JP5192870B2 - 金属コア多層プリント配線板 - Google Patents

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Description

本発明は、金属コアを内部に有する金属コア多層プリント配線板に関する。特に、4層以上の配線パターン導体層が積層された多層プリント配線板のスルーホールまたはインナーバイアホールのめっき膜に対して、冷熱衝撃試験での導通信頼性を高め、自動車のエンジンルーム等の過酷な温度環境下においても高い信頼性の得られる厚肉導体を用いた金属コア多層プリント配線板に関する。
配線パターン導体層が積層されたプリント基板において、所望の配線パターン導体層(以下本明細書においては、特に必要のない限り、単に「導体層」と称する)を電気的に相互接続する方法としてバイアホールが用いられる(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。バイアホールの形成方法としては、プリント基板の厚さ方向に貫通孔(スルーホール)をあけ、貫通孔壁面に厚さ20μm〜30μmの銅めっきを施し、所望の導体層の層間を電気的に接続する方法が一般的に用いられる。尚、プリント基板は、ガラス繊維とエポキシ樹脂をベースとした絶縁材料が用いられ、導体層として電解銅箔が用いられ、バイアホールには上述した銅めっきが施されている。
また、近年、例えば、自動車において、制御の電動化、ハイブリッドカー用モータなど、大電流化される電装部品が使用されている。プリント基板の大電流化は、導体層の厚さを厚くすることで対応しており、汎用銅箔である厚さ18μm〜35μmを超える、70μm以上の厚さの厚肉銅箔が用いられている(例えば、特許文献3を参照)。
従来から、プリント基板の電気的特性として課題となっているのは、バイアホールに施された薄膜の銅めっき導体の疲労破断である。銅めっきの疲労破断発生のメカニズムは、高温、低温の温度サイクル環境下における絶縁材料と銅めっきとの熱膨張差によるものである。
高温、低温の環境下において、絶縁材料は銅めっきよりも大きく膨張したり、収縮したりする。そのため、銅めっきは自己の生ずる膨張、収縮より大きな歪を受け、温度サイクルの増加によりその歪が蓄積して疲労破断を生ずることとなる。
特に、自動車のエンジンルームに適用されるプリント基板は、熱的信頼性において高いレベルが求められ、冷熱衝撃試験においては、−40℃〜120℃の広い温度レンジで、3000サイクル以上での信頼性確保が求められる。
特開平8−162765号公報 特開平6−224561号公報 特開平8−293659号公報
上述したような過酷な温度環境下に適用されるプリント基板においては、一般的な絶縁材料(FR−4)では熱膨張係数が高く層間接続用のスルーホール銅めっきが破断してしまうという問題があった。
このような問題の解決対策として、低膨張材料であるFR−5相当品が使用されている。しかしながら、実際の低膨張材料の用途は、半導体パッケージ、メモリーモジュール用に開発された薄い材料であり、現状の自動車用途の大電流、高放熱に使用するには、樹脂量不足を防止するために使用枚数も増え大変高価な材料となってしまうという問題があった。
また、その他の問題の解決対策として、銅めっき膜の厚さを厚くして、クラックの進行を長引かせる方法もある。しかしながら、破断寿命は多少延びるが、自動車の冷熱衝撃試験のサイクル規格である3000サイクルをクリアすることは出来ない。また、一般的に銅めっきは、1回の工程で20μm〜30μmの厚みが蓄積されるので、40μm〜60μm厚めっきを施すには2回分の工程が必要となる。その為、めっき工程が増す分、ランニングコストが増してしまうという問題もあった。また、基板の厚みに関係するがスルーイングパワー(均一電着性)により、スルーホールの中心辺りのめっきは薄く、外側のめっきは厚く付く傾向にある。そのため、めっき膜を厚くするとスルーホール径の品質が悪くなり、めっき膜の厚みにバラツキが生じ、その箇所に応力集中を起こし易くなるという問題もあった。
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたもので、4層以上の配線パターン導体層が積層された多層プリント配線板のスルーホールまたはインナーバイアホールのめっき膜に対して、冷熱衝撃試験での導通信頼性を高め、自動車のエンジンルーム等の過酷な温度環境下においても高い信頼性の得られる厚肉導体を用いた金属コア多層プリント配線板を提供することを目的とする。
上述した従来の問題点を解決すべく下記の発明を提供する。
本発明の第1の態様にかかる金属コア多層プリント配線板は、絶縁層を介して積層される複数の配線パターン導体層を、表面と裏面と少なくとも2つの内層に備える金属コア多層プリント配線板であって、前記配線パターン導体層を貫き、所望の前記配線パターン導体層間をめっき膜により電気的に接続するスルーホール、及び、内層の所望の前記配線パターン導体層間をめっき膜により電気的に接続するインナーバイアホールを備え、前記スルーホール及び前記インナーバイアホールは、穴径が直径1.1mm以下であり、かつ、壁面のめっき膜の厚さが20μm〜30μmであり、前記絶縁層の絶縁材料は、厚さ方向の熱膨張係数が40ppm/℃〜55ppm/℃であり、かつ、縦弾性係数が22GPa〜29GPaであり、表面と裏面の前記配線パターン導体層の厚さ前記絶縁層の厚さよりも厚く、かつ、前記内層の前記配線パターン導体層の厚さが前記絶縁層の厚さよりも薄いことを特徴とする。
表面及び裏面の導体層(以下本明細書においては、特に必要のない限り、単に「外層の導体層」と称する)の厚さを絶縁層の厚さよりも厚くし、かつ、内層の前記配線パターン導体層の厚さを記絶縁層の厚さよりも薄くすることにより、絶縁樹脂が高温下で、金属コア多層プリント配線板の厚み方向に大きく膨張する作用を押えることができる。即ち、絶縁層が高温環境下で熱膨張してめっきビアホールを破断させるまでの変形を、押えることができる。
従って、高温、低温の温度サイクルの厳しい環境下においても、金属コア多層プリント配線板のスルーホールまたはインナーバイアホールのめっき膜に対して、破断寿命を長くし、導通信頼性を向上させることができる。
ここで、スルーホールまたはインナーバイアホールのめっきが表面に施されている導体層においては、導体層の厚さは、めっき膜の厚さを含めた厚さを導体層の厚さとする。
スルーホールまたはインナーバイアホールの穴径及びスルーホールまたはインナーバイアホールの壁面のめっき厚さを上述した条件となるようにすることにより、絶縁層が高温環境下で熱膨張してめっきビアホールを破断させるまでの変形を、押えることができる。
絶縁材料の厚さ方向の熱膨張係数及び縦弾性係数を上述した条件となるようにすることにより、絶縁層が高温環境下で熱膨張してめっきビアホールを破断させるまでの変形を、押えることができる。
本発明によれば、4層以上の配線パターン導体層が積層された多層プリント配線板において、絶縁樹脂が高温下で、金属コア多層プリント配線板の厚み方向に大きく膨張する作用を押えることができる。即ち、絶縁層が高温環境下で熱膨張してめっきビアホールを破断させるまでの変形を、押えることができる。
従って、高温、低温の温度サイクルの厳しい環境下においても、金属コア多層プリント配線板のスルーホールまたはインナーバイアホールのめっき膜に対して、破断寿命を長くし、導通信頼性を向上させることができる。
この発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なもので置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
図1は、本発明を適用可能な金属コア多層プリント配線板の厚さ方向の部分概略断面図である。ここでは、金属コアを含む導体層が5層からなる5層プリント配線板を例に挙げて説明する。
図1に示すように、金属コア多層プリント配線板10は、外層の導体層11及び19と、金属コアである内層の導体層(以下、「金属コア層」と称する)15と、金属コア層以外の内層の導体層(以下、「内層の導体層」と称する)13及び17とを備え、外層の導体層11と内層の導体層13との間に絶縁層12と、内層の導体層13と金属コア層15との間に絶縁層14と、金属コア層15と内層の導体層17との間に絶縁層16と、内層の導体層17と外層の導体層19との間に絶縁層18とを備えた、外層の導体層11、絶縁層12、内層の導体層13、絶縁層14、金属コア層15、絶縁層16、内層の導体層17、絶縁層18、外層の導体層19の構成となっている。
外層の導体層11及び19、金属コア層15、並びに、内層の導体層13及び17は、銅箔でできている。また、絶縁層12、14、16、及び18は、ガラス布エポキシ樹脂でできている。尚、絶縁層12、14、16、及び18の絶縁材料は、厚さ方向の熱膨張係数が40ppm/℃〜55ppm/℃であり、かつ、縦弾性係数が22GPa〜29GPaである。
また、金属コア多層プリント配線板10には、厚さ方向に金属コア多層プリント配線板10の表裏を貫くスルーホール21、22及び23と、インナーバイアホール24形成されている。スルーホール21、22及び23の壁面、並びに、インナーバイアホール24の壁面には銅めっきが施されている。
スルーホール21は、外層の導体層11及び外層の導体層19を銅めっき膜25により電気的に接続し、スルーホール22は、内層の導体層17、外層の導体層11及び外層の導体層19を銅めっき膜26により電気的に接続し、スルーホール23は、内層の導体層13、内層の導体層17、外層の導体層11及び外層の導体層19を銅めっき膜27により電気的に接続し、インナーバイアホール24は、内層の導体層13及び内層の導体層17を銅めっき膜28により電気的に接続している。
即ち、スルーホール21は外層の配線パターンのみを接続させたスルーホールであり、スルーホール22は1つの内層及び外層の配線パターンを接続させたスルーホールであり、スルーホール23は2つの内層及び外層の配線パターンを接続させたスルーホールであり、インナーバイアホール24は2つの内層の配線パターンを接続させたインナーバイアホールである。
尚、スルーホール21の穴径、スルーホール22の穴径及びスルーホール23の穴径、並びに、インナーバイアホール24の穴径は直径1.1mm以下である。また、スルーホール21の壁面の銅めっき膜25、スルーホール22の壁面の銅めっき膜26、スルーホール23の壁面の銅めっき膜27、及び、インナーバイアホール24の壁面の銅めっき膜28の厚さは20μm〜30μmである。
また、銅めっき膜25と内層の導体層13との間を電気的に絶縁する絶縁埋め込み部31、銅めっき膜25と金属コア層15との間を電気的に絶縁する絶縁埋め込み部32、及び、銅めっき膜25と内層の導体層17との間を電気的に絶縁する絶縁埋め込み部33が形成されている。
また、銅めっき膜26と内層の導体層13との間を電気的に絶縁する絶縁埋め込み部34、銅めっき膜26と金属コア層15との間を電気的に絶縁する絶縁埋め込み部35、及び、銅めっき膜26と一部の内層の導体層17との間を電気的に絶縁する絶縁埋め込み部36が形成されている。
また、銅めっき膜27と一部の内層の導体層13との間を電気的に絶縁する絶縁埋め込み部37、銅めっき膜27と金属コア層15との間を電気的に絶縁する絶縁埋め込み部38、及び、銅めっき膜27と一部の内層の導体層17との間を電気的に絶縁する絶縁埋め込み部39が形成されている。
また、銅めっき膜28と金属コア層15との間を電気的に絶縁する絶縁埋め込み部40形成されている。また、インナーバイアホール24の内部には絶縁埋め込み部45形成されている。
尚、絶縁埋め込み部32、35、38及び40は、絶縁層14及び16から流れ出たエポキシ樹脂が充填され、絶縁埋め込み部31、33、34、36、37、39及び45は、絶縁層12及び18から流れ出たエポキシ樹脂が充填されている。
外層の導体層11及び19の厚さをL1及びL9とし、金属コア層15の厚さをL5とし、内層の導体層13及び17の厚さをL3及びL7とし、絶縁層12、14、16、及び18の厚さをL2、L4、L6、及びL8としたとき、金属コア多層プリント配線板10は、下記の2つの条件を満足する。尚、外層の導体層11及び外層の導体層19の厚さには、銅めっき膜25及び26の厚さも含まれている。
(条件1) L1、L9 > L2、L4、L6、L8
(条件2) L3、L5、L7 < L2、L4、L6、L8
金属コア多層プリント配線板10を上述したような構成にすることにより、絶縁層12、14、16、及び18が高温環境下で、金属コア多層プリント配線板10の厚み方向に大きく膨張する作用を押えることができる。即ち、絶縁層12、14、16、及び18が高温環境下で熱膨張して、スルーホール21の銅めっき膜25、スルーホール22の銅めっき膜26、スルーホール23の銅めっき膜27、及び、インナーバイアホール24の銅めっき膜28を破断させるまでの変形を、押えることができる。
従って、高温、低温の温度サイクルの厳しい環境下においても、金属コア多層プリント配線板10のスルーホール21の銅めっき膜25、スルーホール22の銅めっき膜26、スルーホール23の銅めっき膜27、及び、インナーバイアホール24の銅めっき膜28に対して、破断寿命を長くし、導通信頼性を向上させることができる。
上述した金属コア多層プリント配線板10は5層プリント配線板であったが、その他の4層以上の金属コア多層プリント配線板においても、絶縁樹脂が高温環境下で、金属コア多層プリント配線板の厚み方向に大きく膨張する作用を押えることができる。即ち、絶縁層が高温環境下で熱膨張してめっきビアホールを破断させるまでの変形を、押えることができる。従って、高温、低温の温度サイクルの厳しい環境下においても、金属コア多層プリント配線板のスルーホールまたはインナーバイアホールのめっき膜に対して、破断寿命を長くし、導通信頼性を向上させることができる。
次に、本発明の好適な金属コア多層プリント配線板の実施例を説明する。
金属コア多層プリント配線板において、スルーホールまたはインナーバイアホールのめっき膜に対する冷熱衝撃試験をした結果を説明する。使用した金属コア多層プリント配線板の試験片50は、図1に示した金属コア層を含む導体層が5層からなる金属コア多層プリント配線板10である。即ち、外層の導体層11及び19の厚さをL1及びL9とし、金属コア層15の厚さをL5とし、内層の導体層13及び17の厚さをL3及びL7とし、絶縁層12、14、16、及び18の厚さをL2、L4、L6、及びL8としたとき、金属コア多層プリント配線板の試験片50は、下記の(条件1)及び(条件2)を満足する。
(条件1) L1、L9 > L2、L4、L6、L8
(条件2) L3、L5、L7 < L2、L4、L6、L8
また、スルーホールまたはインナーバイアホールの測定対象となる層間接続は、(A)外層の導体層11と外層の導体層19の場合(図1のスルーホール21の接続形態の場合)と、(B)外層の導体層11と内層の導体層17の場合(図1のスルーホール22の接続形態の場合)と、(C)内層の導体層13と内層の導体層17の場合(図1のスルーホール23の接続形態の場合)と、(D)内層の導体層13と内層の導体層17の場合(図1のインナーバイアホール24の接続形態の場合)とである。
図2は、参考までに、接続形態(A)及び(B)のときに使用した金属コア多層プリント配線板の試験片50の表面外観図である。
図2に示すように、金属コア多層プリント配線板の試験片50は、スルーホールの穴径が、直径0.4mmのスルーホール55、直径0.9mmのスルーホール56、及び直径1.1mmのスルーホール57の3つ領域51、52及び53から構成され、各領域には53個のスルーホールは直列に回路形成されている。また、金属コア多層プリント配線板の試験片50の寸法は、51mm×113mmである。
上述した構成の金属コア多層プリント配線板の試験片50を使用して、−40℃〜120℃の温度レンジの環境下で、500サイクル、1000サイクル、2000サイクル、3000サイクル、4000サイクル、及び5000サイクルにおいて、冷熱衝撃試験を実施した。尚、基板のn数は各3枚で実施した。図3は、(条件1)及び(条件2)を満足した金属コア多層プリント配線板の試験片50において、各サイクルの冷熱衝撃試験を実施した結果を示した図である。
尚、判定基準は、スルーホールの試験前の導通抵抗値に対する試験後の導通抵抗値の変動率が、10%以下の場合を「合格(○)」とし、10%を超える場合を「不合格(×)」とした。また、不合格(×)となった試験片はその時点で試験を終了し、次試験結果欄は「−」表示とした。
また、比較例として、下記の(条件3)及び(条件4)を満足する金属コア多層プリント配線板の試験片50に対しても、−40℃〜120℃の温度レンジの環境下で、500サイクル、1000サイクル、及び2000サイクルにおいて、冷熱衝撃試験を実施した。
(条件3) L1、L9 < L2、L4、L6、L8
(条件4) L3、L5、L7 > L2、L4、L6、L8
図4は、(条件3)及び(条件4)を満足した金属コア多層プリント配線板の試験片50において、各サイクルの冷熱衝撃試験を実施した結果を示した図である。
図3に示すように、本発明の金属コア多層プリント配線板の試験片50の実施例では、層間接続が(A)スルーホール21による外層の導体層11と外層の導体層19の接続形態の場合で、スルーホールの穴径が直径0.4mm、直径0.9mm、及び直径1.1mmにおいて、全て、導通信頼性の基準以上の4000サイクルまで合格であった。特に、スルーホールの穴径が直径0.9mm及び直径1.1mmにおいては、全て5000サイクルまで合格であった。
また、層間接続が(B)スルーホール22による外層の導体層11と内層の導体層17の接続形態の場合で、スルーホールの穴径が直径0.4mm、直径0.9mm、及び直径1.1mmにおいて、全て、導通信頼性の基準以上の4000サイクルまで合格であった。特に、スルーホールの穴径が直径1.1mmにおいては、全て5000サイクルまで合格であった。
また、層間接続が(C)スルーホール23による内層の導体層13と内層の導体層17の接続形態の場合で、スルーホールの穴径が直径0.4mm、直径0.9mm、及び直径1.1mmにおいて、全て、導通信頼性の基準の3000サイクルまで合格であった。特に、スルーホールの穴径が直径0.9mm及び直径1.1mmにおいては、全て4000サイクルまで合格であった。
また、層間接続が(D)インナーバイアホール24による内層の導体層13と内層の導体層17の接続形態の場合で、インナーバイアホールの穴径が直径0.4mm、直径0.9mm、及び直径1.1mmにおいて、全て、導通信頼性の基準の3000サイクルまで合格であった。
一方、図4に示すように、金属コア多層プリント配線板の試験片50の比較例では、層間接続が(A)スルーホール21による外層の導体層11と外層の導体層19の接続形態の場合で、スルーホールの穴径が直径0.4mm、直径0.9mm、及び直径1.1mmにおいて、2000サイクル以上で全て不合格であり、導通信頼性の基準の3000サイクルをクリアしていない。また、層間接続が(B)スルーホール22による外層の導体層11と内層の導体層17の接続形態の場合で、スルーホールの穴径が直径0.4mm、直径0.9mm、及び直径1.1mmにおいて、1000サイクル以上で全て不合格であり、導通信頼性の基準の3000サイクルをクリアしていない。
また、層間接続が(C)スルーホール23による内層の導体層13と内層の導体層17の接続形態の場合で、スルーホールの穴径が直径0.4mm、直径0.9mm、及び直径1.1mmにおいて、2000サイクル以上で全て不合格であり、導通信頼性の基準の3000サイクルをクリアしていない。層間接続が(D)インナーバイアホール24による内層の導体層13と内層の導体層17の接続形態の場合で、インナーバイアホールの穴径が直径0.4mm、直径0.9mm、及び直径1.1mmにおいて、2000サイクル以上で全て不合格であり、導通信頼性の基準の3000サイクルをクリアしていない。
これは、外層の導体層を内層の導体層より薄くした場合は、絶縁材の熱膨張により、ランド部の薄い銅箔に亀裂が発生し、スルーホールまたはインナーバイアホールのめっき膜と銅箔の境目で切れてしまうコーナークラックが発生したためである。また、内層の導体層が厚い場合は、スルーホールと電気的接続を取らない箇所に絶縁樹脂のみの層が出来るため、導体層が厚ければ厚いほど、樹脂の膨張が大きくなりスルーホールまたはインナーバイアホールのめっき膜の破断寿命が短くなってしまうためである。
上述した図3及び図4の結果より、金属コア多層プリント配線板50において、絶縁樹脂が高温環境下で、金属コア多層プリント配線板の厚み方向に大きく膨張する作用を押えられることがわかった。即ち、縁層が高温環境下で熱膨張してめっきビアホールを破断させるまでの変形を、押えられることがわかった。
本発明を適用可能な金属コア多層プリント配線板の厚さ方向の部分概略断面図である。 接続形態(A)及び(B)のときに使用した金属コア多層プリント配線板の試験片50の表面外観図である。 (条件1)及び(条件2)を満足した金属コア多層プリント配線板の試験片50において、各サイクルの冷熱衝撃試験を実施した実施例結果を示した図である。 (条件3)及び(条件4)を満足した金属コア多層プリント配線板の試験片50において、各サイクルの冷熱衝撃試験を実施した比較例結果を示した図である。
符号の説明
10 金属コア多層プリント配線板
11、19 外層の導体層(配線パターン導体層)
12、14、16、18 絶縁層
13、17 内層の導体層(配線パターン導体層)
15 金属コア層(内層の導体層)
21、22、23 スルーホール
24 インナーバイアホール
25、26、27、28 銅めっき膜
31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、45 絶縁埋め込み部

Claims (1)

  1. 絶縁層を介して積層される複数の配線パターン導体層を、表面と裏面と少なくとも2つの内層に備える金属コア多層プリント配線板であって、
    前記配線パターン導体層を貫き、所望の前記配線パターン導体層間をめっき膜により電気的に接続するスルーホール、及び、内層の所望の前記配線パターン導体層間をめっき膜により電気的に接続するインナーバイアホールを備え、
    前記スルーホール及び前記インナーバイアホールは、穴径が直径1.1mm以下であり、かつ、壁面のめっき膜の厚さが20μm〜30μmであり、
    前記絶縁層の絶縁材料は、厚さ方向の熱膨張係数が40ppm/℃〜55ppm/℃であり、かつ、縦弾性係数が22GPa〜29GPaであり、
    表面と裏面の前記配線パターン導体層の厚さ前記絶縁層の厚さよりも厚く、かつ、前記内層の前記配線パターン導体層の厚さが前記絶縁層の厚さよりも薄いことを特徴とする金属コア多層プリント配線板。
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