JP2012135872A - ワイヤソー切断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 取り扱いが簡単で、しかも外部の動力源に接続することなく、ワイヤソーの往復動により切れ味を持続するような簡易携帯型のワイヤソー切断装置の提供。
【解決手段】 外部からの電源を必要としない駆動モータ(3)をモータ架台(2)に取付けて、この駆動モータ(3)に直結して取り付けたホイール(4)と、モータ架台(2)に開脚度を調整可能たした一対のワイヤガイドリンク(5,6)を取り付けて、ホイール(4)とワイヤガイドリンク(5,6)の間に無端状のワイヤソー(9)を巻き付ける。
【選択図】図1
【解決手段】 外部からの電源を必要としない駆動モータ(3)をモータ架台(2)に取付けて、この駆動モータ(3)に直結して取り付けたホイール(4)と、モータ架台(2)に開脚度を調整可能たした一対のワイヤガイドリンク(5,6)を取り付けて、ホイール(4)とワイヤガイドリンク(5,6)の間に無端状のワイヤソー(9)を巻き付ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、鉄骨やガラス、コンクリート等を切断する際に使用するワイヤソー切断装置に関する。
従来より、災害時に救急用に使用される救助工作車には、要救助者を救出するための救助器具が備わっている。例えば車両等の事故の場合、車内に閉じ込められて身体を挟まれたり押しつぶされたりしている状況下で、要救助者を救出するために、障害物を切断、押し広げ等の作業用にチエンソー、エンジンカッター、スプレッダー等の電動や油圧の機器やエアージャッキ、ガス溶断器等が使用されている。
また、住宅やビルにおける一般的な工事や、水道、ガス等の工事においては、鉄骨、鉄筋、パイプ等の切断に鋸切り、グラインダ、ガス溶断等の手段が用いられることが多い。
その他にはコンクリートや岩石、鉄筋等を切断するのにワイヤソーイング工法が用いられるが、ワイヤソーを被切断物に巻き付けてループ状にし、ガイドプーリを引張してワイヤソーにテンションを与えながら回転させて切断する方法である。
(特許文献1、2)
その他にはコンクリートや岩石、鉄筋等を切断するのにワイヤソーイング工法が用いられるが、ワイヤソーを被切断物に巻き付けてループ状にし、ガイドプーリを引張してワイヤソーにテンションを与えながら回転させて切断する方法である。
(特許文献1、2)
救助工作車に装備されている救助器具は、駆動源と接続するために救助工作車に器具を接続するといった事前の準備作業が必要であったり、また、工作車と現場とが遠く離れている場合も想定されるので使用環境にも考慮しなければならない。その他の工事現場においては、手動鋸以外は外部の動力源や、ガスボンベ等の機器が事前に必要となる。
その他に、特許文献1、2共に大規模な切断作業においてワイヤソーを使用する例が示されている。特に特許文献2には、大規模で地上設置型の例が示されているが、持ち運び可能な簡易型携帯可能なものではない。
以上のように、本発明は、事故現場や工事現場において即応して対応できる簡易型の救助器具及び作業器具であり、動力源が確保できないといった使用環境にあっても使用可能なように、しかも迅速に救助作業に着手でき、また、狭あいな工事現場でも使用可能な切断装置を提供することにある。
駆動モータ(3)の回転と連動するホイール(4)の外周に無端状のワイヤソー(9)を巻きつけて使用されるワイヤソー切断装置において、モータ架台(2)に水平方向に加え互いに傾斜してなるY字状の長穴(2a,2b)を設け、上記長穴(2a,2b)内に、先端部においてその外周部には上記ホイール(4)の外周に巻かれてループ状を形成する上記ワイヤソー(9)が巻かれているプーリー(7)を有し、他端部には一対の案内ボルト(11)を有して、しかもロックボルト(10)で節合されて一対となるワイヤガイドリンク(5,6)を嵌装し、一対の上記案内ボルト(11)の一方をネジ(12a)を有するボルトスクリュー(12)で螺合し、もう一方は間座(13)と共に上記ボルトスクリュー(12)に嵌入し、上記ボルトスクリュー(12)を正転あるいは逆転させて、一対のワイヤガイドリンク(5、6)の開脚度を上記ロックボルト(10)部を基点に拡大又は縮小させる。
本発明の切断装置には、動力部を組込んであり、しかも簡易携帯型としてあるので使用環境には左右されることなく迅速に作業に着手することができる。また必要に応じて他の動力源に接続して作業することができるので、長時間の作業にも対応できる。
その他にワイヤソーは一本でも複数本をよったもののいずれでもよいので、被切断物に状況によって選択できる。
ワイヤガイドリンクは開脚度が可変な構造なので、ワイヤソーの交換が簡単に行え、しかもワイヤガイドリンクを内側に寄せることによりワイヤソーの外郭を縮めることができるので、狭あいな作業場所であっても切断作業が可能になる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図5基づいて説明すると、図1、2に示すように、本発明によるワイヤソー切断装置(1)はモータ架台(2)を主体にして、このモータ架台(2)に外部からの電源を必要とするか必要としないか、いずれも選択可能な駆動モータ(3)を取付け、この駆動モータ(3)から出力される動力を伝達する動力伝達軸(3a)にホイール(4)が結合されている。
モータ架台(2)には一本は水平方向に、他の二本は互いに反対方向に傾斜した三本の長穴(2a,2b)をY字状に設けてある。
モータ架台(2)には一本は水平方向に、他の二本は互いに反対方向に傾斜した三本の長穴(2a,2b)をY字状に設けてある。
この長穴(2b)には一対のワイヤガイドリンク(5,6)がロックボルト(10)によって接合され、ロックボルト(10)は長穴(2b)部のみを摺動可能に接合されており、一方、長穴(2a)部には一対のワイヤガイドリンク(5、6)の先端部に接合された一対の案内ボルト(11)が摺動可能に接合されている。
一対の案内ボルト(11)間には、ボルトスクリュー(12)が接合され、しかも、いずれか一方の案内ボルト(11)とボルトスクリュー(12)のボルト頭側には間座(13)が嵌入されており、また、座間(13)と摺接する側の案内ボルト(11)とボルトスクリュー(12)とは回転可能に嵌合し、一方、もう一方の案内ボルト(11)とボルトスクリュー(12)とはネジ(12a)で螺合されている。このボルトスクリュー(12)を正転させると各案内ボルト(11)の軸部は長穴(2a)内を摺動し、同時にロックボルト(10)の軸部も長穴(2b)内を摺動して、ワイヤガイドリンク(5,6)の開脚度を狭める方向に作動し、反対にワイヤガイドリンク(5,6)の開脚度を狭まった位置からボルトスクリュー(12)を逆方向に回転させると、一対の案内ボルト(11)の軸部は長穴(2a)内を摺動し、同時にロックボルト(10)の軸部は長穴(2b)内を摺動し、ワイヤガイドリンク(5,6)は開脚度を拡大する方向に作動する。
ワイヤガイドリンク(5,6)の開脚開度を所望の位置に設定すると、各ロックナット(10a,11a)を締め付けてモータ架台(2)に固定する。
また、ワイヤガイドリンク(5,6)の他端にはプーリー(7)が節合され、このプーリー(7)の外周とホイール(4)の外周とには無端状のワイヤソー(9)が巻かれてループを形成している。
また、ワイヤガイドリンク(5,6)の他端にはプーリー(7)が節合され、このプーリー(7)の外周とホイール(4)の外周とには無端状のワイヤソー(9)が巻かれてループを形成している。
次に作用について説明すると、切断対象物(14)が比較的に大きく、又切断作業が比較的に自由な環境であれば、プーリー(7)が切断対象物(14)に干渉しないように図1に示すようにワイヤガイドリンク(5,6)を大きく開脚することができる。従って、一対の案内ボルト(11)やロックボルト(10)は図1,5に示す位置にあって、ワイヤガイドリンク(5,6)を最大開脚位置として、ワイヤソー(9)の張力を把握しながらモータ架台(2)に各ロックナット(10a,11a)で固定し、固定し終えると、駆動モータ(3)を駆動するとワイヤソー(9)は回転されるので切断対象物(14)を切断する事ができる。
一方、狭あいな場所でワイヤガイドリンク(5,6)を最大開脚不可能な環境下にあっては、図3に示す位置、即ち、図1よりボルトスクリュー(12)を正回転させるとネジ(12a)と結合している案内ボルト(11)は内側に移動し、一方、間座(13)と接している側の案内ボルト(11)は間座(13)の端面によって内側に移動させられるので、各案内ボルト(11)の軸部は長穴(2a)内を摺動して前進し、同時にロックボルト(10)の軸部は長穴(2b)内を前進して、ワイヤガイドリンク(5,6)が図3に示す開脚状態になる位置で各ロックナット(10a,11a)を締め付けた後、切断作用を行えばよい。
また、ボルトスクリュー(12)を逆回転させると各案内ボルト(11)はボルトスクリュー(12)を正回転させた時とは逆の動きとなる。
また、ボルトスクリュー(12)を逆回転させると各案内ボルト(11)はボルトスクリュー(12)を正回転させた時とは逆の動きとなる。
但し、図3に示す位置はプーリー(7)が相互に接触しているので切断作業は行えないが、ワイヤソー(9)の交換を行う為の位置を示しており、計算上のこの位置が最適位置となり、ワイヤソー(9)交換の為の各ロックナット(10a,11a)を操作しなくても交換が可能となるものである。
実際に切断作業を行う上では、ワイヤガイドリンク(5,6)に設けてあるプーリー(7)同志が接触しないで若干のスキマを生ずるような位置から、図1に示す最大開脚位置迄の間を適宜選択して使用することが可能である。
実際に切断作業を行う上では、ワイヤガイドリンク(5,6)に設けてあるプーリー(7)同志が接触しないで若干のスキマを生ずるような位置から、図1に示す最大開脚位置迄の間を適宜選択して使用することが可能である。
1 ワイヤソー切断装置
2 モータ架台
3 駆動モータ
4 ホイール
5、6 ワイヤガイドリンク
7 プーリー
8 軸
9 ワイヤソー
10 ロックボルト
11 案内ボルト
12 ボルトスクリュー
13 間座
14 切断対象物
2 モータ架台
3 駆動モータ
4 ホイール
5、6 ワイヤガイドリンク
7 プーリー
8 軸
9 ワイヤソー
10 ロックボルト
11 案内ボルト
12 ボルトスクリュー
13 間座
14 切断対象物
Claims (1)
- 駆動モータ(3)の回転と連動するホイール(4)の外周に無端状のワイヤソー(9)を巻きつけて使用されるワイヤソー切断装置において、モータ架台(2)に水平方向に加え互に傾斜してなるY字状の長穴(2a,2b)を設け、上記長穴(2a,2b)内に、先端部においてその外周部には上記ホイール(4)の外周に巻かれてループ状を形成する上記ワイヤソー(9)が巻かれているプーリ(7)を有し、他端部には一対の案内ボルト(11)を有して、しかもロックボルト(10)で節合されて一対となるワイヤガイドリンク(5,6)を嵌装し、一対の上記案内ボルト(11)の一方をネジ(12a)を有するボルトスクリュー(12)で螺合し、もう一方は間座(13)と共に上記ボルトスクリュー(12)に嵌入し、上記ボルトスクリュー(12)を正転あるいは逆転させて、一対の上記ワイヤガイドリンク(5,6)の開脚度を上記ロックボルト(10)部を基点に拡大又は縮小させることを特徴としたワイヤソー切断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012045943A JP2012135872A (ja) | 2012-02-14 | 2012-02-14 | ワイヤソー切断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012045943A JP2012135872A (ja) | 2012-02-14 | 2012-02-14 | ワイヤソー切断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012135872A true JP2012135872A (ja) | 2012-07-19 |
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ID=46673751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012045943A Pending JP2012135872A (ja) | 2012-02-14 | 2012-02-14 | ワイヤソー切断装置 |
Country Status (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2018227072A1 (en) * | 2017-06-09 | 2018-12-13 | Illinois Tool Works Inc. | Cutting apparatus |
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-
2012
- 2012-02-14 JP JP2012045943A patent/JP2012135872A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7496646B1 (ja) | 2023-08-28 | 2024-06-07 | バンドーレテック株式会社 | 切断ユニットおよび切断装置 |
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