しアドレスに基づいて、前記アクイジションメモリ内における読み出し未完了のデータ量を示す残り記録データ量を算出するアドレス監視手段と、予め設定されている前記アクイジションメモリの有効メモリ量を記憶している有効メモリ量記憶手段と、前記有効メモリ量に対する前記残り記録データ量の比率を前記記録余裕度として算出する記録余裕度算出手段と、を備えることを特徴とする。
また、記録装置に係る第3の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、前記表示手段は、前記記録余裕度に応じて、前記記録媒体に対する書き込み制御が優先されるように自己の画像表示処理の負荷を軽減することを特徴とする。
また、記録装置に係る第4の解決手段として、上記第2の解決手段において、前記アドレス監視手段は、前記デジタルデータの書き込みアドレス及び読み出しアドレスに基づいて、前記アクイジションメモリにおいて書き込みデータによる読み出し未完了データの上書きが発生したか否かを判定し、前記上書きが発生した場合はその旨を前記表示手段に通知し、前記表示手段は、前記アドレス監視手段から前記上書きが発生した旨の通知を受けた場合に、前記アクイジションメモリにおいて上書きが発生した旨を表示することを特徴とする。
また、記録装置に係る第5の解決手段として、上記第1〜第4のいずれかの解決手段において、外部入力されるアナログ信号をデジタル変換すると共に、当該デジタル変換によって得られるデジタルデータの書き込みアドレスを生成して前記アクイジションメモリへの書き込み動作を行うデータ書き込み手段と、前記読み出しアドレスを生成してアクイジションメモリに対する読み出し動作を行うデータ読み出し手段と、前記データ読み出し手段によって読み出されたデジタルデータを所定の記録媒体に記録する記録手段と、を具備することを特徴とする。
さらに、本発明では、計測システムに係る解決手段として、アクイジションメモリと、外部入力されるアナログ信号をデジタル変換して得られるデジタルデータの前記アクイジションメモリへの書き込み動作を行うデータ書き込み手段とを備える計測装置と、前記計測装置と通信接続されていると共に、前記計測装置のアクイジションメモリに対する読み出し動作を行うデータ読み出し手段と、当該データ読み出し手段によって読み出されたデジタルデータを所定の記録媒体に記録する記録手段とを備える情報処理装置とから構成される計測システムであって、前記計測装置は、前記アクイジションメモリに対する前記デジタルデータの書き込みアドレス及び読み出しアドレスに基づいて、前記アクイジションメモリ内における読み出し未完了のデータ量を示す残り記録データ量を算出し、予め設定されている前記アクイジションメモリの有効メモリ量に対する前記残り記録データ量の比率を前記デジタルデータの書き込み動作に対する読み出し動作の追従状態を示す記録余裕度として演算し、当該演算結果を前記情報処理装置に送信する演算処理手段を備え、前記情報処理装置は、前記計測装置から送信される前記記録余裕度を表示する表示手段を備えることを特徴とする。
本発明では、アクイジションメモリに対するデジタルデータの書き込みアドレス及び読み出しアドレスに基づいて、前記デジタルデータの書き込み動作に対する読み出し動作の追従状態を示す記録余裕度を演算し、この記録余裕度を表示手段によって表示する。アクイジションメモリにおけるバッファオーバーラン(つまり書き込みデータによる読み出し未完了データの上書き)の発生は、書き込み動作に対する読み出し動作の追従状態から予測することができる。例えば、バッファオーバーランの発生直前では、書き込み動作に対して読み出し動作は追従しきれず、書き込み動作が読み出し動作に追いつくような状態となる。すなわち、このような書き込み動作に対する読み出し動作の追従状態を示す記録余裕度を表示することにより、ユーザはリアルタイムに書き込み動作に対する読み出し動作の追従状態を知ることができ、バッファオーバーランの発生を予測できるようになる。従って、本発明によれば、アクイジションメモリにおけるバッファオーバーランの発生を事前に予測することができ、時間的及びコスト的な損失の発生を防止して信頼性の向上を図ることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明に係る記録装置及び計測システムの一実施形態について説明する。
〔記録装置〕
図1は、本実施形態に係る記録装置20の構成ブロック図である。なお、図1において、図7と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。図1に示すように、本実施形態に係る記録装置20は、計測部(データ書き込み手段)11、アクイジションメモリ12、記録データ管理部(データ読み出し手段)13、記録部(記録手段)14、メモリ上書き検出部(アドレス監視手段)15a、表示部(表示手段)16a、有効メモリ量格納メモリ(有効メモリ量記憶手段)20及び記録余裕度算出部(記録余裕度算出手段)21を備えている。
この図1に示すように、本実施形態に係る記録装置20において従来の記録装置10と異なる点は、メモリ上書き検出部15(本実施形態では符号15a)及び表示部16(本実施形態では符号16a)に新たな機能が追加された点と、また、有効メモリ量格納メモリ20及び記録余裕度算出部21が新たに設けられた点である。なお、上記のメモリ上書き検出部15a、有効メモリ量格納メモリ20及び記録余裕度算出部21は、本発明における演算処理手段を構成するものである。
メモリ上書き検出部15aは、従来と同様に、計測部11から入力される書き込みアドレスと、記録データ管理部13から入力される読み出しアドレスとを基に、アクイジションメモリ12におけるデータの上書き(バッファオーバーランの発生)を検出する機能に加え、書き込みアドレス及び読み出しアドレスに基づいて、アクイジションメモリ12内における残り記録データ量dを算出し、その算出結果を記録余裕度算出部21に出力する機能を有している。ここで、残り記録データ量dとは、図2に示すように、アクイジションメモリ12の書き込みアドレスと読み出しアドレスとの間に格納されている読み出し未完了のデータ量を指している。
有効メモリ量格納メモリ20は、予め設定されているアクイジションメモリ12の有効メモリ量を格納している。ここで、有効メモリ量とは、アクイジションメモリ12において、計測部11によってサンプリングされるデータを格納するために使用可能なメモリ量を指しており、入力チャネル数等の計測条件に応じて決定されるものである。なお、本実施形態では、アクイジションメモリ12の全体のメモリ量(=M)に対して半分のメモリ量を有効メモリ量として決定し、この有効メモリ量(=M/2)が有効メモリ量格納メモリ20に格納されているものとする。
記録余裕度算出部21は、メモリ上書き検出部15aにて算出された残り記録データ量dを入力とし、有効メモリ量格納メモリ20に格納されている有効メモリ量(=M/2)に対する残り記録データ量dの比率を、アクイジションメモリ12へのデータの書き込み動作に対する読み出し動作の追従状態を示す記録余裕度Dとして算出し、その算出結果を表示部16aに出力する。表示部16aは、従来と同様に、計測したデータを波形化して表示したり、各種の設定情報やデータの記録状況等の表示、バッファオーバーランの発生を知らせるためのメッセージダイアログを表示する機能に加え、記録余裕度算出部21にて算出された記録余裕度Dを表示する機能を有している。
続いて、上記のように構成された本実施形態に係る記録装置20の記録動作について説明する。図3は、本実施形態に係る記録装置20の記録動作を表すフローチャートである。この図3に示すように、まず計測部11は、外部入力されるアナログ信号を所定のサンプルレートでA/D変換し(ステップS20)、そのデータ及び書き込みアドレスをアクイジションメモリ12に出力することにより、データをアクイジションメモリ12に書き込む(ステップS21)。この時、メモリ上書き検出部15aが取得する書き込みアドレスも更新される。
そして、記録データ管理部13は、アクイジションメモリ12に対して読み出しアドレスを出力することにより、アクイジションメモリ12からデータを読み出すと共に、そのデータを記録部14に出力する(ステップS22)。この時、メモリ上書き検出部15aが取得する読み出しアドレスも更新される。そして、記録部14は、記録データ管理部13によって読み出されたデータをハードディスク等に保存する(ステップS23)。
ここで、メモリ上書き検出部15aは、書き込みアドレス及び読み出しアドレスを基に、アクイジションメモリ12にてバッファオーバーランが発生したか否かを判定し(ステップS24)、バッファオーバーランは発生していないと判定した場合(No)、計測中断信号及びバッファオーバーラン通知信号を出力せず、書き込みアドレス及び読み出しアドレスに基づいて、アクイジションメモリ12の残り記録データ量dを算出し、その算出結果を記録余裕度算出部21に出力する(ステップS25)。
そして、記録余裕度算出部21は、有効メモリ量格納メモリ20から有効メモリ量(=M/2)を読み出し、この有効メモリ量とメモリ上書き検出部15aにて算出された残り記録データ量dとから記録余裕度を算出し、その算出結果を表示部16aに出力する(ステップS26)。なお、記録余裕度Dは、下記演算式(1)によって算出される。
D = 100 × d/(M/2) ・・・・・(1)
例えば、図4(a)に示すように、アクイジションメモリ12へのデータの書き込み動作に対して読み出し動作が正常に追従し、記録処理が十分に間に合っている状態において、有効メモリ量に対する残り記録データ量dの比率、つまり記録余裕度Dは2%と算出されたものとする。また、図4(b)に示すように、アクイジションメモリ12へのデータの書き込み動作に対して読み出し動作が遅れ(追従しきれなくなり)、記録処理の余裕がなくなりつつある状態において、記録余裕度Dは80%と算出されたものとする。
表示部16aは、図3のフローチャートに記載されていない非同期動作により、計測されたデータを波形化して表示すると共に、記録余裕度算出部21から入力される記録余裕度Dを示すインジケータを表示する(ステップS27)。図5(a)は、図4(a)の状態における画面表示例であり、記録中を表すインジケータが点滅表示されていると共に、記録余裕度D=2%を表すインジケータ(バーグラフ)が表示されている。また、図5(b)は、図4(b)の状態における画面表示例であり、記録中を表すインジケータが点滅表示されていると共に、記録余裕度D=80%を表すインジケータが表示されている。
通常、計測するサンプルレートに対して記録処理が十分間に合っている場合(書き込み動作に対して読み出し動作が余裕を持って追従している場合)は、図5(a)に示すような記録余裕度が表示され、記録装置20の処理負荷などで一時的に20〜30%の記録余裕度が表示されることもあるが、安定状態に戻ることで再度図5(a)のような表示に戻る。
そして、この場合、ステップS20の処理に戻り、連続的に信号計測(A/D変換)、アクイジション、記録処理が繰り返される。一方、ステップS24において、メモリ上書き検出部15aは、バッファオーバーランが発生したと判定した場合(Yes)、つまり計測するサンプルレートが高速になり、書き込みアドレスが読み出しアドレスに追いつき、データの上書きが発生した場合、計測中断信号を計測部11に出力することにより、計測部11に対してこれ以上アクイジションメモリ12への更新(書き込み)が行われないように計測の中断を指示する(ステップS28)。また、この時、メモリ上書き検出部15aから表示部16aにバッファオーバーラン通知信号が出力される。
表示部16aは、バッファオーバーラン通知信号が入力されると、表示画面上にバッファオーバーランの発生を知らせるためのメッセージダイアログを表示する(ステップS29)。この時、アクイジションメモリ12上には、約1周分のデータが残されているため、記録データ管理部13は残されたデータを読み出して記録部14に出力し、記録部14は最終データまで記録処理を継続した後、記録処理を終了する(ステップS30)。
以上のように、本実施形態に係る記録装置20によれば、アクイジションメモリ12へのデータの書き込み動作に対する読み出し動作の追従状態を示す記録余裕度Dを表示することにより、ユーザはリアルタイムに書き込み動作に対する読み出し動作の追従状態を知ることができ、その結果、バッファオーバーランの発生を事前に予測することができ、時間的及びコスト的な損失の発生を防止して信頼性の向上を図ることが可能となる。
なお、上述した記録装置20の動作は、CPU(Central Processing Unit)がプログラムに従ってマルチタスク処理することで実現されるものである。すなわち、記録データ管理部13、メモリ上書き検出部15a、記録余裕度算出部21、記録部14(記録媒体に対するデータの書き込み制御)、表示部16a(画像データの生成等の画像表示処理)は、CPUで動作するものである。
ここで、表示部16aにおける画像表示処理と、記録部14における記録媒体に対する書き込み制御は、CPUに大きな負荷を与えている。そこで、記録余裕度Dに応じて、記録部14における記録媒体に対する書き込み制御が優先されるように画像表示処理の負荷を軽減する機能を表示部16aに設けることにより、バッファオーバーランの発生を防止することができる。具体的には、画像表示処理の負荷を軽減する方法の一例として、(1)画面の更新周期を遅くする、(2)複数のチャネル分の波形を表示している場合、表示するチャネル数を減らした画像データを生成する、(3)表示する波形のデータ数そのものを減らして画像データを生成する、(4)複数のウインドウ(例えば、画面上段のウインドウ内に全体波形、下段のウインドウに拡大波形)を表示している場合、ウインドウの数を減らして(例えば、全体波形のみ)画像データを生成する、等が考えられる。
〔計測システム〕
次に、本実施形態に係る計測システムについて説明する。図6は、本実施形態に係る計測システムの構成ブロック図である。この図6に示すように、本実施形態に係る計測システムは、例えばデジタルオシロスコープ等の計測装置100と、この計測装置100と通信ケーブル300を介して接続された、例えばPC(Personal Computer)等の情報処理装置200とから構成されている。また、通信ケーブル300は、例えばUSB(Universal Serial Bus)ケーブルやEthernet(登録商標)ケーブル等である。
なお、図6では、計測装置100と情報処理装置200は通信ケーブル300を介して、図示しない通信制御部を通して制御、データ送受信等が行われるが、双方の関係をわかりやすくするために、内部ブロック同士を直接接続した形で図示している。
計測装置100は、計測部101、アクイジションメモリ102、メモリ上書き検出部103、有効メモリ量格納メモリ104及び記録余裕度算出部105を備えており、また、情報処理装置200は、記録データ管理部201、記録部202及び表示部203をそなえている。計測装置100における計測部101、アクイジションメモリ102、メモリ上書き検出部103、有効メモリ量格納メモリ104及び記録余裕度算出部105は、図1で説明した記録装置20における計測部11、アクイジションメモリ12、メモリ上書き検出部15a、有効メモリ量格納メモリ20及び記録余裕度算出部21と同様の機能を有している。また、情報処理装置200における記録データ管理部201、記録部202及び表示部203は、記録装置20における記録データ管理部13、記録部14及び表示部16aと同様の機能を有している。
すなわち、情報処理装置200の記録データ管理部201は、通信ケーブル300を介して読み出しアドレスを計測装置100(アクイジションメモリ102)に送信することにより、アクイジションメモリ102からデータを取得する。また、計測装置100のメモリ上書き検出部103は、計測部101から入力される書き込みアドレスと、情報処理装置200(記録データ管理部201)から送信される読み出しアドレスとに基づいて、アクイジションメモリ102におけるバッファオーバーランの発生の検出及び残り記録データ量dの算出を行う。バッファオーバーラン通知信号と記録余裕度算出部105にて算出された記録余裕度Dは、通信ケーブル300を介して情報処理装置200の表示部203に送信される。
このように、計測装置100と情報処理装置200とで構成される計測システムにおいても、図1に示したオールインワンの記録装置20と同様な構成によって、計測装置100側に設けられたアクイジションメモリ102へのデータの書き込み動作に対する読み出し動作の追従状態を示す記録余裕度Dを、情報処理装置200側で表示することが可能となる。このような計測システムにおいては、情報処理装置200側の記録処理パフォーマンスは、情報処理装置200自身のCPU性能や通信回線状況に大きく依存するため、記録余裕度Dを表示する効果はオールインワンの記録装置20と比べて大きくなる。
なお、上述した計測システムの情報処理装置200における記録データ管理部201、記録部202(記録媒体に対するデータの書き込み制御)、表示部203(画像データの生成等の画像表示処理)は、CPUで動作するものである。そこで、記録装置20と同様に、記録余裕度Dに応じて、記録部202における記録媒体に対する書き込み制御が優先されるように画像表示処理の負荷を軽減する機能を表示部203に設けることにより、バッファオーバーランの発生を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る記録装置20の構成ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る記録装置20のメモリ上書き検出部15aにて算出される残り記録データ量dに関する説明図である。 本発明の一実施形態に係る記録装置20の動作を表すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る記録装置20の動作に関する第1の補足説明図である。 本発明の一実施形態に係る記録装置20の動作に関する第2の補足説明図である。 本発明の一実施形態に係る計測システムの構成ブロック図である。 従来における記録装置10の構成ブロック図である。 アクイジションメモリ12のデータ上書き(バッファオーバーラン)に関する説明図である。 従来における記録装置10の動作を表すフローチャートである。 従来における記録装置10の動作に関する補足説明図である。
符号の説明
10、20…記録装置、11…計測部、12…アクイジションメモリ、13…記録データ管理部、14…記録部、15、15a…メモリ上書き検出部、16、16a…表示部、20…有効メモリ量格納メモリ、21…記録余裕度検出部、100…計測装置、200…情報処理装置

Claims (6)

  1. 外部入力されるアナログ信号をデジタル変換して得られるデジタルデータを、アクイジションメモリへの書き込み動作及び読み出し動作を介して所定の記録媒体に記録する記録装置であって、
    前記アクイジションメモリに対する前記デジタルデータの書き込みアドレス及び読み出しアドレスに基づいて、前記アクイジションメモリ内における読み出し未完了のデータ量を示す残り記録データ量を算出し、予め設定されている前記アクイジションメモリの有効メモリ量に対する前記残り記録データ量の比率を前記デジタルデータの書き込み動作に対する読み出し動作の追従状態を示す記録余裕度として演算する演算処理手段と、
    前記演算処理手段にて演算された前記記録余裕度を表示する表示手段と、
    を具備することを特徴とする記録装置。
  2. 前記演算処理手段は、
    前記アクイジションメモリに対する前記デジタルデータの書き込みアドレス及び読み出しアドレスに基づいて、前記アクイジションメモリ内における読み出し未完了のデータ量を示す残り記録データ量を算出するアドレス監視手段と、
    予め設定されている前記アクイジションメモリの有効メモリ量を記憶している有効メモリ量記憶手段と、
    前記有効メモリ量に対する前記残り記録データ量の比率を前記記録余裕度として算出する記録余裕度算出手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 前記表示手段は、前記記録余裕度に応じて、前記記録媒体に対する書き込み制御が優先されるように自己の画像表示処理の負荷を軽減することを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記アドレス監視手段は、前記デジタルデータの書き込みアドレス及び読み出しアドレスに基づいて、前記アクイジションメモリにおいて書き込みデータによる読み出し未完了データの上書きが発生したか否かを判定し、前記上書きが発生した場合はその旨を前記表示手段に通知し、
    前記表示手段は、前記アドレス監視手段から前記上書きが発生した旨の通知を受けた場合に、前記アクイジションメモリにおいて上書きが発生した旨を表示することを特徴とする請求項2記載の記録装置。
  5. 外部入力されるアナログ信号をデジタル変換すると共に、当該デジタル変換によって得られるデジタルデータの書き込みアドレスを生成して前記アクイジションメモリへの書き込み動作を行うデータ書き込み手段と、
    前記読み出しアドレスを生成してアクイジションメモリに対する読み出し動作を行うデータ読み出し手段と、
    前記データ読み出し手段によって読み出されたデジタルデータを所定の記録媒体に記録する記録手段と、
    を具備することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の記録装置。
  6. アクイジションメモリと、外部入力されるアナログ信号をデジタル変換して得られるデジタルデータの前記アクイジションメモリへの書き込み動作を行うデータ書き込み手段とを備える計測装置と、前記計測装置と通信接続されていると共に、前記計測装置のアクイジションメモリに対する読み出し動作を行うデータ読み出し手段と、当該データ読み出し手段によって読み出されたデジタルデータを所定の記録媒体に記録する記録手段とを備える情報処理装置とから構成される計測システムであって、
    前記計測装置は、前記アクイジションメモリに対する前記デジタルデータの書き込みアドレス及び読み出しアドレスに基づいて、前記アクイジションメモリ内における読み出し未完了のデータ量を示す残り記録データ量を算出し、予め設定されている前記アクイジションメモリの有効メモリ量に対する前記残り記録データ量の比率を前記デジタルデータの書き込み動作に対する読み出し動作の追従状態を示す記録余裕度として演算し、当該演算結果を前記情報処理装置に送信する演算処理手段を備え、
    前記情報処理装置は、前記計測装置から送信される前記記録余裕度を表示する表示手段を備える
    ことを特徴とする計測システム。
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