JP5190771B2 - カッター - Google Patents

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Description

本発明は、ディスクグラインダ等の回転工具に取付けられて使用されるカッターに関する。
一般に切断用のカッターは、円板状の基板と、その外周縁に形成された複数の刃部から構成される。この刃部は、例えば切削刃部材である多数のチップを、円周方向に所定ピッチで基板に固着または溶接にて外周縁部分にて固定される。
カッターの切削性能は、チップの厚さ、ダイヤモンドをはじめとする切削用砥粒の粒径とその含有量、切削用砥粒を固定するボンドの磨耗および強度特性、チップの形状に左右される。切削作業においては粉塵の発生や騒音を伴うため、短時間で効率良く切断できるカッターの要求が強く、この要求に対して切り刃形状の改善の他に切断面積を少なくする手法、すなわちチップの厚さを薄くすることで切削面積を少なくしたカッターの開発がなされている。切断スピードを速くするためには、基板外周部に接合されるチップの厚さを薄くして、切断時の切削抵抗を小さくすれば良いことは周知のことである。しかし、チップを薄くするには基板を薄くする必要があるが、基板が薄くなるとその剛性が低くなる。そのため、基板に焼き入れ材を用いることで強度向上を図っているが、それでも更なる基板の薄板化の要求が高い。
基板を薄くすると基板の剛性が不足し、被削材を切断加工すると摩擦熱により熱膨張して内部に応力を生じたり、切断時の力が加わって撓みが発生し、狙った切断線上を真っ直ぐ切断することが難しいという問題が生じ、切断性能が低下する。また、基板の振動に起因する騒音が大きくなるおそれがある。
基板の撓みを防止する技術として、特許文献1には、2枚以上の金属板を張り合わせて基板を構成するカッターが開示されている。
特開平11‐235671号公報
特許文献1に記載のカッターは、基板の撓みを防止することに効果があるものの、外径の等しい2枚の基板を貼り付けて、それらの外周にチップを接合しているため、チップの厚さは貼り合わせた基板2枚分の厚さよりも厚くなる。そのため、切削抵抗が大きくなり、切断スピードを速くすることが難しかった。
本発明の目的は、全体としての剛性を低下させることなく、基板やチップを薄くできるカッターを提供することにある。
本発明の別の目的は、切断時の基板の撓みを抑制し、切り曲がりのないまっすぐな切断が可能なカッターを提供することにある。
本発明の別の目的は、切断時に発生する基板の振動を減衰させ、振動や振動に起因する騒音を低減できるカッターを提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの特徴を説明すれば、次の通りである。
本発明の一つの特徴によれば、取付け穴が形成された略円形の基板と、基板の外周側に接合された砥粒を含むチップを備えたカッターにおいて、基板よりも薄い板厚で外径が小さく、取付けを有する小径板を基板とこれらの回転中心が一致するように同心に重ね、基板と小径板を、小径板の内径から外径までの距離の中間より内周側において固定するとともに、小径板の内径から外径までの距離の中間より外周側において非固定とした。小径板は略円形であり、完全な円形を含むのはもちろんであるが、チップを形成した後に外径が円形になるカッターの基板用であれば、チップ取り付け用の突出を有する基板であっても、ここでは略円形というものとする。小径板の直径は、カッターの直径から最大切断深さを引いた径よりも小さくする。そして、基板と小径板は、取付けられる回転工具のフランジによる固定領域と重複する位置、又は、固定領域のすぐ外側の重複しない位置で溶接または接着にて固定される。溶接は電気溶接、ろう付けなど、任意の溶接方法を用いることができる。
本発明の他の特徴によれば、小径板は単なる平板では無く、回転工具のフランジによる固定領域と重複する位置から外周部の間に凹凸や隆起部を形成する、又は、外径が角位置によって変化する、例えば歯車状や星形であるように構成する。この際、小径板の最外周領域において基板と接触するとともに、最外周領域より内径側において、基板と離間するように形成されると良い。
請求項1の発明によれば、基板よりも外径が小さく、同径の取付けを有する小径板を前記基板の片側のみに基板と同心に重ね、基板と小径板を内周側において固定するとともに、中間より外周側において非固定とするので、基板の厚さを薄くすることができ、その結果チップが薄いカッターを実現でき、切断スピードを速くすることができる。また、基板が薄くても、小径板の重ね合わせによりカッター全体の剛性が高まり、切断時の基板の撓みを押さえることができ、切り曲がりのない、真っ直ぐな切断を行うことができる。
請求項2の発明によれば、カッターが取付けられる回転工具のフランジによる固定領域と重複する位置で、基板と小径板が固定されるので、切断時に基板が撓もうとした場合、小径板の外周部側面と圧接状態となり、基板の撓みが規制される。また、基板と小径板の当接面が僅かに擦れることで、切断時に発生する基板の振動が減衰され、切断時の振動・騒音を低減できる。
請求項3の発明によれば、カッターが取付けられる回転工具のフランジによる固定領域の外側の近傍において、基板と小径板が固定されるので、切断時に基板が撓もうとした場合、小径板の外周部側面と圧接状態となり、基板の撓みが規制される。また、基板と小径板の当接面が僅かに擦れることで、切断時に発生する基板の振動が減衰され、切断時の振動・騒音を低減できる。
請求項4の発明によれば、小径板の最大径を、カッターの直径から最大切断深さを引いた径よりも小さくするので、小径板の外周部が被削材に接触することが無く、切削に影響を与えずにカッター全体の剛性を高めることができる。
請求項5の発明によれば、小径板を円形にしたので、カッターの角位置によって重量が変化せずに、回転時のバランスをとりやすくなる。
請求項6の発明によれば、小径板には凹凸が形成されるので、切断時の放熱性を向上させることができ、蓄熱によるチップ材質の劣化を抑制し、カッターの寿命を延ばすことができる。
請求項7の発明によれば、小径板は、最外周領域において、基板と接触するように固定されるとともに、最外周領域より内径側において基板と離間するように形成されるので、基板と小径板の当接面が擦れることで、切断時に発生する基板の振動が減衰され、切断時の振動・騒音を低減することができる。
請求項8の発明によれば、小径板は、外周の輪郭が歯車形または星形であるので、基板の外周部の形状に伴い撓みやすいところに小径板が突出するように構成でき、基板撓みやすい箇所と小径板を積極的に当接させることができ、切断時に発生する基板の振動が減衰され、切断時の振動・騒音を低減することができる。また、その最大径は前記カッターの直径から最大切断深さを引いた径よりも小さいので、小径板がカッターの切削に影響を与えることがない。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
本発明に係るカッター1の実施形態を、図1〜図3を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係るカッターの外観を示す図で、(1)はその正面図、(2)はその側面図である。図2は、本発明の実施形態に係るカッターの外観を示す斜視図である。図3は、図1のカッターの部分拡大図で、(1)はチップ4の取付け部付近の拡大図、(2)は隆起部3b付近の拡大図である。
図1、2において、基板1は、中心に回転工具への取付け用の取付け穴2が形成された1枚の薄い円形の金属板であり、強度向上を図るため、例えば焼き入れ材を用いる。基板1の外周部には、複数のチップ4が接合される。チップ4は、ダイヤモンドを主とする硬質の砥粒をW、Cu、Ni、Co、Sn、Ag、などの金属粉体を混合したボンドにより焼結したものである。カッターの直径は、例えば125mmであり、10,000〜11,000回転/分程度で回転させる。しかし、カッターの直径は切断対象に応じて、小径のものから大径のものまで様々である。
基板1と小径板3が同心円状に重ね合わせられる。小径板3は、基板1と同軸、同径の取付け穴3dを有する1枚の薄い円形の金属板であり、取付け穴3dの近傍付近で、複数箇所の点溶接5が施されることによって、基板1に貼り合わされる。点溶接5を施す箇所の数は、図1では6カ所であるが、基板1と小径板3の大きさに合わせて、或いは、製造上の容易性からその数を選択し、複数箇所とすれば良い。点溶接5を施す箇所は、取付け穴3dの外周側であって、その近傍であることが好ましく、図1の例では、図示しない回転工具に装着した際に、回転工具のフランジが接する位置の外径位置6よりも、内周部であるのが最も好ましい。しかしながら、点溶接5を施す箇所は、フランジの外径位置6上、あるいは、外径位置6よりもやや外周側であっても良い。
基板1の外周部のチップ4には、スリット8が形成される。チップ4は、図3(1)に示すように、基板1の外周よりも先端側に、突出するように取付けられた、その断面形状が略長方形状である。この長方形状の短辺の長さを短くする、即ちチップの厚さを薄くすると、被削材に食い込みやすく、切断面積を小さくすることができ、作業性が向上する。
小径板3は、その表面積を大きくするための任意の形状の凹凸又は隆起が施される。本実施形態では、小径板3の円周上に連続した波形の隆起部3bが形成される。また、隆起部3bの外周側、即ち、小径板3の外周部3aの側面は、図3(2)に示すように、基板1の側面1aに接触させるか、又は、微少距離をもって隣接させる。隆起部3bは、回転工具への取付けに影響がでない程度に大きくとることにより、空気と触れる表面積が大きくなり、冷却効果を向上できる。隆起部3bの大きさは作業性、チップ4の寿命など目的に応じて決定できる。
小径板3の外径は、基板1の最大切り込み深さ位置7よりも小さくする。ここで、最大切り込み深さX(図1)は、カッターの外径から回転工具の取付け部分の大きさを引いて、2で割った値である。回転工具の取付け部分の大きさは、例えば、ディスクグラインダのキヤカバー外径などであり、使用する回転工具によってその大きさは異なる。
このように小径板3の大きさを制限したことによって、回転工具を最大切り込み深さXで使用した場合でも、小径板3は被削材に接触しない。このように小径板3は被削材に接触しないため、小径板3の半径方向中間部分の形状は比較的自由度があり、例えば、本実施形態の隆起部3bの隆起の高さ、即ち軸方向の厚さは、チップ4の部分の厚さを超えても良い。図1(2)では、隆起部3bと基板1を合わせた厚さは、チップ4の厚さよりも厚くなっている。
次に、本実施形態による小径板3を用いる効果について説明する。図4は、本実施形態に係るカッターの動きを説明するための模式図であり、寸法などは正しく描かれていない。図4(1)は、被削物を切断していない段階での位置関係を示す。図4(1)において、小径板3は、最内周から外周に向かって平坦部3c、隆起部3b、平坦部3aが形成される。平坦部3cは点溶接5をするためと回転工具に取り付ける取り付け面とするために形成されるもので、小径板3の内周側に形成される。隆起部3bは主に小径板3の外周側に形成されるが、外周側だけでなく内周側に延びるように配置しても良い。平坦部3aは小径板3の最外周側に形成するもので、その側面が基板1と接触させる面となる。このカッターは、図4(1)では回転工具のモータが右側、カッターを押さえるフランジが左側から固定されると好ましい。尚、説明の便宜上、基板1と小径板3の間に隙間が空いているように描いているが、実際には接触しているか、又は、きわめて微少な隙間で両者は隣接している。
本実施形態によるカッターを使って被削材を切断すると、切断時には基板1が軸方向に撓むことにより振動する。図4(2)は左側に撓んだ状態を示す。このように切断時に基板1が撓もうとすると、小径板3の外周部3aの側面と基板1の側面の部分領域1aが圧接状態となり、基板1の撓みが規制される。また、切断時に発生する基板1の振動により、基板1と小径板3の当接面とが僅かに擦れる。その結果、小径板3は板バネと同様の作用で制震作用を果たすことができる。この制震作用を効果的にするために、小径板3には隆起部3bが形成されており、この隆起部3bの形状や、小径板3の材質を工夫することによって板バネとしての効果を向上させることができる。尚、小径板3の材質は、ばね性の高い材料が好ましく、例えばばね鋼が好ましい。また、小径板3は基板1と必ずしも同等の強度を有する必要はなく、基板1とは異なる材質からなるようにしても良い。また、小径板3の厚さは、基板1と必ずしも同じである必要はなく、基板1に比べて薄い板厚としても良い。
図4(3)は右側に撓んだ状態を示す。この場合は、小径板3の作用がないために、この方向に対する制震作用はほとんど期待できない。しかしながら、基板1の振動は必ず左側と右側に及ぶ振幅を有する振動であるので、左側だけの振幅を制震するだけでも、全体としての制震作用は大きいものである。尚、右側への撓みを押さえるために、基板1の両面、すなわち、右側にも小径板3を設けることも考えられる。このようにすれば、制震効果としては非常に好ましいが、基板を3枚重ねることにより厚くなりすぎて回転工具の取付け部のフランジに取付けられなくなるおそれがあること、コストが上昇してしまうこと、カッターが重くなり操作性が悪くなってしまうこと、などの理由から好ましくない。尚、これらの欠点が問題にならないような状況下においては、小径板3を基板1の両側に設けるようにしても良い。
本実施形態によれば、基板全体としての剛性を低下させることなく、外周部にチップ4を接合する基板1を薄くすることができるので、チップ4の厚さを薄くすることができる。このため、チップ4の薄いカッターが提供でき、コンクリートやタイルなどの切断作業において、切断スピートが速くなり、作業効率を向上させることができる。さらに、小径板の重ね合わせにより、基板全体の剛性が高くなるため、切断時の基板1の撓みが抑制され、切り曲がりのない、真っ直ぐな切断が可能になる。
また、基板1と小径板3の当接面が僅かに擦れることで、切断時に発生する基板1の振動が減衰され、振動が低減されると共に、振動に起因する騒音も低減することができる。さらに、小径板3に波形などの凹凸形状を施して表面積を大きくすることができるので、切断時の放熱性を向上させ、蓄熱によるチップ材質の劣化を抑制し、カッターの寿命を延ばすことができる。また、凹凸形状にしたことにより切断時に小径板がフィンの役割を果たし、半径方向外方への風を発生させるため、チップ4の更なる放熱性の向上と、発生する切り粉を効率良く排出することが可能になる。
次に図5を用いて、溶接箇所について説明する。図5は、本実施形態に係るカッターの溶接箇所を説明するための図である。図5においては、説明の便宜上チップ4の記載を省略している。また、寸法を除いて各部を模式的に記載している。図5において、基板1と小径板3は、3カ所の点溶接5によって接合される。点溶接される箇所は、ある程度の直径を有する円領域であり、(1)の例では回転工具の取付け部のフランジ(図示せず)の外径位置6より内周側に位置し、(2)の例では外径位置6と重複する位置にあり、(3)は外径位置6の近くの外周側に位置する。前述したように、小径板3のバネ効果は、主に点溶接した箇所から小径板の外周までの距離bの範囲で発揮されるため、(3)の最内周から点溶接した箇所までの距離aと距離bの大きさがa<bの関係であることが望ましい。従って、本実施例では(1)〜(3)のいずれの溶接箇所も、小径板を内周側(a<c/2)に配置している。
尚、上述の条件から外れても距離bがある程度確保されていればバネ効果を有する。一方、a>bとすると基板1と小径板3を強固に接合することになるので基板の強度アップが図れる。よって基板の強度アップを目的とするか、基板の振動防止を目的とするかに応じてaとbの長さ関係を適宜設定すればよい。また、点溶接される箇所の数は、本実施形態では3つであるが、複数以上であれば任意の箇所で接合しても良い。また、実施形態では点溶接する箇所をすべて同じ半径の円周上に配置したが、必ずしもこれに限定されずに、複数の半径の円周上に配置するようにしても良い。
次に図6を用いて、本発明の第2の実施形態を説明する。第2の実施形態では、いわゆるセグメントタイプのカッターで、スリット18を有する略円形の基板11に小径板13を重ねて、3カ所の点溶接5で接合したものである。前述した第1の実施形態と異なり、ここでは小径板13には凹凸はなく、平らな板である。しかし、その外径は、円でなく、外側に突出する突出部13aと内側に窪んでいる引っ込み部13bが交互に形成された、いわば歯車のような形状である。基板11と小径板13は、接触した状態で接合されるか、或いは、ほんの僅かな隙間を有するように接合される。本実施形態においては、切削時に基板11が振動した際に、小径板13の突出部13aが基板13に接触することによって制震作用を果たす。特に、本実施形態では、基板1自体にスリット18が形成されたセグメントタイプのカッターであるので、各セグメント部の振動が出やすい。よって、基板1のブレード状に延在している箇所に突出部13aが位置し、引っ込み部13bはスリット18の穴19に対応する位置になるように配置すれば、振動する各セグメントを効果的に制振することができる。
第2の実施形態では、小径板13は平板であるので製造コストを安くすることができ、小径板13の外周部の形状を、基板11の形状に対応させるだけで良く、簡単な構成で切断時の基板の撓みを押さえることができる。尚、小径板13の形状は、歯車のような形状だけにとどまらず、星形、花形、正多角形など、円ではない形状でも良いが、小径板13もカッターと共に回転する関係上、回転させてもバランスのとれる形状であることが望ましい。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、基板の厚さを薄くしてチップ厚さも薄いカッターとすることができ、切断スピードを速くすることができる。また、基板が薄くても、小径板の重ね合わせによりカッター全体の剛性が高まり、切断時の基板の撓みを押さえることができ、切り曲がりのない、真っ直ぐな切断を行うことができる。
さらに、本発明によれば、切断時に基板が撓もうとした場合、小径板の外周部側面と圧接状態となり、基板の撓みが規制される。また、基板と小径板の当接面が僅かに擦れることで、切断時に発生する基板の振動が減衰され、切断時の振動・騒音を低減することができる。
以上、本発明を示す実施形態に基づき説明したが、本発明は上述の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
たとえば、小径板3、13の取付け穴3d、13dの大きさは、基板1、11の取り付け穴2、12と完全に同じである必要はなく、異なってもよい。一般に基板1、11の取り付け穴2、12はカッターとしての取り付け位置あわせに重要であるが、小径板3、13の取付け穴3d、13dは取り付け位置あわせにはさほど重要ではないので、取り付け穴2、12よりもやや大きくしても良い。また、小径板3、13の取付け穴3d、13dを比較的大きめにして、フランジの外径位置6よりも大きくしても良い。
さらに、本実施形態では、いわゆるリムタイプの基板1(図1)には外形が円形の小径板3を用い、いわゆるセグメントタイプの基板11(図6)には外形が歯車形の小径板13を用いたが、これらの組み合わせはこれらに限られず、違う組合せであっても良い。
本発明の実施形態に係るカッターの外観を示す図で、(1)はその正面図、(2)はその側面図である。 本発明の実施形態に係るカッターの外観を示す斜視図である。 図1のカッターの部分拡大図で、(1)はチップ4の取付け部付近の拡大図、(2)は隆起部3b付近の拡大図である。 本実施形態に係るカッターの動きを説明するための模式図である。 本実施形態に係るカッターの溶接箇所を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係るカッターの外観を示す図で、(1)はその正面図、(2)はその側面図である。
符号の説明
1、11 基板 2、12 取付け穴 3、13 小径板
3a (小径板の)外周部 3b(小径板の)隆起部
3c (小径板の)平坦部 3d(小径板の)取付け穴
4 チップ 5 点溶接 6 (フランジの)外径位置
7 最大切り込み深さ位置 8 スリット 13a (小径版の)突出部
13b (小径版の)引っ込み部 13d (小径板の)取付け穴
14 チップ 18 スリット 19 穴

Claims (8)

  1. 取付け穴が形成された略円形の基板と、該基板の外周側に接合された砥粒を含むチップを備えたカッターにおいて、
    前記基板よりも薄い板厚で外径が小さく、取付けを有する小径板を前記基板と同心に重ね、
    前記基板と前記小径板を、前記小径板の内径から外径までの距離の中間より内周側において固定するとともに、前記小径板の内径から外径までの距離の中間より外周側において非固定としたことを特徴とするカッター。
  2. 前記基板と前記小径板は、取付けられる回転工具のフランジによる固定領域と重複する位置で、固定されることを特徴とする請求項1に記載のカッター。
  3. 前記基板と前記小径板は、取付けられる回転工具のフランジによる固定領域の外側の近傍において、固定されることを特徴とする請求項1に記載のカッター。
  4. 前記小径板の最大径は、前記カッターの直径から最大切断深さを引いた径よりも小さいことを特徴とする請求項2又は3に記載のカッター。
  5. 前記小径板は円形であることを特徴とする請求項4に記載のカッター。
  6. 前記小径板は、凹凸が形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のカッター。
  7. 前記小径板は、最外周領域において、前記基板と接触するように固定されるとともに、前記最外周領域より内径側において、前記基板と離間するように形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のカッター。
  8. 前記小径板は、外周の輪郭が歯車状または星形であることを特徴とする請求項4に記載のカッター。
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