JP3372773B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP3372773B2
JP3372773B2 JP21728496A JP21728496A JP3372773B2 JP 3372773 B2 JP3372773 B2 JP 3372773B2 JP 21728496 A JP21728496 A JP 21728496A JP 21728496 A JP21728496 A JP 21728496A JP 3372773 B2 JP3372773 B2 JP 3372773B2
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DMOS型トラン
ジスタの構造及びその製造方法と、DMOS型トランジ
スタをバイポーラトランジスタ,CMOS型トランジス
タ等と同一半導体基板上に集積したLSIの構造及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、様々な機器の駆動用デバイスであ
るDMOS型トランジスタ(Double Diffu
sed MOSトランジスタ)構造の半導体装置を他の
デバイスと集積化する提案が数多くみられる。
【0003】従来、特開平3−155156号公報にお
いて提案されているDMOS構造の半導体装置及びその
製造方法をCMOSデバイスと集積化した場合の一例に
ついて、図14(a),(b)及び図15(a),
(b)を参照しながら説明する。
【0004】まず、図14(a)に示すように、(10
0)面を主面とするP型半導体基板1000にN- 型ド
レイン拡散層1002、P- 型ウェル拡散層1003
N-型ウェル拡散層1004を形成した後、半導体基板
1000の表面に選択酸化工程により素子分離1005
を形成して、DMOSFET形成領域、NMOSFET
形成領域及びPMOSFET形成領域を区画する。
【0005】次に、図14(b)に示すように、ゲート
酸化膜1007を形成し、多結晶シリコン膜1008
減圧CVD法により堆積し、ゲート電極形成用レジスト
膜(図示せず)を用いて、DMOSFETのN+ 型ゲー
ト電極1008a、NMOSFETのN+ 型ゲート電極
1008b、PMOSFETのN+ 型ゲート電極100
8cを形成した後、上記レジスト膜を除去する。次に、
新たなレジスト膜1009を形成し、このレジスト膜
009とDMOSFETのN+ 型ゲート電極1008a
とをマスクとして、DMOSFETのN- 型ドレイン拡
散層1002内のソース形成領域に選択的にボロンイオ
ンの注入を行った後(図中の点線部分)、高温ドライブ
イン処理を行うことにより、図15(a)に示すDMO
SFETのP- 型ボディー拡散層1014が形成され
る。
【0006】次に、図15(a)に示すように、レジス
ト膜1012をマスクとして、PMOSFETのしきい
値制御のため、PMOSFET形成領域のみに、選択的
にB+ イオン注入を行って、P- 型Vt制御拡散層10
13を形成する。
【0007】次に、図15(b)に示すように、DMO
SFETのN+ 型ソース拡散層1015、N+ 型ドレイ
ン拡散層1016、NMOSFETのN+ 型ソース拡散
1017、N+ 型ドレイン拡散層1018、PMOS
FETのP+ 型ソース拡散層1019、P+ 型ドレイン
拡散層1020を形成する。この後、各部に金属配線を
形成することで、素子が完成する。
【0008】以上のようにして、DMOS型トランジス
タとCMOS型トランジスタとの複合LSIが製造され
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図14
(a),(b)及び図15(a),(b)に示すような
半導体装置及びその製造方法では、次のような問題点を
有していた。
【0010】(1)PMOSFETにおいて、N+ 型ゲ
ート電極1008cを形成した後、このゲート電極10
08cを通過させて、Vt制御用Bイオン注入を行なっ
てP- 型Vt制御拡散層1013を形成しているので、
P- 型Vt制御拡散層1013の深さのばらつきが大き
くなる。その場合、このような埋め込みチャネル構造を
有するものでは、P- 型Vt制御拡散層1013の深さ
が変わると、しきい値Vtも大きく変わる。従って、P
MOSFETのしきい値Vtは、Bイオン注入の飛程距
離(Rp)に影響を与えるゲート電極1008cの膜
質,膜厚に大きく依存して変化することになる。特に、
多結晶シリコンをゲート電極用材料に用いた場合には、
グレインサイズの制御が非常に難しく、均一な膜質を形
成できないためBイオン注入の飛程距離(Rp)が非常
にばらつくことになり、しきい値Vtのばらつきが非常
に大きいという問題がある。
【0011】(2)DMOSFET,NMOSFET及
びPMOSFETにおいて、各ゲート電極1008a,
1008b,1008cを形成した後、DMOSFET
のP- 型ボディー拡散層1014形成のための高温ドラ
イブインを行なっている。このため、素子の微細化が進
みゲート酸化膜1007が薄膜化して行くと、ゲート電
極中の不純物がゲート酸化膜1007を通って、チャネ
ル領域に拡散し、しきい値Vtの変動、ばらつきが生じ
るだけでなく、ゲート酸化膜1007中を不純物が拡散
するので、ゲート酸化膜の信頼性が低下するという問題
がある。
【0012】これらの問題を回避するために、従来の製
造工程では、DMOSFETとCMOSFETとではゲ
ート絶縁膜及びゲート電極を個別に形成せざるを得ず、
ポリシリコン膜の堆積工程及びパターニング工程が2回
必要になる等、製造コストの増大と歩留まりの低下とを
招いていた。
【0013】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、DMOSFETのボディー拡散層を
高温のドライブイン拡散を行うことなく形成することに
より、微細かつ高性能なCMOSFET等の素子とDM
OSFETとを同一基板上に高信頼性をもってかつロー
コストで集積化し、かつ各素子の特性をも高性能に維持
しうる半導体装置及びその製造方法を提供するものであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の半導体装
置は、半導体基板内の素子分離で囲まれる活性領域内に
少なくとも1つのDMISFETを搭載した半導体装置
を前提とし、上記DMISFETは、上記活性領域内に
低濃度の第1導電型を導入して形成された第1の不純物
拡散層と、上記活性領域上に形成されたゲート絶縁膜
と、上記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極と、
上記活性領域内の上記ゲート電極の一方の側方に位置す
る領域に高濃度の第1導電型不純物を導入して形成され
たソース拡散層と、上記活性領域内の上記ゲート電極の
他方の側方に位置する領域に高濃度の第1導電型不純物
を導入して形成され、上記第1の不純物拡散層に取り囲
まれるドレイン拡散層と、上記活性領域内において、上
記ソース拡散層を取り囲みかつ上記ゲート電極の下方領
域の一部に達する領域にしきい値制御用の第2導電型不
純物を導入して形成され、上記ドレイン拡散層とは上記
第1の不純物拡散層を挟んで離れている第2の不純物拡
散層とを備え、上記第2の不純物拡散層は、上記活性領
域内のソース拡散層の下方に位置する領域において、中
央部よりも両端部の方が上記半導体基板奥方への侵入深
さが大きいプロファイルを有する。
【0015】この構成により、第1の不純物拡散層が第
1導電型不純物を導入して構成されている場合には、第
1の不純物拡散層がDMISFETのドレインの一部と
して機能し、第2導電型不純物を含む第2の不純物拡散
層の表面付近の領域がDMISFETのチャネル領域と
して機能する。また、第1の不純物拡散層が第2導電型
不純物を導入して構成されている場合には、第1の不純
物拡散層が第2の不純物拡散層と共にDMISFETの
ボディー拡散層の一部として機能し、第1の不純物拡散
層と第2の不純物拡散層との表面付近の領域がチャネル
領域として機能する。そして、いずれの場合において
も、第2不純物拡散層がゲート電極の下方領域内まで形
成されているので、第2不純物拡散層の第2導電型不純
物をゲート電極の下方領域まで侵入させるための高温ド
ライブイン処理を行う必要がない構造となる。したがっ
て、DMISFETのゲート電極内の不純物が高温ドラ
イブイン処理によってDMISFETのチャネル領域に
侵入するのが防止され、DMISFETのしきい値の変
動,ばらつきや、ゲート絶縁膜の信頼性の低下が防止さ
れることになる。
【0016】本発明の第2の半導体装置は、半導体基板
内の素子分離で囲まれる活性領域内に少なくとも1つの
DMISFETを搭載した半導体装置を前提とし、上記
DMISFETは、上記活性領域内に低濃度の第1導電
型を導入して形成された第1の不純物拡散層と、上記活
性領域上に形成されたゲート絶縁膜と、上記ゲート絶縁
膜の上に形成されたゲート電極と、上記活性領域内の上
記ゲート電極の一方の側方に位置する領域に高濃度の第
1導電型不純物を導入して形成されたソース拡散層と、
上記活性領域内の上記ゲート電極の他方の側方に位置す
る領域に高濃度の第1導電型不純物を導入して形成さ
れ、上記第1の不純物拡散層に取り囲まれるドレイン拡
散層と、上記活性領域内において、上記ソース拡散層を
取り囲みかつ上記ゲート電極の下方領域の一部に達する
領域にしきい値制御用の第2導電型不純物を導入して形
成され、上記ドレイン拡散層とは上記第1の不純物拡散
層を挟んで離れている第2の不純物拡散層とを備え、上
記第2の不純物拡散層は、上記活性領域内の上記ゲート
電極下方に位置する領域において、上記活性領域内のソ
ース拡散層の下方に位置する領域よりも上記半導体基板
奥方への侵入深さが小さいプロファイルを有し、かつ、
上記第2導電型不純物イオンが上記ゲート電極を突き抜
けるように注入されることにより、上記ゲート電極下方
に位置する領域が上記ドレイン拡散層に向かって浅く延
びた形状である。
【0017】この構成により、通常の傾き角による不純
物イオンの注入を用いても、高温のドライブイン処理を
行うことなくゲート電極の直下方の領域まで入り込んだ
第2の不純物拡散層が得られることになる。特に、第2
の不純物拡散層のうちチャネル領域となる部分では不純
物濃度が低くなるので、しきい値を小さくできる一方、
ソース拡散層の下方においては第2の不純物拡散層の深
さを大きく、かつ不純物濃度を濃くすることが可能とな
るので、寄生バイポーラトランジスタの作動を抑制する
ことができる。
【0018】記DMISFETに、上記第2の不純物
拡散層の奥方の一部を含みかつ上記活性領域の表面近傍
を含まない領域に高濃度の第2導電型不純物を導入して
形成された第3の不純物拡散層をさらに設けることがで
きる。
【0019】この構成により、第2導電型不純物を含む
第2の不純物拡散層をベースとし、第1導電型不純物を
含む第1の不純物拡散層及びソース拡散層をエミッタ,
コレクタとする寄生バイポーラトランジスタにおいて、
ベース領域に高濃度の第3の不純物拡散層が接続されて
いることで、ベース抵抗が小さくなる。したがって、寄
生バイポーラトランジスタの電流増幅率が低減され、寄
生バイポーラトランジスタの作動が抑制され、DMIS
FETのソース・ドレイン間耐圧性が向上することにな
る。
【0020】記第1の不純物拡散層を第2導電型不純
物を導入して形成し、少なくとも上記第1及び第2不純
物拡散層が、ボディー拡散層として機能するように構成
することができる。
【0021】この構成により、DMISFETの第1導
電型のドレイン拡散層の寄生容量が小さくなるので、D
MISFETの動作速度が高くなる。また、第2の不純
物拡散層の不純物濃度を第1の不純物拡散層の不純物濃
度よりも高くすれば、高い耐圧特性を得ることができ
る。
【0022】記ゲート電極の上に形成され上記第2導
電型の不純物イオンの通過阻止機能を有する保護膜をさ
らに設けることができる。
【0023】この構成により、第2の不純物拡散層を形
成するための第2導電型不純物イオンの注入時に、ゲー
ト電極の側面からは第2導電型不純物のイオンが通過し
てゲート電極の下方領域のうちソース側のゲート電極端
部から横方向にある程度入り込んだ部分まで到達する一
方、ゲート電極の上面からの第2導電型不純物イオンの
侵入がほぼ阻止される。したがって、第2の不純物拡散
層の表面付近に形成されるチャネル領域の位置や長さが
適正化される。
【0024】記半導体基板内の上記素子分離で囲まれ
る第2,第3の活性領域にそれぞれ形成された第1,第
2導電型チャネル構造を有する第1,第2のMISFE
Tをさらに設け、上記第1のMISFETを、上記第2
の活性領域上に形成されたゲート絶縁膜と、上記ゲート
絶縁膜の上に形成されたゲート電極と、上記第2の活性
領域内の上記ゲート電極の両側方に位置する領域に第1
導電型不純物を導入して形成されたソース・ドレイン拡
散層とにより構成する一方、上記第2のMISFET
を、上記第3の活性領域上に形成されたゲート絶縁膜
と、上記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極と、
上記第3の活性領域内の上記ゲート電極の両側方に位置
する領域に第2導電型不純物を導入して形成されたソー
ス・ドレイン拡散層とにより構成することができる。
【0025】この構成により、DMISFETの第2不
純物拡散層の形成に際して高温ドライブイン処理が不要
な構成となっているので、CMISFETの各MISF
ETのしきい値制御用不純物の注入をゲート電極形成前
に行うことが可能な構造となる。したがって、CMIS
FETの形成時にゲート電極を通過させてしきい値制御
用不純物イオンの注入を行う必要がなくなり、不純物イ
オンの飛距離のばらつきに起因するしきい値のばらつき
の少ないCMISFETを搭載した半導体装置が得られ
ることになる。
【0026】記第1,第2のMISFETのゲート絶
縁膜及びゲート電極は、上記DMISFETのゲート絶
縁膜及びゲート電極と同じ材料で構成されかつ同じ厚み
を有している。
【0027】この構成により、従来、一般的には別の工
程で形成されているDMISFET,CMISFETの
ゲート絶縁膜及びゲート電極を同じ膜の堆積及びパター
ニング工程で形成することが可能となり、コストの低減
と歩留まりの向上とを図ることができる。
【0028】本発明の第3の半導体装置は、半導体基板
内の素子分離で囲まれる活性領域内に少なくとも1つの
DMISFETを搭載した半導体装置において、上記D
MISFETは、上記活性領域内に低濃度の第1導電型
不純物又は第2導電型不純物を導入して形成された第1
の不純物拡散層と、上記活性領域上に形成されたゲート
絶縁膜と、上記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電
極と、上記ゲート電極の両側面上に形成された絶縁体サ
イドウォールと、上記活性領域内の上記ゲート電極の一
方の側方に位置する領域に高濃度の第1導電型不純物を
導入して形成され、かつそのゲート電極側端部の位置が
上記絶縁体サイドウォールで規定されるソース拡散層
と、上記活性領域内の上記ゲート電極の他方の側方に位
置する領域に高濃度の第1導電型不純物を導入して形成
され、上記第1の不純物拡散層に取り囲まれるドレイン
拡散層と、上記活性領域内の上記ソース拡散層を取り囲
みかつ上記ゲート電極の下方領域の一部に達する領域に
しきい値制御用の第2導電型不純物を導入して形成さ
れ、かつそのゲート電極側端部が上記ゲート電極のソー
ス側端部で規定される第2の不純物拡散層とを備え、上
記第2の不純物拡散層は、上記活性領域内のソース拡散
層の下方に位置する領域において、両端部よりも中央部
の方が上記半導体基板奥方への侵入深さが大きい奥方に
向かって凸型のプロファイルを有する。
【0029】この構成により、第2の不純物拡散層のチ
ャネル領域となる部分、つまりソース拡散層のゲート電
極側端部から第2の不純物拡散層のゲート電極側端部ま
での領域の長さは、サイドウォールの厚みによって規定
される。したがって、高温のドライブイン処理を行わな
くても、しきい値を制御することが可能となるので、D
MISFETのゲート電極内の不純物が高温ドライブイ
ン処理によってDMISFETのチャネル領域に侵入す
るのが防止され、DMISFETのしきい値の変動,ば
らつきや、ゲート絶縁膜の信頼性の低下が防止されるこ
とになる。しかも、イオン注入の際に大傾角のイオン注
入を行う必要がない構造となるので、第2の不純物拡散
層のチャネル領域となる表面付近の不純物濃度を低くし
ながら、かつ基板奥方における不純物濃度を濃くするこ
とが可能となるので、寄生バイポーラトランジスタの作
動を抑制することができる。
【0030】記DMISFETに、上記第2の不純物
拡散層の奥方の一部を含みかつ上記活性領域の表面近傍
を含まない領域に高濃度の第1導電型不純物を導入して
形成された第3の不純物拡散層をさらに設けることがで
きる。
【0031】記半導体基板内の上記素子分離で囲まれ
る第2,第3の活性領域にそれぞれ形成された第1,第
2導電型チャネル構造を有する第1,第2のMISFE
Tをさらに設け、上記第1のMISFETを、上記第2
の活性領域上に形成されたゲート絶縁膜と、上記ゲート
絶縁膜の上に形成されたゲート電極と、上記ゲート電極
の両側面上に形成された絶縁体サイドウォールと、上記
第2の活性領域内の上記ゲート電極の両側方に位置する
領域に第1導電型不純物を導入して形成され、ゲート電
極側端部が上記絶縁体サイドウォールで規定されるソー
ス・ドレイン拡散層とにより構成し、上記第2のMIS
FETを、上記第3の活性領域上に形成されたゲート絶
縁膜と、上記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極
と、上記ゲート電極の両側面上に形成された絶縁体サイ
ドウォールと、上記第3の活性領域内の上記ゲート電極
の両側方に位置する領域に第2導電型不純物を導入して
形成され、ゲート電極側端部が上記絶縁体サイドウォー
ルで規定されるソース・ドレイン拡散層とにより構成す
ることができる。
【0032】記第1,第2のMISFETのゲート絶
縁膜及びゲート電極は、上記DMISFETのゲート絶
縁膜及びゲート電極と同じ材料で構成されかつ同じ厚み
を有している構成とすることができる。
【0033】記第2及び第3の活性領域のうち少なく
ともいずれか一方の活性領域内には、上記ゲート電極の
下方に位置する領域と上記ソース・ドレイン拡散層との
間に、当該MISFETのソース・ドレイン拡散層に導
入されている不純物と同じ導電型で低濃度の不純物を導
入して形成された低濃度ソース・ドレイン拡散層を設け
ることが好ましい。
【0034】この構成により、ドレイン耐圧の高い微細
な構造に適した半導体装置を得ることができる。
【0035】本発明の第1の半導体装置の製造方法は、
半導体基板内の素子分離で囲まれる活性領域内に少なく
とも1つのDMISFETを搭載した半導体装置の製造
方法であって、上記半導体基板に活性領域を区画する素
子分離を形成する第1の工程と、上記活性領域内に第1
導電型不純物又は第2導電型不純物を導入して、第1の
不純物拡散層を形成する第2の工程と、上記活性領域の
上にDMISFETのゲート絶縁膜とゲート電極とを形
成する第3の工程と、上記活性領域のソース側の領域が
開口されたマスク部材と上記ゲート電極とをマスクとし
て用い、第2導電型不純物のイオンを、上記ゲート電極
に対向する側に傾いた方向と上記ゲート電極側に傾いた
方向とを含む2方向から、かつ、半導体基板表面に垂直
な軸に対する傾き角が30°以下の方向から上記活性領
域内に注入して、上記活性領域のソース側領域内に、
記活性領域内の上記素子分離端部の下方に位置する領域
から上記ゲート電極端部の下方に位置する領域に亘る第
2の不純物拡散層を形成する第4の工程と、上記ゲート
電極をマスクとして用いて上記ゲート電極の両側方に位
置する活性領域内に第1導電型不純物のイオンを注入
し、上記第1の不純物拡散層により取り囲まれるDMI
SFETのドレイン拡散層と、上記第2の不純物拡散層
により取り囲まれるDMISFETのソース拡散層とを
形成する第5の工程とを備え、上記第4の工程では、上
記第2の不純物拡散層を、上記活性領域内のソース拡散
層の下方に位置する領域において、中央部よりも両端部
の方が上記半導体基板奥方への侵入深さが大きいプロフ
ァイルを有するように形成する。
【0036】上記第4の工程では、上記傾き角が30°
の方向から上記第2導電型不純物のイオンを注入するこ
とができる。
【0037】本発明の第2の半導体装置の製造方法は、
半導体基板内の素子分離で囲まれる活性領域内に少なく
とも1つのDMISFETを搭載した半導体装置の製造
方法であって、上記半導体基板に活性領域を区画する素
子分離を形成する第1の工程と、上記活性領域内に第1
導電型不純物又は第2導電型不純物を導入して、第1の
不純物拡散層を形成する第2の工程と、上記活性領域の
上にDMISFETのゲート絶縁膜とゲート電極とを形
成する第3の工程と、上記活性領域のソース側の領域が
開口されたマスク部材と上記ゲート電極とをマスクとし
て用い、第2導電型不純物のイオンを、上記ゲート電極
に対向する側に傾いた方向と上記ゲート電極側に傾いた
方向とを含む2方向から、かつ、半導体基板表面に垂直
な軸に対する傾き角が25°以下の方向から上記活性領
域内に注入して、上記活性領域のソース側領域内に、上
記活性領域内の上記素子分離端部の下方に位置する領域
から上記ゲート電極端部の下方に位置する領域に亘る第
2の不純物拡散層を形成する第4の工程と、上記ゲート
電極をマスクとして用いて上記ゲート電極の両側方に位
置する活性領域内に第1導電型不純物のイオンを注入
し、上記第1の不純物拡散層により取り囲まれるDMI
SFETのドレイン拡散層と、上記第2の不純物拡散層
により取り囲まれるDMISFETのソース拡散層とを
形成する第5の工程とを備え、上記第4の工程では、上
記第2の不純物拡散層を、上記活性領域内のソース拡散
層の下方に位置する領域において、両端部よりも中央部
の方が上記半導体基板奥方への侵入深さが大きいプロフ
ァイルを有するように形成する。
【0038】上記第4の工程では、上記傾き角が20°
の方向から上記第2導電型不純物のイオンを注入するこ
とができる。
【0039】上記第1又は第2の半導体装置の製造方法
により、形成されるDMISFETの第2の不純物拡散
層が高温ドライブイン処理を行うことなく、第1導電型
不純物イオンの注入とその活性化のみで形成されるの
で、DMISFETのゲート電極から不純物がチャネル
領域まで拡散するのが回避される。したがって、しきい
値の変動やばらつきの小さい,かつゲート絶縁膜の信頼
性の高いDMISFETが形成されることになる。
【0040】記第3の工程では、上記絶縁膜及び導電
膜を順次堆積した後、上記導電膜の上にゲート電極形成
領域を覆う第1のレジスト膜を形成し、該第1のレジス
ト膜の開口部下方の上記導電膜を選択的に除去するよう
に行い、上記第4の工程では、上記第1のレジスト膜の
上に、上記活性領域のソース側の領域が開口された第2
のレジスト膜を形成して、上記第1及び第2のレジスト
膜を上記マスク部材として用いることができる。
【0041】この方法により、DMISFETのゲート
電極を形成するために用いたレジスト膜を利用して、第
2の不純物拡散層形成のための第2導電型不純物に対す
るゲート電極の上面側の不純物イオンの阻止機能を大き
くすることが可能となる。
【0042】記第4の工程の前に、上記ゲート電極上
に上記第2導電型不純物イオンの通過阻止機能を有する
保護膜を形成する工程をさらに設けることができる。
【0043】これらの方法により、DMISFETのゲ
ート電極領域における不純物イオンの阻止機能が高くな
る。
【0044】本発明の第3の半導体装置の製造方法は、
半導体基板内の素子分離で囲まれる活性領域内に少なく
とも1つのDMISFETを搭載した半導体装置の製造
方法であって、上記半導体基板に活性領域を区画する素
子分離を形成する第1の工程と、上記活性領域内に第1
導電型不純物又は第2導電型不純物を導入して、第1の
不純物拡散層を形成する第2の工程と、上記活性領域の
上にDMISFETのゲート絶縁膜とゲート電極とを形
成する第3の工程と、上記活性領域のソース側の領域が
開口されたマスク部材を用いて第2導電型不純物のイオ
ンを上記活性領域内に注入し、上記活性領域内の上記素
子分離の下方に位置する領域から上記ゲート電極の下方
に位置する領域に亘る第2の不純物拡散層を形成する第
4の工程と、上記ゲート電極をマスクとして用いて上記
ゲート電極の両側方に位置する活性領域内に第1導電型
不純物のイオンを注入し、上記第1の不純物拡散層によ
り取り囲まれるDMISFETのドレイン拡散層と、上
記第2の不純物拡散層により取り囲まれるDMISFE
Tのソース拡散層とを形成する第5の工程とを備え、上
記第3の工程では、上記ゲート電極を上記第4の工程に
おける上記第2導電型不純物のイオンの通過が可能な厚
みを有するように形成し、上記第4の工程では、上記第
2導電型不純物を上記ゲート電極を通過させるように注
入し、上記第2の不純物拡散層を、上記活性領域内の上
記ゲート電極の下方に位置する領域で基板奥方への深さ
が浅くなるプロファイルを有するように形成する。
【0045】この方法により、高温のドライブイン処理
を行うことなく、第2導電型不純物をゲート電極の下方
領域まで侵入させることができる。特に、第2の不純物
拡散層のうちチャネル領域となる部分では不純物濃度が
低くなるので、しきい値を小さくできる一方、ソース拡
散層の下方においては第2の不純物拡散層の深さを大き
く、かつ不純物濃度を濃くすることが可能となるので、
寄生バイポーラトランジスタの作動を抑制することがで
きる。
【0046】本発明の第4の半導体装置の製造方法は、
半導体基板内の素子分離で囲まれる活性領域内に少なく
とも1つのDMISFETを搭載した半導体装置の製造
方法であって、上記半導体基板に活性領域を区画する素
子分離を形成する第1の工程と、上記活性領域内に第1
導電型不純物又は第2導電型不純物を導入して、第1の
不純物拡散層を形成する第2の工程と、上記活性領域の
上にDMISFETのゲート絶縁膜とゲート電極とを形
成する第3の工程と、上記活性領域のソース側の領域が
開口されたマスク部材を用いて第2導電型不純物のイオ
ンを上記活性領域内に注入し、上記活性領域内の上記素
子分離の下方に位置する領域から上記ゲート電極の下方
に位置する領域に亘る第2の不純物拡散層を形成する第
4の工程と、上記ゲート電極をマスクとして用いて上記
ゲート電極の両側方に位置する活性領域内に第1導電型
不純物のイオンを注入し、上記第1の不純物拡散層によ
り取り囲まれるDMISFETのドレイン拡散層と、上
記第2の不純物拡散層により取り囲まれるDMISFE
Tのソース拡散層とを形成する第5の工程とを備え、上
記第4の工程の後に、上記第4の工程で用いるマスクと
共通のマスクを用いて、第2導電型不純物のイオンを上
記活性領域内に注入し、少なくとも上記第2の不純物拡
散層の奥方の一部を含みかつ上記活性領域の表面から離
れている領域に、高濃度の第2導電型不純物を含む第3
の不純物拡散層を形成する工程をさらに備えている。
【0047】この方法により、第2の不純物拡散層の一
部に接続される高濃度の第3の不純物拡散層が形成され
るので、第2の不純物拡散層,ソース拡散層及び第1の
不純物拡散層の間で生じる寄生バイポーラトランジスタ
のベース抵抗が小さくなって、寄生バイポーラトランジ
スタの作動が抑制される。したがって、ソース・ドレイ
ン間耐圧性の大きいDMISFETが形成されることに
なる。しかも、先に第2の不純物拡散層を形成するため
の大傾角のイオン注入を行っているので、半導体基板が
ある程度アモルファス化されており、その状態で第3の
不純物拡散層を形成するためのイオン注入を行うので、
0゜に近い角度でイオン注入を行ってもチャネリングを
確実に防止できる。したがって、形状が規則的な第3の
不純物拡散層を形成することができ、しきい値のばらつ
きを抑制することができる。
【0048】記第2の工程では、上記活性領域内に第
2導電型不純物を注入し、上記第2の不純物拡散層と共
にDMISFETのボディー拡散層として機能する第1
の不純物拡散層を形成することができる。
【0049】この方法により、DMISFETの第1導
電型のドレイン拡散層の寄生容量が小さくなるので、動
作速度の高いDMISFETが形成される。また、第2
の不純物拡散層の不純物濃度を第1の不純物拡散層の不
純物濃度よりも高くすれば、高い耐圧特性を有するDM
ISFETを得ることができる。
【0050】記第1の工程では、半導体基板上に、上
記素子分離で囲まれ第1,第2導電型チャネル構造を有
する第1,第2のMISFETをそれぞれ形成するため
の第2,第3の活性領域をさらに形成し、上記第3の工
程の前に、上記第2,第3の活性領域内に上記第1,第
2のMISFETのしきい値制御用不純物を個別に注入
する工程をさらに設け、上記第3の工程では、上記第2
及び第3の活性領域の上にもゲート絶縁膜とゲート電極
とを形成し、上記第5の工程では、上記第1のMISF
ETのソース・ドレイン拡散層をも形成し、上記第2の
MISFETのソース・ドレイン拡散層を形成する工程
をさらに設けることができる。
【0051】この方法により、CMISFETにおい
て、ゲート電極が形成される前にしきい値制御用不純物
イオンの注入が行われるので、CMISFETのゲート
電極を通過させてしきい値制御用不純物イオンを注入す
る場合のような飛距離のばらつきに起因するCMISF
ETのしきい値の変動やばらつきが防止されることにな
る。
【0052】本発明の第5の半導体装置の製造方法は、
半導体基板内の素子分離で囲まれる活性領域内に少なく
とも1つのDMISFETを搭載した半導体装置の製造
方法を前提とし、上記半導体基板に活性領域を区画する
素子分離を形成する第1の工程と、上記活性領域内に第
1導電型不純物又は第2導電型不純物を導入して、第1
の不純物拡散層を形成する第2の工程と、上記活性領域
の上にDMISFETのゲート絶縁膜とゲート電極とを
形成する第3の工程と、上記活性領域のソース側領域が
開口されたマスク部材と上記ゲート電極とをマスクとし
て用い、第2導電型不純物のイオンを半導体基板表面に
垂直な方向に対する傾き角が30°以下の方向から上記
活性領域内に注入して、上記活性領域のソース側領域内
に、上記活性領域内の上記素子分離端部の下方に位置す
る領域から上記ゲート電極端部の下方に位置する領域に
亘る第2の不純物拡散層を形成する第4の工程と、上記
ゲート電極の両側面上に絶縁体サイドウォールを形成す
る第5の工程と、上記ゲート電極及び絶縁体サイドウォ
ールをマスクとして用い、上記ゲート電極の両側方に位
置する活性領域内に第1導電型不純物のイオンを注入し
て、上記第1の不純物拡散層により取り囲まれるDMI
SFETのドレイン拡散層と、上記第2の不純物拡散層
により取り囲まれるDMISFETのソース拡散層とを
形成する第6の工程とを備えている。
【0053】この方法により、高温のドライブイン処理
により第2の不純物拡散層内の第2導電型不純物をゲー
ト電極の下方領域の中央付近まで侵入させなくても、第
2の不純物拡散層のチャネル領域となる部分の長さがサ
イドウォールの厚みによって定まるので、しきい値の制
御が容易となる。しかも、小傾角のイオン注入で第2の
不純物拡散層を形成するので、注入エネルギーの調整に
よって、第2の不純物拡散層のうちチャネル領域となる
表面付近の不純物濃度を薄くしてしきい値を低くしなが
ら、基板奥方の領域の不純物濃度を濃くして寄生バイポ
ーラトランジスタの作動を抑制することが可能となる。
【0054】記第1の工程では、半導体基板上に、上
記素子分離で囲まれ第1,第2導電型チャネル構造を有
する第1,第2のMISFETをそれぞれ形成するため
の第2,第3の活性領域をさらに形成し、上記第3の工
程の前に、上記第2,第3の活性領域内に第1,第2の
MISFETのしきい値制御用不純物を個別に注入する
工程をさらに設け、上記第3の工程では、上記第2及び
第3の活性領域の上にもゲート絶縁膜とゲート電極とを
形成し、上記第5の工程では、上記第1,第2のMIS
FETのゲート電極の両側面上にも絶縁体サイドウォー
ルを形成し、上記第6の工程では、上記第1のMISF
ETのソース・ドレイン拡散層をも形成し、上記第2の
MISFETのソース・ドレイン拡散層を形成する工程
をさらに設けることができる。
【0055】この方法により、CMISFETにおい
て、ゲート電極が形成される前にしきい値制御用不純物
イオンの注入が行われるので、ゲート電極を通過させて
しきい値制御用不純物イオンを注入する場合のような飛
距離のばらつきに起因するCMISFETのしきい値の
変動やばらつきが防止されることになる。
【0056】記第3の工程の後上記第5の工程の前
に、上記第2及び第3の活性領域のうち少なくともいず
れか一方に、上記ゲート電極をマスクとして低濃度の第
1導電型不純物のイオンを注入して低濃度ソース・ドレ
イン拡散層を形成する工程をさらに設けることができ
る。
【0057】この方法により、DMISFETの製造工
程をいわゆるLDD構造を有するCMISFETの製造
工程に適合させながら、微細化に適したMISFETを
形成することができる。
【0058】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態) まず、第1の実施形態について説明する。図1(a)〜
1(c)及び図2(a)〜2(c)は、第1の実施形態
における半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0059】図1(a)に示すように、比抵抗が例えば
10〜20Ω・cmの(100)面を主面とするシリコ
ン単結晶からなるP型半導体基板1に例えばレジストマ
スクを形成し、これを用いて、P型半導体基板1のDM
OSFET形成領域、PMOSFET形成領域に、例え
ば燐イオンを注入エネルギーが120keV,ドーズ量
が8×1012cm-2程度の条件で注入し、さらに別のレ
ジストマスクを形成して、NMOSFET形成領域に、
ボロンイオンを注入エネルギーが30keV、ドーズ量
が1×1013cm-2程度の条件で注入した後、1100
℃,100分程度の熱処理を行う。これにより、DMO
SFETの第1の不純物拡散層であるN- 型ドレイン拡
散層2、NMOSFETのP- 型ウェル拡散層3、PM
OSFETのN- 型ウェル拡散層4が形成される。
【0060】次に、図1(b)に示すように、例えば9
00℃程度の温度下で酸化を行ない、厚みが20nm程
度の酸化膜を形成した後、例えば760℃の減圧CVD
法で窒化膜を160nm程度の厚みで形成する。次に、
例えばレジスト膜をマスクとして用いて、DMOSFE
T形成領域、NMOSFET形成領域、PMOS形成領
域以外の窒化膜を例えばドライエッチングによって除去
し、その後、例えば1000℃の選択酸化法によって、
シリコン酸化膜からなる素子分離5を500nm程度の
厚みで形成する。
【0061】次に、図1(c)に示すように、例えばレ
ジスト膜をマスクとして用い、PMOSFET形成領域
にしきい値(以下、単にVtとする)の制御のためのB
F2イオンを50keV、2×1012cm-2程度の条件
で注入し、P- 型Vt制御拡散層6を形成し、例えば9
00℃で酸化を行ない厚みが15nm程度のゲート酸化
膜7を形成した後、例えば630℃の減圧CVDで多結
晶シリコン膜8を300nm程度の厚みで形成する。次
に、例えば900℃,30分程度のPOCl3気相拡散
により、多結晶シリコン膜8をN+ 化した後、DMOS
FET、NMOSFET、PMOSFETのゲート電極
形成領域に例えばゲート電極形成用レジスト膜9をフォ
トリソグラフィー工程により形成する。
【0062】次に、図2(a)に示すように、例えばゲ
ート電極形成用レジスト膜9をマスクとして用い、多結
晶シリコン膜8をドライエッチングによりパターニング
して、DMOSFETのN+ 型ゲート電極8a、NMO
SFETのN+ 型ゲート電極8b、PMOSFETのN
+ 型ゲート電極8cを形成する。次に、例えばDMOS
FETのソース形成領域を開口したレジスト膜12とD
MOSFETのN+ 型ゲート電極8aをマスクとして、
DMOSFETのボディー拡散層形成領域に、平面的に
見て互いに180゜の角度をなす2方向から2ステップ
のボロンイオンの注入を行う。その際、例えば120k
eV、4×1013cm-2程度の条件で、例えば注入角度
がP型半導体基板1の表面に垂直な軸に対して30゜の
角度で、つまりDMOSFETのN+ 型ゲート電極8a
の下方領域のうちソース側の略半分程度の領域にボロン
イオンが侵入するように1回目のボロンイオンの注入を
行う。さらに、半導体基板1を180度回転させて、D
MOSFET形成領域の素子分離5の端部付近の下方に
ボロンイオンが侵入するよう30゜の傾き角で2回目の
ボロンイオンの注入を行う。
【0063】次に、図2(b)に示すように、レジスト
膜12を除去し、例えば850℃,30分程度の熱処理
を行なうことにより、DMOSFETの第2の不純物拡
散層であるP- 型ボディー拡散層14を形成する。
【0064】次に、図2(c)に示すように、例えばレ
ジスト膜をマスクとして、DMOSFET形成領域、N
MOSFET形成領域に例えば砒素イオンを40ke
V、4×1015cm-2程度の条件で注入し、さらに、P
MOSFET形成領域に例えばBF2 を40keV、3
×1015cm-2程度の条件で注入し、例えば850℃,
60分程度の熱処理を行なうことにより、DMOSFE
TのN+ 型ソース拡散層15及びチャネル領域Rchan、
N+ 型ドレイン拡散層16、NMOSFETのN+ 型ソ
ース拡散層17、N+ 型ドレイン拡散層18、PMOS
FETのP+ 型ソース拡散層19、P+ 型ドレイン拡散
層20を形成する。
【0065】さらに、本実施形態の図面には記載してい
ないが、この後、層間絶縁膜として例えば減圧CVD法
を用いてNSG膜を800nm程度形成し、その後、例
えばレジスト膜をマスクとして、NSG膜をドライエッ
チングにてエッチングし、コンタクトホールを形成す
る。最後に、例えば金属配線として、スパッタリング法
によりAl膜を形成し、その後、例えばレジスト膜をマ
スクとしてAl膜をエッチングして、Al配線を形成す
ればこの半導体装置が完成する。
【0066】以上のように、本実施形態によれば、DM
OSFETのP― 型ボディー拡散層14及びチャネル
領域Rchanを形成するために、レジスト膜12とDMO
SFETのN+ 型ゲート電極8aをマスクとしてボロン
を注入する場合、注入角度がP型半導体基板1の表面に
垂直な軸に対して30゜の角度で、かつDMOSFET
のN+ 型ゲート電極8aのレジスト膜12で覆われてい
ないソース領域側の側面にボロンイオンが進入するよう
な角度でボロンイオンの注入を行なっている。そして、
その後、低温の活性化熱処理を行なうことにより、DM
OSFETのP- 型ボディー拡散層14及びDMOSF
ETのチャネル領域Rchanを形成している。
【0067】以上のような構造のDMOSFET,NM
OSFET及びPMOSFETを搭載した半導体装置を
形成することによって、以下の効果を得ることができ
る。
【0068】DMOSFET型トランジスタのP- 型ボ
ディー拡散層14及びDMOSFETのチャネル領域R
chanを形成するに当たり、上述のように、大傾角の注入
角度でP- 型ボディー拡散層14へのイオン注入を行な
っている。従って、従来の方法では、DMOSFETの
ゲート電極下にチャネル領域を形成するにあたり、ボデ
ィー拡散層をP型半導体基板1中で横方向に十分拡散さ
せるために行なっていた高温ドライブインを行なわなく
ても済む。すなわち、イオン注入を大傾角の注入角度に
することで、P型半導体基板中の横方向への飛程距離を
十分に取ることができるので、イオン注入のみでもP-
型ボディー拡散層14を半導体基板中で横方向に十分広
げることができ、ゲート電極下にチャネル領域Rchanを
形成することが容易となるからである。
【0069】以上のことから、上記問題点(1)〜
(3)を以下のように解消することができる。
【0070】−問題点(1)に対し− CMOSプロセスにDMOSFETの形成を組み込むに
当たって、DMOSFET、NMOSFET、PMOS
FETのゲート電極を形成した後に、高温ドライブイン
処理が不要となるので、PMOSFET,NMOSFE
Tのゲート電極を形成する前に、例えばゲート酸化膜を
形成する前に、PMOSFET,NMOSFETのVt
制御用イオン注入を行うことができる。従って、ゲート
電極形成後にゲート電極を通過させてNMOSFET、
PMOSFETのVt制御用イオン注入を行う必要がな
いので、膜質、膜厚制御の難しいゲート電極のイオンの
飛距離のばらつき等に起因するVt制御への影響はまっ
たく解消しうる。よって、CMOSデバイス上にDMO
SFETを搭載してもVtばらつきの少ないNMOSF
ET、PMOSFETを形成しうる。
【0071】−問題点(2)に対し− CMOSプロセス中にDMOSFETの形成を組み込む
に当たって、各FETのゲート電極を形成した後に高温
ドライブイン処理のための熱処理が不要となるので、ゲ
ート電極内に高濃度にドーピングされた不純物が熱処理
によって各FETのゲート酸化膜中に拡散することがな
い。従って、信頼性の高いゲート酸化膜を実現すること
ができる。
【0072】(第2の実施形態) 図3(a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態におけ
る半導体装置の製造工程を示す断面図である。但し、図
3(a)に示す工程以前の工程については、上述の第1
の実施形態で説明した図1(a)〜(c)及び図2
(a)に示す工程と同一である。すなわち、図3(a)
に示す工程の前に、レジスト膜12を形成し、レジスト
膜12及びDMOSFETのN+ 型ゲート電極8aとを
マスクとして、DMOSFETのボディー拡散層形成領
域に、平面的に見て互いに180゜の角度をなす2方向
から2ステップのボロンイオンの注入を行う。その際、
例えば120keV、4×1013cm-2程度の条件で、
例えば注入角度がP型半導体基板1の表面に垂直な軸に
対して30゜の角度で、かつDMOSFETのN+ 型ゲ
ート電極8aの下方領域のうちソース側の略半分程度の
領域にボロンイオンが侵入するように1回目のボロンイ
オンの注入を行う。さらに、半導体基板1を180度回
転させて、DMOSFET形成領域の素子分離5の端部
付近の下方にボロンイオンが侵入するよう30゜の傾き
角で2回目のボロンイオンの注入を行う。
【0073】次に、図3(a)に示すように、再度レジ
スト膜12とDMOSFETのN+型ゲート電極8aと
をマスクとして、DMOSFETのボディー拡散層形成
領域に、図2(a)に示す工程におけるボロンイオンの
注入の加速エネルギーを高加速エネルギーとなる150
keV、1×1014cm-2程度の条件で、図2(a)に
示すボロンイオンの注入よりも小さい注入角度で、例え
ばP型半導体基板1の表面に垂直な軸に対して0゜とな
るような角度でボロンイオンの注入を行なう。
【0074】なお、P+ 型ボディー埋め込み拡散層32
形成のためのイオン注入を行う前に、先にP- ボディー
拡散層14を形成するための斜め方向からのイオン注入
を行なっているので、半導体基板内の結晶がある程度ア
モルファス化されている。そして、その状態で垂直方向
からのイオン注入が行われるので、イオン注入の際のチ
ャネリングを確実に防止することができる。したがっ
て、P+ 型ボディー埋め込み拡散層32の形状が不規則
になることはない。
【0075】次に、図3(b)に示すように、レジスト
膜12を除去し、例えば850℃,30分程度の熱処理
を行なうことにより、DMOSFETのP- 型ボディー
拡散層14、DMOSFETのチャネル領域Rchan及び
第3の不純物拡散層であるP+ 型ボディー埋め込み拡散
層32を形成する。この場合、P+ 型ボディー埋め込み
拡散層32の横方向の端部は、DMOSFETのN+ 型
ゲート電極8aのソース側のエッジ近傍に存在してい
る。また、P+ 型ボディー埋め込み拡散層32の深さは
P- 型ボディー拡散層14より深く半導体基板1内に入
り込んでいて、P― 型ボディー拡散層14のDMOS
FETのN+ 型ゲート電極8a直下の表面濃度にほとん
ど影響を与えないようになされている。従って、DMO
SFETのVtは、P+ 型ボディー埋め込み拡散層32
の影響を受けることなく、P- 型ボディー拡散層14の
みで決定される。
【0076】次に、図3(c)に示すように、例えばレ
ジスト膜をマスクとして、DMOSFET形成領域、N
MOSFET形成領域に例えば砒素イオンを40ke
V、4×1015cm-2程度の条件で注入し、さらに、P
MOSFET形成領域に例えばBF2 イオンを40ke
V、3×1015cm-2程度の条件で注入し、例えば85
0℃,60分程度の熱処理を行なうことにより、DMO
SFETのN+ 型ソース拡散層15、N+ 型ドレイン拡
散層16、NMOSFETのN+ 型ソース拡散層17、
N+ 型ドレイン拡散層18、PMOSFETのP+ 型ソ
ース拡散層19、P+ 型ドレイン拡散層20を形成す
る。
【0077】さらに、本実施形態の図面には記載してい
ないが、この後、層間絶縁膜として例えば減圧CVD法
を用いてNSG膜を800nm程度形成し、その後、例
えばレジスト膜をマスクとして、NSG膜をドライエッ
チングにてエッチングし、コンタクトホールを形成す
る。最後に、例えば金属配線として、スパッタリング法
によりAl膜を形成し、その後、例えばレジスト膜をマ
スクとしてAl膜をエッチングして、Al配線を形成す
ればこの半導体装置が完成する。
【0078】本実施形態においても、図示は省略した
が、上記図2(a)に示す工程に相当する工程で、注入
角度がP型半導体基板1の法線に対して30゜の角度
で、かつDMOSFETのN+ 型ゲート電極8aのレジ
スト膜12で覆われていないソース領域側の側面にボロ
ンイオンが進入するような角度でボロンイオンの注入を
行なって、DMOSFETのP- 型ボディー拡散層14
及びチャネル領域Rchanを形成しているので、上記第1
の実施形態における効果と同様の効果を得ることができ
る。
【0079】そして、その後、低温の活性化熱処理を行
なうことにより、DMOSFETのP- 型ボディー拡散
層14、DMOSFETのチャネル領域Rchan及びP+
型ボディー埋め込み拡散層32を形成している。
【0080】このように、DMOSFETのP- 型ボデ
ィー拡散層14の下部に、より高濃度のP型不純物を含
む第3の不純物拡散層であるP+ 型ボディー埋め込み拡
散層32が形成されているので、ボディー拡散層全体の
抵抗を低くすることができる。従って、DMOSFET
を高性能化するためにP- 型ボディー拡散層14の表面
濃度を下げ、スレッショルド電圧を低くしても、高濃度
のP+ 型ボディー埋め込み拡散層32があるので、ボデ
ィー拡散層14全体の抵抗は低く抑えられる。そして、
ボディー拡散層14全体の抵抗が低くなることから、D
MOSFETの基板電流によるボディー端子の電位上昇
によるスレッショルド電圧の変動が抑制される。特に、
ボディー拡散層14をベースとし、N+ 型ソース拡散層
15をエミッタとし、N- 型ドレイン拡散層2をコレク
タとする寄生バイポーラNPN型トランジスタが生じて
も、そのベースに相当する部位の不純物濃度が高濃度で
あるために低抵抗となるので、当該トランジスタの作動
を抑制することが可能となる。つまり、ソース・ドレイ
ン間耐圧性が向上することになる。
【0081】加えて、本実施形態では、上記30゜の大
傾角によるイオン注入を行ってP-型ボディー拡散層1
4及びチャネル領域Rchanを形成した後に、P+ 型ボデ
ィー埋め込み拡散層32を形成するために、再度レジス
ト膜12とDMOSFETのN+ 型ゲート電極8aをマ
スクとして、DMOSFETのボディー拡散層形成領域
に、ボロンイオンの注入より高加速エネルギーで、かつ
注入角度がP型半導体基板1の法線に対して0゜の角度
で、ボロンイオンの注入を行なっている。したがって、
最初の大傾角のイオン注入によってある程度半導体基板
内がアモルファス化されているので、その後、垂直方向
からP+ 型ボディー埋め込み拡散層32を形成するため
のイオン注入を行っても、チャネリングが生じ難く、そ
の後の不純物の拡散処理によってランダムな不純物の分
布を招くことがない。すなわち、耐圧特性や電気的特性
のばらつきを招くことはない。それに対し、大傾角のイ
オン注入を行う前に、P+ 型ボディー埋め込み拡散層3
2を形成するための垂直方向からのイオン注入を行う場
合には、チャネリングによって半導体基板内で不純物が
不規則に分布するようになり、その不規則に分布した不
純物がさらに半導体基板内で拡散するので、耐圧等の電
気的特性のばらつきが大きくなるという不具合を生じる
虞れがある。
【0082】なお、P- 型ボディー拡散層14とP+ 型
ボディー埋め込み拡散層32とを形成するためのイオン
注入は同一のマスクを用いて行っているので、イオンの
注入工程を1回追加するだけでよく、この効果を得るの
にコストの増大は僅かで済む。
【0083】(第3の実施形態) 次に、第3の実施形態について説明する。図4(a),
(b)及び図5(a),(b)は、第3の実施形態にお
ける半導体装置の製造工程を示す断面図である。但し、
図4(c)に示す工程以前の工程は、上述の第1の実施
形態において説明した図1(a)〜(c)に示す工程と
ほぼ同じである。ただし、本実施形態では、図4(a)
に示す工程の前に、ゲート電極形成用レジスト膜9を除
去することなくさらにその上に新たなレジスト膜12を
形成し、各レジスト膜9,12及びDMOSFETのN
+ 型ゲート電極8aとをマスクとして、DMOSFET
のボディー拡散層形成領域に、平面的に見て互いに18
0゜の角度をなす2方向から2ステップのボロンイオン
の注入を行う。その際、例えば120keV、4×10
13cm-2程度の条件で、例えば注入角度がP型半導体基
板1の表面に垂直な軸に対して30゜の角度で、かつD
MOSFETのN+ 型ゲート電極8aの下方領域のうち
ソース側の略半分程度の領域にボロンイオンが侵入する
ように1回目のボロンイオンの注入を行う。さらに、半
導体基板1を180度回転させて、DMOSFET形成
領域の素子分離5の端部付近の下方にボロンイオンが侵
入するよう30゜の傾き角で2回目のボロンイオンの注
入を行う。
【0084】次に、図4(b)に示すように、再度各レ
ジスト膜9,12とDMOSFETのN+ 型ゲート電極
8aとをマスクとして、DMOSFETのボディー拡散
層形成領域に、例えばボロンを図10に示す工程におけ
るボロンイオンの注入よりも高加速エネルギーとなる1
50keV、1×1014cm-2程度の条件で、かつ図1
0に示す工程よりも注入角度の小さい条件、例えば注入
角度がP型半導体基板1の表面に垂直な軸に対して0゜
の角度でボロンイオンの注入を行なう。
【0085】次に、図5(a)に示すように、各レジス
ト膜9,12を除去し、例えば850℃,30分程度の
熱処理を行なうことにより、DMOSFETのP- 型ボ
ディー拡散層14、DMOSFETのチャネル領域Rch
an及びP+ 型ボディー埋め込み拡散層32を形成する。
この場合、P+ 型ボディー埋め込み拡散層32の横方向
の端部は、DMOSFETのN+ 型ゲート電極8aのソ
ース側エッジの近傍に存在している。また、P+ 型ボデ
ィー埋め込み拡散層32の深さはP- 型ボディー拡散層
14より深く半導体基板1内に入り込んでいて、P- 型
ボディー拡散層14のDMOSFETのN+ 型ゲート電
極8a直下の表面濃度にほとんど影響を与えないように
なされている。従って、DMOSFETのVtは、P+
型ボディー埋め込み拡散層32の影響を受けることな
く、P- 型ボディー拡散層14のみで決定される。
【0086】次に、図5(b)に示すように、例えばレ
ジスト膜をマスクとして、DMOSFET、NMOSF
ET形成領域に例えば砒素イオンを40keV、4×1
015cm-2程度の条件で注入し、さらに、PMOSFE
T形成領域に例えばBF2 イオンを40keV、3×1
015cm-2程度の条件で注入し、例えば850℃,60
分程度の熱処理を行なうことにより、DMOSFETの
N+ 型ソース拡散層15、N+ 型ドレイン拡散層16、
NMOSFETのN+ 型ソース拡散層17、N+ 型ドレ
イン拡散層18、PMOSFETのP+ 型ソース拡散層
19、P+ 型ドレイン拡散層20を形成する。
【0087】さらに、本実施形態の図面には記載してい
ないが、この後、層間絶縁膜として例えば減圧CVD法
を用いてNSG膜を800nm程度形成し、その後、例
えばレジスト膜をマスクとして、NSG膜をドライエッ
チングにてエッチングし、コンタクトホールを形成す
る。最後に、例えば金属配線として、スパッタリング法
によりAl膜を形成し、その後、例えばレジスト膜をマ
スクとしてAl膜をエッチングして、Al配線を形成す
ればこの半導体装置が完成する。
【0088】本実施形態では、DMOSFETのP- 型
ボディー拡散層14及びチャネル領域Rchanを形成する
ために、ボロンイオンを注入する際の傾き角度や加速エ
ネルギー等は上記第2実施形態と同じであり、その後、
P+ 型ボディー拡散埋め込み層32を形成することも上
記第2実施形態と同じであるので、上記第2実施形態と
同じ効果を基本的に発揮することができる。
【0089】それに加え、本実施形態では、DMOSF
ETのP- 型ボディー拡散層14及びP+ 型ボディー埋
め込み拡散層32を形成するにあたり、レジスト膜12
とDMOSFETN+ 型ゲート電極8aだけでなく、D
MOSFETのN+ 型ゲート電極8aを形成するのに使
用したゲート電極形成用レジスト膜9bをマスクとし
て、使用している。従って、レジスト膜12とDMOS
FETのN+ 型ゲート電極8aとのマスク合わせずれが
生じた場合でも、DMOSFETのN+ 型ゲート電極8
aの上でゲート電極形成用レジスト膜9によってボロン
イオンが阻止される。したがって、レジスト膜12の存
在しない場合のごとくボロンイオンがDMOSFETの
N+ 型ゲート電極8aの上面からゲート電極下方まで突
き抜けることがない。よって、N+ 型ゲート電極8aの
下方領域において、注入されたボロンイオンはN+ 型ゲ
ート電極8aのソース側端部からほぼ同一距離だけ横方
向に入った部分まで侵入するので、ゲート長つまりN+
型ソース拡散層15とN- 型ドレイン拡散層との間のチ
ャネル領域Rchanの長さのばらつきを抑制できるという
利点がある。
【0090】(第4の実施形態) 次に、第4の実施形態について説明する。図6(a)〜
c)及び図7(a)〜(c)は、第4の実施形態に係る
半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0091】図6(a)〜(c)に示す工程は、上記第
1の実施形態において説明した図1(a)〜(c)及び
図2(a)〜(c)に示す工程と基本的にはほとんど同
じである。ただし、本実施形態においては、DMOSF
ETのN+ 型ドレイン層16やP- 型ボディー拡散層1
4を取り囲む第1の不純物拡散層にP型不純物を導入
し、極低濃度のP- 型ボディー拡散層30を形成してい
る。その結果、ボディー拡散層は、2つのP- 型ボディ
ー拡散層30,14によって構成されることになる。こ
こで、P- 型ボディー拡散層30には1016cm-3オー
ダーの濃度の不純物が含まれており、P- 型ボディー拡
散層14には1017cm-3オーダーの濃度の不純物が含
まれている。
【0092】このように、極低濃度のP- 型ボディー拡
散層30の中に低濃度ではあるがそれよりは濃度が高い
P- 型ボディー拡散層を形成することにより、DMOS
FETの耐圧特性が向上する。また、N+ 型ドレイン拡
散層16の周囲がP- 型層となるので、N+ 型ドレイン
拡散層16の寄生容量が低減され、DMOSFETの動
作速度が向上する。
【0093】(第5の実施形態) 次に、第5の実施形態について説明する。図8(a)〜
1(c)及び図9(a)〜2(c)は、第5の実施形態
における半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0094】図8(a)〜(c)に示す各工程は、上記
第1の実施形態における図1(a)〜(c)に示す各工
程と基本的に同じである。すなわち、P型半導体基板1
に、DMOSFETの第1の不純物拡散層であるN- 型
ドレイン拡散層2、NMOSFETのP- 型ウェル拡散
層3、PMOSFETのN- 型ウェル拡散層4をそれぞ
れ形成した後、DMOSFET形成領域、NMOSFE
T形成領域、PMOS形成領域を区画する素子分離5を
形成する。さらに、PMOSFET形成領域にP- 型V
t制御拡散層6を形成し、各領域のP型半導体基板1の
表面上にゲート酸化膜7を形成した後、基板の全面上に
多結晶シリコン膜8を形成し、その上にDMOSFE
T、NMOSFET、PMOSFETのゲート電極形成
領域を覆うゲート電極形成用レジスト膜9を形成する。
ただし、本実施形態では、多結晶シリコン膜8の厚み
は、200nm程度であり、第1の実施形態における3
00nmよりも薄くしておく。
【0095】次に、図9(a)に示すように、例えばゲ
ート電極形成用レジスト膜9をマスクとして用い、多結
晶シリコン膜8をドライエッチングによりパターニング
して、DMOSFETのN+ 型ゲート電極8a、NMO
SFETのN+ 型ゲート電極8b、PMOSFETのN
+ 型ゲート電極8cを形成する。次に、例えばDMOS
FETのソース形成領域を開口したレジスト膜12とD
MOSFETのN+ 型ゲート電極8aとをマスクとし
て、DMOSFETのボディー拡散層形成領域に、1ス
テップのボロンイオンの注入を行う。その際、例えば1
40keV、4×1013cm-2程度の条件で、例えば注
入角度がP型半導体基板1の表面に垂直な軸に対して7
゜の角度で、つまりDMOSFETのN+ 型ゲート電極
8aの下方領域のうちソース側の略半分程度の領域にボ
ロンイオンが侵入するようにボロンイオンの注入を行
う。このとき、ボロンイオンが厚さが薄い多結晶シリコ
ン膜(200nm)で構成されるN+ 型ゲート電極8a
を突き抜けて注入される。
【0096】次に、図9(b)に示すように、レジスト
膜12を除去し、例えば850℃,30分程度の熱処理
を行なうことにより、DMOSFETの第2の不純物拡
散層であるP- 型ボディー拡散層14を形成する。
【0097】次に、図9(c)に示すように、例えばレ
ジスト膜をマスクとして、DMOSFET形成領域、N
MOSFET形成領域に例えば砒素イオンを40ke
V、4×1015cm-2程度の条件で注入し、さらに、P
MOSFET形成領域に例えばBF2 を40keV、3
×1015cm-2程度の条件で注入し、例えば850℃,
60分程度の低温の熱処理を行なうことにより、DMO
SFETのN+ 型ソース拡散層15及びチャネル領域R
chan、N+ 型ドレイン拡散層16、NMOSFETのN
+ 型ソース拡散層17、N+ 型ドレイン拡散層18、P
MOSFETのP+ 型ソース拡散層19、P+ 型ドレイ
ン拡散層20を形成する。
【0098】さらに、本実施形態の図面には記載してい
ないが、この後、層間絶縁膜として例えば減圧CVD法
を用いてNSG膜を800nm程度形成し、その後、例
えばレジスト膜をマスクとして、NSG膜をドライエッ
チングにてエッチングし、コンタクトホールを形成す
る。最後に、例えば金属配線として、スパッタリング法
によりAl膜を形成し、その後、例えばレジスト膜をマ
スクとしてAl膜をエッチングして、Al配線を形成す
ればこの半導体装置が完成する。
【0099】本実施形態では、DMOSFETのP- 型
ボディー拡散層14及びチャネル領域Rchanを形成する
ために、レジスト膜12をマスクとしてボロンイオンを
注入すると、チャネル領域を除くP- 型ボディー拡散層
14は上記第1の実施形態と同様に形成されるが、チャ
ネル領域Rchanがドレイン側に向かって浅く延びた形状
になる。すなわち、ボロンイオンの注入を行う前にN+
型ゲート電極8aを薄く形成しておいて、ボロンイオン
の注入を行う際には不純物イオンがN+ 型ゲート電極8
aを突き抜けるようにしているからである。
【0100】以上のような構造を有するDMOSFE
T,NMOSFET及びPMSFETを搭載した本実施
形態の半導体装置は、従来の方法のごとくゲート電極下
方の端部付近に打ち込まれた不純物を高温のドライブイ
ンによって、ゲート電極の直下領域に沿って横方向に拡
散させる必要がないので、第1の実施形態と同様に、従
来の問題点(1),(2)を解決することができる。そ
れに加えて、さらに以下のような顕著な効果を発揮する
ことができる。
【0101】DMOSFET型トランジスタのDMOS
FETのチャネル領域Rchanは、上述のように、N+ 型
ゲート電極8aを通して注入された不純物イオンにより
形成される。したがって、イオン注入時のドーズ量を多
くかつ注入エネルギーを大きくしても、P- 型ボディー
拡散層14のチャネル領域Rchanにおける不純物濃度は
薄く抑制されるのでしきい値を小さくできる。一方、イ
オン注入時のドーズ量を多くかつ注入エネルギーを大き
くすることで、P- 型ボディー拡散層14のN+ 型ソー
ス拡散層15下方における深さは大きくなりかつ不純物
濃度は濃くなるので、寄生バイポーラトランジスタの作
動を抑制することができる利点がある。
【0102】なお、DMOSFETの場合には、P- 型
ボディー拡散層14の深さが多少変わっても、しきい値
Vtに与える影響は極めて小さいので、上記問題点
(1)で述べた埋め込みチャネル構造を有するPMOS
FETの如きしきい値の変動はほとんど問題とならな
い。
【0103】(第6の実施形態) 次に、第6の実施形態について説明する。図10(a)
〜(c)は、第6の実施形態における半導体装置の製造
工程を示す断面図である。
【0104】本実施形態では、図10(a)に示す工程
の前に、上記第5の実施形態における図8(a)〜
(c)及び図9(a)に示す工程と同じ工程を行う。す
なわち、P型半導体基板1に、DMOSFETの第1の
不純物拡散層であるN- 型ドレイン拡散層2、NMOS
FETのP- 型ウェル拡散層3、PMOSFETのN-
型ウェル拡散層4をそれぞれ形成した後、DMOSFE
T形成領域、NMOSFET形成領域、PMOS形成領
域を区画する素子分離5を形成する。さらに、PMOS
FET形成領域にP- 型Vt制御拡散層6を形成し、各
領域のP型半導体基板1の表面上にゲート酸化膜7を形
成した後、厚み200nm程度の多結晶シリコン膜から
なるDMOSFETのN+ 型ゲート電極8a、NMOS
FETのN+型ゲート電極8b、PMOSFETのN+
型ゲート電極8cを形成する。次に、図10(a)に示
すDMOSFETのソース形成領域を開口したレジスト
膜12とDMOSFETのN+ 型ゲート電極8aとをマ
スクとして、DMOSFETのボディー拡散層形成領域
に、1ステップのボロンイオンの注入を行う。このと
き、本実施形態においても、イオンの注入条件は上記第
5の実施形態と同じである。そして、上記第5の実施形
態と同様に、N+ 型ゲート電極8aの下方領域のうちソ
ース側のほぼ半分程度の領域には、ボロンイオンが厚さ
が薄い多結晶シリコン膜(200nm)で構成されるN
+ 型ゲート電極8aを突き抜けて注入される。したがっ
て、N+ 型ゲート電極8aの下方領域のうちソース側の
ほぼ半分程度の領域に浅い注入が行われる。
【0105】以上の工程を行った後、図10(a)に示
すように、上記工程に用いたのと同じレジスト膜12と
DMOSFETのN+ 型ゲート電極8aとをマスクとし
て、DMOSFETのボディー拡散層形成領域に、例え
ばボロンイオンを高加速エネルギーとなる150keV
で、注入量が1×1014cm-2程度の条件で、かつ注入
角度の小さい条件、例えばP型半導体基板1の表面に垂
直な軸に対して0゜となるような角度でボロンイオンの
注入を行なう。
【0106】次に、図10(b)に示すように、レジス
ト膜12を除去し、例えば850℃,30分程度の熱処
理を行なうことにより、DMOSFETのP- 型ボディ
ー拡散層14、DMOSFETのチャネル領域Rchan及
び第3の不純物拡散層であるP+ 型ボディー埋め込み拡
散層32を形成する。この場合、P+ 型ボディー埋め込
み拡散層32の横方向の端部は、DMOSFETのN+
型ゲート電極8aの略中央付近に存在している。また、
P+ 型ボディー埋め込み拡散層32の深さはP- 型ボデ
ィー拡散層14より深く半導体基板1内に入り込んでい
て、P― 型ボディー拡散層14のDMOSFETのN+
型ゲート電極8a直下の表面濃度にほとんど影響を与
えないようになされている。従って、DMOSFETの
Vtは、P+ 型ボディー埋め込み拡散層32の影響を受
けることなく、P- 型ボディー拡散層14のみで決定さ
れる。
【0107】なお、P+ 型ボディー埋め込み拡散層32
形成のためのイオン注入を行う前に、先にP- ボディー
拡散層14を形成するためのイオン注入を行なっている
ので、半導体基板内の結晶がある程度アモルファス化さ
れている。そして、その状態で垂直方向からのイオン注
入が行われるので、イオン注入の際のチャネリングを確
実に防止することができる。したがって、P+ 型ボディ
ー埋め込み拡散層32の形状が不規則になることはな
い。
【0108】次に、図10(c)に示すように、例えば
レジスト膜をマスクとして、DMOSFET形成領域、
NMOSFET形成領域に例えば砒素イオンを40ke
V、4×1015cm-2程度の条件で注入し、さらに、P
MOSFET形成領域に例えばBF2 イオンを40ke
V、3×1015cm-2程度の条件で注入し、例えば85
0℃,60分程度の熱処理を行なうことにより、DMO
SFETのN+ 型ソース拡散層15、N+ 型ドレイン拡
散層16、NMOSFETのN+ 型ソース拡散層17、
N+ 型ドレイン拡散層18、PMOSFETのP+ 型ソ
ース拡散層19、P+ 型ドレイン拡散層20を形成す
る。
【0109】さらに、本実施形態の図面には記載してい
ないが、この後、層間絶縁膜として例えば減圧CVD法
を用いてNSG膜を800nm程度形成し、その後、例
えばレジスト膜をマスクとして、NSG膜をドライエッ
チングにてエッチングし、コンタクトホールを形成す
る。最後に、例えば金属配線として、スパッタリング法
によりAl膜を形成し、その後、例えばレジスト膜をマ
スクとしてAl膜をエッチングして、Al配線を形成す
ればこの半導体装置が完成する。
【0110】本実施形態でも、上記第5の実施形態と同
様に、チャネル領域Rchanがドレイン側に向かって浅く
延びた形状になるので、上記第5の実施形態と同じ効果
を発揮することができる。それに加えて、寄生バイポー
ラトランジスタの作動の抑制によりソース・ドレイン間
耐圧性の向上を図ることができる。
【0111】なお、P- 型ボディー拡散層14とP+ 型
ボディー埋め込み拡散層32とを形成するためのイオン
注入は同一のマスクを用いて行っているので、イオンの
注入工程を1回追加するだけでよく、この効果を得るの
にコストの増大は僅かで済む。
【0112】(第7の実施形態) 次に、第7の実施形態について説明する。図11(a)
〜(c)は、第7の実施形態における半導体装置の製造
工程を示す断面図である。
【0113】本実施形態では、図11(a)に示す工程
の前に、上記第1の実施形態における図1(a)〜
(c)に示す工程と同じ工程を行う。すなわち、P型半
導体基板1に、DMOSFETの第1の不純物拡散層で
あるN- 型ドレイン拡散層2、NMOSFETのP- 型
ウェル拡散層3、PMOSFETのN- 型ウェル拡散層
4をそれぞれ形成した後、DMOSFET形成領域、N
MOSFET形成領域、PMOS形成領域を区画する素
子分離5を形成する。さらに、PMOSFET形成領域
にP- 型Vt制御拡散層6を形成し、各領域のP型半導
体基板1の表面上にゲート酸化膜7を形成した後、厚み
300nm程度の多結晶シリコン膜からなるDMOSF
ETのN+ 型ゲート電極8a、NMOSFETのN+ 型
ゲート電極8b、PMOSFETのN+ 型ゲート電極8
cを形成する。ただし、本実施形態では、ゲート電極8
a〜8cを上記各実施形態よりも狭くしておく。
【0114】次に、図11(a)に示すように、例えば
DMOSFETのソース形成領域を開口したレジスト膜
12とDMOSFETのN+ 型ゲート電極8aをマスク
として、DMOSFETのボディー拡散層形成領域に、
平面的に見て互いに180゜の角度をなす2方向から2
ステップのボロンイオンの注入を行う。その際、例えば
120keV、4×1013cm-2程度の条件で、例えば
注入角度がP型半導体基板1の表面に垂直な軸に対して
10゜の角度で、つまりDMOSFETのN+型ゲート
電極8aのソース側端部の下方領域のみにボロンイオン
が侵入するように1回目のボロンイオンの注入を行う。
さらに、半導体基板1を180度回転させて、DMOS
FET形成領域の素子分離5の端部付近の下方にボロン
イオンが侵入するよう10゜の傾き角で2回目のボロン
イオンの注入を行う。
【0115】次に、図11(b)に示すように、レジス
ト膜12を除去し、例えば850℃,30分程度の熱処
理を行なうことにより、DMOSFETの第2の不純物
拡散層であるP- 型ボディー拡散層14を形成する。
【0116】次に、図11(c)に示すように、例えば
減圧CVD法によりシリコン基板の全面上にシリコン酸
化膜を200nm程度の厚みで堆積した後、異方性ドラ
イエッチングによりシリコン酸化膜のエッチバックを行
って、各ゲート電極8a〜8cの両側面上にサイドウォ
ール22を形成する。
【0117】次に、図11(d)に示すように、例えば
レジスト膜(図示せず)及びサイドウォール22をマス
クとして、DMOSFET形成領域、NMOSFET形
成領域に例えば砒素イオンを40keV、4×1015c
m-2程度の条件で注入し、さらに、PMOSFET形成
領域に例えばBF2 を40keV、3×1015cm-2程
度の条件で注入し、例えば850℃,60分程度の熱処
理を行なうことにより、DMOSFETのN+ 型ソース
拡散層15及びチャネル領域Rchan、N+ 型ドレイン拡
散層16、NMOSFETのN+ 型ソース拡散層17、
N+ 型ドレイン拡散層18、PMOSFETのP+ 型ソ
ース拡散層19、P+ 型ドレイン拡散層20を形成す
る。
【0118】さらに、本実施形態の図面には記載してい
ないが、この後、層間絶縁膜として例えば減圧CVD法
を用いてNSG膜を800nm程度形成し、その後、例
えばレジスト膜をマスクとして、NSG膜をドライエッ
チングにてエッチングし、コンタクトホールを形成す
る。最後に、例えば金属配線として、スパッタリング法
によりAl膜を形成し、その後、例えばレジスト膜をマ
スクとしてAl膜をエッチングして、Al配線を形成す
ればこの半導体装置が完成する。
【0119】本実施形態では、DMOSFETのP- 型
ボディー拡散層14及びチャネル領域Rchanを形成する
に際し、図11(a)に示すように、10゜という上記
各実施形態における傾き角30゜よりも大幅に小さい傾
き角で、かつDMOSFETのN+ 型ゲート電極8aの
レジスト膜12で覆われていないソース領域側の側面に
ボロンイオンが侵入するような角度でボロンイオンの注
入を行っている。そして、その後、低温の活性化熱処理
を行うことにより、DMOSFETのP- 型ボディー拡
散層14及びDMOSFETのチャネル領域Rchanを形
成している。さらに、その後、DMOSFETのN+ 型
ソース拡散層15を形成する前に、DMOSFETのN
+ 型ゲート電極8aの側面上にサイドウォール22を形
成し、このサイドウォール22とN+ 型ゲート電極8a
とレジスト膜とをマスクとすることにより、DMOSF
ETのP- 型ボディー拡散層を形成する際のボロン注入
領域よりも砒素注入領域をソース領域側にずらして注入
し、N+ 型ソース拡散層15を形成している。
【0120】このような構造のDMOSFET,NMO
SFET及びPMOSFETを搭載した半導体装置を形
成することにより、以下の効果を発揮することができ
る。
【0121】DMOSFET型トランジスタのP- 型ボ
ディー拡散層14及びDMOSFETのチャネル領域R
chanを形成するに際し、上述のように、小さな傾き角で
ボディー拡散層へのイオン注入を行った後、N+ 型ゲー
ト電極8aの側面上にサイドウォール22を形成し、こ
のサイドウォールをマスクとしてN+ 型ソース拡散層1
5を形成している。したがって、イオン注入と低温の活
性化処理だけで不純物をゲート電極下方の領域まで侵入
させ、かつN+ 型ソース拡散層15とN- ドレイン拡散
層2との間に十分な長さのチャネル領域Rchanを形成す
ることが容易となる。すなわち、従来行っていたような
ボディー拡散層を横方向に拡大させるための高温ドライ
ブインを行わなくても、しきい値の制御が容易となり、
上記第1の実施形態と同じ効果を発揮することができる
ことが分かる。
【0122】さらに、本実施形態では、図11(a)に
示す工程で、ボロンイオンの注入を小傾角(10゜)で
行っているので、DMOSFETのP- 型ボディー拡散
層14の深さが、上記第1〜第4の実施形態における深
さよりも深くなる。このことは、P- 型ボディー拡散層
14の抵抗が低くなることを意味し、DMOSFETを
高性能化するためにP- 型ボディー拡散層14の表面濃
度を下げ、スレッショルド電圧を低くしても、第1の実
施形態に比べて、P- ボディー拡散層の抵抗を低くでき
ることになる。したがって、DMOSFETの基板電流
によるボディー端子の電位上昇によるスレッショルド電
圧の変動が抑制される。特に、P- 型ボディー拡散層1
4をベースとし、N+ 型ソース拡散層15をエミッタと
し、N+型ドレイン拡散層2をコレクタとするNPN型
寄生バイポーラトランジスタが生じても、そのベースに
相当する部位の不純物濃度が高濃度であるために低抵抗
となるので、当該寄生バイポーラトランジスタの作動を
抑制することが可能となる。つまり、ソース・ドレイン
間耐圧性が向上することになる。また、DMOSFET
をNMOSFET,PMOSFETと同時に形成する場
合、NMOSFET,PMOSFETのゲート電極には
一般的にサイドウォールが付設されるので、本実施形態
の製造方法を採用することで、工程数の増大を招くこと
なく、DMOSFETのソース・ドレイン間耐圧性の高
い半導体装置を形成することができる。
【0123】(第1〜第7の実施形態の変形例) 第1〜第7の実施形態において、DMOSFETのソー
ス及びドレインコンタクト拡散層は、N+ 型ソース拡散
層15、N+ 型ドレイン拡散層16のそれぞれ1層であ
るが、LDD構造すなわちN- 型ソース拡散層、N+ 型
ソース拡散層及びN- 型ドレイン拡散層、N+ 型ドレイ
ン拡散層の2重構造としてもよい。
【0124】また、第1〜第6の実施形態において、D
MOSFETのN+ 型ゲート電極8a、NMOSFET
のN+ 型ゲート電極8b、PMOSFETのN+ 型ゲー
ト電極8cの側壁に、絶縁膜のサイドウォールを形成し
ていないが、これを形成してもよい。この場合、サイド
ウォール形成は、P- 型ボディー拡散層14を形成する
ためのイオン注入の前でも後でもよい。
【0125】また、このサイドウォールをソース及びド
レインコンタクト拡散層形成のためのイオン注入マスク
として使用してもよい。
【0126】また、第1〜第7の実施形態において、D
MOSFETのN+ 型ゲート電極8a、NMOSFET
のN+ 型ゲート電極8b、PMOSFETのN+ 型ゲー
ト電極8cは、多結晶シリコンの単層膜であるが、金属
膜、半導体膜、シリサイド膜の単層膜で構成してもよ
い。あるいは、第5,第6の実施形態を除いて、多結晶
シリコン膜上に、金属膜、半導体膜、シリサイド膜等の
導電膜やシリコン酸化膜等の絶縁膜を形成するようにし
てもよい。特に、これらの保護膜を形成することで、イ
オン注入時における不純物イオンの通過阻止機能を強化
することができる利点がある。
【0127】また、第1〜第7の実施形態において、P
MOSFETのゲート電極は、N+型であるが、P+ 型
としてもよい。
【0128】また、第1,第2,第3の実施形態におい
て、DMOSFETの低濃度ドレイン層をN- 型ドレイ
ン拡散層2としているが、これはN― 型エピタキシャ
ル成長層であってもよく、素子分離5を形成する前に形
成してもよい。。同様に、第4の実施形態におけるP-
型ボディー拡散層30をP- 型エピタキシャル成長層と
してもよい。
【0129】また、第1〜第7の実施形態において、N
MOSFETのVt制御拡散層は、形成していないが、
ゲート酸化膜を形成する前に形成してもよい。
【0130】また、第1〜第7の実施形態において、不
純物イオンの注入を2ステップで行っているが、半導体
装置中で互いに直交する方向に配置されたゲート電極を
有するMISFETが搭載されている場合が多いので、
その場合には、平面内で90゜ごとに注入方向を変える
4ステップのイオン注入を行うことができる。
【0131】また、第1,第2,第3の実施形態におい
て、DMOSFETのN+ 型ソース拡散層15を形成し
た後に、DMOSFETのボディー拡散層であるP- 型
ボディー拡散層14やP+ 型ボディー埋め込み拡散層3
2をイオン注入により形成してもよい。
【0132】また、第3の実施形態において、ゲート電
極形成用レジスト膜9をボディー拡散層注入のマスクの
一部としているが、これは、レジスト膜でなくても、D
MOSFETのN+ 型ゲート電極8aと同一寸法に加工
された膜であればよい。
【0133】(P- 型ボディー拡散層のプロファイルに
ついて)次に、P- 型ボディー拡散層14を形成する場
合における不純物イオンの注入角度とP- 型ボディー拡
散層14のプロファイルとの関係について、図12
(a)〜(c)及び図13(a),(b)を参照しなが
ら説明する。
【0134】図12(a)に示すように、上記各実施形
態のごとく、比較的厚く開口部の狭いレジスト膜12を
マスクとして、半導体基板の表面に垂直な軸に対して大
きく傾いた方向(30゜)から2ステップのイオン注入
を行った場合には、P- 型ボディー拡散層14は、下方
に向かって中央付近で凹部が形成されるようなプロファ
イルを有する。この場合、特にDMOSFETのN+ 型
ゲート電極8aの下方領域において不純物イオンが横方
向に深く侵入する。したがって、高温のドライブイン拡
散処理を行わなくても、チャネル領域の長さを十分確保
することができる。
【0135】一方、図12(b)に示すように、比較的
薄く開口部の広いレジスト膜12をマスクとして、大傾
角ではあるが比較的小さな傾き角(20゜程度)で2ス
テップのイオン注入を行った場合には、P- 型ボディー
拡散層14は、中央付近に凸部が形成されるようなプロ
ファイルを有する。このような方法でも、N+ 型ゲート
電極8aの下方領域に不純物イオンを横方向に侵入させ
ることは可能である。
【0136】図12(c)に示すように、ソース形成領
域において素子分離5側に傾いた1方向からのイオン注
入を行った場合には、P- 型ボディー拡散層14は、下
方に向かって最も突出した部分がN+ 型ゲート電極8a
側にオフセットしているようなプロファイルを有する。
この場合にも、本発明の効果は発揮しうる。ただし、例
えば第1〜第3実施形態におけるN+ 型ソース拡散層1
5がN- 型ドレイン拡散層2と接触しない程度に、つま
り、この部分でN- ドレイン拡散層とN+ 型ソース拡散
層とが導通してしまわないように、P- 型ボディー拡散
層14内の不純物イオンが素子分離5側で半導体基板の
奥方に入り込んでいる必要はある。
【0137】図13(a)に示すように、ゲート電極8
aの厚みを薄くして、ゲート電極8aのレジスト膜12
で覆われていない部分を通過させて不純物イオンの注入
を行った場合(ここでは、第6,第7の実施形態と異な
り、イオン注入方向の傾き角を25゜程度にしてい
る)、ゲート電極8aの下方に深さの小さい部分(チャ
ネル領域となる部分)を有するプロファイルが得られ
る。P- 型ボディー拡散層14の浅い部分の先端部はレ
ジスト膜12で規定されている。このような方法では、
注入エネルギー及びドーズ量を大きくすることで、P-
ボディー拡散層14の深さを大きく、かつ基板奥方にお
ける不純物濃度を高くする一方、チャネル領域となる基
板の表面付近における不純物濃度を薄くすることができ
る。つまり、しきい値を低下させ、かつ寄生トランジス
タの作動を抑制することができる。
【0138】図13(b)に示すように、後の工程でゲ
ート電極8aの側面上にサイドウォールを形成すること
を前提として、小傾角のイオン注入を行う場合、プロフ
ァイルは、基板奥方に向かって単純な凸型になる。この
場合、不純物イオンはゲート電極8aの下方において横
方向にそれほど深く侵入しないが、P- 型ボディー拡散
層14の深さが大きくなり、抵抗が低減することで、寄
生バイポーラトランジスタの差動を抑制できる利点があ
る。また、その後、ゲート電極の側面上に絶縁体サイド
ウォールを形成し、ソース拡散層を形成する際には絶縁
体サイドウォール及びゲート電極をマスクとして用いて
イオン注入を行うことで、ソース拡散層の端部とP- 型
ボディー拡散層14の端部とを任意の距離(サイドウォ
ール形成用のシリコン酸化膜の膜厚に略等しい)だけオ
フセットさせることができるので、チャネル領域の長さ
は十分確保することができる。したがって、このプロフ
ァイルを有するトランジスタも優れた特性を発揮するこ
とができる。
【0139】なお、従来の方法のごとく、イオン注入方
向を半導体基板の表面に垂直な軸に対してほとんど傾い
ていない方向(<10゜)から不純物イオンの注入を行
い、その後、高温ドライブイン処理を行う場合には、P
- 型ボディー拡散層は、下方に向かって突出した部分の
底面が全体的にほぼフラットになるようなプロファイル
を有する。
【0140】なお、不純物イオンは、注入されたままで
はアクセプタやドナーとして機能しないので、活性化の
ための加熱処理は必要である。この加熱処理によって、
多少不純物イオンが拡散するが、その拡散距離は、従来
の高温ドライブイン処理における拡散距離よりも極めて
小さい。すなわち、本発明の方法では、不純物イオンを
遠くまで拡散させる必要はないので、850℃,30分
間程度の比較的低温で長時間の熱処理を行うか、比較的
高温で極めて短時間の熱処理を行えば済む。それに対
し、従来の方法では、1000℃,30分間程度の高温
かつ長時間の熱処理を行う必要がある。この点が、本発
明と従来の方法との大きな条件の相違点である。
【0141】
【発明の効果】本発明の半導体装置又はその製造方法に
よれば、DMISFETのしきい値の変動,ばらつき
と、ゲート絶縁膜の信頼性の低下とを有効に防止する、
あるいは、しきい値の低下と寄生バイポーラトランジス
タの作動の抑制とを図るなどの効果を発揮することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程の
うち前半の各工程を示す断面図である。
【図2】第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程の
うちの後半の各工程を示す断面図である。
【図3】第2の実施形態に係る半導体装置の製造工程の
うち後半の各工程を示す断面図である。
【図4】第3の実施形態に係る半導体装置の製造工程の
うちP- 型ボディー拡散層とP+ 型ボディー埋め込み拡
散層とを形成するためのイオン注入工程を示す断面図で
ある。
【図5】第3の実施形態に係る半導体装置の製造工程の
うちゲート電極及びソース・ドレイン拡散層を形成する
工程を示す断面図である。
【図6】第4の実施形態に係る半導体装置の製造工程の
うち前半の各工程を示す断面図である。
【図7】第4の実施形態に係る半導体装置の製造工程の
うち後半の各工程を示す断面図である。
【図8】第5の実施形態に係る半導体装置の製造工程の
うち前半の各工程を示す断面図である。
【図9】第5の実施形態に係る半導体装置の製造工程の
うち後半の各工程を示す断面図である。
【図10】第6の実施形態に係る半導体装置の製造工程
のうち後半の各工程を示す断面図である。
【図11】第7の実施形態に係る半導体装置の製造工程
のうち後半の各工程を示す断面図である。
【図12】第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程
中の第2の不純物拡散層の形成工程における不純物イオ
ンの注入形式と形成される第2の不純物拡散層の形状と
の関係を示す説明図である。
【図13】第6及び第7の実施形態に係る半導体装置の
製造工程中の第2の不純物拡散層の形成工程における不
純物イオンの注入形式と形成される第2の不純物拡散層
の形状との関係を示す説明図である。
【図14】従来に係る半導体装置の製造工程のうち前半
の各工程を示す断面図である。
【図15】従来に係る半導体装置の製造工程のうち後半
の各工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 P型半導体基板 2 N- 型ドレイン拡散層 3 P- 型ウェル拡散層 4 N- 型ウェル拡散層 5 素子分離 6 P- 型Vt制御拡散層 7 ゲート酸化膜(ゲート絶縁膜) 8 多結晶シリコン膜 8a〜8c N+ 型ゲート電極 9 ゲート電極形成用レジスト膜 12 レジスト膜 14 P- 型ボディー拡散層 15 N+ 型ソース拡散層 16 N+ 型ドレイン拡散層 17 N+ 型ソース拡散層 18 N+ 型ドレイン拡散層 19 P+ 型ソース拡散層 20 P+ 型ドレイン拡散層 30 P- 型ボディー拡散層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−61159(JP,A) 特開 平4−144173(JP,A) 特開 平4−151875(JP,A) 特開 昭63−202071(JP,A) 特開 昭58−12349(JP,A) 特開 平4−369261(JP,A) 特開 昭62−217664(JP,A) 特開 平2−201963(JP,A) 特開 平1−270359(JP,A) 特開 平2−291173(JP,A) 特開 平6−310717(JP,A) 特開 平5−267651(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/78 H01L 21/336 H01L 27/088 H01L 21/8234

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板内の素子分離で囲まれる活性
    領域内に少なくとも1つのDMISFETを搭載した半
    導体装置において、 上記DMISFETは、 上記活性領域内に低濃度の第1導電型不純物又は第2導
    電型不純物を導入して形成された第1の不純物拡散層
    と、 上記活性領域上に形成されたゲート絶縁膜と、 上記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極と、 上記活性領域内の上記ゲート電極の一方の側方に位置す
    る領域に高濃度の第1導電型不純物を導入して形成され
    たソース拡散層と、 上記活性領域内の上記ゲート電極の他方の側方に位置す
    る領域に高濃度の第1導電型不純物を導入して形成さ
    れ、上記第1の不純物拡散層に取り囲まれるドレイン拡
    散層と、 上記活性領域内において、上記ソース拡散層を取り囲み
    かつ上記ゲート電極の下方領域の一部に達する領域にし
    きい値制御用の第2導電型不純物を導入して形成され、
    上記ドレイン拡散層とは上記第1の不純物拡散層を挟ん
    で離れている第2の不純物拡散層とを備え、 上記第2の不純物拡散層は、上記活性領域内のソース拡
    散層の下方に位置する領域において、中央部よりも両端
    部の方が上記半導体基板奥方への侵入深さが大きいプロ
    ファイルを有することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板内の素子分離で囲まれる活性
    領域内に少なくとも1つのDMISFETを搭載した半
    導体装置において、 上記DMISFETは、 上記活性領域内に低濃度の第1導電型不純物又は第2導
    電型不純物を導入して形成された第1の不純物拡散層
    と、 上記活性領域上に形成されたゲート絶縁膜と、 上記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極と、 上記活性領域内の上記ゲート電極の一方の側方に位置す
    る領域に高濃度の第1導電型不純物を導入して形成され
    たソース拡散層と、 上記活性領域内の上記ゲート電極の他方の側方に位置す
    る領域に高濃度の第1導電型不純物を導入して形成さ
    れ、上記第1の不純物拡散層に取り囲まれるドレイン拡
    散層と、 上記活性領域内において、上記ソース拡散層を取り囲み
    かつ上記ゲート電極の下方領域の一部に達する領域にし
    きい値制御用の第2導電型不純物を導入して形成され、
    上記ドレイン拡散層とは上記第1の不純物拡散層を挟ん
    で離れている第2の不純物拡散層とを備え、 上記第2の不純物拡散層は、上記活性領域内の上記ゲー
    ト電極下方に位置する領域において、上記活性領域内の
    ソース拡散層の下方に位置する領域よりも上記半導体基
    板奥方への侵入深さが小さいプロファイルを有し、か
    つ、上記第2導電型不純物イオンが上記ゲート電極を突
    き抜けるように注入されることにより、上記ゲート電極
    下方に位置する領域が上記ドレイン拡散層に向かって浅
    く延びた形状であることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体装置におい
    て、 上記DMISFETは、 上記第2の不純物拡散層の奥方の一部を含みかつ上記活
    性領域の表面近傍を含まない領域に高濃度の第2導電型
    不純物を導入して形成された第3の不純物拡散層をさら
    に備えていることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の半導体装置におい
    て、 上記第1の不純物拡散層は第2導電型不純物を導入して
    形成されており、 少なくとも上記第1及び第2不純物拡散層が、ボディー
    拡散層として機能することを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の半導体装置におい
    て、 上記ゲート電極の上に形成され、上記第2導電型の不純
    物イオンの通過阻止機能を有する保護膜をさらに備えて
    いることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載の半導体装置におい
    て、 上記半導体基板内の上記素子分離で囲まれる第2,第3
    の活性領域にそれぞれ形成された第1,第2導電型チャ
    ネル構造を有する第1,第2のMISFETをさらに備
    え、 上記第1のMISFETは、 上記第2の活性領域上に形成されたゲート絶縁膜と、 上記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極と、 上記第2の活性領域内の上記ゲート電極の両側方に位置
    する領域に第1導電型不純物を導入して形成されたソー
    ス・ドレイン拡散層と により構成され、 上記第2のMISFETは、 上記第3の活性領域上に形成されたゲート絶縁膜と、 上記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極と、 上記第3の活性領域内の上記ゲート電極の両側方に位置
    する領域に第2導電型不純物を導入して形成されたソー
    ス・ドレイン拡散層と により構成されていることを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体装置において、 上記第1,第2のMISFETのゲート絶縁膜及びゲー
    ト電極は、上記DMISFETのゲート絶縁膜及びゲー
    ト電極と同じ材料で構成されかつ同じ厚みを有している
    ことを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 半導体基板内の素子分離で囲まれる活性
    領域内に少なくとも1つのDMISFETを搭載した半
    導体装置において、 上記DMISFETは、 上記活性領域内に低濃度の第1導電型不純物又は第2導
    電型不純物を導入して形成された第1の不純物拡散層
    と、 上記活性領域上に形成されたゲート絶縁膜と、 上記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極と、 上記ゲート電極の両側面上に形成された絶縁体サイドウ
    ォールと、 上記活性領域内の上記ゲート電極の一方の側方に位置す
    る領域に高濃度の第1導電型不純物を導入して形成さ
    れ、かつそのゲート電極側端部の位置が上記絶縁体サイ
    ドウォールで規定されるソース拡散層と、 上記活性領域内の上記ゲート電極の他方の側方に位置す
    る領域に高濃度の第1導電型不純物を導入して形成さ
    れ、上記第1の不純物拡散層に取り囲まれるドレイン拡
    散層と、 上記活性領域内の上記ソース拡散層を取り囲みかつ上記
    ゲート電極の下方領域の一部に達する領域にしきい値制
    御用の第2導電型不純物を導入して形成され、かつその
    ゲート電極側端部が上記ゲート電極のソース側端部で規
    定される第2の不純物拡散層とを備え、 上記第2の不純物拡散層は、上記活性領域内のソース拡
    散層の下方に位置する領域において、両端部よりも中央
    部の方が上記半導体基板奥方への侵入深さが大きい奥方
    に向かって凸型のプロファイルを有することを特徴とす
    る半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体装置において、 上記DMISFETは、 上記第2の不純物拡散層の奥方の一部を含みかつ上記活
    性領域の表面近傍を含まない領域に高濃度の第2導電型
    不純物を導入して形成された第3の不純物拡散層をさら
    に備えていることを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の半導体装置において、 上記半導体基板内の上記素子分離で囲まれる第2,第3
    の活性領域にそれぞれ形成された第1,第2導電型チャ
    ネル構造を有する第1,第2のMISFETをさらに備
    え、 上記第1のMISFETは、 上記第2の活性領域上に形成されたゲート絶縁膜と、 上記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極と、 上記ゲート電極の両側面上に形成された絶縁体サイドウ
    ォールと、 上記第2の活性領域内の上記ゲート電極の両側方に位置
    する領域に第1導電型不純物を導入して形成され、ゲー
    ト電極側端部が上記絶縁体サイドウォールで規定される
    ソース・ドレイン拡散層とにより構成され、 上記第2のMISFETは、 上記第3の活性領域上に形成されたゲート絶縁膜と、 上記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極と、 上記ゲート電極の両側面上に形成された絶縁体サイドウ
    ォールと、 上記第3の活性領域内の上記ゲート電極の両側方に位置
    する領域に第2導電型不純物を導入して形成され、ゲー
    ト電極側端部が上記絶縁体サイドウォールで規定される
    ソース・ドレイン拡散層とにより構成されていることを
    特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の半導体装置におい
    て、 上記第1,第2のMISFETのゲート絶縁膜及びゲー
    ト電極は、上記DMISFETのゲート絶縁膜及びゲー
    ト電極と同じ材料で構成されかつ同じ厚みを有している
    ことを特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の半導体装置におい
    て、 上記第2及び第3の活性領域のうち少なくともいずれか
    一方の活性領域内には、上記ゲート電極の下方に位置す
    る領域と上記ソース・ドレイン拡散層との間に、当該M
    ISFETのソース・ドレイン拡散層に導入されている
    不純物と同じ導電型で低濃度の不純物を導入して形成さ
    れた低濃度ソース・ドレイン拡散層が設けられているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  13. 【請求項13】 半導体基板内の素子分離で囲まれる活
    性領域内に少なくとも1つのDMISFETを搭載した
    半導体装置の製造方法であって、 上記半導体基板に活性領域を区画する素子分離を形成す
    る第1の工程と、 上記活性領域内に第1導電型不純物又は第2導電型不純
    物を導入して、第1の不純物拡散層を形成する第2の工
    程と、 上記活性領域の上にDMISFETのゲート絶縁膜とゲ
    ート電極とを形成する第3の工程と、 上記活性領域のソース側の領域が開口されたマスク部材
    と上記ゲート電極とをマスクとして用い、第2導電型不
    純物のイオンを、上記ゲート電極に対向する側に傾いた
    方向と上記ゲート電極側に傾いた方向とを含む2方向か
    ら、かつ、半導体基板表面に垂直な軸に対する傾き角が
    10°以上かつ45°以内の方向から上記活性領域内に
    注入して、上記活性領域のソース側領域内に、上記活性
    領域内の上記素子分離端部の下方に位置する領域から上
    記ゲート電極端部の下方に位置する領域に亘る第2の不
    純物拡散層を形成する第4の工程と、 上記ゲート電極をマスクとして用いて上記ゲート電極の
    両側方に位置する活性領域内に第1導電型不純物のイオ
    ンを注入し、上記第1の不純物拡散層により取り囲まれ
    るDMISFETのドレイン拡散層と、上記第2の不純
    物拡散層により取り囲まれるDMISFETのソース拡
    散層とを形成する第5の工程とを備え、 上記第4の工程では、上記第2の不純物拡散層を、上記
    活性領域内のソース拡散層の下方に位置する領域におい
    て、中央部よりも両端部の方が上記半導体基板奥方への
    侵入深さが大きいプロファイルを有するように形成する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の半導体装置の製造方
    法において、 上記第4の工程では、上記傾き角が30°の方向から上
    記第2導電型不純物のイオンを注入することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 半導体基板内の素子分離で囲まれる活
    性領域内に少なくとも1つのDMISFETを搭載した
    半導体装置の製造方法であって、 上記半導体基板に活性領域を区画する素子分離を形成す
    る第1の工程と、 上記活性領域内に第1導電型不純物又は第2導電型不純
    物を導入して、第1の不純物拡散層を形成する第2の工
    程と、 上記活性領域の上にDMISFETのゲート絶縁膜とゲ
    ート電極とを形成する第3の工程と、 上記活性領域のソース側の領域が開口されたマスク部材
    と上記ゲート電極とをマスクとして用い、第2導電型不
    純物のイオンを、上記ゲート電極に対向する側に傾いた
    方向と上記ゲート電極側に傾いた方向とを含む2方向か
    ら、かつ、半導体基板表面に垂直な軸に対する傾き角が
    25°以下の方向から上記活性領域内に注入して、上記
    活性領域のソース側領域内に、上記活性領域内の上記素
    子分離端部の下方に位置する領域から上記ゲート電極端
    部の下方に位置する領域に亘る第2の不純物拡散層を形
    成する第4の工程と、 上記ゲート電極をマスクとして用いて上記ゲート電極の
    両側方に位置する活性領域内に第1導電型不純物のイオ
    ンを注入し、上記第1の不純物拡散層により取り囲まれ
    るDMISFETのドレイン拡散層と、上記第2の不純
    物拡散層により取り囲まれるDMISFETのソース拡
    散層とを形成する第5の工程とを備え、 上記第4の工程では、上記第2の不純物拡散層を、上記
    活性領域内のソース拡散層の下方に位置する領域におい
    て、両端部よりも中央部の方が上記半導体基板奥方への
    侵入深さが大きいプロファイルを有するように形成する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の半導体装置の製造方
    法において、 上記第4の工程では、上記傾き角が20°の方向から上
    記第2導電型不純物のイオンを注入することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項13又は15記載の半導体装置
    の製造方法において、 上記第3の工程では、上記絶縁膜及び導電膜を順次堆積
    した後、上記導電膜の上にゲート電極形成領域を覆う第
    1のレジスト膜を形成し、該第1のレジスト膜の開口部
    下方の上記導電膜を選択的に除去するように行い、 上記第4の工程では、上記第1のレジスト膜の上に、上
    記活性領域のソース側の領域が開口された第2のレジス
    ト膜を形成して、上記第1及び第2のレジスト膜を上記
    マスク部材として用いることを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項13又は15記載の半導体装置
    の製造方法において、 上記第4の工程の前に、上記ゲート電極上に上記第2導
    電型不純物イオンの通過阻止機能を有する保護膜を形成
    する工程をさらに備えていることを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  19. 【請求項19】 半導体基板内の素子分離で囲まれる活
    性領域内に少なくとも1つのDMISFETを搭載した
    半導体装置の製造方法であって、 上記半導体基板に活性領域を区画する素子分離を形成す
    る第1の工程と、 上記活性領域内に第1導電型不純物又は第2導電型不純
    物を導入して、第1の不純物拡散層を形成する第2の工
    程と、 上記活性領域の上にDMISFETのゲート絶縁膜とゲ
    ート電極とを形成する第3の工程と、 上記活性領域のソース側の領域が開口されたマスク部材
    を用いて第2導電型不純物のイオンを上記活性領域内に
    注入し、上記活性領域内の上記素子分離の下方に位置す
    る領域から上記ゲート電極の下方に位置する領域に亘る
    第2の不純物拡散層を形成する第4の工程と、 上記ゲート電極をマスクとして用いて上記ゲート電極の
    両側方に位置する活性領域内に第1導電型不純物のイオ
    ンを注入し、上記第1の不純物拡散層により取り囲まれ
    るDMISFETのドレイン拡散層と、上記第2の不純
    物拡散層により取り囲まれるDMISFETのソース拡
    散層とを形成する第5の工程とを備え、 上記第3の工程では、上記ゲート電極を上記第4の工程
    における上記第2導電型不純物のイオンの通過が可能な
    厚みを有するように形成し、 上記第4の工程では、上記第2導電型不純物を上記ゲー
    ト電極を通過させるように注入し、上記第2の不純物拡
    散層を、上記活性領域内の上記ゲート電極の下方に位置
    する領域で基板奥方への深さが浅くなるプロファイルを
    有するように形成することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  20. 【請求項20】 半導体基板内の素子分離で囲まれる活
    性領域内に少なくとも1つのDMISFETを搭載した
    半導体装置の製造方法であって、 上記半導体基板に活性領域を区画する素子分離を形成す
    る第1の工程と、 上記活性領域内に第1導電型不純物又は第2導電型不純
    物を導入して、第1の不純物拡散層を形成する第2の工
    程と、 上記活性領域の上にDMISFETのゲート絶縁膜とゲ
    ート電極とを形成する第3の工程と、 上記活性領域のソース側の領域が開口されたマスク部材
    を用いて第2導電型不純物のイオンを上記活性領域内に
    注入し、上記活性領域内の上記素子分離の下方に位置す
    る領域から上記ゲート電極の下方に位置する領域に亘る
    第2の不純物拡散層を形成する第4の工程と、 上記ゲート電極をマスクとして用いて上記ゲート電極の
    両側方に位置する活性領域内に第1導電型不純物のイオ
    ンを注入し、上記第1の不純物拡散層により取り囲まれ
    るDMISFETのドレイン拡散層と、上記第2の不純
    物拡散層により取り囲まれるDMISFETのソース拡
    散層とを形成する第5の工程とを備え、 上記第4の工程の後に、上記第4の工程で用いるマスク
    と共通のマスクを用いて、第2導電型不純物のイオンを
    上記活性領域内に注入し、少なくとも上記第2の不純物
    拡散層の奥方の一部を含みかつ上記活性領域の表面から
    離れている領域に、高濃度の第2導電型不純物を含む第
    3の不純物拡散層を形成する工程をさらに備えているこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項13,15,19又は20記載
    の半導体装置の製造方法において、 上記第2の工程では、上記活性領域内に第2導電型不純
    物を注入し、上記第2の不純物拡散層と共にDMISF
    ETのボディー拡散層として機能する第1の不純物拡散
    層を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項13,15,19又は20記載
    の半導体装置の製造方法において、 上記第1の工程では、半導体基板上に、上記素子分離で
    囲まれ第1,第2導電型チャネル構造を有する第1,第
    2のMISFETを形成するための第2,第3の活性領
    域とをさらに形成し、 上記第3の工程の前に、上記第2,第3の活性領域内に
    上記第1,第2のMISFETのしきい値制御用不純物
    を個別に注入する工程をさらに備え、 上記第3の工程では、上記第2及び第3の活性領域の上
    にもゲート絶縁膜とゲート電極とを形成し、 上記第5の工程では、上記第1のMISFETのソース
    ・ドレイン拡散層をも形成し、 上記第2のMISFETのソース・ドレイン拡散層を形
    成する工程をさらに備えていることを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 半導体基板内の素子分離で囲まれる活
    性領域内に少なくとも1つのDMISFETを搭載した
    半導体装置の製造方法であって、 上記半導体基板に活性領域を区画する素子分離を形成す
    る第1の工程と、 上記活性領域内に第1導電型不純物又は第2導電型不純
    物を導入して、第1の不純物拡散層を形成する第2の工
    程と、 上記活性領域の上にDMISFETのゲート絶縁膜とゲ
    ート電極とを形成する第3の工程と、 上記活性領域のソース側領域が開口されたマスク部材と
    上記ゲート電極とをマスクとして用い、第2導電型不純
    物のイオンを半導体基板表面に垂直な方向に対する傾き
    角が30°以下の方向から上記活性領域内に注入して、
    上記活性領域のソース側領域内に、上記活性領域内の上
    記素子分離端部の下方に位置する領域から上記ゲート電
    極端部の下方に位置する領域に亘る第2の不純物拡散層
    を形成する第4の工程と、 上記ゲート電極の両側面上に絶縁体サイドウォールを形
    成する第5の工程と、 上記ゲート電極及び絶縁体サイドウォールをマスクとし
    て用い、上記ゲート電極の両側方に位置する活性領域内
    に第1導電型不純物のイオンを注入して、上記第1の不
    純物拡散層により取り囲まれるDMISFETのドレイ
    ン拡散層と、上記第2の不純物拡散層により取り囲まれ
    るDMISFETのソース拡散層とを形成する第6の工
    程とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  24. 【請求項24】 請求項23記載の半導体装置の製造方
    法において、 上記第1の工程では、半導体基板上に、上記素子分離で
    囲まれ第1,第2導電型チャネル構造を有する第1,第
    2のMISFETをそれぞれ形成するための第2,第3
    の活性領域とをさらに形成し、 上記第3の工程の前に、上記第2,第3の活性領域内に
    第1,第2のMISFETのしきい値制御用不純物を個
    別に注入する工程をさらに備え、 上記第3の工程では、上記第2及び第3の活性領域の上
    にもゲート絶縁膜とゲート電極とを形成し、 上記第5の工程では、上記第1,第2のMISFETの
    ゲート電極の両側面上にも絶縁体サイドウォールを形成
    し、 上記第6の工程では、上記第1のMISFETのソース
    ・ドレイン拡散層をも形成し、 上記第2のMISFETのソース・ドレイン拡散層を形
    成する工程をさらに備えていることを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 請求項24記載の半導体装置の製造方
    法において、 上記第3の工程の後上記第5の工程の前に、上記第2及
    び第3の活性領域のうち少なくともいずれか一方に、上
    記ゲート電極をマスクとして低濃度の第1導電型不純物
    のイオンを注入して低濃度ソース・ドレイン拡散層を形
    成する工程をさらに備えていることを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
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