JP2004304738A - アナログディジタル変換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ダイナミックレンジが小さくなるのを防止できるアナログディジタル変換装置を提供する。
【解決手段】本発明のアナログディジタル変換装置11は、被検出アナログ信号(第1及び第2アナログ信号V2、V5)を被検出ディジタル信号(第1及び第2ディジタル信号V2Da、V5Da)に変換する被検出用の第1アナログディジタル変換部13と、基準アナログ信号V7を生成する基準アナログ信号生成部15と、基準アナログ信号V7を基準ディジタル信号V7Daに変換する基準アナログディジタル変換部17と、基準ディジタル信号V7Daに基づいて、被検出ディジタル信号(第1及び第2ディジタル信号V2Da、V5Da)の誤差補正を行い、真値を得る誤差補正部19と、を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明のアナログディジタル変換装置11は、被検出アナログ信号(第1及び第2アナログ信号V2、V5)を被検出ディジタル信号(第1及び第2ディジタル信号V2Da、V5Da)に変換する被検出用の第1アナログディジタル変換部13と、基準アナログ信号V7を生成する基準アナログ信号生成部15と、基準アナログ信号V7を基準ディジタル信号V7Daに変換する基準アナログディジタル変換部17と、基準ディジタル信号V7Daに基づいて、被検出ディジタル信号(第1及び第2ディジタル信号V2Da、V5Da)の誤差補正を行い、真値を得る誤差補正部19と、を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、アナログディジタル変換装置に関し、特に、GPSアンテナ電源の電流検出回路に好適なアナログディジタル変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のアナログディジタル変換装置は、第1従来例として、特許文献1の「電流検出装置」がある。第1従来例では電流検出用抵抗器に流れる電流の前と後との2つのアナログ入力信号に基づいて比較器がディジタル信号を得るものである。
【0003】
また、第2従来例として、特許文献2の「電流制御回路」がある。第2従来例では、アナログ入力信号を基準電圧源からの基準信号と比較している。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−108712号公報
【特許文献2】
特開2001−188617号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来例をGPSアンテナ電源の電流検出回路に適用した場合、電源電圧の変動を抑えるためにシリーズドロッパのレギュレータが必要である。電源電圧からシリーズドロッパだけ低下した電圧に基づいて比較器が動作してAD変換している。そのため、動作するダイナミックレンジが小さくなってしまうという欠点がある。
【0006】
本発明は、このような従来の技術が有する解決すべき課題に着目してなされたものであって、ダイナミックレンジが小さくなるのを防止できるアナログディジタル変換装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、以下の手段を採用する。
(1)アナログ信号をディジタル信号に変換するアナログディジタル変換装置であって、被検出アナログ信号を被検出ディジタル信号に変換する被検出用のアナログディジタル変換手段と、基準アナログ信号を生成する基準アナログ信号生成手段と、前記基準アナログ信号を基準ディジタル信号に変換する基準アナログディジタル変換手段と、前記基準ディジタル信号に基づいて、前記被検出ディジタル信号の誤差補正を行い、真値を得る誤差補正手段と、を備えることを特徴とするアナログディジタル変換装置。
【0008】
(2)前記被検出用のアナログディジタル変換手段及び前記基準アナログディジタル変換手段は、同一の電源手段から電源電圧が供給されることを特徴とする(1)に記載のアナログディジタル変換装置。
(3)前記誤差補正手段は、前記基準ディジタル信号と予め定められたディジタル基準値とを比較して補正値を生成する比較補正値生成手段と、前記補正値を受け、前記被検出ディジタル信号の誤差補正を行い、前記真値を出力する誤差補正演算手段と、を備えることを特徴とする(1)又は(2)に記載のアナログディジタル変換装置。
【0009】
(4)前記誤差補正手段は、初期状態時に、前記基準ディジタル信号を前記予め定められたディジタル基準値として記憶するディジタル基準値記憶手段を備えることを特徴とする(3)に記載のアナログディジタル変換装置。
(5)前記比較補正値生成手段は、前記基準ディジタル信号と前記ディジタル基準値との差分を前記補正値として出力するようになっていることを特徴とする(3)又は(4)に記載のアナログディジタル変換装置。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態の構成)
本発明の実施の形態に係るアナログディジタル変換装置11を図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るアナログディジタル変換装置の構成を示すブロック図であり、図2は、図1のアナログディジタル変換装置をGPSアンテナ電源の電流検出回路に適用した装置の一例である。
【0011】
図2のGP Sアンテナ電源の電流検出回路に適用した装置は、GPSアンテナ1及び低ノイズ増幅器LNA2を備えるアンテナ側装置3に対して同軸ケーブル4を介して接続されたGPS受信機側装置5である。
GPS受信機側装置5は、GPS受信機6と、LNA用電源7と、マイコン用電源8と、2.7V(Vr)を供給する、電流消費の少ないシリーズレギュレータ等の基準アナログ信号生成手段としてレギュレータ26と、から成る。
【0012】
LNA用電源7は、抵抗器R3、コイルL2、同軸ケーブル4及びコイルL1を介してLNA電源(直流電源電圧)VccをLNA2に供給する。LNA2は、GPSアンテナ1で受信した高周波信号をコンデンサC1、同軸ケーブル4及びコンデンサC3を介してGPS受信機6に送出する。このようにして、GPSアンテナ1で受信された高周波信号は、GPS受信機6で受信される。
【0013】
図1のアナログディジタル変換装置11は、被検出アナログ信号(第1及び第2アナログ信号V2、V5)を被検出ディジタル信号(第1及び第2ディジタル信号V2Da、V5Da)に変換する被検出用のアナログディジタル変換部13と、基準アナログ信号V7を生成する基準アナログ信号生成部15と、基準アナログ信号V7を基準ディジタル信号V7Daに変換する基準アナログディジタル変換部17と、基準ディジタル信号V7Daに基づいて、被検出ディジタル信号(第1及び第2ディジタル信号V2Da、V5Da)の誤差補正を行い、真値を得る誤差補正部19と、を備える。
【0014】
電源回路25は、アナログディジタル変換部13、基準アナログディジタル変換部17及び誤差補正部19のそれぞれの電源電圧を供給すると共に、基準アナログ信号生成部15にも電源電圧を供給する。
被検出用のアナログディジタル変換部13は、被検出アナログ信号としての第1アナログ信号V2を、被検出ディジタル信号としての第1ディジタル信号V2Daに変換する第1アナログディジタル変換部13−1と、被検出アナログ信号としての第2アナログ信号V5を、被検出ディジタル信号としての第2ディジタル信号V5Daに変換する第2アナログディジタル変換部13−2と、を備える。
【0015】
誤差補正部19は、実際にはマイコン内でソフトウェアにより実現され、その機能として、基準ディジタル信号V7Daと予め定められたディジタル基準値V7Drとに基づいた補正値すなわち誤差分ΔD=V7Dr−V7Daを利用して、第1ディジタル信号V2Daの補正を行い、第1真値V2D(=V2Da−ΔD)を出力する第1誤差補正演算部19−1と、前記補正値を利用して、第2ディジタル信号V5Daの誤差補正を行い、第2真値V5D(=V5Da−ΔD)を出力する第2誤差補正演算部19−2と、を備える。
【0016】
誤差補正部19は、さらに、初期状態時に、基準ディジタル信号V7Daを予め定められたディジタル基準値V7Drとして記憶するディジタル基準値記憶部19−3と、基準ディジタル信号V7Daを記憶済みの予め定められたディジタル基準値V7Drと比較しその差分を前記補正値として出力する比較補正値生成部19−4と、を備えている。これにより、誤差補正部19は、補正値を利用して誤差補正を行うようになっている。
(実施の形態の動作)
次に、上記実施の形態の動作を図1及び図2を用いて説明する。
【0017】
図2のGPSアンテナ電源の電流検出回路に適用した場合、図1のアナログディジタル変換装置11のうちアナログディジタル変換部13、基準アナログディジタル変換部17及び誤差補正部19は、図2のマイコン回路として組み込まれている。
アンテナ側装置3とGPS受信機側装置5とは、同軸ケーブル4を介して接続され、LNA用電源7は、4.4V〜5.5VのLNA電源電圧Vccを供給すると共に、LNA電源電圧Vccを抵抗器R1及びR2で分圧した検出前の第1アナログ信号V2(=Vcc・R2/(R1+R2))及びLNA電源電圧を抵抗器R3、R4及びR5で分圧した第2アナログ信号V5(=Vcc・R5/(R3+R4+R5))を生成する。
【0018】
図1の電源回路25は、(図2のマイコン用電源8)は、3.0V〜3.3Vの電源電圧をレギュレータ26に供給している。レギュレータ26は、シリーズレギュレータで、電源回路(マイコン用電源8)25の電源電圧の精度が低くても(3.0V〜3.3V)、精度の高い電源電圧2.7V(Vr)を生成し、この高精度電源電圧2.7V(Vr)を抵抗器R6及びR7で分圧して基準アナログ信号V7(=Vr・R7/(R6+R7))を生成する。
【0019】
図1を参照して、基準アナログ信号V7は、基準アナログディジタル変換部17に入力され、基準ディジタル信号V7Daに変換される。初期状態で、基準ディジタル信号V7Daは、予め定められたディジタル基準値V7Drとしてディジタル基準値記憶手段19−3に記憶される。
その後、比較補正値生成部19−4は、基準ディジタル信号V7Daを記憶済みの予め定められたディジタル基準値V7Drと比較しその誤差分ΔDを補正値として出力する。
【0020】
第1、第2誤差補正演算部19−1、19−2では、誤差分ΔD=V7Dr−V7Daが、第1ディジタル信号V2Da及び第2ディジタル信号V5Daの誤差補正すなわち誤差のキャンセルを行う。それにより、変換精度の高い第1真値V2D(=V2Da−ΔD)及び第2真値V5D(=V5Da−ΔD)が、それぞれ出力される。
(実施の形態の効果)
以上説明したように、本実施形態のアナログディジタル変換装置11をマイコン回路に組み込んでGPSアンテナ電源の電流検出回路に適用した場合、被検出用のアナログディジタル変換部13(13−1、13−2)及び誤差補正部19が、2.7Vを供給するレギュレータ26の電源ではなく、電源手段25(マイコン用電源8)の電源電圧(3.0V〜3.3V)に応じているので、ダイナミックレンジを大きくできる。その結果、例えば、図1のGPS受信機6の周辺のコネクタ結線が正しく行われているか否かを判別する電流検出器として応用できる効果も期待できる。
【0021】
なお、本実施の形態では、補正値として誤差分ΔDを求め、その誤差分ΔDを第1、第2ディジタル信号V2Da、V5Daより差し引くことにより、第1、第2真値V2D,V5Dを演算しているが、これに限定されるものではなく、基準ディジタル信号V7Daとディジタル基準値V7Drとの比を補正値とし、その補正値を第1、第2ディジタル信号V2Da、V5Daに乗じることにより、真値を演算するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るアナログディジタル変換装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のアナログディジタル変換装置をGPSアンテナ電源の電流検出回路に適用した場合の図である。
【符号の説明】
11 アナログディジタル変換装置 13 アナログディジタル変換部 13−1 第1アナログディジタル変換部 13−2 第2アナログディジタル変換部15 基準アナログ信号生成部 17 基準アナログディジタル変換部 19 誤差補正部 19−1 第1誤差補正演算部 19−2 第2誤差補正演算部 19−3 ディジタル基準値記憶部 19−4 比較補正値生成部 25 電源回路26 レギュレータ V2 第1アナログ信号 V2Da 第1ディジタル信号 V5 第2アナログ信号 V7 基準アナログ信号 V7Da 基準ディジタル信号 V7Dr 記憶済みの予め定められたディジタル基準値
【発明の属する技術分野】
この発明は、アナログディジタル変換装置に関し、特に、GPSアンテナ電源の電流検出回路に好適なアナログディジタル変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のアナログディジタル変換装置は、第1従来例として、特許文献1の「電流検出装置」がある。第1従来例では電流検出用抵抗器に流れる電流の前と後との2つのアナログ入力信号に基づいて比較器がディジタル信号を得るものである。
【0003】
また、第2従来例として、特許文献2の「電流制御回路」がある。第2従来例では、アナログ入力信号を基準電圧源からの基準信号と比較している。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−108712号公報
【特許文献2】
特開2001−188617号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来例をGPSアンテナ電源の電流検出回路に適用した場合、電源電圧の変動を抑えるためにシリーズドロッパのレギュレータが必要である。電源電圧からシリーズドロッパだけ低下した電圧に基づいて比較器が動作してAD変換している。そのため、動作するダイナミックレンジが小さくなってしまうという欠点がある。
【0006】
本発明は、このような従来の技術が有する解決すべき課題に着目してなされたものであって、ダイナミックレンジが小さくなるのを防止できるアナログディジタル変換装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、以下の手段を採用する。
(1)アナログ信号をディジタル信号に変換するアナログディジタル変換装置であって、被検出アナログ信号を被検出ディジタル信号に変換する被検出用のアナログディジタル変換手段と、基準アナログ信号を生成する基準アナログ信号生成手段と、前記基準アナログ信号を基準ディジタル信号に変換する基準アナログディジタル変換手段と、前記基準ディジタル信号に基づいて、前記被検出ディジタル信号の誤差補正を行い、真値を得る誤差補正手段と、を備えることを特徴とするアナログディジタル変換装置。
【0008】
(2)前記被検出用のアナログディジタル変換手段及び前記基準アナログディジタル変換手段は、同一の電源手段から電源電圧が供給されることを特徴とする(1)に記載のアナログディジタル変換装置。
(3)前記誤差補正手段は、前記基準ディジタル信号と予め定められたディジタル基準値とを比較して補正値を生成する比較補正値生成手段と、前記補正値を受け、前記被検出ディジタル信号の誤差補正を行い、前記真値を出力する誤差補正演算手段と、を備えることを特徴とする(1)又は(2)に記載のアナログディジタル変換装置。
【0009】
(4)前記誤差補正手段は、初期状態時に、前記基準ディジタル信号を前記予め定められたディジタル基準値として記憶するディジタル基準値記憶手段を備えることを特徴とする(3)に記載のアナログディジタル変換装置。
(5)前記比較補正値生成手段は、前記基準ディジタル信号と前記ディジタル基準値との差分を前記補正値として出力するようになっていることを特徴とする(3)又は(4)に記載のアナログディジタル変換装置。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態の構成)
本発明の実施の形態に係るアナログディジタル変換装置11を図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るアナログディジタル変換装置の構成を示すブロック図であり、図2は、図1のアナログディジタル変換装置をGPSアンテナ電源の電流検出回路に適用した装置の一例である。
【0011】
図2のGP Sアンテナ電源の電流検出回路に適用した装置は、GPSアンテナ1及び低ノイズ増幅器LNA2を備えるアンテナ側装置3に対して同軸ケーブル4を介して接続されたGPS受信機側装置5である。
GPS受信機側装置5は、GPS受信機6と、LNA用電源7と、マイコン用電源8と、2.7V(Vr)を供給する、電流消費の少ないシリーズレギュレータ等の基準アナログ信号生成手段としてレギュレータ26と、から成る。
【0012】
LNA用電源7は、抵抗器R3、コイルL2、同軸ケーブル4及びコイルL1を介してLNA電源(直流電源電圧)VccをLNA2に供給する。LNA2は、GPSアンテナ1で受信した高周波信号をコンデンサC1、同軸ケーブル4及びコンデンサC3を介してGPS受信機6に送出する。このようにして、GPSアンテナ1で受信された高周波信号は、GPS受信機6で受信される。
【0013】
図1のアナログディジタル変換装置11は、被検出アナログ信号(第1及び第2アナログ信号V2、V5)を被検出ディジタル信号(第1及び第2ディジタル信号V2Da、V5Da)に変換する被検出用のアナログディジタル変換部13と、基準アナログ信号V7を生成する基準アナログ信号生成部15と、基準アナログ信号V7を基準ディジタル信号V7Daに変換する基準アナログディジタル変換部17と、基準ディジタル信号V7Daに基づいて、被検出ディジタル信号(第1及び第2ディジタル信号V2Da、V5Da)の誤差補正を行い、真値を得る誤差補正部19と、を備える。
【0014】
電源回路25は、アナログディジタル変換部13、基準アナログディジタル変換部17及び誤差補正部19のそれぞれの電源電圧を供給すると共に、基準アナログ信号生成部15にも電源電圧を供給する。
被検出用のアナログディジタル変換部13は、被検出アナログ信号としての第1アナログ信号V2を、被検出ディジタル信号としての第1ディジタル信号V2Daに変換する第1アナログディジタル変換部13−1と、被検出アナログ信号としての第2アナログ信号V5を、被検出ディジタル信号としての第2ディジタル信号V5Daに変換する第2アナログディジタル変換部13−2と、を備える。
【0015】
誤差補正部19は、実際にはマイコン内でソフトウェアにより実現され、その機能として、基準ディジタル信号V7Daと予め定められたディジタル基準値V7Drとに基づいた補正値すなわち誤差分ΔD=V7Dr−V7Daを利用して、第1ディジタル信号V2Daの補正を行い、第1真値V2D(=V2Da−ΔD)を出力する第1誤差補正演算部19−1と、前記補正値を利用して、第2ディジタル信号V5Daの誤差補正を行い、第2真値V5D(=V5Da−ΔD)を出力する第2誤差補正演算部19−2と、を備える。
【0016】
誤差補正部19は、さらに、初期状態時に、基準ディジタル信号V7Daを予め定められたディジタル基準値V7Drとして記憶するディジタル基準値記憶部19−3と、基準ディジタル信号V7Daを記憶済みの予め定められたディジタル基準値V7Drと比較しその差分を前記補正値として出力する比較補正値生成部19−4と、を備えている。これにより、誤差補正部19は、補正値を利用して誤差補正を行うようになっている。
(実施の形態の動作)
次に、上記実施の形態の動作を図1及び図2を用いて説明する。
【0017】
図2のGPSアンテナ電源の電流検出回路に適用した場合、図1のアナログディジタル変換装置11のうちアナログディジタル変換部13、基準アナログディジタル変換部17及び誤差補正部19は、図2のマイコン回路として組み込まれている。
アンテナ側装置3とGPS受信機側装置5とは、同軸ケーブル4を介して接続され、LNA用電源7は、4.4V〜5.5VのLNA電源電圧Vccを供給すると共に、LNA電源電圧Vccを抵抗器R1及びR2で分圧した検出前の第1アナログ信号V2(=Vcc・R2/(R1+R2))及びLNA電源電圧を抵抗器R3、R4及びR5で分圧した第2アナログ信号V5(=Vcc・R5/(R3+R4+R5))を生成する。
【0018】
図1の電源回路25は、(図2のマイコン用電源8)は、3.0V〜3.3Vの電源電圧をレギュレータ26に供給している。レギュレータ26は、シリーズレギュレータで、電源回路(マイコン用電源8)25の電源電圧の精度が低くても(3.0V〜3.3V)、精度の高い電源電圧2.7V(Vr)を生成し、この高精度電源電圧2.7V(Vr)を抵抗器R6及びR7で分圧して基準アナログ信号V7(=Vr・R7/(R6+R7))を生成する。
【0019】
図1を参照して、基準アナログ信号V7は、基準アナログディジタル変換部17に入力され、基準ディジタル信号V7Daに変換される。初期状態で、基準ディジタル信号V7Daは、予め定められたディジタル基準値V7Drとしてディジタル基準値記憶手段19−3に記憶される。
その後、比較補正値生成部19−4は、基準ディジタル信号V7Daを記憶済みの予め定められたディジタル基準値V7Drと比較しその誤差分ΔDを補正値として出力する。
【0020】
第1、第2誤差補正演算部19−1、19−2では、誤差分ΔD=V7Dr−V7Daが、第1ディジタル信号V2Da及び第2ディジタル信号V5Daの誤差補正すなわち誤差のキャンセルを行う。それにより、変換精度の高い第1真値V2D(=V2Da−ΔD)及び第2真値V5D(=V5Da−ΔD)が、それぞれ出力される。
(実施の形態の効果)
以上説明したように、本実施形態のアナログディジタル変換装置11をマイコン回路に組み込んでGPSアンテナ電源の電流検出回路に適用した場合、被検出用のアナログディジタル変換部13(13−1、13−2)及び誤差補正部19が、2.7Vを供給するレギュレータ26の電源ではなく、電源手段25(マイコン用電源8)の電源電圧(3.0V〜3.3V)に応じているので、ダイナミックレンジを大きくできる。その結果、例えば、図1のGPS受信機6の周辺のコネクタ結線が正しく行われているか否かを判別する電流検出器として応用できる効果も期待できる。
【0021】
なお、本実施の形態では、補正値として誤差分ΔDを求め、その誤差分ΔDを第1、第2ディジタル信号V2Da、V5Daより差し引くことにより、第1、第2真値V2D,V5Dを演算しているが、これに限定されるものではなく、基準ディジタル信号V7Daとディジタル基準値V7Drとの比を補正値とし、その補正値を第1、第2ディジタル信号V2Da、V5Daに乗じることにより、真値を演算するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るアナログディジタル変換装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のアナログディジタル変換装置をGPSアンテナ電源の電流検出回路に適用した場合の図である。
【符号の説明】
11 アナログディジタル変換装置 13 アナログディジタル変換部 13−1 第1アナログディジタル変換部 13−2 第2アナログディジタル変換部15 基準アナログ信号生成部 17 基準アナログディジタル変換部 19 誤差補正部 19−1 第1誤差補正演算部 19−2 第2誤差補正演算部 19−3 ディジタル基準値記憶部 19−4 比較補正値生成部 25 電源回路26 レギュレータ V2 第1アナログ信号 V2Da 第1ディジタル信号 V5 第2アナログ信号 V7 基準アナログ信号 V7Da 基準ディジタル信号 V7Dr 記憶済みの予め定められたディジタル基準値
Claims (5)
- アナログ信号をディジタル信号に変換するアナログディジタル変換装置であって、
被検出アナログ信号を被検出ディジタル信号に変換する被検出用のアナログディジタル変換手段と、
基準アナログ信号を生成する基準アナログ信号生成手段と、
前記基準アナログ信号を基準ディジタル信号に変換する基準アナログディジタル変換手段と、
前記基準ディジタル信号に基づいて、前記被検出ディジタル信号の誤差補正を行い、真値を得る誤差補正手段と、
を備えることを特徴とするアナログディジタル変換装置。 - 前記被検出用のアナログディジタル変換手段及び前記基準アナログディジタル変換手段は、同一の電源手段から電源電圧が供給されることを特徴とする請求項1に記載のアナログディジタル変換装置。
- 前記誤差補正手段は、
前記基準ディジタル信号と予め定められたディジタル基準値とを比較して補正値を生成する比較補正値生成手段と、
前記補正値を受け、前記被検出ディジタル信号の誤差補正を行い、前記真値を出力する誤差補正演算手段と、
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のアナログディジタル変換装置。 - 前記誤差補正手段は、
初期状態時に、前記基準ディジタル信号を前記予め定められたディジタル基準値として記憶するディジタル基準値記憶手段を備えることを特徴とする請求項3に記載のアナログディジタル変換装置。 - 前記比較補正値生成手段は、
前記基準ディジタル信号と前記ディジタル基準値との差分を前記補正値として出力するようになっていることを特徴とする請求項3又は4に記載のアナログディジタル変換装置。
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JP2003098278A JP2004304738A (ja) | 2003-04-01 | 2003-04-01 | アナログディジタル変換装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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