JP5194593B2 - 耐火鋼のガスシールドアーク溶接用フラックス入り溶接ワイヤ - Google Patents
耐火鋼のガスシールドアーク溶接用フラックス入り溶接ワイヤInfo
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Description
(1) 鋼製外皮内にフラックスを充填してなる耐火鋼のガスシールドアーク溶接用フラックス入り溶接ワイヤにおいて、
溶接ワイヤ中に金属として含有する成分は、溶接ワイヤ全体として、質量%で、C:0.002〜0.2%、Si:0.005〜1%(充填フラックス中のSiO2を除く。)、Mn:0.1〜2.5%、P:0.02%以下、S:0.01%以下、Al:0.001〜0.2%(充填フラックス中のAl2O3を除く。)、N:0.001〜0.015%を含有し、さらに、Mo:0.01〜2%、W:0.01〜2%、Nb:0.005〜0.1%、V:0.005〜0.5%、Ta:0.005〜0.5%、Ti:0.005〜0.5%(充填フラックス中のTiO2を除く。)の1種または2種以上を含有し、さらに、下記(1)式で示されるNb当量(Nbeq.)が0.084〜0.2%であり、残部がFeおよび不可避不純物からなる成分組成を有し、
かつ、前記鋼製外皮は、外皮全質量に対する質量%で、C:0.002〜0.2%、Si:0.005〜1%、Mn:0.1〜2.5%、P:0.02%以下、S:0.01%以下、Al:0.001〜0.1%、N:0.001〜0.015%、Mo:2%以下(0%を含む。)、W:2%以下(0%を含む。)、Nb:0.1%以下(0%を含む。)、V:0.5%以下(0%を含む。)、Ta:0.5%以下(0%を含む。)、Ti:0.2%以下(0%を含む。)を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなる成分組成を有し、
前記充填フラックスは、ワイヤ全質量に対する質量%で、CaF2:5%以下(0%を含む。)、TiO2:15%以下(0%を含む。)、SiO2:2%以下(0%を含む。)、ZrO2:2%以下(0%を含む。)、Al2O3:2%以下(0%を含む。)を含有し、さらに、上記、CaF2、TiO2、SiO2、ZrO2、Al2O3の含有量の合計が、0.5〜20%であり、残部が金属粉および不可避不純物からなる成分組成を有することを特徴とする、耐火鋼のガスシールドアーク溶接用フラックス入り溶接ワイヤ。
Nbeq.=Nb%+V%/5+Mo%/10+W%/10+Ta%/5
+Ti%/5 ・・・・・・・・・・・・・・(1)
ただし、Nb%、Mo%、W%、Ta%、Ti%は、それぞれ、溶接ワイヤ中に含有する各成分の質量%を示す。
(2) 溶接ワイヤ中に金属として含有する成分はさらに、ワイヤ全体として、質量%で、Cr:0.01〜3%、Ni:0.01〜3%、Cu:0.01〜1.5%、Co:0.01〜6%、B:0.0005〜0.015%の1種または2種以上を、鋼製外皮と充填フラックスの一方または両方に含有することを特徴とする、上記(1)に記載の耐火鋼のガスシールドアーク溶接用フラックス入り溶接ワイヤ。
(3) 溶接ワイヤ中に金属として含有する成分はさらに、ワイヤ全体として、質量%で、Ca:0.0002〜0.1%(充填フラックス中のCaF2を除く。)、Mg:0.0002〜1%、REM:0.0002〜1%の1種または2種以上を、鋼製外皮と充填フラックスの一方または両方に含有することを特徴とする、上記(1)または(2)に記載の耐火鋼のガスシールドアーク溶接用フラックス入り溶接ワイヤ。
Nbeq.=Nb%+V%/5+Mo%/10+W%/10+Ta%/5・・・(2)
ただし、Nb%、Mo%、W%、Ta%は、それぞれ、溶接ワイヤ中に含有する各成分の質量%を示す。
Nbeq.=Nb%+V%/5+Mo%/10+W%/10+Ta%/5
+Ti%/5 ・・・・・・・・・・・・・・(1)
ただし、Nb%、Mo%、W%、Ta%、Ti%は、それぞれ、溶接ワイヤ中に含有する各成分の質量%を示す。
Cは、溶接金属中に適正量含有させることにより、焼入性向上による組織微細化や炭化物の形成効果を通して、室温および高温での強度確保に有効な元素であるが、溶接金属の靭性を劣化させる元素でもあり、溶接金属中の含有量を厳密に制御する必要性があるため、鋼製外皮における含有量を限定する。鋼製外皮中のC含有量が0.002%未満では溶接金属中のC量が過小となり、室温強度、高温強度の確保が困難となる。一方、鋼製外皮中のC含有量が0.2%超になると、溶接金属の靭性が大きく劣化するため、本発明においては、鋼製外皮中のC含有量は、0.0002〜0.2%とする。
Siは、溶接金属中に適正量含有させることにより、焼入性向上による組織微細化や固溶強化効果を通して、室温および高温での強度確保に有効な元素であるが、適正量を確実に溶接金属中に含有させる必要がある元素であるために、鋼製外皮中の含有量を限定する。鋼製外皮中のSi量が0.005%未満では上記効果が十分発現されず、また、1%超では溶接金属が過度に硬化したり、靭性を劣化させる島状マルテンサイトを過度に生成する等により、溶接金属の靭性を著しく損ねるため、本発明においては、鋼製外皮中のSi含有量を0.005〜1%に限定する。
Mnは、溶接金属中に適正量含有させることにより、焼入性向上による組織微細化や固溶強化効果を通して、室温および高温での強度確保に有効な元素であるが、適正量を確実に溶接金属中に含有させる必要がある元素であるために、鋼製外皮中の含有量を限定する。鋼製外皮中のMn量が0.1%未満では上記効果が十分発現されず、また、2.5%超では溶接金属が過度に硬化したり、靭性を劣化させる島状マルテンサイトを過度に生成する等により、溶接金属の靭性を著しく損ねるため、本発明においては、鋼製外皮中のMn含有量を0.1〜2.5%に限定する。
Pは、不純物元素であり、溶接金属の靭性や高温割れ性を劣化させるため、溶接金属中の含有量を極力低減することが好ましい。鋼製外皮中の含有量を規制することが溶接金属中のP含有量低減に確実であるため、本発明においては、鋼製外皮中のP含有量を限定する。鋼製外皮中のP含有量が0.02%以下であれば、溶接金属の靭性や耐高温割れ性に対する悪影響が許容できるものとなるため、本発明においては、鋼製外皮中のP含有量を0.02%以下とする。
Sも、不純物元素であり、溶接金属の延性や靭性、さらには高温割れ性を劣化させるため、溶接金属中の含有量を極力低減することが好ましい。鋼製外皮中の含有量を規制することが溶接金属中のS含有量低減に確実であるため、本発明においては、鋼製外皮中のS含有量を限定する。鋼製外皮中のS含有量が0.01%以下であれば、溶接金属の靭性や耐高温割れ性に対する悪影響が許容できるものとなるため、本発明においては、鋼製外皮中のS含有量を0.01%以下とする。
Alは、脱酸元素として溶接金属中のO量が過度に多くならないために必要な元素であり、適正量を確実に溶接金属中に含有させる必要がある元素であるために、鋼製外皮中の含有量を限定する。鋼製外皮中のAl含有量が0.001%未満であると効果が明確でないため好ましくない。一方、鋼製外皮中のAl含有量が0.1%超であると、鋼製外皮中に粗大な酸化物を形成して鋼製外皮の靭性や延性を阻害して、ワイヤ製造性を阻害するため好ましくない。そのため、本発明においては、鋼製外皮中のAl含有量を0.001〜0.1%に限定する。
Nも、溶接金属中では不純物元素で、主として固溶状態で靭性に悪影響を及ぼすため、溶接金属中に過度に含有されないよう注意する必要がある。そのためには鋼製外皮中の含有量を制限することが好ましい。ただし、鋼中のN含有量を0.001%未満まで低減することは工業的に容易でなく、また、この程度であれば溶接金属特性への悪影響も無視できる程度であるため、本発明においては、鋼製外皮中のN含有量の下限を0.001%とする。一方、鋼製外皮中のN含有量の上限は、溶接金属での悪影響が許容できる範囲として決定され、本発明においては種々実験結果に基づいて、鋼製外皮中のN含有量の上限を0.015%と定める。
Moを鋼製外皮に含有させる場合、その上限を2%とする。これは、鋼製外皮に2%を超えてMoを含有させると、鋼製外皮の製造性が劣化するとともに、鋼製外皮の強度が過度に高くなって、ワイヤ製造性や、溶接時のワイヤ送給性も阻害されるためである。
Wを鋼製外皮に含有させる場合、その上限を2%とする。これは、Moと同様、鋼製外皮に2%を超えてWを含有させると、鋼製外皮の製造性が劣化するとともに、鋼製外皮の強度が過度に高くなって、ワイヤ製造性や、溶接時のワイヤ送給性も阻害されるためである。
Nbを鋼製外皮に含有させる場合、その上限を0.1%とする。これは、鋼製外皮に0.1%を超えてNbを含有させると、鋼製外皮の製造性が劣化するとともに、鋼製外皮の強度が過度に高くなって、ワイヤ製造性や、溶接時のワイヤ送給性も阻害されるためである。
Vを鋼製外皮に含有させる場合、その上限を0.5%とする。これは、鋼製外皮に0.5%を超えてVを含有させると、鋼製外皮の製造性が劣化するとともに、鋼製外皮の強度が過度に高くなって、ワイヤ製造性や、溶接時のワイヤ送給性も阻害されるためである。
Taを鋼製外皮に含有させる場合、その上限を0.5%とする。これは、鋼製外皮に0.5%を超えてTaを含有させると、鋼製外皮の製造性が劣化するとともに、鋼製外皮の強度が過度に高くなって、ワイヤ製造性や、溶接時のワイヤ送給性も阻害されるためである。
Tiを鋼製外皮に含有させる場合、その上限を0.2%とする。これは、鋼製外皮に0.2%を超えてTiを含有させると、鋼製外皮の製造性が劣化するとともに、粗大介在物を形成する、あるいは、鋼製外皮の強度が過度に高くなる、等の理由によって、ワイヤ製造性や、溶接時のワイヤ送給性も阻害されるためである。
Moは、固溶状態および析出状態で溶接金属の高温強度を高める基本元素であり、耐火特性向上に有効な元素である。このような効果を明確に発揮させるためにワイヤ中に含有させる場合、Moは鋼製外皮中と充填フラックス中の合計として0.01%以上必要であるが、鋼製外皮中と充填フラックス中の合計が2%を超えると常温強度が高くなりすぎ、また、溶接金属靭性も低下する可能性が大きいため、鋼製外皮中と充填フラックス中の合計でMoは0.01〜2%に限定する。
Wも、Moと同様、固溶強化および析出強化により高温強度を高めることが可能な元素である。高温強度に対する効果、靭性への悪影響の程度もMoとほぼ同程度であるため、本発明において、溶接ワイヤにWを含有させる場合には、鋼製外皮中と充填フラックス中の合計量で、0.01〜2%の範囲とする。
Nbは、主としてNbの炭窒化物が分散することによる析出強化あるいは分散強化機構により高温強度を高め、700℃を超える高温での耐火特性確保に有効である。Nbを高温強度向上のために溶接ワイヤ中に含有させる場合には、確実に高温強度向上効果を発揮するために、鋼製外皮中と充填フラックス中の合計量で、0.005%以上含有させる必要がある。ただし、Nbは靭性を顕著に劣化させる元素でもあり、鋼製外皮中と充填フラックス中の合計量で、0.1%を超えて過剰に溶接ワイヤに含有させると、溶接金属の靭性劣化が許容できなくなるため、好ましくない。また、高温脆化も助長するようになるため、本発明においては、溶接ワイヤにNbを含有させる場合には、鋼製外皮中と充填フラックス中の合計量で、0.005〜0.1%の範囲とする。
Vも、Nbと同様、主として析出物の分散により高温強度を発現する元素である。Vを高温強度向上のために溶接ワイヤ中に含有させる場合には、確実に高温強度向上効果を発揮するために、鋼製外皮中と充填フラックス中の合計量で、0.005%以上含有させる必要がある。ただし、鋼製外皮中と充填フラックス中の合計量で、0.5%を超えて過剰に溶接ワイヤに含有させると、溶接金属の靭性劣化が大きくなるため、本発明においては、溶接ワイヤにVを含有させる場合には、鋼製外皮中と充填フラックス中の合計量で、0.005〜0.5%の範囲とする。
Taも、Nb、Vと同様、主として析出物の分散により高温強度を発現する元素である。Taを高温強度向上のために溶接ワイヤ中に含有させる場合には、確実に高温強度向上効果を発揮するために、鋼製外皮中と充填フラックス中の合計量で、0.005%以上含有させる必要がある。ただし、鋼製外皮中と充填フラックス中の合計量で、0.5%を超えて過剰に溶接ワイヤに含有させると、溶接金属の靭性劣化が大きくなるため、本発明においては、溶接ワイヤにTaを含有させる場合には、鋼製外皮中と充填フラックス中の合計量で、0.005〜0.5%の範囲とする。
Tiは、組織微細化効果により靭性向上にも寄与するが、安定なTiNを形成して固溶Nを固定することで、他の析出強化元素が粗大な窒化物を形成して高温強度に対する寄与が減ずることを防止したり、自身が微細化炭化物を形成して析出強化することにより高温強度向上に効果を発揮する。そのためには、鋼製外皮中と充填フラックス中の合計量で、0.005%以上含有させる必要がある。ただし、鋼製外皮中と充填フラックス中の合計量で、0.5%を超えて過剰に溶接ワイヤに含有させると、溶接金属の靭性劣化が大きくなるため、本発明においては、溶接ワイヤにTiを含有させる場合には、鋼製外皮中と充填フラックス中の合計量で、0.005〜0.5%の範囲とする。なお、ここで言うところのTiは、炭窒化物を形成し得るTiの意であり、従って、後述するスラグ形成剤として添加するTiO2はここに含まない。
Nbeq.=Nb%+V%/5+Mo%/10+W%/10+Ta%/5
+Ti%/5 ・・・・・・・・・・・・・・(1)
ただし、Nb%、Mo%、W%、Ta%、Ti%は、それぞれ、溶接ワイヤ中に含有する各成分の質量%を示す。
前記のように、本発明においては、鋼の組織、特性を決定する基本元素であるC、Si、Mn、P、S、Al、Nについては鋼製外皮組成として規定するが、これらの元素については、充填フラックス中に添加することも可能であり、また、不純物として含有される場合もあるため、本発明においては、これらの元素のワイヤ全体における含有量も合わせて限定する。
以上が、溶接金属の化学組成を主として規定する溶接ワイヤにおける化学組成の限定理由である。本発明はフラックス入り溶接ワイヤに関するものであり、フラックス入り溶接ワイヤとしての特徴である良好な作業性やビード形状を発現するためには、必要に応じて充填剤中に、溶接ワイヤ全質量に対する質量%で、CaF2:5%以下(0%を含む。)、TiO2:15%以下(0%を含む。)、SiO2:2%以下(0%を含む。)、ZrO2:2%以下(0%を含む。)、Al2O3:2%以下(0%を含む。)を含有する必要がある。なお、スラグ形成を極力嫌うような用途で、ビード形状や作業性の多少の劣化を許容する場合には、上記酸化物のいずれも含まなくとも構わない。
CaF2は、スラグ形成剤さらに脱酸剤としての性質を有する。特に、溶接金属中のO量を低減して、靭性を向上させるのに有効である。従って、溶接金属の靭性確保を重視する用途の場合には、添加することが好ましい。ただし、溶接ワイヤ全質量に対する質量%で、5%超含有させると、スラグ剥離性、ビード形状および作業性が悪くなるため、本発明においてはその上限を5%とする。なお、CaF2は、0.5%未満では脱酸剤としての効果がなくなって靭性向上効果が明確でなくなるため、溶接金属の靭性を向上させる効果を期待する場合には、0.5%以上含有させることが好ましい。
TiO2は、スラグ形成剤、アーク安定剤としての働きを有し、良好な作業性を確保し、ビード形状を良好する必要がある場合には有用である。また、TiO2は溶接金属の金属組織中の粒内フェライトを形成する生成核となる効果がある。ただし、溶接ワイヤ全質量に対する質量%が15%を超えると、フラックス充填剤の比率(充填率)が一定の場合は他の充填剤を含有できなくなって、成分調整が困難となり、他の充填剤の量をそのままで、TiO2の量を15%超とすると、充填剤の充填率が過大となってワイヤ製造性が悪化するため、好ましくない。また、溶接金属中のO量や粗大な酸化物が増加して溶接金属の靭性に悪影響を及ぼす。よって、本発明においてはフラックス充填剤中にTiO2を含有させる場合、その上限を、溶接ワイヤ全質量に対する質量%で、15%とする。なお、TiO2はアークの安定性を保ち、被包性が良好なスラグを形成するに有効であるため、下向きだけでなく、立向上進等を含んだ全姿勢用のワイヤを目的とする場合には、TiO2は0.5%以上添加することが好ましい。
[充填フラックスのZrO2:2%以下(0%を含む。)]
SiO2およびZrO2はともに、TiO2と類似の作用を有する。ただし、各々、溶接ワイヤ全質量に対する質量%が2%を超えると、溶接金属中に粗大な酸化物を形成して靭性を劣化させる恐れがあるため、本発明においては、その上限を、各々、溶接ワイヤ全質量に対する質量%で2%に限定する。
Al2O3は、脱酸作用が強く、溶接金属中のOを低減して靭性向上に寄与し得る。ただし、溶接ワイヤ全質量に対する質量%で2%を超えて充填フラックス中に含有させると、O低減効果が飽和する一方、粗大なAl2O3が形成されて逆に溶接金属の靭性を劣化させる恐れがあるため、本発明においては、Al2O3を充填フラックス中に含有させる場合は、その上限を、溶接ワイヤ全質量に対する質量%で2%とする。
なお、上記、CaF2、TiO2、SiO2、ZrO2、Al2O3は、個別には上記理由により含有範囲を規定した上で、選択的に用いることができるが、フラックス入り溶接ワイヤとしての特長である、良好な作業性、良好なビード形状、さらには全姿勢性を確保するためのスラグ確保等々のためには、全含有量の上限、下限を規定する必要はある。すなわち、CaF2、TiO2、SiO2、ZrO2、Al2O3の含有量の合計が溶接ワイヤ全質量に対する質量%で、0.5%未満であると、溶接中に溶鋼を支持し、外気から保護してくれるスラグの形成量が十分でないため、特性劣化、ビード形状劣化、作業性の劣化を生じる恐れがある。一方、CaF2、TiO2、SiO2、ZrO2、Al2O3の含有量の合計が溶接ワイヤ全質量に対する質量%で、20%超であると、スラグ形成量が過大となって、作業性を阻害したり、ワイヤ製造性を劣化させるため、好ましくない。従って、本発明においては、CaF2、TiO2、SiO2、ZrO2、Al2O3の含有量の合計を溶接ワイヤ全質量に対する質量%で、0.5〜20%に限定する。
Crは、室温強度を高めるのに有効な元素である。一般的には高温強度も高める元素であるが、700℃以上の高温強度に対しては効果が小さい。その一方で溶接金属中に過剰に含有すると、靭性を大きく劣化させる悪影響も有する。溶接金属の室温強度調整等のために、ワイヤ中に含有させる場合、効果を明確に発揮するためには、ワイヤ全質量に対する鋼製外皮中と充填フラックス中の合計質量%で0.01%以上必要である。一方、鋼製外皮中と充填フラックス中の合計質量で3%を超えると、溶接金属の靭性を劣化させるため、好ましくない。そこで、本発明においては、ワイヤ中にCrを含有させる場合、ワイヤ全質量に対する鋼製外皮中と充填フラックス中の合計質量%で0.01〜3%に限定する。
Niは、一般的に鋼の靭性向上に極めて有効な元素である。本発明においても、必要に応じて溶接ワイヤ中にNiを含有させることが可能である。Niによる高靭化効果を明確に享受するためには、Niはワイヤ全質量に対する鋼製外皮中と充填フラックス中の合計質量%で0.01%以上含有させる必要がある。一方、3%を超えて含有させると、加熱変態点(Ac1変態点)の低下が顕著となって、700℃でオーステナイトが生成するため、700℃以上の高温強度を大きく低減する恐れがある。そのため、本発明においては、ワイヤ中にNiを含有させる場合、ワイヤ全質量に対する鋼製外皮中と充填フラックス中の合計質量%で0.01〜3%に限定する。
Cuは、室温強度向上に有効な元素である。本発明においても、必要に応じて溶接ワイヤ中にCuを含有させることが可能である。Cuの効果を明確に発揮するためには、Cuはワイヤ全質量に対する鋼製外皮中と充填フラックス中の合計質量%で0.01%以上含有させる必要がある。一方、1.5%を超えて含有させると、溶接金属の靭性や耐高温割れ性を劣化させる恐れがあるため、本発明においては、ワイヤ中にCuを含有させる場合、ワイヤ全質量に対する鋼製外皮中と充填フラックス中の合計質量%で0.01〜1.5%に限定する。
Coは、加熱変態点を大きく低下することなく、室温強度を向上できる元素である。本発明においても、必要に応じて溶接ワイヤ中にCoを含有させることが可能である。Coの効果を明確に発揮するためには、Coはワイヤ全質量に対する鋼製外皮中と充填フラックス中の合計質量%で0.01%以上含有させる必要がある。一方、6%を超えて含有させると、溶接金属の靭性や耐高温割れ性を劣化させる恐れがあるため、本発明においては、ワイヤ中にCoを含有させる場合、ワイヤ全質量に対する鋼製外皮中と充填フラックス中の合計質量%で0.01〜6%に限定する。
Bは、微量で焼入性を高めることで溶接金属組織の微細化に効果があり、室温強度や靭性向上に有効な元素である。本発明においても、必要に応じて、溶接ワイヤ中にBを含有させることが可能である。Bの効果を明確に発揮するためには、Bは、ワイヤ全質量に対する鋼製外皮中と充填フラックス中の合計質量%で0.0005%以上含有させる必要がある。一方、0.015%を超えて含有させると、溶接金属の靭性や高温延性を劣化させる恐れがあるため、本発明においては、ワイヤ中にBを含有させる場合、ワイヤ全質量に対する鋼製外皮中と充填フラックス中の合計質量%で0.0005〜0.015%に限定する。
Ca、Mg、REMは、いずれも硫化物の構造を変化させ、また溶接金属中での硫化物、酸化物のサイズを微細化して、延性および靭性向上に有効である。その効果を発揮するための下限の含有量は、ワイヤ全質量に対する鋼製外皮中と充填フラックス中の合計質量%で、いずれも0.0002%である。一方、過剰に含有すると、硫化物や酸化物の粗大化を生じ、延性、靭性の劣化を招くため、また、溶接ビード形状の劣化、溶接性の劣化の可能性も生じるため、上限をワイヤ全質量に対する鋼製外皮中と充填フラックス中の合計質量%で、Caは0.1%、Mg、REMは1%とする。なお、Caについては、充填フラックス中にCaF2として含有するものもあるが、この場合のCaF2はここで述べるCaとは目的、効果が異なるため、除外する。ここでのCaは、純Caあるいは、Caを含有する母合金、Ca酸化物等、CaF2以外であればいずれの形態でも構わない。他の元素も特に断らない限り、存在形態は問わない。
2 開先
3 裏当金
4 高温引張試験片
5 2mmVノッチシャルピー衝撃試験片
Claims (3)
- 鋼製外皮内にフラックスを充填してなる耐火鋼のガスシールドアーク溶接用フラックス入り溶接ワイヤにおいて、
溶接ワイヤ中に金属として含有する成分は、溶接ワイヤ全体として、質量%で、
C :0.002〜0.2%、
Si:0.005〜1%(充填フラックス中のSiO2を除く。)、
Mn:0.1〜2.5%、
P :0.02%以下、
S :0.01%以下、
Al:0.001〜0.2%(充填フラックス中のAl2O3を除く。)、
N :0.001〜0.015%
を含有し、さらに、
Mo:0.01〜2%、
W :0.01〜2%、
Nb:0.005〜0.1%、
V :0.005〜0.5%、
Ta:0.005〜0.5%、
Ti:0.005〜0.5%(充填フラックス中のTiO2を除く。)
の1種または2種以上を含有し、さらに、下記(1)式で示されるNb当量(Nbeq.)が0.084〜0.2%であり、残部がFeおよび不可避不純物からなる成分組成を有し、
かつ、前記鋼製外皮は、外皮全質量に対する質量%で、
C :0.002〜0.2%、
Si:0.005〜1%、
Mn:0.1〜2.5%、
P :0.02%以下、
S :0.01%以下、
Al:0.001〜0.1%、
N :0.001〜0.015%、
Mo:2%以下(0%を含む。)、
W :2%以下(0%を含む。)、
Nb:0.1%以下(0%を含む。)、
V :0.5%以下(0%を含む。)、
Ta:0.5%以下(0%を含む。)、
Ti:0.2%以下(0%を含む。)
を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなる成分組成を有し、
前記充填フラックスは、ワイヤ全質量に対する質量%で、
CaF2: 5%以下(0%を含む。)、
TiO2:15%以下(0%を含む。)、
SiO2: 2%以下(0%を含む。)、
ZrO2: 2%以下(0%を含む。)、
Al2O3:2%以下(0%を含む。)
を含有し、さらに、上記、CaF2、TiO2、SiO2、ZrO2、Al2O3の含有量の合計が、0.5〜20%であり、残部が金属粉および不可避不純物からなる成分組成を有することを特徴とする、耐火鋼のガスシールドアーク溶接用フラックス入り溶接ワイヤ。
Nbeq.=Nb%+V%/5+Mo%/10+W%/10+Ta%/5
+Ti%/5 ・・・・・・・・・・(1)
ただし、Nb%、Mo%、W%、Ta%、Ti%は、それぞれ、溶接ワイヤ中に含有する各成分の質量%を示す。 - 溶接ワイヤ中に金属として含有する成分はさらに、ワイヤ全体として、質量%で、
Cr:0.01〜3%、
Ni:0.01〜3%、
Cu:0.01〜1.5%、
Co:0.01〜6%、
B :0.0005〜0.015%
の1種または2種以上を、鋼製外皮と充填フラックスの一方または両方に含有することを特徴とする、請求項1に記載の耐火鋼のガスシールドアーク溶接用フラックス入り溶接ワイヤ。 - 溶接ワイヤ中に金属として含有する成分はさらに、ワイヤ全体として、質量%で、
Ca:0.0002〜0.1%(充填フラックス中のCaF2を除く。)、
Mg:0.0002〜1%、
REM:0.0002〜1%
の1種または2種以上を、鋼製外皮と充填フラックスの一方または両方に含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の耐火鋼のガスシールドアーク溶接用フラックス入り溶接ワイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007180941A JP5194593B2 (ja) | 2007-07-10 | 2007-07-10 | 耐火鋼のガスシールドアーク溶接用フラックス入り溶接ワイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
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