JP5190744B1 - 電柱切断工具及び電柱切断工法 - Google Patents

電柱切断工具及び電柱切断工法 Download PDF

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Abstract

【課題】電柱を所定高さで水平方向に切断する際電柱への取付け作業が容易で地上操作でも切断作業が可能であり、冷却水を必要とせず、建物の壁際での切断作業を行うことができ、さらには粉塵の飛散を防止し得る電柱切断工具及び電柱切断工法を提供する。
【解決手段】電柱に固定した仮受金具から水平に延長されたスライドシャフトに沿ってシリンダーで駆動される移動架台が設けられ、該移動架台の上部に作業架台が固定されると共に、移動架台に固定されたモータの回転軸が作業架台の上部に向けて突設され、該モータの回転軸に接続された駆動プーリにエンドレスに係合されたワイヤソーを作業架台の左右の延長部先端に設けた一対の案内プーリに掛けて、これらの案内プーリ間でワイヤソーを直線状に張設した構成とし、該一対の案内プーリ間の直線状のワイヤソーを電柱の側部に臨ませた状態で駆動プーリを回転しながら移動架台を電柱の背面方向へ移動するようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、既設の電柱を現場に立設した状態で、所定の高さを水平方向に切断する電柱切断工具及び電柱切断工法に関する。
電柱の立設現場にて既設の電柱を撤去する作業は、撤去後の電柱を運搬車両に積載して搬送するため、その電柱を所定の長さに切断する必要がある。そのための施工法としては、従来から、円盤ブレード式カッターや油圧クラッシャー等を用いた工法が採用されている。
これらの施工法において、円盤ブレード式カッターを用いた電柱切断工法は、電柱の外周に沿って円盤状のブレードを回転しながら自走させることにより電柱を切断する工法である。このため、切断作業時に、電柱の周囲に切断装置の可動スペースが必要となるが、電柱が建物の壁際等に接近している状況において電柱の切断作業を行うことは不可能である。
また、円盤ブレード式カッターは、電柱の切断作業中に、刃部が電柱の切り口に噛み込まれて破損するおそれがあった。また、切断作業中にブレードの過熱を防止するために冷却水を使用すると、この冷却水がコンクリートの切削粉と混ざり合って混合汚水を発生させる。さらに、この汚水がブレードの回転で周囲に飛散するため、これを防止するためにビニールシート等を設ける必要があり、その養生に面倒な手間を必要としていた。
次に、油圧クラッシャーを用いた電柱切断工法は、油圧式の爪で電柱を挟み込んでコンクリート部分を破砕する工法である。このため、コンクリート片が周囲に飛散する危険性があった。さらに、コンクリート部分を粉砕した後に露出する鉄筋をアセチレンガス等で切断するため、火の粉が発生するという危険性もあった。
ここで、上記の工法に関連する従来技術について特許文献1を参照すると、この文献の電柱切断機は、円盤状のカッターブレートを使用したものである。この文献の切断機にはカッターブレードカバーが取り付けられ、そのカバーに設けられた排気管にホースを接続して、切断時に発生したコンクリート粉を吸引機で吸引するようにしている。しかしながら、この文献の電柱切断機は上記の円盤ブレード式カッターを用いた工法と同様に冷却水を使用する電柱切断工法であり、同様の欠点を有するものである。
さらに、特許文献2の切断装置は、ワイヤソーを使用した切断方法及び切断装置を構成してあり、切断対象物に向けてワイヤソーを一対のガイドプーリと駆動プーリ間に無端状に巻き掛けて高速回転するようにしている。また、この切断装置は、切断対象物に対するワイヤソーの接触角度を種々に変えることにより、ワイヤソーを対象物に小さい接触面積で接触させて切断するようにしている。
しかしながら、特許文献2の切断方法及び切断装置は、一対のガイドプーリを走行させる走行レールが切断対象物の左右両側に設けられた構成である。このため、電柱切断作業の際には電柱の周辺に切断装置の可動スペースが必要となり、壁際等ではこの切断装置を使用することが不可能となる。また、この文献の装置は、ワイヤソーを切断対象物の外周に弧状に接触させて切断するようにしている。このため、電柱を切断する場合は左右両側に設けられた走行レールに沿って左右のガイドプーリを電柱の背面側の奥深くまで移動させる必要があり、電柱の背面側にも装置の可動スペースが必要となる。
更に、特許文献2の切断装置を立設した状態の電柱の所定高さに取り付けるには、装置が大型となることから作業性が悪く、電柱に登った状態での作業が不安全となる。
特許第4739939号公報 特開2009−101542号公報
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、電柱を所定高さで水平方向に切断する際、電柱への取付け作業が容易で、地上操作でも切断作業が可能であり、冷却水を必要とせず、建物の壁際での切断作業を行うことができ、さらには粉塵の飛散を防止し得る電柱切断工具及び電柱切断工法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1の電柱切断工具は、電柱に固定した仮受金具から水平に延長されたスライドシャフトに沿ってシリンダーで駆動される移動架台が設けられ、該移動架台の上部に作業架台が固定されると共に、移動架台に固定されたモータの回転軸が作業架台の上部に向けて突設され、該モータの回転軸に接続された駆動プーリにエンドレスに係合されたワイヤソーを作業架台の左右の延長部先端に設けた一対の案内プーリに掛けて、これらの案内プーリ間でワイヤソーを直線状に張設した構成とし、該一対の案内プーリ間の直線状のワイヤソーを電柱の側部に臨ませた状態で駆動プーリを回転しながら移動架台を電柱の背面方向へ移動するようにしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2の電柱切断工具は、請求項1において、仮受金具と、移動架台を取付けるスライドシャフトを備えたベース部と、作業架台とが取り外し可能に結合される構成により、仮受金具とベース部と作業架台とを別体で搬送可能としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3の電柱切断工具は、請求項1又は2において、ワイヤソーの回転方向側の案内プーリを覆う延長部に集塵カバーを設け、該集塵カバーに吸引口を設けると共に、該集塵カバーに電柱の周面のアールに沿って可動するアームカバーを設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項4の電柱切断工具は、請求項1、2又は3において、電柱の切断面の上下位置を結合するベルトを電柱の高さ方向に設けた支柱部材の上下部位に取り外し可能に設け、上下のベルトを電柱の切断面の上下位置に結合することによって、電柱の切断後の振れ止めを行うようにしたことを特徴とする。
さらに、本発明の請求項5の電柱切断工具は、電柱に固定した仮受金具から水平に延長されたスライドシャフトに沿って移動架台を一定圧力で移動する一方、移動架台に固定されたモータの回転軸に駆動プーリを接続し、該駆動プーリにワイヤソーをエンドレスに係合して、該ワイヤソーを移動架台の上部に設けた作業架台の左右の延長部先端において回転する一対の案内プーリに掛けて、ワイヤソーに一定張力を与え、該一対の案内プーリ間で直線状に張設されたワイヤソーを電柱の側部に臨ませた状態で回転駆動させながら移動架台を電柱の背面方向へ移動することにより、直線状のワイヤソーを電柱に対して一定圧力で押し付けて電柱を切断するようにしたことを特徴とする。
本発明は、電柱に固定した仮受金具から水平に延長されたスライドシャフトに沿って移動架台が設けられ、移動架台の上部に作業架台が固定され、この作業架台の左右の延長部に設けられた一対の案内プーリ間で直線状に張設したワイヤソーを電柱の周部に当てて切断することを可能としている。
従って、上記のように仮受金具と、移動架台を取付けるスライドシャフトを備えたベース部と、作業架台は取り外し可能に結合され、これらの仮受金具とベース部と作業架台とを別体に搬送することが可能となる。また、現場にて組立てることが可能となり、結合前の分解状態の部材を人力で運搬可能な軽量に構成することが可能となる。
また、本発明の電柱切断工具を電柱に固定した後、作業者は地上に待機した状態でモーターと作業架台の入り切り操作によって切断装置を稼動させることが可能となるため、従来のように作業者が電柱に登った状態で作業をする必要がなく、安全に切断作業を行うことが可能となる。
さらに、本発明によれば、作業架台の左右の延長部に設けた一対の案内プーリ間で直線状に張設したワイヤソーを電柱の周部に当てて切断することが可能となる。また、これらの案内プーリ間のワイヤソーに一定張力を与え、移動架台を一定圧力で移動することにより、直線状に張設されたワイヤソーを電柱の側部に臨ませた状態で回転駆動させながら電柱の背面方向へ移動させることにより、直線状のワイヤソーを電柱に対して一定圧力で押し付けて電柱を切断することが可能となる。
従って、本発明によれば、電柱の手前側に案内プーリ間で直線状に調節されたワイヤソーを電柱の背面方向へ押し付けることによって電柱の切断を行うため、切断面とワイヤソーとの接触圧力を一定の状態にして切断を遂行することが可能となり、ワイヤソーの抜けや破断を防止することが可能となる。また、このワイヤソーの押付け力を調整することに併せて、モータの速度調整を行うことにより、ワイヤソーの過熱を防止することが可能となる。このため、冷却水を必要とせずにワイヤソーを短尺化して工具全体の小型化を可能にすると共に、粉塵や騒音を抑えることも可能となる。
さらに、上記のように作業架台の延長部先端に左右の案内プーリ間で回転するワイヤソーが一定の張力を保つように調整されているため、切断時におけるワイヤソーの撓みを最小限に抑えることが可能となる。このため、ワイヤソーで電柱を切断しながら水平方向に進ませた際、電柱の背面側へ離隔する部位が少なく、電柱の背面側が建物の壁際に接近している場合でも、本発明の電柱切断工具を電柱の手前側に取り付けることにより切断作業を行うことが可能となる。
また、本発明において、作業架台の左右の案内プーリを覆う集塵カバーを設け、さらに集塵カバーに電柱側面のアールに沿って可動するアームカバーを設けたことにより、上空で強い風が吹いている場合でも、電柱切断作業時の粉塵の飛散を最小限に軽減することが可能となる。このため、従来のように、冷却水に粉塵が混合された際の混合汚水が発生することもなくなる。
さらに、本発明の電柱の切断作業において、電柱の切断面の上下位置を支柱部材に固定した上下のベルトで結合することにより、電柱の切断後の振れ止めを行うことが可能となる。従って、従来のように電柱の上部で振れ止め作業を人力で行う必要がなく、切断面の上部側の電柱が横振れすることによって近接した建物等に振れたり、横断する電線類に接触することもなく、作業時の安全性を確保することが可能となる。
(a)は本発明による実施形態の電柱切断工具における作業架台の斜視図であり、(b)は移動架台を取り付けたベース部を仮受金具に取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明による実施形態の電柱切断工具の斜視図である。 本発明による実施形態の電柱切断工具を電柱に取り付けた状態を示す側面図である。 本発明による実施形態の電柱切断工具を電柱に取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明による実施形態の電柱切断工具に使用する集塵カバーの図であり、(a)は平面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は(a)のアームカバー側の側面図である。 (a)、(b)は、本発明による実施形態の電柱切断工具に使用する振れ止め治具の斜視図である。 (a)〜(c)は、本発明による実施形態の電柱切断工具で電柱を切断している際の部分平面図である。
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態の電柱切断工具1は、図1(a)、(b)に示すように、仮受金具2とベース部1Bに設けられた移動架台3と作業架台4とが取り外し可能に結合される構成により、仮受金具2とベース部1Bと作業架台4とを別体に搬送可能とし、また現場にて組立て可能としている。このような構成において、図1(b)に示す仮受金具2はベース部1Bに結合した状態に図示しているが、後述する回転ノブ14に設けたネジ部14aを緩めることによってベース部1Bは仮受金具2から分離された状態となる。
また、仮受金具2は、図2又は図3に示すように、電柱Dの周部に沿って所定の離間位置で電柱Dの側部に当接するようにした左右一対の縦板5a、5bが矩形側板6に固定され、これらの縦板5a、5bを上下の横板7a、7bで固定することによって高剛性の構造を形成している。
また、左右一対の縦板5a、5bの両側には上下に配したアングル部材8が固定され、各アングル部材8にはチェーン取付け部材9が結合されている。夫々のチェーン取付け部材9は、所定長さのチェーン10a、10bの一端を接続する接続部材11bが結合され、チェーン10a、10bの他端を他側のチェーン取付け部材9のネジ部に螺締された締付部材11aに結合した構成としている。
このような構成により、締付部材11aに設けられた拡開形状のレバー13を手動で捻じ込み、図3又は図4に示すように、電柱Dの外周に巻回した上下のチェーン10a、10bを締め付けることによって、仮受金具2を電柱Dに対して堅固に取り付けることができる。
また、図2に示すように、ベース部1Bの端部に設けられた垂直方向を向く支持板12の上部のフック部12aを仮受金具2の側板6の上端に掛けて内側から回転ノブ14に設けたネジ部14aを締め付けることにより、ベース部1Bを仮受金具2に結合可能としている。
上記のベース部1Bは、図1(b)に示すように、支持板12から水平に延長されたスライドシャフト15a、15bに沿って移動可能に取り付けられた移動架台3が設けられ、この移動架台3が両側のシリンダー16a、16bで駆動される構成とされている。このような構成において、2本のシリンダー16a、16bの端部は離間幅を保った状態で幅部材17に固定され、夫々のシリンダー16a、16bの各シリンダーロッド16c、16dを支持板12の側部に固定した構成としている。
また、移動架台3の下部にはモータ18が回転軸18aを上方に突出した状態で固定されている。このモータ18としては油圧モータが使用され、一定のトルクで駆動することが可能とされている。
また、移動架台3は、スライドシャフト15a、15bに沿って移動架台3と支持板12の間に設けられたシリンダー16a、16bにより、一定の圧力で送り方向へ移動することが可能とされている。
さらに、上記の移動架台3は、その上部に支持台20を固定してあり、支持台20の上部には作業架台4が固定される。この支持台20の下部は、支持台20の上面に上載した作業架台4を固定するネジ構造或いはヒンジ構造の不図示の固定手段が構成されている。
また、このような構成において、支持台20の中央にはモータ18の回転軸18aが突設され、支持台20の上面に作業架台4を固定した状態で上方へ向けて突出された回転軸18aに大径の駆動プーリ21が接合される。この駆動プーリ21は外周部に不図示のゴム部材が嵌め込まれ、駆動プーリ21に掛けられたワイヤソー22の圧接をゴム弾性で支持した状態で送り方向へ移動するようにしている。
また、作業架台4は、図1(a)に示すように、上記の駆動プーリ21を内方に収納すると共に、作業架台4の前方にU形状湾曲部23を形成して、その内部空間を前方に向けて開放した形状としている。また、U形状湾曲部23の左右に延長部24a、24bが形成され、各延長部24a、24bの端部には案内プーリ25a、25bが回転可能に設けられている。なお、作業架台4のU形状湾曲部23は、作業架台4を電柱D側に前進させた時、U形状湾曲部23内の空間に電柱Dが挿入された状態となってワイヤソー22の前進を行うことが可能となる。
さらに、作業架台4の上面には駆動プーリ21の近傍であって上記の左右に延長部24a、24bとは反対側に左右一対の小径のサブプーリ26a、26bが回転可能に設けられている。また、作業架台4は、上記のU形状湾曲部23以外の外周であって、これらの左右一対のサブプーリ26a、26bと上記の左右一対の延長部24a、24bの案内プーリ25a、25bとを囲むように外周カバー片27が形成されている。
本実施形態においては、駆動プーリ21と左右のサブプーリ26a、26bと左右の案内プーリ25a、25bの各外周にエンドレスに形成されたワイヤソー22が掛けられ、左右の案内プーリ25a、25b間でワイヤソー22は直線状に張設した構成とされている。このため、左右の案内プーリ25a、25bの内側におけるU形状湾曲部23を成す周部にはワイヤソー22を通過させる空間を有する開口部28が形成されている。なお、この開口部28は、後述する集塵カバー31b内に粉塵を吸引する際の吸引口としても機能する。
上記のワイヤソー22は、芯材として用いたワイヤの外周に所定間隔でダイヤモンドビーズを固定し、ワイヤの端部同士を連結したエンドレスダイヤモンドワイヤソーを使用すると良い。このようなワイヤソー22を使用した際、電柱Dの切断作業時の摩擦によって発生する過熱を冷却するため長尺とするのが望ましい。しかしながら、ワイヤソー22を過度に長くすると作業架台4が大型化するため適度の長さとし、余長を駆動プーリ21の近傍に設けられた左右一対のサブプーリ26a、26bに掛けることによって、左右の案内プーリ25a、25b間に露呈した直線状のワイヤソー22の張力を一定に保つようにしている。
従って、ワイヤソー22の張力は、該ワイヤソー22の長さや、駆動プーリ21と左右のサブプーリ26a、26bの位置関係によって一定の張力に保つことができ、駆動プーリ21又は左右のサブプーリ26a、26bの設置位置を調整可能に構成することによって、経年によるワイヤソー22の撓みを調整して一定の張力に保つことも可能となる。
なお、上記の構成において、作業架台4の上面には、左右夫々において片側のサブプーリ26a、26bと案内プーリ25a、25bとを連結する部位に、ワイヤソー22を外周カバー片27側に囲む断面L字形の立設カバー29が固定されている。また、作業架台4の四方に突設された立ち上げ片30には貫通穴30aが形成され、夫々の貫通穴30aに不図示のワイヤが掛けられることにより、作業架台4を上方から吊り下げることが可能となる。
さらに、本実施形態において、図4に示すように、ワイヤソー22の回転方向側の案内プーリ25a、25bを覆う延長部24a、24bに集塵カバー31a、31bを設け、ワイヤソー22の回転方向側の集塵カバー31bに吸引口32を設けた構成としている。この集塵カバー31bの吸引口32は不図示のホースを接続して地上に設置したバキューム装置に接続し、該バキューム装置の吸引力によってワイヤソー22の回転方向に飛散する粉塵を集塵カバー31bの開口部28(図2参照)の内部に吸引した後、バキューム装置に集塵するようにしている。
また、図5(a)〜(c)に示すように、少なくとも粉塵を吸引する側の集塵カバー31bには、図7に示すように電柱Dの周面のアールに沿って可動するアームカバー33a、33bが設けられている。これらのアームカバー33a、33bは、図5(a)に示すように、断面コ字形であって先端を内側に屈曲した屈曲部35a、35bを有する長尺片の端部に弾性を有するバネ部材34a、34bが固設されている。このバネ部材34a、34bを集塵カバー31の開口部28の両側に沿って固定した構成とすることにより、両方のバネ部材34a、34bを屈曲させて可動することが可能である。なお、集塵カバー31bの開口部28の上下には補助板33が固定され、開口部28の内部へ吸引される粉塵が周辺に飛散するのを防止するようにしている。
さらに、本実施形態においては、図6に示すように、電線切断工具1を使用する際、電柱Dの切断後の振れ止めを防止するために、電柱Dの高さ方向に設けた支柱部材37の上下部位に電柱Dの切断面Cの上下位置を結合するベルト36a、36bを取り外し可能に設けた振れ止め治具41を構成している。
より具体的には、図6に示すように、振れ止め治具41は、支柱部材37の上下部位に互いに直角方向に張り出した断面コ字形の張出金具38a、38bを固定し、一方の張出金具38aに固定したリング部材39にベルト36a、36bの一端を係止し、ベルト36a、36bの他端をラッチ構造40を介して他方の張出金具38bに締結する構成としている。
このような構成により、電柱Dを切断する前に、上下のベルト36a、36bを電柱Dの切断面Cの上下位置に結合することによって、電柱Dの切断面Cの上下部位を予め固定しておき、切断後の電柱Dの振れ止めを行うことが可能となる。
上記の構成により、電柱Dを所定箇所で切断するには、図1に示すように、本実施形態の電柱切断工具1を分解した状態で搬送する。次いで、図3又は図4に示すように、電柱Dの所定高さに仮受金具2を固定し、該仮受金具2にベース部1Bを固定すると共に、ベース部1Bの移動架台3に作業架台4を固定する。なお、図4には、集塵カバー31bにアームカバー33a、33bを取り付けていない状況を示すが、アームカバー33a、33bを集塵カバー31bに取り付けた状態は図7(a)に示すようになる。
即ち、図7(a)に示すように、2本のスライドシャフト15a、15bに沿って作業架台4を一定圧力で電柱D側に移動することにより、一対の案内プーリ25a、25b(ただし、案内プーリ25aは図示していない)間で直線状に張設されたワイヤソー22を電柱Dの側部に臨ませた状態にする。
さらに、ワイヤソー22を電柱Dの背面方向へ移動すると、図7(b)に示すように、直線状のワイヤソー22を電柱Dに対して常時一定の接触角度で接触させて電柱Dを水平に切断することが可能となる。次いで、ワイヤソー22をそのまま水平に移動することにより、電柱Dの切断面に対して直線状に接触した状態で切断作業を進め、図7(c)に示すように、ワイヤソー22が電柱Dの背面に到った状態で完全に切断することが可能となる。
また、このような切断作業において、電柱Dの切断作業の進行に伴って両方のアームカバー33a、33bが電柱Dの周面のアールに沿って可動する。さらに、不図示のバキューム装置の吸引力によってワイヤソー22の回転方向に飛散する粉塵を吸引する際、アームカバー33a、33bに沿って粉塵を集塵カバー31の内部に集めることができ、吸込口22からバキューム装置へと吸塵することが可能となる。
なお、上記の構成においては、電柱Dの切断について述べてあるが、本実施形態の電柱切断工具1によれば、切断対象は電柱等のように内部に鉄筋を設けたコンクリート柱のほか、内部に鉄筋を設けないコンクリート柱、さらには金属製の柱体等にも適用可能である。
本発明の電柱切断工具及び電柱切断工法は、電柱を所定高さで水平方向に切断する際、電柱への取付け作業が容易で、地上操作でも切断作業が可能であり、冷却水を必要とせず、建物の壁際での切断作業を行うことができ、さらには粉塵の飛散を防止し得る電柱切断工具及び電柱切断工法として利用可能である。
1 電柱切断工具
1B ベース部
2 仮受金具
3 移動架台
4 作業架台
5a、5b 縦板
6 矩形側板
7a、7b 横板
8 アングル部材
9 チェーン取付け部材
10a、10b チェーン
11a 締付部材
11b 接続部材
12 支持板
12a フック部
13 拡開形状のレバー
14 回転ノブ
14a ネジ部
15a、15b スライドシャフト
16a、16b シリンダー
16c、16d シリンダーロッド
17 幅部材
18 モータ
18a 回転軸
20 支持台
21 駆動プーリ
22 ワイヤソー
23 U形状湾曲部
24a、24b 延長部
25a、25b 案内プーリ
26a、26b サブプーリ
27 外周カバー
28 開口部
29 立設カバー
30 立ち上げ片
30a 貫通穴
31a、31b 集塵カバー
32 吸引口
33 補助板
33a、33b アームカバー
34 バネ部材
35a、35b 屈曲部
36a、36b ベルト
37 支柱部材
38a、38b 張出金具
39 リング部材
40 ラッチ構造
41 振れ止め治具
C 切断面
D 電柱

Claims (5)

  1. 電柱に固定した仮受金具から水平に延長されたスライドシャフトに沿ってシリンダーで駆動される移動架台が設けられ、該移動架台の上部に作業架台が固定されると共に、移動架台に固定されたモータの回転軸が作業架台の上部に向けて突設され、該モータの回転軸に接続された駆動プーリにエンドレスに係合されたワイヤソーを作業架台の左右の延長部先端に設けた一対の案内プーリに掛けて、これらの案内プーリ間でワイヤソーを直線状に張設した構成とし、該一対の案内プーリ間の直線状のワイヤソーを電柱の側部に臨ませた状態で駆動プーリを回転しながら移動架台を電柱の背面方向へ移動するようにしたことを特徴とする電柱切断工具。
  2. 仮受金具と、移動架台を取付けるスライドシャフトを備えたベース部と、作業架台とが取り外し可能に結合される構成により、仮受金具とベース部と作業架台とを別体で搬送可能としたことを特徴とする請求項1記載の電柱切断工具。
  3. ワイヤソーの回転方向側の案内プーリを覆う延長部に集塵カバーを設け、該集塵カバーに吸引口を設けると共に、該集塵カバーに電柱の周面のアールに沿って可動するアームカバーを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の電柱切断工具。
  4. 電柱の切断面の上下位置を結合するベルトを電柱の高さ方向に設けた支柱部材の上下部位に取り外し可能に設け、上下のベルトを電柱の切断面の上下位置に結合することによって、電柱の切断後の振れ止めを行うようにしたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の電柱切断工具。
  5. 電柱に固定した仮受金具から水平に延長されたスライドシャフトに沿って移動架台を一定圧力で移動する一方、移動架台に固定されたモータの回転軸に駆動プーリを接続し、該駆動プーリにワイヤソーをエンドレスに係合して、該ワイヤソーを移動架台の上部に設けた作業架台の左右の延長部先端において回転する一対の案内プーリに掛けて、ワイヤソーに一定張力を与え、該一対の案内プーリ間で直線状に張設されたワイヤソーを電柱の側部に臨ませた状態で回転駆動させながら移動架台を電柱の背面方向へ移動することにより、直線状のワイヤソーを電柱に対して一定圧力で押し付けて電柱を切断するようにしたことを特徴とする電柱切断工法。
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