JP5189872B2 - サスペンションの制御装置および制御方法 - Google Patents
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Description
また、可変減衰力ダンパの制御装置において、横加速度の微分値とヨーレートの2階微分値に基づいて、車両のロール抑制制御の目標減衰力を設定する技術が特許文献2により知られている。
しかし、カウンタステア時には横加速度、ヨーレートの変化率がほぼ0になる瞬間が発生する。このとき、横加速度の微分値とヨーレートの2階微分値に基づいて目標減衰力を設定する場合、目標減衰力の値も瞬間的にほぼ0になってしまう。これにより、ロール抑制制御中に一瞬減衰力が急激に下がるため、それに併せて急激なロール運動が発生し、車両の挙動が乱れるため乗員の乗り心地に違和感を与える虞がある。
車体と車輪との間に設けられたアクチュエータによりサスペンションの特性を変更させるサスペンションの制御装置であって、
車両の挙動量としてヨーレートまたは横加速度を検出する車両挙動センサを有し、
前記車両挙動センサによって検出されたヨーレートまたは横加速度に基づいて、前記アクチュエータを制御する信号のベース値を設定するベース値設定手段と、
車両の走行状態または乗員の操作に基づいて、前記ベース値設定手段により設定されたベース値を補正した補正値を設定する補正手段と、
車両のカウンタステア状態を判別するカウンタステア判別手段と、
前記カウンタステア判別手段により車両がカウンタステア状態であると判断され、かつ、前記ヨーレートまたは横加速度の変化率の絶対値が所定値未満のとき、前記補正手段が設定した補正値から、前記アクチュエータを制御する信号値を設定する信号値設定手段と、を備え、
前記信号値設定手段は、前記カウンタステア判別手段により車両がカウンタステア状態であると判断され、かつ、前記ヨーレートまたは横加速度の変化率の絶対値が所定値未満のとき、前記信号値設定手段により設定された信号値を所定時間毎に取得する信号値取得手段で今回取得した信号値を今回値とするとともに、該今回値の前記所定時間前に取得した値を前回値とし、前記ヨーレートまたは横加速度によらず前記前回値を特殊信号値として設定することで制御量変動を抑制する
ことを特徴とする。
詳細は、後記する。
第1の実施形態では、車両の挙動量を所定時間ごとに取得して、ダンパが発生させる減衰力を補正する技術内容について説明する。
図1は、本実施形態の車両のサスペンション装置の正面図である。 図1に示すように、四輪の自動車の車輪Wを懸架するサスペンション装置Sは、車体11にナックル12を上下動自在に支持するサスペンションアーム13と、サスペンションアーム13および車体11を接続する可変減衰力を発生させるダンパ14(アクチュエータ)と、サスペンションアーム13および車体11を接続するコイルバネ15とを備える。
(1):操舵角θが非負であり、かつ、横加速度Gyが非負であるとき、ノーマルステア状態とみなす。なお、「ノーマルステア状態」とは、カウンタステア状態ではない状態をいうが、具体的には、設定されたベース値Bおよび設定された補正値Cに基づいて、信号値Iが設定され、乗員の旋回操作に見合う減衰力が発生するように制御される状態である。
(2):操舵角θが非負であり、かつ、横加速度Gyが負であるとき、カウンタステア状態とみなす。
(3):操舵角θが負であり、かつ、横加速度Gyが非負であるとき、カウンタステア状態とみなす。
(4):操舵角θが負であり、かつ、横加速度Gyが負であるとき、ノーマルステア状態とみなす。
カウンタステア判別手段34は、この判別結果をフラグFとして信号値設定手段33に出力する。フラグFは、「0」または「1」の2値を採り得る信号である。フラグFが「0」のときは、ノーマルステア状態であることを意味し、フラグFが「1」のときは、カウンタステア状態であることを意味する。
次に、カウンタステア状態においてダンパ14に発生させる減衰力の制御に関する処理について説明する。図4は、本実施形態の、ダンパに発生させる減衰力の制御に関する処理を示すフローチャートである。この処理の主体は、電子制御ユニットUである。
以上により、カウンタステア状態においてダンパ14に発生させる減衰力の制御に関する処理の説明を終了する。
次に、カウンタステア状態においてダンパ14に発生させる減衰力の制御の具体例について説明する。図5は、右方向に旋回する車両のカウンタステア状態の経時変化の様子を図示したものである。図5において、この車両は、時刻t1から時刻t6に亘って右方向に旋回するが、時刻t3から時刻t6まではハンドルを左に切る操作を含めたカウンタステア状態にある。
本実施形態により、以下の効果を奏する。すなわち、信号値がほぼ0になって、ロール抑制制御の瞬間的な信号抜けが発生するのを抑制することができるため、カウンタステア状態においてロール抑制制御による挙動を安定させることができ、乗員の乗り心地が悪化するのを抑制することができる。
第2の実施形態では、ダンパに出力する、減衰力を設定する信号値を所定時間ごとに取得して、ダンパが発生させる減衰力を補正する技術内容について説明する。
図7は、本実施形態の電子制御ユニットの機能構成を示したブロック図である。第1の実施形態のそれ(図3参照)と比べて、センサ値取得手段35の代わりに信号値取得手段37が用いられている点が相違する。以降の説明では、主に、相違する点について説明し、共通する点については省略する。
次に、カウンタステア状態においてダンパ14に発生させる減衰力の制御に関する処理について説明する。図8は、本実施形態の、ダンパに発生させる減衰力の制御に関する処理を示すフローチャートである。この処理の主体は、電子制御ユニットUである。
以上により、カウンタステア状態においてダンパ14に発生させる減衰力の制御に関する処理の説明を終了する。
本実施形態により、以下の効果を奏する。すなわち、第1の実施形態と比べて、信号値を定期的に取得して、今回値ではなく前回値を用いて補正値Cを設定することにより、カウンタステア状態において、信号値がほぼ0になるタイミングが直接的に把握される。これにより、特殊信号値を然るべき時に設定し、逆に、不要なときには設定せずに済み、乗員の乗り心地に違和感を与えることが無い。
なお、前記形態は、本発明を実施するための最良のものであるが、その実施形式はこれに限定するものではない。したがって、本発明の要旨を変更しない範囲においてその実施形式を種々変形することは可能である。
U 電子制御ユニット
14 ダンパ
31 ベース値設定手段
32 補正手段
33 信号値設定手段
34 カウンタステア判別手段
35 センサ値取得手段
36 微分手段
37 信号値取得手段
Claims (2)
- 車体と車輪との間に設けられたアクチュエータによりサスペンションの特性を変更させるサスペンションの制御装置であって、
車両の挙動量としてヨーレートまたは横加速度を検出する車両挙動センサを有し、
前記車両挙動センサによって検出されたヨーレートまたは横加速度に基づいて、前記アクチュエータを制御する信号のベース値を設定するベース値設定手段と、
車両の走行状態または乗員の操作に基づいて、前記ベース値設定手段により設定されたベース値を補正した補正値を設定する補正手段と、
車両のカウンタステア状態を判別するカウンタステア判別手段と、
前記カウンタステア判別手段により車両がカウンタステア状態であると判断され、かつ、前記ヨーレートまたは横加速度の変化率の絶対値が所定値未満のとき、前記補正手段が設定した補正値から、前記アクチュエータを制御する信号値を設定する信号値設定手段と、を備え、
前記信号値設定手段は、前記カウンタステア判別手段により車両がカウンタステア状態であると判断され、かつ、前記ヨーレートまたは横加速度の変化率の絶対値が所定値未満のとき、前記信号値設定手段により設定された信号値を所定時間毎に取得する信号値取得手段で今回取得した信号値を今回値とするとともに、該今回値の前記所定時間前に取得した値を前回値とし、前記ヨーレートまたは横加速度によらず前記前回値を特殊信号値として設定することで制御量変動を抑制する
ことを特徴とするサスペンションの制御装置。 - 車体と車輪との間に設けられたアクチュエータによりサスペンションの特性を変更させるサスペンションの制御装置における制御方法であって、
前記制御装置は、車両の挙動量としてヨーレートまたは横加速度を検出する車両挙動センサを有し、
前記車両挙動センサによって検出されたヨーレートまたは横加速度に基づいて、前記アクチュエータを制御する信号のベース値を設定するベース値設定ステップと、
車両の走行状態又は乗員の操作に基づいて、前記ベース値設定ステップにおいて設定されたベース値を補正した補正値を設定する補正ステップと、
車両のカウンタステア状態を判別するカウンタステア判別ステップと、
前記カウンタステア判別ステップにおいて車両がカウンタステア状態であると判断され、かつ、前記ヨーレートまたは横加速度の変化率の絶対値が所定値未満のとき、前記補正ステップにおいて設定した補正値から、前記アクチュエータを制御する信号値を設定する信号値設定ステップと、を実行し、
前記信号値設定ステップにおいて、前記カウンタステア判別ステップにより車両がカウンタステア状態であると判断され、かつ、前記ヨーレートまたは横加速度の変化率の絶対値が所定値未満のとき、前記信号値設定ステップにより設定された信号値を所定時間毎に取得する信号値取得ステップで今回取得した信号値を今回値とするとともに、該今回値の前記所定時間前に取得した値を前回値とし、前記ヨーレートまたは横加速度によらず前記前回値を特殊信号値として設定することで制御量変動を抑制する
ことを特徴とするサスペンションの制御方法。
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