JP5184305B2 - 電気器具用防水ケース - Google Patents
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また、この基板は、プラグを介して商用電源に接続される一方、ケーブルを介して電気機器等に接続される。
また、この封入樹脂材は高価であり、多量に充填するのでは製造コストを削減できないとの問題もある。
しかしながら、このコネクタには、そのフランジ部分をOリングに向けて押え付けるための特段の力は作用しておらず、これでは、ケースの防水性をより一層高められないとの問題がある。
一方、ブッシュには、鍔部材及び環状の弾性部材がその外周面に係合されている。この鍔部材は、主空間から離間するに連れて縮径して加圧面に当接される受圧面を有しており、これら加圧面及び受圧面のテーパ面同士の当接に伴い、ブッシュの軸線方向に沿って開口に向けて移動する。また、弾性部材は、鍔部材と開口との間に配置されており、上述した鍔部材の移動に伴って開口の周縁に密着する。
第2の発明は、第1の発明の構成において、鍔部材は、弾性部材が受容可能に形成されており、主空間から離間するに連れて縮径し、加圧面と受圧面との当接に伴って弾性部材をブッシュの軸線に向けて押し出す押圧面を有していることを特徴とする。
第3の発明は、第1や第2の発明の構成において、鍔部材は略円環状をなし、その受圧面は、鍔部材の全周に亘って形成されていることを特徴とする。
第4の発明は、第1から第3の発明の構成において、鍔部材は、ケース本体よりも滑り性の優れた材質で形成されていることを特徴とする。
第5の発明によれば、第1から第4の発明の作用に加えてさらに、加圧面を上側ケース本体及び下側ケース本体の双方にそれぞれ設ければ、上側ケース本体と下側ケース本体との嵌合に伴い、テーパ面同士のくさび作用が生じて弾性部材は開口の周縁に密着する。このように、上側ケース本体と下側ケース本体との嵌合のみで防水効果が得られることから、この点も工数の短縮化に寄与する。
第6の発明によれば、第1から第5の発明の作用に加えてさらに、上述の構成は、水分に接し得る種々の環境下で使用されるACアダプタでは特に顕著な効果を奏する。
図1には本実施例のACアダプタ1が示されている。このアダプタ1では、商用電源である交流電力から直流電力を作り出しており、この直流電力は電気機器の駆動用或いは二次電池の充電用等に用いられる。
このケース本体3は下方に向けて開口したカップ状をなし(図4)、その開口端4は略四角形状に形成されている。また、この図4の他、図1や図2で見て開口端4の右側には、突出部6が形成されており、この突出部6もまた下方に向けて開口している。
このケーブル50はケーブル本体51有し、ケーブルの外側、換言すれば、ケーブル本体51の外被には、ブッシュ54が射出成形によって一体的に形成されている。これら本体51の外被及びブッシュ54は可撓性を有する合成樹脂で構成される。
次に、本実施例のブッシュ54は、副空間Sからケース2の外部に亘って形成されており、このブッシュ54は、ブーツ部56と、フック部58と、係合部60とを備えている。
ここで、本実施例の突出部6,16には、副空間Sの内周面からブッシュ54に向けて突出した爪状の部材が形成されている。
ところで、上述のブッシュ54は、これらケーステーパ9,19と開口8,18との間に、締め付けスペーサ(鍔部材)70やOリング(弾性部材)80を備えている。
また、スペーサ70の外側は外周面72で区画され、この外周面72が突出部6,16の内周面にそれぞれ対峙する。
詳しくは、この前側テーパ74もまた後側テーパ76と同様に、スペーサ70の全周に亘って形成され、壁面7,17から見ると、主空間Mから離間するに連れて徐々に縮径しており、Oリング80を受容可能な大きさで構成されている。
例えば、前側テーパ74の角度を45°よりも小さくして、後述の如くOリング80が係合部60を容易に締め付けできるようにする。一方、後側テーパ76の角度を45°よりも小さくすれば、スペーサ70のストローク量を稼ぐことができるが、本実施例では45°よりも大きくし、副空間Sの小型化を図っている。
そして、上述したケーブル本体51を準備してブッシュ54を形成する金型に装填し、この金型内に溶融した樹脂を注入すると、ブーツ部56、フック部58、及び係合部60が形成され、ケーブル本体51を囲繞する。
続いて、この基板10とブレード31とを接続し、基板10とケーブル本体51とを接続することになるが、その前に、締め付けスペーサ70やOリング80を準備しておき、まず、このスペーサ70をブーツ部56とは反対側からケーブル本体51に通す(図6)。具体的には、後端75を先頭にしてフック部58に向けて移動させ、内周面71を係合部60に係合させる。
次いで、図8に示されるように、スペーサ70やOリング80等を有したケーブル50を下側ケース本体13に配置し、その上方から上側ケース本体3を被せ、上述した開口端4,14及び突出部6,16を嵌合してケース2を構成する。
また、当該Oリング80は、このブッシュ54の軸線方向に沿って押されると同時に、ブッシュ54の軸線に交わる方向に向けても押される。
そして、上述のケース2を有したアダプタ1では、プラグ30が商用電源のコンセントに直接に接続される一方、ケーブル50の図示しないコネクタが電気機器等に接続される。これにより、アダプタ1では交流電力が直流電力に変換され、電気機器の駆動や二次電池の充電が行われる。
さらに、後側テーパ76がスペーサ70の全周に亘って形成されていれるので、このスペーサが角型で形成され、後側テーパが上下両端部分にのみ形成される場合に比して、略円環状のスペーサ70を係合部60に取り付ける際に、その後側テーパ76の配置を考慮しなくて済む。
さらにまた、上述のケース2の構成は、水分に接し得る種々の環境下で使用されるACアダプタ1では特に顕著な効果を奏する。
例えば、上記実施例のスペーサ70は略円環状に形成されているが、必ずしもこの形態に限定されるものではなく、副空間Sの形状に沿った公知の形状を採用できる。
さらに、上記実施例では、電気機器としてACアダプタに具現化した例を示しているが、本発明は、電気部品や電子部品等の機能部材を防水ケースに内蔵している限り、各種の電気機器にも当然に適用可能である。
そして、これらいずれの場合にも上記と同様に、ケースの防水性をより一層高めるとの効果を奏する。
2 防水ケース
3 上側ケース本体(ケース本体)
6 突出部
8 開口
9 ケーステーパ(加圧面)
13 下側ケース本体(ケース本体)
16 突出部
18 開口
19 ケーステーパ(加圧面)
50 ケーブル
54 ブッシュ
60 係合部
70 締め付けスペーサ(鍔部材)
74 前側テーパ(押圧面)
76 後側テーパ(受圧面)
80 Oリング(弾性部材)
Claims (6)
- 機能部材を収納する主空間、及び開口を介して該主空間に連通する副空間をそれぞれ備えるケース本体と、
前記機能部材に接続されており、前記副空間を経て前記ケース本体の外部に向けて延設されるケーブルと、
該ケーブルを囲繞し、前記副空間から前記外部に亘って形成されるブッシュとを具備し、
前記ケース本体は、
前記副空間の内周面にて前記ブッシュに向けて突出し、前記主空間から離間するに連れて縮径する加圧面を備え、
該ブッシュは、
該ブッシュの外周面に係合されており、前記主空間から離間するに連れて縮径し、前記加圧面に当接される受圧面を有し、この当接に伴って前記ブッシュの軸線方向に沿って前記開口に向けて移動する鍔部材と、
該鍔部材と前記開口との間にて該ブッシュの外周面に係合されており、該鍔部材の移動に伴って前記開口の周縁に密着する環状の弾性部材と
を備えていることを特徴とする電気器具用防水ケース。 - 請求項1に記載の電気器具用防水ケースであって、
前記鍔部材は、前記弾性部材が受容可能に形成されており、前記主空間から離間するに連れて縮径し、前記加圧面と前記受圧面との当接に伴って前記弾性部材を前記ブッシュの軸線に向けて押し出す押圧面を有していることを特徴とする電気器具用防水ケース。 - 請求項1又は2に記載の電気器具用防水ケースであって、
前記鍔部材は略円環状をなし、その受圧面は、該鍔部材の全周に亘って形成されていることを特徴とする電気器具用防水ケース。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の電気器具用防水ケースであって、
前記鍔部材は、前記ケース本体よりも滑り性の優れた材質で形成されていることを特徴とする電気器具用防水ケース。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の電気器具用防水ケースであって、
前記ケース本体は、前記ケーブルの上側に配置される上側ケース本体と、該ケーブルの下側に配置され、該上側ケース本体に嵌合する下側ケース本体とからなり、
前記加圧面は、これら上側ケース本体及び下側ケース本体の双方にそれぞれ設けられていることを特徴とする電気器具用防水ケース。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載の電気器具用防水ケースであって、
該防水ケースは、商用電源から直流電力を作り出すACアダプタに用いられることを特徴とする電気器具用防水ケース。
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Family Applications (1)
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- 2008-11-10 JP JP2008287416A patent/JP5184305B2/ja active Active
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