JP5194666B2 - 電源装置 - Google Patents

電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5194666B2
JP5194666B2 JP2007238837A JP2007238837A JP5194666B2 JP 5194666 B2 JP5194666 B2 JP 5194666B2 JP 2007238837 A JP2007238837 A JP 2007238837A JP 2007238837 A JP2007238837 A JP 2007238837A JP 5194666 B2 JP5194666 B2 JP 5194666B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output voltage
power supply
inductor
output
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007238837A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009072005A (ja
Inventor
栄治 竹上
Original Assignee
Tdkラムダ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tdkラムダ株式会社 filed Critical Tdkラムダ株式会社
Priority to JP2007238837A priority Critical patent/JP5194666B2/ja
Publication of JP2009072005A publication Critical patent/JP2009072005A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5194666B2 publication Critical patent/JP5194666B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

本発明は、電源部の出力平滑回路に任意の容量の出力コンデンサが取付けられる電源装置に関する。
従来のこの種の電源装置として、例えば特許文献1には、直流電源からの入力電圧を直流出力電圧に変換する電源部として、FETなどのスイッチング素子と、このスイッチング素子のスイッチングにより、トランスを介して伝送される入力電圧が断続的に供給されるインダクタと、このインダクタに流れる電流を平滑化する出力コンデンサとを備え、インダクタと共に出力平滑回路を構成する出力コンデンサの両端間に負荷を接続することで、この負荷に出力電圧を供給するDC−DCコンバータが開示されている。
また、この特許文献1では、電源部の出力電圧を監視して、スイッチング素子に供給する駆動信号のパルス導通幅を決定し、電源部を制御する制御部を備えている。
特開2005−304273号公報
従来の電源装置は、次のような問題点がある。
出力平滑回路を構成する出力コンデンサは、予め所定の静電容量を有するコンデンサ素子を電源装置の内部に実装している。これを受けて制御部も、予め設定された制御パラメータを含む所望の伝達関数を持つフィルタに基づき、出力電圧の検出レベルを入力として、最適な応答特性で所望の出力電圧が得られるような操作量を算出し、この操作量に見合うパルス導通幅の駆動信号を、スイッチング素子に供給するようになっている。
しかし、実際に電源装置を利用するに際して、負荷を流れる出力電流が急変した場合であっても、出力電圧が緩やかに変化するように、ユーザが任意の容量のコンデンサを、電源装置の外部で負荷と並列に接続する場合もあり得る。こうなると、制御部は出力コンデンサの容量が変化したのを正確に把握できないので、予め設定した制御パラメータのままでは、最適な応答特性でスイッチング素子に適切なパルス導通幅の駆動信号を供給できない懸念を生じる。
そこで本発明は、こうした問題に鑑み、出力コンデンサの容量が変動する場合であっても、制御部がこれを正しく把握することができる電源装置を提供することをその第1の目的とする。
また本発明の第2の目的は、最適な応答特性でスイッチング素子に適切なパルス導通幅の駆動信号を供給できる電源装置を提供することにある。
本発明は、上記第1の目的を達成するために、インダクタおよび出力コンデンサからなる出力平滑回路を備え、スイッチング素子のスイッチングにより、前記インダクタに入力電圧を断続的に供給すると共に、前記インダクタに流れる電流を前記出力コンデンサで平滑して、前記出力コンデンサの両端間に接続可能な負荷に出力電圧を供給する電源部と、前記出力電圧を監視して、前記スイッチング素子に供給する駆動信号のパルス導通幅を決定し、前記電源部を制御する制御部とを備えた電源装置において、前記制御部は、起動時に、前記出力電圧と前記インダクタに流れるインダクタ電流を監視し、前記出力電圧が立ち上がるときの所定期間における開始時点の前記出力電圧と終了時点の前記出力電圧との電圧値の差と、前記所定期間中の前記インダクタ電流の平均値とにより、前記出力コンデンサの容量を推定する容量推定器を備えた構成としている。
また、第1の目的を達成するために、インダクタおよび出力コンデンサからなる出力平滑回路を備え、スイッチング素子のスイッチングにより、前記インダクタに入力電圧を断続的に供給すると共に、前記インダクタに流れる電流を前記出力コンデンサで平滑して、前記出力コンデンサの両端間に接続可能な負荷に出力電圧を供給する電源部と、前記出力電圧を監視して、前記スイッチング素子に供給する駆動信号のパルス導通幅を決定し、前記電源部を制御する制御部とを備えた電源装置において、前記制御部は、前記入力電圧と前記出力電圧を監視し、所定期間後の前記入力電圧および前記出力電圧の各値と、前記駆動信号のデューティとにより、前記所定期間中の前記インダクタに流れるインダクタ電流の平均値を推定し、このインダクタ電流の平均値と、前記所定期間における前記出力電圧の変動値とにより、前記出力コンデンサの容量を推定する容量推定器を備えた構成を採用してもよい。
何れの場合も、前記制御部は、監視した前記出力電圧の検出レベルを入力として、制御パラメータを含む所望の伝達関数を持つフィルタにより、前記電源部が所望の出力電圧を生成するための操作量を算出する操作量算出部と、前記操作量に応じた前記パルス導通幅の駆動信号を、前記スイッチング素子に供給する駆動信号生成部とを備え、前記推定した前記出力コンデンサの容量に応じて、前記制御パラメータの値を可変するかまたは前記フィルタの構成を変えることで、前記伝達関数を可変する構成とするのが好ましい。
請求項1の発明によれば、例えば出力電圧の立上がり時を利用して、出力電圧とインダクタ電流を監視する容量推定器が、出力電圧が立ち上がるときの所定期間における開始時点の出力電圧と終了時点の前記出力電圧との電圧値の差と、所定期間中のインダクタ電流の平均値とを決定することで、そこから出力コンデンサの容量を推定することができる。そのため、出力コンデンサの容量が変動する場合であっても、制御部に備えた容量推定器が出力電圧とインダクタ電流を監視することで、これを正しく把握することが可能になる。
請求項2の発明によれば、例えば出力電圧の立上がり時を利用して、入力電圧と出力電圧を監視する容量推定器が、所定期間後の入力電圧および出力電圧の各値と、スイッチング素子に供給した駆動信号のデューティとにより、所定期間中のインダクタ電流の平均値を推定し、この所定期間中のインダクタ電流の平均値と、所定期間における出力電圧の変動値とを決定することで、そこから出力コンデンサの容量を推定することができる。そのため、出力コンデンサの容量が変動する場合であっても、制御部に備えた容量推定器が入力電圧と出力電圧を監視することで、これを正しく把握することが可能になる。
請求項3の発明によれば、推定した出力コンデンサの容量に応じて、操作量算出部に記憶される制御パラメータの値を可変するかまたはフィルタの構成を変えることで、伝達関数を適切に変更することができるので、この制御パラメータを含む所望の伝達関数を持つフィルタから算出された操作量を受けて、駆動信号生成部が最適な応答特性でスイッチング素子に適切なパルス導通幅の駆動信号を供給することが可能になる。
以下、本発明における電源装置の好ましい一実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
同図において、1は電源装置の入力端子2A,2B間に直流入力電圧Viを供給する直流電源、3はこの入力電圧Viを出力電圧Voに変換して、出力端子4A,4B間から負荷5に供給する電源部である。なお、ここでの負荷5は、一定の出力電流Ioを発生する電流源として等価的に示されている。
電源部3は、入力電圧Viよりも低い出力電圧Voを負荷5に供給する非絶縁の降圧型コンバータとして、整流および転流用の各スイッチング素子11,12と、これらの各スイッチング素子11,12のスイッチングにより生じる電流を平均化する出力平滑回路としてのチョークコイル13および出力コンデンサ14と、を備えている。そして、各スイッチング素子11,12には後述するPWM信号発生器24からのパルス駆動信号が交互に与えられ、整流用スイッチング素子11がオン,転流用スイッチング素子12がオフしている時には、入力電圧Viと出力電圧Voとの差電圧がチョークコイル13に印加され、直流電源1から整流用スイッチング素子11を通してチョークコイル13や負荷5に電力が供給されると共に、整流用スイッチング素子11がオフ,転流用スイッチング素子12がオンしている時には、チョークコイル13の両端間電圧が出力電圧Voと等しくなり、それまでチョークコイル13に蓄えられていたエネルギーが、出力コンデンサ14および負荷5に送り出される。こうして、各スイッチング素子11,12のスイッチングにより、インダクタであるチョークコイル13に入力電圧Viが断続的に供給され、当該チョークコイル13がエネルギーの蓄積と放出を繰り返すと共に、チョークコイル13に流れるインダクタ電流iLが出力コンデンサ14で平滑され、この出力コンデンサ14の両端間に接続した負荷5に、出力電圧Voが供給されるようになっている。
21は、電源部3の動作を制御する制御部としてのディジタルシグナルプロセッサ(DSP)である。このDSP21は、A/D変換器22と、PWM(パルス幅変調)制御器23と、PWM信号発生器24と、容量推定器25と、キャリア波生成手段26とを内蔵している。A/D変換器22は、アナログ信号である入力端子4A,4B間に発生する出力電圧Voの他に、入力端子2A,2B間に発生する入力電圧Viであるか、さもなければインダクタ電流iLの何れかを、DSP21の内部で処理可能なディジタル信号に変換するものである。PWM制御器23は、出力電圧Voに応じたA/D変換器22からのディジタル検出信号と、図示しない基準電源で生成された基準電圧Vrefとを入力として、内蔵する一乃至複数の制御パラメータを含む所望の伝達関数を持つフィルタ(図示せず)により、電源部3が所望の出力電圧Voを生成するための操作量uを算出する操作量算出部としての機能を備えている。駆動信号生成部としてのPWM信号発生器24は、前記PWM制御器23で算出された操作量uと、キャリア波生成手段26で生成される固定周期の鋸波との比較により、操作量uに応じたパルス導通幅の駆動信号をそれぞれ生成して、これをスイッチング素子11,12のゲートに供給するものである。
容量推定器25は、A/D変換器22で得られた出力電圧Voやインダクタ電流iLの各ディジタル検出信号から、所定期間ΔTにおける出力電圧Voの変動値ΔVoと、所定期間ΔT中のインダクタ電流iLの平均値iLaveとを決定することで、出力コンデンサ14の容量を推定するものである。この場合に容量推定器25は、出力電圧Voの電圧レベルと、インダクタ電流iLの電流レベルを監視する機能を必要とする。
また別な例として、容量推定器25は、所定期間ΔT後の入力電圧Viおよび出力電圧Voの各値と、所定期間ΔT中における駆動信号のデューティの平均値とにより、所定期間ΔT中のインダクタ電流iLの平均値iLaveを推定し、この推定したインダクタ電流iLの平均値iLaveと、所定期間ΔTにおける出力電圧Voの変動値ΔVoとにより、出力コンデンサ14の容量を推定する構成としてもよい。この場合に容量推定器25は、入力電圧Viの電圧レベルと、出力電圧Voの電圧レベルを監視する機能を必要とするが、インダクタ電流iLの電流レベルを監視する必要はない。また、駆動信号のデューティは、PWM制御器33で算出された操作量uと、キャリア波生成手段35から発生する鋸波の振幅の各情報を容量推定器25が取り込めば、容易に導くことができる。
そして上記何れの場合も、容量推定器25が出力コンデンサ14の容量を推定すると、この推定した結果に基づき、制御系の定数としてPWM制御器23に記憶された制御パラメータの値を書き替えるかまたはフィルタの構成を変えることで、伝達関数を可変することで、出力コンデンサ14の容量変動に対応して制御系を最適化できるようになっている。
なお、電源部3の変形例として、図1では非絶縁の降圧型コンバータの回路構成を示しているが、他の非絶縁または絶縁型のコンバータを採用してもよい。例えば絶縁型のコンバータとして、フォワード型,プッシュ・プル型,ハーフブリッジ型,フルブリッジ型など、各種回路構成の電源部3を代わりに用いることが可能である。
次に、上記構成における作用を説明する。先ず、定常時における電源部3の動作を説明すると、各スイッチング素子11,12には後述するPWM信号発生器24からのパルス駆動信号が交互に与えられ、整流用スイッチング素子11がオン,転流用スイッチング素子12がオフしている時には、入力電圧Viと出力電圧Voとの差電圧がチョークコイル13に印加され、直流電源1から整流用スイッチング素子11を通してチョークコイル13や負荷5に電力が供給されると共に、整流用スイッチング素子11がオフ,転流用スイッチング素子12がオンしている時には、チョークコイル13の両端間電圧が出力電圧Voと等しくなり、それまでチョークコイル13に蓄えられていたエネルギーが、出力コンデンサ14および負荷5に送り出される。
一方、電源装置の起動時における動作を、図2の波形図を参照しながら説明する。この図2には、電源装置の起動直後における出力電圧Voと、インダクタ電流iLと、操作量uの電圧レベルがそれぞれ示されている。
電源装置を起動させるために、入力端子2A,2B間に直流入力電圧Viが供給され、DSP21としての動作が開始すると、図2に示すような操作量uが、PWM制御器23からPWM信号発生器24に与えられる。これを受けてPWM信号発生器24は、PWM制御器23からの操作量uの電圧レベルが、キャリア波生成手段26で生成される鋸波の電圧レベルを越えると、整流用スイッチング素子11がオンし、転流用スイッチング素子12がオフするようなパルス駆動信号を生成出力し、逆に操作量uの電圧レベルが、キャリア波生成手段26からの鋸波の電圧レベルを越えない場合は、整流用スイッチング素子11がオフし、転流用スイッチング素子12がオンするようなパルス駆動信号を生成出力する。これにより、チョークコイル13を通して出力コンデンサ14に充電電流が流れ、チョークコイル13に一定のインダクタ電流iLが流れると共に、出力コンデンサ14の両端間電圧すなわち出力電圧Voが徐々に上昇する。
ここで容量推定器25は、出力電圧Voが一方的に上昇している所定期間ΔT中に、A/D変換器22を通じて出力電圧Voやインダクタ電流iLの各ディジタル検出信号を取り込み、所定期間ΔTの開始時点と終了時点における各出力電圧Voの差から求められる出力電圧Voの変動値ΔVoと、所定期間ΔT中に取り込んだ各インダクタ電流iLの平均値iLaveとをそれぞれ算出し、次の式によって出力コンデンサ14の容量Cを推定する。
Figure 0005194666
なお、上記式において、インダクタ電流iLの平均値iLaveを算出決定する代わりに、実際の出力コンデンサ14への充電電流を、インダクタ電流iLと出力電流Ioとの差から算出してもよい。その場合の出力コンデンサ14の容量Cは、次の式で推定できる。
Figure 0005194666
この場合は、所定期間ΔTにおいて、容量推定器25がインダクタ電流iLと出力電流Ioをそれぞれ監視できるように、インダクタ電流iLと出力電流Ioの各ディジタル検出信号をA/D変換器22から容量推定器25に送り出せばよい。
また上述した容量推定器25の別な例では、出力電圧Voが一方的に上昇している所定期間ΔT中に、A/D変換器22を通じて入力電圧Viと出力電圧Voの各ディジタル検出信号を取り込む。それと共に容量推定器25は、PWM制御器33で算出された操作量uと、キャリア波生成手段35から発生する鋸波の振幅の各情報を取り込み、所定期間ΔT中における駆動信号のデューティDの平均値Daveを算出する。ここでのデューティDは、鋸波の一周期ひいては各スイッチング素子11,12に供給するパルス駆動信号の一周期に対する整流用スイッチング素子11のオン期間の時比率である。そして、この場合の容量推定器25は、次の式によってインダクタ電流iLを直接監視することなく、その平均値iLaveを算出決定する。
Figure 0005194666
上記数3によってインダクタ電流iLの平均値iLaveを算出できれば、後は数1の関係式を用いて、容量推定器25が出力コンデンサ14の容量Cを推定することができる。
こうして、容量推定器25が出力コンデンサ14の容量Cを推定すると、この推定した結果がPWM制御器23に送り出される。PWM制御器23は、容量推定器25で推定された出力コンデンサ14の容量Cに応じて、制御パラメータを最適な値に書き替えるかまたはフィルタの構成を変えることで、伝達関数を可変し、以後定常時には、この制御パラメータを含む所望の伝達関数を持つフィルタによって、出力電圧Voが安定化する操作量uを算出する。
以上のように本実施例では、チョークコイル13および出力コンデンサ14からなる出力平滑回路を備え、スイッチング素子11,12のスイッチングにより、チョークコイル13に入力電圧Viを断続的に供給すると共に、チョークコイル13に流れるインダクタ流iLを出力コンデンサ14で平滑して、この出力コンデンサ14の両端間に接続可能な負荷5に出力電圧Voを供給する電源部3と、出力電圧Voを監視してすることにより、スイッチング素子11,12に供給する駆動信号のパルス導通幅を決定し、電源部3を制御する制御部としてのDSP21を備えた電源装置において、DSP21は、出力電圧Voとチョークコイル13に流れるインダクタ電流iLを監視し、所定期間ΔTにおける出力電圧Voの変動値ΔVoと、所定期間ΔT中のインダクタ電流iLの平均値iLaveとにより、出力コンデンサ14の容量を推定する容量推定器25を備えている。
こうすると、例えば出力電圧Voの立上がり時を利用して、出力電圧Voとインダクタ電流iLを監視する容量推定器25が、所定期間ΔTにおける出力電圧Voの変動値ΔVoと、所定期間ΔT中のインダクタ電流iLの平均値iLaveとを決定することで、そこから出力コンデンサ14の容量を推定することができる。そのため、ユーザ側で出力コンデンサ14の容量を変動させた場合であっても、DSP21に備えた容量推定器25が出力電圧Voとインダクタ電流iLを監視することで、これを正しく把握することが可能になる。
また別な例として、容量推定器25は、入力電圧Viと出力電圧Voを監視し、所定期間ΔT後の入力電圧Viおよび出力電圧Voの各値と、駆動信号のデューティDの平均値Daveとにより、所定期間ΔT中のチョークコイル13に流れるインダクタ電流iLの平均値iLaveを推定し、このインダクタ電流iLの平均値iLaveと、所定期間ΔTにおける出力電圧Voの変動値ΔVoとにより、出力コンデンサ14の容量を推定する構成であってもよい。
この場合は、例えば出力電圧Voの立上がり時を利用して、入力電圧Viと出力電圧Voを監視する容量推定器25が、所定期間ΔT後の入力電圧Viおよび出力電圧Voの各値と、スイッチング素子11,12に供給した駆動信号のデューティDの平均値Daveとにより、所定期間ΔT中のインダクタ電流iLの平均値iLaveを推定し、この所定期間ΔT中のインダクタ電流iLの平均値iLaveと、所定期間ΔTにおける出力電圧Voの変動値ΔVoとを決定することで、そこから出力コンデンサ14の容量を推定することができる。そのため、出力コンデンサ14の容量が変動する場合であっても、DSP21に備えた容量推定器25が入力電圧Viと出力電圧Voを監視することで、これを正しく把握することが可能になる。
またDSP21は、監視した出力電圧Voの検出レベルを入力として、制御パラメータを含む所望の伝達関数を持つフィルタにより、電源部3が所望の出力電圧Voを生成するための操作量uを算出する操作量算出部としてのPWM制御器23と、操作量uに応じた前記パルス導通幅の駆動信号を、スイッチング素子11,12に供給する駆動信号生成部としてのPWM信号発生器24を備え、推定した出力コンデンサ14の容量に応じて、制御パラメータの値を可変するかまたは前記フィルタの構成を変えることで、伝達関数を可変する構成としている。
こうすると、推定した出力コンデンサ14の容量に応じて、PWM制御器23に記憶される制御パラメータの値を可変するかまたはフィルタの構成を変えることで、伝達関数を適切に変更することができるので、この制御パラメータを含む所望の伝達関数を持つフィルタから算出された操作量uを受けて、PWM信号発生器24が最適な応答特性でスイッチング素子11,12に適切なパルス導通幅の駆動信号を供給することが可能になる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実施が可能である。図1に示す電源装置の回路構成はあくまでも一例に過ぎず、同等の機能を実現する別な回路構成を採用してもよいことは勿論である。例えば、DSP21に代わって、アナログ信号をそのまま演算処理する制御部を用いてもよい。
本発明の一実施形態における電源装置の回路構成図である。 図1の回路構成における起動直後の各部の動作波形図である。
符号の説明
3 電源部
11,12 スイッチング素子
13 チョークコイル(インダクタ)
14 出力コンデンサ
21 制御部(DSP)
23 PWM制御器(操作量算出部)
24 PWM信号発生器(駆動信号生成部)
25 容量推定器

Claims (3)

  1. インダクタおよび出力コンデンサからなる出力平滑回路を備え、スイッチング素子のスイッチングにより、前記インダクタに入力電圧を断続的に供給すると共に、前記インダクタに流れる電流を前記出力コンデンサで平滑して、前記出力コンデンサの両端間に接続可能な負荷に出力電圧を供給する電源部と、
    前記出力電圧を監視して、前記スイッチング素子に供給する駆動信号のパルス導通幅を決定し、前記電源部を制御する制御部とを備えた電源装置において、
    前記制御部は、起動時に、前記出力電圧と前記インダクタに流れるインダクタ電流を監視し、前記出力電圧が立ち上がるときの所定期間における開始時点の前記出力電圧と終了時点の前記出力電圧との電圧値の差と、前記所定期間中の前記インダクタ電流の平均値とにより、前記出力コンデンサの容量を推定する容量推定器を備えたことを特徴とする電源装置。
  2. インダクタおよび出力コンデンサからなる出力平滑回路を備え、スイッチング素子のスイッチングにより、前記インダクタに入力電圧を断続的に供給すると共に、前記インダクタに流れる電流を前記出力コンデンサで平滑して、前記出力コンデンサの両端間に接続可能な負荷に出力電圧を供給する電源部と、
    前記出力電圧を監視して、前記スイッチング素子に供給する駆動信号のパルス導通幅を決定し、前記電源部を制御する制御部とを備えた電源装置において、
    前記制御部は、前記入力電圧と前記出力電圧を監視し、所定期間後の前記入力電圧および前記出力電圧の各値と、前記駆動信号のデューティとにより、前記所定期間中の前記インダクタに流れるインダクタ電流の平均値を推定し、このインダクタ電流の平均値と、前記所定期間における前記出力電圧の変動値とにより、前記出力コンデンサの容量を推定する容量推定器を備えたことを特徴とする電源装置。
  3. 前記制御部は、監視した前記出力電圧の検出レベルを入力として、制御パラメータを含む所望の伝達関数を持つフィルタにより、前記電源部が所望の出力電圧を生成するための操作量を算出する操作量算出部と、
    前記操作量に応じた前記パルス導通幅の駆動信号を、前記スイッチング素子に供給する駆動信号生成部とを備え、
    前記推定した前記出力コンデンサの容量に応じて、前記制御パラメータの値を可変するかまたは前記フィルタの構成を変えることで、前記伝達関数を可変する構成としたことを特徴とする請求項1または2記載の電源装置。
JP2007238837A 2007-09-14 2007-09-14 電源装置 Active JP5194666B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007238837A JP5194666B2 (ja) 2007-09-14 2007-09-14 電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007238837A JP5194666B2 (ja) 2007-09-14 2007-09-14 電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009072005A JP2009072005A (ja) 2009-04-02
JP5194666B2 true JP5194666B2 (ja) 2013-05-08

Family

ID=40607683

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007238837A Active JP5194666B2 (ja) 2007-09-14 2007-09-14 電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5194666B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5278817B2 (ja) * 2009-04-28 2013-09-04 富士電機株式会社 スイッチング電源装置
JP5669465B2 (ja) * 2010-07-08 2015-02-12 キヤノン株式会社 電源回路

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02271266A (ja) * 1989-04-13 1990-11-06 Mitsubishi Electric Corp コンデンサ静電容量測定回路
JP3265046B2 (ja) * 1993-03-31 2002-03-11 カルソニックカンセイ株式会社 コンデンサの容量算出方法及びコンデンサの容量算出装置
JP3708086B2 (ja) * 2003-03-18 2005-10-19 Tdk株式会社 スイッチング電源装置用制御装置及びスイッチング電源装置
JP2006166542A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd キャパシタへの充電装置
JP2007124874A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Toshiba Corp 電源制御方法および電源装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009072005A (ja) 2009-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101176179B1 (ko) 전압 변환 모드 제어 장치 및 그 제어 방법
JP4678215B2 (ja) スイッチング電源装置
JP6075462B2 (ja) 力率改善回路
JP4899547B2 (ja) スイッチング電源
JP4241852B2 (ja) 電力変換回路及びその駆動方法並びに駆動装置
US20050168198A1 (en) Predictive digital current controllers for switching power converters
US8213200B2 (en) Switching power supply apparatus
JP2007124874A (ja) 電源制御方法および電源装置
JP4854556B2 (ja) 電源装置
JP5038841B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2019068675A (ja) 交流−直流変換装置
JP2016140168A (ja) 電圧変換装置及び電圧変換方法
JPH08289535A (ja) Dc/dcコンバータ
JP2011024305A (ja) 並列駆動電源装置
JP5194665B2 (ja) 電源装置
JP5194666B2 (ja) 電源装置
JP2008067591A (ja) インバータ装置及びインバータ装置のオンデューティ設定手段の設計方法
JP2006242742A (ja) 直流電源装置
JP6395318B2 (ja) スイッチング電源装置
JP4039362B2 (ja) 直流変換装置
EP3335307B1 (en) Device and method for processing an inductor current
JP5239917B2 (ja) 力率改善コンバータおよび力率改善コンバータ制御器
WO2007086287A1 (ja) 電源装置
JP4966252B2 (ja) スイッチング電源装置
JP7355686B2 (ja) 制御装置及びそれを有する電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120501

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120625

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130121

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5194666

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150