JP5187879B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に弾球遊技機における機械的要素の制御技術に関する。
近年、興趣に富んだ様々なぱちんこ遊技機が開発され、いわゆる可動役物と呼ばれる機械的に動作する演出構造体が遊技盤面上や液晶画面周囲に設けられた機種が増えている。つねに斬新な遊技性や演出が各メーカーにより競って追求される中、そうした斬新さを出すための細工を液晶画面上の表示内容で実現するだけでなく機械的要素によっても実現しようとする試みである。事実、機械的要素の利用によって演出の幅が従来よりも各段に拡がっている。
可動役物による演出を開発する場合、可動役物そのものをデザインするほか、その制御に関する機構や制御プログラムも同時に開発する必要がある。これらは、開発メーカにおいて、同じ開発者が包括的に開発する場合もあれば、複数の開発者で連携をとりながら分担して開発する場合もある。いずれにしても、こうした複合的な要素の開発は種々の要素の連携を十分に加味した上で進められる必要がある。
特開2006−158832号公報
ここで、映像や音楽を用いた演出といったソフトウェアの開発は比較的自由に創作できるのに対し、機械的要素の開発は機械的または電気的な制約に縛られることが多い。とくに近年のように演出が盛大となり、機械的要素自体が大型化、複雑化する傾向においては、そうした制約に触れてしまう危険性が高まっている。また、使用される液晶ディスプレイの大型化も相俟って、機械的要素の収容スペース自体の確保も難しくなっている。このような開発の現状から、現実問題として、機械的要素の制御が様々な制約に触れないよう、これらを制御するソフトウェアの開発者側が十分な配慮をしなければならない一方で、トラブルを未然に回避できるような安全な設計思想が必要となる。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、弾球遊技機において機械的要素の適切な動作を担保する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、始動入賞口への入球を契機として所定の条件が満たされたときに、通常遊技よりも遊技者に有利となる遊技である特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、所定の動作によって遊技を演出する第1の可動役物と、遊技領域の所定位置に設けられ、所定の動作によって遊技を演出するとともに、動作を停止したままでは第1の可動役物の動作を機構的に干渉する第2の可動役物と、第1の可動役物および第2の可動役物の駆動を制御する役物制御手段と、を備える。役物制御手段は、第1の可動役物および第2の可動役物の双方を駆動する命令を受け取ったときに第1の可動役物および第2の可動役物の双方を駆動するとともに、第1の可動役物を単独で駆動する命令を受け取ったとしてもその命令による駆動を規制して第1の可動役物および第2の可動役物の双方を駆動する。
ここで、第2の可動役物は第1の可動役物を干渉し得る機構を有するが、そうした例としては、たとえば第1の可動役物の駆動を強行しても第2の可動役物に阻まれて駆動できない場合の他、第1の可動役物が第2の可動役物を押し出す形で無理矢理両者とも駆動してしまうこととなる場合も含む。いずれにしても第2の可動役物が動作していない状態で第1の可動役物の駆動を強行すると機構的な不具合を招く原因となり得る関係を想定する。「第1の可動役物および第2の可動役物の双方を駆動する命令」は、第1の可動役物を駆動する命令と第2の可動役物を駆動する命令をほぼ同時に受け取る場合や第2の可動役物を駆動する命令を先に受け取ってから第1の可動役物を駆動する命令を受け取る場合の他、両者の同時駆動を一度に指示できる命令や、微視的に見て第2の可動役物を先に駆動してから第1の可動役物を駆動し、第1の可動役物が動作する間はつねに第2の可動役物も動作している状態を確保することを一度に指示できる命令も含む。「第1の可動役物を単独で駆動する命令」は、結果的に第1の可動役物を単独で駆動する期間が生じるような命令であれば該当し、たとえば第1の可動役物のみを駆動する命令を受け取る場合の他、第2の可動役物の駆動命令を受け取る前に第1の可動役物の駆動命令を受け取るような場合や、第2の可動役物より先に第1の可動役物を駆動することを指示する命令も含む。ここでいう「動作」は、厳密な意味で物理的に動き続けている状態に限定する趣旨ではなく、たとえば基準位置から移動してその基準位置まで戻っていない状態も含む。
この態様によると、制御プログラムが第2の可動役物の非動作時に誤って第1の可動役物を単独駆動させてしまうことがなく、誤動作による可動役物の損傷や不具合の発生を未然に回避することができる。通常であれば、そのような誤動作の原因となるような制御プログラムを作らないようにしなければならないものの、現実問題として万が一、開発者がそのような誤ったプログラミングをしてしまったとしてもプログラム自身が動作を規制するので、確実に安全な動作を実現することができる。
役物制御手段は、第1の可動役物を単独で駆動する命令を受け取ったとき、第2の可動役物の駆動状態を確認して駆動されている場合に限り第1の可動役物を駆動してもよい。第2の可動役物の駆動状態を確認する方法としては、その駆動状態を検出するセンサを設けて確認する手法でもよいし、制御プログラム側が駆動命令の発行と終了を示すフラグを用いて駆動状態を管理し、そのフラグを参照することで確認する手法でもよい。第2の可動役物が動作している状態においてまで第1の可動役物の駆動を制限する必要はないため、この態様では過剰な制限を抑制することでより的確に駆動を制御することができる。
役物制御手段は、第1の可動役物を単独で駆動する命令を受け取ったときは第2の可動役物の駆動状態を確認し、第2の可動役物が動作していなければ第2の可動役物とともに第1の可動役物を駆動してもよい。第2の可動役物が動作している状態においてまで第1の可動役物の駆動を制限する必要はないため、第2の可動役物が動作していなければそのまま動作させてしまうことで両者の動作を実行することができ、過剰な制限をさらに抑制して的確に駆動を制御することができる。
役物制御手段は、第1の可動役物を駆動した後で第2の可動役物を駆動する順序で駆動する旨が定められた命令を受け取ったときは、第2の可動役物を駆動した後で第1の可動役物を駆動する順序で駆動する旨が定められた処理に置き換えてもよい。この態様によれば、第1の可動役物と第2の可動役物の駆動を予定外の順序で指示するような命令を受け取った場合でも、正しい順序に入れ替えて駆動を実行するので、不適切な順序を理由とした過剰な制限を抑制でき、より的確に駆動を制御することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体、データ構造などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明の弾球遊技機によれば、遊技機における可動役物の適切な制御を担保することができる。
図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。以下、弾球遊技機として従来にいういわゆる第1種ぱちんこ遊技機を例に説明する。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、始動入賞口(以下、「始動口」という)62、センター飾り64、大入賞口66、作動口68、一般入賞口72を含む。さらに遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。始動口62は、遊技球の入球を検出するための始動入賞検出装置74と、始動口62の拡開機構を拡開させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。始動口62の拡開機構が拡開されたとき、始動口62の開口幅が拡がって入球容易性が向上する。始動入賞検出装置74は、始動口62への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す始動入賞情報を生成する。一般入賞口72は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置73を備える。一般入賞検出装置73は、一般入賞口72への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す一般入賞情報を生成する。大入賞口66は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置78と、大入賞口66を拡開させるための大入賞口ソレノイド80を備える。入賞検出装置78は、大入賞口66への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入賞情報を生成する。
大入賞口66は、特別図柄192が所定の態様にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。大入賞口66はアウト口58の上方等の位置に設けられる。大入賞口66の入賞検出装置78は、遊技球の通過を検出するセンサを備えて構成される。
遊技領域52の左方に設けられた特別図柄表示装置61および遊技領域52の略中央に設けられた演出表示装置60は、それぞれの画面に特別図柄192の変動と、特別図柄192に連動する装飾図柄190を含む演出画像の変動を表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。ここで、特別図柄192は、始動口62への遊技球の落入を契機として行われる抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が停止されたときの図柄態様が当たりと定められた図柄であった場合、その停止図柄が表示されたタイミングが大当たり発生タイミングとなる。特別図柄表示装置61は、例えば7セグメントLEDで構成される表示手段である。演出表示装置60は、特別図柄192の変動表示と連動する形で装飾図柄190を変動表示する液晶ディスプレイである。装飾図柄190は、特別図柄192で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。演出表示装置60は、装飾図柄190として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。演出表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、ドラムなどの機械式回転装置やLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。なお、特別図柄192は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出表示装置60の左下方の特別図柄表示装置61にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。作動口68は、遊技盤50の左側方位置に設けられる。作動口68は、通過検出装置69を含む。通過検出装置69は、作動口68への遊技球の通過を検出するセンサであり、通過時にその通過を示す通過情報を生成する。作動口68への遊技球の通過は始動口62の拡開機構を拡開させるか否かを決定する開放抽選の契機となる。作動口68を遊技球が通過すると、開放抽選の結果を示す図柄である普通図柄が普通図柄表示装置59に変動表示される。普通図柄表示装置59は演出表示装置60の右下方に設けられる。所定時間の経過後に普通図柄の変動表示が停止すると、通常、50%から80%程度の確率で始動口62が所定時間拡開する。
演出表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、特別図柄表示装置61および演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。センター飾り64の上部には、開閉機構200が設けられている。開閉機構200は、2枚の扉体、収納ケース202、開閉用ソレノイド204を含む。2枚の扉体は遊技盤50に垂直な方向に重なっており、本図の状態では正面側に位置する第1扉体210だけが露出しているが、第1扉体210によって隠された位置には図示しない第2扉体が設けられている。2枚の扉体は収納ケース202に収納されており、その開閉によって演出的な機能を果たす。2枚の扉体は、開閉用ソレノイド204の駆動力により開閉される。第1扉体210が開かれると第2扉体が露出し、さらに第2扉体が開かれるとその背後にあるオブジェクトが露出する。第1扉体210が閉じられた状態、第1扉体210のみ開かれた状態、第1扉体210と第2扉体の双方が開かれた状態の3状態で変化させることにより、その表面に描かれた絵柄を切り替えることができ、そうした変化による演出の機能を果たす。開閉機構200の動作に関する詳細については後述する。
演出表示装置60の左下方には、抽選保留ランプ20が設けられ、その対称的な位置である遊技領域52の右下部には、普通図柄表示装置59の下に作動保留ランプ22が設けられている。抽選保留ランプ20は、4個のランプからなり、その点灯個数によって当否抽選の保留数を表示する。当否抽選の保留数は、図柄変動中または特別遊技中に始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。作動保留ランプ22もまた4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄の変動中に作動口68を通過した遊技球の個数であり、普通図柄の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。操作ボタン82は、遊技者が遊技機へ所定の指示を入力するために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口72や始動口62、大入賞口66の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
遊技球が始動口62に落入すると、特別図柄表示装置61および演出表示装置60において特別図柄192および装飾図柄190が変動表示される。特別図柄192および装飾図柄190の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄192および装飾図柄190が大当たりを示す図柄である場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、大入賞口66の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した装飾図柄190は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。特別遊技において、大入賞口66は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような大入賞口66の開閉が所定回数、例えば15回繰り返される。
特別遊技が終了した後の通常遊技においては特定遊技の一つである変動短縮遊技(以下、適宜「時短」という)が開始される。変動短縮遊技においては、特別図柄および装飾図柄の変動時間が通常より短縮される。特別図柄および装飾図柄の変動時間は、所定の変動回数の変動表示がなされた後で元の変動時間に戻される。特別遊技が発生した場合であってそのときの当たり停止図柄が特定の態様であった場合、特別遊技の終了後に特定遊技の一つである確率変動遊技(以下、適宜「確変」という)がさらに開始される。確率変動遊技においては、通常の確率状態より当たりの確率が高い抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生する。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口62へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容や開閉機構200の動作、遊技効果ランプ90の点灯を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させ、その演出の進行に沿って開閉機構200の動作や遊技効果ランプ90の点灯を作動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、開閉機構200の動作を模式的に示す。本図においては、開閉機構200の演出的ないし装飾的な機能に関する理解を助けるため、各部材にはアルファベットの文字を描いているが、実際にはこれらの文字の代わりに演出的、装飾的なオブジェクトが描かれるものとする。本図(a)は、第1扉体210が閉じられた状態を示す。第1扉体210の表面には「A」の文字が描かれ、収納ケース202の表面右側には「B」の文字が描かれる。収納ケース202は向かって左側に開口部を有し、その開口部を通じて第1扉体210の表面が露出する。第1扉体210は閉じられた状態では収納ケース202に向かって左側に位置しているが、開かれると右方へスライドし、収納ケース202の内部右側へ収納されて隠される。本図(b)は、第1扉体210が開かれた状態を示す。第1扉体210が開かれると、同じ開口部から第2扉体212が露出する。第2扉体212の表面には「C」の文字が描かれている。第2扉体212もまた閉じられた状態では収納ケース202に向かって左側に位置しているが、開かれると右方へスライドし、収納ケース202の内部右側へ収納されて隠される。本図(c)は、第1扉体210および第2扉体212が両方とも開かれた状態を示す。この状態では、第1扉体210および第2扉体212が両方とも収納ケース202の内部右側に収納されて隠されている。その代わり、収納ケース202の左側開口部から収納ケース202の内面214が露出する。内面214には「D」の文字が描かれている。ここでは、内面214が露出する例を挙げたが、変形例としては内面が露出するのではなく、立体的形状を有するオブジェクトを第1扉体210および第2扉体212の背後に設置しておき、そのオブジェクトが露出するよう構成してもよい。以上のように、第1扉体210および第2扉体212の開閉状態を変化させることにより、少なくとも3状態のオブジェクト表示が可能となり、動的な演出機能を持たせることができる。
図4は、第1扉体210および第2扉体212のスライド状態を示す。本図は、第1扉体210および第2扉体212が収納ケース202に収納されていない状態を示すとともに、第1扉体210が開かれれて右方へスライドした状態と、第2扉体212が閉じられたまま左側に停止している状態を示す。第1扉体210および第2扉体212の開閉は開閉用ソレノイド204によって駆動される。
図5は、第1扉体210および第2扉体212の左側面を模式的に示す。第1扉体210は、断面がスリット状の中空部を内部に有し、その中空部に第2扉体212が摺動自在に嵌合する。収納ケース202および開閉用ソレノイド204は破線で示す。
図6は、第1扉体210および第2扉体212を上方から見た断面を模式的に示す。収納ケース202は破線で示す。本図に示されるとおり、第1扉体210の中空部は左側面のみにスリットが設けられており、断面がコ字状となる形で内部に中空部を有する。したがって、第1扉体210のみの右方へのスライドや、第1扉体210および第2扉体212の両方の右方へのスライドは物理的に可能である。しかし、第1扉体210が閉じられて左側で停止した状態では第2扉体212の動作が機構的に干渉されるため、第2扉体212を単独で右側へスライドして開くことはできない。第2扉体212を無理に駆動した場合、第1扉体210を右方へ押し出すことによって強制的に動作することも不可能ではないものの、開閉用ソレノイド204への余分な負荷が発生し、電圧不足による駆動力不足や機構的な損傷が発生する危険性がある。したがって、第2扉体212を適切に開かせるためには、第1扉体210を同時に開かせることが必須となり、そのようなポリシーの下で所定の制御プログラムが駆動を制御する。
図7は、本実施例におけるぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口62、大入賞口66、一般入賞口72、作動口68、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90、開閉機構200のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や開閉機構200、電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
本実施例におけるメイン基板102は、入球判定手段110、当否抽選手段112、図柄決定手段114、保留制御手段116、メイン表示制御手段118、特別遊技制御手段120、特定遊技実行手段122、開閉制御手段124を備える。本実施例におけるサブ基板104は、パターン記憶手段130、演出決定手段132、演出表示制御手段134、役物制御手段136を備える。なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口62に入賞したと判断し、大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が大入賞口66に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判断する。
当否抽選手段112は、始動口62への遊技球の入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を当否抽選値として取得する。たとえば、当否抽選値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。当否抽選手段112は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持する。複数の当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。当否抽選手段112は、通常時には通常確率による当否判定のための当否テーブルを参照し、確率変動時には通常確率より当たりの確率が高くなる当否テーブルを参照する。当否抽選手段112は、複数の当否テーブルのうちいずれかを参照し、当否抽選値が当たりであるか否かを判定する。当否抽選手段112による判定結果は、特別図柄表示装置61において特別図柄の形で変動表示される。また、当否抽選手段112による判定結果を演出的に示す装飾図柄が演出表示装置60において変動表示される。
図柄決定手段114は、特別図柄表示装置61に表示させる特別図柄の停止図柄と変動パターンを、当否抽選手段112による抽選の結果に応じて決定する。また、図柄決定手段114は、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を抽選により決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示すべき図柄である。図柄決定手段114は、特別図柄や普通図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターン決定テーブルを保持する。
図柄決定手段114は、特別図柄を決定するための図柄決定抽選値を取得し、当否抽選手段112による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて特別図柄の停止図柄を決定する。図柄決定手段114は、当否抽選手段112による当否判定結果に応じて複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。図柄決定手段114は、決定した停止図柄および変動パターンを示すデータをメイン表示制御手段118および演出決定手段132へ送出する。
図柄決定手段114は、特別図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められた複数種の変動パターンを記憶する。複数種の変動パターンは、長短様々な変動時間をもつ。すなわち、各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄の変動が停止される。
図柄決定手段114は、遊技球が作動口68を通過した場合に、普通図柄を決定するための抽選乱数を取得し、その抽選乱数に応じて普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段124が始動口62の普通電動役物を所定時間拡開する。
保留制御手段116は、当否抽選手段112により取得された当否抽選値を保留球として保持する。当否抽選値は、その保留数が所定の上限に達するまで蓄積される。保留数の上限は4である。
メイン表示制御手段118は、当否抽選手段112による抽選の結果を、図柄決定手段114により決定された変動パターンにしたがって特別図柄の変動表示として特別図柄表示装置61に表示させる。メイン表示制御手段118は、特別図柄の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段134へ送信することにより、メイン表示制御手段118および演出表示制御手段134による変動表示が同期し、連動が保たれる。メイン表示制御手段118は、普通図柄の変動を普通図柄表示装置59に表示させる。
特別遊技制御手段120は、当否抽選手段112による当否抽選結果が当たりであった場合に、特別遊技の実行処理を制御する。特別遊技は、大入賞口66の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした1回または複数回の単位遊技で構成される。単位遊技は例えば15回を上限として繰り返され、1回の単位遊技において大入賞口66を約30秒間開放させる。特別遊技制御手段120は、単位遊技の継続回数が上限回数に達していなければ、現在の単位遊技の終了後に次の単位遊技を開始させる。単位遊技の上限回数を消化した場合には、特別遊技を終了させる。
特定遊技実行手段122は、遊技状態を通常状態から特定遊技状態へ移行させる制御と、特定遊技状態から通常状態へ戻す制御を実行する。本実施例における特定遊技には、当否抽選の当選確率を通常確率の状態から高確率の状態へ切り替える確変と、図柄変動時間を通常時間より短時間へ切り替える時短とがある。
特定遊技実行手段122は、当否抽選値が確変状態へ移行すべき値であった場合に、特別遊技後の遊技状態を確変状態へ移行させる。確変状態は原則として次の大当たりが発生するまで続行され、その間は当否抽選手段112による当たり判定の確率が高い値のまま維持される。また、特定遊技実行手段122は、当否抽選値の如何に関わらず、特別遊技後に遊技状態を時短の状態へ移行させる。時短は、特別遊技後の特別図柄の変動回数が所定回数、たとえば100回に至るまで継続される。
開閉制御手段124は、始動口62の普通電動役物や大入賞口66の開閉を制御する。開閉制御手段124は、普通図柄が特定の図柄で停止されると、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を送り、始動口62を開放させる。また、開閉制御手段124は、特別遊技中、大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、大入賞口66を開放させる。
パターン記憶手段130は、装飾図柄を含む演出画像の変動パターンとして変動表示における変動開始から停止までの変動過程が定められた複数の変動パターンデータを保持する。変動パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段132は、特別図柄の変動パターンに応じて、特別図柄と変動時間が等しい演出画像の変動パターンを選択する。
演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄の組合せとその配置および変動パターンを、当否抽選手段112による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターンに応じて決定する。演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターンテーブルを保持する。
装飾図柄の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、たとえば当否抽選手段112による判定結果が特別遊技への移行を示す場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。この場合、装飾図柄として揃える数字には、特別図柄と同じ数字が選ばれるのが好ましい。たとえば、特別図柄が「3」の場合は装飾図柄が「333」となる。当否抽選手段112による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。ただし、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄と演出画像の変動パターンの情報を演出表示制御手段134へ送る。
演出表示制御手段134は、当否抽選手段112による当否抽選の結果として、選択された変動パターンデータにしたがって演出表示装置60へ演出画像を変動表示させる。演出表示制御手段134は、遊技効果ランプ90の点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。
役物制御手段136は、演出表示制御手段134から受け取る指示にしたがい、演出表示装置60における演出内容や遊技効果ランプ90の点滅過程に沿って、開閉機構200を演出的に動作させる。役物制御手段136は、開閉用ソレノイド204へ電圧を印加することにより第1扉体210および第2扉体212の駆動を制御する。役物制御手段136は、第1扉体210または第2扉体212を駆動する命令を演出表示制御手段134から受け取ると、扉体を開くのに必要な電圧を開閉用ソレノイド204に印加するとともに、扉体の開放状態を維持するのに必要な電圧に切り替え、その印加を停止することで扉体を閉じる。こうした制御を第1扉体210と第2扉体212のそれぞれに実行することで第1扉体210および第2扉体212の開閉を制御する。
役物制御手段136は、第1扉体210および第2扉体212の双方を駆動する命令を演出表示制御手段134から受け取ったときは、第1扉体210および第2扉体212の双方を駆動させる。このとき、制御プログラムとしては、第1扉体210を先に駆動して第2扉体212を後に駆動する順序で制御するが、外観的には第1扉体210と第2扉体212がほぼ同時に開くように見える。
ここで、図6で説明したとおり、第1扉体210が停止した状態では第2扉体212の動作を機構的に干渉するため、役物制御手段136は第2扉体212の駆動を規制する必要があり、原則としてその干渉による不具合が生じないよう配慮された形で制御プログラムが組まれることを前提とする。しかし、万が一、そのような干渉を原因とした不具合が発生してしまうような制御プログラムが誤って組まれてしまったことを想定し、以下の制御をする。すなわち、役物制御手段136は、第2扉体212を単独で駆動する命令を受け取ったとしてもその命令による駆動を規制して第1扉体210および第2扉体212の双方を駆動するよう規制する。具体的には、役物制御手段136は、第2扉体212を単独で駆動する命令を受け取った場合に第1扉体210の現在の状態を確認する。役物制御手段136は、開閉用ソレノイド204への電圧印加状態を示すフラグを保持しており、そのフラグ状態を確認すれば第1扉体210および第2扉体212の動作状態を確認できる。役物制御手段136は、第1扉体210が動作している状態、すなわち開く動作にある状態であることが確認できた場合に限り第2扉体212を駆動する。これにより、第1扉体210が停止しているにもかかわらず第2扉体212を無理矢理動作させてしまうことがなくなり、そうした状態を、演出表示制御手段134から受け取る命令の内容にかかわらず実現する。また、役物制御手段136は、第1扉体210が停止した状態で第2扉体212を単独駆動する命令を受け取ったときは、第1扉体210を先に動作させるべき状況と判断し、第2扉体212を第1扉体210とともに駆動させる。これにより、単に第2扉体212の動作を停止させるのではなく、適切な動作を担保した状態で駆動させることができ、過剰な規制を防止することができる。
なお、制御プログラムとしては、微視的に見るとあくまでも第1扉体210を動作させてから第2扉体212を動作させる順序を採るため、その順序で制御することを一つの命令で表すこともできる。この命令をここでは「命令A」とする。役物制御手段136は演出表示制御手段134から「命令A」を受け取らなければならないところ、仮に、第2扉体212を先に動作させてから第1扉体210を後で動作させるような「命令B」を受け取ってしまったり、第1扉体210が動作していない状態で第2扉体212を単独動作させるような「命令C」を受け取ってしまった場合に、これを強制的に「命令A」と読み替える処理をプログラム的に実行してもよい。あるいは、実質的に「命令A」と同様に動作させる別の「命令D」に読み替える処理を実行してもよい。このように、不適切な命令を受け取ったときに強制的に適切な命令に読み替えることにより、不適切な命令を発行してしまうような制御プログラムを誤って組んでしまった場合でも不具合の発生を未然に防ぐことができる。とくにそうした不具合の回避を、可動役物の耐久性向上といった機構面で解決する前にソフトウエアレベルで解決することで、より安全な制御を担保することができる。
図8は、ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。まず、遊技球が始動口62、一般入賞口72、大入賞口66などへ入賞した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の処理を実行し(S10)、特別遊技中でなければ(S12のN)、当否抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、特別遊技の制御処理を実行し(S16)、S10からS16までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理し(S18)、開閉機構200の制御を処理する(S19)。
図9は、図8におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。通常遊技制御処理において、当否抽選値の保留がなされている場合であって(S30のY)、図柄変動が表示中でなければ(S32のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S34)。その判定結果に応じてメイン表示制御手段118が変動表示を開始するとともに、変動開始コマンドを演出表示制御手段134へ送信し、これを受信した演出表示制御手段134が変動パターンデータにしたがって演出画像の変動表示を開始する(S36)。S30において当否抽選値が保留されていなかった場合は(S30のN)、S32からS36までの処理がスキップされ、S32において図柄変動が表示中であった場合は(S32のY)、S34およびS36の処理がスキップされる。続いて、図柄変動表示がすでに開始されていれば(S38のY)、図柄変動表示処理を実行し(S40)、図柄変動表示が開始されていないときは(S38のN)、S40をスキップする。
図10は、図8におけるS16を詳細に示すフローチャートである。まず、大入賞口66が開放済でなければ(S70のN)、演出表示制御手段134が特別遊技の演出処理を開始し(S72)、開閉制御手段124が大入賞口66を開放する(S74)。大入賞口66が開放済であればS72およびS74をスキップする(S70のY)。大入賞口66が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S76のY)、または、開放時間が経過していないものの(S76のN)、大入賞口66へ遊技球が9球以上入球した場合(S78のY)、開閉制御手段124が大入賞口66を閉鎖させる(S80)。開放時間が経過しておらず(S76のN)、大入賞口66への入球数も9球以上に達していない場合は(S78のN)、S80以降の処理をスキップしてS16のフローを終了する。
S80における大入賞口66の閉鎖後、単位遊技のラウンド数が15に達していた場合(S82のY)、演出表示制御手段134は特別遊技の演出処理を終了させ(S84)、特別遊技制御手段120は特別遊技を終了させる(S86)。ラウンド数が15に達していなければ(S82のN)、ラウンド数に1を加算してS16のフローを終了する(S90)。
図11は、図8におけるS19の役物制御処理を詳細に示すフローチャートである。役物制御手段136が演出表示制御手段134から第1扉体210または第2扉体212の駆動命令を受け取ったとき(S20のY)、その命令がもし第2扉体212の単独駆動を意味する命令であった場合は(S22のY)、第1扉体210の動作状態を確認する(S24)。そこで第1扉体210が停止中であった場合は(S26のY)、役物制御手段136は第1扉体210と第2扉体212をほぼ同時に動作させるための命令に読み替え(S27)、第1扉体210が停止中でなかった場合は(S26のN)、S27の読替処理はスキップする。S22において、受け取った命令が第2扉体212の単独駆動を意味する命令でなかった場合は(S22のN)、S24〜S27をスキップする。以上のような動作保証のための前処理を実行した後で、命令にしたがった開閉用ソレノイド204への電圧印加制御を開始し(S28)、その命令にしたがって電圧を保持する(S29)。S20において命令を受け取らなかったときは、S22〜S28をスキップして、電圧の保持だけ処理する(S29)。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
特許請求の範囲の「第1の可動役物」として本明細書では「第2扉体212」を例示し、特許請求の範囲の「第2の可動役物」として本明細書では「第1扉体210」を例示した。ただし、こうした形状をもつ形態に限定する趣旨ではなく、一方が他方を干渉するような複数の可動役物であればどのような形態であっても本発明を適用することができる。
上記の実施例においては、主にいわゆる第1種ぱちんこ遊技機を例に説明したが、当然ながらそのような機種に限定する趣旨ではない。したがって、たとえば、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機と第2種ぱちんこ遊技機を複合させたような機種にて本発明を実現してもよいし、あるいは複数の第1種ぱちんこ遊技機を融合させたような機種にて本発明を実現してもよい。従来にいう第2種ぱちんこ遊技機や第3種ぱちんこ遊技機のような他の機種にて本発明を実現してもよい。いずれの場合においても、複数の可動役物が設けられ、一方が他方を機構的に干渉するような関係にある場合に、本発明を応用することで適切な動作を担保することができる。
上記の実施例においては、不適切な命令を適切な命令に読み替える例を示した。変形例においては、さらに具体的な処理として、不適切な命令が発行されたときにその命令をメモリ上で適切な命令に書き換えることで、上記の読替処理と同様の効果を生じさせる処理をしてもよい。
ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 開閉機構の動作を模式的に示す。 第1扉体および第2扉体のスライド状態を示す図である。 第1扉体および第2扉体の左側面を模式的に示す。 第1扉体および第2扉体を平面側から見た断面を模式的に示す。 本実施例におけるぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す図である。 ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。 図8におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図8におけるS16を詳細に示すフローチャートである。 図8におけるS19の役物制御処理を詳細に示すフローチャートである。
符号の説明
10 ぱちんこ遊技機、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 100 遊技制御装置、 136 役物制御手段、 200 開閉機構、 202 収納ケース、 204 開閉用ソレノイド、 210 第1扉体、 212 第2扉体、 214 内面。

Claims (1)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、
    前記始動入賞口への入球を契機として所定の条件が満たされたときに、通常遊技よりも遊技者に有利となる遊技である特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
    前記遊技領域の所定位置にて駆動され、所定の動作によって遊技を演出する第1の可動役物と、
    前記遊技領域の所定位置にて駆動され、所定の動作によって遊技を演出する第2の可動役物と、
    前記第1の可動役物および前記第2の可動役物の駆動を制御する役物制御手段と、を備え、
    前記第2の可動役物が前記第1の可動役物の動作を機構的に干渉する停止状態にあるときでも前記第1の可動役物の強制的な駆動が可能である一方、その強制的な駆動をする場合、前記第2の可動役物が駆動状態にあるときより大きな駆動負荷が前記第1の可動役物に発生し、
    前記役物制御手段は、前記第1の可動役物および前記第2の可動役物の双方を駆動する命令を受け取ったときに前記第1の可動役物および前記第2の可動役物の双方を駆動するとともに、前記第1の可動役物を単独で駆動する命令を受け取ったとしてもその命令による駆動を規制して前記第1の可動役物および前記第2の可動役物の双方を駆動することを特徴とする弾球遊技機。
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