JP5184303B2 - チップ剥離方法、チップ剥離装置、および半導体装置製造方法 - Google Patents

チップ剥離方法、チップ剥離装置、および半導体装置製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、チップ剥離方法、チップ剥離装置、および半導体装置製造方法に関するものである。
半導体装置の製造工程において、ダイシングされた半導体チップ(以下、単にチップという。)を粘着シートからピックアップする必要がある。従来のチップ剥離装置として、粘着シートを保持するステージと、このステージに対して進退する突き上げ台と、この突き上げ台によって突き上げられるニードルとを備えたものがある。すなわち、突き上げ台によって突き上げられたニードルによりステージの粘着シートを裏面側から突いて、チップを粘着シートから離脱させるように構成されている。
しかしながら、ニードルを使用するチップ剥離装置では、ニードルがチップを突き上げて粘着シートから剥離する際に、粘着テープを突き破る場合があり、このような場合にはチップ裏面を傷付けるおそれがある。また、磨滅や破損によって各ニードルの長さが相違することになって、チップが傾いて突き上げられる状態になり、隣合うチップ同士が衝突して傷付け合うおそれがある。
さらに、チップはコレットにて吸着されて取り出される。しかしながら、チップが傾いて突き上げられれば、コレットによるチップの吸着ミスが発生する。コレットのチップ吸着ミスが発生すると、その後の作業に支障を来たすことになる。また、ニードルの突き上げによって、チップが損傷する場合もあった。
そこで、近年このようなニードルを使用しないチップ剥離装置(特許文献1)が提案されている。このチップ剥離装置は、図9に示すように、チップ1が貼り付けられている粘着シート2を保持するステージ3を備える。また、ステージ3には、固定ステージ部5と、この固定ステージ部5の凹部8に嵌合する可動ステージ部4とを備える。そして、可動ステージ部4の上面4aが固定ステージ部5の上面5aより突出する可動ステージ部4が付設される。このため、可動ステージ部4の外周側には、粘着シート2との間に隙間6が形成される。さらに、ステージ3には、前記隙間6に連通される図示省略の吸引孔が設けられている。
次に、前記チップ剥離装置を使用したチップ剥離方法を説明する。まず、上方からコレット(吸着コレット)7にてチップ1を吸着(保持)した状態で、吸引孔を介して粘着シート2を下方に吸引する。これによって、隙間6のエアが吸引され、可動ステージ部4の周りの粘着シート2が吸引され、チップ1の外周側において粘着シート2が剥離する。この場合、可動ステージ部4の上面4aと、固定ステージ部5の上面5aとでS0の段差ができる。すなわち、可動ステージ部4の上面4aは、固定ステージ部5の上面5aよりも鉛直方向にS0だけ上位に位置する。
その後、図9に示すように、可動ステージ部の上面4aと固定ステージ部5の上面5aとでS0の段差がある状態で、可動ステージ部4を矢印Bの方向へ移動させる。これによって、可動ステージ部4にて受けられているチップ1の受け面積が減少していって、粘着シート2の吸着(吸引)面積が増加して、最終的にこのチップ1から粘着シート2を完全に剥離させることができる。
特許第3209736号明細書
ところで、前記した従来の構造のものでは、可動ステージ部をスライドさせるための駆動機構(往復動機構)が、ステージ外に配置される。この場合、図10(a)に示すように、可動ステージ部4を駆動機構に連結するために、可動ステージ部4を固定ステージ部5から所定量H1だけ突出させる必要がある。このため、図10(b)に示すように、スライドさせた場合、その突出量Hは極めて大きくなる。なお、図10において、9は可動ステージ部4と駆動機構との連結部を示している。
したがって、ウェーハの外周側に位置するチップをピックアップすることが困難となっていた。すなわち、ウェーハの外周部には、粘着シートをエキスパンドする治具が配置されている。このため、駆動機構(往復動機構)がステージ外に配置されていると、可動ステージ部4の外方への突出量を大きくとる必要があるにもかかわらず、治具やウェーハリングによって可動ステージ部を十分にスライドさせることができない。このため、ウェーハの外周側に位置するチップのピックアップ作業をうまくできないことになる。
本発明は、上記課題に鑑みて、ウェーハの外周側に位置するチップも安定して粘着シートから剥離することがでできるチップ剥離方法、チップ剥離装置、および半導体装置製造方法を提供する。
本発明のチップ剥離方法は、上面にチップを貼り付けた粘着シートから前記チップを剥離させるチップ剥離方法において、固定ステージ部と可動ステージ部とを備えたステージ上に、剥離すべきチップを可動ステージ部に対応させかつこのチップの周縁部の少なくとも一部が可動ステージ部からはみ出すように設置して、このはみ出し部の下方に空隙を設け、次に、空隙に負圧通路を介して負圧を作用させ、その後、前記可動ステージ部を、前記ステージの鉛直方向下方領域内に限定して配設した駆動手段を介して駆動するようにし、その駆動は、前記可動ステージ部を一旦上昇させてから元の位置まで下降させ水平方向にスライドするものである。また、本発明のチップ剥離方法は、上面にチップを貼り付けた粘着シートから前記チップを剥離させるチップ剥離方法において、固定ステージ部と可動ステージ部とを備えたステージ上に、剥離すべきチップを可動ステージ部に対応させかつこのチップの周縁部の少なくとも一部が可動ステージ部からはみ出すように設置して、このはみ出し部の下方に空隙を設け、次に、空隙に負圧通路を介して負圧を作用させ、その後、前記可動ステージ部を、前記ステージの鉛直方向下方領域内に限定して配設した駆動手段を介して駆動するようにし、その駆動は、前記可動ステージ部を一旦上昇させてから元の位置よりは高い中間高さ位置まで下降させ水平方向にスライドするものである。
本発明のチップ剥離方法によれば、剥離すべきチップを粘着シートを介して受けて、チップのはみ出し部の下部に負圧を作用させれば、大きな剥離力を付与することができる。このため、チップのはみ出し部において、粘着シートが吸引されて粘着シートがチップから剥離する。可動ステージ部を駆動することによって、可動ステージ部によるチップの受け面積が減少し、粘着シートの吸着(吸引)面積が増加して剥離範囲が広がって、最終的には、この剥離すべきチップから粘着シートを完全に剥離させることができる。
しかも、可動ステージ部を駆動するための駆動手段をステージの鉛直方向下方領域内に限定して配設しているので、可動ステージ部と駆動手段との連結部を、ステージ外に設ける必要がない。このため、可動ステージ部を駆動させる際の可動ステージ部のステージ外への飛び出し量を小さくすることができる。また、前記可動ステージ部を一旦上昇させてから元の位置まで下降させたり、前記可動ステージ部を一旦上昇させてから元の位置よりは高い中間高さ位置まで下降させたりすることによって、剥離初期段階では、可動ステージ部と固定ステージ部とを高い段差として、粘着シートに対して大きな剥離力を作用させることができ、また、可動ステージ部のスライド時には、可動ステージ部と固定ステージ部とを低い段差として、隣設する他のチップに動的な捻るような応力が付与されるのを防止して、隣設する他のチップに与えられる曲げを小さくすることができる。
また、可動ステージ部の駆動としては、スライド自在とするのが好ましい。さらに、前記空隙を、前記可動ステージ部の上面を固定ステージ部の上面よりも高位として設けるのが好ましい
前記空隙を、可動ステージ部のはみ出し側を上昇させるように傾動させて設けるようにできる。この場合も、空隙に、負圧通路を介して負圧を作用させることによって、はみ出し側の粘着シートに対して剥離力を作用させることができる。このため、チップのはみ出し部において、粘着シートが吸引されて粘着シートがチップから剥離する。
本発明の半導体装置製造方法は、前記チップ剥離方法を用いて半導体装置を製造するものである。
本発明のチップ剥離装置は、上面にチップを貼り付けた粘着シートから前記チップを剥離させるチップ剥離装置において、固定ステージ部と可動ステージ部とを備えるとに、剥離すべきチップを可動ステージ部に対応させかつこのチップの周縁部の少なくとも一部が可動ステージ部からはみ出すようにした状態で、このはみ出し部の下方に空隙を形成するステージと、前記空隙に負圧通路を介して負圧を作用させる負圧供給手段と、前記可動ステージ部を一旦上昇させてから元の位置まで下降させ、前記はみ出し側とは反対側に前記可動ステージ部を水平方向にスライドさせる駆動手段とを備え、前記駆動手段を、前記ステージの鉛直方向下方領域内に限定して配設したものである。また、本発明のチップ剥離装置は、上面にチップを貼り付けた粘着シートから前記チップを剥離させるチップ剥離装置において、固定ステージ部と可動ステージ部とを備えると共に、剥離すべきチップを可動ステージ部に対応させかつこのチップの周縁部の少なくとも一部が可動ステージ部からはみ出すようにした状態で、このはみ出し部の下方に空隙を形成するステージと、前記空隙に負圧通路を介して負圧を作用させる負圧供給手段と、前記可動ステージ部を一旦上昇させてから元の位置よりは高い中間高さ位置まで下降させ、前記はみ出し側とは反対側に前記可動ステージ部を水平方向にスライドさせる駆動手段とを備え、前記駆動手段を、前記ステージの鉛直方向下方領域内に限定して配設したものである。
前記チップ剥離装置によれば、前記本発明にかかるチップ剥離方法を安定して行うことができる。
本発明では、可動ステージ部を駆動させる際の可動ステージ部のステージ外への飛び出し量を小さくすることができ、ウェーハの外周側に位置するチップ(チップ)も安定してピックアップすることができる。
可動ステージ部を昇降自在とすれば、剥離初期段階では、可動ステージ部と固定ステージ部とを高い段差として、粘着シートに対して大きな剥離力を作用させることができ、また、可動ステージ部のスライド時には、可動ステージ部と固定ステージ部とを低い段差として、隣設する他のチップに動的な捻るような応力が付与されるのを防止して、隣設する他のチップに与えられる曲げを小さくすることができる。すなわち、スライド時の応力における隣設する他のチップ割れを軽減できて、剥離すべきチップを容易に剥離して取り出すことができる。
可動ステージ部を傾動自在かつスライド自在としても、剥離初期段階で、粘着シートに対して大きな剥離力を作用させることができ、また、その後は可動ステージ部をスライドさせることによって、剥離すべきチップを容易に剥離して取り出すことができる。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図8に基づいて説明する。
図1と図2に本発明のチップ支持構造を示す。このチップ剥離装置は、粘着シート12上に貼り付けられた複数の矩形薄肉のチップ(半導体チップ)11を、前記粘着シート12から順次剥離して取り出す装置である。すなわち、半導体装置としての半導体チップ11を製造する半導体装置製造装置に用いるものである。
チップ11は、ウェーハ10(図3参照)を素材とし、この素材を矩形状に切断することによって最終製品となる。このため、チップ11には正方形や短冊状のもの等がある。すなわち、図3に示すように、ウェーハ10は全体として円形であり、ダイシングにより個々のチップ11に分割され、このチップ11が粘着シート12に貼り付けられている。また、粘着シート12の外周側にはリング体からなるフレーム13が貼着されている。すなわち、このフレーム13と粘着シート12とが一体化されている。そして、フレーム13と粘着シート12とが一体化されている状態で、このチップ支持構造にてチップ11が取り出される。
チップ剥離装置は、図1に示すように、剥離すべきチップ11を上方から保持する保持手段15と、粘着シート12が載置されるステージ16とを備える。ステージ16は、固定ステージ部16bと、スライド自在な可動ステージ部16aとを備える。すなわち、固定ステージ部16bの上面37には凹所22が設けられ、この凹所22に矩形平板体である可動ステージ部16aが配置されている。可動ステージ部16aの上面34が固定ステージ部16bの上面37よりも高位とされている。
また、図2に示すように、可動ステージ部16aの幅寸法Wは、正方形であるチップ11の一辺の長さ(幅寸法)W1よりも小さく設定されている。この場合、可動ステージ部16aの一方の先端面17aが剥離すべきチップ11の第1辺23aに対応し、チップ11の第1辺23aが可動ステージ部16aの先端面17aよりもはみ出している。
また、ステージ16に粘着シート12との境界面に負圧を導入する負圧通路30を設けている。負圧通路30は、チップ11の第1辺23a側に開口する吸引口30a、30bが設けられている。この場合、図2に示すように、各吸引口30a、30bは、平面視で分かるように、チップ11のはみ出し部31に対応している。
負圧通路30には、図示省略の真空ポンプが接続されてなる。すなわち、真空ポンプが駆動することによって、負圧通路30の吸引口30a、30bからエアを吸引することができる。このように、負圧通路30と真空ポンプ等で負圧供給手段(エア吸引手段)を構成することができる。
保持手段15は、チップ11を吸着するヘッド20を有する吸着部材(コレット)21にて構成している。ヘッド20は、その下端面20aに吸着孔が設けられ、この吸着孔を介してチップ11が真空吸引され、このヘッド20の下端面20aにチップ11が吸着する。このため、この真空吸引(真空引き)が解除されれば、ヘッド20からチップ11が外れる。
可動ステージ部16aは、駆動機構50を介して、可動ステージ部16aの先端面17aがチップ11の第1辺23aと平行を保持しつつ水平方向に沿って移動する。駆動機構50は、ステージ16の鉛直方向下方領域内に限定して配設されるものである。
駆動機構50はカム機構を備える。すなわち、枢支部51を中心に鉛直面内を揺動するアーム52と、このアーム52の両端に配置される支持部53,54と、下端の支持部54に接触する回転体55とを備える。この回転体55は偏心軸56を中心に回動する。この場合、この偏心軸56にモータ(例えば、パルスモータ)等の駆動源を連結し、この駆動源を駆動させることによって、回転体55が偏心軸56の廻りに回転することになる。なお、アーム52は、ステージ16の収納部57に収納される。
アーム52は、図示省略の弾性部材を介して支持部54が常時回転体55の外周面に転動するように設定される。また、支持部53は、可動ステージ部16aの嵌合凹部に嵌合(枢結)されている。
このため、図1(a)に示す状態から、時計廻り又は反時計廻りに回動した場合、アーム52は枢支部51を中心に、矢印X方向に揺動する。そして、この揺動にともなって、可動ステージ部16aが図1(b)に示すように、矢印B方向にスライドする。また、この図1(b)に示す状態から時計廻り又は反時計廻りに回動した場合、アーム52は枢支部51を中心に、矢印Y方向に揺動する。そして、この揺動にともなって、可動ステージ部16aが矢印Bと反対の矢印B1方向にスライドする。
次に、前記チップ剥離装置を使用したチップ剥離方法を説明する。可動ステージ部16aでチップ11を支持した状態で、チップ11の周縁部の少なくとも一部(つまり第1辺23a側)を可動ステージ部16aからはみ出させる。これによって、このはみ出し部31の下方に空隙19を設ける。この空隙19は吸引口30a、30bに連通されている。
この状態で、保持手段15のコレット21を、ヘッド20をチップ1の上面に当接するとともに、吸着孔を介してチップ11を真空吸引して、このヘッド20の下端面20aにチップ11を吸着させる。
前記空隙19は、前記したように、吸引口30a、30bに連通されている。そこで、吸引手段(負圧供給手段)を駆動することによって、吸引口30a、30bを介して空隙19のエアを吸引して負圧を作用させる。これによって、チップ周縁部の粘着シート12の一部、つまりはみ出し側が吸引され、図1(a)に示すように、粘着シート12をチップ11から剥離する。
その後は、図1(b)に示すように、可動ステージ部16aを、はみ出し側と反対方向である矢印B方向に前記駆動機構50を介してスライドさせる。このスライドによって、可動ステージ部16aによるチップ1の受け面積が順次減少していって、粘着シート12の下方への吸着(吸引)面積が増加していく。この際、チップ11はコレット21に保持(吸着)されているので、粘着シート12が順次チップ11から剥離していく。このため、可動ステージ部16aの先端面17aが、チップ11の第1辺23aから外れたときに、この剥離すべきチップ1から粘着シート12を完全に剥離させることができる。
そして、剥離後は、コレット21を上昇させてステージ16から離すことによって、チップ11を粘着シート12から取り出すことができる。その後は、前記負圧状態を解除して、可動ステージ部16aを前記矢印Bと反対方向にスライドさせて、図1(a)に示すように、可動ステージ部16aの先端面17aが凹所22のはみ出し側端面22bに位置する状態に戻す。
その後、順次他のチップ11にこのチップ支持構造を対応させて行けば、粘着シート12上のすべてのチップ11を粘着シート12から剥離して取り出すことができる。このように、このチップ剥離装置を半導体装置を製造する際に用いることができる。ここで、半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般を指し、電気光学装置、半導体回路および電子機器は全て半導体装置である。また、回路が形成されたウエハ状態のものであっても、ウエハから切り出された個別の半導体チップであっても、ウエハを複数に分割したものであっても、ウエハ状態でパッケージされたものであっても、ウエハ状態でパッケージされたものを複数に分割したものであっても、ウエハ状態でパッケージされたものを切り出して個別の半導体素子にしたものであっても構わない。
本発明のチップ剥離装置によれば、剥離すべきチップ11を粘着シート12を介して受けて、チップ11のはみ出し部31の下部に負圧を作用させれば、大きな剥離力を付与することができる。このため、チップ11のはみ出し部31において、粘着シート12が吸引されて粘着シート12がチップ11から剥離する。可動ステージ部16aを駆動することによって、可動ステージ部16aによるチップ11の受け面積が減少し、粘着シート12の吸着(吸引)面積が増加して剥離範囲が広がって、最終的には、この剥離すべきチップ11から粘着シート12を完全に剥離させることができる。
しかも、可動ステージ部16aを駆動するための駆動機構50をステージ16の鉛直方向下方領域内に限定して配設しているので、可動ステージ部16aと駆動機構50との連結部を、ステージ外に設ける必要がない。このため、可動ステージ部16aを駆動させる際の可動ステージ部16aのステージ外への飛び出し量を小さくすることができ、ウェーハの外周側に位置するチップ11も安定してピックアップすることができる。
ところで、駆動機構50としては、図4に示すようなものであってもよい。この場合、アーム52は、回転体55の回転にともなって、鉛直面内を平行に移動するものである。すなわち、図4(a)に示す状態から、回転体55が時計廻り又は反時計廻りに回転することによって、下方の支持部54が回転体55の外周面に転動して、アーム52が鉛直面内を平行に移動して、上方の支持部53が矢印B方向に移動して、図1(b)に示すように、可動ステージ部16aが矢印B方向にスライドする。
また、図1(b)に示す状態から回転体55が時計廻り又は反時計廻りに回転することによって、下方の支持部54が回転体55の外周面に転動して、アーム52が鉛直面内を平行に移動して、上方の支持部53が矢印Bと反対の矢印B1方向に移動して、図1(b)に示すように、可動ステージ部16aが矢印B1方向にスライドする。
このため、図4に示すような駆動機構50であっても、可動ステージ部16aをスライドさせることができ、図1に示す駆動機構50と同様、チップ11の剥離作業を行うことができる。
また、図5から図7に示すように、可動ステージ部16aが上下動するものであってもよい。すなわち、この場合、図1や図4に示す駆動機構50全体を図示省略の上下動機構によって上下動可能としたり、アーム52を伸縮可能としたりすればよい。
図5に示す場合、まず、図5(a)に示すように、チップ11の周縁部の少なくとも一部を可動ステージ部16aからはみ出させている状態とする。この際、可動ステージ部16aの上面は、ステージ16の上面から鉛直方向にSだけ隆起させている。このため、可動ステージ部16aの上面とステージ16の上面との間には、寸法Sの段差が形成されている。これにより、ステージ16の上面よりも上位でチップ11を受けることになる。
この状態で、保持手段15のコレット21を、矢印Dのように下降させ、ヘッド20をチップ1の上面に当接するとともに、吸着孔を介してチップ11を真空吸引して、このヘッド20の下端面20aにチップ11を吸着させる。
吸引手段(負圧供給手段)を駆動することによって、吸引口30a、30bを介して空隙19のエアを吸引して負圧を作用させる。これによって、チップ周縁部の粘着シート12の一部が吸引され、粘着シート12をチップ11から剥離する。
このように、粘着シートに負圧を作用させた後、図5(b)の矢印Eに示すように、可動ステージ部16aを下降させる。これにより、可動ステージ部16aの上面は、ステージ16の上面から高さS1だけ隆起した状態となる。このため、可動ステージ部16aの上面とステージ16の上面との間には、寸法はS1の段差が形成される(S>S1)。
その後、図5(c)に示すように、可動ステージ部16aを矢印Fのようにはみ出し側とは反対方向に水平方向に移動(スライド)させる。これによって、図5(d)に示すように、この剥離すべきチップ1から粘着シート12を剥離させることができる。
そして、剥離後は、図5(e)に示すように、コレット21を矢印Cのように上昇させてステージ16から離すことによって、チップ11を粘着シート12から取り出すことができる。その後は、可動ステージ部16aを上昇させて図5(a)の高さ位置にまで戻す。そして、図5(f)に示すように、可動ステージ部16aを矢印Gのように戻して待機状態とし、次に剥離すべきチップ11を可動ステージ部16aにて受けるように配置する。なお、前記待機状態とは、可動ステージ部16aの先端面17aが、凹所22のはみ出し側端面22bの接触する状態である。
その後は、順次チップ11にこのチップ支持構造を対応させて行けば、粘着シート12上のすべてのチップ11を粘着シート12から剥離して取り出すことができる。
剥離初期段階では、可動ステージ部16aと固定ステージ部16bとを高い段差として、粘着シート12に対して大きな剥離力を作用させることができ、また、可動ステージ部16aのスライド時には、可動ステージ部16aと固定ステージ部16bとを低い段差として、隣設する他のチップ11に動的な捻るような応力が付与されるのを防止して、隣設する他のチップ11に与えられる曲げを小さくすることができる。
図6に示す場合、図6(a)に示す基準状態で、可動ステージ部16aの上面34は、固定ステージ部16bの上面37から高さS1だけ隆起している。このため、可動ステージ部16aの上面34と固定ステージ部16bの上面37との間には、高さS1の段差が形成されている。そして、ステージ16をこのチップ11の下方に位置させて、図6(b)に示すように、可動ステージ部16aを上昇させる。これにより、可動ステージ部16aの上面34と固定ステージ部16bの上面37との間には、S1よりも大きい高さSの段差が形成される。そして、粘着シート12を介して、可動ステージ部16aにて受ける。
そして、粘着シート12に負圧を作用させてから、図6(c)の矢印Eに示すように、可動ステージ部16aをもとの位置まで下降させる。これにより、可動ステージ部16aの上面34は、固定ステージ部16bの上面37から高さS1だけ隆起することになって、可動ステージ部16aの上面34と固定ステージ部16bの上面37との段差の寸法はS1となる。
その後、図6(d)(e)に示すように、可動ステージ部16aを矢印Fのようにはみ出し側とは反対方向に水平方向に移動(スライド)させることによって、剥離すべきチップ1から粘着シート12を完全に剥離させることができる。その後は、図6(f)に示すように、コレット21を上昇させてステージ16から離すことによって、チップ11を粘着シート12から取り出した後、負圧状態を解除して、図6(g)に示すように、可動ステージ部16aを前記矢印Bと反対方向にスライドさせて、図6(a)に示すように、可動ステージ部16aの先端面17aが凹所22のはみ出し側端面に位置する状態に戻す。
このように、図6に示すように動作させても、チップ11から粘着シート12を剥離することができる。特に、可動ステージ部16aをいったん上昇させているので、吸着前において、固定ステージ部16bの上面37と可動ステージ部16aの上面34との段差を確実に形成することができ、剥離を安定して行うことができる。
図7に示す場合、図7(a)に示す基準状態で、可動ステージ部16aの上面34は、固定ステージ部16bの上面37から高さS1だけ隆起している。このため、可動ステージ部16aの上面34と固定ステージ部16bの上面37との間には、高さS1の段差が形成されている。そして、ステージ16をこのチップ11の下方に位置させて、図7(b)に示すように、可動ステージ部16aを上昇させる。これにより、可動ステージ部16aの上面34と固定ステージ部16bの上面37との間には、S1よりも大きい高さSの段差が形成される。そして、粘着シート12を介して可動ステージ部16aにて受ける。
そして、粘着シート12に負圧を作用させてから、図7(c)の矢印Eに示すように、可動ステージ部16aを、もとの位置よりは高い中間高さ位置まで下降させる。これにより、可動ステージ部16aの上面34は、固定ステージ部16bの上面37から高さS2だけ隆起することになって、可動ステージ部16aの上面34と固定ステージ部16bの上面37との段差の寸法はS2となる。
その後、図7(d)に示すように、可動ステージ部16aを矢印Fのようにはみ出し側とは反対方向に水平方向に移動(スライド)させることによって、剥離すべきチップ1から粘着シート12を完全に剥離させることができる。その後は、図7(f)に示すように、コレット21を上昇させてステージ16から離すことによって、チップ11を粘着シート12から取り出した後、負圧状態を解除して、図7(g)に示すように、可動ステージ部16aを前記矢印Bと反対方向にスライドさせて、図7(a)に示すように、可動ステージ部16aの先端面17aが凹所22のはみ出し側端面に位置する状態に戻す。
このように、図7に示すように動作させても、チップ11から粘着シート12を剥離することができる。特に、可動ステージ部16aをいったん上昇させているので、吸着前において、固定ステージ部16bの上面37と可動ステージ部16aの上面34との段差を確実に形成することができ、はみ出し部31の剥離を安定して行うことができる。また、スライド時においては、隣設する他のチップ11に動的な捻るような応力が付与されるのを防止して、隣設する他のチップ11に与えられる曲げを小さくすることができる。
図8に示すものでは、可動ステージ部16aは、図8(b)に示すように、チップ11のはみ出し側を上昇させるように傾動させることができるとともに、この傾動状態を維持しつつ前記空隙19が拡大するようにスライドすることができる。すなわち、図1や図4に示す駆動機構50において、アーム52を往復動機構を介して上下動させるようにすればよい。
次に、図8に示すチップ剥離装置を使用したチップ剥離方法を説明する。可動ステージ部16aでチップ11を支持した状態で、チップ11の周縁部の少なくとも一部(つまり第1辺23a側)を可動ステージ部16aからはみ出させる。そして、このはみ出し状態において可動ステージ部16aの反はみ出し側を固定ステージ部側に接触させつつ、前記可動ステージ部16aの前記はみ出し側を矢印Aのように上昇させて傾動させ、このはみ出し部31の下方に空隙19を設ける。すなわち、可動ステージ部16aによって、凹所22の反はみ出し側をシールしている。また、空隙19は吸引口30a、30bに連通されている。
この状態で、保持手段15のコレット21を、ヘッド20をチップ1の上面に当接するとともに、吸着孔を介してチップ11を真空吸引して、このヘッド20の下端面20aにチップ11を吸着させる。このため、このコレット21は首振自在となっている。
前記空隙19は、前記したように、吸引口30a、30bに連通されている。そこで、吸引手段(負圧供給手段)を駆動することによって、吸引口30a、30bを介して空隙19のエアを吸引して負圧を作用させる。これによって、チップ周縁部の粘着シート12の一部、つまりはみ出し側が吸引され、図8(b)に示すように、粘着シート12をチップ11から剥離する。
その後は、図8(c)に示すように、可動ステージ部16aを、はみ出し側と反対方向である矢印B方向にスライドさせる。この際、可動ステージ部16aを凹所22の底面22aの反はみ出し側に接触させつつスライドさせることによって、反はみ出し側のシール状態を維持しつつスライドさせる。
このスライドによって、可動ステージ部16aによるチップ1の受け面積が順次減少していって、粘着シート12の下方への吸着(吸引)面積が増加していく。この際、チップ11はコレット21に保持(吸着)されているので、粘着シート12が順次チップ11から剥離していく。このため、図8(d)に示すように、可動ステージ部16aの先端面17aが、チップ11の第1辺23aから外れたときに、この剥離すべきチップ1から粘着シート12を完全に剥離させることができる。
そして、剥離後は、コレット21を上昇させてステージ16から離すことによって、チップ11を粘着シート12から取り出すことができる。その後は、前記負圧状態を解除して、可動ステージ部16aを前記矢印Bと反対方向にスライドさせて図8(b)に示す状態とした後、可動ステージ部16aの傾動状態を解除する。
その後は、順次チップ11にこのチップ支持構造を対応させて行けば、粘着シート12上のすべてのチップ11を粘着シート12から剥離して取り出すことができる。
図8に示すように可動ステージ部16aを傾動させることができるものでは、可動ステージ部16aのはみ出し側を上昇させるように傾動させることによって形成される空隙19に、負圧通路30を介して負圧を作用させることによって、はみ出し側の粘着シート12に対して剥離力を作用させることができる。このため、可動ステージ部16aの周縁部の一部(はみ出し部31)において、粘着シート12が吸引されて粘着シート12がチップ11から剥離する。しかも、はみ出し状態で可動ステージ部16aの反はみ出し側を固定ステージ部16b側に接触させているので、反はみ出し側においてエア漏れを防止することができる。この状態で、可動ステージ部16aを、水平方向に沿って移動することによって、可動ステージ部16aによるチップ11の受け面積が減少し、粘着シート12の吸着(吸引)面積が増加して剥離範囲が広がって、最終的には、この剥離すべきチップ11から粘着シート12を完全に剥離させることができる。
このように、本発明では、反はみ出し側においてエア漏れを防止することができ、剥離初期段階における可動ステージ部16aの周縁部の一部(はみ出し部31)の剥離を安定して行うことができ、全剥離作業の信頼性が向上する。
特に、エア漏れを防止できるので、負圧を作用させるエア吸引手段(負圧供給手段)の真空ポンプの小型化を図ることができ、しかも、エア漏れを防止するために別途シール機構を設ける必要がなく、装置全体のコンパクト化及び低コスト化を達成できる。
ところで、前記実施形態では、可動ステージ部16aの傾動角度を変更することなく、スライドさせていたが、この傾動角度を変化させてもよい。すなわち、図1(b)に示すように、傾動させた後、この傾動角度を小さくする。
ところで、可動ステージ部16aを傾動させるのは、初期段階における可動ステージ部16aの周縁部の一部(はみ出し部)の剥離のためである。すなわち、チップ1の周縁部の粘着シート2は、ダイシング時の応力により貼り付きが強いため、剥離するためには他の箇所よりも大きな応力が必要となる。このため、空隙19を大きくとる必要がある。しかしながら、可動ステージ部16aをスライドさせて、他の部位を剥離する場合、初期段階のままの傾動角度では、チップに動的な捻るような応力が付与されるおそれがある。そこで、傾動角度を小さくして、チップに動的な捻るような応力が付与されるの防止するようにしている。しかも、このスライド状態では、一部がすでに剥離しているため、大きな剥離力を必要とせず、小さな傾動角度であっても、粘着シート12を安定して剥離していくことができきる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、ステージ16に設けられる吸引口30aとしては、大きさ、数、形状等を、空隙19のエアの吸引可能範囲で任意に設定できる。このため、吸引口30aは1個であってもよい。また、剥離すべきチップ11として、正方形に限るものではなく、短辺と長辺とを有する長方形であっても、さらには、短辺に比べて長辺が極めて長い短冊状であってもよい。粘着シート12の厚さとしても、吸引力等によって相違するが、吸引手段(負圧供給手段)にて空隙19のエアを吸引した際に、チップ11から剥離できるように、湾曲変形できるものであればよい。
可動ステージ部16aの肉厚としても、吸引手段(負圧供給手段)にて空隙19のエアを吸引した際に、チップ11から剥離できる範囲によって、任意に設定できる。また、可動ステージ部16aの角部の角度として90度に限るものではなく、多少鋭角であっても鈍角であってもよい。
粘着シート12上に貼り付けられているチップ11の数としても任意であり、本発明では、数に影響されることなく、粘着シート12上の全てのチップ11を順次剥離して行くことができる。
可動ステージ部16aを駆動する駆動機構50としては、図1及び図4に示すものでは、カム機構を備えたものであったが、クランク機構等の他の機構を備えたものであってもよい。
図8における可動ステージ部16aの傾動角度(初期傾動角度)は、空隙19のエアを吸引した際に、チップ11からそのはみ出し側が剥離できる範囲において任意に設定できる。また、傾動角度を変更する場合、その変更後の傾動角度としては、可動ステージ部16aをスライドさせて、粘着シート12をチップ11から剥離できる範囲で任意に設定できる。粘着シート12上に貼り付けられているチップ11の数としても任意であり、本発明では、数に影響されることなく、粘着シート12上の全てのチップ11を順次剥離して行くことができる。
チップ11のはみ出し部31のはみ出し量としては、チップ11の大きさ、厚さ、材質等に応じて、剥離初期段階で、負圧の作用で粘着シート12が剥離可能な範囲で任意に設定できる。
本発明の第1実施形態のチップ剥離装置を示し、(a)は剥離作業初期段階の要部簡略図であり、(b)は可動ステージ部のスライド状態を示す要部簡略図である。 図1に示すチップ支持構造の簡略平面図である。 粘着シートに貼り付けたチップを示す簡略平面図である。 駆動機構の変形例を示し、(a)は剥離作業初期段階の要部簡略図であり、(b)は可動ステージ部のスライド状態を示す要部簡略図である。 本発明の第2実施形態のチップ剥離装置を使用したチップ剥離方法を示す簡略断面図である。 本発明の第3実施形態のチップ剥離装置を使用したチップ剥離方法を示す簡略断面図である。 本発明の第4実施形態のチップ剥離装置を使用したチップ剥離方法を示す簡略断面図である。 本発明の第5実施形態のチップ剥離装置を使用したチップ剥離方法を示す簡略断面図である。 従来のチップ剥離装置を使用した剥離工程を示す簡略断面図である。 従来の他のチップ剥離装置を使用した剥離工程を示す簡略断面図である。
符号の説明
11 チップ
12 粘着シート
16 ステージ
16a 可動ステージ部
16b 固定ステージ部
19 空隙
30 負圧通路
30a 吸引口
31 はみ出し部
50 駆動機構

Claims (8)

  1. 上面にチップを貼り付けた粘着シートから前記チップを剥離させるチップ剥離方法において、
    固定ステージ部と可動ステージ部とを備えたステージ上に、剥離すべきチップを可動ステージ部に対応させかつこのチップの周縁部の少なくとも一部が可動ステージ部からはみ出すように設置して、このはみ出し部の下方に空隙を設け、
    次に、空隙に負圧通路を介して負圧を作用させ、
    その後、前記可動ステージ部を、前記ステージの鉛直方向下方領域内に限定して配設した駆動手段を介して駆動するようにし
    その駆動は、前記可動ステージ部を一旦上昇させてから元の位置まで下降させ水平方向にスライドすることを特徴とするチップ剥離方法。
  2. 上面にチップを貼り付けた粘着シートから前記チップを剥離させるチップ剥離方法において、
    固定ステージ部と可動ステージ部とを備えたステージ上に、剥離すべきチップを可動ステージ部に対応させかつこのチップの周縁部の少なくとも一部が可動ステージ部からはみ出すように設置して、このはみ出し部の下方に空隙を設け、
    次に、空隙に負圧通路を介して負圧を作用させ、
    その後、前記可動ステージ部を、前記ステージの鉛直方向下方領域内に限定して配設した駆動手段を介して駆動するようにし
    その駆動は、前記可動ステージ部を一旦上昇させてから元の位置よりは高い中間高さ位置まで下降させ水平方向にスライドすることを特徴とするチップ剥離方法。
  3. 前記可動ステージ部を、はみ出し側とは反対方向に水平方向にスライドさせることを特徴とする請求項1又は2に記載のチップ剥離方法。
  4. 前記空隙を、前記可動ステージ部の上面を固定ステージ部の上面よりも高位として設けることを特徴とする請求項1又は2に記載のチップ剥離方法。
  5. 前記空隙を、可動ステージ部のはみ出し側を上昇させるように傾動させて設けることを特徴とする請求項1又は2に記載のチップ剥離方法。
  6. 請求項1〜請求項のいずれか1項に記載のチップ剥離方法を用いて半導体装置を製造する半導体装置製造方法。
  7. 上面にチップを貼り付けた粘着シートから前記チップを剥離させるチップ剥離装置において、
    固定ステージ部と可動ステージ部とを備えると共に、剥離すべきチップを可動ステージ部に対応させかつこのチップの周縁部の少なくとも一部が可動ステージ部からはみ出すようにした状態で、このはみ出し部の下方に空隙を形成するステージと、
    前記空隙に負圧通路を介して負圧を作用させる負圧供給手段と、
    前記可動ステージ部を一旦上昇させてから元の位置まで下降させ、前記はみ出し側とは反対側に前記可動ステージ部を水平方向にスライドさせる駆動手段とを備え、
    前記駆動手段を、前記ステージの鉛直方向下方領域内に限定して配設したことを特徴とするチップ剥離装置。
  8. 上面にチップを貼り付けた粘着シートから前記チップを剥離させるチップ剥離装置において、
    固定ステージ部と可動ステージ部とを備えると共に、剥離すべきチップを可動ステージ部に対応させかつこのチップの周縁部の少なくとも一部が可動ステージ部からはみ出すようにした状態で、このはみ出し部の下方に空隙を形成するステージと、
    前記空隙に負圧通路を介して負圧を作用させる負圧供給手段と、
    前記可動ステージ部を一旦上昇させてから元の位置よりは高い中間高さ位置まで下降させ、前記はみ出し側とは反対側に前記可動ステージ部を水平方向にスライドさせる駆動手段とを備え、
    前記駆動手段を、前記ステージの鉛直方向下方領域内に限定して配設したことを特徴とするチップ剥離装置。
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