JP5183835B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は半導体装置に関し、とくに、2重拡散構造を有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(D−MOSFET)を備えた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
駆動回路などに用いる半導体装置として、パワーMOSFETの一種である二重拡散構造を有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(D−MOSFET)を備えた半導体装置が知られている。図11Aは、従来の横型のD−MOSFET2(Nチャンネル型)の構造を説明するための適部断面図である。
【0003】
-型のエピタキシャル成長層4の上部(表面近傍)には、一部にP-型のボディ6が形成され、ボディ6から所定距離隔てて、これを囲むようにN+型のドレイン領域Dが形成されている。
【0004】
ボディ6の上部(表面近傍)には、略中央にP+型のバックゲート8が形成され、バックゲート8を囲むようにN+型のソース領域Sが形成されている。ボディ6の表面近傍のうち外周近傍部には、なにも形成されていない。このなにも形成されていない部分が、チャネル形成領域CHである。
【0005】
チャネル形成領域CHの表面およびボディ6とドレイン領域Dとの間のエピタキシャル成長層4の表面を覆うように、ゲート酸化膜10が形成されている。ゲート酸化膜10の上には、ゲートGが形成されている。
【0006】
D−MOSFET2においては、ゲートGの一端をマスクの一部としてセルフアラインでP型の不純物の打ち込みを行った後、熱拡散を行うことにより、ボディ6が形成される。その後、同じゲートGの一端をマスクの一部としてセルフアラインでN型の不純物の打ち込みを行った後、熱拡散を行うことにより、ソース領域Sが形成される。
【0007】
すなわち、D−MOSFET2においては、チャネル形成領域CHのチャネル長は、これら熱拡散の条件のみによって決まるのであり、ゲートGのパタニングのばらつき等の影響を受けることはない。したがって、チャネル長のばらつきを少なくすることができる。このため、微細化の要求に応えることが可能と考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のこのようなD−MOSFET2には、次のような問題点があった。D−MOSFET2には、図11Aに示すように、寄生トランジスタ12(バイポーラトランジスタ)が存在する。図11Bは、寄生トランジスタ12を考慮したD−MOSFET2の等価回路図である。
【0009】
静電気などにより、ソース電極SEとドレイン電極DEとの間にソース・ドレイン耐圧BVdssを越える電圧が印加されると、1次降伏電流(アバランシェ降伏電流)が流れる。1次降伏電流は、図11Bに示す経路(a)に沿って流れるほか、その一部が経路(b)にも流れ込む。
【0010】
経路(b)に沿って電流が流れると、寄生抵抗14により寄生トランジスタ12のベース電位が持ち上がり、遂には寄生トランジスタ12がONしてしまう。寄生トランジスタ12がONすると、経路(c)に沿って大電流が流れてしまう。これが2次降伏電流である。この2次降伏現象により、D−MOSFET2が破壊しやすくなる。
【0011】
2次降伏現象を抑えるためには、寄生抵抗14の抵抗値を小さくして、寄生トランジスタ12をONし難くすればよい。しかし、寄生抵抗14の抵抗値を小さくするためにボディ6のP型不純物濃度を高くすると、D−MOSFET2のしきい値電圧Vthも高くなってしまう。これでは、所望の動作特性を維持することができない。
【0012】
この発明は、このような従来のD−MOSFETを備えた半導体装置の問題点を解決し、寄生トランジスタによる2次降伏現象を抑制しつつ所望の動作特性を維持することのできるD−MOSFETを備えた半導体装置を提供することを目的とする。
【0013】
【発明の作用および効果】
請求項1の半導体装置は、第2導電型の半導体で構成された基板と、基板の上に形成された第1導電型の基部半導体領域と、基部半導体領域の上部の一部に配位された第2導電型のボディ領域であって、当該ボディ領域の上部における基部半導体領域との境界近傍がチャネル形成領域として機能するボディ領域と、ボディ領域の上部の一部にチャネル形成領域に隣接して配位された第1導電型のソース領域と、ボディ領域との間に基部半導体領域が介在するよう配位され第1導電型の不純物濃度が基部半導体領域のそれより高い第1導電型のドレイン領域と、チャネル形成領域の上部にゲート絶縁物を介して配位された導電性を有するゲートと、前記ボディ領域の上部の一部に前記ソース領域に隣接して配位され、第2導電型の不純物濃度がチャネル形成領域のそれより高い第2導電型のバックゲートと、当該バックゲートおよびソース領域に接するように形成されたソース電極と、前記基板と基部半導体領域との間であって上方から見て前記ボディ領域と重なる位置に配位され、第1導電型の不純物濃度が基部半導体領域のそれより高い第1導電型の埋め込み層とを備え、ゲートに印加される電圧にしたがって、チャネル形成領域を介してソース領域とドレイン領域との間を流れる電流を制御する2重拡散構造を有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタを備えた半導体装置において、ソース領域およびチャネル形成領域の下方にあるボディ領域に、第2導電型の不純物濃度がチャネル形成領域のそれより高い領域であって、前記バックゲートと接し、かつ、前記埋め込み層と接しないよう構成された下部高濃度領域を配位し、前記下部高濃度領域は、上方から見て前記バックゲートよりも広く形成され、前記チャネル形成領域は、第2導電型の不純物濃度が前記下部高濃度領域及び前記バックゲートのそれより低い前記ボディ領域の上部のみで構成されていること、を特徴とする。
【0014】
また、請求項5の半導体装置の製造方法は、第2導電型の半導体で構成された基板と、基板の上に形成された第1導電型の基部半導体領域と、基部半導体領域の上部の一部に配位された第2導電型のボディ領域であって、当該ボディ領域の上部における基部半導体領域との境界近傍がチャネル形成領域として機能するボディ領域と、ボディ領域の上部の一部にチャネル形成領域に隣接して配位された第1導電型のソース領域と、ボディ領域との間に基部半導体領域が介在するよう配位され第1導電型の不純物濃度が基部半導体領域のそれより高い第1導電型のドレイン領域と、チャネル形成領域の上部にゲート絶縁物を介して配位された導電性を有するゲートと、前記ボディ領域の上部の一部に前記ソース領域に隣接して配位され、第2導電型の不純物濃度がチャネル形成領域のそれより高い第2導電型のバックゲートと、当該バックゲートおよびソース領域に接するように形成されたソース電極と、前記基板と基部半導体領域との間であって上方から見て前記ボディ領域と重なる位置に配位され、第1導電型の不純物濃度が基部半導体領域のそれより高い第1導電型の埋め込み層と、を備え、ゲートに印加される電圧にしたがって、チャネル形成領域を介してソース領域とドレイン領域との間を流れる電流を制御する2重拡散構造を有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタを備えた半導体装置を製造する方法であって、ソース領域およびチャネル形成領域の下方におけるボディ領域の第2導電型の不純物濃度が、チャネル形成領域のそれより高くなるようボディ領域を形成するとともに、ボディ領域のうち当該第2導電型の不純物濃度の高い領域は、前記バックゲートと接し、かつ、前記埋め込み層と接しないよう構成され、前記ボディ領域のうち当該第2導電型の不純物濃度の高い領域は、上方から見て前記バックゲートよりも広く形成され、前記チャネル形成領域は、第2導電型の不純物濃度が前記ボディ領域のうち当該第2導電型の不純物濃度の高い領域及び前記バックゲートのそれより低い前記ボディ領域の上部のみで構成されていること、を特徴とする。
【0015】
つまり、2重拡散構造を有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(D−MOSFET)において、チャネル形成領域の不純物濃度を低く抑えつつ、ソース領域およびチャネル形成領域のうち少なくとも一方の下方におけるボディ領域の不純物濃度をチャネル形成領域のそれより高くすることができる。
【0016】
チャネル形成領域の不純物濃度を低く抑えることで、D−MOSFETのしきい値電圧が高くなることを防ぐことができる。つまり、D−MOSFETの所望の動作特性を維持することが可能となる。また、ソース領域およびチャネル形成領域のうち少なくとも一方の下方におけるボディ領域の不純物濃度を高くすることで、寄生トランジスタの寄生ベース抵抗値を小さくすることが可能となる。寄生ベース抵抗値を小さくすることで、静電気などによりソース領域とドレイン領域との間に一次降伏電流が流れた場合であっても寄生トランジスタがONし難くなる。すなわち、寄生トランジスタによる2次降伏現象を抑制しつつ所望の動作特性を維持することのできるD−MOSFETを実現することができる。
【0017】
請求項2の半導体装置においては、ボディ領域は、ゲートをマスクとして基部半導体領域の一部に第2導電型の不純物をイオン注入した後、熱拡散して得られるチャネル形成領域を含む低濃度ボディ領域と、ゲートをマスクとして基部半導体領域の一部に第2導電型の不純物を、注入密度および注入エネルギーがいずれも前記低濃度ボディ領域を形成する際のイオン注入時よりも高い状態で、イオン注入した後、ソース領域を形成する際の熱拡散工程と同工程で熱拡散して得られる下部高濃度領域とを備えたことを特徴とする。
【0018】
また、請求項6の半導体装置の製造方法においては、ゲートをマスクとして基部半導体領域の一部に第2導電型の不純物をイオン注入し、イオン注入された不純物を熱拡散させることでチャネル形成領域を含む低濃度ボディ領域を形成し、ゲートをマスクとして基部半導体領域の一部に第2導電型の不純物を、注入密度および注入エネルギーがいずれも前記低濃度ボディ領域を形成する際のイオン注入時よりも高い状態で、イオン注入し、イオン注入された不純物をソース領域を形成する際の熱拡散工程と同工程で熱拡散させることにより、ソース領域およびチャネル形成領域のうち少なくとも一方の下方におけるボディ領域の第2導電型の不純物濃度が、チャネル形成領域におけるそれより高くなるようにすることを特徴とする。
【0019】
したがって、従来のD−MOSFETのボディ領域を形成する場合と同様の処理により低濃度ボディ領域を形成するとともに、注入密度および注入エネルギーがいずれも上記低濃度ボディ領域を形成する際のそれよりも高い状態でイオン注入を行う工程を追加し、追加された工程において注入された不純物を、ソース領域を形成する際の熱拡散工程で同時に熱拡散することができる。
【0020】
このため、高注入密度および高注入エネルギーのイオン注入を行う工程をひとつ追加するだけで、寄生トランジスタによる2次降伏現象を抑制しつつ所望の動作特性を維持することのできるD−MOSFETを、容易に実現することができる。
【0021】
また、追加された工程において注入された不純物の熱拡散の程度はソース領域を形成する際の熱拡散の程度とほぼ同程度となるから、下部高濃度領域の不純物濃度をかなり高く保つことができる。したがって、寄生トランジスタの寄生ベース抵抗値を、いっそう小さくすることが可能となる。
【0022】
請求項3の半導体装置においては、ボディ領域は、ゲートをマスクとして基部半導体領域の一部に第2導電型の不純物をイオン注入した後、熱拡散して得られるチャネル形成領域を含む低濃度ボディ領域と、ゲートをマスクとして基部半導体領域の一部に第2導電型の不純物を、注入密度および注入エネルギーがいずれも前記低濃度ボディ領域を形成する際のイオン注入時よりも高くなるように、かつ、基部半導体領域の表面に対する垂線に対し所定傾斜角を持つ全方位からイオン注入した後、前記低濃度ボディ領域を形成する際の熱拡散工程と同工程で熱拡散して得られる下部高濃度領域とを備えたことを特徴とする。
【0023】
また、請求項7の半導体装置の製造方法においては、ゲートをマスクとして基部半導体領域の一部に第2導電型の不純物を、基部半導体領域の表面に対して直交方向にイオン注入し、ゲートをマスクとして基部半導体領域の一部に第2導電型の不純物を、注入密度および注入エネルギーがいずれも直交方向に行った基部半導体領域へのイオン注入時よりも高くなるように、かつ、基部半導体領域の表面に対する垂線に対し所定傾斜角を持つ全方位からイオン注入し、イオン注入されたこれらの不純物を同工程で熱拡散させることにより、ソース領域およびチャネル形成領域のうち少なくとも一方の下方におけるボディ領域の第2導電型の不純物濃度が、チャネル形成領域におけるそれより高くなるようにすることを特徴とする。
【0024】
したがって、従来のD−MOSFETのボディ領域を形成する場合と同様の条件で、低濃度ボディ領域となる領域にイオン注入を行うとともに、注入密度および注入エネルギーがいずれも上記低濃度ボディ領域を形成する際のそれよりも高い状態で、かつ、基部半導体領域の表面に対する垂線に対し所定傾斜角を持つ全方位からイオン注入を行う工程を追加し、追加された工程において注入された不純物を、低濃度ボディ領域を形成する際の熱拡散工程で同時に熱拡散することができる。
【0025】
このため、高注入密度および高注入エネルギーのイオン注入を行う工程をひとつ追加するだけで、寄生トランジスタによる2次降伏現象を抑制しつつ所望の動作特性を維持することのできるD−MOSFETを、容易に実現することができる。
【0026】
また、追加された工程においては不純物が斜め方向にかつ高エネルギーで注入されるため、熱拡散工程による熱拡散の程度が小さくても所定の形状の下部高濃度領域を形成することが可能となる。したがって、熱拡散の程度が小さくても、寄生トランジスタによる2次降伏現象を抑制することができる。すなわち、微細化を進めつつ、ソース・ドレイン間のいわゆるON耐圧を確保することが可能となる。
【0027】
さらに、熱拡散の程度が小さくてもボディ領域の最小曲率半径の大きさを確保することができる。このため、熱拡散の程度を小さくしても、ボディ領域と基部半導体領域との境界における電界集中を緩和することができる。すなわち、微細化を進めつつ、ソース・ドレイン間のいわゆるOFF耐圧を確保することも可能となる。
【0028】
つまり、微細化を進めつつ、ソース・ドレイン間のいわゆるOFF耐圧およびON耐圧をともに確保することが可能となる。したがって、たとえば、微細な構造のBi−CMOS素子(バイポーラトランジスタとMOSFETが混載された集積回路)に搭載するD−MOSFETとしても好都合である。
【0029】
請求項4の半導体装置においては、ボディ領域は、ゲートをマスクとして基部半導体領域の一部に第2導電型の不純物を、イオン注入後の熱拡散によりソース領域およびチャネル形成領域のうち少なくとも一方の下方におけるボディ領域の第2導電型の不純物濃度がチャネル形成領域におけるそれより高くなるよう注入密度および注入エネルギーを設定して、イオン注入した後、熱拡散して得られるチャネル形成領域を含む低濃度ボディ領域および下部高濃度領域を備えたことを特徴とする。
【0030】
また、請求項8の半導体装置の製造方法においては、ゲートをマスクとして基部半導体領域の一部に第2導電型の不純物を、イオン注入後の熱拡散によりソース領域およびチャネル形成領域のうち少なくとも一方の下方におけるボディ領域の第2導電型の不純物濃度がチャネル形成領域におけるそれより高くなるよう注入密度および注入エネルギーを設定して、イオン注入し、イオン注入されたこれらの不純物を熱拡散させることにより、ソース領域およびチャネル形成領域のうち少なくとも一方の下方におけるボディ領域の第2導電型の不純物濃度が、チャネル形成領域におけるそれより高くなるようにすることを特徴とする。
【0031】
したがって、従来のD−MOSFETのボディ領域を形成する際に行うイオン注入工程に代え、注入密度および注入エネルギーがいずれも従来のD−MOSFETのボディ領域を形成する場合のそれよりも高い状態で、イオン注入を行い、その後、従来のD−MOSFETのボディ領域を形成する場合のそれと同様に熱拡散を行うことができる。
【0032】
このため、工程を追加することなく、寄生トランジスタによる2次降伏現象を抑制しつつ所望の動作特性を維持することのできるD−MOSFETを、容易に実現することができる。
【0033】
また、上記イオン注入工程においては従来よりも深く不純物が注入されるため、熱拡散工程による熱拡散の程度が従来より小さくても従来と同程度のボディ領域の最小曲率半径を確保することができる。このため、熱拡散の程度を小さくしても、ボディ領域と基部半導体領域との境界における電界集中を緩和することができる。すなわち、微細化を進めつつ、ソース・ドレイン間のいわゆるOFF耐圧を確保することが可能となる。
【0034】
一方、熱拡散工程による熱拡散の程度を従来と同程度にする場合は、従来と同程度の集積度を確保しつつ、ソース・ドレイン間のOFF耐圧を高めることが可能となる。
【0035】
【発明の実施の形態】
図1に、この発明の一実施形態による半導体装置を構成する2重拡散構造を有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタである横型のD−MOSFET20(Nチャンネル型)の要部断面構成を示す。
【0036】
D−MOSFET20においては、P型(第2導電型)半導体で構成された基板22の上に、N型(第1導電型)の埋め込み層24およびN-型の基部半導体領域であるエピタキシャル成長層26が形成されている。エピタキシャル成長層26内には、P+型の分離層28が形成されている。
【0037】
エピタキシャル成長層26の上部(表面近傍)には、一部にP-型のボディ領域36が略円盤状に形成され、ボディ領域36から所定距離隔てて、これを囲むようにN+型のドレイン領域Dが略環状に形成されている。
【0038】
ボディ領域36の上部(表面近傍)には、略中央にP+型のバックゲート38が形成され、バックゲート38を囲むようにN+型のソース領域Sが略環状に形成されている。ボディ36の表面近傍のうち外周近傍部には、なにも形成されていない。このなにも形成されていない略環状部分が、チャネル形成領域CHである。
【0039】
ボディ領域36のうち、バックゲート38,ソース領域Sおよびチャネル形成領域CHの下方に、P+型の下部高濃度領域34が略円盤状に形成されている。この実施形態においては、下部高濃度領域34は、バックゲート38の下部に接するように形成されており、埋め込みバックゲートと呼ばれる。
【0040】
ボディ領域36のうち、チャネル形成領域CHおよびチャネル形成領域CHと同程度のP型不純物濃度を有する部分を低濃度ボディ領域32という。
【0041】
チャネル形成領域CHの表面およびボディ36とドレイン領域Dとの間のエピタキシャル成長層26の表面を覆うように、ゲート絶縁物であるゲート酸化膜30が略環状に形成されている。ゲート酸化膜30の上には、ゲートGが略環状に形成されている。
【0042】
エピタキシャル成長層26およびゲートGの上部を覆うように層間膜40が形成されている。層間膜40に設けられた開口(コンタクトホール)には、ドレイン領域Dに接するようにドレイン電極DEが形成されている。また、ソース領域Sおよびバックゲート38に接するようにソース電極SEが形成されている。バックゲート38を接地することで、ボディ領域36の電位を安定させることができる。
【0043】
図2A〜図2Cおよび図3A〜図3Cは、D−MOSFET20の製造方法を説明するための要部断面図である。図2A〜図2Cおよび図3A〜図3C、ならびに図1を用いて、D−MOSFET20の製造方法を説明する。
【0044】
まず、図2Aに示すように、P導電型のシリコンで構成された基板22上に、N導電型の埋め込み層24、および、P導電型の分離層28により分離されたN導電型のエピタキシャル成長層26を形成し、エピタキシャル成長層26上の所定位置に所定形状のゲート酸化膜(SiO2)30およびゲート(ポリシリコン)Gを重ねるようにして形成する。
【0045】
その後、レジスト80を形成し、ゲートGおよびレジスト80をマスクとして、エピタキシャル成長層26に、P型の不純物であるボロン(B)をイオン注入する。つまり、ボロン(B)を、ゲートGに対してセルフアラインでエピタキシャル成長層26にイオン注入することになる。注入されたP型の不純物を、図中「x」で示す。
【0046】
このイオン注入の条件は、たとえば、従来のボディ領域を形成する際の条件と、ほぼ同様とすることができる。この実施形態においては、たとえば、注入密度を2×1013個/cm2〜7×1013個/cm2程度とし、注入エネルギー(加速エネルギー)を30KeV〜50KeV程度としている。
【0047】
つぎに、図2Bに示すように、レジスト80を除去し、その後、加熱することにより、注入された不純物をエピタキシャル成長層26内で熱拡散させ、ボディ領域36を形成する。
【0048】
この熱拡散の条件は、たとえば、従来のボディ領域を形成する際の条件と、ほぼ同様とすることができる。この実施形態においては、たとえば、窒素ガス(N2)雰囲気中において1000℃〜1100℃程度の温度で、2時間〜4時間程度加熱するようにしている。
【0049】
この実施形態においては、この熱拡散により、たとえば、拡散深さが0.7μm〜1.1μm程度のボディ領域36を形成するようにしている。
【0050】
つぎに、図2Cに示すように、レジスト82を形成し、レジスト82をマスクとして、エピタキシャル成長層26に、P型の不純物であるボロン(B)をイオン注入する。注入されたP型の不純物を、図中「x」で示す。
【0051】
このイオン注入においては、上述(図2A参照)のイオン注入の際よりも、注入密度および注入エネルギーが高くなるようにしている。この実施形態においては、たとえば、注入密度を5×1014個/cm2〜1×1015個/cm2程度とし、注入エネルギー(加速エネルギー)を180KeV〜220KeV程度としている。
【0052】
注入エネルギーをこの程度とすることで、ボディ領域36の内部で、かつ、ソース領域Sおよびチャネル形成領域CHの下部に、下部高濃度領域34を形成することが可能となる。すなわち、この実施形態においては、このイオン注入により、ボロン(B)を、たとえば、0.4μm〜0.6μm程度深さまで打ち込むようにしている。なお、このときの注入エネルギーは、180KeV〜250KeV程度であっても特に支障はない。
【0053】
なお、この実施形態においては、レジスト82によってゲートGを全部覆うようにしている。したがって、図2Aに示すイオン注入の際より、やや狭い範囲のエピタキシャル成長層26に、ボロン(B)がイオン注入されることになる。
【0054】
つぎに、レジスト82を除去し、その後、図3Aに示すように、ソース領域Sおよびドレイン領域Dとなるべき領域を除いて、レジスト84を形成し、レジスト84とゲートGとをマスクとして、N型の不純物であるヒ素(As)をイオン注入する(図中「o」で示す)。
【0055】
つまり、ボディ領域36のうちソース領域Sとなるべき領域、およびエピタキシャル成長層26のうちドレイン領域Dとなるべき領域に、ゲートGに対してセルフアラインでヒ素(As)をイオン注入することになる。
【0056】
つぎに、レジスト84を除去した後、図3Bに示すように、ボディ領域36の略中央部(図3Aにおいてレジスト84で覆われていた部分)のみを空けるようにレジスト86を形成し、レジスト86をマスクとして、ボロン(B)をイオン注入する。
【0057】
つぎに、図3Cに示すように、レジスト86を除去した後、加熱することにより、図2C〜図3Bに示す工程で注入された不純物をエピタキシャル成長層26内およびボディ領域36内で熱拡散させ、ドレイン領域D、ソース領域S、バックゲート38および下部高濃度領域34を形成する。
【0058】
この熱拡散の条件は、たとえば、従来のソース領域やドレイン領域を形成する際の条件と、ほぼ同様とすることができる。この実施形態においては、たとえば、窒素ガス(N2)雰囲気中において850℃〜1000℃程度の温度で、30分以下程度、加熱するようにしている。
【0059】
このようにして、ボディ領域36内に、チャネル形成領域CHを含む低濃度ボディ領域32と、低濃度ボディ領域32よりもP型不純物濃度の高い下部高濃度領域34を形成することができる。
【0060】
つぎに、図1に示すように、CVD法(化学的気相成長法)等により絶縁性の層間膜40を形成し、層間膜40にコンタクトホールを設ける。コンタクトホールを介してそれぞれソース領域Sおよびドレイン領域Dと接するよう、アルミニウムにより構成されたソース電極SEおよびドレイン電極DEを形成する。このようにして、D−MOSFET20が製造される。
【0061】
このように、この実施形態においては、チャネル形成領域CHの不純物濃度を従来のD−MOSFETと同程度に抑えつつ、ソース領域S、バックゲート38およびチャネル形成領域CHの下方に、不純物濃度がチャネル形成領域CHのそれより高い下部高濃度領域34を設けるようにしている。
【0062】
チャネル形成領域CHの不純物濃度を抑えることで、D−MOSFET20のしきい値電圧が従来より高くなることを防ぐことができる。また、下部高濃度領域34を設けることで、寄生トランジスタの寄生ベース抵抗値を小さくすることが可能となる。寄生ベース抵抗値を小さくすることで、寄生トランジスタによる2次降伏現象を抑制することができる。
【0063】
このため、高注入密度および高注入エネルギーのイオン注入を行う工程をひとつ追加するだけで、寄生トランジスタによる2次降伏現象を抑制しつつ所望の動作特性を維持することのできるD−MOSFETを、容易に実現することができる。
【0064】
また、追加された工程において注入された不純物の熱拡散の程度はソース領域Sを形成する際の熱拡散の程度とほぼ同程度となるから、下部高濃度領域34の不純物濃度をかなり高く保つことができる。したがって、寄生トランジスタの寄生ベース抵抗値を、いっそう小さくすることが可能となる。
【0065】
なお、この実施形態においては、下部高濃度領域34を、バックゲート38の下部に接するように形成したが、下部高濃度領域34を、バックゲート38の下部に接しないように形成してもよい。ただし、下部高濃度領域34を、バックゲート38の下部に接するように形成すると、寄生トランジスタの寄生ベース抵抗値を、より小さくすることができるため、好都合である。
【0066】
また、この実施形態においては、下部高濃度領域34を形成するためのイオン注入に引き続いてソース領域S、ドレイン領域D、バックゲート38を形成するためのイオン注入を行い、その後、加熱工程を設けるようにしたが、この発明はこれに限定されるのもではない。
【0067】
たとえば、下部高濃度領域34を形成するためのイオン注入後、ソース領域S、ドレイン領域D、バックゲート38を形成するためのイオン注入を行う前に、下部高濃度領域34を形成するためのイオン注入によるダメージを回復するためのアニール(熱処理)を行うようにしてもよい。
【0068】
つぎに、図4に、この発明の他の実施形態による半導体装置を構成する2重拡散構造を有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタである横型のD−MOSFET50(Nチャンネル型)の要部断面構成を示す。
【0069】
図4に示すD−MOSFET50は、図1に示すD−MOSFET20に類似している。しかし、図4に示すD−MOSFET50は、下部高濃度領域34が、エピタキシャル成長層26の表面に対する垂線に対し所定傾斜角を持つ全方位から不純物をイオン注入した後、低濃度ボディ領域32を形成する際の熱拡散工程と同工程で熱拡散して得られる点で、下部高濃度領域34が、エピタキシャル成長層26の表面に対する垂線と同一方向から不純物をイオン注入した後、ソース領域Sを形成する際の熱拡散工程と同工程で熱拡散して得られる、図1に示すD−MOSFET20と異なる。
【0070】
つまり、D−MOSFET50の下部高濃度領域34は、不純物濃度はD−MOSFET20におけるそれより低いが、横方向および縦方向の拡がりは、D−MOSFET20のそれより大きい。
【0071】
このため、D−MOSFET50においては、下部高濃度領域34そのものがボディ領域36の下部を構成していることになる。つまり、この実施形態においては、ボディ領域36は、低濃度ボディ領域32と、低濃度ボディ領域32の下方に隣接して配位された下部高濃度領域34とによって構成されている。なお、このような下部高濃度領域34をポケットボディと呼ぶ。
【0072】
したがって、ボディ領域36の側部より下方の輪郭は、下部高濃度領域34のそれに一致する。このため、ソース領域S・ドレイン領域D間のOFF耐圧に影響するボディ領域36の最小曲率半径(すなわち、下部高濃度領域34の最小曲率半径)は、従来のD−MOSFETにおけるボディ領域の最小曲率半径と同程度かそれよりも大きくなっている。
【0073】
これは、下部高濃度領域34を形成する際、不純物を深くイオン注入することから、個々のイオンの注入深さのばらつきが大きくなるためと考えられる。
【0074】
図5A〜図5Cおよび図6A〜図6Cは、D−MOSFET50の製造方法を説明するための要部断面図である。図5A〜図5Cおよび図6A〜図6C、ならびに図4を用いて、D−MOSFET50の製造方法を説明する。
【0075】
図5Aに示す工程は、図2Aに示す工程とほぼ同様であるので説明を省略する。ただし、図2Aに示す工程においては、ボロン(B)の注入エネルギー(加速エネルギー)を30KeV〜50KeV程度としたが、図5Aに示す工程においては、ボロン(B)の注入エネルギーを30KeV前後としている。
【0076】
つぎに、図5Bに示すように、ゲートGおよびレジスト80をマスクとして、エピタキシャル成長層26に、ボロン(B)をイオン注入する。つまり、図5Aに示す工程と同じように、ボロン(B)を、ゲートGに対してセルフアラインでエピタキシャル成長層26にイオン注入することになる。
【0077】
ただし、図5Bに示す工程においては、注入密度および注入エネルギーがいずれも図5Aに示す工程におけるそれよりも高い状態で、ボロンがイオン注入される。さらに、図5Bに示す工程においては、このボロンは、図5Aに示す工程におけるそれと異なり、エピタキシャル成長層26の表面に対する垂線に対し所定傾斜角(この実施形態においては45度程度)を持つ全方位からイオン注入される。
【0078】
たとえば、加工すべきウエハーを45度程度傾けて回転台に取り付け、この回転台を回転させながらイオン注入を行うことで、エピタキシャル成長層26の表面に対する垂線に対し45度程度傾斜した全方位からイオン注入することができる。
【0079】
上述のように、このイオン注入においては、図5Aに示す工程でのイオン注入の際よりも、注入密度および注入エネルギーが高くなるようにしている。この実施形態においては、たとえば、注入密度を2×1014個/cm2〜7×1014個/cm2程度とし、注入エネルギー(加速エネルギー)を180KeV〜220KeV程度としている。
【0080】
注入エネルギーをこの程度とすることで、ソース領域Sおよびチャネル形成領域CHの下部に、下部高濃度領域34を形成することが可能となる。なお、このときの注入エネルギーは、180KeV〜250KeV程度であっても特に支障はない。
【0081】
つぎに、図5Cに示すように、レジスト80を除去し、その後、加熱することにより、注入された不純物をエピタキシャル成長層26内で熱拡散させ、ボディ領域36を形成する。ボディ領域36は、不純物濃度の低い低濃度ボディ領域32と、不純物濃度が低濃度ボディ領域32よりも高い下部高濃度領域34とにより構成されている。
【0082】
この熱拡散工程では、たとえば、窒素ガス(N2)雰囲気中において950℃〜1050℃程度の温度で、1時間〜2時間程度加熱するようにしている。つまり、従来のボディ領域を形成する際の温度よりやや低温(50℃程度低い)で、加熱時間も短く(従来の半分程度)なるよう、熱拡散の条件を設定している。
【0083】
この実施形態においては、この熱拡散により、たとえば、図5Aにおいて注入された低濃度のボロンの拡散深さが0.4μmとなり、図5Bにおいて注入された高濃度のボロンの拡散深さが0.8μm程度となる。
【0084】
図6A〜図6Cおよび図4に示す工程を経て、ソース領域S、ドレイン領域D、バックゲート38、層間膜40、ソース電極SEおよびドレイン電極DE等が形成されるが、これらの工程は図3A〜図3Cおよび図1に示す工程とほぼ同様であるので説明を省略する。
【0085】
このように、この実施形態においては、従来のD−MOSFETのボディ領域を形成する場合とほぼ同様の条件またはやや低い注入エネルギーで、ボロンをイオン注入するとともに、注入密度および注入エネルギーがいずれも上記最初のイオン注入の際のそれよりも高い状態で、かつ、エピタキシャル成長層26の表面に対する垂線に対し45度程度傾斜した全方位からイオン注入を行う工程を追加し、追加された工程において注入されたボロンを、最初に注入したボロンと同時に熱拡散するようにしている。
【0086】
このため、高注入密度および高注入エネルギーのイオン注入を行う工程をひとつ追加するだけで、寄生トランジスタによる2次降伏現象を抑制しつつ所望の動作特性を維持することのできるD−MOSFETを、容易に実現することができる。
【0087】
また、追加された工程においてはボロンが斜め方向にかつ高エネルギーで注入されるため、熱拡散工程による熱拡散の程度が小さくても、所望の形状の下部高濃度領域34を形成することが可能となる。したがって、熱拡散の程度が小さくても、寄生トランジスタによる2次降伏現象を有効に抑制することができる。すなわち、微細化を進めつつ、ソース・ドレイン間のいわゆるON耐圧を確保することが可能となる。
【0088】
さらに、熱拡散の程度が小さくても、上述のように、ボディ領域36の最小曲率半径の大きさを確保することができる。このため、この実施形態のように熱拡散の程度を小さくしても、ボディ領域36とエピタキシャル成長層26との境界における電界集中を緩和することができる。すなわち、微細化を進めつつ、ソース・ドレイン間のいわゆるOFF耐圧を確保することも可能となる。
【0089】
つまり、微細化を進めつつ、ソース・ドレイン間のいわゆるOFF耐圧およびON耐圧をともに確保することが可能となる。
【0090】
一方、熱拡散工程による熱拡散の程度を従来と同程度にする場合は、従来と同程度の集積度を確保しつつ、ソース・ドレイン間のOFF耐圧をいっそう高めることが可能となる。
【0091】
つぎに、図7に、この発明のさらに他の実施形態による半導体装置を構成する2重拡散構造を有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタである横型のD−MOSFET60(Nチャンネル型)の要部断面構成を示す。
【0092】
図7に示すD−MOSFET60は、図4に示すD−MOSFET50に類似している。しかし、図7に示すD−MOSFET60は、低濃度ボディ領域32および下部高濃度領域34が同工程のイオン注入により得られたものである点で、低濃度ボディ領域32および下部高濃度領域34がそれぞれ別工程のイオン注入により得られたものである図4に示すD−MOSFET50と異なる。
【0093】
すなわち、図7に示すD−MOSFET60においては、従来のD−MOSFETのボディ領域形成のためのイオン注入の際よりも、注入密度および注入エネルギーを高くしてイオン注入を行うようにしている。高濃度のボロンを深く打ち込んだ後、熱拡散を行うことにより、ボロン濃度がエピタキシャル成長層26表面から深部にかけて徐々に高くなる部分を有する、いわゆる逆傾斜プロファイルボディを実現している。
【0094】
図10は、D−MOSFET60の不純物の拡散濃度(縦軸)と、半導体表面からの深さ(横軸)との関係(不純物濃度プロファイル)を示すグラフである。90はこの実施形態によるD−MOSFET60のボディ領域36におけるボロンの濃度プロファイルを示す曲線であり、92は従来のD−MOSFETのボディ領域におけるボロンの濃度プロファイルを示す曲線である。
【0095】
このようにして形成されたボディ領域36のうち、ボロン濃度の低いエピタキシャル成長層26表面近傍が低濃度ボディ領域32であり、低濃度ボディ領域32の下部に位置するボロン濃度の高い部分が下部高濃度領域34である。
【0096】
深く打ち込んだ不純物を従来と同程度の条件下で熱拡散してボディ領域36を形成するため、ソース領域S・ドレイン領域D間のOFF耐圧に影響するボディ領域36の最小曲率半径は、従来のD−MOSFETにおけるボディ領域の最小曲率半径よりもかなり大きくなっている。
【0097】
図8A〜図8Bおよび図9A〜図9Cは、D−MOSFET60の製造方法を説明するための要部断面図である。図8A〜図8Bおよび図9A〜図9C、ならびに図7を用いて、D−MOSFET60の製造方法を説明する。
【0098】
図8Aに示す工程は、図5Aに示す工程と類似しているが、ボロン(B)の注入密度および注入エネルギー(加速エネルギー)が、図5Aに示す工程におけるそれと異なる。すなわち、図5Aに示す工程においては、ボロン(B)の注入密度および注入エネルギーを、それぞれ、2×1013個/cm2〜7×1013個/cm2程度および30KeV前後としたが、図8Aに示す工程においては、ボロン(B)の注入密度および注入エネルギーを、それぞれ、2×1014個/cm2〜7×1014個/cm2程度および180KeV〜220KeV程度としている。
【0099】
注入エネルギーをこの程度とすることで、ソース領域Sおよびチャネル形成領域CHの下部に、下部高濃度領域34を形成することが可能となる。すなわち、この実施形態においては、このイオン注入により、ボロン(B)を、たとえば、0.4μm〜0.6μm程度深さまで打ち込むようにしている。なお、このときの注入エネルギーは、180KeV〜250KeV程度であっても特に支障はない。
【0100】
つぎに、図8Bに示すように、レジスト80を除去し、その後、加熱することにより、注入された不純物をエピタキシャル成長層26内で熱拡散させ、ボディ領域36を形成する。ボディ領域36は、不純物濃度の低い低濃度ボディ領域32と、不純物濃度が低濃度ボディ領域32よりも高い下部高濃度領域34とにより構成されている。
【0101】
この熱拡散工程では、たとえば、窒素ガス(N2)雰囲気中において1000℃〜1100℃程度の温度で、2時間〜4時間程度加熱するようにしている。つまり、従来のボディ領域を形成する際の温度および加熱時間と、ほぼ同様の条件で熱拡散を行う。
【0102】
このように、イオン注入時における注入条件(注入密度および注入エネルギー)、ならびに、熱拡散における条件(温度および加熱時間)を調整することで、従来のD−MOSFETと同様の不純物濃度を有するチャネル形成領域CHとチャネル形成領域CHより不純物濃度の高い下部高濃度領域34とを備えたボディ領域36が、一度のイオン注入工程で実現できるのである。
【0103】
図9A〜図9Cおよび図7に示す工程を経て、ソース領域S、ドレイン領域D、バックゲート38、層間膜40、ソース電極SEおよびドレイン電極DE等が形成されるが、これらの工程は図3A〜図3Cおよび図1に示す工程とほぼ同様であるので説明を省略する。
【0104】
このように、この実施形態においては、チャネル形成領域CHを含む低濃度ボディ領域32および下部高濃度領域34を同工程のイオン注入により得ている。
【0105】
したがって、従来のD−MOSFETのボディ領域を形成する際に行うイオン注入工程に代え、注入密度および注入エネルギーがいずれも従来のD−MOSFETのボディ領域を形成する場合のそれよりも高い状態で、イオン注入を行い、その後、従来のD−MOSFETのボディ領域を形成する場合のそれと同様に熱拡散を行うことができる。
【0106】
このため、工程を追加することなく、寄生トランジスタによる2次降伏現象を抑制しつつ所望の動作特性を維持することのできるD−MOSFET60を、容易に実現することができる。
【0107】
また、上記イオン注入工程においては従来よりも深く不純物が注入されるため、熱拡散工程による熱拡散の程度が従来より小さくても従来と同程度のボディ領域の最小曲率半径を確保することができる。このため、熱拡散の程度を小さくしても、ボディ領域36とエピタキシャル成長層26との境界における電界集中を緩和することができる。すなわち、微細化を進めつつ、ソース・ドレイン間のいわゆるOFF耐圧を確保することが可能となる。
【0108】
一方、この実施形態のように熱拡散工程による熱拡散の程度を従来と同程度にする場合は、従来と同程度の集積度を確保しつつ、ソース・ドレイン間のOFF耐圧をいっそう高めることが可能となる。
【0109】
つまり、図4に示すD−MOSFET50の場合と同様に、微細化を進めつつ、ソース・ドレイン間のいわゆるOFF耐圧およびON耐圧をともに確保することが可能となるのである。
【0110】
なお、上述の各実施形態においては、第1導電型の不純物をヒ素(As)とし、第2導電型の不純物をボロン(B)としたが、第1導電型の不純物、第2導電型の不純物は、これらに限定されるものではない。
【0111】
また、上述の各実施形態においては、Nチャンネル型の横型D−MOSFETを例に説明したが、この発明はこれに限定されるものではない。この発明は、Pチャンネル型の横型D−MOSFETや、縦型のD−MOSFETなど、D−MOSFETを備えた半導体装置一般に適用されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による半導体装置を構成する2重拡散構造を有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタである横型のD−MOSFET20(Nチャンネル型)の要部断面構成を示す図面である。
【図2】図2A〜図2Cは、D−MOSFET20の製造方法を説明するための要部断面図である。
【図3】図3A〜図3Cは、D−MOSFET20の製造方法を説明するための要部断面図である。
【図4】この発明の他の実施形態による半導体装置を構成する横型のD−MOSFET50(Nチャンネル型)の要部断面構成を示す図面である。
【図5】図5A〜図5Cは、D−MOSFET50の製造方法を説明するための要部断面図である。
【図6】図6A〜図6Cは、D−MOSFET50の製造方法を説明するための要部断面図である。
【図7】この発明の他の実施形態による半導体装置を構成する横型のD−MOSFET60(Nチャンネル型)の要部断面構成を示す図面である。
【図8】図8A〜図8Bは、D−MOSFET60の製造方法を説明するための要部断面図である。
【図9】図9A〜図9Cは、D−MOSFET60の製造方法を説明するための要部断面図である。
【図10】D−MOSFET60の不純物の拡散濃度(縦軸)と、半導体表面からの深さ(横軸)との関係(不純物濃度プロファイル)を示すグラフである。
【図11】図11Aは、従来の横型のD−MOSFET2(Nチャンネル型)の構造を説明するための適部断面図である。図11Bは、寄生トランジスタ12を考慮したD−MOSFET2の等価回路図である。
【符号の説明】
20・・・D−MOSFET
34・・・下部高濃度領域
36・・・ボディ領域
CH・・・チャネル形成領域

Claims (8)

  1. 第2導電型の半導体で構成された基板と、
    基板の上に形成された第1導電型の基部半導体領域と、
    基部半導体領域の上部の一部に配位された第2導電型のボディ領域であって、当該ボディ領域の上部における基部半導体領域との境界近傍がチャネル形成領域として機能するボディ領域と、
    ボディ領域の上部の一部にチャネル形成領域に隣接して配位された第1導電型のソース領域と、
    ボディ領域との間に基部半導体領域が介在するよう配位され第1導電型の不純物濃度が基部半導体領域のそれより高い第1導電型のドレイン領域と、
    チャネル形成領域の上部にゲート絶縁物を介して配位された導電性を有するゲートと、
    前記ボディ領域の上部の一部に前記ソース領域に隣接して配位され、第2導電型の不純物濃度がチャネル形成領域のそれより高い第2導電型のバックゲートと、
    当該バックゲートおよびソース領域に接するように形成されたソース電極と、
    前記基板と基部半導体領域との間であって上方から見て前記ボディ領域と重なる位置に配位され、第1導電型の不純物濃度が基部半導体領域のそれより高い第1導電型の埋め込み層とを備え、
    ゲートに印加される電圧にしたがって、チャネル形成領域を介してソース領域とドレイン領域との間を流れる電流を制御する2重拡散構造を有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタを備えた半導体装置において、
    ソース領域およびチャネル形成領域の下方にあるボディ領域に、第2導電型の不純物濃度がチャネル形成領域のそれより高い領域であって、前記バックゲートと接し、かつ、前記埋め込み層と接しないよう構成された下部高濃度領域を配位し、
    前記下部高濃度領域は、上方から見て前記バックゲートよりも広く形成され、
    前記チャネル形成領域は、第2導電型の不純物濃度が前記下部高濃度領域及び前記バックゲートのそれより低い前記ボディ領域の上部のみで構成されていること、
    を特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1の半導体装置において、
    前記ボディ領域は、
    前記ゲートをマスクとして前記基部半導体領域の一部に第2導電型の不純物をイオン注入した後、熱拡散して得られる前記チャネル形成領域を含む低濃度ボディ領域と、
    前記ゲートをマスクとして前記基部半導体領域の一部に第2導電型の不純物を、注入密度および注入エネルギーがいずれも前記低濃度ボディ領域を形成する際のイオン注入時よりも高い状態で、イオン注入した後、前記ソース領域を形成する際の熱拡散工程と同工程で熱拡散して得られる前記下部高濃度領域とを備えたこと、
    を特徴とするもの。
  3. 請求項1の半導体装置において、
    前記ボディ領域は、
    前記ゲートをマスクとして前記基部半導体領域の一部に第2導電型の不純物をイオン注入した後、熱拡散して得られる前記チャネル形成領域を含む低濃度ボディ領域と、
    前記ゲートをマスクとして前記基部半導体領域の一部に第2導電型の不純物を、注入密度および注入エネルギーがいずれも前記低濃度ボディ領域を形成する際のイオン注入時よりも高くなるように、かつ、基部半導体領域の表面に対する垂線に対し所定傾斜角を持つ全方位からイオン注入した後、前記低濃度ボディ領域を形成する際の熱拡散工程と同工程で熱拡散して得られる前記下部高濃度領域とを備えたこと、
    を特徴とするもの。
  4. 請求項1の半導体装置において、
    前記ボディ領域は、
    前記ゲートをマスクとして前記基部半導体領域の一部に第2導電型の不純物を、イオン注入後の熱拡散によりソース領域およびチャネル形成領域のうち少なくとも一方の下方におけるボディ領域の第2導電型の不純物濃度がチャネル形成領域におけるそれより高くなるよう注入密度および注入エネルギーを設定して、イオン注入した後、熱拡散して得られる前記チャネル形成領域を含む低濃度ボディ領域および前記下部高濃度領域を備えたこと、
    を特徴とするもの。
  5. 第2導電型の半導体で構成された基板と、
    基板の上に形成された第1導電型の基部半導体領域と、
    基部半導体領域の上部の一部に配位された第2導電型のボディ領域であって、当該ボディ領域の上部における基部半導体領域との境界近傍がチャネル形成領域として機能するボディ領域と、
    ボディ領域の上部の一部にチャネル形成領域に隣接して配位された第1導電型のソース領域と、
    ボディ領域との間に基部半導体領域が介在するよう配位され第1導電型の不純物濃度が基部半導体領域のそれより高い第1導電型のドレイン領域と、
    チャネル形成領域の上部にゲート絶縁物を介して配位された導電性を有するゲートと、
    前記ボディ領域の上部の一部に前記ソース領域に隣接して配位され、第2導電型の不純物濃度がチャネル形成領域のそれより高い第2導電型のバックゲートと、
    当該バックゲートおよびソース領域に接するように形成されたソース電極と、
    前記基板と基部半導体領域との間であって上方から見て前記ボディ領域と重なる位置に配位され、第1導電型の不純物濃度が基部半導体領域のそれより高い第1導電型の埋め込み層と、
    を備え、ゲートに印加される電圧にしたがって、チャネル形成領域を介してソース領域とドレイン領域との間を流れる電流を制御する2重拡散構造を有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタを備えた半導体装置を製造する方法であって、
    ソース領域およびチャネル形成領域の下方におけるボディ領域の第2導電型の不純物濃度が、チャネル形成領域のそれより高くなるようボディ領域を形成するとともに、ボディ領域のうち当該第2導電型の不純物濃度の高い領域は、前記バックゲートと接し、かつ、前記埋め込み層と接しないよう構成され、
    前記ボディ領域のうち当該第2導電型の不純物濃度の高い領域は、上方から見て前記バックゲートよりも広く形成され、
    前記チャネル形成領域は、第2導電型の不純物濃度が前記ボディ領域のうち当該第2導電型の不純物濃度の高い領域及び前記バックゲートのそれより低い前記ボディ領域の上部のみで構成されていること、
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 請求項5の半導体装置の製造方法において、
    前記ゲートをマスクとして前記基部半導体領域の一部に第2導電型の不純物をイオン注入し、イオン注入された不純物を熱拡散させることでチャネル形成領域を含む低濃度ボディ領域を形成し、
    前記ゲートをマスクとして前記基部半導体領域の一部に第2導電型の不純物を、注入密度および注入エネルギーがいずれも前記低濃度ボディ領域を形成する際のイオン注入時よりも高い状態で、イオン注入し、イオン注入された不純物を前記ソース領域を形成する際の熱拡散工程と同工程で熱拡散させることにより、ソース領域およびチャネル形成領域のうち少なくとも一方の下方におけるボディ領域の第2導電型の不純物濃度が、チャネル形成領域におけるそれより高くなるようにすること、
    を特徴とするもの。
  7. 請求項5の半導体装置の製造方法において、
    前記ゲートをマスクとして前記基部半導体領域の一部に第2導電型の不純物を、基部半導体領域の表面に対して直交方向にイオン注入し、
    前記ゲートをマスクとして前記基部半導体領域の一部に第2導電型の不純物を、注入密度および注入エネルギーがいずれも前記直交方向に行った基部半導体領域へのイオン注入時よりも高くなるように、かつ、基部半導体領域の表面に対する垂線に対し所定傾斜角を持つ全方位からイオン注入し、
    イオン注入されたこれらの不純物を同工程で熱拡散させることにより、ソース領域およびチャネル形成領域のうち少なくとも一方の下方におけるボディ領域の第2導電型の不純物濃度が、チャネル形成領域におけるそれより高くなるようにすること、
    を特徴とするもの。
  8. 請求項5の半導体装置の製造方法において、
    前記ゲートをマスクとして前記基部半導体領域の一部に第2導電型の不純物を、イオン注入後の熱拡散によりソース領域およびチャネル形成領域のうち少なくとも一方の下方におけるボディ領域の第2導電型の不純物濃度がチャネル形成領域におけるそれより高くなるよう注入密度および注入エネルギーを設定して、イオン注入し、
    イオン注入されたこれらの不純物を熱拡散させることにより、ソース領域およびチャネル形成領域のうち少なくとも一方の下方におけるボディ領域の第2導電型の不純物濃度が、チャネル形成領域におけるそれより高くなるようにすること、
    を特徴とするもの。
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