JP5189963B2 - 作業車両 - Google Patents

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Description

本発明は、アクスルケースを車両フレームに揺動自在に支持する揺動軸と、該アクスルケースに装設する車輪を操向駆動するステアリングシリンダとを備えた作業車両に関し、特に、前記揺動軸とステアリングシリンダの配置構成に関する。
従来のトラクタ等の作業車両においては、アクスルケースにセンターピン等の揺動軸を設け、該揺動軸を車両フレームに揺動自在に支持することにより、車輪の接地性能等を向上すると共に、前記アクスルケースにステアリングシリンダを配置し、該ステアリングシリンダ両側から伸縮するシリンダロッドに車輪を連動連結したり(例えば、特許文献1参照)、あるいは、ステアリングシリンダ自体に車輪を連動連結したりして(例えば、特許文献2参照)、ステアリングシリンダからの駆動力により車輪の操舵力を軽減する技術が公知となっている。
特開2003−56511号公報 特開平8−310429号公報
しかしながら、前者技術において、その揺動軸は、左右方向に延設するアクスルケースの中心上部を前後方向に貫通するようにして設けられ、該アクスルケースを前後より揺動自在に支持する一方、ステアリングシリンダは、このアクスルケースの前側面において前記揺動軸よりも下方に固設されている。後者技術の揺動軸も、アクスルケースを前後より揺動自在に支持するが、そのステアリングシリンダは、アクスルケースの前側面から突出した揺動軸よりも更に前方に配置されている。つまり、いずれの技術においても、アクスルケースに揺動軸とステアリングシリンダを配置する際、該揺動軸とステアリングシリンダが相互に干渉しないように、上下方向または前後方向にずらして配置する必要があり、アクスルケースに近接した状態で配置することができない。このため、揺動軸とステアリングシリンダに必要な配置空間が大きくなり、作業車両のコンパクト化が難しい、という問題があった。更に、いずれの技術においても、ステアリングシリンダは外装式であり、また、アクスルケース自体も揺動軸を中心にして激しく揺動することから、露出したステアリングシリンダやそのシリンダロッドには、泥や石等が激しく付着したり衝突する。このため、ステアリングシリンダの表面やそのシリンダロッドの摺動面が大きく損傷したり腐食して、部品寿命が著しく悪化してメンテナンスコストが増加する、という問題もあった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、アクスルケース(7)を車両フレーム(40)に揺動自在に支持する揺動軸(38c)と、該アクスルケース(7)に装設する車輪(9)を操向駆動するステアリングシリンダ(31)とを備えた作業車両(1)において、該ステアリングシリンダ(31)は、前記アクスルケース(7)の前側面に取り付けてシリンダカバー(38)で被覆すると共に、該シリンダカバー(38)に前記揺動軸(38c)を設けることにより、該揺動軸(38c)と前記ステアリングシリンダ(31)を略同一水平面上に連設配置可能とし、該ステアリングシリンダ(31)の左右両端部に内半部に形成したネジ部(33a)を螺合することによりブッシュホルダ(33)を取付けると共に、該ブッシュホルダ(33)の外半部にブッシュフランジ(33b)を形成し、前記アクスルケース(7)の前側面から前方に左右一対の取付ステー(34)を突設し、該取付ステー(34)に支持孔(34a)を開口し、該支持孔(34a)に前記ブッシュフランジ(33b)を嵌装し、更に、該支持孔(34a)の内部でブッシュフランジ(33b)の外周に当て部材(45)を介装し、該当て部材(45)の外周を該取付ステー(34)に螺装したボルト(35)によって加圧し、該ステアリングシリンダ(31)をアクスルケース(7)の前側面に固定したものである。
請求項2においては、前記ステアリングシリンダの外面と、前記シリンダカバーの内面との間に、所定量の隙間を設けるものである。
本発明は、以上のように構成したので、以下に示す効果を奏する。
請求項1においては、アクスルケースを車両フレームに揺動自在に支持する揺動軸と、該アクスルケースに装設する車輪を操向駆動するステアリングシリンダとを備えた作業車両において、該ステアリングシリンダは、前記アクスルケースの前側面に取り付けてシリンダカバーで被覆すると共に、該シリンダカバーに前記揺動軸を設けることにより、該揺動軸と前記ステアリングシリンダを略同一水平面上に連設配置可能としたので、従来の如く、アクスルケースに揺動軸とステアリングシリンダを配置する際に、相互に干渉しないように、該揺動軸とステアリングシリンダを上下方向または前後方向にずらして配置する必要がなく、いずれもアクスルケースに近接した状態で配置することができ、揺動軸とステアリングシリンダに必要な配置空間を縮小して、容易に作業車両のコンパクト化を図ることができる。
更に、前記ステアリングシリンダのシリンダロッドの軸心とアクスルケースの軸心を前後平行に配置することが可能となり、該シリンダロッドが上下方向で捩じれることなく駆動され、迅速かつ確実な旋回操作を行うことができる。
加えて、アクスルケース、ステアリングシリンダ、及び揺動軸を挟んで前後に、アクスルケースの支持部材を設けることができ、アクスルケースの支持間隔を長くして安定した走行が可能となる。
また、ステアリングシリンダ用のシリンダカバーを設けたので、アクスルケースが揺動軸を中心に激しく揺動しても、飛来する泥や石等からステアリングシリンダやそのシリンダロッドを適切に保護し、ステアリングシリンダの表面やそのシリンダロッドの摺動面が大きく損傷したり腐食するのを確実に防止することができ、部品寿命を延ばしてメンテナンスコストを減少させることができる。
また、前記ステアリングシリンダ31は、左右のブッシュホルダ33を介して左右の取付ステー34・34によって支持されて、ステアリングシリンダ31を、前記カバー空間内に浮いた状態で保持することが可能となったのである。
これにより、ステアリングシリンダ31の外面と、前記シリンダカバー38の内面との間で、シリンダカバー38がステアリングシリンダ31に直接接触しないようにすることが出来たのである。
また、たとえセンターピン38cを介して、大きな負荷がシリンダカバー38に作用しても、シリンダカバー38の可動域が限定される限り、シリンダカバー38がステアリングシリンダ31とは干渉することがなくなったのである。
請求項2においては、前記ステアリングシリンダの外面と、前記シリンダカバーの内面との間に、所定量の隙間を設けるので、シリンダカバーが、揺動軸を介して作用する負荷応力のせいで部分的にずれたり変形した場合であっても、前記隙間が緩衝域として機能するため、シリンダカバーによるステアリングシリンダの損傷を確実に防止することができ、部品寿命を延ばしてメンテナンスコストを更に減少させることができる。
また、泥や石等がシリンダカバー内に入り込んだ場合でも、適切な隙間を設けることにより、該隙間を介して泥や石等を高圧水や高圧空気等で簡単に除去することができ、メンテナンス作業性も向上させることができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明に係わる作業車両の全体構成を示す側面図、図2はフロントアクスルケースの前方斜視図、図3は同じく正面断面図、図4はフロントアクスルケースの車輪支持ユニットの正面断面図、図5はフロントアクスルケースの平面断面図、図6はフロントアクスルケースのシリンダカバー周辺の平面断面図である。
まず、本発明に係わる作業車両1の全体構成について、図1、図3により説明する。該作業車両1において、エンジン3が、フロントフレーム40の前部のボンネット2内に搭載され、該ボンネット2の後方にはステアリングハンドル4が配設され、該ステアリングハンドル4の更に後方には、オペレータが着座する運転席5が設けられている。そして、該運転席5の下方には、ミッションケース6が配設され、該ミッションケース6の後部両側には、リアアクスルケース8を介して後輪10・10が支承されている。
また、前記ミッションケース6の下部前面には、前輪動力取出ケース11が設けられ、該前輪動力取出ケース11からは、前輪駆動出力軸11aが前方に突出され、該前輪駆動出力軸11aは、伝動軸12を介して、フロントアクスルケース7内の差動装置13に連動連結されており、前記ミッションケース6からの変速動力が、前輪駆動出力軸11a、伝動軸12等を介して差動装置13に入力され、前輪9・9が駆動されるようにしている。
次に、前記フロントアクスルケース7内における、伝動軸12から左右の前輪9・9までの駆動力伝達構成について、図3乃至図6により説明する。なお、該駆動力伝達構成は左右で略同一であるため、本実施例では、進行方向左側の駆動力伝達部分についてのみ説明し、進行方向右側の駆動力伝達部分についての説明は省略する。
前記伝動軸12の前端には入力ギア14が形成され、該入力ギア14は前記差動装置13のリングギア15に噛合される。該差動装置13は、フロントアクスルケース7内に支持された中空のデフケース16と、該デフケース16左側外周面に固設されて前述の如く入力ギア14と噛合されるリングギア15と、前記デフケース16内においてデフケース16と一体的に回転するピニオン軸17と、該ピニオン軸17の両端に回転自在に配置されるベベルギアであるピニオン18・18と、左右の前輪伝動軸19L・19Rの内端側に固定され前記ピニオン18・18に噛合されるベベルギアであるデフサイドギア20・20とにより構成されており、これにより、前記ミッションケース6からリングギア15に入力された変速動力を差動回転し、差動動力として左右の前輪伝動軸19L・19Rに伝達できるようにしている。
また、前記フロントアクスルケース7の外端部には、ボルト23によってキングピンケース22が締結固定され、該キングピンケース22によって軸受けされたベベルギア19aが、前記前輪伝動軸19Lの外端に、スプライン結合によって一体回転自在に接続されている。一方、このキングピンケース22の下方延出部には、キングピン中心軸24が挿通軸支されており、該キングピン中心軸24の上端には、キングピンケース22の上部空間にてベベルギア24aが固設され、該ベベルギア24aは、前記ベベルギア19aと噛合されている。
これらのベベルギア19a・24aを収納する空間に対峙するようにして、キングピンケース22の上端は大きく開口され、該開口は、前記キングピンケース22内にベベルギア19a・24a等の収納を終えた後は、蓋体25にて閉塞されるようにしている。
更に、前記キングピンケース22の下方延出部は、操舵ケース26に嵌入され、該操舵ケース26は、キングピンケース22の下方延出部に、ベアリングを介して相対回動自在に支持されており、キングピンケース22を中心にして、操舵ケース26を左右回動可能な車輪支持ユニット27が形成されている。更に、前記キングピン中心軸24は、該キングピンケース22の下端より操舵ケース26内へと下方に突出し、その下端にはベベルギア24bが固設されており、該ベベルギア24bが操舵ケース26の下端部にて軸受けされている。
該操舵ケース26の左右外側には、ベアリングカバー支持部26aが形成され、その中心部に、後述のようにして前車軸9aの内端部が軸受けされている。該前車軸9aには大径のベベルギア21が固設され、該ベベルギア21は前記ベベルギア24bと噛合している。そして、このベベルギア21を外側から覆うようにして、ベアリングカバー28が前記ベアリングカバー支持部26aに締結されると共に、このベアリングカバー28に、前記ベベルギア21より外側に突出した前記前車軸9aが軸受を介して枢支されており、該前車軸9aは、更にベアリングカバー28の外側に突出され、その外端には、前記前輪9が取り付けられている。
これにより、前記差動装置13からの差動動力は、前輪伝動軸19L、キングピン中心軸24、及び前車軸9aを介して前輪9へと伝達されると共に、操舵ケース26がキングピンケース22回りを回動して、前輪9が操舵されるようにしている。
次に、このようなフロントアクスルケース7において、前輪9を旋回操作する操舵構成と、揺動させる揺動構成とについて、図2、図4乃至図6により説明する。前記車輪支持ユニット27において、旋回時に回動する前記操舵ケース26のベアリングカバー支持部26aの前面内側からは、ナックルアーム29が突設され、該ナックルアーム29の前端は、タイロッド30を介して、ステアリングシリンダ31のシリンダロッド32と連結されており、前記ステアリングハンドル4の回動操作により、図示せぬ油圧ポンプからの圧油が前記ステアリングシリンダ31に供給され、前記シリンダロッド32が伸縮し、タイロッド30、ナックルアーム29等を介して、左右の前輪9・9を略水平方向に回動可能な構成としている。
更に、図5、図6に示すように、前記ステアリングシリンダ31は、フロントアクスルケース7の前部に平行に配置される。すなわち、ステアリングシリンダ31のシリンダロッド32の軸心と、フロントアクスルケース7の軸心、つまり、左右の前輪伝動軸19L・19Rの軸心とが前後平行に配置される。言い換えれば、シリンダロッド32と前輪伝動軸19L・19Rは正面視重複して配置されている。従って、操向時にシリンダロッド32が左右に摺動された場合に、上下方向で捩じれることなく駆動される。
そして、ステアリングシリンダ31のシリンダチューブの左右両端部に、ブッシュホルダ33が、内半部のネジ部33aの螺合により取付けられると共に、該ブッシュホルダ33の外半部には、ステアリングシリンダ31の外径よりも若干大きいブッシュフランジ33bが形成されている。一方、前記フロントアクスルケース7の前側面から前方には、左右一対の取付ステー34が突設され、該取付ステー34の円形の支持孔34aに、前記ブッシュフランジ33bが、当て部材45を介して嵌挿されており、該当て部材45の外周を、ボルト35によって加圧することにより、ステアリングシリンダ31がフロントアクスルケース7の前側面に固定されている。
前記シリンダロッド32は、その両端部が、前記ブッシュホルダ33に形成されたロッド孔33cに摺動自在に嵌合されており、ステアリングシリンダ31に対して左右摺動できるようにしている。そして、該シリンダロッド32の左右略中央部には、ピストン36が溶着により一体化され、該ピストン36の外周に、オーリング37が外嵌されてステアリングシリンダ31内に嵌合されている。
更に、シリンダロッド32の左右両側面には、ネジ穴32aが形成され、該ネジ穴32aに、前記タイロッド30の内端のネジ30aが螺合されて連結され、該ネジ30aがボール継手部30bに連結されて自在継手の形態に構成されている。そして、該タイロッド30の外端は、前述のように、ナックルアーム29の前端に回動自在に連結されており、シリンダロッド32の伸縮動力を、タイロッド30、ナックルアーム29等を介して、左右の前輪9・9に円滑に伝達できるようにしている。
また、前記フロントアクスルケース7の前側面で、前記左右の取付ステー34・34の間には、後方に開いた側面視コ字状のシリンダカバー38が、その上下の垂直面部38aを複数のボルト39で締結することにより固定されている。そして、該シリンダカバー38における半筒状の凸部38bの内側とフロントアクスルケース7の前側面との間の空間(以下、「カバー空間」とする)内に、前記ステアリングシリンダ31が左右方向に内挿されている。なお、該シリンダカバー38の端部からは、回り止めピン43が後方に螺挿され、該回り止めピン43の先端は、ステアリングシリンダ31外面の係合凹部31aに係合されており、シリンダロッド32動作時にステアリングシリンダ31が回動しないようにしている。
更に、このシリンダカバー38の前側面略中央からは、前記ステアリングシリンダ31の軸心に垂直で略同一水平面上を通る軸心を有する円柱状のセンターピン38cが前方に突出される一方、前記フロントフレーム40の下面には、前支持ブラケット41の上平面部41aが取り付けられており、該前支持ブラケット41の下部に形成されたボス部41bに、前記センターピン38cが、回動自在に後方より嵌装されている。
そして、該ボス部41bの前端を閉じるようにして形成された閉塞部41cには、前記センターピン38cと同軸上に、押さえボルト42が螺装され、該押さえボルト42の後部は、前記閉塞部41cより後方に突出して前記センターピン38cの前端面と当接されている。また、該センターピン38cの軸心は、前記伝動軸12の軸心と同軸上(延長上)に配置され、該伝動軸12を支持するボス部7aは、フロントアクスルケース7の後面より後方に突出されている。該ボス部7aは、後支持ブラケット46に回動自在に支持され、該後支持ブラケット46は、前記フロントフレーム40の下面に固定される。
これにより、フロントアクスルケース7を、シリンダカバー38に設けたセンターピン38cを中心に、フロントフレーム40に対して揺動自在に支持することができる。更に、フロントアクスルケース7の前側面にステアリングシリンダ31を取り付けると共に、該ステアリングシリンダ31は、シリンダカバー38を介設することにより、前記センターピン38cと略同一水平面上で連なるようにして配置させることができ、センターピン38cとステアリングシリンダ31をフロントアクスルケース7に近接して無駄なく配置することができる。更に、前後の支持ブラケット41・46間に、センターピン38cに加えてステアリングシリンダ31も介設するので、前後の支持ブラケット41・46間の距離を従来よりも長く構成することができ、フロントアクスルケース7を安定して支持することが可能となる。
すなわち、アクスルケースであるフロントアクスルケース7を、車両フレームであるフロントフレーム40に揺動自在に支持する揺動軸であるセンターピン38cと、該フロントアクスルケース7に装設する車輪である前輪9を操向駆動するステアリングシリンダ31とを備えた作業車両1において、該ステアリングシリンダ31は、前記フロントアクスルケース7の前側面に取り付けてシリンダカバー38で被覆すると共に、該シリンダカバー38に前記センターピン38cを設けることにより、該センターピン38cと前記ステアリングシリンダ31を略同一水平面上に連設配置可能としたので、従来の如く、フロントアクスルケース7にセンターピン38cとステアリングシリンダ31を配置する際に、相互に干渉しないように、該センターピン38cとステアリングシリンダ31を上下方向または前後方向にずらして配置する必要がなく、いずれもフロントアクスルケース7に近接した状態で配置することができ、センターピン38cとステアリングシリンダ31に必要な配置空間を縮小して、容易に作業車両1のコンパクト化を図ることができる。更に、前記ステアリングシリンダ31のシリンダロッド32の軸心とフロントアクスルケース7の軸心を前後平行に配置することが可能となり、該シリンダロッド32が上下方向で捩じれることなく駆動され、迅速かつ確実な旋回操作を行うことができる。加えて、フロントアクスルケース7、ステアリングシリンダ31、及びセンターピン38cを挟んで前後に、フロントアクスルケース7の支持部材である前支持ブラケット41と後支持ブラケット46を設けることができ、フロントアクスルケース7の支持間隔を長くして安定した走行が可能となる。また、ステアリングシリンダ31用のシリンダカバー38を設けたので、フロントアクスルケース7がセンターピン38cを中心に激しく揺動しても、飛来する泥や石等からステアリングシリンダ31やそのシリンダロッド32を適切に保護し、ステアリングシリンダ31の表面やそのシリンダロッド32の摺動面が大きく損傷したり腐食するのを確実に防止することができ、部品寿命を延ばしてメンテナンスコストを減少させることができる。
また、前記ステアリングシリンダ31は、前述の如く、ブッシュホルダ33を介して左右の取付ステー34・34によって支持されているが、加えて、該ステアリングシリンダ31を、前記カバー空間内に浮いた状態で保持することにより、ステアリングシリンダ31の外面と、前記シリンダカバー38の内面との間に所定量の隙間44を設け、シリンダカバー38がステアリングシリンダ31に直接接触しないようにしている。
これにより、たとえセンターピン38cを介して大きな負荷がシリンダカバー38に作用しても、前記隙間44内にシリンダカバー38の可動域が限定される限り、シリンダカバー38がステアリングシリンダ31とは干渉することがない。
更に、このように、ある程度の大きさの隙間44を設けることにより、たとえ、シリンダカバー38内に泥や石等が侵入してきても、狭い隙間に侵入して固着するようなことがなく、高圧のエアーや水等で簡単に除去することができる。なお、隙間44の大きさとしては、シリンダカバー38の予想される可動域以上であればよく、特に限定されるものではない。
すなわち、前記ステアリングシリンダ31の外面と、前記シリンダカバー38の内面との間に、所定量の隙間44を設けるので、シリンダカバー38が、揺動軸であるセンターピン38cを介して作用する負荷応力のせいで部分的にずれたり変形した場合であっても、前記隙間44が緩衝域として機能するため、シリンダカバー38によるステアリングシリンダ31の損傷を確実に防止することができ、部品寿命を延ばしてメンテナンスコストを更に減少させることができる。また、泥や石等がシリンダカバー38内に入り込んだ場合でも、適切な隙間を設けることにより、該隙間を介して泥や石等を高圧水や高圧空気等で簡単に除去することができ、メンテナンス作業性も向上させることができる。
本発明は、アクスルケースを車両フレームに揺動自在に支持する揺動軸と、該アクスルケースに装設する車輪を操向駆動するステアリングシリンダとを備えた、全ての作業車両に適用することができる。
本発明に係わる作業車両の全体構成を示す側面図である。 フロントアクスルケースの前方斜視図である。 同じく正面断面図である。 フロントアクスルケースの車輪支持ユニットの正面断面図である。 フロントアクスルケースの平面断面図である。 フロントアクスルケースのシリンダカバー周辺の平面断面図である。
1 作業車両
7 フロントアクスルケース(アクスルケース)
9 前輪(車輪)
31 ステアリングシリンダ
38 シリンダカバー
38c センターピン(揺動軸)
40 フロントフレーム(車両フレーム)
44 隙間

Claims (2)

  1. アクスルケース(7)を車両フレーム(40)に揺動自在に支持する揺動軸(38c)と、該アクスルケース(7)に装設する車輪(9)を操向駆動するステアリングシリンダ(31)とを備えた作業車両(1)において、該ステアリングシリンダ(31)は、前記アクスルケース(7)の前側面に取り付けてシリンダカバー(38)で被覆すると共に、該シリンダカバー(38)に前記揺動軸(38c)を設けることにより、該揺動軸(38c)と前記ステアリングシリンダ(31)を略同一水平面上に連設配置可能とし、該ステアリングシリンダ(31)の左右両端部に内半部に形成したネジ部(33a)を螺合することによりブッシュホルダ(33)を取付けると共に、該ブッシュホルダ(33)の外半部にブッシュフランジ(33b)を形成し、前記アクスルケース(7)の前側面から前方に左右一対の取付ステー(34)を突設し、該取付ステー(34)に支持孔(34a)を開口し、該支持孔(34a)に前記ブッシュフランジ(33b)を嵌装し、更に、該支持孔(34a)の内部でブッシュフランジ(33b)の外周に当て部材(45)を介装し、該当て部材(45)の外周を該取付ステー(34)に螺装したボルト(35)によって加圧し、該ステアリングシリンダ(31)をアクスルケース(7)の前側面に固定したことを特徴とする作業車両。
  2. 前記ステアリングシリンダ(31)の外面と、前記シリンダカバー(38)の内面との間に、所定量の隙間(44)を設けることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
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