JP7101711B2 - フレキシブルフライホイール - Google Patents

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Description

本発明は、フレキシブルフライホイールに関する。
一般に、車両の内燃機関等の回転機では、クランクシャフトの一端にフライホールが取り付けられている。フライホイールは円環状のイナーシャリングを備えることで比較的大きな慣性モーメントを有している。当該慣性モーメントにより、クランクシャフトの回転動作に伴う回転エネルギが保存される。フライホイールが取り付けられることによってクランクシャフトの安定した回転動作が得られる。
フライホールの一種として、フレキシブルフライホイールが知られている。フレキシブルフライホイールは、慣性モーメントによる回転エネルギの保存という上記の機能に加え、クランクシャフトに作用する振動を吸収する機能を備えている。かかる機能を得るために、フレキシブルフライホイールは弾性円板を備えている。弾性円板はクランクシャフトに固定され、その弾性変形により振動を吸収して減衰させる。イナーシャリングは、当該弾性円板の周縁部分に設けられている。弾性円板とイナーシャリングとは、ボルト等によって締結されることにより一体化されている(例えば特許文献1参照)。
特開平11-182631号公報
ところで、従来のフレキシブルフライホイールにおいてその振動減衰性を向上させるには、弾性円板の剛性を低下させることが考えられる。例えば、肉抜き部分を設けたり、さらに肉厚が4mm以下となるように薄くしたりすることで、剛性を低下させて振動減衰性を向上させることができる。
一方、弾性円板の剛性を低下させることによって、弾性円板が相対的に破損しやすくなるおそれがある。仮に弾性円板が破損すれば、破片の飛散により、フライホイール周辺の部品も破損させてしまうという問題が生じる。
本発明は、上記事情に鑑み、弾性円板の剛性を低下させることにより振動減衰性を向上させつつ、弾性円板が仮に破損する事態となった場合にはその破損を制御できるフレキシブルフライホイールを提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、第1の発明のフレキシブルフライホイールでは、
回転機のシャフトの端部に固定されるシャフト締結部と、
前記シャフト締結部の周囲に設けられた円環状のイナーシャリングと、
前記シャフト締結部と前記イナーシャリングとの間で径方向に延びて両者を連結し、前記シャフトに作用する振動を自身の撓みによって吸収する複数の弾性スポーク部と、
前記弾性スポーク部同士の間に設けられるとともに、前記シャフト締結部及び前記イナーシャリングのうち一方に連結され他方から離間して設けられた重り部と、
を備え、
前記シャフト締結部の周方向にみた前記弾性スポーク部の両側縁には、前記弾性スポーク部の振動時に応力が集中する応力集中部がそれぞれ設けられていることを特徴とする。
第2の発明のフレキシブルフライホイールでは、
前記各応力集中部は、前記シャフト締結部の中心点を中心とした同一円の上に設けられていることを特徴とする。
第3の発明のフレキシブルフライホイールでは、
前記応力集中部同士を結んだ円弧の長さは、前記弾性スポーク部の両側縁同士を前記シャフト締結部の中心点を中心とする同心円の円弧で結んだ場合の円弧の長さのうちで最も短いことを特徴とする。
第4の発明のフレキシブルフライホイールでは、
前記重り部は、前記弾性スポーク部よりも厚肉で、前記弾性スポーク部の一面から盛り上がるように形成されており、
前記応力集中部は、隣り合う前記重り部と前記弾性スポーク部との境界線が前記弾性スポーク部の側縁に接続された側縁側境界端であることを特徴とする。
第5の発明のフレキシブルフライホイールでは、
前記弾性スポーク部の側縁と当該側縁と隣接する前記重り部の側縁との間が円弧状部によって接続され、
前記円弧状部は、前記重り部の側に設けられた第1弧状部と、前記弾性スポーク部の側に設けられるとともに前記第1弧状部よりも曲率半径が小さい第2弧状部とを有しており、
前記応力集中部は、前記第2弧状部であることを特徴とする。
第6の発明のフレキシブルフライホイールでは、
弾性スポーク部には、当該弾性スポーク部の両側縁の間をつなぐ溝部が形成され、
前記溝部は、前記弾性スポーク部の両側縁において外方へ開放された開放端部を有し、
前記溝部の前記開放端部に前記応力集中部が設けられていることを特徴とする。
第1の発明によれば、クランクシャフトの振動によって弾性スポーク部が撓む際に生じる応力は応力集中部に集中する。弾性スポーク部が振動に耐えられず破損する事態が生じた場合には、当該応力集中部が破損の起点となり両側縁の応力集中部間に亀裂が走って破断される。このように、万が一にも弾性スポーク部が破損した場合の破損態様が予めコントロールされることにより、破損によって破片が周囲に飛散し、フレキシブルフライホイールの周辺部品を破損させることを防止できる。
第2の発明によれば、弾性スポーク部の両側縁の応力集中部が同一円の上に設けられている。万が一にも弾性スポーク部が破損する場合には、両応力集中部の間に、弾性スポーク部に作用する回転モーメントに沿って円弧状をなす亀裂や破断が生じやすくなり、破損態様もコントロールしやすくなる。仮に両応力集中部が同一円の上になく、中心からの長さが異なる位置に設けられた場合、亀裂や破断線が余計な方向へ向けて生じる。亀裂や破断線が余計な方向へ向けて生じると破損態様を予測しづらくなり、また、予測できない破損が生じて周囲に破片も飛散しやすくなるおそれがある。第2の発明によれば、そのようなおそれを低減できる。
第3の発明によれば、応力集中部同士を結んだ仮想円弧の長さが短い分、円弧から外れた方向等の余計な方向へ向かって亀裂や破断線が生じるおそれがより一層少なくなる。これにより、予測できない破損が生じて周囲に破片も飛散しやすくなるおそれをより一層低減できる。
第4の発明によれば、弾性スポーク部と重り部との肉厚差を利用して、応力集中部を容易に設けることができる。また、重り部と前記弾性スポーク部との境界線の境界端は、弾性スポーク部の振動によって生じる応力が集中しやすいため、破損態様のコントロールもしやすい。
第5の発明によれば、重り部と弾性スポーク部との肉厚が略同じに設定されたフレキシブルフライホイールでも、応力集中部を形成することができる。また、曲率半径の異なる2つの弧状部のうち小さい曲率半径を有する第2弧状部を応力集中部とすることで、鋭角をなす角部を応力集中部とするよりも応力集中の度合いが緩和され、必要以上に応力集中が生じることを抑制できる。
第6の発明によれば、弾性スポーク部が破損する場合には、溝部に沿って円弧状に亀裂や破断が生じやすくなり、破損態様がコントロールしやすくなる。また、重り部と弾性スポーク部との肉厚が略同じに設定されたフレキシブルフライホイールでも、応力集中部を形成することができる。
フレキシブルフライホイールの正面図。 図1におけるII-II断面図。 図1の一部を拡大して示す斜視図。 フレキシブルフライホイールの破損状況を示す正面図。 フレキシブルフライホイールの別例を示す正面図。 図5のX部を拡大した拡大図。 フレキシブルフライホイールの別例を示す正面図。 フレキシブルフライホイールの別例を示す正面図。
以下、本発明を具体化した一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態は、回転機として車両の内燃機関(エンジン)を想定し、エンジンが有するクランクシャフトに取り付けられるフレキシブルフライホイールについて説明する。
図1に示すように、フレキシブルフライホイール10は全体として円形状をなしている。フレキシブルフライホイール10は、シャフト締結部11と、イナーシャリング12と、弾性円板13と、重り部14とを有している。シャフト締結部11、イナーシャリング12、弾性円板13及び重り部14は鋳鉄等よりなる鋳物であり、鋳造によって一体形成されている。
シャフト締結部11は、クランクシャフト(図示略)の先端部に締結される。シャフト締結部11は円板状に形成され、フレキシブルフライホイール10の中央部に設けられている。シャフト締結部11は、クランクシャフトへの取り付け時において、クランクシャフトの締結用端面(図示略)と当接する。シャフト締結部11の中央部には、位置決め孔21が設けられている。位置決め孔21を用いて、クランクシャフトの回転中心軸線とフレキシブルフライホイール10の回転中心軸線とが同一となるように位置決めされる。位置決め孔21の周囲には、複数のボルト挿通孔22が環状をなすように設けられている。ボルト挿通孔22を用いてシャフト締結部11がクランクシャフトに固定される。
図1に示すように、イナーシャリング12は円環状に形成されている。フレキシブルフライホイール10が回転すると、イナーシャリング12が慣性マスとなり、その重量によって比較的大きな慣性力モーメントが得られる。イナーシャリング12には、ネジ孔23が形成されている。ネジ孔23を利用して、ダンパー(図示略)が取り付けられる。なお、ダンパーの有無は任意である。
弾性円板13は円環状をなし、イナーシャリング12とシャフト締結部11との間の周方向全域で両者を連結している。弾性円板13は、シャフト締結部11よりも薄肉に形成されている。弾性円板13の撓みによって振動減衰効果が得られ、フライホイールがフレキシブル化される。弾性円板13の厚みは任意であるが、振動減衰性を得るために、例えば2mm~5mmの寸法に設定されている。振動減衰効果を得ることを目的としないフライホイールのプレート部と比較して、弾性円板13の面剛性が下げられ、その分撓みやすくなっている。
弾性円板13には、3つの肉抜き部15が設けられている。各肉抜き部15は、弾性円板13の表裏を貫通している。各肉抜き部15は、弾性円板13を正面視した場合にやや縦長のC字状をなしており、略同じ横幅を有しながらC字状を形成している。各肉抜き部15は、イナーシャリング12の内縁から若干離れた位置で周方向に沿って延びるように設けられている。各肉抜き部15は、フレキシブルフライホイール10の周方向に均等(本実施の形態では120度ごと)に配置されている。各肉抜き部15は、そのC字開口がシャフト締結部11の側を向いている。
重り部14は、肉抜き部15よりも内側(シャフト締結部11の側)に形成されている。各重り部14は、シャフト締結部11と連結されている。重り部14のシャフト締結部11を挟んだ反対側部分には肉抜き部15が設けられておらず、シャフト締結部11とイナーシャリング12とが弾性円板13によって連結されている。この連結部分の撓みによって振動減衰効果が得られる。そのため、以下では、当該部分を特に示す場合はそれを弾性スポーク部16と呼ぶ。弾性スポーク部16は、隣り合う重り部14及び肉抜き部15同士の間に形成され、径方向に延びてシャフト締結部11とイナーシャリング12とを連結している。
弾性スポーク部16は、周方向の両側縁31,32を有している。各側縁31,32は、肉抜き部15を形成する輪郭のうち外側の輪郭によって形成されている。各側縁31,32と、それぞれに隣接する重り部14の側縁33,34とは、半円状をなす円弧状部35によって接続されている。円弧状部35を形成する半円の直径は、肉抜き部15の横幅と略同じに設定されている。図1の平面図において、円弧状部35の頂点部分は、シャフト締結部11に至らず、それよりも手前側(外周側)に存在している。
図1の正面視において、各弾性スポーク部16における周方向に沿った横幅の中央とフレキシブルフライホイール10の中心とを通る各仮想線L1~L3を想定する。この場合、第1仮想線L1と第2仮想線L2との間、第2仮想線L2と第3仮想線L3との間、第2仮想線L2と第3仮想線L3との間の角度は、それぞれ120度に設定されている。各仮想線L1~L3上において、重り部14と弾性スポーク部16とがシャフト締結部11を挟んだ両側に設けられている。重り部14も弾性スポーク部16も、各仮想線L1~L3を基準として線対称をなしている。
図2及び図3に示すように、各重り部14は弾性円板13よりも厚肉となるように形成されている。例えば、各重り部14は、5mm~15mmの厚さに設定されている。各重り部14は弾性スポーク部16の上面(一面)から盛り上がり、弾性円板13(弾性スポーク部16)と各重り部14との間には肉厚差が設けられている。なお、重り部14の盛り上がりは、逆の面であってもよい。各重り部14の上面は平坦であり、周方向両端部にはそれぞれ弧状傾斜部41が設けられている。弧状傾斜部41は、弾性スポーク部16と重り部14との間に設けられた円弧状部35よりもシャフト締結部11の側(中心側)に設けられている。
各弧状傾斜部41の上面は、重り部14の上面から弧を描くように弾性スポーク部16の上面に向かって傾斜している。なお、上面とは、フレキシブルフライホイール10を図1のように正面視した場合の表面を意味している。図3に示すように、各弧状傾斜部41の上面と弾性スポーク部16の上面とが出会うことで、両者の間には線状をなす境界線42,43が形成されている。境界線42,43は、フレキシブルフライホイール10の正面視において、周方向の側方に向けて膨らむように湾曲し、シャフト締結部11から弾性スポーク部16の側縁31,32に至るまで延びている。弾性スポーク部16が撓むと、それによって生じる応力が肉厚差のあるこの側縁側境界端44,45に集中する。そのため、当該側縁側境界端44,45が応力集中部に相当する。なお、重り部14の盛り上がりを上面とは逆の面とした場合、側縁側境界端44,45も当該逆の面に設けられる。
図1に戻り、弾性スポーク部16の両側縁31,32が有する一対の側縁側境界端44,45は、シャフト締結部11の中心点を中心とした同一円の上に設けられている。一方の側縁側境界端44と他方の側縁側境界端45とを円弧で結んだ場合、その仮想円弧αの長さは、弾性スポーク部16の周方向の両側縁31,32同士をシャフト締結部11の中心点を中心とする同心円の円弧で結んだ場合の他の仮想円弧と比較して最も短くなっている。
以上の構成を有するフレキシブルフライホイール10では、クランクシャフトが回転すると、イナーシャリング12によって慣性モーメントが生じ、それによりクランクシャフトの安定した回転動作が得られる。エンジンの駆動や自身の回転運動等に起因してクランクシャフトが振動すると、その振動はフレキシブルフライホイール10のシャフト締結部11に伝わる。それがさらに弾性スポーク部16に伝わると、弾性スポーク部16が弾性変形し、その振動を吸収して減衰させる。これにより、クランクシャフトは振動が抑制されて安定した回転動作を行うことができる。
それに加え、弾性スポーク部16のシャフト締結部11を挟んだ反対側には重り部14が設けられている。クランクシャフトが振動すると、その振動によって重り部14が振られるため、重り部14の振れによってもクランクシャフトの振動を吸収することができる。これにより、クランクシャフトを挟んだ両側で、弾性スポーク部16と重り部14とによってクランクシャフトの振動が吸収されて減衰する。
ここで、弾性スポーク部16の剛性は、クランクシャフトが過剰に振動しても十分耐えられるように余裕を持たせている。仮に、その想定を超える振動がクランクシャフトに生じた場合、弾性スポーク部16はその振動に耐えられずに破損することがある。振動によって弾性スポーク部16が撓む際に生じる応力は、弾性スポーク部16に設けられた側縁側境界端44,45に集中している。そのため、弾性スポーク部16が破損する場合は、図4に示すように、重り部14との側縁側境界端44,45が破損の起点となり、側縁側境界端44,45同士の間を、円弧状をなすように亀裂が走って破損する。このように万が一の弾性スポーク部16の破損時において、側縁側境界端44,45間に亀裂が生じるよう破損態様が予めコントロールされる。これにより、破損によって破片が周囲に飛散し、フレキシブルフライホイール10の周辺部品を破損させることを防止できる。
本実施の形態のフレキシブルフライホイール10によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)弾性スポーク部16は薄肉に形成されており、面剛性が下げられて撓みやすく形成されている。クランクシャフトに振動が生じると、その振動は弾性スポーク部16の撓みによって吸収される。これにより、クランクシャフトの振動を減衰させることができる。従前のフレキシブルフライホイールでは、弾性円板がイナーシャリングとは別部品とされ、両者が締結されていた。それとは異なり、弾性スポーク部16は、シャフト締結部11及びイナーシャリング12とともに鋳造によって一体成形されている。そのため、部品点数は1点となり、複数の部品を一体化するための締結作業が不要となる。これにより、振動減衰機能を維持しながら、製造コストを低減することができる。
(2)弾性スポーク部16の両側縁31,32には、重り部14との肉厚差により形成された境界線42,43の側縁側境界端44,45が設けられている。クランクシャフトの振動によって弾性スポーク部16が撓む際に生じる応力は、この側縁側境界端44,45に集中する。そのため、弾性スポーク部16が振動に耐えられず破損する場合には、当該側縁側境界端44,45が破損の起点となり両側縁側境界端44,45間に亀裂が走って破断される。このように、万が一にも弾性スポーク部16が破損した場合の破損態様が予めコントロールされることにより、破損によって破片が周囲に飛散し、フレキシブルフライホイール10の周辺部品を破損させることを防止できる。
(3)弾性スポーク部16の両側縁31,32における側縁側境界端44,45は、シャフト締結部11の中心点を中心とした同一円の上に設けられている。フレキシブルフライホイール10はクランクシャフトの回転によってその中心点を中心に回転し、弾性スポーク部16には回転モーメントが作用する。応力が集中する側縁側境界端44,45が同一円の上に設けられていることで、万が一にも弾性スポーク部16が破損する場合には、側縁側境界端44,45同士の間で回転モーメントに沿って円弧状をなす亀裂や破断が生じやすくなり、破損態様もコントロールしやすくなる。各側縁側境界端44,45が仮に同一円の上になく、中心からの長さが異なる位置に設けられた場合、亀裂や破断線が余計な方向へ向けて生じる。亀裂や破断線が余計な方向へ向けて生じてしまうと破損態様を予測しづらくなり、また、予測できない破損が生じて周囲に破片も飛散しやすくなるおそれがある。そのようなおそれを低減できる。
(4)弾性スポーク部16の両側縁31,32における側縁側境界端44,45同士を結んだ仮想円弧αの長さは、弾性スポーク部16の周方向の両側縁31,32の間を結んだ他の仮想円弧と比較して最も短い。万が一にも弾性スポーク部16が破損する場合には、長さが短い分、円弧から外れた方向等の余計な方向へ向かって亀裂や破断線が生じるおそれがより一層少なくなる。これにより、予測できない破損が生じて周囲に破片も飛散しやすくなるおそれをより一層低減できる。
(5)弾性スポーク部16の振動によって生じる応力が集中する側縁側境界端44,45は、肉厚差のある弾性スポーク部16と重り部14との境界線42,43の端部である。側縁側境界端44,45は弾性スポーク部16と重り部14との肉厚差を利用して設けられているため、応力を集中させる部分を形成しやすい。また、重り部14と弾性スポーク部16との境界線42,43の側縁側境界端44,45は、点に近い小さな領域であるため弾性スポーク部16の振動によって生じる応力が集中しやすく、破損態様のコントロールもしやすい。
(6)弾性スポーク部16のシャフト締結部11を挟んだ反対側には重り部14が設けられている。クランクシャフトが振動すると、その振動によって重り部14が振られる。その重り部14の振れによってクランクシャフトの振動を吸収することができる。弾性スポーク部16と重り部14との両者によってクランクシャフトの振動が吸収されるため、振動をより一層減衰させることができる。
この場合において、重り部14も、シャフト締結部11、イナーシャリング12及び弾性円板13とともに鋳造によって一体成形されている。そのため、重り部14の存在によって部品点数が増加したり、新たな締結作業が発生したりすることはない。これにより、部品点数や作業工程を増加させずに、製造コストを低減させつつ振動減衰効果を高めることができる。
しかも、本実施の形態では、弾性スポーク部16の幅方向中心を通る各仮想線L1~L3の延長線上に重り部14が設けられている。そのため、仮想線L1~L3の線上において、各弾性スポーク部16と各重り部14との間にシャフト締結部11が設けられている。クランクシャフトを挟んだ両側で振動吸収、抑制が行われることとなり、クランクシャフトの振動を減衰させる効果を高めることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態のフレキシブルフライホイール10に限らず、例えば次のような構成を採用してもよい。
(a)上記実施の形態では、弾性スポーク部16の両側縁31,32に設けられた、重り部14との側縁側境界端44,45を応力集中部の例とした。それに加えて、次の2つの別形態の応力集中部を備えたフレキシブルフライホイール51,52を採用してもよい。なお、次の2つの別形態は、側縁側境界端44,45に代わる応力集中部として採用してもよい。
第1の別態様のフレキシブルフライホイール51では、図5に示すように、弾性スポーク部16が有する両側縁31,32と重り部14が有する両側縁33,34とのうち、隣り合うもの同士の間がつなぎ部60によってつながれている。各つなぎ部60は、その一つが図5のX部を拡大した図6に示されているように、第1弧状部61と第2弧状部62とに分けられている。両弧状部61,62は左右に並んで設けられ、第2弧状部62は弾性スポーク部16の側に設けられている。第2弧状部62の曲率半径は、第1弧状部61のそれよりも小さい。そのため、第2弧状部62では第1弧状部61よりもアールがきつく、若干尖ったような形状となっている。弾性スポーク部16の両側縁31,32には、その最も中心側の端部であって、側縁側境界端44,45が設けられた箇所に第2弧状部62a,62bが設けられている。
クランクシャフトの振動によって弾性スポーク部16が撓む際に生じる応力は、側縁側境界端44,45の他、この第2弧状部62a,62bにも集中する。そのため、弾性スポーク部16が振動に耐えられずに破損する場合は、両側縁31,32における側縁側境界端44,45及び第2弧状部62a,62bの頂点部分が破損の起点となり、側縁側境界端44,45同士の間及び第2弧状部62a,62b同士の間に亀裂が走って破断される。そのため、この別形態では、第2弧状部62、より詳細には第2弧状部62の頂点部分も応力集中部に相当する。
第2の別形態のフレキシブルフライホイール52では、図7に示すように、弾性スポーク部16が有する両側縁31,32の間に溝部63が設けられている。溝部63は、弾性スポーク部16の上面において、当該上面に対して凹状をなし、側縁側境界端44,45を結ぶ仮想円弧αに沿って設けられている。溝部63はその両端部にある各側縁側境界端44,45において、外方に向けて開放されている。
クランクシャフトの振動によって弾性スポーク部16が撓む際に生じる応力は、側縁側境界端44,45の他、溝部63の両端部における開放端部64,65にも集中する。そのため、弾性スポーク部16が振動に耐えられずに破損する場合は、両側縁31,32における側縁側境界端44,45及び開放端部64,65の溝底部が破損の起点となり、側縁側境界端44,45同士の間に溝部63に沿って亀裂が走って破断される。そのため、この第2の別形態では、溝部63の開放端部64,65、より詳細には板厚がより薄肉となった溝底部も応力集中部に相当する。
上記各別形態における第2弧状部62又は溝部63の開放端部64,65によっても、側縁側境界端44,45によって得られる効果と同じ効果を得ることができる。その上、第1の別形態では、曲率半径の異なる2つの弧状部61,62のうち小さい曲率半径を有する第2弧状部62を応力集中部とすることで、鋭角をなす角部を応力集中部とするよりも応力集中の度合いが緩和され、必要以上に応力集中が生じることを抑制できる。また、重り部14と弾性スポーク部16との板厚が略同じに設定されて両者の間に肉厚差がない場合でも、応力集中部を形成することができる。第2の別形態では、弾性スポーク部16が破損する場合には、溝部63に沿って円弧状に亀裂や破断が生じやすくなり、破損態様がコントロールしやすくなる。
(b)上記実施の形態では、弾性スポーク部16の両側縁31,32に設けられた側縁側境界端44,45が、シャフト締結部11の中心点を中心とした同一円の上に設けられている。これに代えて、各側縁側境界端44,45と中心点を結ぶ長さがそれぞれ異なるように構成してもよい。また、側縁側境界端44,45が同一円の上に設けられるとしても、より大きな円の円弧上に設けられた構成としてもよい。これらは、上記2つの別形態における第2弧状部62や溝部63の開放端部64,65についても同様である。
(c)上記実施の形態では、弾性円板13には肉抜き部15が3つ設けられている。これに代えて、図7に示すフレキシブルフライホイール52のように、肉抜き部15の数を4つとしてもよい。肉抜き部15が設けられる数は任意である。
(d)上記実施の形態では、各弾性スポーク部16の幅方向中央の延長線上(仮想線L1~L3の延長線上)に、重り部14が設けられている。これに代えて、図7に示すフレキシブルフライホイール52のように、弾性スポーク部16の幅方向中央の延長線上からずれた位置に重り部14が設けられた構成を採用してもよい。
幅方向中央の延長線上からずれた位置に重り部14が配置された場合は、図7に示すように、弾性スポーク部16の周方向両側に重り部14が設けられ、その両側の重り部14は、弾性スポーク部16の幅方向中央を通る仮想線に対して線対称であってかつ同一形状を有することが好ましい。これにより、上記実施の形態と同じく、クランクシャフトに生じる振動を左右均等に吸収して振動をバランスよく低減できる。
(e)上記実施の形態では、肉抜き部15がC字状に形成されることで、一つの肉抜き部15に1つの重り部14が設けられている。これに代えて、例えば肉抜き部15をE字状に形成して2つの重り部14が設けられるなど、一つの肉抜き部15によって複数の重り部14が形成された構成を採用してもよい。また、各肉抜き部15で異なる数の重り部14が設けられた構成を採用してもよい。仮に、一つの肉抜き部15によって複数の重り部14が形成される場合には、弾性スポーク部16が延びる仮想線の延長線に対して線対称をなすように、複数の重り部14が配置されることが好ましい。
(f)上記実施の形態では、肉抜き部15がC字状に形成されている。そのC字形状は図示された形状ではなく、例えば、図8に示すフレキシブルフライホイール53ように、C字開口端部71,72が鋭角をなすように内側に曲げられた形状とするなど、C字の形状は任意である。図8の別形態では、肉抜き部15の外縁とイナーシャリング12の内縁とが略一致する程度に接続されている。上記実施の形態における肉抜き部15のように、イナーシャリング12の内縁から若干離れた位置に肉抜き部15が設けられた構成に代えて、このような構成を採用してもよい。
(g)上記実施の形態では、シャフト締結部11、イナーシャリング12、弾性円板13及び重り部14は、鋳造によって一体形成されている。これに代えて、これらを別部材とし、イナーシャリング12と重り部14が一体化されている弾性円板13とがボルト等によって締結され、弾性円板13をクランクシャフトに取り付ける際に、シャフト締結部11(センタープレート)を一体化させる構成を採用してもよい。また、シャフト締結部11、イナーシャリング12、弾性円板13及び重り部14が、鋳造ではなく鍛造によって一体成形されたフレキシブルフライホイールであってもよい。これらの構成でも、上記実施の形態と同じ効果を得ることができる。
(h)上記実施の形態では、重り部14の厚みは弾性円板13よりも厚肉に形成されている。これに代えて、重り部14の厚さと弾性円板13(弾性スポーク部16)の厚さとを統一してもよい。この場合、肉厚差がないために、上記実施の形態のように、側縁側境界端44,45による応力集中部を設けることができない。このように、重り部14と弾性スポーク部16との板厚が略同じに設定されたフレキシブルフライホイールでも、第2弧状部62や溝部63が応力集中部として設けられた上記2つの別形態を採用することで、側縁側境界端44,45と同じ効果が得られる。また、重り部14の厚さと弾性円板13の厚さとを同じとし、弾性円板13をプレス成形する場合は、重り部14の周方向両側の弧状傾斜部41も弾性円板13のプレス成形時に形成し、弧状傾斜部41の上面と弾性スポーク部16の上面との境界に、上記実施の形態における境界線42,43と同様の境界線が形成された構成を採用してもよい。
(i)上記実施の形態では、3つの重り部14を形状、大きさ、重さが等しくしている。これに代えて、図8に示すように、形状、大きさ、重さ等が異なる重り部14a,14b,14cが設けられてもよい。重り部14の重さ等を調整することにより、取付け対象となるクランクシャフトの振動特性に合わせた最適な振動低減効果が得られるように、フレキシブルフライホイール10の固有振動数(共振周波数)を調整することができる。
(j)上記実施の形態では、重り部14の周方向両側に、弧を描くように傾斜する弧状傾斜部41が設けられている。これに代えて、重り部14の周方向両側に平坦な傾斜面が設けられたり、重り部14の上面と弾性スポーク部16の上面とが垂直をなす段差部によってつなげられた構成を採用したりしてもよい。
(k)上記実施の形態では、重り部14がシャフト締結部11に連結され、イナーシャリング12とは非連結で、当該イナーシャリング12から離間して設けられている。これとは逆に、重り部14がイナーシャリング12に連結され、シャフト締結部11とは非連結で、当該シャフト締結部11から離間して設けられるようにしてもよい。この場合、C字状をなす肉抜き部15は、そのC字開口がイナーシャリング12の側を向くように弾性円板13に設けられる。
(l)上記実施の形態では、回転機として車両の内燃機関(エンジン)を想定した。本発明の適用対象はそれに限定されるものではない。慣性モーメントを利用した回転の安定化や回転エネルギの保存等を図る目的で用いられるのであれば、例えばプレス機械に用いられるフライホイールなどに適用してもよい。
10…フレキシブルフライホイール、11…シャフト締結部、12…イナーシャリング、14…重り部、17…弾性スポーク部、31,32…側縁、42,43…境界線、44,45…側縁側境界端(応力集中部)。

Claims (7)

  1. 回転機のシャフトの端部に固定されるシャフト締結部と、
    前記シャフト締結部の周囲に設けられた円環状のイナーシャリングと、
    前記シャフト締結部と前記イナーシャリングとの間で径方向に延びて両者を連結し、前記シャフトに作用する振動を自身の撓みによって吸収する複数の弾性スポーク部と、
    前記弾性スポーク部同士の間に設けられるとともに、前記シャフト締結部及び前記イナーシャリングのうち一方に連結され他方から離間して設けられた重り部と、
    を備え、
    前記複数の弾性スポーク部のそれぞれの幅方向中央を通る仮想線を想定し、
    前記仮想線の延長線上にそれぞれ前記重り部が設けられ、
    前記各仮想線上において、前記弾性スポーク部と前記重り部とが前記シャフト締結部を挟んだ両側に設けられており、
    前記シャフト締結部の周方向にみた弾性スポーク部の両側縁には、前記弾性スポーク部の振動時に応力が集中する応力集中部がそれぞれ設けられていることを特徴とするフレキシブルフライホイール。
  2. 回転機のシャフトの端部に固定されるシャフト締結部と、
    前記シャフト締結部の周囲に設けられた円環状のイナーシャリングと、
    前記シャフト締結部と前記イナーシャリングとの間で径方向に延びて両者を連結し、前記シャフトに作用する振動を自身の撓みによって吸収する複数の弾性スポーク部と、
    前記弾性スポーク部同士の間に設けられるとともに、前記シャフト締結部及び前記イナーシャリングのうち一方に連結され他方から離間して設けられた重り部と、
    を備え、
    前記複数の弾性スポーク部のそれぞれについて、その周方向両側で隣り合う他の弾性スポーク部との間に前記重り部が設けられており、
    前記シャフト締結部の周方向にみた弾性スポーク部の両側縁には、前記弾性スポーク部の振動時に応力が集中する応力集中部がそれぞれ設けられていることを特徴とするフレキシブルフライホイール。
  3. 前記各応力集中部は、前記シャフト締結部の中心点を中心とした同一円の上に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフレキシブルフライホイール。
  4. 前記応力集中部同士を結んだ円弧の長さは、前記弾性スポーク部の両側縁同士を前記シャフト締結部の中心点を中心とする同心円の円弧で結んだ場合の円弧の長さのうちで最も短いことを特徴とする請求項に記載のフレキシブルフライホイール。
  5. 前記重り部は、前記弾性スポーク部よりも厚肉で、前記弾性スポーク部の一面から盛り上がるように形成されており、
    前記応力集中部は、隣り合う前記重り部と前記弾性スポーク部との境界線が前記弾性スポーク部の側縁に接続された側縁側境界端であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のフレキシブルフライホイール。
  6. 前記弾性スポーク部の側縁と当該側縁と隣接する前記重り部の側縁との間が円弧状部によって接続され、
    前記円弧状部は、前記重り部の側に設けられた第1弧状部と、前記弾性スポーク部の側に設けられるとともに前記第1弧状部よりも曲率半径が小さい第2弧状部とを有しており、
    前記応力集中部は、前記第2弧状部であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のフレキシブルフライホイール。
  7. 弾性スポーク部には、当該弾性スポーク部の両側縁の間をつなぐ溝部が形成され、
    前記溝部は、前記弾性スポーク部の両側縁において外方へ開放された開放端部を有し、
    前記溝部の前記開放端部に前記応力集中部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のフレキシブルフライホイール。
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