JP5188274B2 - 卓上フード用の支柱 - Google Patents
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Description
また、卓上フードは、上述の作業空間を区画するために、支柱と、この支柱に支持される天井と、支柱間に配置される壁とを有している。また、作業空間の前面に開口が設けてある。また、この開口を開閉するために、上下に昇降する昇降扉が設けられている。この昇降扉は、バランス機構により、軽い力で上下できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
逆に、支柱を、複数の部材の組み合わせにより構成することも考えられる。しかし、このような支柱の強度は、単一の部材により形成される支柱と比べて、低くなる傾向にある。また、例えば、複数の部材を固定するための固定ボルトの数が多くなるので、組立が面倒になる。また、複数の部材同士の継ぎ目や、多数の固定ボルトが目立つので、見栄えが悪くなる。
また、本発明において、上記第5の部材は、第1および第2の部材と凹凸係合している場合がある。この場合、壁を保持するために強度が必要な第5の部材を、第1および第2の部材に確実に固定できる。換言すれば、第5の部材を固定するための部材、例えば、固定ボルトの数を少なくできる。
図1は、卓上フード1の正面図である。図2は、卓上フード1の平面図である。図3は、卓上フード1の側面図である。図1、図2、図3を参照して、卓上フード1は、作業台2の天面3に設置される。この状態で、卓上フード1と、作業台2の天面3とにより、作業空間4が区画される。なお、卓上フード1内に作業台2を設置する場合も考えられる。本実施形態では、卓上フード1が作業台2上に設置される場合に則して説明する。
天井12は箱形状をなしている。天井12の内部には、排気装置としての送風機(図示せず)が配置されている。これにより、作業空間4内を排気することができる。また、天井12の下面には、作業空間4に臨んで照明装置(図示せず)が設けられている。
なお、開口7がフード本体6の前面14および後面15の両面に設けられ、且つ昇降扉8が前後方向Yの両側に設けられる場合も考えられる。この場合には、フード本体6は、前後対称に構成される。本実施形態では、前面14のみに開口7が設けられる場合に則して説明する。
一対の案内部材21は、昇降扉8の左右両側に配置されており、フード本体6の一対の支柱10に固定されている。各案内部材21は、昇降扉8の左右両側部の移動を案内し、これら両側部に対向している。
昇降扉8には、バランス機構9が設けられている。これにより、昇降扉8を軽い力で昇降させることができるようになっている。また、昇降扉8を任意の昇降位置で保持することもできる。
上扉17および錘ケース33は、定滑車36に巻かれた第1の線条体31を介して接続されている。このように接続されたときの上扉17の昇降ストロークL1および錘ケース33の昇降ストロークL3は、互いに等しくなっている。
なお、図4には、昇降扉8を閉成状態から開成状態にするときの、上扉17の昇降ストロークL1、下扉18の昇降ストロークL2および錘ケース33の昇降ストロークL3が図示してある。
第1の線条体31の一端は、上扉17の側面に取付部材40により固定されている。第1の線条体31の中間部が、定滑車36にかけられている。第1の線条体31の他端は、取付部材41,42を介して錘ケース33の上端部に固定されている。
第2の線条体32の第1の中間部が、定滑車37にかけられている。第2の線条体32の第2の中間部が、動滑車38にかけられている。ここで、第1の中間部は、第2の中間部よりも、相対的に一端寄りにある部分である。第2の線条体32の他端は、支柱10の頂部に取付部材44を介して固定されている。
動滑車38は、取付部材42と支軸47とにより回動可能に支持されている。動滑車38は、上下方向Zに関して錘ケース33と同行可能に保持されている。
錘ケース33の上部52に、上記錘収容部50に錘34を出し入れするための開口53が設けられている。
この開口53は、錘ケース33の上部52の前面に配置されている。開口53は、錘34を入れることができる大きさに形成されている。
スリット54は、錘収容部50内の錘34を持ち上げるための治具55を挿通可能とされている。治具55をスリット54に通して、錘収容部50内にある錘34を開口53を通して、取り出すことができる。また、スリット54の幅は、錘34の幅寸法よりも小さくされており、錘収容部50内にある錘34がスリット54を通じて脱落しないようになっている。
第3の部材63は、断面溝形をなしている。第3の部材63は、第1の部材61および第2の部材62の前方に固定されている。第3の部材63は、ケーブル収容室58の左側面84、右側面85および後面86を形成している。また、第3の部材63は、後方に突出する凸条87を有している。この凸条87が、第1の部材61および第2の部材62に挟まれて固定されている。
第5の部材65は、第1および第2の部材61,62の後方に固定されている。第5の部材65は、上記壁13を保持するための凹条89を形成している。
第6の部材66は、上記開口7の前側縁部90を形成している。第6の部材66は、案内部材21の一部、例えば、上扉17用の前溝部22の溝底24および前側にある側壁25を形成している。
第1の部材61〜第7の部材67は、以下のように互いに位置決めされて固定されている。
また、第1の部材61の板部93と、第2の部材62の板部94とは、互いに凹凸係合している。板部93の凹部95と、板部94の凸部96とが互いに嵌合している。これにより、板部93と板部94とは、左右方向Xの相対移動を規制されている。なお、板部93と板部94との凹凸係合の凹凸関係を逆にしてもよい。
また、第5の部材65の板部98と、第1の部材61の板部93と、第2の部材62の板部94とが、互いに固定ボルト72により共締め状態で固定されている。複数の固定ボルト72は、上下方向Zに並んでいる。固定ボルト72は、頭部72aと、軸部72bとを有している。頭部72aは、上下方向に長い平板形状をなしており、凹条89に沿って凹条89の内部に収容されている。これにより、頭部72aは、凹条89により回り止めされているので、固定し易い。また、軸部72bには雄ねじが形成されている。この雄ねじに、ナット72cがねじ嵌合している。軸部72bが、第5の部材65の板部98と、第1の部材61の板部93と、第2の部材62の板部94とを貫通している。頭部72aと、ナット72cとの間に、第5の部材65の板部98と、第1の部材61の板部93と、第2の部材62の板部94とが、締め付け状態で、固定されている。
第1の部材61と第5の部材65とは、凹凸係合している。すなわち、第1の部材61は、係合部としての凸条99を有している。この凸条99は、上下方向Zに延びている。第5の部材65は、係合部としての凹条100を有していてる。この凹条100は、上下方向Zに延びている。凸条99と、凹条100とが互いに嵌合している。なお、第1の部材61と第5の部材65の凹凸係合の凹凸関係を逆にしてもよい。
また、第7の部材67を固定するための固定ボルト73の軸部の先端は、第2の部材62を貫通している。貫通した固定ボルト73の先端と、錘ケース収容室59との間には、板部111が設けられている。これにより、固定ボルト73の先端と錘ケース33との干渉を確実に防止できる。
第2の部材62と、第6の部材66とは、左右方向Xに関して互いに離隔する向きへの移動を規制する一対の係合部119,120を有している。第2の部材62の係合部119と、第6の部材66の係合部120とが、互いに凹凸係合している。同様に、第2の部材62の係合部121と、第6の部材66の係合部122とが、互いに凹凸係合している。第6の部材66を第2の部材62に位置決めできるので、見栄え良くできる。第6の部材66を第2の部材62に確実に固定できる。
左右方向Xに関する第4の部材64の他方の端部126は、第3の部材63の前面124の左右他方の側の縁部127と複数の固定ボルト76によりねじ止めされている。複数の固定ボルト76は、上下方向Zに並んでいる。
図6,図7を参照して、支柱10の第3の部材63を取り外した状態で、錘ケース収容室59を開放することができる。この状態で、錘ケース33に錘34を調節して保持することができる。複数の錘34と錘ケース33との合計の重さと、昇降扉8の重さとが釣り合うようにされる。
また、固定ボルト71〜76の数を削減できるので、部品コストおよび組立コストを低減できる。その結果、支柱10の製造コストを低減できる。
また、開口7の左右一方の側縁部90が、単一材料としての第6の部材66により形成できるので、支柱10の外観を見栄えよく形成できる。
また、上記第6の部材66は、第2の部材62と第3の部材63との間に挟持される被挟持部としての板部118を含んでいる。この場合、第6の部材66を、第2の部材62と第3の部材63とに確実に固定することができる。例えば、第6の部材66を外側から別途固定せずに済む。従って、支柱10の外観を見栄え良くできる。
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の実施形態と異なる点を中心に図示して、この点を主に説明する。他の構成については、説明を省略するが、上述の実施形態と同様であり、同一符号を付してある。
Claims (3)
- 作業台上に作業空間を区画するための壁を含むフード本体と、案内部材によって案内されてスライド昇降し、フード本体の前面の開口を開閉可能な昇降扉と、この昇降扉を任意の昇降位置に保持するための錘を含むバランス機構とを備える卓上フードにおいて、上記開口の少なくとも一つの縁部を区画する支柱において、
互いに別体で形成され上下方向に延びており、互いに固定されることにより当該支柱を構成する複数の部材を備え、
上記複数の部材は、
当該支柱の左右一方の側部を形成する断面溝形の第1の部材と、
この第1の部材に固定されて当該支柱の左右他方の側部を形成するとともに第1の部材との間に上記錘を配置可能な断面溝形の第2の部材と、
第1の部材および第2の部材の前方に固定されて、電気配線を収容可能なケーブル収容室の左側面、右側面および後面を形成する断面溝形の第3の部材と、
上記ケーブル収容室の前面を形成する第4の部材と、
第1および第2の部材の後方に固定され上記壁を保持するための凹条を形成する第5の部材と、
上記開口の前側縁部および上記案内部材の一部を形成する第6の部材と、
上記開口の後側縁部および上記案内部材の上記一部を除いた残りの部分の少なくとも一部を形成する第7の部材とを含み、
上記第3の部材は、後方に突出する凸条を含み、この凸条が、第1および第2の部材に挟まれて固定されていることを特徴とする卓上フード用の支柱。 - 請求項1において、上記第6の部材は、第2の部材と第3の部材との間に挟持される被挟持部を含むことを特徴とする卓上フード用の支柱。
- 請求項1または2において、上記第5の部材は、第1および第2の部材と凹凸係合していることを特徴とする卓上フード用の支柱。
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