以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を説明する。
<ゲーム装置全体>
図1に示すように、本発明の実施の形態に係るゲーム装置1は、複数の柱2と、柱2に水平に支持された床板3(第1の床板)と、床板3の上を走行する複数の(図の実施の形態では4つの)馬の模型4を備える。図1には示されていないが、馬の模型4の各々は、床板3の下にある走行装置に磁力で牽引されて、床板3の上を走行する。このゲーム装置1では競馬ゲームが実行される。競馬ゲームにおいては、図1の仮想線で示すように馬の模型4は楕円またはほぼ四角形を描くように走行する。また、図示はされていないが、互いに交差するような線を描くように馬の模型4を走行させても良い。
図2は、床板3と馬の模型4を取り外した状態のゲーム装置1の斜視図である。柱2に固定された枠2aに、走行装置が走行する第2の床板6が水平に支持されている。この枠2aには、走行装置に充電するための充電装置5が取り付けられている。第2の床板6には、2つの直方体状のブロック7が載せられている。柱2の上端にある複数のブラケット8とブロック7によって、床板3は支持されている。
図3に示すように、床板3と第2の床板6の間の空間には、走行装置10が配置されている。実施の形態のゲーム装置1には、4つの馬の模型4に対応する4つの走行装置10が設けられているが、説明の簡略化のため1つの走行装置10のみを図3は示す。
<走行装置>
図3ないし図13を参照し、走行装置10の詳細を説明する。走行装置10は走行可能な本体12と、本体12に装着される電源アセンブリ30を備える。本体12は、上部14と下部16とを備え、上部14と下部16はサスペンション18によって連結されている。図10の下面図に最も良好に示すように、下部16の長手方向の両端部には、一対のキャスタ20が取り付けられており、下部16の横断方向の両端部には、一対の車輪22が取り付けられている。キャスタ20および車輪22によって、走行装置10は第2の床板6の上を走行可能である。
図9の平面図に最も良好に示すように、上部14の長手方向の両端部には、一対のキャスタ24が取り付けられており、上部14の横断方向の両端部には、一対の駆動車輪26が取り付けられている。これらの駆動車輪26は、上部14に固定された別個の車輪用モータ28によってそれぞれ回転させられる。車輪用モータ28の回転は、図示しない歯車列によって、その車輪用モータ28に対応する駆動車輪26に伝達される。歯車列の代わりに、他の適切な動力伝達機構、例えば、ベルトとプーリを利用した機構、チェーンとスプロケットを利用した機構を用いてもよい。
図3に示すように、本体12の上部14には、充電可能な1つ以上の電源装置が内部に配置された電源アセンブリ30が保持される。上部14の内部には、電源アセンブリ30の電源装置から給電されて、車輪用モータ28を駆動して、駆動車輪26を回転させる駆動回路が形成された駆動回路基板32が固定されている。
後述する模型牽引部34,36と模型アセンブリ40の被牽引部52,54の間に作用する磁力によって、走行装置10全体が上向きすなわち床板3に向けて引き付けられている。このため、キャスタ24の車輪および駆動車輪26は、上方の床板3に接触する。駆動車輪26が回転すると、駆動車輪26と床板3の摩擦接触により、走行装置10が図3の矢印で示す方向に走行する。このように、車輪用モータ28および駆動車輪26は、電源アセンブリ30によって走行可能な走行機構である。但し、駆動車輪26の代わりに、他の適切な走行手段、例えばキャタピラ、リンク機構を持つアームまたはリンク機構を持つレッグを使用してもよい。
別個の車輪用モータ28が両方の駆動車輪26をそれぞれ回転させるので、両方の駆動車輪26を異なる回転速度で回転させることが可能であり、駆動車輪26の速度差によって走行装置10は曲がって進むことができる。キャスタ20,24は、走行装置10の方向転換を容易にする。車輪用モータ28のシャフトは両方向に回転可能であって、走行装置10は前進も後退も可能である。両方の駆動車輪26を互いに逆方向に回転させることによって、走行装置10はその場で垂直軸の回りを回転することができる。
床板3の上には、模型アセンブリ40が配置されている。模型アセンブリ40は、台車42と、台車42に回転自在に取り付けられた一対の車輪44と、台車42に回転自在に取り付けられた1つのキャスタ46と、台車42に立てられた支柱48と、支柱48に取り付けられた馬の模型4とを備える。さらに、馬の模型4の上には騎手の模型50が乗っている。台車42の内部には、2つの被牽引部52,54が配置されている。被牽引部52,54は、強磁性体または磁石であり、好ましくは永久磁石である。
他方、走行装置10の本体12の上部14には、模型牽引部34,36が取り付けられている。模型牽引部34,36は、強磁性体または磁石であり、好ましくは永久磁石である。床板3は、非磁性体によって形成されており、走行装置10の模型牽引部34と模型アセンブリ40の被牽引部52が磁力によって引き付け合い、走行装置10の模型牽引部36と模型アセンブリ40の被牽引部54が磁力によって引き付け合う。従って、走行装置10が走行するとき、模型牽引部34,36は、走行装置10と一緒に模型アセンブリ40が走行するように模型アセンブリ40を引き付ける。好ましい実施の形態では、模型牽引部34,36および被牽引部52,54は永久磁石であるが、他の選択肢も採用可能である。
以上のように、床板3の下を走行装置10が走行し、走行装置10に対応する模型アセンブリ40が走行装置10に牽引されて、図3の矢印に示すように床板3の上を走行する。
図5および図11に示すように、電源アセンブリ30は、ほぼ直方体状の筐体56と、筐体56に取り付けられたカバーパネル58を備える。筐体56の内部には、1つ以上の(図の実施の形態では2つの)電源装置60が配置されている。各電源装置60は、充電可能な電源装置であり、例えばキャパシタまたは二次電池である。図11に示すように、筐体56には貫通孔61が形成されており、貫通孔61を通じて電源装置60が外部から見える。
電源アセンブリ30における配線の図示はされていないが、カバーパネル58の外面(筐体56に取り付けられた面と反対側の面)には、充電装置5(図1または図2)がこれらの電源装置60に充電するための導電体から形成された一対の被充電電極62,64が露出している。被充電電極62,64の一方は正電極であり、他方は負電極である。複数の電源装置60が筐体56内にある場合、これらの被充電電極62,64は、複数の電源装置60に共通に使用される。
図11に示すように、カバーパネル58の内側の面(筐体56に取り付けられた面)には、導電体から形成された電力供給電極66,68が取り付けられている。電力供給電極66は筐体56の上方に配置され、電力供給電極68は筐体56の下方に配置されている。電力供給電極66,68の一方は正電極であり、他方は負電極である。複数の電源装置60が筐体56内にある場合、これらの電力供給電極66,68は、複数の電源装置60に共通に使用される。
図5に示すように、走行装置10の本体12の上部14には、電源アセンブリ30の筐体56が嵌め込まれる電源アセンブリ室70が設けられている。電源アセンブリ室70の上方および下方には、強磁性体または磁石である第1の固着部(電源アセンブリ保持機構)72,74が配置されており、これらは、本体12の上部14に固定されている。また、電源アセンブリ室70の上方および下方には、導電体から形成された被電力供給電極76,78が配置されており、これらは、本体12の上部14に固定されている。
電源アセンブリ30の電力供給電極66,68(図11)は、強磁性体または磁石である第2の固着部である。第1の固着部72,74は、電源アセンブリ30に設けられた電力供給電極(第2の固着部)66,68を取り外し可能に固着する。電源アセンブリ30の筐体56が本体12の電源アセンブリ室70に挿入されて、第1の固着部72,74に電力供給電極66,68が固着されることによって、電源アセンブリ30は本体12に保持される。第1の固着部72,74が電力供給電極66,68を固着するときに、被電力供給電極76,78は電力供給電極66,68と接触する。本体12内の配線の図示はされていないが、被電力供給電極76,78が電力供給電極66,68に接触すると、駆動回路基板32(図3)の駆動回路は、電源アセンブリ30の電源装置60から給電されて車輪用モータ28を駆動して走行装置10を走行させる。
この構成では、走行装置10の第1の固着部72,74が、磁力によって簡単に、電源アセンブリ30に設けられた電力供給電極66,68を取り外し可能に固着する。走行装置10の第1の固着部72,74に電源アセンブリ30が保持されると、走行装置10の被電力供給電極76,78は電源アセンブリ30に設けられた電源装置60の電力供給電極66,68と接触するので、走行装置10の本体12は電源装置60から給電されて走行可能となる。この構成によれば、床板との摩擦接触によって電力が走行装置10に供給されるのではないため、走行装置10への給電の不具合のおそれを低減することが可能である。
好ましい実施の形態では、第1の固着部72,74が永久磁石であり、被電力供給電極76,78はより導電性が高い材料から形成されており、第2の固着部としての電力供給電極66,68は強磁性と高導電性を有する材料、例えば鉄または鋼から形成されている。この実施の形態では、電力供給電極66,68が第2の固着部として機能するため、第2の固着部と電力供給電極66,68が別々に設けられている場合に比べて、部品数を削減できる。また、固着部に電極が設けられることで、電極の接触不良のおそれを低減できる。
但し、他の選択肢も採用可能である。例えば、第1の固着部72,74が強磁性体であって、第2の固着部である被電力供給電極76,78が磁石でもよい。電源アセンブリ30に、第2の固着部と電力供給電極66,68が別々に設けられていてもよい。
図4、図5および図8に示すように、カバーパネル58の外面(筐体56に取り付けられた面と反対側の面)には、一対の被充電電極62,64の間に、強磁性体または磁石である第3の固着部80が露出している。第3の固着部80は、外部の充電装置5(図1または図2)に磁力によって取り外し可能に固着される。電源アセンブリ30の第3の固着部80が充電装置5に固着されて充電装置5に牽引されると、電源アセンブリ30が走行装置10から離れて充電装置5に保持されるようになっている。この構成では、外部の充電装置5によって、電源アセンブリ30を磁力で簡単に走行装置10から取り外し可能である。外部の充電装置5が電源アセンブリ30を保持すると、外部の充電装置5は電源装置60を被充電電極62,64によって充電可能である。
図12および図13は、走行装置10の一部を破断して示す。図12および図13に示すように、走行装置10は、電源アセンブリ室70に嵌め込まれた電源アセンブリ30をロック可能な電源アセンブリロック機構を備える。電源アセンブリロック機構は、走行装置10の本体12の上部14に取り付けられたピン82と、ピン82を中心に回転可能なレバー84と、レバー84に固定された前述の強磁性体または磁石である模型牽引部34,36と、模型牽引部34から下方に延びるロック片86を備える。ピン82を中心にレバー84を回転させると、レバーに固定された模型牽引部34,36とロック片86がピン82の回りを移動する。
図5に最も良好に示すように、電源アセンブリ30の筐体56の上面には、ロック穴88が形成されている。図12に示すように、走行装置10の真上に模型アセンブリ40があって、被牽引部52,54が床板3を挟んで模型牽引部34,36に近い位置にある場合には、被牽引部52,54と模型牽引部34,36とに作用する磁力によって、模型牽引部34,36が持ち上げられる。この時、ロック片86はロック穴88に噛み合っておらず、電源アセンブリ30と本体12の間に作用する磁力に抗して、本体12の電源アセンブリ室70から電源アセンブリ30を抜き出すことができる。
他方、図13に示すように、模型アセンブリ40が走行装置10、特に模型牽引部34,36から離れると、被牽引部52,54と模型牽引部34,36とに作用する磁力が弱まるか無くなり、模型牽引部34,36が重力によって下がる。この時、ロック片86の下端はロック穴88に挿入されるため、本体12の電源アセンブリ室70から電源アセンブリ30を抜き出すことができない。
このように、模型アセンブリ40が模型牽引部34,36から離れると(図13)、電源アセンブリロック機構は電源アセンブリ30をロックする。従って、模型アセンブリ40から離された走行装置10を人が修理などのために持ち運ぶとき、不用意に電源アセンブリ30が電源アセンブリ室70から外れて本体12から電源アセンブリ30が、もしくは電源アセンブリ30から本体12が脱落しない。他方、模型アセンブリ40が模型牽引部34,36と被牽引部52,54が引き付け合う位置にあると(図12)、電源アセンブリロック機構は電源アセンブリ30へのロックを解除し、本体12の電源アセンブリ室70から電源アセンブリ30を抜き出すことができる。
図4および図5に最も良好に示すように、電源アセンブリロック機構のレバー84は、両方の駆動車輪26の間に配置されている。レバー84または模型牽引部34を手でつまんでレバー84(解除機構)を手動で回転させることが可能である。従って、模型牽引部34,36から模型アセンブリ40が離れて電源アセンブリロック機構が電源アセンブリ30をロックした場合であっても、例えば走行装置10の修理等のような電源アセンブリ30の取り外しが必要な場面において、電源アセンブリロック機構による電源アセンブリ30へのロックを手動で解除することが可能である。
図4、図5および図9に最も良好に示すように、本体12の上部14には、レバー84の回りすぎを防止するための一対の回転ストッパ90が固定されている。模型牽引部34の両脇にはストッパ片がレバー84の一部として固定されており、図12における反時計方向へレバー84が回転する時、ストッパ片は回転ストッパ90に当たる。従って、回転ストッパ90は、レバー84の回りすぎ、ひいては模型牽引部34,36の持ち上がり過ぎを規制し、模型牽引部34,36と床板3との接触を防止するとともに、模型牽引部34,36と被牽引部52,54の間に作用する磁力が過大となることを防止する。
<ゲーム装置の制御系統>
図14を参照し、ゲーム装置の制御系統の概略を説明する。ゲーム装置の制御系統は、全体制御装置100と、位置信号供給装置102と、第1の発光装置104と、第2の発光装置106を備える。全体制御装置100は、コンピュータであって、複数の走行装置10と充電装置5を含むゲーム装置全体を制御する。図の実施の形態においては、単一の全体制御装置100が使用されているが、位置信号供給装置102から信号を受けるとともに第1の発光装置104および第2の発光装置106を制御する制御装置と、充電装置5から信号を受けるとともに充電装置5を制御する制御装置が個別に設けられていてもよい。
位置信号供給装置102は、各走行装置10の位置(好ましくは、位置に加えて各走行装置10の向き)を示す信号を全体制御装置100に供給する。位置信号供給装置102としては、位置信号を出力可能ないかなる適切なタイプの装置でもよい。例えば画像解析によって、走行装置10の位置を特定する装置を使用することができる。
あるいは、位置信号供給装置102は、例えば、国際公開公報WO06/106714公報、特開2007-218892号公報、特開2005-164448号公報、特開2005-156474号公報に記載された圧力分布検出装置で利用されている電磁結合を走行装置10の位置特定に使用することができる。図15を参照して、電磁結合を使用した位置特定を行う位置信号供給装置102の一例を説明する。
図15に示すように、この位置信号供給装置102は、複数の第1のループ導線130と、第2のループ導線132を備える。第1のループ導線130の各々は、互いに平行な二つの導線部分を有し、これらの導線部分は一端(図の左端)において接続されている。第1のループ導線130の右端は、電流供給源(図示せず)に接続されており、第1のループ導線130には電流が流れる。これらの第1のループ導線130は、互いに平行に配置されており、かつ同じ層に設けられている。
第2のループ導線132の各々は、互いに平行な二つの導線部分を有し、これらの導線部分は一端(図の上端)において接続されている。第2のループ導線132の下端は、電流計測装置(図示せず)に接続されている。これらの第2のループ導線132は、互いに平行に配置されており、かつ同じ層に設けられている。
図15の紙面垂直方向から見ると、第2のループ導線132の平行な導線部分は、第1のループ導線130の平行な導線部分と直交している。但し、図示しないが、第2のループ導線132が配置された層は、第1のループ導線130が配置された層とは異なり、これらの層は平行に配置されており、これらの層の間には非導電体の層がある。
第1のループ導線130に電流が流れると、電磁結合により、第2のループ導線132にも電流が流れる。第1のループ導線130と第2のループ導線132の交差点に、導電体から形成された被検出片108が置かれた場合と、それがない場合とでは、第2のループ導線132に流れる電流は異なる。従って、第2のループ導線132に流れる電流を監視することにより、被検出片108の位置が特定される。各走行装置10に2つの被検出片108が設けられていれば、各走行装置10の角度も特定される。
図10の底面図に示すように、走行装置10の本体12の下部16の底面には、導電体から形成された円板状の一対の被検出片108が固定されている。従って、位置信号供給装置102は、各走行装置10につき2つの被検出片108の位置を示す信号を全体制御装置100に供給する。位置信号供給装置102からの信号を用いて、各走行装置10の2つの被検出片108の位置を特定することによって、全体制御装置100は、各走行装置10の位置および角度を特定することができる。また、複数の走行装置10を異なる時期に移動させて、第2のループ導線132に流れる電流を計測すると、移動させられた各走行装置10の2つの被検出片108の位置が特定される。第2の床板6にこの位置信号供給装置102を配置することができる。
上述したように走行装置10の本体12の上部14と下部16はサスペンション18によって連結されているため、下部14には下向きの力が与えられている。このため、被検出片108は、第2の床板6ひいては位置信号供給装置102に向けて押し付けられている。
第1の発光装置104は、すべての走行装置10の動作を一斉に起動するためのある波長領域の光(例えば可視光)を発する。全体制御装置100は、コンピュータプログラムに従って、第1の発光装置104を発光させる。
第2の発光装置106は、走行装置10の起動後に各走行装置10の走行を制御する走行制御信号を、第1の発光装置104が発する光とは異なる波長領域の光(例えば赤外線)によって送信する。全体制御装置100は、コンピュータプログラムに従って、複数の走行装置10を制御する走行制御信号を第2の発光装置106に供給し、第2の発光装置106はそれらの走行制御信号に応じて発光する。各走行制御信号には、制御対象の走行装置10を識別する識別情報が付与されており、走行装置10は自身を宛先とする走行制御信号を認識することができる。発光装置104,106の代わりに、他の電波を利用した無線通信方式を利用する通信装置を使用することも可能である。
好ましくは、光透過性が高い第2の床板6(図1ないし図3参照)を使用し、第1の発光装置104および第2の発光装置106は、第2の床板6の下に配置してもよい。但し、第2の床板6の光透過性が低い場合には、第1の発光装置104および第2の発光装置106は、床板3と第2の床板6の間に配置してもよい。
図10の底面図に示すように、走行装置10の本体12の下部16の底面には、2つの第1の光センサ110および2つの第2の光センサ112が露出している。第1の光センサ110は、例えば可視光センサであり、第1の発光装置104が発する光を受けると受光信号を出力する。第2の光センサ112は、例えば赤外線センサであり、第2の発光装置106が発する光で送信された走行制御信号を出力する。図の実施の形態では、あるセンサへの光の到達に障害があっても、他のセンサが光を受けることが可能なように、2つの第1の光センサ110および2つの第2の光センサ112が設けられている。但し、単一の第1の光センサ110と単一の第2の光センサ112が設けられていてもよい。3つ以上の第1の光センサ110と3つ以上の第2の光センサ112が設けられていてもよい。
図14に示すように、各走行装置10は、CPU(central processing unit)114と、給電制御回路116と、コイン電池118をさらに備える。コイン電池118は、第1の光センサ110が受光信号を出力可能なように常に第1の光センサ110に給電する。給電制御回路116は、第1の発光装置104の発光によって、第1の光センサ110からの受光信号を受けると、電源アセンブリ30の電源装置60からのCPU114、第2の光センサ112および両方の車輪用モータ28への給電を可能にする。
電源装置60からこれらの要素への給電開始後、第2の光センサ112は、第2の発光装置106から送信された走行制御信号をCPU114に伝達する。CPU114は、複数の走行装置10のための走行制御信号のうち、CPU114が属する走行装置10のための走行制御信号を選択して、その走行制御信号に従って、両方の車輪用モータ28を制御する。
走行制御信号は、車輪用モータ28の各々の回転速度または回転角度を指定する。結果的に、1つの走行装置10につき駆動車輪26の各々の回転速度が制御される。両方の駆動車輪26の回転速度が同じであれば、走行装置10は直進し、そうでなければ、走行装置10は曲がって進む。
CPU114は図3に示す駆動回路基板32に装着されており、給電制御回路116は図3に示す給電制御回路基板120に装着されている。図6は、走行装置10の本体12の上部14から、パネル122を取り外した状態を示す。コイン電池118は、パネル122を取り外すことで、本体12に取り付けおよび取り外しが可能である。
<充電装置>
次に、図16ないし図35を参照しながら、実施の形態に係るゲーム装置1の充電装置5を説明する。充電装置5は、メインベース140と、電源アセンブリ交換機構200と、電源アセンブリホルダ300を備える。電源アセンブリホルダ300は、充電機構を備えており、充電機構は、4つの走行装置10の各々に電源アセンブリ30が保持されている間に、他の4つの電源アセンブリ30を一度に充電する。電源アセンブリ交換機構200は、4つの電源アセンブリ30と他の4つの電源アセンブリ30を交換する。
図22に最も良好に示すように、メインベース140は、底壁141、互いに平行な一対の側壁142、および後壁143を備える。図19ないし図21に示すように、メインベース140の側壁142の各々には、ガイドレール144,145が取り付けられている。これらのガイドレール144,145は互いに平行に前後方向に延びている。電源アセンブリ交換機構200は、前後方向(進退方向)に移動可能にメインベース140に支持されており、ガイドレール144,145は、電源アセンブリ交換機構200の前後方向への移動を案内する。
図23ないし図26に示すように、電源アセンブリ交換機構200は、ベース板202と、ベース板202に固定された4つのバー204と、これらのバー204の前端にそれぞれ取り付けられた4つの電源アセンブリ固着部206を備える。電源アセンブリ固着部206の各々は、走行装置10の電源アセンブリ30に設けられた第3の固着部80(図4、図5および図8)を磁力によって固着可能な固着部である。他の選択肢も採用可能であるが、好ましい実施の形態では、電源アセンブリ30の第3の固着部80は強磁性体であり、電源アセンブリ固着部206はマグネットチャックである。
図27および図28に示すように、マグネットチャックである電源アセンブリ固着部206は、永久磁石206Aと、磁石206Aを回転可能に内蔵するヨーク206Bを有する。磁石206Aは、クランクによって回転させられる。各クランクは、バー204と並列に延びて、バー204に相対的に移動するクランク217を有する。クランク217は、第1のリンク218と、磁石206Aに連結されており第1のリンク218の移動に伴って磁石206Aを回転させる第2のリンク220とを有する。
図27に示すクランク217が後退した状態では、磁石206Aの磁力が外部に作用しない。図28に示すクランク217が前進した状態では、図27の状態に対して磁石206Aが90度回転して、磁石206Aの磁力が外部に作用する。この構成によれば、クランク217によって磁石206Aを回転させることでマグネットチャックの磁力を制御することができる。従って、電源アセンブリ30に対するマグネットチャックによる固着を機械的に有効にしたり解除したりすることができる。
図27および図28では、2つのクランク217が単一のバー204の両側に設けられている。但し、単一のクランク217のみを単一のバー204に設けてもよい。実施の形態では、図24に最も良好に示すように、最も右側のバー204と最も左側のバー204には単一のクランク217が設けられており、中央の2つのバー204には2つのクランク217が設けられている。
図23ないし図26に示すように、電源アセンブリ交換機構200のベース板202には、モータベース207が固定されており、モータベース207には、前記のクランク217を駆動し、電源アセンブリ固着部206の磁力を有効および無効にするためのクランク用モータ208が取り付けられている。クランク用モータ208の回転軸には、図24に示すカップリング210が取り付けられ、カップリング210には、クランクシャフト212が取り付けられている。クランクシャフト212は、軸受214を介して、クランクコネクタブラケット216に連結されている。クランク217の第1のリンク218の各々の基端は、クランクコネクタブラケット216に連結されている。従って、クランク用モータ208の回転軸が回転すると、クランクシャフト212が回転し、ベース板202に対して、クランクコネクタブラケット216と一緒に第1のリンク218が前後に移動し、これによって電源アセンブリ固着部206から外部に作用する磁力が有効および無効になる。
図24に示すように、電源アセンブリ交換機構200のクランクコネクタブラケット216には、電源アセンブリ固着部206の磁力の有効・無効を判定するために使用される被検出片222が固定されている。一方、電源アセンブリ交換機構200のベース板202には、被検出片222を検出可能なセンサ224,225が取り付けられている。センサ224,225の各々は、例えばフォトインタラプタである。
クランク217およびクランクコネクタブラケット216とともに被検出片222が前進すると、被検出片222がセンサ224に到達し検出される。センサ224が被検出片222を検出することをセンサ224がオンされると呼ぶ。センサ224のオン信号は、電源アセンブリ固着部206の磁力が有効であることを示す。つまり、センサ224は、電源アセンブリ固着部のための磁力有効検出センサである。
クランク217およびクランクコネクタブラケット216とともに被検出片222が後退すると、被検出片222がセンサ225に到達し検出される。センサ225が被検出片222を検出することをセンサ225がオンされると呼ぶ。センサ225のオン信号は、電源アセンブリ固着部206の磁力が無効であることを示す。つまり、センサ225は、電源アセンブリ固着部のための磁力無効検出センサ225である。
センサ224,225を含め充電装置5における各種センサからの信号は、充電装置5を制御するため全体制御装置100に伝達される。
図19ないし図21に示すように、電源アセンブリ交換機構200の全体は、メインベース140に対して前後に移動可能に支持されている。図23に示すように、ベース板202の両端には、側板226が取り付けられており、側板226の各々の上部には上板228が取り付けられている。側板226の各々にはローラ230が回転可能に取り付けられ、上板228の各々にはローラ232が回転可能に取り付けられている。図19および図20に示すように、ローラ230は、メインベース140のガイドレール144,145の間に配置されて、ガイドレール144上を転がる。ローラ232は、ガイドレール145に接して転がる。
図18および図22に示すように、メインベース140の底壁141には、モータベース149が固定されており、モータベース149には、電源アセンブリ交換機構200を前後に移動させるための交換機構用モータ149Aが取り付けられている。交換機構用モータ149Aの回転軸にはロータ153の基端が取り付けられ、ロータ153の先端にはローラ153Aが取り付けられている。電源アセンブリ交換機構200のベース板202の下面には、箱状のブラケット236が固定されており、ローラ153Aはブラケット236の内部に配置されている。従って、交換機構用モータ149Aの回転軸が回転すると、ロータ153が回転し、メインベース140に対して、ブラケット236と一緒に電源アセンブリ交換機構200の全体が前後に移動する。
図23および図24に示すように、電源アセンブリ交換機構200のベース板202には、電源アセンブリ交換機構200の前後方向内の位置を判定するために使用される被検出片240,242が固定されている。一方、図22に示すように、メインベース140の底壁141には、被検出片240を検出可能なセンサ156,158と、被検出片242を検出可能なセンサ160が取り付けられている。センサ156,158,160の各々は、例えばフォトインタラプタである。
電源アセンブリ交換機構200のベース板202が前方限度位置に進むと、被検出片240がセンサ156に到達し検出される。センサ156が被検出片240を検出することをセンサ156がオンされると呼ぶ。センサ156のオン信号は、ベース板202が前方限度位置にあることを示す。つまり、センサ156は、電源アセンブリ交換機構のための前方限度位置検出センサである。
電源アセンブリ交換機構200のベース板202が後方限度位置に退避すると、被検出片242がセンサ160に到達し検出される。センサ160が被検出片242を検出することをセンサ160がオンされると呼ぶ。センサ160のオン信号は、ベース板202が後方限度位置にあることを示す。つまり、センサ160は、電源アセンブリ交換機構のための後方限度位置検出センサである。
電源アセンブリ交換機構200のベース板202が、前方限度位置と後方限度位置の間の所定位置にあると、被検出片240がセンサ158に検出される。センサ158が被検出片240を検出することをセンサ158がオンされると呼ぶ。ベース板202が前方限度位置から後方限度位置に後退する途中で、センサ158が被検出片240を通過する時のセンサ158のオン信号は、電源アセンブリ固着部206に固着された電源アセンブリ30が充電のために後述するポートで保持されたことを示す。後述するように、このときのセンサ158のオン信号は、電源アセンブリ固着部206の磁力を無効にするための契機として使用される。つまり、センサ158は、電源アセンブリ充電可能位置検出センサである。
図29に示すように、電源アセンブリホルダ300は、ベースフレーム302と、ベースフレーム302に支持された9つの壁304を備える。これらの壁304の間の空間であるポート303A,303Bに、8つの前記の電源アセンブリ30を保持することが可能である。後述するように、ポート303A,303Bの各々には、電源アセンブリ30を充電するための8つの充電器が配置されている。
8つのポート303A,303Bは、4つの第1のポート303Aと、4つの第2のポート303Bに分類される。第1のポート303Aと第2のポート303Bは横方向に交互に並べられている。ポート303A,303Bの各々は電源アセンブリ30を保持することが可能であるが、図20に示すように、第2のポート303Bの各々に電源アセンブリ30が保持されてこれらの電源アセンブリ30が充電される時には、第1のポート303Aに保持されて充電された電源アセンブリ30が第1のポート303Aから離れて走行装置10に取り付けられる。他方、第1のポート303Aの各々に電源アセンブリ30が保持されてこれらの電源アセンブリ30が充電される時には、第2のポート303Bに保持されて充電された電源アセンブリ30が第2のポート303Bから離れて走行装置10に取り付けられる。
ポート303A,303Bの各々には、電源アセンブリ30内の電源装置60(図5および図11参照)に充電するための充電電極306,308が配置されている。充電電極306は電源アセンブリ30の被充電電極62に接触し、充電電極308は電源アセンブリ30の被充電電極64に接触するように設計されている。例えば、充電電極306は正電極であり、充電電極308は負電極であるが、充電電極306が負電極で充電電極308が正電極であってもよい。各ポートには、2つの上方の充電電極306と、2つの下方の充電電極308が設けられており、1つの充電電極306および1つの充電電極308が故障しても、他の充電電極で電源装置への充電が可能とされている。但し、各ポートに単一の上方の充電電極306と単一の下方の充電電極308が設けられていてもよい。
各ポートの上方の充電電極306と下方の充電電極308は、1つの電源アセンブリ30に充電する1つの充電器に設けられる。第1のポート303Aに対応する充電器を第1の充電器305Aと呼び、第2のポート303Bに対応する充電器を第2の充電器305Bと呼ぶ。4つの第1の充電器305Aは、第1のポート303Aに電源アセンブリ30が保持されている時に、電源アセンブリ30を充電する。4つの第2の充電器305Bは、第2のポート303Bに電源アセンブリ30が保持されている時に、電源アセンブリ30を充電する。
図30に最も良好に示すように、各ポート内の上方の充電電極306は、上方の電極支持体307に取り付けられており、各ポート内の下方の充電電極308は、下方の電極支持体307に取り付けられている。電極支持体307の各々には、ポート303Aまたは303Bにて電源アセンブリ30をロックするための左右の電源アセンブリロックレバー310,312が取り付けられている。上方の電源アセンブリロックレバー310,312と、下方の電源アセンブリロックレバー310,312の間には、空洞が設けられている。この空洞は、前記のように電源アセンブリ交換機構200が前進する時に、電源アセンブリ固着部206が進入する窓309である。
図31および図32を参照し、電源アセンブリロックレバー310,312の詳細を説明する。電源アセンブリロックレバー310,312は、ほぼL字形であって、それぞれ回転軸318,320を中心に回転可能である。電源アセンブリロックレバー310の前方に延びるアームの前端には爪310Aが形成されており、横方向に延びる他方のアームには突起314が固定されている。電源アセンブリロックレバー312の一方のアームの前端には爪312Aが形成されており、他方のアームには突起316が固定されている。これらの電源アセンブリロックレバー310,312は、線対称に配置されている。
電源アセンブリロックレバー310,312の前方に延びるアームと、これに隣り合う壁304の間には、バネ311が配置されている。バネ311によって、電源アセンブリロックレバー310,312には、爪310A,312Aを接近させる力が与えられている。従って、図31に示すように、爪310A,312Aは、電源アセンブリ30のカバーパネル58に引っかかり、これによって電源アセンブリ30は電源アセンブリロックレバー310,312にロックされて、ポート303Aまたは303B内で動かずに保持される。図31に示す状態において、充電電極306は電源アセンブリ30の被充電電極62に接触し、充電電極308は電源アセンブリ30の被充電電極64に接触し、充電器は電源アセンブリ30内の電源装置60に充電する。
他方、電源アセンブリ交換機構200のバー204と電源アセンブリ固着部206には、長板248が固定されている。長板248の中央には、その長手方向に延びる溝249が形成されている。この溝249は、前端部では、両端250で画定された広い幅を有し、後の部分では両端252で画定された狭い幅を有する。
図31に示す状態から、バー204が電源アセンブリ固着部206と一緒に前進すると、まず、突起314,316が溝249の広い幅の前端部(両端250で画定されている)に受け入れられる。次に、図32に示すように、突起314,316は溝249の狭い幅の後の部分(両端252で画定されている)に受け入れられ、これにより電源アセンブリロックレバー310,312は、バネ311の力に抗して、爪310A,312Aが離間するように回動する。すなわち電源アセンブリロックレバー310,312のロックが解除され、電源アセンブリ30はポート303Aまたは303Bから離れて移動することが可能となる。このように電源アセンブリロックレバー310,312から電源アセンブリ30を取り外す時には、電源アセンブリ固着部206の磁力を有効にし、電源アセンブリ30が充電装置5から脱落しないようにする。
図31および図32は、上方の電源アセンブリロックレバー310,312およびこれを作動させる長板248を示す。詳細には図示しないが、バー204と電源アセンブリ固着部206の下面には、長板248と同様の長板が固定されており、この長板が下方の電源アセンブリロックレバー310,312を作動させる。
電源アセンブリ30がポート303A,303Bに進入する時には、電源アセンブリ30のカバーパネル58が電源アセンブリロックレバー310,312の爪310A,312Aを押して、それらの間隔を広げる。これにより、図31に示すように、爪310A,312Aは、電源アセンブリ30のカバーパネル58に引っかかり、これによって電源アセンブリ30は電源アセンブリロックレバー310,312にロックされる。
電源アセンブリホルダ300は、メインベース140に対して横方向に移動可能に支持されている。第1のポート303Aおよび第2のポート303Bが並べられている電源アセンブリホルダ300の横方向の移動により、電源アセンブリ交換機構200のバー204の各々が、対応する電源アセンブリ固着部206を、前記の窓309を通じて、第1のポート303Aの1つと第2のポート303Bの1つに進入させることが可能となっている。この構成によれば、複数の第1のポート303Aと複数の第2のポート303Bを横方向に移動させることで、走行装置10が定位置に止まった状態で、バーに取り付けられた電源アセンブリ固着部206が第1のポート303Aを通って第1の電源アセンブリ30を走行装置10に対して着脱することができ、同じ電源アセンブリ固着部206が第2のポート303Bを通って第2の電源アセンブリ30を走行装置10に対して着脱することができる。このように各バー、各電源アセンブリ固着部が、第1の電源アセンブリ30と第2の電源アセンブリ30の両方の取り付け取り外しに使われる。従って、第1の電源アセンブリ用のバーおよび電源アセンブリ固着部ならびに第2の電源アセンブリ用のバーおよび電源アセンブリ固着部を設ける場合に比べて、部品数を削減することができる。
図18および図22に示すように、メインベース140の底壁141には、ホルダ用モータ170(横方向移動機構)が取り付けられており、ホルダ用モータ170の回転軸にはロータ172が取り付けられている。図示しないが、電源アセンブリホルダ300のベースフレーム302は、ロータ172に噛み合う部分を有している。ホルダ用モータ170の回転軸が回転すると、ロータ172が回転し、メインベース140に対して、電源アセンブリホルダ300の全体が横方向に移動する。
図22に示すように、メインベース140は、走行装置10をロックするための4つのローラセット146(走行装置ロック機構)を備える。各ローラセット146は、レバー152に回転可能に支持された可動ローラ148(第1のローラ)と、固定されたローラステージ154に回転可能に支持された固定ローラ150(第2のローラ)を備える。
図33ないし図35を参照し、ローラセット146の詳細を説明する。図33および図34に示すように、可動ローラ148を支持するレバー152は、中心軸190を中心に回転可能である。レバー152の一端には可動ローラ148が回転可能に取り付けられ、他端には第1の折曲片192が形成されている。また、可動ローラ148の付近において、レバー152の一端には、第2の折曲片194が形成されており、第2の折曲片194はバネ196で押され、レバー152には図中の時計方向への力が常に与えられている。
他方、電源アセンブリホルダ300には、突起326が固定されている。図33において、実線は、メインベース140に対して電源アセンブリホルダ300が左方限度位置にある状態を示す。仮想線で示すレバー152、可動ローラ148および突起326は、電源アセンブリホルダ300が左方限度位置より右にあり、かつ右方限度位置より左にある時のレバー152の角度位置、ならびに可動ローラ148および突起326の位置を示す。
レバー152にバネ196の力が与えられているので、電源アセンブリホルダ300が左方限度位置より右にあり、かつ右方限度位置より左にある時には、可動ローラ148が仮想線で示すように左側の位置にある。このため、1つのローラセット146にお8いて、可動ローラ148と固定ローラ150の間隔が狭まっており、これらの間に走行装置10が挟まれうる。このようにして、各ローラセット146は、複数の走行装置10を挟みつけるローラ148,150を備える。
好ましくは、可動ローラ148は図33の時計方向のみに回転し、固定ローラ150は図33の反時計方向のみに回転する。従って、ローラ148,150は、走行装置10が電源アセンブリホルダ300に向かう方向(バーが後退する方向)に移動するときには回転し、走行装置10が電源アセンブリホルダ300から離れる方向(バーが前進する方向)に移動するときには回転しないようにされている。このような片回りは、例えばワンウェイベアリングまたはワンウェイクラッチをローラ148,150に設けることで達成される。ローラ148,150は片方向への回転だけが許容されているので、電源アセンブリ30を走行装置10から取り外すために電源アセンブリ固着部206が前進して電源アセンブリ30に接近して電源アセンブリ30を押したとしても、走行装置10は不用意に前進しない。
電源アセンブリホルダ300が、メインベース140に対して右の位置(図33で突起326が仮想線で示されている)から左方限度位置(図33の実線の状態)に移動すると、突起326が左方に向けて第1の折曲片192を押し、レバー152を反時計方向に回転させる。これにより、可動ローラ148が実線で示すように右側の位置に移動する。このため、1つのローラセット146において、可動ローラ148と固定ローラ150の間隔が広がり、これらの間に走行装置10が解放されうる。
また、図33ないし図35に示すように、電源アセンブリホルダ300には、L字形の板328の一辺が固定されている。板328の他片であるアーム329には突起330が形成されている。
図35において、実線は、メインベース140に対して電源アセンブリホルダ300が右方限度位置にある状態を示す。仮想線で示すレバー152および可動ローラ148は、電源アセンブリホルダ300が右方限度位置より左にあり、かつ左方限度位置より右にある時のレバー152の角度位置および可動ローラ148の位置を示す。
レバー152にバネ196の力が与えられているので、電源アセンブリホルダ300が右方限度位置より左にあり、かつ左方限度位置より右にある時には、可動ローラ148が仮想線で示すように左側の位置にある。このため、1つのローラセット146において、可動ローラ148と固定ローラ150の間隔が狭まっており、これらの間に走行装置10が挟まれうる。
電源アセンブリホルダ300が、メインベース140に対して左の位置から右方限度位置(図35の実線の状態)に移動すると、板328の突起330が右方に向けて第2の折曲片194を押し、レバー152を反時計方向に回転させる。これにより、可動ローラ148が実線で示すように右側の位置に移動する。このため、1つのローラセット146において、可動ローラ148と固定ローラ150の間隔が広がり、これらの間に走行装置10が解放されうる。
このようにローラセット146を利用した走行装置ロック機構は、走行装置10に対して電源アセンブリ30を取り付けおよび取り外すとき、ならびに複数の走行装置10に対して他の電源アセンブリ30を取り付けおよび取り外すとき、複数の走行装置10をそれぞれロックする。この構成によれば、走行装置ロック機構が走行装置10をロックするので、走行装置10に対する電源アセンブリ30の着脱のとき走行装置10が安定する。
また、この走行装置ロック機構は、横方向移動機構であるホルダ用モータ170が、複数の第1のポート303Aと複数の第2のポート303Bを横方向に移動させるときに、ポート303A,303Bに連動して、複数の走行装置10をロックおよび解放する。このように、走行装置ロック機構は、ポート303A,303Bに連動するので、走行装置ロック機構の専用の駆動源が不要である。
図22に示すように、メインベース140の底壁141には、電源アセンブリホルダ300の横方向の位置を判定するためのセンサ180,182,184,186が取り付けられている。図示しないが、電源アセンブリホルダ300には、センサ180,182,184,186に検出される複数の被検出片が固定されている。これらのセンサ180,182,184,186の各々は、例えばフォトインタラプタである。
電源アセンブリホルダ300が右方限度位置(図35の位置)に到達すると、被検出片がセンサ180に到達し検出される。センサ180が被検出片を検出することをセンサ180がオンされると呼ぶ。センサ180のオン信号は、電源アセンブリホルダ300が右方限度位置にあること、ひいてはローラセット146のロックが解除されたことを示す。つまり、センサ180は、電源アセンブリホルダの右方限度位置検出センサである。
電源アセンブリホルダ300が左方限度位置(図33の位置)に到達すると、被検出片がセンサ186に到達し検出される。センサ186が被検出片を検出することをセンサ186がオンされると呼ぶ。センサ186のオン信号は、電源アセンブリホルダ300が左方限度位置にあること、ひいてはローラセット146のロックが解除されたことを示す。つまり、センサ186は、電源アセンブリホルダの左方限度位置検出センサである。
他方、センサ182が被検出片を検出して、センサ182が出力するオン信号は、電源アセンブリホルダ300の第2のポート303Bでの電源アセンブリ30の交換が可能な位置にあることを示す。つまり図45ないし図47に示すように、電源アセンブリ固着部206が窓309(図30)を通じて第2のポート303Bにアクセス可能であることを示す。つまり、センサ182は、第2のポートでの交換可能検出センサである。
センサ184が被検出片を検出して、センサ184が出力するオン信号は、電源アセンブリホルダ300の第1のポート303Aでの電源アセンブリ30の交換が可能な位置にあることを示す。つまり図16、図17、図19および図20に示すように、電源アセンブリ固着部206が窓309(図30)を通じて第1のポート303Aにアクセス可能であることを示す。つまり、センサ184は、第1のポートでの交換可能検出センサである。
<ゲーム装置の動作>
次に、図36ないし図50を参照しながら、このゲーム装置の動作を説明する。図36ないし図38は、ゲーム装置の動作を示す1つのシーケンス図を構成する。この動作は、図14に示す全体制御装置100によって、コンピュータプログラムに従って実行される。
図36ないし図38に示す動作では、電源アセンブリ交換機構200が、複数の走行装置10から電源アセンブリ30を取り外して、第1の充電器305Aでその電源アセンブリ30の電源装置60に充電可能なようにその電源アセンブリ30を第1のポート303Aに移動させる。その後、電源アセンブリ交換機構200は、第2の充電器305Bで電源装置60が充電された他の電源アセンブリ30を第2のポート303Bから走行装置10に取り付けるように移動させる。
第1のポート303Aにて第1の充電器305Aで充電される電源装置60を便宜的に第1の電源装置60と呼ぶ。第1の電源装置60を内蔵し、第1のポート303Aに装着される電源アセンブリ30を第1の電源アセンブリ30と呼ぶ。
第2のポート303Bにて第2の充電器305Bで充電される電源装置60を便宜的に第2の電源装置60と呼ぶ。第2の電源装置60を内蔵し、第2のポート303Bに装着される電源アセンブリ30を第2の電源アセンブリ30と呼ぶ。
図36ないし図38に示す動作の前に、充電装置5は、図39および図40に示す状態にある。この状態は、第1のポート303Aが空いており第2のポート303Bに第2の電源アセンブリ30が保持されている待機状態である。この状態では、電源アセンブリ交換機構200のベース板202が後方限度位置に退避している。また、電源アセンブリホルダ300が右方限度位置(図35の実線の状態)にあるため、上述の通り、ローラセット146において、可動ローラ148と固定ローラ150の間隔が広がっている。つまり走行装置ロック機構は解除状態である。また、電源アセンブリ固着部206の磁力は無効にされている。
また、図36ないし図38に示す動作の前に、競馬ゲームの1以上のプレイが完了する。それらのプレイにおいて、走行装置10は第1の電源アセンブリ30を搭載しており、第1の電源アセンブリ30から給電されて走行する。他方、第2のポート303Bに保持された第2の電源アセンブリ30の電源装置60に、第2の充電器305Bが充電を完了する。
図36ないし図38に示す動作において、まず、全体制御装置100は、充電装置5の第1のポート303Aの前方の電源アセンブリ交換位置まで移動するように走行装置10を誘導する走行制御信号を送信する。走行装置10は第1の電源アセンブリ30から給電されて走行する。図41および図42に示す電源アセンブリ交換位置に走行装置10が到着すると(ステップS1)、全体制御装置100は、走行装置10の両方の車輪用モータ28を停止させる(ステップS2)。
次に、全体制御装置100は、電源アセンブリホルダ300を横方向に移動させるホルダ用モータ170の回転を開始する(ステップS3)。電源アセンブリホルダ300は、図39および図40に示す位置から左方に移動を開始する。この移動に伴って、電源アセンブリ交換機構200の電源アセンブリ固着部206が窓309(図30)を通じて第1のポート303Aにアクセス可能な位置に到達すると、全体制御装置100は第1のポートでの交換可能検出センサ184(図22)からオン信号を受ける(ステップS4)。すると、全体制御装置100は、ホルダ用モータ170の回転を停止し、電源アセンブリホルダ300は、図41および図42に示す位置で停止する(ステップS5)。この状態では、図35を参照して上述した通り、可動ローラ148と固定ローラ150の間隔が狭まっており、これらの間に走行装置10がロックされる。
次に、全体制御装置100は、電源アセンブリ固着部206の磁力を切り替えるクランク用モータ208の回転を開始する(ステップS6)。クランク217が前進し、電源アセンブリ固着部206の磁力が有効にされる。図43に示すように電源アセンブリ固着部のための磁力有効検出センサ224が被検出片222を検出すると、全体制御装置100はセンサ224からオン信号を受ける(ステップS7)。すると、全体制御装置100は、クランク用モータ208の回転を停止する(ステップS8)。
次に、全体制御装置100は、電源アセンブリ交換機構200を前後に移動させる交換機構用モータ149Aの回転を開始する(ステップS9)。電源アセンブリ交換機構200が前進し、電源アセンブリ交換機構のための前方限度位置検出センサ156が被検出片240を検出すると、全体制御装置100はセンサ156からオン信号を受ける(ステップS10)。すると、全体制御装置100は、交換機構用モータ149Aの回転を停止する(ステップS11)。この状態では、図43に示すように、バー204が第1のポート303Aを通過し、バー204の先端の電源アセンブリ固着部206が走行装置10に保持されている第1の電源アセンブリ30にアクセスする。電源アセンブリ固着部206の磁力は有効であり、電源アセンブリ固着部206は第1の電源アセンブリ30に固着する。
次に、全体制御装置100は、電源アセンブリ交換機構200を前後に移動させる交換機構用モータ149Aの回転を開始する(ステップS12)。電源アセンブリ交換機構200が後退し、走行装置10に保持されていた第1の電源アセンブリ30を電源アセンブリ固着部206が取り外す。走行装置10から取り外された第1の電源アセンブリ30は、図31および図32を参照して上述した電源アセンブリロックレバー310,312でロックされる。これにより、第1の充電器305Aが第1の電源アセンブリ30への充電を開始する。電源アセンブリ交換機構200の後退に伴い、電源アセンブリ充電可能位置検出センサ158が被検出片240を検出すると、全体制御装置100はセンサ158からオン信号を受ける(図37のステップS13)。上述したように電源アセンブリ交換機構200のベース板202が前方限度位置から後方限度位置に後退する途中で、センサ158が被検出片240を通過する時のセンサ158のオン信号は、電源アセンブリ固着部206に固着された電源アセンブリ30が充電のためにポートで保持されたことを示す。すると、全体制御装置100は、交換機構用モータ149Aの回転を停止する(ステップS14)。
次に、全体制御装置100は、電源アセンブリ固着部206の磁力を切り替えるクランク用モータ208の回転を開始する(ステップS15)。クランク217が後退し、電源アセンブリ固着部206の磁力が無効にされる。電源アセンブリ固着部のための磁力無効検出センサ225が被検出片222を検出すると、全体制御装置100はセンサ225からオン信号を受ける(ステップS16)。すると、全体制御装置100は、クランク用モータ208の回転を停止する(ステップS17)。
次に、全体制御装置100は、電源アセンブリ交換機構200を前後に移動させる交換機構用モータ149Aの回転を開始する(ステップS18)。電源アセンブリ交換機構200が後退し、電源アセンブリ交換機構のための後方限度位置検出センサ160が被検出片242を検出すると、全体制御装置100はセンサ160からオン信号を受ける(ステップS19)。すると、全体制御装置100は、交換機構用モータ149Aの回転を停止する(ステップS20)。図44は、こうして電源アセンブリ交換機構200が後方限度位置に後退した状態を示す。
次に、全体制御装置100は、電源アセンブリホルダ300を横方向に移動させるホルダ用モータ170の回転を開始する(ステップS21)。電源アセンブリホルダ300は、図44に示す位置から左方に移動を開始する。この移動に伴って、電源アセンブリ交換機構200の電源アセンブリ固着部206が窓309(図30)を通じて第2のポート303Bにアクセス可能な位置に到達すると、全体制御装置100は第2のポートでの交換可能検出センサ182(図22)からオン信号を受ける(ステップS22)。すると、全体制御装置100は、ホルダ用モータ170の回転を停止し、電源アセンブリホルダ300は、図45および図46に示す位置で停止する(ステップS23)。
次に、全体制御装置100は、電源アセンブリ固着部206の磁力を切り替えるクランク用モータ208の回転を開始する(ステップS24)。クランク217が前進し、電源アセンブリ固着部206の磁力が有効にされる。図47に示すように電源アセンブリ固着部のための磁力有効検出センサ224が被検出片222を検出すると、全体制御装置100はセンサ224からオン信号を受ける(ステップS25)。すると、全体制御装置100は、クランク用モータ208の回転を停止する(図38のステップS26)。
次に、全体制御装置100は、電源アセンブリ交換機構200を前後に移動させる交換機構用モータ149Aの回転を開始する(ステップS27)。電源アセンブリ交換機構200が前進する。この状態では、図47に示すように、バー204が第2のポート303Bを通過する。図31および図32を参照して上述したように、バー204の前進に伴い、電源アセンブリロックレバー310,312による第2の電源アセンブリ30へのロックは解除される。バー204の先端の電源アセンブリ固着部206の磁力は有効であり、電源アセンブリ固着部206は第2の電源アセンブリ30に固着して第2のポート303Bから第2の電源アセンブリ30を持ち去り、可動ローラ148と固定ローラ150でロックされている走行装置10に取り付ける。こうして、第2のポート303Bにて第2の充電器305Bで充電された第2の電源アセンブリ30が走行装置10に取り付けられる。電源アセンブリ交換機構200の前進により、電源アセンブリ交換機構のための前方限度位置検出センサ156が被検出片240を検出すると、全体制御装置100はセンサ156からオン信号を受ける(ステップS28)。すると、全体制御装置100は、交換機構用モータ149Aの回転を停止する(ステップS29)。
次に、全体制御装置100は、電源アセンブリ固着部206の磁力を切り替えるクランク用モータ208の回転を開始する(ステップS30)。図48に示すようにクランク217が後退し、電源アセンブリ固着部206の磁力が無効にされる。電源アセンブリ固着部のための磁力無効検出センサ225が被検出片222を検出すると、全体制御装置100はセンサ225からオン信号を受ける(ステップS31)。すると、全体制御装置100は、クランク用モータ208の回転を停止する(ステップS32)。
次に、全体制御装置100は、電源アセンブリ交換機構200を前後に移動させる交換機構用モータ149Aの回転を開始する(ステップS33)。電源アセンブリ交換機構200が後退し、図48に示すように、磁力が無効にされている電源アセンブリ固着部206が、走行装置10に取り付けられた第1の電源アセンブリ30から離れる。電源アセンブリ交換機構のための後方限度位置検出センサ160が被検出片242を検出すると、全体制御装置100はセンサ160からオン信号を受ける(ステップS34)。すると、全体制御装置100は、交換機構用モータ149Aの回転を停止する(ステップS35)。
次に、全体制御装置100は、電源アセンブリホルダ300を横方向に移動させるホルダ用モータ170の回転を開始する(ステップS36)。電源アセンブリホルダ300は、図48に示す位置から左方に移動を開始する。この移動に伴って、全体制御装置100は、電源アセンブリホルダの左方限度位置検出センサ186(図22)からオン信号を受ける(ステップS37)。すると、全体制御装置100は、ホルダ用モータ170の回転を停止し、電源アセンブリホルダ300は、図49および図50に示す位置で停止する(ステップS38)。電源アセンブリホルダ300が左方限度位置(図33の実線の状態)にあるため、上述の通り、ローラセット146において、可動ローラ148と固定ローラ150の間隔が広がる。つまり走行装置ロック機構は解除状態である。
全体制御装置100は、第1のポート303Aの前方の電源アセンブリ交換位置から離れるように走行装置10を誘導する走行制御信号を送信する。図49に示すように、走行装置10は第2の電源アセンブリ30を搭載しており、第2の電源アセンブリ30から給電されて走行する。この後、第2の電源アセンブリ30から給電されて走行する走行装置10は競馬ゲームで使用される。競馬ゲームの1以上のプレイの間に、第1のポート303Aに保持された第1の電源アセンブリ30の電源装置60に、第1の充電器305Aが充電を完了する。
図49および図50に示す状態は、第2のポート303Bが空いており第1のポート303Aに第1の電源アセンブリ30が保持されている待機状態である。図36ないし図38に示す動作とは逆に、電源アセンブリ交換機構200が、複数の走行装置10から第2の電源アセンブリ30を取り外して、第2の充電器305Bで第2の電源アセンブリ30の第2の電源装置60に充電可能なように第2の電源アセンブリ30を第2のポート303Bに移動させ、その後、第1の充電器305Aで第1の電源装置60が充電された第1の電源アセンブリ30を第1のポート303Aから走行装置10に取り付けるように移動させることも可能である。
この場合には、まず、全体制御装置100は、充電装置5の第2のポート303Aの前方の電源アセンブリ交換位置まで移動するように走行装置10を誘導する走行制御信号を送信する。図36のステップS1の代わりに、図47に示す電源アセンブリ交換位置に走行装置10が到着すると、全体制御装置100は、走行装置10の両方の車輪用モータ28を停止させる。
また、この場合には、図36ないし図38に示すシーケンス図は下記のように修正される。ステップS3のホルダ用モータ170の回転開始によって、電源アセンブリホルダ300は、図49および図50に示す位置から右方に移動を開始する。ステップS4の代わりに、電源アセンブリ交換機構200の電源アセンブリ固着部206が窓309(図30)を通じて第2のポート303Bにアクセス可能な位置に到達すると、全体制御装置100は第2のポートでの交換可能検出センサ182(図22)からオン信号を受ける。すると、全体制御装置100は、ホルダ用モータ170の回転を停止する(ステップS5)。この後、ステップS6からステップS20の動作により、充電装置5のバー204の先端に取り付けられた電源アセンブリ固着部206は、前進して走行装置10に取り付けられた第2の電源アセンブリ30に固着して、走行装置10から第2の電源アセンブリ30を取り外して、第2の電源アセンブリ30を第2のポート303Bに後退させ、第2のポート303Bに保持させて第2の充電器305Bによる充電を可能とする。
また、ステップS21のホルダ用モータ170の回転開始によって、電源アセンブリホルダ300は右方に移動を開始する。ステップS22の代わりに、電源アセンブリ交換機構200の電源アセンブリ固着部206が窓309(図30)を通じて第1のポート303Aにアクセス可能な位置に到達すると、全体制御装置100は第1のポートでの交換可能検出センサ184(図22)からオン信号を受ける。すると、全体制御装置100は、ホルダ用モータ170の回転を停止する(ステップS23)。この後、ステップS24からステップS35の動作により、充電装置5のバー204の先端に取り付けられた電源アセンブリ固着部206は、前進して第1の充電器305Aにより充電された第1の電源アセンブリ30を固着して、第1の電源アセンブリ30を第1のポート303Aから解放し走行装置10に装着する。
さらに、S36のホルダ用モータ170の回転開始によって、電源アセンブリホルダ300は右方に移動を開始する。ステップS37の代わりに、全体制御装置100は、電源アセンブリホルダの電源アセンブリホルダの右方限度位置検出センサ180(図22)からオン信号を受ける。すると、全体制御装置100は、ホルダ用モータ170の回転を停止する(ステップS38)。こうして、充電装置5は図39および図40に示す状態に戻る。
図51ないし図56は、充電装置5の動作を示す概略図である。図51は、図41および図43に相当する。第1の電源アセンブリ30が装着された走行装置10が充電装置5の電源アセンブリ交換位置に戻って来ると、図51において、複数のバー204の各々は実線の位置から仮想線の位置まで前進する。各バー204は、対応する電源アセンブリ固着部206とともに、第1のポート303Aの1つを通るよう前進して、電源アセンブリ固着部206の各々は、複数の走行装置10の1つに取り付けられた第1の電源アセンブリ30に固着する。
図52は図44に相当する。図51の状態の後、図52に示すように、電源アセンブリ固着部206の各々は、走行装置10から第1の電源アセンブリ30を取り外し、バー204の各々は、第1の充電器305Aで第1の電源装置60に充電可能なように電源アセンブリ固着部206に固着された第1の電源アセンブリ30を第1のポート303Aに後退させる。
図53は図45に相当する。図52の状態の後、図53に示すように、電源アセンブリホルダ300は、メインベース140に対して左方に移動する。
図54は図47および図48に相当する。図53の状態の後、図54の実線に示すように、複数のバー204の各々は対応する電源アセンブリ固着部206とともに、第2のポート303Bの1つを通るよう前進して、電源アセンブリ固着部206の各々は、第2の充電器305Bで第2の電源装置60が充電された第2の電源アセンブリ30を固着する。そして、バー204の各々は、仮想線で示すように、電源アセンブリ固着部206に固着された第2の電源アセンブリ30を第2のポート303Bから複数の走行装置10に取り付けるように前進させ、その後、後退する。第2の電源アセンブリ30が装着された走行装置10は充電装置5から走り去る。
第2の電源アセンブリ30が装着された走行装置10が充電装置5の電源アセンブリ交換位置に戻って来ると、図55において、複数のバー204の各々は実線の位置から仮想線の位置まで前進する。各バー204は、対応する電源アセンブリ固着部206とともに、第2のポート303Bの1つを通るよう前進して、電源アセンブリ固着部206の各々は、複数の走行装置10の1つに取り付けられた第2の電源アセンブリ30に固着する。
図55の状態の後、図53に示すのと同様の状態になる。電源アセンブリ固着部206の各々は、走行装置10から第2の電源アセンブリ30を取り外し、バー204の各々は、第2の充電器305Bで第2の電源装置60に充電可能なように電源アセンブリ固着部206に固着された第2の電源アセンブリ30を第2のポート303Bに後退させる。
その後、図52に示すのと同様の状態になる。電源アセンブリホルダ300は、メインベース140に対して右方に移動する。
その後、図56の実線に示すように、複数のバー204の各々は対応する電源アセンブリ固着部206とともに、第1のポート303Aの1つを通るよう前進して、電源アセンブリ固着部206の各々は、第1の充電器305Aで第1の電源装置60が充電された第1の電源アセンブリ30を固着する。そして、バー204の各々は、仮想線で示すように、電源アセンブリ固着部206に固着された第1の電源アセンブリ30を第1のポート303Aから複数の走行装置10に取り付けるように前進させ、その後、後退する。第1の電源アセンブリ30が装着された走行装置10は充電装置5から走り去る。
この実施の形態では、第1のポート303Aに第1の電源アセンブリ30が配置されているときに、第1の充電器305Aで第1の電源装置60を充電しつつ、第2の電源装置60で走行装置10を走行させることができ、第2のポート303Bに第2の電源アセンブリ30が配置されているときに、第2の充電器305Bで第2の電源装置60を充電しつつ、第1の電源装置60で走行装置10を走行させることができる。従って、電源装置60への充電のために、走行装置10が走行できない期間を最小限にすることができる。
また、この実施の形態によれば、各バー204、各電源アセンブリ固着部206が、第1の電源アセンブリ30と第2の電源アセンブリ30の両方の取り付け取り外しに使われる。従って、第1の電源アセンブリ用のバーおよび電源アセンブリ固着部ならびに第2の電源アセンブリ用のバーおよび電源アセンブリ固着部を設ける場合に比べて、部品数を削減することができる。
<スタートゲートの模型の駆動>
上述した競馬ゲームのゲーム装置において、走行装置10を使用してスタートゲートの模型を走行させることが可能である。
図57ないし図60に示すように、スタートゲートの模型400は、左方の側壁402と、右方の側壁404と、これらの側壁402,404を連結する前方天板406と後方天板408とを備える。側壁402,404の各々の下端は、台車410に連結されている。
スタートゲートの模型400には、複数の(図の実施の形態では12の)ドア412が並んでいる。ドア412は、ブラケット414に開閉可能に支持されている。図示しない駆動源によってドア412は開閉される。具体的には、ゲームの開始前に閉じている各ドア412の奥に馬の模型アセンブリ40が待機する。スタートゲートの模型400は、模型アセンブリ40が走行開始する位置(すなわち走行開始前に待機する位置)を包囲することが可能であり、ゲームの開始前に模型アセンブリ40がスタートゲートの模型400内の走行開始する位置にまで移動してくる。ゲームの開始時には、各ドア412が開き、模型アセンブリ40が競争を開始する。
図59に最も良好に示すように、台車410には、一対の車輪424が回転自在に取り付けられている。台車410には、キャスタ426も回転自在に取り付けられている。模型アセンブリ40の台車42と同様に、台車410の内部には、2つの被牽引部428,430が配置されている。被牽引部428,430は、強磁性体または磁石であり、好ましくは永久磁石である。
台車410が走行する床板3(第1の床板)は、非磁性体によって形成されており、走行装置10の模型牽引部34とスタートゲートの模型400の被牽引部428が磁力によって引き付け合い、走行装置10の模型牽引部36とスタートゲートの模型400の被牽引部430が磁力によって引き付け合う。従って、台車410の直下にある走行装置10が第2の床板6の上を走行するとき、模型牽引部34,36は、走行装置10と一緒に台車410ひいてはスタートゲートの模型400が走行するように台車410を引き付ける。このようにして、2つの走行装置10で1つのスタートゲートの模型400にある2つの台車410をそれぞれ牽引することで、1つのスタートゲートの模型400を移動させることが可能である。好ましい実施の形態では、模型牽引部34,36および被牽引部428,430は永久磁石であるが、他の選択肢も採用可能である。
以上のように、床板3の下かつ第2の床板6の上を走行装置10が走行し、その走行装置10に対応する台車410が走行装置10に牽引されて、図59および図60の矢印に示すようにスタートゲートの模型400が床板3の上を走行する。この構成では、いくつかの走行装置10で複数の模型アセンブリ40を牽引することができるとともに、同じ種類の他の複数の走行装置10でスタートゲートの模型400を牽引することができる。従って、複数の模型アセンブリ40を包囲可能な大型のスタートゲートの模型400を移動させる専用の種類の駆動機構が不要である。
スタートゲートの模型400を牽引する走行装置10も、図14に示す全体制御装置100によって制御されて走行する。例えば、必要時だけスタートゲートの模型400を所定の位置(各模型アセンブリ40の走行開始する位置を包囲する位置)に移動させ、他の場合には、スタートゲートの模型400を模型アセンブリ40が競馬ゲームで走行するコースから撤去することが可能である。
図13を参照して説明したものと同様の理由により、スタートゲートの模型400の台車410が模型牽引部34,36から離れると、電源アセンブリロック機構が電源アセンブリ30をロックする。例えば、スタートゲートの模型400から離された走行装置10を人が修理などのために持ち運ぶとき、不用意に電源アセンブリ30が電源アセンブリ室70から外れて本体12から電源アセンブリ30が、もしくは電源アセンブリ30から本体12が脱落しない。
<第1の床板の構造>
図61ないし図65を参照し、第1の床板3の構造の詳細を説明する。床板3は、互いに隣接して組み合わせられる複数の(図の実施の形態では2つの)床板部材450,452を備える。図61に示すように、床板3の上面3aでは、床板部材450,452の相互の継ぎ目がおおよそジグザグ状であるのに対して、図62に示すように、床板3の下面3bでは、床板部材450,452の相互の継ぎ目が直線状である。
分解図である図63に示すように、床板部材450,452の各々の他方と隣接する端部450a,452aには、上面3aと同一面に沿って突き出す複数の凸部454が規則的に形成されている。さらに端部450a,452aの上面3aには凹部456が規則的に形成されている。図64および図65に拡大して示すように、一方の床板部材450の凸部454は、他方の床板部材452の凹部456に上面3aからはみ出すことなく嵌め込まれる。床板部材452の凸部454も、床板部材450の凹部456に上面3aからはみ出すことなく嵌め込まれる。床板部材の凸部454が他の床板部材の凹部456に嵌め込まれても、凸部454が床板部材の上面3aからはみ出すことがない。
この構成では、第1の床板3は、複数の床板部材450,452に分解することができるため、例えばゲーム装置または第1の床板3を搬送する場合に便利である。また、ゲーム装置から1つの床板部材450または452を取り外し、その下の状況を点検することが容易である。また1つの床板部材450または452が破損した場合には、第1の床板3全体を交換する必要はなく、破損した床板部材450または452のみを修理または交換すればよい。さらに、床板部材450または452が隣接する他の床板部材450または452と組み合わせられると、複数の床板部材450,452の上面3aが平面をなし、下面3bも平面をなす。つまり床板部材450,452同士の接合部の上面が平面を形成し、下面も平面を形成する。従って、第1の床板3の上を走行する模型アセンブリ40およびスタートゲートの模型400の運動が阻害されない。また、第1の床板3の下を走行する走行装置10の運動も阻害されない。
また、この構成では、床板部材の一方450または452が設置されるべき箇所に設置された後に、床板部材の他方450または452を設置されるべき箇所に簡単に設置することができる。特に、複数の凸部454と複数の凹部456を嵌め込むことにより、複数の床板部材450,452の相互の位置決めが簡単である。また、床板部材450,452の一方を他方から離して第1の床板3を分解することも簡単である。
<変更および修正>
以上、本発明の実施の形態を説明したが、この実施の形態により本発明は限定されることはない。例えば、下記のような変形および修正も本発明の範囲内にある。
本発明は、競馬ゲームのほかのゲームを実行するためのゲーム装置にも適用可能である。これらのゲームには、例えば、自動車、自転車、モーターサイクル、人または馬以外の動物の模型を走行装置が運搬するレースゲームがありうる。また、これらのゲームには、アスリートの模型を走行装置が運搬する、フットボール、野球、その他の球技がありうる。ゲームのプレイの間は、プレイヤによる走行装置の操縦が可能なように、全体制御装置100が、プレイヤによる走行装置の操縦を優先させる制御を実行してもよい。
上記の実施の形態では、走行装置10は、その上にある床板3に駆動車輪26が摩擦接触することにより走行する。しかし、他の実施の形態として、走行装置10は、その下にある第2の床板6に駆動車輪、キャタピラ、レッグが接触する形式で走行してもよい。しかし、もしも走行装置10の下にある第2の床板6の上面に走行装置10の駆動車輪が接触して回転する場合には、第2の床板6の上面上に塵埃またはその他の物質が付着または堆積した場合、走行装置10の駆動車輪と第2の床板6との相互の摩擦が低減するなどの理由により、走行装置10の走行が阻害されるおそれがある。しかし、走行装置10の上にある第1の床板3の下面には、塵埃またはその他の物質が付着または堆積しにくい。上記の実施の形態のように、走行装置10の上にある第1の床板3の下面に走行装置10の駆動車輪26が接触して回転することにより、走行装置10の走行が阻害されるおそれを低減することができる。
上記の実施の形態では、電源アセンブリ30の電力供給電極66,68(図11)が、走行装置10の本体12に固着される第2の固着部として機能する。これに代えてあるいはこれに加えて、走行装置10の本体12の被電力供給電極76,78(図5)が、第2の固着部を固着する第1の固着部として機能してもよい。この変形例が図66に示されている。この変形例では、図5に比べて、強磁性体または磁石である第1の固着部72,74を排除することができる。この変形例では、被電力供給電極76,78が第1の固着部として機能するため、第1の固着部と被電力供給電極76,78別々に設けられている場合に比べて、部品数を削減できる。また、固着部に電極が設けられることで、電極の接触不良のおそれを低減できる。
上記の実施の形態では、電源アセンブリ30は走行装置10の本体12に磁力によって固着されている。しかし、他の実施の形態として、電源アセンブリ30は走行装置10の本体12に係合して固着されていてもよい。この変形例が図67に示されている。この変形例では、本体12の上部14の両方の側壁に孔500が形成されており、電源アセンブリ30の筐体56には孔500に嵌め込まれるロック片502が設けられている。
図68に示すように、各ロック片502は、軸504を中心にして回転可能なプレート506に形成されている。各プレート506にはトーションスプリング508に力が与えられており、この力によりロック片502は筐体56の側面から突出している。電源アセンブリ30の筐体56を本体12の上部14に装着するとき、本体12の上部14の側壁によってロック片502は図69に示すようにトーションスプリング508の力に抗して回転する。そして、ロック片502が孔500に到達すると、トーションスプリング508の力によりロック片502は筐体56の外側に突出し、孔500に嵌め込まれる。ロック片502には返しが形成されているので、電源アセンブリ30は走行装置10の本体12から容易には抜け出さない。
但し、本体12の外側からロック片502を押すことによって、ロック片502は図69に示すようにトーションスプリング508の力に抗して回転し、電源アセンブリ30を走行装置10の本体12から抜き取ることが可能である。例えば、図33ないし図35を参照して上述したローラセット146(走行装置ロック機構)がロック片502を押すようにしてもよい。
他の実施の形態として、電源アセンブリ30は走行装置10の本体12に吸盤によって固着されていてもよい。さらに他の実施の形態として、電源アセンブリ30は走行装置10の本体12に面ファスナーで固着されていてもよい。
上述した実施の形態では、電源アセンブリ30は、磁力を用いる電源アセンブリ交換機構200によって走行装置10の本体に対して交換される。但し、他の実施の形態として、電源アセンブリ30は、例えば特許第3448273号に記載されている機械的に電源アセンブリ30をつかむ機構によって交換してもよい。さらに他の実施の形態として、電源アセンブリ30は、電源アセンブリ30を固着する吸盤、真空吸引器、面ファスナーのいずれかを用いる機構によって交換してもよい。
上記の実施の形態では、走行装置10は、レバー84を用いた電源アセンブリロック機構と解除機構を備える。但し、例えばバネ、その他の適切な要素を持つ他の電源アセンブリロック機構と解除機構を使用してもよい。
上記の実施の形態では、充電装置5の電源アセンブリホルダ300は、ポート303Aまたは303Bにて電源アセンブリ30をロックするための電源アセンブリロックレバー310,312を備える。但し、他のロック機構を使用してもよい。例えば、ポート303Aまたは303Bの付近、好ましくは充電電極306,308の付近に、磁力によって、電源アセンブリ30をロックする固着部を設けてもよい。
上記の実施の形態では、充電装置5は、第1のポート303Aに配置された第1の電源装置60を充電する第1の充電器305Aと、第2のポート303Bに配置された第2の電源装置60を充電する第2の充電器305Bを備える。但し、単一の充電器が第1および第2の電源装置を充電してもよい。
上記の実施の形態では、横方向移動機構は、第1のポート303Aおよび第2のポート303Bが並べられている電源アセンブリホルダ300(第1の組)を横方向に移動させる。但し、横方向移動機構は、バー204を持つ電源アセンブリ交換機構200(第2の組)を電源アセンブリホルダ300に対して横方向に移動させてもよい。
上記の実施の形態では、ローラセット146が電源アセンブリ交換位置で走行装置10をロックする走行装置ロック機構として使用される(図33ないし図35参照)。但し、磁力による固着部、その他の走行装置ロック機構で走行装置10をロックしてもよい。そのような走行装置ロック機構も、第1のポート303Aおよび第2のポート303Bの横方向への移動に連動して走行装置10をロックおよび解放するようにしてもよい。
上記の実施の形態では、電源アセンブリ30は充電可能な電源装置60を内蔵するが、充電可能でない電池を内蔵してもよい。
上記の実施の形態では、2つの走行装置10で1つのスタートゲートの模型400を移動させるが、スタートゲートの模型400を移動させる走行装置の数は1つでもよいし3つ以上でもよい。
上記の実施の形態では、スタートゲートの模型400は、複数の模型アセンブリ40がそれぞれ走行前にその後ろの位置で待機する複数のドア412を有するが、ドア412に代えて、複数のバーまたは複数のテープを有していてもよい。また、スタートゲートの模型はドア、バー、テープを有していなくてもよい。
上記の実施の形態では、スタートゲートの模型400は、複数の側壁402,404を連結する天板406,408を有するが、側壁402,404を連結する連結部品を有していなくてもよい。
上記の実施の形態では、走行装置10が第1の床板3の上をスタートゲートの模型400を運搬する。しかし、図70に示すように、走行装置10によって、第1の床板3の上を、複数の模型アセンブリ40が走行開始する位置を表す目印を支持する部品を移動させるようにしてもよい。図70において、「走行開始する位置を表す目印」は、複数の模型アセンブリ40のすべてが走行前にその後ろの位置で待機する1つ以上のバー440であり、「目印を支持する部品」は、2つの塔または柱441,442である。柱441,442の下部には、前述の台車410と同様の台車443が取り付けられている。ここでは、ゲームの開始時に、バー440が上方に移動し、模型アセンブリ40が競争を開始する。バー440に代えてテープを使用してもよい。バーまたはテープの数は2以上でもよい。目印を支持する部品の数は2以上でもよい。
第1の床板3を構成する床板部材の個数は2つに限られず、3以上でもよい。
分解可能な第1の床板の変形例を説明する。図71に示される第1の床板3Aにおいては、床板部材450の端部450aには、床板の下面と同一面に沿って突き出す1つの凸部460が形成されている。床板部材452の端部452aには、床板の上面と同一面に沿って突き出す1つの凸部462が形成されている。床板部材450,452が相互に組み合わせられるとき、凸部460,462が重ね合わせられ、一方の床板部材450の凸部460は他方の床板部材452の下面からはみ出さず、床板部材452の凸部462は床板部材450の上面からはみ出さない。
図72に示される第1の床板3Bにおいては、床板部材450の端部450aには、上面と同一面に沿って突き出す複数の凸部454が規則的に形成されている。床板部材452の端部452aの上面3は凹部456が規則的に形成されている。床板部材450,452が相互に組み合わせられるとき、床板部材450の凸部454が、床板部材452の上面からはみ出すことなく凹部456に嵌め込まれる。
図73に示される第1の床板3Cにおいては、床板部材450の端部450aには、複数のピン464が規則的に形成されている。床板部材452の端部452aには、穴466が規則的に形成されている。床板部材450,452が相互に組み合わせられるとき、床板部材450のピン464が、床板部材452の穴466に嵌め込まれる。