JP5189828B2 - アナログデジタル変換器チップおよびそれを用いたrf−icチップ - Google Patents

アナログデジタル変換器チップおよびそれを用いたrf−icチップ Download PDF

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Description

本発明は、アナログデジタル変換器チップおよびそれを用いたRF−ICチップに係り、特に、複数のアナログデジタル変換器を備えた無線受信回路やトランシーバ回路その他の通信システムに用いるのに適した、アナログデジタル変換器チップおよびそれを用いたRF−ICチップに関するものである。
高サンプルレートかつ高分解能のアナログデジタル変換を低消費電力で実現するために、デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器が近年注目を集めている。中でも、非特許文献1や非特許文献2に開示されているような、参照アナログデジタル変換器を併用したデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器は、収束時間が短く、かつ、簡単なアルゴリズムのデジタルキャリブレーションを実現できる点で期待されている。
Yun Chiu(Y. Chiu et al., "Least mean square adaptive digital background calibration of pipelined analog-to-digital converters," IEEE Transactions on Circuits and Systems I Vol. 51, pp. 38-46(2004).) 大島俊 他、「パイプライン型ADCの高速デジタルバックグランドキャリブレーション」、(社)電子情報通信学会 信学技法VLD2006−138 2007年
デジタルキャリブレーションを行わない従来のアナログデジタル変換器で高サンプルレートかつ高分解能のアナログデジタル変換を実現するには、広帯域かつ高利得のオペアンプが必要になるため、消費電力が著しく増大する。
一方で、近年、ブロードバンド無線に対する需要が急速に高まっており、無線LANや携帯電話のデータレートが高速化し続けている。
特に、データレートが100Mbps程度を超えると、数百Ms/sの高いサンプルレートが必要であり、かつ、妨害波耐性を維持するために、10ビット以上の高分解能も必要となる。
このような高速、高分解能のアナログデジタル変換器を低消費電力で実現する要求に応えるために、デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器を採用することが考えられる。図16に、これを実現するために、従来のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器を無線機に搭載する場合に想定される構成例を示す。
アナログデジタル変換器は、上記のように、デジタルキャリブレーション型である必要があり、その一例として、参照アナログデジタル変換器を用いるデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器を使用する場合を図に示した。
図16において、アンテナ21から入力された信号は、低雑音増幅器(LNA)22において増幅され、さらに、ミキサ23とミキサ24により、電圧制御発振器25および位相同期ループ26により生成される、互いに90度位相差を持つI/Q局部発振信号と乗算され、I/Qの低い中間周波数(または、ゼロ周波数、以下、ベースバンド信号)に周波数変換される。I/Q中間周波数信号またはベースバンド信号は、それぞれフィルタ27およびフィルタ28で妨害波成分を除去された後、それぞれ可変利得増幅器29および210で増幅され、I側とQ側のアナログデジタル変換器に入力される。
I側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器は、メインアナログデジタル変換部211と参照アナログデジタル変換部212とデジタルキャリブレーション部213とデジタル出力生成部214により構成される。また、Q側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器は、メインアナログデジタル変換部215と参照アナログデジタル変換部216とデジタルキャリブレーション部217とデジタル出力生成部218により構成される。
これらのデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器の動作は次の通りである。I側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器の出力とQ側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器の出力は、それぞれ復調部219に入力され、変調データが復調される。なお、可変利得増幅器29や210の利得は、その出力電圧振幅が、I/Qデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器の入力ダイナミックレンジと等しくなるか、それより少し小さくなるように自動的に設定される。
しかしながら、図16に示したように、データレートの高い次世代無線システム向け受信機を、I側、Q側の信号処理用にデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器を2つ用いて実現しようとする場合、メインアナログデジタル変換部だけでなく、参照アナログデジタル変換部やデジタルキャリブレーション部も2つずつ必要となるため、回路面積の増大と消費電流の増大を招く。
このような高速、高分解能のアナログデジタル変換器を低消費電力で実現することは、無線通信の分野に限らず、有線の通信分野でも必要である。
本発明の主たる解決課題は、アナログデジタル変換器の占める回路面積と消費電流を低減できる、高サンプルレートのアナログデジタル変換器チップおよびそれを用いたRF−ICチップ無線受信回路を提供することにある。
本発明の代表的なものの一例を示せば以下の通りである。即ち、本発明のアナログデジタル変換器チップは、複数のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットを有するデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器を備えて成り、前記複数のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、各々メインアナログデジタル変換部と、該メインアナログデジタル変換部の出力に接続されたデジタル出力生成部とを備えて成り、前記各メインアナログデジタル変換器部はパイプライン型アナログデジタル変換部により構成されており、前記複数のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは共通のチップ上に形成されており、前記複数のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットが1つの参照アナログデジタル変換部と1つのデジタルキャリブレーション部とを共用し、前記参照アナログデジタル変換部と前記デジタルキャリブレーション部とにより1つの前記デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットに対して行ったキャリブレーション結果を他の前記デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットに適用することで、前記複数のアナログデジタル変換器ユニットの各デジタルキャリブレーションを行う機能を有してなる
ことを特徴とする。
本発明により、次世代の高データレートの無線受信機に必要なデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器の回路面積と消費電流を大きく低減することが出来る。
本発明の代表的な実施例によれば、複数のアナログデジタル変換器ユニットにより構成されるデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器を持つ無線受信回路において、デジタルキャリブレーションに関する部分を共用し、1つのアナログデジタル変換器ユニットのキャリブレーション結果を他のアナログデジタル変換器ユニットに適用することで、複数のアナログデジタル変換器ユニットの各デジタルキャリブレーションを適切に行う。
例えば、I側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットのみ、参照アナログデジタル変換部とデジタルキャリブレーション部を持ち、I側は通常のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器として動作して、I側のメインアナログデジタル変換器ユニットの出力コード値とデジタルキャリブレーション部から出力される重みベクトルWiとの内積演算をI側のデジタル出力生成部において行う。Q側は、Q側のメインアナログデジタル変換器ユニットの出力コード値と、デジタルキャリブレーション部から出力される前記の重みベクトルWiとの内積演算をQ側のデジタル出力生成部において行う。これにより、Q側の参照アナログデジタル変換部やQ側のデジタルキャリブレーション部を必要とせずに、Q側からもI側と同様にキャリブレーションされた出力を得ることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施例を説明する。
図1ないし図4により、本発明の第一の実施例になる受信機(RX)を説明する。本実施例では、本発明の最も基本となる考え方が開示されている。
図1は、本発明の第一の実施例になる受信機の回路構成例を示す図である。図1において、本実施例のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器は、I側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットとQ側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットとで構成されている。I側のアナログデジタル変換器ユニットは、従来のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器と同様に、1つのメインアナログデジタル変換部111と1つの参照アナログデジタル変換部112とデジタルキャリブレーション部113とデジタル出力生成部114により構成される。一方、Q側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、1つのメインアナログデジタル変換部115とデジタル出力生成部116のみで構成され、参照アナログデジタル変換部とデジタルキャリブレーション部は持たない。100はアナログデジタル変換器を構成するアナログデジタル変換器(ADC)チップであり、少なくともI側のアナログデジタル変換器ユニットを構成するメインアナログデジタル変換部111とQ側のアナログデジタル変換器ユニットを構成するメインアナログデジタル変換部115が同じICチップ上に形成されている。なお、レイアウト上の制約が無ければ、同じADCチップ上に参照アナログデジタル変換部112、デジタルキャリブレーション部113及びデジタル出力生成部114も形成しても良い。逆に、これらは、メインアナログデジタル変換部とは別のICチップ上に形成されていても良い。また、上記アナログデジタル変換器100は、RF−ICチップの中に搭載されても良い。
アンテナ31から受信機に入力された信号は、低雑音増幅器(LNA)32において増幅され、さらに、ミキサ33とミキサ34により、電圧制御発振器35および位相同期ループ36により生成される、互いに90度位相差を持つI/Q局部発振信号と乗算され、I/Qの低い中間周波数(または、ゼロ周波数、以下、ベースバンド信号)に周波数変換される。I/Q中間周波数信号またはベースバンド信号は、それぞれフィルタ37およびフィルタ38で妨害波成分を除去された後、それぞれ可変利得増幅器39および110で増幅され、I側とQ側の各アナログデジタル変換器ユニットに入力される。
I側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、通常のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器としての動作を行う。すなわち、I側のメインアナログデジタル変換部111は、デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器としてのサンプルレートと等しい高いサンプルレートで低精度の変換を行い、出力コード値を出力する。同出力コードと、デジタルキャリブレーション部113から出力される重みベクトルWiとの内積演算をI側のデジタル出力生成部114において行う。また、デジタルキャリブレーション部113は、上記の重みベクトルを生成するために、基準入力信号として、低サンプルレートで高精度の変換を行う参照アナログデジタル変換部112の出力を参照する。
一方、Q側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、Q側のメインアナログデジタル変換部115の出力コード値と、I側のデジタルキャリブレーション部113から出力される前記の重みベクトルWiとの内積演算をQ側のデジタル出力生成部116において行うことで、Q側の参照アナログデジタル変換部やQ側のデジタルキャリブレーション部を必要とせずに、I側と同様に、キャリブレーションされた出力を得ることができる。
I側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットの出力とQ側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットの出力は、それぞれ復調部117に入力され、変調データが復調される。
なお、可変利得増幅器39や可変利得増幅器110の利得は、その出力電圧振幅が、I/Qデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットの入力ダイナミックレンジと等しくなるか、それより少し小さくなるように自動的に設定される。また、フィルタ37と38は、中間周波数がゼロでない場合は、中間周波数を中心とするバンドパスフィルタで、中間周波数がゼロの場合(ダイレクトコンバージョンの場合)は、ローパスフィルタで実現する。
図2に、本実施例のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器のより具体的な構成例を示す。サンプルアンドホールド回路(S/H)221及び222は、CLK信号に同期して、入力アナログ信号(I,Q)のサンプリングと保持を繰り返す。I側のアナログデジタル変換器ユニットを構成するメインアナログデジタル変換部211と参照アナログデジタル変換部212は、サンプルアンドホールド回路221の出力に接続され、保持されたI側の電圧値を、それぞれデジタル値に変換してデジタル出力生成部214に出力する。Q側のアナログデジタル変換器ユニットを構成するメインアナログデジタル変換部215はサンプルアンドホールド回路222の出力に接続され、保持されたQ側の電圧値をデジタル値に変換してデジタル出力生成部216に出力する。
ここで、メインアナログデジタル変換部211は通常のパイプライン型アナログデジタル変換器で、参照アナログデジタル変換部212は、通常のパイプライン型アナログデジタル変換器やアルゴリズミックアナログデジタル変換器やシグマデルタ型アナログデジタル変換器で実現する。サンプルアンドホールド回路221とメインアナログデジタル変換部211は、サンプルレートと等しい周波数のCLK信号に同期して動作するが、参照アナログデジタル変換部212は、分周器(1/N)224により、同CLK信号を1/Nに分周した低周波CLK信号に同期して動作する。サンプルレートが高い場合、メインアナログデジタル変換部211は、高いCLK周波数で動作する必要があるが、デジタルキャリブレーション部213によるデジタルキャリブレーションにより、その出力を補正できるため、高い精度を持つ必要はない。したがって、メインアナログデジタル変換部211の中核となるオペアンプとしては、広帯域は要求されるが、高利得は必要ないため、比較的小さな消費電力で実現できる。
一方、参照アナログデジタル変換部212は、デジタルキャリブレーションの際の参照値を与えるため、高い精度を持つ必要があるが、上記のように、CLK周波数が低いため、やはり、小さな消費電力で実現可能である。メインアナログデジタル変換部211のMビットの出力コードは、デジタル出力生成部214により、デジタル値に変換され、デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器の出力として出力される。デジタル出力生成部214では、例えば、非特許文献2に開示されているように、メインアナログデジタル変換部211の出力コードと、デジタルキャリブレーション部213より出力される重みベクトルWiとの内積演算が行われるが、Wi (2)*Di 2、Wi (3)*Di 3など、より高次の補正項を付加すると出力の精度がさらに向上する。
デジタルキャリブレーション部213は、デジタル出力生成部214の出力と参照アナログデジタル変換部212の出力の差をとり、その結果に基づいて現在の重みWiの値を更新する負帰還ループを形成する。これにより、デジタル出力生成部214の出力が、参照アナログデジタル変換部212の出力、すなわち、入力アナログ信号を高精度にデジタル値に変換した値と等しくなるまで、重みWiの値が自動的に制御される。
Q側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、Q側のメインアナログデジタル変換部215の出力コード値と、I側のデジタルキャリブレーション部213から出力される重みベクトルWiとの内積演算をQ側のデジタル出力生成部216において行うことで、I側と同様に、キャリブレーションされた出力を得ることができる。
なお、本実施例は、I側のメインアナログデジタル変換部211内のアナログ回路(特にオペアンプ)とQ側のメインアナログデジタル変換部215内のアナログ回路が比精度良くマッチングしていることを前提としており、この場合、I側とQ側で共通の重み係数Wiで、デジタル出力を生成できることを利用している。このような良好なマッチングは、現在の集積回路技術で十分に期待できる。
すなわち、本実施例では、デジタルキャリブレーションの効果を有効に発揮させるために、各メインアナログデジタル変換部の対応するアナログ回路ブロック同士が、同じチップ上で近い距離に位置するようにレイアウトされている。換言すると、各メインアナログデジタル変換部は、可能な範囲で、同じ環境下にあるようにして同じICチップ上に構成される。
例えば、図3の受信機の構成例に示すように、各アナログデジタル変換器ユニットを構成するI側のメインアナログデジタル変換部とQ側のメインアナログデジタル変換部は、AFE−IC310として、同じICチップ上の近接した位置に形成される。また、受信機のアンテナを除く図1に示した他の回路を含む受信機の各構成要素、すなわち、RF−IC部305、ベースバンドIC320、CPU330は、AFE−IC310とは同じICチップ、あるいは別のICチップとして構成され、これらは、たとえば共通のPCBプリント基板300上に実装される。
次に、本実施例の作用、効果を、図4のタイムチャートを用いて説明する。
図4に示した例は、メインアナログデジタル変換部を含むI側とQ側の両アナログデジタル変換器ユニットが同じRF−IC上に形成され、TDD(Time Division Duplex:時分割複信)方式で通信を行う無線トランシーバ回路における、デジタルキャリブレーションの動作を示している。(a)はTDD方式による送受信信号の期間TX, RXを示し、(b)は送受信信号に対応したアナログデジタル変換器の電源のオン、オフ状態を示している。(c)は無線トランシーバ回路、特に、RF−ICの環境条件、例えば雰囲気温度や電源電圧等の状態の時間推移を示している。(d)は上記環境条件の変動に対応してデジタルキャリブレーション部213より出力される重みベクトルWiを示している。I側、Q側の両アナログデジタル変換器ユニットの電源電圧VDDは、TDD信号の受信期間Rxの間だけオンとなる。これに伴って、受信期間Rxの期間だけ、デジタルキャリブレーション部213により、無線受信回路の環境条件の変動を反映したデジタルキャリブレーションが実行され、重みベクトルWiが更新され、それ以外の期間は直前の重みベクトルWiが維持される。このようにして、通信時に、無線トランシーバ回路の環境に応じたI側、Q側のアナログデジタル変換器ユニットのデジタルキャリブレーションがなされる。
本実施例によれば、I側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは正規に更新された重みベクトルWiを採用してキャリブレーションを行うので、その出力は定常的に高精度である。一方、Q側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、I側のアナログデジタル変換器ユニットの重みベクトルWiを採用してキャリブレーションを行うので、その出力は定常的に誤差を含むことになる。しかし、両アナログデジタル変換器ユニットを同一チップ上の近接した位置に搭載し、キャリブレーションの前提となる環境条件の差を少なくすることで、この誤差は縮減される。
なお、本実施例のアナログデジタル変換器において、1つの参照アナログデジタル変換部を組み合わせるメインアナログデジタル変換部は、I側、Q側のいずれであっても良い。すなわち、図1の例に代えて、Q側のアナログデジタル変換器ユニットを構成するメインアナログデジタル変換部及び参照アナログデジタル変換部と、I側のアナログデジタル変換器ユニットを構成するメインアナログデジタル変換部とで1つのデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器を構成しても、同じ作用、効果が得られることはいうまでもない。
このように、本実施例によれば、データレートの高い次世代無線の受信機のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器を、I側、Q側の信号処理用にデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器を用いて実現する場合、参照アナログデジタル変換部とデジタルキャリブレーション部は1つで適切にキャリブレーションされた出力を得ることができるため、回路面積と消費電流が共に大きく低減される。
実施例1では、I側、Q側いずれか一方のアナログデジタル変換器ユニットのみが参照アナログデジタル変換部を具備している例を示したが、I側、Q側アナログデジタル変換器ユニットが交互に1つの参照アナログデジタル変換部を用いてデジタルキャリブレーションを行なうようにしても良い。
図5、図6により、本発明の第二の実施例を示す。本実施例は、実施例1において、仮に、I側とQ側のメインアナログデジタル変換部内の両アナログ回路間のマッチング精度が不十分な場合の対策の一例を開示するものである。図5は、本発明の第二の実施例になる受信機の回路構成例を示す図である。図5において、400はデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器のICチップ(ADCチップ)であり、I側のアナログデジタル変換器ユニットを構成するメインアナログデジタル変換部411と、Q側のアナログデジタル変換器ユニットを構成するメインアナログデジタル変換部415と、両者に共通の参照アナログデジタル変換部412とデジタルキャリブレーション部413のうち、少なくともメインアナログデジタル変換部411、415が同じICチップ400上に形成されている。また、上記アナログデジタル変換器400は、RF−ICチップの中に搭載されても良い。
図5において、アンテナ41から入力された信号は、低雑音増幅器(LNA)42において増幅され、さらに、ミキサ43とミキサ44により、電圧制御発振器45および位相同期ループ46により生成される、互いに90度位相差を持つI/Q局部発振信号と乗算され、I/Qの低い中間周波数(または、ゼロ周波数、以下、ベースバンド信号)に周波数変換される。I/Q中間周波数信号またはベースバンド信号は、それぞれフィルタ47およびフィルタ48で妨害波成分を除去された後、それぞれ可変利得増幅器49および410で増幅され、I側とQ側のアナログデジタル変換器に入力される。
I側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、メインアナログデジタル変換部411とデジタル出力生成部414により構成される。また、Q側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、メインアナログデジタル変換部415とデジタル出力生成部416により構成される。また、I側、Q側の交互のデジタルキャリブレーションを行うために、参照アナログデジタル変換部412とデジタルキャリブレーション部413を具備する。
本実施例では、CLK生成部424が生成するENI信号(I側イネーブル信号)とENIb信号(ENI信号の反転信号)により、各SW418、419、420、421、422、423の開閉を制御する。ENI信号がハイ(High)電圧の時は、SW418とSW420とSW422がONとなり、SW419とSW421とSW423はOFFとなる。これにより、参照アナログデジタル変換部412の入力部がI側のメインアナログデジタル変換部411の入力部と並列に接続され、また、I側のメインアナログデジタル変換部411の出力とI側のデジタル出力生成部414の出力が、それぞれデジタルキャリブレーション部413に接続される。
これにより、I側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、前述した通りの従来のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器として動作して、デジタルキャリブレーション部413は、I側のメインアナログデジタル変換部411内のアナログ回路(特にオペアンプ)の特性に対応した適切な重み係数Wiを出力する。I側のメインアナログデジタル変換部411の出力コード値と前記重み係数の内積演算を、I側のデジタル出力生成部414において行うことにより、I側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器の正しい出力が得られる。一方、Q側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットに関しても、Q側のメインアナログデジタル変換部415の出力コード値と前記重み係数の内積演算を、Q側のデジタル出力生成部416において行うことにより、Q側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットの出力が得られる。
ここで、Q側のデジタルキャリブレーションは、I側のキャリブレーションから得られた重み係数にもとづいて行っているため、I側のメインアナログデジタル変換部411内のアナログ回路(特にオペアンプ)とQ側のメインアナログデジタル変換部415内のアナログ回路のマッチングの比精度が不十分な場合、Q側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットの出力は精度が多少劣化する可能性がある。以上の動作モードを便宜上、動作モード1と定義する。
ENI信号がロー(Low)電圧の時は、ENIb信号がハイ電圧であるため、SW418とSW420とSW422がOFFとなり、SW419とSW421とSW423はONとなる。これにより、参照アナログデジタル変換部412の入力部がQ側のメインアナログデジタル変換部415の入力部と並列に接続され、また、Q側のメインアナログデジタル変換部415の出力とQ側のデジタル出力生成部416の出力が、それぞれデジタルキャリブレーション部413に接続される。
これにより、Q側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、前述した通りの従来のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器として動作して、デジタルキャリブレーション部413は、Q側のメインアナログデジタル変換部415内のアナログ回路(特にオペアンプ)の特性に対応した適切な重み係数Wiを出力する。Q側のメインアナログデジタル変換部415の出力コード値と前記重み係数の内積演算を、Q側のデジタル出力生成部416において行うことにより、Q側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットの正しい出力が得られる。
一方、I側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットに関しても、I側のメインアナログデジタル変換部411の出力コード値と前記重み係数の内積演算を、I側のデジタル出力生成部414において行うことにより、I側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットの出力が得られる。ここで、I側のデジタルキャリブレーションは、Q側のキャリブレーションから得られた重み係数にもとづいて行っているため、I側のメインアナログデジタル変換部411内のアナログ回路(特にオペアンプ)とQ側のメインアナログデジタル変換部415内のアナログ回路のマッチングの比精度が不十分な場合、I側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットの出力は精度が多少劣化する可能性がある。以上の動作モードを便宜上、動作モード2と定義する。
本実施例では、CLK生成部424により、ENI/ENIb信号を適宜ハイにしたりローにしたり変更することで、上記の動作モード1と動作モード2の間を遷移することができる。
図6は本実施例の動作を示すタイムチャートである。(a)はCLK生成部424で生成されるENI信号、(b)はTDD方式による信号の1つの受信期間RXを示している。(c)は重みベクトルWi _I、(d)は重みベクトルWi _Q、(e)はI、Q全体の重みベクトルWiを各々示している。TDD信号の1つの受信期間Rxが複数に分割され、上記の動作モード1と動作モード2の間を遷移する。各動作モード区間毎に、I側、Q側アナログデジタル変換器ユニットの各変換部が、1つの参照アナログデジタル変換部の出力を利用して交互にデジタルキャリブレーションを行い、(c)、(d)に示したように夫々重みベクトルWi _I,Wi _Qを更新する。これにより、アナログデジタル変換器の全体としては重みベクトルWiが(e)のように更新される。
これにより、I側のメインアナログデジタル変換部411内のアナログ回路(特にオペアンプ)とQ側のメインアナログデジタル変換部415内のアナログ回路のマッチング比精度が不十分である場合に生じる誤差を、I側とQ側の間で平均化することができる。
例えば、実施例1のように、常にI側のメインアナログデジタル変換部をベースにデジタルキャリブレーションを行う場合、I側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットの出力は定常的に高精度であるが、Q側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットの出力は定常的に誤差を含むことになる。
これに対して、本実施例では、上記のENI/ENIb信号による動作モードの切換えにより、ENIがハイ電圧の時は、I側出力が高精度で、Q側出力が誤差を含み、ENIがロー電圧の時は、I側出力が誤差を含み、Q側出力が高精度となるように切り換えられる。このように、I側出力とQ側出力の誤差を平均化して低減することにより、どちらか一方のみ定常的に誤差を含む場合と比較して、良好な無線受信機の特性を実現できると期待される。
なお、CLK生成部424が生成するENI/ENIbの信号は、例えば、デューティ比50%、一定の切換え周波数でハイ電圧とロー電圧を交互に出力しても良いし、ランダムでハイ/ロー電圧を出力しても良い。動作モード切換えに含まれる周波数成分は、低いレベルではあるが受信機のスプリアス成分になるため、上記の切換え周波数は、受信機の仕様を考慮して選択できる。
I側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットの出力とQ側のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットの出力は、それぞれ復調部417に入力され、変調データが復調される。なお、可変利得増幅器49や410の利得は、その出力電圧振幅が、I/Qデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットの入力ダイナミックレンジと等しくなるか、それより少し小さくなるように自動的に設定される。また、フィルタ47と48は、中間周波数がゼロでない場合は、中間周波数を中心とするバンドパスフィルタで、中間周波数がゼロの場合(ダイレクトコンバージョンの場合)は、ローパスフィルタで実現する。
本実施例によれば、データレートの高い次世代無線の受信機のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器を、I側、Q側の信号処理用にデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器を用いて実現する場合、参照アナログデジタル変換部とデジタルキャリブレーション部は1つでも適切にキャリブレーションされた出力を得ることができるため、回路面積と消費電流が共に大きく低減される。
本発明は、デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器を備えた受信機と、電力増幅用のパワーアンプを備えた送信機とが同じICチップ上に形成される無線トランシーバ回路に採用しても効果がある。
図7及び図8で本発明の第3の実施例を説明する。図7は、本発明の第三の実施例になる無線トランシーバ回路の構成例を示す図である。図7に示すように、本実施例では、図1(又は図5)に示した受信機(RX)に加えて送信機(TX)130が、1つのRF−ICチップ上に形成されている。120はベースバンド回路120である。また、送信機130は少なくともパワーアンプ131を備えている。
受信機と送信機とが、同じRF−ICチップ上に形成されていると、送信機のパワーアンプの発熱に伴う温度上昇の影響を無視できない場合がある。この温度上昇は、アナログデジタル変換器のデジタルキャリブレーションにも反映される必要がある。
図8に、第3の実施例になる無線トランシーバ回路が、FDD(Frequency Division Duplex:周波数分割複信)方式で通信を行う場合における、デジタルキャリブレーションの動作を示す。(a)はFDDによる通信期間、(b)は送信機TXの電源の状態、(c)は送信機TX(パワーアンプ)の動作状態、(d)は重みベクトルWiを各々示している。
本実施例によれば、受信機のアナログデジタル変換器のデジタルキャリブレーションにより重みベクトルWiは、連続的に更新される。従って、送信機TXの電源がオンとなり、送信機のパワーアンプがオン状態になり、受信機(RX)側の雰囲気温度も一時的に上昇したとしても、雰囲気温度の上昇に伴い、重みベクトルWiも連動して更新される。
従って、本実施例によれば、受信機側において、参照アナログデジタル変換部とデジタルキャリブレーション部は1つで良いため、回路面積と消費電流が共に大きく低減されると共に、デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器の出力は、送信機の動作状態の如何に関わらず、高精度に維持される。
本発明の基本的な考え方は、実施例1、2で述べたような無線受信機のI/Q信号処理用のI側アナログデジタル変換器ユニットとQ側アナログデジタル変換器ユニットに対して適用できるにとどまらず、複数の同一のアナログデジタル変換器ユニットを有するシステム(アナログデジタル変換器)においても普遍的に適用できる。ここでは、その一例として、タイムインターリーブ型アナログデジタル変換器に本発明を適用する場合を示す。
本発明の第4の実施例を図9、図10によって説明する。本実施例を適用したタイムインターリーブ型アナログデジタル変換器500は、図9に示したように、互いに1/K位相ずつずれた動作クロックで動作するK個の同一のアナログデジタル変換器ユニットを入力に対して並列に接続する構成を持ち、これにより、各々のアナログデジタル変換器ユニットのサンプルレートのK倍のサンプルレートを全体で実現できる。これらの各アナログデジタル変換器ユニットを、以下のようにして、単一のICチップとして構成することで、デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器を実現する。
すなわち、図9のように、1番目のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、メインアナログデジタル変換部51と、参照アナログデジタル変換部52と、1つのデジタルキャリブレーション部53と、デジタル出力生成部54により構成されている。2番目のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、メインアナログデジタル変換部55とデジタル出力生成部56により構成され、3番目のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、メインアナログデジタル変換部57とデジタル出力生成部58により構成され、以下途中を省略し、K番目のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットはメインアナログデジタル変換部59とデジタル出力生成部510により構成される。デジタルキャリブレーション部53の出力は2番目以降の各デジタル出力生成部にも供給される。
図10のタイムチャートに示すように、K個(例えば、K=4)の同一のアナログデジタル変換器ユニットADC−1〜ADC−4は、CLK信号を分周した低周波CLK信号に同期して、1/K位相ずつずれた動作クロックで動作する。
本実施例では、一般的なタイムインターリーブ型アナログデジタル変換器と同様に、並列化された各デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換部ユニットの前後に、それぞれ、マルチプレクサ511とデマルチプレクサ512が配置され、現在、処理中のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットが選択される。なお、入力側のマルチプレクサ511の部分には、サンプルホールド回路を設けても良い(図示略)。
1番目のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器として前述した通りの動作を行う。すなわち、1番目のメインアナログデジタル変換部51は、デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器としてのサンプルレートと等しい高いサンプルレートで低精度の変換を行い、出力コード値を出力する。同出力コードと、デジタルキャリブレーション部53から出力される重みベクトルWiとの内積演算を1番目のデジタル出力生成部54において行う。また、デジタルキャリブレーション部53は、上記の重みベクトルを生成するために、基準入力信号として、低サンプルレートで高精度の変換を行う参照アナログデジタル変換部52の出力を参照する。
2番目のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、2番目のメインアナログデジタル変換部55の出力コード値と、デジタルキャリブレーション部53から出力される前記の重みベクトルWiとの内積演算を2番目のデジタル出力生成部56において行うことで、2番目専用のアナログデジタル変換器やデジタルキャリブレーション部を必要とせずに、適切にキャリブレーションされた出力を得ることができる。また、3番目以降のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットの動作は、前記2番目のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットと同様である。
本実施例は、1番目のアナログデジタル変換器ユニットのメインアナログデジタル変換部51内のアナログ回路(特にオペアンプ)と2番目以降のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットの各メインアナログデジタル変換部55、57、59内のアナログ回路が比精度良くマッチングしていること、そのために、これらが共通のICチップ上に構成されていることを前提としている。これにより、1番目のアナログデジタル変換器ユニットと2番目以降のアナログデジタル変換器ユニットが、共通の重み係数Wiで、デジタル出力を生成できることを利用している。このような良好なマッチングは、現在の集積回路技術では十分に期待できる。
本実施例によれば、タイムインターリーブ型アナログデジタル変換器の回路面積と消費電流が共に大きく低減されると共に、適切にキャリブレーションされた出力を得ることができるのでアナログデジタル変換器の出力も、高精度に維持される。
以上の各実施例では、一つのデジタルキャリブレーション部と一つの参照アナログデジタル変換部を共用する場合が開示されたが、デジタルキャリブレーション部や参照アナログデジタル変換部が2つ以上の場合でも、本発明の基本的な考え方を適用できるのは勿論である。
例えば、本発明の第4の実施例では、タイムインターリーブ型アナログデジタル変換器が1つのデジタルキャリブレーション部を備えている例を示したが、アナログデジタル変換器ユニットの数が多い場合には、それらを複数のグループに分けて各々同一チップ上に搭載し、各グループごとに、対応するデジタルキャリブレーション部を設けるようにしても良い。なお、レイアウト上の制約が無ければ、全てのアナログデジタル変換器ユニットを同一チップ上に搭載しても差し支えないことはいうまでも無い。
本発明の第5の実施例を図11によって説明する。この実施例では、タイムインターリーブ型アナログデジタル変換器500が、入力に対して並列に接続された1000個のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットと、第一のデジタルキャリブレーション部53、第二のデジタルキャリブレーション部553とを備えている。1番目のアナログデジタル変換器ユニットと2番目以降500番目のアナログデジタル変換器ユニットが、第一のデジタルキャリブレーション部53により共通の重み係数Wiで、デジタル出力を生成し、501番目のアナログデジタル変換器ユニットと502番目以降1000番目のアナログデジタル変換器ユニットが、第二のデジタルキャリブレーション部553により共通の重み係数Wiで、デジタル出力を生成できる。このような良好なマッチングは、現在の集積回路技術では十分に期待できる。
この場合、共通のICチップ上に構成されているデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットの総数をNとしたとき、デジタルキャリブレーション部や参照アナログデジタル変換部の数は、Nより1つでも少なければその分だけ回路面積と消費電流を低減できる効果がある。より大きな効果を得るには、デジタルキャリブレーション部や参照アナログデジタル変換部の数は例えばN/2程度あるいはそれ以下とするのが望ましい。
本実施例によれば、タイムインターリーブ型アナログデジタル変換器の回路面積と消費電流が共に大きく低減されると共に、アナログデジタル変換器の出力も、高精度に維持される。
次に、複数の同一構成のアナログデジタル変換器が並列接続されたマルチタイプのデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器に本発明を適用した例を本発明の第6の実施例として図12に示す。この実施例の基本的な動作は、実施例3とほぼ同様である。
図12に示すように、本実施例は、一つのICチップ600内にN個の同じデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットを搭載する場合の一例を開示している。1番目のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、メインアナログデジタル変換部61と参照アナログデジタル変換部62とデジタルキャリブレーション部63とデジタル出力生成部64により構成される。2番目のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、メインアナログデジタル変換部65とデジタル出力生成部66により構成され、3番目のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、メインアナログデジタル変換部67とデジタル出力生成部68により構成され、以下、途中を省略し、N番目のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、メインアナログデジタル変換部69とデジタル出力生成部610により構成される。
1番目のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器として前述した通りの動作を行う。すなわち、1番目のメインアナログデジタル変換部61は、デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器としてのサンプルレートと等しい高いサンプルレートで低精度の変換を行い、出力コード値を出力する。同出力コードと、デジタルキャリブレーション部63から出力される重みベクトルWiとの内積演算を1番目のデジタル出力生成部64において行う。また、デジタルキャリブレーション部63は、上記の重みベクトルを生成するために、基準入力信号として、低サンプルレートで高精度の変換を行う参照アナログデジタル変換部62の出力を参照する。
2番目のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、2番目のメインアナログデジタル変換部65の出力コード値と、デジタルキャリブレーション部63から出力される前記の重みベクトルWiとの内積演算を2番目のデジタル出力生成部66において行うことで、2番目専用のアナログデジタル変換器やデジタルキャリブレーション部を必要とせずに、適切にキャリブレーションされた出力を得ることができる。また、3番目以降のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットの動作は、前記の2番目のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットと同様である。
本実施例のアナログデジタル変換器は、1番目のメインアナログデジタル変換部61内のアナログ回路(特にオペアンプ)と2番目以降のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットのメインアナログデジタル変換部65、67、69内のアナログ回路が比精度良くマッチングしていることを前提としており、この場合、1番目と2番目以降で共通の重み係数Wiで、デジタル出力を生成できることを利用している。
本実施例のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器において、各デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは同一チップ上に搭載される。従って、現在の集積回路技術を採用することで、十分に良好なマッチングを期待できる。
なお、デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットの数が多い場合には、実施例5の場合と同様、デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットを複数のグループに分け、グループごとにデジタルキャリブレーション部を設けてもよい。
本実施例によれば、デジタルキャリブレーション型デジタル変換器の回路面積と消費電流が共に大きく低減されると共に、適切にキャリブレーションされた出力を得ることができるので、アナログデジタル変換器の出力も高精度に維持される。
本発明の第7の実施例を、図13、図14で説明する。本実施例は、上記の各実施例において、複数のメインアナログデジタル変換部内のアナログ回路(特にオペアンプ)のマッチング比精度を向上させるための、チップ上のレイアウト方法に特徴がある。
図13に示すように、デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器700は、同じチップ上に形成された、複数のメインアナログデジタル変換部71、72、73と、1つの参照アナログデジタル変換部74と、デジタル出力生成部やデジタルキャリブレーション部を含む論理部75とを備えている。
各メインアナログデジタル変換部はパイプライン型アナログデジタル変換部により実現される。パイプライン型アナログデジタル変換部は、MDAC(Multiplying DAC)と呼ばれる基本ブロックを必要分解能に応じて、必要な段数だけ直列に接続する構成をとる。また、MDACはオペアンプを中心としたスイッチドキャパシタ回路により構成される。
例えば、メインアナログデジタル変換部71では、初段から最終段まで、MDAC711、MDAC712、以下、中略してMDAC714が直列に接続されている。なお、同図には記載されていないが、最終段のMDAC714の出力は、サブADCと呼ばれるブロックで終端される。同様に、メインアナログデジタル変換部72では、MDAC721、MDAC722、以下、中略して、MDAC724が直列に接続され、メインアナログデジタル変換器部73では、MDAC731、MDAC732、以下、中略して、MDAC734が直列に接続される。
図14に、メインアナログデジタル変換部71の具体的な構成例を示す。メインアナログデジタル変換部71の初段のMDAC711は、アナログデジタル変換器に入力されるアナログ信号電圧を粗くnビットで量子化して、その結果をデジタル出力生成部&デジタルキャリブレーション部715に伝達するとともに、その際に生じる量子化誤差電圧(Res)を増幅して次段のMDAC712に伝達し処理を委ねる。MDAC712は、MDAC711から出力された誤差電圧を、粗くnビットで量子化して、その結果をデジタルキャリブレーション部715に伝達するとともに、その際に生じる量子化誤差電圧を増幅して、3段目のMDACに伝えるなど、以下の処理は同様である。
最終ステージ(L番目のステージ)は、単なる粗い量子化器SADC714で構成され、前段のL−1番目のステージMDAC713から出力された量子化誤差電圧を粗くnビットで量子化して、その結果をデジタル出力生成部&デジタルキャリブレーション部715に伝達する。
デジタル出力生成部&デジタルキャリブレーション部715は、各MDACから伝達された値と、デジタルキャリブレーションにより得られる適切な重み列の内積をとることで、最終的なデジタル出力値を決定する。
入力に対して、並列に接続された参照用アナログデジタル変換部716の出力が、デジタル出力生成部&デジタルキャリブレーション部715に対して、N回に一度の頻度(図2参照)で、いわば正しい変換結果を教えてくれる。そのため、デジタル出力生成部&デジタルキャリブレーション部715は、それを利用して、正しい重み列に到達できる。
メインアナログデジタル変換部72、73も、図14に示したメインアナログデジタル変換部71と同様な構成である。
ここで、以上の実施例で述べてきた、各メインアナログデジタル変換部のアナログ回路の間のマッチング精度を良くするとは、すなわち、MDAC711とMDAC721とMDAC731のマッチング、MDAC712とMDAC722とMDAC732のマッチング、MDAC713とMDAC723とMDAC723のマッチング、MDAC714とMDAC724とMDAC734のマッチングを良くすることである。そのためには、マッチング精度が要求されるこれらのMDACが物理的に可能な限り近い位置になるようにチップ上にレイアウトする必要がある。
そこで、本実施例では、例えば、各メインアナログデジタル変換部内の各MDACを、信号の進行方向と同一方向(図中、矢印方向)に直線的にレイアウトして、これらのメインアナログデジタル変換部を、信号の進行方向に対して垂直な方向に、初段のMDAC同士、2段目のMDAC同士、中略して、N段目のMDAC同士の位置が合うように、かつ、可能な限り近接してRF−ICチップやADCチップにレイアウトする。これにより、各段のMDAC同士の環境が可能な限り同じ条件になるようにし、もって、前記のマッチング精度を最大限に向上することができる。
なお、参照アナログデジタル変換部74や論理部75は、レイアウト的にクリティカルな要求は無いため、メインアナログデジタル変換部を上記の通りにレイアウトした空きスペースに適宜レイアウトすればよい。換言すると、参照アナログデジタル変換部74や、デジタル出力生成部やデジタルキャリブレーション部を含む論理部75は、RF−ICチップ上で各メインアナログデジタル変換部71、72、73から離れた位置にあっても差し支えない。
なお、以上の各実施例では、デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器として、参照アナログデジタル変換部を必要とするタイプの場合に関して開示したが、参照アナログデジタル変換部を使用しない他のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器に関しても、本発明の各実施例を同様に適用できる。その場合、参照アナログデジタル変換部は存在しないので、各メインアナログデジタル変換部はデジタルキャリブレーション部のみ共用する構成となるが、この場合も、回路面積と消費電力低減の効果は大きい。
本発明の第8の実施例を、図15で説明する。本実施例は、デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器を有線の通信システムに適用した例である。図15において、1100は例えばHDD用の信号処理LSIであり、アナログフロントエンド部1105、及びデジタル信号処理回路DP1120が設けられている。アナログフロントエンド部1105は、既に述べた本発明のいずれかの実施例のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器を備えている。また、10Gbあるいは100Gbのイーサーネット(登録商標)でも同様の構成となり、やはり、アナログフロントエンド部1105において、既に述べた本発明のいずれかの実施例のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器を適用することができる。デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器を構成する複数のメインアナログデジタル変換部は、近接した位置に配置されている。
本実施例によれば、有線の通信システムにおけるアナログデジタル変換器の回路面積と消費電流が共に大きく低減されると共に、適切にキャリブレーションされた出力を得ることができるので、アナログデジタル変換器の出力も高精度に維持される。
本発明の第一の実施例になるデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器の回路構成を示す図である。 第一の実施例におけるデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットの構成を説明する図面である。 第一の実施例に基づく受信機の構成例を示す図である。 第一の実施例を採用した無線トランシーバ回路におけるデジタルキャリブレーションの動作を示す図である。 本発明の第二の実施例になるデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器の回路構成を示す図である。 第二の実施例の動作を示すタイムチャートである。 本発明の第三の実施例になる無線トランシーバの回路構成を示す図である。 第三の実施例になる無線トランシーバ回路が、FDD方式で通信を行う場合における、デジタルキャリブレーションの動作を示す図である。 本発明の第四の実施例になるタイムインターリーブ型アナログデジタル変換器の回路構成を示す図である。 第四の実施例の動作を示すタイムチャートである。 本発明の第五の実施例になるタイムインターリーブ型アナログデジタル変換器の回路構成を示す図である。 本発明の第六の実施例になるマルチタイプのデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器の回路構成を示す図である。 本発明の第七の実施例になる、チップ上におけるアナログ回路のレイアウト方法の一例を示す図である。 第七の実施例におけるメインアナログデジタル変換部の構成例を示す図である。 本発明の第8の実施例になる、デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器を有線の通信システムに適用した例を示すブロック図である。 本発明の課題を説明するための図である。
符号の説明
11:サンプルアンドホールド回路
12:参照アナログデジタル変換部
13:メインアナログデジタル変換部
14:分周器
15:デジタル出力生成部
16:デジタルキャリブレーション部
100:アナログデジタル変換器(ADC)チップ
111:I側−メインアナログデジタル変換部
112:I側−参照アナログデジタル変換部
113:デジタルキャリブレーション部
114、116:デジタル出力生成部
115:Q側−メインアナログデジタル変換部
117:復調部
21:アンテナ
22:低雑音増幅器
23、24:ミキサ
25:電圧制御発振器
26:位相同期ループ
27、28:フィルタ
29、210:可変利得増幅器
211、215:メインアナログデジタル変換部
212、216:参照アナログデジタル変換部
213、217:デジタルキャリブレーション部
214、216:デジタル出力生成部
219:復調部
31:アンテナ
32:低雑音増幅器
33、34:ミキサ
35:電圧制御発振器
36:位相同期ループ
37、38:フィルタ
39、110:可変利得増幅器
305:RF−IC部
310:AFE−IC
41:アンテナ
42:低雑音増幅器
43、44:ミキサ
45:電圧制御発振器
46:位相同期ループ
47、48:フィルタ
49、410:可変利得増幅器
411、415:メインアナログデジタル変換部
412:参照アナログデジタル変換部
413:デジタルキャリブレーション部
414、416:デジタル出力生成部
417:復調部
418〜423:SW
424:CLK生成部
51、55、57、59:メインアナログデジタル変換部
52:参照アナログデジタル変換部
53:デジタルキャリブレーション部
54、56、58、510:デジタル出力生成部
511:マルチプレクサ
512:デマルチプレクサ
61、65、67、69:メインアナログデジタル変換部
62:参照アナログデジタル変換部
63:デジタルキャリブレーション部
64、66、68、610:デジタル出力生成部
71、72、73:メインアナログデジタル変換部
711、712、714、721、722、724、731、732、734:MDAC
715:デジタル出力生成部&デジタルキャリブレーション部
74:参照アナログデジタル変換部
75:論理部。

Claims (19)

  1. 複数のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットを有するデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器を備えて成り、
    前記複数のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、各々メインアナログデジタル変換部と、該メインアナログデジタル変換部の出力に接続されたデジタル出力生成部とを備えて成り、
    前記各メインアナログデジタル変換器部はパイプライン型アナログデジタル変換部により構成されており、
    前記複数のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは共通のチップ上に形成されており、
    前記複数のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットが1つの参照アナログデジタル変換部と1つのデジタルキャリブレーション部とを共用し、
    前記参照アナログデジタル変換部と前記デジタルキャリブレーション部とにより1つの前記デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットに対して行ったキャリブレーション結果を他の前記デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットに適用することで、前記複数のアナログデジタル変換器ユニットの各デジタルキャリブレーションを行う機能を有してなる
    ことを特徴とするアナログデジタル変換器チップ。
  2. 請求項1において、
    前記メインアナログデジタル変換部が前記共通のチップ上に形成され、
    前記複数のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットの前記各メインアナログデジタル変換部の対応するアナログ回路ブロック同士が、前記チップ上の物理的に近い位置にレイアウトされている、
    ことを特徴とするアナログデジタル変換器チップ。
  3. 請求項2において、
    前記各パイプライン型アナログデジタル変換部は、MDACが複数段直列に接続されて構成されており、
    前記複数のパイプライン型アナログデジタル変換部の各段のMDACが前記チップ上の物理的に近い位置にレイアウトされている
    ことを特徴とするアナログデジタル変換器チップ。
  4. 請求項において、
    少なくとも1つの第一のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットと、少なくとも1つの第二のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットとを備えて成り、
    前記第一のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、第一のメインアナログデジタル変換部と、該第一のメインアナログデジタル変換部の出力に接続された第一のデジタル出力生成部と、前記第一のメインアナログデジタル変換部の入力に並列に接続された参照アナログデジタル変換部と、前記第一のメインアナログデジタル変換部の出力と前記参照アナログデジタル変換部の出力と前記第一のデジタル出力生成部の出力に接続されたデジタルキャリブレーション部を備え、前記参照アナログデジタル変換部の出力を利用してデジタルキャリブレーションを行った結果を用いて、前記第一のデジタル出力生成部においてデジタル値を出力する機能を有し、
    前記第二のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、第二のメインアナログデジタル変換部と、該第二のメインアナログデジタル変換部の出力に接続された第二のデジタル出力生成部とを備え、前記第一のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットで得られた前記キャリブレーション結果を適用して、前記第二のデジタル出力生成部においてデジタル値を出力する機能を有して成り、
    前記第一のメインアナログデジタル変換部と、前記第二のメインアナログデジタル変換部とが前記同じチップ上に形成されている
    ことを特徴とするアナログデジタル変換器チップ。
  5. 請求項において、
    1つの前記第一のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットと、複数の前記第二のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットを備えて成り、
    複数の前記第二のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、前記第一のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットで得られた前記キャリブレーション結果を適用して、夫々当該第二のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットの前記第二のデジタル出力生成部において前記デジタル値を出力する機能を有して成る、
    ことを特徴とするアナログデジタル変換器チップ。
  6. 請求項において、
    前記デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器は、互いに1/N位相ずつずれた動作クロックで動作するN個の同じ構成の前記複数のアナログデジタル変換器ユニットが入力に対して並列に接続された、タイムインターリーブ型アナログデジタル変換器である
    ことを特徴とするアナログデジタル変換器チップ。
  7. 請求項において、
    前記参照アナログデジタル変換部と前記デジタルキャリブレーション部に接続された1つのアナログデジタル変換器ユニットと、前記参照アナログデジタル変換部と前記デジタルキャリブレーション部に接続されていない他の前記デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットが、共通の重み係数Wiで、デジタル出力を生成し得るように
    構成されている
    ことを特徴とするアナログデジタル変換器チップ。
  8. 請求項において、
    前記複数のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットが、無線受信回路のI側のアナログデジタル変換器ユニットとQ側のアナログデジタル変換器ユニットで構成されており、
    前記I側、Q側のいずれか一方のアナログデジタル変換器ユニットに対して行ったキャリブレーション結果を、他方の前記アナログデジタル変換器ユニットに適用することで、前記I側、Q側の両アナログデジタル変換器ユニットのデジタルキャリブレーションを行う機能を有する
    ことを特徴とするアナログデジタル変換器チップ。
  9. 少なくとも2組のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットを有するデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器を備えて成り、
    前記各デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、各々メインアナログデジタル変換部と、該メインアナログデジタル変換部の出力に接続されたデジタル出力生成部とを備えて成り、
    前記各メインアナログデジタル変換器部はパイプライン型アナログデジタル変換部により構成されており、
    前記複数のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは共通のチップ上に形成されており、
    前記少なくとも2組のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットが1つの参照アナログデジタル変換部と1つのデジタルキャリブレーション部とを共用し、
    該少なくとも2組の前記デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットのいずれかに、前記参照アナログデジタル変換部及び前記デジタルキャリブレーション部を切り替えて接続する切り替えスイッチを備えて成り、
    前記切り切り替えスイッチを順次切り換えて、前記デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットの1つにおいて前記参照アナログデジタル変換部と前記デジタルキャリブレーション部とを用いてデジタルキャリブレーションを行う動作モードと、他の前記デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットにおいて前記参照アナログデジタル変換部と前記デジタルキャリブレーション部とを用いてデジタルキャリブレーションを行う動作モードとの間を順次遷移するように構成されている
    ことを特徴とするアナログデジタル変換器チップ。
  10. 請求項において、
    前記複数のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットが、TDD信号により通信を行う無線受信回路のアナログデジタル変換器であり、
    前記TDD信号の1つの受信期間Rxが複数に分割され、該各分割区間毎に前記2つの動作モードの間を遷移するように構成されている
    ことを特徴とするアナログデジタル変換器チップ。
  11. 請求項において、
    前記複数のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットが、無線受信回路のアナログデジタル変換器である
    ことを特徴とするアナログデジタル変換器チップ。
  12. 請求項1において、
    前記デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器が、有線の通信システムの受信回路のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器である
    ことを特徴とするアナログデジタル変換器チップ。
  13. 無線受信回路を構成する低雑音増幅器、ミキサ、及びアナログデジタル変換器を備えて成り、
    前記低雑音増幅器、前記ミキサ、及び前記アナログデジタル変換器は共通のチップ上に形成されており、
    前記アナログデジタル変換器は、複数のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットを有するデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器であり、
    前記複数のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは、各々メインアナログデジタル変換部と、該メインアナログデジタル変換部の出力に接続されたデジタル出力生成部とを備えて成り、
    前記各メインアナログデジタル変換器部はパイプライン型アナログデジタル変換部により構成されており、
    前記複数のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットが1つの参照アナログデジタル変換部と1つのデジタルキャリブレーション部とを共用し、
    前記参照アナログデジタル変換部と前記デジタルキャリブレーション部とにより1つの前記デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットに対して行ったキャリブレーション結果を他の前記デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットに適用することで、前記複数のアナログデジタル変換器ユニットの各デジタルキャリブレーションを行う機能を有してなる
    ことを特徴とするRF−ICチップ。
  14. 請求項13において、
    前記無線受信回路がTDD方式で通信を行うものであり、
    受信期間Rxの期間だけ、前記デジタルキャリブレーション部により、前記デジタルキャリブレーションを行う機能を有してなる
    ことを特徴とするRF−ICチップ。
  15. 請求項13において、
    前記複数のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットが、前記無線受信回路のI側のアナログデジタル変換器ユニットとQ側のアナログデジタル変換器ユニットを構成している
    ことを特徴とするRF−ICチップ。
  16. 請求項13において、
    前記デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器は、互いに1/N位相ずつずれた動作クロックで動作するN個の同じ構成の前記複数のアナログデジタル変換器ユニットが入力に対して並列に接続された、タイムインターリーブ型アナログデジタル変換器である
    ことを特徴とするRF−ICチップ。
  17. 請求項13において、
    前記無線受信回路がFDD方式で通信を行うものであり、
    前記デジタルキャリブレーション部により、前記デジタルキャリブレーションを連続して行う機能を有してなる
    ことを特徴とするRF−ICチップ。
  18. トランシーバ回路を構成する受信機及び送信機を備えて成り、
    前記受信機は、低雑音増幅器、ミキサ、及びアナログデジタル変換器を備えて成り、
    前記送信機は電力増幅器を備えて成り、
    前記受信機及び送信機は共通のIC基板上に形成されており、
    前記受信機のアナログデジタル変換器は、複数のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットを有するデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器を備えて成り、
    前記複数のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットは共通のチップ上に形成されており、
    前記複数のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットが1つの参照アナログデジタル変換部と1つのデジタルキャリブレーション部とを共用し、
    前記参照アナログデジタル変換部と前記デジタルキャリブレーション部とにより1つの前記デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットに対して行ったキャリブレーション結果を他の前記デジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットに適用することで、前記複数のアナログデジタル変換器ユニットの各デジタルキャ
    リブレーションを行う機能を有してなる
    ことを特徴とするRF−ICチップ。
  19. 請求項18において、
    前記複数のデジタルキャリブレーション型アナログデジタル変換器ユニットはメインアナログデジタル変換部と、該メインアナログデジタル変換部の出力に接続されたデジタル出力生成部とを備えて成り、
    前記各メインアナログデジタル変換器の対応するアナログ回路ブロック同士が、前記チップ上の物理的に近い位置にレイアウトされている
    ことを特徴とするRF−ICチップ。
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