JP5189818B2 - 注型用エポキシ樹脂組成物、イグニッションコイルおよびその製造方法 - Google Patents
注型用エポキシ樹脂組成物、イグニッションコイルおよびその製造方法 Download PDFInfo
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Description
まず、本発明の注型用エポキシ樹脂組成物に用いられる各成分について説明する。
ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂としてEP4100E(旭電化化学工業(株)製 商品名)70部、脂環式エポキシ樹脂としてERL4221(ダウ・ケミカル(株)製 商品名)30部、破砕シリカ粉末としてヒューズレックスRD−8(平均粒径15μm;(株)龍森製 商品名)240部、球状シリカ粉末としてMSR−15(平均粒径15μm;(株)龍森製 商品名;球状シリカ粉末(I)と表記)350部、消泡剤としてTSA720(GE東芝シリコーン(株)製 商品名)0.1部およびシランカップリング剤としてA−187(日本ユニカー社製 商品名)0.5部を、1時間真空混練して主剤成分とした。また、酸無水物としてHN2000(日立化成(株)製 商品名)100部、硬化促進剤としてカオーライザーNo.20(花王(株)製 商品名;硬化促進剤(I)と表記)1部、同アデカハードナーEHC−30(旭電化工業(株)製 商品名;硬化促進剤(II)と表記)2部およびゴム粒子としてパラロイドEXL2314(呉羽化学工業(株)製 商品名)5部を混合して硬化剤成分とした。これらの主剤成分および硬化剤成分を均一に混合して注型用エポキシ樹脂組成物を得た。
破砕シリカ粉末のヒューズレックスRD−8の配合量を90部、球状シリカ粉末のMSR−15の配合量を500部に変えた以外は実施例1と同様にして注型用エポキシ樹脂組成物を得た。
破砕シリカ粉末のヒューズレックスRD−8の配合量を420部、球状シリカ粉末のMSR−15の配合量を150部に変えた以外は実施例1と同様にして注型用エポキシ樹脂組成物を得た。
ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂のEP4100Eの配合量を100部とし、かつ、脂環式エポキシ樹脂のERL4221を未配合とした以外は実施例1と同様にして注型用エポキシ樹脂組成物を得た。
ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂のEP4100Eの配合量を40部、脂環式エポキシ樹脂のERL4221の配合量を60部に変えた以外は実施例1と同様にして注型用エポキシ樹脂組成物を得た。
球状シリカ粉末のMSR−15を未配合とした以外は実施例1と同様にして注型用エポキシ樹脂組成物を得た。
破砕シリカ粉末のヒューズレックスRD−8の配合量を590部とし、かつ、球状シリカ粉末のMSR−15を未配合とした以外は実施例1と同様にして注型用エポキシ樹脂組成物を得た。
破砕シリカ粉末のヒューズレックスRD−8の配合量を90部とし、かつ、球状シリカ粉末のMSR−15に代えて、球状シリカ粉末のFB−5D(平均粒径6μm;(株)電気化学工業製 商品名;球状シリカ粉末(II)と表記)を500部配合した以外は実施例1と同様にして注型用エポキシ樹脂組成物を得た。
破砕シリカ粉末のヒューズレックスRD−8の配合量を400部とし、かつ、球状シリカ粉末のMSR−15を未配合とした以外は実施例1と同様にして注型用エポキシ樹脂組成物を得た。
注型用エポキシ樹脂組成物の粘度をB型粘度計(10rpm)を用いて、60℃で測定した。
[初期発熱温度、最大発熱量]
DSC(示差走査熱量計)を用い、10℃/minの速度で昇温して測定した。
[ガラスビーズ含浸性]
図1に示すように、試験管11内にガラスビーズ(粒径400μm)12を10g投入し、試験管11上部に加圧用シリンダー13を設け、注型用エポキシ樹脂組成物14を100g投入し、片側を真空ポンプ(図示なし)に接続して約1〜2Torrで減圧した後、試験管11をリボンヒータ15で150℃に加熱しながら、注型用エポキシ樹脂組成物14を7MPaで加圧し、そのときのガラスビーズ12の注型用エポキシ樹脂組成物14の取り込み量を測定した。なお、加圧用シリンダー13はリボンヒータ15で60℃に加熱した。
[曲げ弾性率、曲げ強さ]
注型用エポキシ樹脂組成物を150℃で1.5時間加熱し硬化させて試験片を作製した後、この試験片についてJIS C 2105に準じて、25℃にて測定した。
[ガラス転移点]
注型用エポキシ樹脂組成物を150℃で1.5時間加熱し硬化させて試験片を作製した後、この試験片を10℃/minで250℃まで昇温し、TMA(熱機械分析装置)を用いて測定した。
[コイル含浸性、表面外観、表面強度]
注型用エポキシ樹脂組成物を金型内に真空下で注型してコイル(ボビン径18mm、巻線径45μm、巻数15000)に含浸させ、150℃で10分間加熱し硬化させた後、金型から取り出し、さらに150℃で1時間硬化させて、コイルの切断面および表面のボイドの有無を目視にて観察した。また、1mの高さから落下させ、表面の割れ(クラック)の有無を目視にて観察した。なお、比較例3は、PP(ポリプロピレン)ケース(ケース外径23mm)を使用してコイルを作製した。
Claims (4)
- (A)エポキシ樹脂および(B)シリカ粉末を含有する主剤成分と、(C)硬化剤、(D)硬化促進剤および(E)ゴム粒子を含有する硬化剤成分とからなる2液型のイグニッションコイル注型用エポキシ樹脂組成物であって、
前記(A)成分中に、脂環式エポキシ樹脂が10〜50質量%含まれ、前記(B)成分の含有量が、組成物全体の50〜75質量%であり、前記(B)成分中に、粒径1μm未満の粒子含有量が0.1%未満で、体積平均粒径が10〜30μmの球状シリカ粉末が30〜85質量%含まれ、前記(E)成分の含有量が、前記(A)成分100質量部に対して0.1〜5質量部であり、かつ繊維質を含有しないことを特徴とする注型用エポキシ樹脂組成物。 - 60℃における粘度が1〜12Pa・sであり、示差走査熱量測定法により測定される初期発熱温度および最大発熱量がそれぞれ70〜100℃および40〜100J/gであり、硬化後の曲げ弾性率が7000〜15000N/mm2であることを特徴とする請求項1記載の注型用エポキシ樹脂組成物。
- 請求項1または2記載の注型用エポキシ樹脂組成物によって注型されてなり、かつ、最外部にケースを具備しないことを特徴とするイグニッションコイル。
- 磁気コア、1次コイルおよび2次コイルを備えたコイル本体を注型用金型内に配置した後、前記金型内に請求項1または2記載の注型用エポキシ樹脂組成物を真空下で注型し硬化させることを特徴とするイグニッションコイルの製造方法。
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