JP6270881B2 - コンクリート壁面切断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高速道路等の舗装面に設置される角形のコンクリート桝の内壁を切断するコンクリート壁面切断装置に関するものである。
高速道路等の舗装面には雨水等を集水するための集水桝等のコンクリート桝が設置されており、開口部には格子状に形成されたスチール製等のグレーチング(蓋)が覆設されている。
このコンクリート桝には車両の通行等による経年劣化が発生するが、特に、高速道路等では塩化カルシウム等の融雪剤を散布しているため、融雪剤を含んだ融雪水がコンクリート桝に流れ込むことにより、グレーチングの腐蝕、劣化等が発生し易くなっている。
従って、定期的な交換が必要になるが、従来は、作業者が手持ち式の小型の切断機等でコンクリート桝の内壁に切れ目を入れ、バールや斫り機(コンクリートブレーカー)等を用いて手作業でコンクリート桝の上部を斫って、撤去作業を行っていた。
しかし、周辺にコンクリートの破片が散らばらないように、周囲を囲んで作業を行わなければならず、交通規制も必要となり、大掛かりな作業となっていた。また、手作業でコンクリート桝を斫るには時間がかかり、作業者に負担がかかるだけでなく、交通規制の時間も長くなって交通の妨げになるという問題点があった。
また、コンクリート桝の破断面が不均一になり易く、新たなグレーチングを設置する際の作業性にも欠けるという問題点があった。
さらに、作業後は破片を回収しなければならないが、清掃が不十分で路面に破片が残っていると、交通の妨げや事故の発生等につながるおそれもあるため、清掃作業にも時間がかかり、省力性に欠けるという問題点があった。
これに対し、断面が角形(枡形)の地中構造物を内側から切断するための地中構造物切断装置が提案されている。
(特許文献1)には、枡型の地中構造物の長手方向に渡されるレールと、レール上を水平移動する装置本体と、装置本体から延びる回転刃とを備え、回転刃は、装置本体を中心に揺動自在に動き、且つ揺動面上で伸縮自在とされ、回転刃によって、地中構造物の上端から所定の深さの部分が内面から切断される地中構造物切断装置が開示されている。
特開2013−167053号公報
しかし、上記従来の技術は以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)は、装置本体がレール上を水平移動すると共に、装置本体を中心に回転刃が揺動することにより、構造物の四辺を切断しようとするものであるが、回転刃の揺動によって切断できる範囲は限られており、角部に大きな切り残しが発生するだけでなく、場所によって切断深さが異なり、切断面が不均一になるため、別途の切断作業等が必要となり、施工性、省力性に欠けるという課題を有してい
また、ブレードの回転軸と油圧モーターの出力軸が一致しておらず、ブレードが片持ちで支持されているため、切断時に回転刃と共にカッター本体が傾いて回転刃に負荷がかかり易く、切断の効率性に欠けるという課題を有してい
さらに、ブレードより下方に油圧モーターが設置されているため、油圧モーターと油圧ポンプを接続するホースがブレードに触れないように配置しなければならず、設計自在性、取扱い性に欠けるという課題を有してい
本発明は上記課題を解決するものであり、簡素な構成で嵩張らず、搬送性、取扱い性に優れ、カッター本体を確実に水平に支持することができ、切断時の回転刃への負荷が少なく、人力でスムーズにカッター本体を移動させて短時間で切断作業を行うことができ、角部の切り残しが少なく、全周を略均一な深さで切断して綺麗な切断面を得ることができ、切断されたコンクリート桝の撤去作業を容易に行うことができ、省力性、施工性に優れるコンクリート壁面切断装置の提供を目的とする。
課題を解決するための手段及びそれによって得られる作用、効果
上記課題を解決するために本発明のコンクリート壁面切断装置は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載のコンクリート壁面切断装置は、舗装面に設置された角形のコンクリート桝の内壁を切断するコンクリート壁面切断装置であって、前記コンクリート桝の開口部周縁に固定されるフレーム部と、前記フレーム部に配設されカッター本体を水平面内で前記コンクリート桝の内壁に沿って移動させるカッター移動機構と、を備え、前記カッター移動機構が、前記カッター本体を保持するカッター保持部と、前記カッター保持部を前記コンクリート桝の一辺と平行な方向に摺動自在に保持する平行摺動保持部と、前記平行摺動保持部を前記平行摺動保持部の摺動方向と直交方向に摺動自在に保持する直交摺動保持部と、前記カッター保持部に対して操作用ハンドルを鉛直軸回りに回動自在に保持するハンドル回動機構と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用、効果を有する。
(1)フレーム部がコンクリート桝の開口部周縁に固定されることにより、フレーム部が前後左右に移動することがなく、浮き上がりも防止できるので、フレーム部に配設されるカッター移動機構でカッター本体をコンクリート桝の内壁に沿って移動させてコンクリート壁面の切断を行う際に、位置ずれやカッター本体の傾きが発生せず、カッター本体に余計な負荷がかかることがなく、小さな力でスムーズにカッター本体を移動させて、確実に切断作業を行うことができ、施工性、省力性、作業の効率性に優れる。
(2)カッター移動機構が、カッター本体を保持するカッター保持部と、カッター保持部をコンクリート桝の一辺と平行な方向に摺動自在に保持する平行摺動保持部と、平行摺動保持部を平行摺動保持部の摺動方向と直交方向に摺動自在に保持する直交摺動保持部と、を有することにより、平行摺動保持部及び直交摺動保持部でカッター本体を水平面内で前後左右に移動させることができるので、切断深さ(切り込み深さ)を自在に調整できると共に、カッター本体の回転刃をコンクリート壁面に所定の深さで切り込んだ状態で、平行摺動保持部又は直交摺動保持部の摺動方向に沿ってカッター本体を摺動させることにより、コンクリート桝の各辺を一定の切断深さで確実に切断して綺麗な切断面を得ることができ、切断の確実性、安定性に優れる。
(3)カッター移動機構が、カッター保持部に対して操作用ハンドルを鉛直軸回りに回動自在に保持するハンドル回動機構を備えているので、カッター本体の進行方向に応じてハンドル回動機構で操作用ハンドルを回動させて向きを変えることにより、平行摺動保持部又は直交摺動保持部に沿ってカッター保持部と共にカッター本体をスムーズに移動させることができ、コンクリート桝の切断作業の効率性、省力性に優れる。
ここで、フレーム部の材質にはステンレス鋼やアルミニウム、鉄等の金属が好適に用いられる。また、フレーム部の形状はコンクリート桝の形状に合わせて角形の枠状に形成されることが好ましい。
フレーム部はコンクリート桝の開口部周縁に固定されて、前後左右に移動することを防止できるものであればよく、コンクリート桝の受枠等に固定してもよいし、コンクリート桝が設置されている舗装面等に固定してもよい。固定具は適宜、選択することができるが、例えば、L字型のフック状等に形成されコンクリート桝の開口部周縁に係合するものは、フレーム部に対して進退可能に配設した場合、固定具の当接部をコンクリート桝の内壁面に確実に当接させることができ、固定の安定性、確実性に優れる。その他にも、受枠等の内側面に螺子止め等により固定するものやコンクリート桝の開口部周縁の舗装面等に杭やアンカー等を用いて固定するもの等を用いることができる。尚、固定具はフレーム部に備え付けて一体的に取り扱えるようにしてもよいし、フレーム部と別々に用意して作業時のみ取付けるようにしてもよい。
カッター本体はコンクリートを切断できる回転刃を有するものであればよく、油圧式、電動式、圧搾空気駆動式、高圧水駆動式、エンジン駆動式のもの等を用いることができる。尚、カッター本体を駆動するための油圧パワーユニット、電源、コンプレッサー、加圧送水ユニット、エンジン等はコンクリート壁面切断装置に搭載する必要はなく、使用時にカッター本体と接続すればよいので、コンクリート壁面切断装置を小型化、軽量化することができ、搬送性にも優れる。また、外部への油圧取出しが可能な重機や電気自動車等を利用して、カッター本体に油圧や電力を供給することもできる。
平行摺動保持部及び直交摺動保持部は、それぞれの摺動方向にカッター保持部及び平行摺動保持部を摺動させることができればよく、その構造は適宜、選択することができるが、外形が円形の案内軸に筒状の摺動部を外挿して案内軸に沿って摺動部をスライドさせるものが好適に用いられる。また、レールや溝等に沿って車輪やコロ等を案内して移動させるものを用いてもよい。
尚、カッター移動機構にはカッター保持部を人力で前後左右に移動させるための操作用ハンドルを備えることが好ましいが、特に、カッター保持部の移動方向に合わせて操作用ハンドルの向きを変更できるものは取扱い性に優れる。この場合、操作用ハンドルのみを鉛直軸回りに回転させてもよいし、カッター保持部に対して操作用ハンドルと共にカッター本体を鉛直軸回りに回転させてもよい。また、操作用ハンドルを着脱自在又は折畳み自在とすることにより、収納時や非使用時のコンパクト性、搬送性に優れる。
ここで、ハンドル回動機構はカッター保持部に対して操作用ハンドルを鉛直軸回りに回動自在に保持するものであればよく、その構造は適宜、選択することができるが、カッター保持部に連結されたリング状の支持プレートの外周部をリング状のハンドルベースとベースサポートにより上下から挟持し、ハンドルベースに操作用ハンドルを取付けたもの等が好適に用いられる。カッター保持部に連結された支持プレートに対し、ハンドルベースとベースサポートが回動自在に保持されるので、操作用ハンドルを鉛直軸回りに回動させてカッター保持部の摺動操作を行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコンクリート壁面切断装置であって、前記平行摺動保持部が、両端部を前記直交摺動保持部に支持され平行に配設された二本の平行摺動案内軸と、前記カッター保持部に配設され二本の前記平行摺動案内軸にそれぞれ摺動自在に外挿された平行摺動筒部と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1の作用、効果に加え、以下の作用、効果を有する。
(1)平行摺動保持部が、両端部を直交摺動保持部に支持され平行に配設された二本の平行摺動案内軸と、カッター保持部に配設され二本の平行摺動案内軸にそれぞれ摺動自在に外挿された平行摺動筒部と、を有することにより、カッター保持部を水平に保つことができ、摺動時にカッター保持部が斜行することがないので、コンクリート壁面を略一定の深さで切断することができ、切断の確実性に優れる。
(2)平行摺動案内軸に平行摺動筒部が外挿されただけの簡素な構成でカッター保持部を平行摺動案内軸に沿って人力でスムーズに移動させることができ、省力性、量産性に優れる。
ここで、カッター保持部を平行摺動保持部の平行摺動案内軸に沿って移動させて切り込みを行う場合、切り込み深さは人力で適宜、調整することができる。尚、平行摺動案内軸の端部に平行摺動筒部の端面に当接する端部ストッパーを設けることにより、カッター保持部が必要以上に移動することがなく、回転刃がコンクリート桝の外周の土まで侵入することを防止できる。また、必要に応じて、螺子止め等により平行摺動筒部を平行摺動案内軸の所望の位置に固定するストッパーを備えてもよい。例えば、平行摺動保持部を直交摺動保持部で摺動させて切断を行う際に、平行摺動筒部を平行摺動案内軸に固定すれば、カッター保持部が平行摺動案内軸に沿って移動することがなく、略一定の深さで切断を行うことができる。また、コンクリート壁面切断装置の搬送時等にカッター本体が移動することがなく、回転刃の破損等を防ぐことができ、取扱い性に優れる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のコンクリート壁面切断装置であって、前記直交摺動保持部が、前記平行摺動案内軸と直交して前記フレーム部の両側部に配設された二本の直交摺動案内軸と、二本の前記直交摺動案内軸にそれぞれ摺動自在に外挿された直交摺動筒部により前記平行摺動案内軸の両端部を支持する案内軸支持部と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項2の作用、効果に加え、以下の作用、効果を有する。
(1)直交摺動保持部が、平行摺動案内軸と直交してフレーム部の両側部に配設された二本の直交摺動案内軸と、二本の直交摺動案内軸にそれぞれ摺動自在に外挿された直交摺動筒部により平行摺動案内軸の両端部を支持する案内軸支持部と、を有するので、平行摺動保持部の摺動方向と直交摺動保持部の摺動方向が直交し、カッター保持部をコンクリート桝の内壁面に沿って前後左右に移動させることができ、カッター保持部が傾いたり、斜行したりすることがなく、コンクリート桝の内壁面の全周を略一定の深さで切断することができ、切断の確実性、施工性に優れる。
(2)直交摺動案内軸に直交摺動筒部が外挿されただけの簡素な構成で平行摺動保持部を直交摺動案内軸に沿って人力でスムーズに移動させることができ、省力性、量産性に優れる。
ここで、平行摺動保持部を直交摺動保持部の直交摺動案内軸に沿って移動させて切り込みを行う場合、切り込み深さは人力で適宜、調整することができる。尚、平行摺動案内軸と同様に直交摺動案内軸の端部にも直交摺動筒部の端面に当接する端部ストッパーを設けることができる。また、必要に応じて、螺子止め等により直交摺動筒部を直交摺動案内軸の所望の位置に固定するストッパーを備えてもよい。例えば、カッター保持部を平行摺動保持部で摺動させて切断を行う際に、直交摺動筒部を直交摺動案内軸に固定すれば、平行摺動保持部が直交摺動案内軸に沿って移動することがなく、略一定の深さで切断を行うことができる。また、コンクリート壁面切断装置の搬送時等にも平行摺動保持部が移動することがなく、回転刃の破損等を防ぐことができ、取扱い性に優れる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のコンクリート壁面切断装置であって、前記直交摺動保持部が、前記平行摺動案内軸と直交して前記フレーム部の一側部に配設された一本の直交摺動案内軸と、前記直交摺動案内軸に摺動自在に外挿された直交摺動筒部により前記平行摺動案内軸の一端側を支持する端部支持部と、前記平行摺動案内軸の他端側に配設され前記舗装面に接地する案内輪と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項2の作用、効果に加え、以下の作用、効果を有する。
(1)直交摺動保持部が、平行摺動案内軸と直交してフレーム部の一側部に配設された一本の直交摺動案内軸と、直交摺動案内軸に摺動自在に外挿された直交摺動筒部により平行摺動案内軸の一端側を支持する端部支持部と、平行摺動案内軸の他端側に配設され舗装面に接地する案内輪と、を有することにより、端部支持部と案内輪により平行摺動案内軸の両端部を支持することができるので、平行摺動保持部に保持されたカッター保持部の水平を維持しながら平行摺動保持部を直交摺動案内軸に沿って移動させることができ、省力性、施工性に優れる。
(2)直交摺動保持部が、一本の直交摺動案内軸しか備えていないので、直交摺動保持部の構造を簡素化して、装置全体の小型化、軽量化を図ることができ、取扱い性、搬送性、量産性に優れる。
ここで、案内輪が舗装面に接地し、平行摺動案内軸の他端側を支持しながら回転することにより、平行摺動保持部を直交摺動案内軸に沿って移動させることができる。尚、舗装面に凹凸等がある場合は、案内輪の移動方向に沿って平坦なガイド板等を敷設することにより、平行摺動保持部をスムーズに案内することができる。
(a)実施の形態1のコンクリート壁面切断装置の模式平面図 (b)実施の形態1のコンクリート壁面切断装置の要部断面模式側面図 (a)実施の形態2のコンクリート壁面切断装置の模式平面図 (b)実施の形態2のコンクリート壁面切断装置の要部断面模式側面図 実施の形態3のコンクリート壁面切断装置の模式平面図 図3のA−A線矢視模式断面図 図3のB−B線矢視模式断面図 実施の形態3のコンクリート壁面切断装置のハンドル回動機構を示す要部模式断面図
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1におけるコンクリート壁面切断装置について、以下図面を参照しながら説明する。
図1(a)は実施の形態1のコンクリート壁面切断装置の模式平面図であり、図1(b)は実施の形態1のコンクリート壁面切断装置の要部断面模式側面図である。
図1中、1は高速道路等の舗装面30に設置された集水桝等の角形のコンクリート桝31の内壁の切断に使用される実施の形態1のコンクリート壁面切断装置、2はステンレス鋼等の金属でコンクリート桝31の開口部31aの周縁に載置されるコンクリート壁面切断装置1のフレーム部、2aはコンクリート桝31の開口部31aの形状に合わせて矩形枠状に形成されたフレーム部2の基板部、2bは基板部2aの外周を囲繞するフレーム部2の周壁部、3はフレーム部2の基板部2aの各辺に2箇所ずつ進退自在に配設されコンクリート桝31の開口部31a周縁にフレーム部2を固定する固定具、3aはL字型のフック状に形成されコンクリート桝31の開口部31a周縁に係合する固定具3の当接部、3bは回転により当接部3aを水平方向に前後動させて当接部3aをコンクリート桝31の内壁面に当接させる固定具3の操作部、4はフレーム部2に配設され回転刃21を有する油圧式のカッター本体20を水平面内でコンクリート桝31の内壁に沿って移動させるコンクリート壁面切断装置1のカッター移動機構、5はカッター本体20を保持するカッター移動機構4のカッター保持部、6はカッター保持部5をコンクリート桝31の一辺と平行な方向に摺動自在に保持するカッター移動機構4の平行摺動保持部、7は平行摺動保持部6を平行摺動保持部6の摺動方向と直交方向に摺動自在に保持するカッター移動機構4の直交摺動保持部である。
次に、カッター移動機構の詳細について説明する。
図1中、8は両端部が直交摺動保持部7に支持され平行に配設された平行摺動保持部6の二本の平行摺動案内軸、9はカッター保持部5の基部5a上に配設され二本の平行摺動案内軸8にそれぞれ摺動自在に外挿された平行摺動保持部6の左右2箇所ずつ計4箇所の平行摺動筒部、9aは少なくとも1つの平行摺動筒部9に配設され螺子止め等により平行摺動筒部9を平行摺動案内軸8の所望の位置に固定する平行摺動保持部6のストッパー、10は平行摺動案内軸8と直交してコンクリート桝31の両外側に配設された直交摺動保持部7の二本の直交摺動案内軸、11は二本の直交摺動案内軸10にそれぞれ摺動自在に外挿された前後二箇所ずつ計4箇所の直交摺動筒部12により二本の平行摺動案内軸8の両端部を支持する直交摺動保持部7の案内軸支持部、12aは少なくとも1つの直交摺動筒部12に配設され螺子止め等により直交摺動筒部12を直交摺動案内軸10の所望の位置に固定する直交摺動保持部7のストッパーである。
図1(b)中、5bはカッター本体20を支持するカッター保持部5のカッター支持体、5cはカッター支持体5b上に立設された雌螺子部、13は下端側が雌螺子部5cに螺合されたボール螺旋13aを回転させることによりカッター支持体5bと共にカッター本体20を上下動させるカッター移動機構4の高さ調整部、13bは手動でボール螺旋13aを回転させる高さ調整部13のハンドル部、13cはカッター支持体5b上に立設されカッター保持部5の基部5aに対してカッター支持体5bを上下方向に摺動自在に案内する摺動案内部、13dは基部5a上に立設され高さ調整部13のボール螺旋13aを摺動自在に保持する筒状案内部、14はカッター移動機構4に配設されカッター本体20の駆動のオンオフを切替えるスイッチ部である。
尚、説明の都合上、図1(a)ではハンドル部13やスイッチ部14を省略した。
以上のように構成された実施の形態1のコンクリート壁面切断装置の使用方法について説明する。
まず、図1において、内壁の切断を行うコンクリート桝31の開口部31aの位置に合わせてコンクリート壁面切断装置1を載置する。各々の固定具3の操作部3bを回転させてコンクリート桝31の開口部31a周縁に当接部3aを係合させフレーム部2を固定する。
次に、高さ調整部13のハンドル部13bを回転させてコンクリート桝31を切断する高さまでカッター本体20の回転刃21を下降させる。
次に、カッター本体20のスイッチ部14をオンにして回転刃21を回転させながら、カッター保持部5を平行摺動保持部6の平行摺動案内軸8に沿って矢印aの方向に人手で移動させ、コンクリート桝31の内壁に所望の深さまで切り込みを入れる。尚、カッター本体20には別途、油圧パワーユニット(図示せず)をホースで接続して油圧を供給する。
次に、平行摺動保持部6全体を直交摺動保持部7の直交摺動案内軸10に沿って矢印bの方向に人手で移動させることにより、直交摺動案内軸10と平行にコンクリート桝31の内壁を切断することができる。このとき、切り込み深さは人力で適宜、調整することができるが、必要に応じてストッパー9aで平行摺動筒部9を平行摺動案内軸8に固定して切り込み深さを略一定に保つようにしてもよい。
その後は、平行摺動保持部6及び直交摺動保持部7により、順次、カッター本体20をコンクリート桝31の各辺に沿って移動させて、コンクリート桝31の内壁の全周を切断することができる。
切断後は、コンクリート壁面切断装置1を取り外し、切断部をリフターで持ち上げることにより、コンクリート桝31から分断して撤去することができる。
尚、コンクリート壁面切断装置1を搬送する際に、ストッパー9a,12aにより、平行摺動筒部9及び直交摺動筒部12をそれぞれ平行摺動案内軸8及び直交摺動案内軸10に固定することにより、カッター保持部5が前後左右に移動することがなく、カッター本体20の回転刃21の破損等を防ぐことができ、取扱い性、安全性に優れる。
本実施の形態では、固定具3として、L字型のフック状に形成された当接部材3aをコンクリート桝31の開口部31a周縁に係合させることにより、フレーム部2を固定したが、固定具3はこれに限定されるものではなく、フレーム部2をコンクリート桝31の開口部31a周縁に固定できるものであればよい。例えば、コンクリート桝31の受枠等の内側面に螺子止め等により固定してもよいし、コンクリート桝31の開口部31a周縁の舗装面等に杭やアンカー等を用いて固定してもよい。
本実施の形態では、平行摺動筒部9及び直交摺動筒部12のそれぞれにストッパー9a,12aを設けたが、ストッパーは平行摺動筒部9及び直交摺動筒部12の摺動を必要に応じて規制できればよく、平行摺動筒部9及び直交摺動筒部12と独立させて平行摺動案内軸8及び直交摺動案内軸10の任意の位置に螺子止め等により取付けてもよい。
また、平行摺動案内軸8及び直交摺動案内軸10の端部にそれぞれ平行摺動筒部9及び直交摺動筒部12の端面に当接する端部ストッパーを設けて切断作業時のカッター保持部5の移動範囲を規制し、回転刃21がコンクリート桝31の外周の土まで侵入することも防止できる。
以上のように構成された実施の形態1におけるコンクリート壁面切断装置によれば、以下の作用を有する。
(1)フレーム部がコンクリート桝の開口部周縁に固定されることにより、フレーム部が前後左右に移動することがなく、浮き上がりも防止できるので、フレーム部に配設されるカッター移動機構でカッター本体をコンクリート桝の内壁に沿って移動させてコンクリート壁面の切断を行う際に、位置ずれやカッター本体の傾きが発生せず、カッター本体に余計な負荷がかかることがなく、小さな力でスムーズにカッター本体を移動させて、確実に切断作業を行うことができ、施工性、省力性、作業の効率性に優れる。
(2)カッター移動機構が、カッター本体を保持するカッター保持部と、カッター保持部をコンクリート桝の一辺と平行な方向に摺動自在に保持する平行摺動保持部と、平行摺動保持部を平行摺動保持部の摺動方向と直交方向に摺動自在に保持する直交摺動保持部と、を有することにより、平行摺動保持部及び直交摺動保持部でカッター本体を水平面内で前後左右に移動させることができるので、切断深さ(切り込み深さ)を自在に調整できると共に、カッター本体の回転刃をコンクリート壁面に所定の深さで切り込んだ状態で、平行摺動保持部又は直交摺動保持部の摺動方向に沿ってカッター本体を摺動させることにより、コンクリート桝の各辺を一定の切断深さで確実に切断して綺麗な切断面を得ることができ、切断の確実性、安定性に優れる。
(3)平行摺動保持部が、両端部が直交摺動保持部に支持され平行に配設された二本の平行摺動案内軸と、カッター保持部に配設され二本の平行摺動案内軸にそれぞれ摺動自在に外挿された平行摺動筒部と、を有することにより、カッター保持部を水平に保つことができ、摺動時にカッター保持部が斜行することがないので、コンクリート壁面を略一定の深さで切断することができ、切断の確実性に優れる。
(4)平行摺動案内軸に平行摺動筒部が外挿されただけの簡素な構成でカッター保持部を平行摺動案内軸に沿って人力でスムーズに移動させることができ、省力性、量産性に優れる。
(5)直交摺動保持部が、平行摺動案内軸と直交してフレーム部の両側部に配設された二本の直交摺動案内軸と、二本の直交摺動案内軸にそれぞれ摺動自在に外挿された直交摺動筒部により平行摺動案内軸の両端部を支持する案内軸支持部と、を有するので、平行摺動保持部の摺動方向と直交摺動保持部の摺動方向が直交し、カッター保持部をコンクリート桝の内壁面に沿って前後左右に移動させることができ、カッター保持部が傾いたり、斜行したりすることがなく、コンクリート桝の内壁面の全周を略一定の深さで切断することができ、切断の確実性、施工性に優れる。
(6)直交摺動案内軸に直交摺動筒部が外挿されただけの簡素な構成で平行摺動保持部を直交摺動案内軸に沿って人力でスムーズに移動させることができ、省力性、量産性に優れる。
(実施の形態2)
実施の形態2におけるコンクリート壁面切断装置について説明する。尚、実施の形態1と同様のものは同一の符号を付して説明を省略する。
図2(a)は実施の形態2のコンクリート壁面切断装置の模式平面図であり、図2(b)は実施の形態2のコンクリート壁面切断装置の要部断面模式側面図である。
図2において、実施の形態2におけるコンクリート壁面切断装置1Aが実施の形態1と異なるのは、フレーム部2Aがコンクリート桝31の開口部31aの一辺に沿って直線状に形成されている点と、固定具3Aとしてフレーム部2Aの基板部2aから延設されてコンクリート桝31の開口部31aの内側面に係合しアングル等で形成された突っ張り材3dの端部に螺着された押圧螺旋3eで押圧される2箇所の当接固定部3c及び基板部2aから外側に延設され固定孔に杭3gが打ち込まれて舗装面30に固定される3箇所の舗装面固定部3fを備えている点と、直交摺動保持部7Aが平行摺動案内軸8と直交してコンクリート桝31の外側に配設された一本の直交摺動案内軸10しか備えておらず、平行摺動保持部6Aの平行摺動案内軸8の一端側が直交摺動筒部12を有する直交摺動保持部7Aの端部支持部11aで支持され、平行摺動案内軸8の他端側を連結する連結部11bからコンクリート桝31の外側に延設された延設部11cに舗装面30に接地する案内輪11dが配設されている点である。
以上のように構成された実施の形態2のコンクリート壁面切断装置の使用方法について説明する。
まず、図2において、内壁の切断を行うコンクリート桝31の開口部31aのいずれか一辺の位置に合わせてコンクリート壁面切断装置1Aのフレーム部2Aを載置する。
次に、フレーム部2Aの基板部2aと直交するコンクリート桝31の開口部31aの二辺上に押圧螺旋3eが螺着された突っ張り材3dを設置し、押圧螺旋3eを回して先端部で当接固定部3cをコンクリート桝31の内壁面側に押圧する。また、舗装面固定部3fの固定孔から舗装面30に杭3gを打ち込む。以上のようにしてコンクリート壁面切断装置1Aのフレーム部2Aをコンクリート桝31の開口部31a周縁に固定する。
次に、高さ調整部13のハンドル部13bを回転させてコンクリート桝31を切断する高さまでカッター本体20の回転刃21を下降させる。
次に、カッター本体20のスイッチ部14をオンにして回転刃21を回転させながら、カッター保持部5を平行摺動保持部6Aの平行摺動案内軸8に沿って矢印cの方向に人手で移動させ、コンクリート桝31の内壁に所望の深さまで切り込みを入れる。
次に、平行摺動保持部6A全体を直交摺動保持部7Aの直交摺動案内軸10に沿って矢印dの方向に人手で移動させる。このとき、平行摺動保持部6Aの平行摺動案内軸8の他端側は舗装面30に接地した案内輪11dで支持されており、案内輪11dが回転することにより、平行摺動保持部6Aを直交摺動案内軸10と平行に移動させてコンクリート桝31の内壁を切断することができる。尚、舗装面30に凹凸等がある場合は、案内輪11dの移動方向に沿って平坦なガイド板等を敷設することにより、平行摺動保持部6Aをスムーズに案内することができる。
その後は、コンクリート壁面切断装置1Aのフレーム部2Aをコンクリート桝31の開口部31aの各辺の位置に合わせて移動させ、上記の動作を繰り返してコンクリート桝31の各辺を一辺ずつ切断することができる。
その他については実施の形態1と同様なので説明を省略する。
尚、舗装面固定部3fの数や配置は、適宜、選択することができる。
また、本実施の形態では、固定具3Aとして当接固定部3cを螺子止めして固定する方式と舗装面固定部3fを杭打ちして固定する方式を説明したが、固定具はフレーム部2Aの前後左右の移動を防止できるものであればよく、両方の方式を併用する必要はなく、いずれか一方のみの方式で固定してもよいし、その他の方式を適宜、組合せて使用してもよい。例えば、舗装面固定部3fを杭打ちして固定する方式と、実施の形態1の摺動式の当接部3aを螺子止めして固定する方式を組合せることもできる。
以上のように構成された実施の形態2におけるコンクリート壁面切断装置によれば、実施の形態1の(1)乃至(4),(6)で得られる作用と同様の作用に加え、以下の作用が得られる。
(1)直交摺動保持部が、平行摺動案内軸と直交してフレーム部の一側部に配設された一本の直交摺動案内軸と、直交摺動案内軸に摺動自在に外挿された直交摺動筒部により平行摺動案内軸の一端側を支持する端部支持部と、平行摺動案内軸の他端側に配設され舗装面に接地する案内輪と、を有することにより、端部支持部と案内輪により平行摺動案内軸の両端部を支持することができるので、平行摺動保持部に保持されたカッター保持部の水平を維持しながら平行摺動保持部を直交摺動案内軸に沿って移動させることができ、省力性、施工性に優れる。
(2)直交摺動保持部が、一本の直交摺動案内軸しか備えていないので、直交摺動保持部の構造を簡素化して、装置全体の小型化、軽量化を図ることができ、取扱い性、搬送性、量産性に優れる。
(実施の形態3)
実施の形態3におけるコンクリート壁面切断装置について説明する。尚、実施の形態1又は2と同様のものは同一の符号を付して説明を省略する。
図3は実施の形態3のコンクリート壁面切断装置の模式平面図であり、図4は図3のA−A線矢視模式断面図であり、図5は図3のB−B線矢視模式断面図である。尚、説明の都合上、図5ではカッター移動機構4Bを省略している。
図3乃至図5において、実施の形態3のコンクリート壁面切断装置1Bが実施の形態1と異なるのは、フレーム部2の上面の4箇所にコンクリート壁面切断装置1Bを吊上げて運搬するためのシャックルやアイボルト等の吊り具2cが取付けられている点と、フレーム部2と別々に用意した固定具3Bをフレーム部2の底部の隙間に通してコンクリート桝31の開口部31a周縁に固定している点である。
フレーム部2に吊り具2cが取付けられていることにより、コンクリート壁面切断装置1Bを容易に吊上げて運搬や設置作業を行うことができ、搬送性に優れる。
また、固定具3Bをフレーム部2と別々に用意して作業時のみ取付けることができるので、運搬時や収納時に余計な出っ張りがなく、省スペース性、取扱い性に優れる。
次に、図3及び図4において、実施の形態3のコンクリート壁面切断装置1Bにおけるカッター移動機構4Bが実施の形態1と異なるのは、カッター保持部5Aの基部5aが平行摺動保持部6の上面側に配置され、高さ調整部13とスイッチ部14の配置が異なっている点と、カッター保持部5Aに対して操作用ハンドル16を鉛直軸回りに回動自在に保持するハンドル回動機構15を備えている点と、操作用ハンドル16の進行方向側の先端部に円弧状に形成され回転刃21の先端位置を示す表示板17を備えている点である。
尚、図3及び図4中、16aはハンドル回動機構15に固定された操作用ハンドル16のハンドル固定部、16bはハンドル固定部16aの後端部に配設され略コ字形に形成されたハンドル本体16cの下端部と連結されてハンドル本体16cを折り畳み自在に保持するハンドル保持部、20aはカッター本体20に油圧を供給するための油圧供給配管である。
カッター移動機構4Bが、カッター保持部5Aに対して操作用ハンドル16を鉛直軸回りに回動自在に保持するハンドル回動機構15を備えているので、カッター本体20の進行方向に合わせて操作用ハンドル16の向きを容易に変えることができ、カッター保持部5Aを平行摺動保持部6又は直交摺動保持部7に沿ってスムーズに移動させることができる。尚、ハンドル本体16cの下端部がハンドル保持部16bによって折り畳み自在に保持されているので、運搬時や収納時にはハンドル本体16cを折り畳むことができ、ハンドル本体16cが邪魔にならず、コンパクト性に優れる。
また、操作用ハンドル16の進行方向側の先端部に円弧状に形成され回転刃21の先端位置を示す表示板17を有するので、操作用ハンドル16によりカッター保持部5Aを移動させる際に、表示板17によって回転刃21の先端位置を確認しながら作業を行うことができ、回転刃21を切り込み過ぎることがなく、安全性、施工性に優れる。
尚、高さ調整部13とスイッチ部14の配置は適宜、選択することができる。
次に、図3及び図5において、実施の形態3のコンクリート壁面切断装置1Bが実施の形態1と異なるのは、フレーム部2の一側部にフレーム部2の高さ(傾き)を調整するためのジャッキを用いた2箇所のフレーム高さ調整部18を備えている点である。
フレーム高さ調整部18でフレーム部2の高さ(傾き)を調整することにより、コンクリート桝31の内壁を水平に切断することができ、施工性に優れる。
次に、実施の形態3のコンクリート壁面切断装置のハンドル回動機構の詳細について説明する。
図6は実施の形態3のコンクリート壁面切断装置のハンドル回動機構を示す要部模式断面図である。
図6中、15aはカッター保持部5Aの基部5aの上面に円周状に立設され固定ボルト19aで螺子止め固定されたハンドル回動機構15の8本のロッド部、15bはリング状に形成されロッド部15aの上端部に固定螺旋19bで固定され基部5aと連結されたハンドル回動機構15の支持プレート、15cはリング状に形成され支持プレート15bの上面側に配設されたハンドル回動機構15のハンドルベース、15dは断面L字形のリング状に形成され支持プレート15bの底部外周に配設されて固定ボルト19cでハンドルベース15cに螺子止め固定されることにより支持プレート15bを挟持するハンドル回動機構15のベースサポート、19dはハンドルベース15cの上面に操作用ハンドル16のハンドル固定部16aを螺子止め固定する固定螺旋である。
カッター保持部5Aの基部5aに連結された支持プレート15bの外周部をハンドルベース15cとベースサポート15dにより上下から挟持することにより、支持プレート15bに対して、ハンドルベース15cとベースサポート15dが回動自在に保持されるので、カッター保持部5Aに対して操作用ハンドル16を鉛直軸回りに回動させてカッター保持部5Aの前後左右への摺動操作を行うことができる。
以上のように構成された実施の形態3のコンクリート壁面切断装置の使用方法は、カッター保持部5Aを移動させる際に、カッター本体20の進行方向に合わせて操作用ハンドル16を回動させる以外は実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
尚、本実施の形態では、カッター保持部5Aに対して操作用ハンドル16のみを鉛直軸回りに回動させる構造としたが、操作用ハンドル16とカッター本体20を連結し、カッター保持部5Aに対して操作用ハンドル16と共にカッター本体20を鉛直軸回りに回転させる構造とすることもできる。
以上のように構成された実施の形態3におけるコンクリート壁面切断装置によれば、実施の形態1で得られる作用と同様の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)カッター移動機構が、カッター保持部に対して操作用ハンドルを鉛直軸回りに回動自在に保持するハンドル回動機構を備えているので、カッター本体の進行方向に応じてハンドル回動機構で操作用ハンドルを回動させて向きを変えることにより、平行摺動保持部又は直交摺動保持部に沿ってカッター保持部と共にカッター本体をスムーズに移動させることができ、コンクリート桝の切断作業の効率性、省力性に優れる。
本発明は、簡素な構成で嵩張らず、搬送性、取扱い性に優れ、カッター本体を確実に水平に支持することができ、切断時の回転刃への負荷が少なく、人力でスムーズにカッター本体を移動させて短時間で切断作業を行うことができ、角部の切り残しが少なく、全周を略均一な深さで切断して綺麗な切断面を得ることができ、切断されたコンクリート桝の撤去作業を容易に行うことができ、省力性、施工性に優れるコンクリート壁面切断装置の提供を行い、高速道路等の舗装面における集水桝等のコンクリート桝のメンテナンス性の向上に貢献することができる。
1,1A,1B コンクリート壁面切断装置
2,2A フレーム部
2a 基板部
2b 周壁部
2c 吊り具
3,3A,3B 固定具
3a 当接部
3b 操作部
3c 当接固定部
3d 突っ張り材
3e 押圧螺旋
3f 舗装面固定部
3g 杭
4,4A,4B カッター移動機構
5,5A カッター保持部
5a 基部
5b カッター支持体
5c 雌螺子部
6,6A 平行摺動保持部
7,7A 直交摺動保持部
8 平行摺動案内軸
9 平行摺動筒部
9a ストッパー
10 直交摺動案内軸
11 案内軸支持部
11a 端部支持部
11b 連結部
11c 延設部
11d 案内輪
12 直交摺動筒部
12a ストッパー
13 高さ調整部
13a ボール螺旋
13b ハンドル部
13c 摺動案内部
13d 筒状案内部
14 スイッチ部
15 ハンドル回動機構
15a ロッド部
15b 支持プレート
15c ハンドルベース
15d ベースサポート
16 操作用ハンドル
16a ハンドル固定部
16b ハンドル保持部
16c ハンドル本体
17 表示板
18 フレーム高さ調整部
19a,19c 固定ボルト
19b 固定螺旋
19d 固定螺旋
20 カッター本体
20a 油圧供給配管
21 回転刃
30 舗装面
31 コンクリート桝
31a 開口部

Claims (4)

  1. 舗装面に設置された角形のコンクリート桝の内壁を切断するコンクリート壁面切断装置であって、
    前記コンクリート桝の開口部周縁に固定されるフレーム部と、前記フレーム部に配設されカッター本体を水平面内で前記コンクリート桝の内壁に沿って移動させるカッター移動機構と、を備え、前記カッター移動機構が、前記カッター本体を保持するカッター保持部と、前記カッター保持部を前記コンクリート桝の一辺と平行な方向に摺動自在に保持する平行摺動保持部と、前記平行摺動保持部を前記平行摺動保持部の摺動方向と直交方向に摺動自在に保持する直交摺動保持部と、前記カッター保持部に対して操作用ハンドルを鉛直軸回りに回動自在に保持するハンドル回動機構と、を備えたことを特徴とするコンクリート壁面切断装置。
  2. 前記平行摺動保持部が、両端部を前記直交摺動保持部に支持され平行に配設された二本の平行摺動案内軸と、前記カッター保持部に配設され二本の前記平行摺動案内軸にそれぞれ摺動自在に外挿された平行摺動筒部と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート壁面切断装置。
  3. 前記直交摺動保持部が、前記平行摺動案内軸と直交して前記フレーム部の両側部に配設された二本の直交摺動案内軸と、二本の前記直交摺動案内軸にそれぞれ摺動自在に外挿された直交摺動筒部により前記平行摺動案内軸の両端部を支持する案内軸支持部と、を備えたことを特徴とする請求項2に記載のコンクリート壁面切断装置。
  4. 前記直交摺動保持部が、前記平行摺動案内軸と直交して前記フレーム部の一側部に配設された一本の直交摺動案内軸と、前記直交摺動案内軸に摺動自在に外挿された直交摺動筒部により前記平行摺動案内軸の一端側を支持する端部支持部と、前記平行摺動案内軸の他端側に配設され前記舗装面に接地する案内輪と、を備えたことを特徴とする請求項2に記載のコンクリート壁面切断装置。
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