JP5182290B2 - 光変調器および光通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、大容量信号を光伝送するための多値変調信号光、特に6値位相変調光を効率的に生成する光変調器、および、そのような光変調器を有する光通信システムに関する。
光ファイバ通信システムは、大容量の情報を効率的に通信することができる利点を有する。光ファイバ通信システムが効率的な情報伝送を行える主な理由は2つある。第1の理由は、伝送路となる光ファイバの低損失特性によって、伝送に伴う信号の減衰損失が少ないことである。その結果、長距離伝送に必要な中継装置を削減できるという利点が生ずる。第2の理由は、時分割多重を行うことによって、信号光の送受信に必要とするハードウェアが削減できることである。その結果、同一容量を伝送するのに必要なコストを下げることができるという利点が生ずる。第2の利点は、インターネットの普及による通信容量の増大に対して特に有効である。例えば、商用の光ファイバ通信システムとして、1波長あたり10Gb/sを伝送するシステムが運用され、最近では1波長あたり40Gb/sを伝送する光ファイバ通信システムの運用が開始されている。
今後のさらなる情報通信の大容量化に対応するために、より多くの信号を多重することができる超高速信号光の伝送技術が求められている。その要請に対して、100Gb/s級(100Gb/s程度)やそれ以上の速度の信号伝送に関する技術の研究開発が盛んに進められている。
1波長あたり10Gb/sまでの光ファイバ通信システムでは、信号の生成と検出が容易なNRZ符号(Non-Return-to-Zero)が広く用いられている。NRZ方式は、ディジタル値(2値)を、光のON(オン)とOFF(オフ)に符号化して伝送する。
NRZ方式によって超高速伝送を行う場合に、主として2つの課題がある。第1の課題は、光ファイバが有する分散による波形劣化である。光ファイバの波長分散や偏波分散の影響による波形歪は、信号速度が上昇するに従って、より深刻になる。これら波長分散や偏波分散による波形歪みは、光通信システムにおける伝送距離を制限する。具体的には、波長分散によって制限される伝送距離は、信号速度の増大の2乗に反比例して短くなる。また、偏波分散で制限される伝送可能距離は、信号速度に反比例して短くなる。
第2の課題は、信号多重を行う電子回路の動作速度限界である。例えば、100Gb/sの信号伝送を行うためには、帯域100GHz級の電子回路、即ち正常に処理することが可能な信号の周波数が100GHz程度である電子回路が必要になる。しかし、そのような電子回路を、経済性に優れるシリコンCMOSで実現することは、現状の技術では難しい。実現するには、InP系の材料を用いた電子デバイス技術が不可欠になる。また、InP系の材料を用いた電子デバイス技術を用いることができても、100GHz級の動作速度はデバイスの動作速度限界に近いので、安定した運用を行うために様々な技術課題を克服する必要がある。
超高速伝送を実現するために電子回路の動作速度を上げるというアプローチの他に、光の多値変調技術が注目されている。多値変調とは、光の3つ以上の状態に対して、複数ビットの情報を割り当てる変調技術である。例えば、40Gb/s光伝送などにおいて、4値差動位相変調(Differential Quadrature Phase Shift Keying:DQPSK)が重要技術として注目されている。DQPSKでは、光の4つの位相である0゜、90゜、180゜、270゜の状態(以下、シンボルという。)に対して、ディジタルの2ビット(00,01,10,11)を割り当てる。この方式では、2ビットを1シンボルで伝送するので、シンボルレートがビットレートの半分になる。その結果、シンボルを処理する電子回路に必要な帯域は、ビットレートの半分程度でよくなる。例えば、100Gb/sの信号をDQPSKを用いて伝送する場合、シンボルレートが50Gシンボル/sになる。
50Gシンボル/sの信号を処理する電子回路、例えば多重回路や変調器ドライバの帯域は、50GHz程度まであればよいという利点がある。また、シンボルレートがビットレートに対して小さくなるので、1シンボルの占めるタイムスロットの時間がビットスロット時間の2倍になる。その結果、分散による波形歪の影響を受けにくくなり、分散で制限される伝送距離がNRZなどの2値変調に比べて長くできるという利点もある。以上の利点を活かし、DQPSK信号光の生成、伝送および検出に関する技術開発が進められている。
DQPSK信号の生成方法に関する背景技術を、図11を参照して説明する。図11は、特許文献1における第3図に記載された4相位相変調器を示すブロック図である。図11に示す4相位相変調器において、入射端1110に入射した光は、等しい光量で2つの信号光に分岐される。一方の信号光は第1の位相変調器1111において位相0またはπの2値変調が施される。他方の信号光は、第2の位相変調器1112において、やはり位相0またはπの2値変調が施される。2値変調が施された後、位相シフタ1113によってπ/2の位相シフトが与えられる。2つの位相変調が与えられた光が合波された後、出力端1114から出力される。
図12は、図11に示された4相位相変調器の位相変調光の位相を示す複素座標平面である。図11に示された第1の位相変調器1111で与えられる位相変調は、図12では、位相変調(信号光状態)1211として示される。図11に示された第2の位相変調器1112で与えられる位相変調は、位相シフタ1113で与えられるπ/2の位相シフトを考慮すると、図12では、位相変調1212として示される。これらの変調光を合波すると、4つの位相状態1213を持つ変調光が生成される。
なお、例えば特許文献2に記載されているように、図11に示された2つの位相変調器1111,1112としてマッハツェンダ変調器(マッハツェンダ型光変調器)を用いることによって、2値位相変調をより簡易に、かつ精度よく行うことが知られている。DQPSK信号を生成する場合にも、マッハツェンダ型光変調器を内部に含む構成が広く用いられている。
また、DQPSKに加えて4値の強度変調を施すことによって16値変調された信号光を生成する方法がある(例えば、特許文献3参照)。図13は、特許文献3の図11に記載された光通信システムにおける多値変調信号生成部分を示すブロック図である。図13に示す構成において、光源1310から出力されたCW(clockwise)光は、まず、第1の位相変調器1311で0,π変調が施され、第2の位相変調器1312で0,π/2変調が施される。2つの位相変調器1311,1312によって、DQPSK信号光が生成される。その後、4値信号によって駆動される強度変調器1313によって強度変調が行われる。位相変調器1311,1312および強度変調器1313の処理で、4値の位相変調(DQPSK)と4値の強度変調とを合わせた16値変調信号光が生成される。DQPSKに加えて4値の強度変調を行うことによって、シンボルレートはビットレートの1/4になる。このため、例えば40Gb/sの信号を伝送するのに必要なシンボルの処理速度が10GHz級の処理で済むという利点がある。また、DQPSKを用いて信号伝送する場合に比べて、偏波分散で制限される伝送距離の程度が低くなることが期待できる。すなわち、伝送距離が伸張することが期待できる。なお、DQPSK信号光を生成する場合に、図11に示された構成を用いてもよい。
特開平3−179939号公報(第17頁、第3図) 特許第2760856号公報(第3頁、図1) 特開2006−339760号公報(段落0092−0095、図11)
上記の背景技術には、以下に示す課題がある。第1の課題は、多値変調における状態数(例えば、16値変調における16、以下、多値数という。)が増加した場合に、変調に用いる部品に高い線形特性が求められることである。例えば、図13に示された構成による16値変調信号光の生成方法では、強度変調部1313は、4値信号光の入力のそれぞれに対して、4値の出力信号光を生成しなければならない。例えば、マッハツェンダ型光変調器では入力信号電圧と出力光強度との関係が非線形な特性になるので、強度変調部1313としてマッハツェンダ型光変調器を使用する場合には、あらかじめ入力信号光に対して逆特性処理を施して、出力光が等間隔の4値強度変調信号光となるようにする必要がある。しかし、出力光を等間隔にするように数10Gb/s級の信号を高い精度で生成したり増幅したりすることは困難であることが知られている。
第2の課題は、多値数が増加するに従って、多値変調信号を生成するための回路の構成が複雑になることである。例えば、図13に示された構成による16値変調信号光の生成方法では、位相変調部1311,1312と強度変調部1313という2つの部位に信号を入力する必要があり、部品点数が増加する。多値変調方式を実現する部品点数が少ない光変調器として、ベクトル型光変調器がある。ベクトル型光変調器は、図11に示された構成によるDQPSK信号光の生成方法において、位相変調部1311,1312としてマッハツェンダ型光変調器を用いる。そして、任意の強度および位相となる光状態を生成するために、2つのマッハツェンダ型光変調器を、位相変調のためだけに用いるのではなく、強度変調も施すために用いる。しかし、その場合、マッハツェンダ型光変調器に印加される電気信号は、2値の信号ではなく、アナログ信号的な波形の信号になる。この場合、上記の第1の課題である部品に対して高い線形特性が求められるという課題が生ずる。
なお、回路の構造が複雑化するという課題や、回路の部品に対して高い線形特性が求められるという前述の第1および第2の課題を避けるために、多値数を少なめに、例えば4程度に抑えた場合には、超高速伝送を実現するために電子回路のシンボル処理速度を低減させるという当初の目的は達成され難い。シンボル処理速度を低減させるという当初の目的が達成され難いことを、以下、第3の課題という。
現在導入が検討されている40Gb/sの信号光のビットレートを越える100Gb/sの信号が、これからの研究開発の対象になっている。40Gb/sの信号光を扱う帯域40GHz級の電子回路技術の利用を想定すると、多値数を4に抑えて100Gb/sを伝送しようとした場合には、シンボルレートが50Gシンボル/sになり、より高速な回路技術が必要になる。多値数を8にした場合には、1シンボルで3ビットの伝送が可能であるから、シンボルレートを33Gシンボル/sまで落とすことができる。その場合には、40GHz級の回路技術が適用可能になる。しかし、8値生成のための変調系の構造が複雑になる。
例えば、ベクトル型光変調器で8値の位相変調信号光を生成する場合には、図14の複素座標に示すように、2つのマッハツェンダ型光変調器で生成される光ベクトル信号を8値にするために、4値の駆動信号が必要である。なお、図14において、矢印は、ベクトル型光変調器で与えられる位相変調(具体的には、信号光状態)を示す。また、図14には、それぞれを合波して生成される8つの位相状態(8相位相変調信号光の信号点)1411も示されている。
第3の課題に関連して、電子回路の必要動作速度の抑制と変調系の構造の複雑化の防止とを両立させつつ行う、ほとんどの光多値変調方式におけるシンボル処理速度の低減の最適化では、多値数を2nにする。多値数を2nにすると、多値信号生成や受信後のシンボル処理を行うためのディジタル電子回路を構成しやすいからである。この場合、伝送速度が2倍に従わない増速の場合、その増速を実現するのに最低限必要な2倍の多値数を実現するための回路構成を採用すると、必要以上に多値数を上げることになり、システムが複雑化するという課題がある。例えば、10GHzに対して40GHzは2倍に従う増速に相当するが、40GHzに対して100GHzは2倍に従わない増速に相当する。
本発明は、伝送速度が2n倍に従わない増速に対して、多値数をできるだけ抑えることによって電子回路の複雑化や線形特性の課題を抑え、かつ、既存システムのシンボル処理速度に近くなるよう電子回路の構成を最適化することによって回路速度制限による伝送容量限界を緩和することができ、光の多値位相変調信号を効率的に生成する光変調器および光通信システムを提供することを目的とする。
本発明は、第1の態様において、入射した光を第1及び第2の信号光に分岐する光分岐器と、前記第1の信号光を変調する第1のマッハツェンダ変調器と、前記第2の信号光を変調する第2のマッハツェンダ変調器と、前記第2のマッハツェンダ変調器の出力光の位相に固定的な位相シフトを与える位相シフタと、前記第1のマッハツェンダ変調器からの出力光と前記位相シフタからの出力光とを合波する光合波器とを備え、前記位相シフタは、前記光合波器における2つの入力光の位相差が60度になるように前記位相シフトを与え、前記第1のマッハツェンダ変調器および前記第2のマッハツェンダ変調器が3値信号で駆動されることを特徴とする光変調器を提供する。
本発明は、第2の態様において、入射した光を第1及び第2の信号光に分岐する光分岐器と、前記第1の信号光を変調する第1の位相変調器と、前記第2の信号光を変調する第2の位相変調器と、前記第1の位相変調器の出力光の強度を変調する第1の強度変調器と、
前記第2の位相変調器の出力光の強度を変調する第2の強度変調器と、前記第2の強度変調器の出力光の位相に固定的な位相シフトを与える位相シフタと、前記第1の強度変調器からの出力光と前記位相シフタからの出力光とを合波する光合波器とを備え、前記位相シフタは、前記光合波器における2つの入力光の位相差が60度になるように前記位相シフトを与え、前記第1の位相変調器、第2の位相変調器、第1の強度変調器および第2の強度変調器が2値信号で駆動されることを特徴とする光変調器を提供する。
本発明は、第3の態様において、入力データを2系列の3値信号に変換して出力するエンコーダ回路と、入射した光を第1及び第2の信号光に分岐する光分岐器と、前記第1の信号光を変調する第1のマッハツェンダ変調器と、前記第2の信号光を変調する第2のマッハツェンダ変調器と、前記第2のマッハツェンダ変調器の出力光の位相に固定的な位相シフトを与える位相シフタと、前記第1のマッハツェンダ変調器からの出力光と前記位相シフタからの出力光とを合波する光合波器と、前記光合波器の出力光を受け取り、局発光を用いてコヒーレント受信を行う受信手段と、前記受信手段の出力信号光から光の位相を検出する位相検出手段と、前記位相検出手段の出力にもとづいてバイナリデータを出力するデコーダ回路とを備え、前記位相シフタは、前記光合波器における2つの光の位相差が60度になるように前記位相シフトを与え、前記第1のマッハツェンダ変調器および前記第2のマッハツェンダ変調器が前記エンコーダ回路から出力された3値信号で駆動される、ことを特徴とする光通信システムを提供する。
本発明は、第4の態様において、入力データを4系列の2値信号に変換して出力するエンコーダ回路と、入射した光を第1及び第2の信号光に分岐する光分岐器と、前記第1の信号光を変調する第1の位相変調器と、前記第2の信号光を変調する第2の位相変調器と、前記第1の位相変調器の出力光の強度を変調する第1の強度変調器と、前記第2の位相変調器の出力光の強度を変調する第2の強度変調器と、前記第2の強度変調器の出力光の位相に固定的な位相シフトを与える位相シフタと、前記第1の強度変調器からの出力光と前記位相シフタからの出力光とを合波する光合波器と、前記光合波器の出力光を受け取り、局発光を用いてコヒーレント受信を行う受信手段と、前記受信手段の出力光の位相を検出する位相検出手段と、前記位相検出手段の出力にもとづいてバイナリデータを出力するデコーダ回路とを備え、前記位相シフタは、前記光合波器における2つの光の位相差が60°になるように前記位相シフトを与え、前記第1の位相変調器、第2の位相変調器、第1の強度変調器および第2の強度変調器が前記エンコーダ回路から出力された2値信号で駆動される、ことを特徴とする光通信システムを提供する。
本発明の光変調器及び光通信システムでは、伝送速度が2n倍に従わない増速に対して、多値数をできるだけ抑えることによって電子回路の複雑化や線形特性の課題を抑えるとともに、既存システムのシンボル処理速度に近くなるよう電子回路の構成を最適化することによって回路速度制限による伝送容量限界を緩和することができる。
本発明の上記及び他の目的、特徴及び利益は、図面を参照する以下の説明により明らかになる。
本発明の第1の実施形態に係る光変調器のブロック図である。 第1の実施形態の具体例のベクトル型変調器のロック図である。 6値位相変調光の位相を示す複素座標平面である。 マッハツェンダ変調器の透過率の印加電圧依存性を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る光変調器のブロック図である。 入力信号ビット列と、エンコーダの出力信号及び発生位相とを対応させて示す表である。 エンコーダ出力の平均を0とする場合における入力信号ビット列と、エンコーダの出力信号及び発生位相とを対応させて示す表である。 本発明の第3の実施形態に係る光変調器のブロック図である。 第3の実施形態における入力信号ビット列と、エンコーダの出力信号及び発生位相とを対応させて示す表である。 本発明の第4の実施形態に係る光通信システムのブロック図である。 4相位相変調器を示すブロック図である。 4値位相変調光の位相を示す複素座標平面である。 図8の光通信システムにおける多値変調信号生成部のブロック図である。 8値位相変調信号の位相を示す複素座標平面である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。図面において、同様な参照符号は同様な構成要素を示す。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光変調器の構成を示すブロック図である。本実施形態の光変調器は、入射した光を2つに分岐する光分岐器101と、光分岐器101で分岐された第1の光を変調するための第1のマッハツェンダ変調器102と、光分岐器101で分岐された第2の光を変調するための第2のマッハツェンダ変調器103と、第2のマッハツェンダ変調器103に接続され、光の位相に固定的な位相シフトを与える、つまり、固定されたシフト量を与える位相シフタ104と、第1のマッハツェンダ変調器102からの出力光と位相シフタ104からの出力光とを合波する光合波器105とを備える。位相シフタ104は、光合波器105に入射する2つの光の位相差が60度になるように入力光に位相シフトを与え、第1のマッハツェンダ変調器102および第2のマッハツェンダ変調器103が3値信号で駆動される。
本実施形態の光変調器は、6値位相変調信号光を生成する。6値位相変調は、1シンボルで6状態の信号を伝送できる。また、2シンボルで36状態の信号を伝送できる。すなわち、2シンボル内に最大5ビット(2=32)を収容することが可能である。従って、2.5ビット/シンボルでの多値信号伝送が可能になる。よって、100Gb/sの信号伝送を行うのに、シンボルレートが40Gb/sで足りる。その結果、電子回路の帯域がDQPSKで必要な値に比べて小さく済む。
図2は、本実施形態の具体例に係る、6値位相変調信号を生成するベクトル型変調器の構造を示すブロック図である。図3は、6値位相変調光の位相を表す複素座標平面である。
本実施形態では、変調器として、前述のベクトル型変調器を用いる。図2に示す構成おいて、入射端210から入射した光は、光分岐器211で第1及び第2の信号光に分岐され、第1の信号光は第1のマッハツェンダ変調器212に入力され、第2の信号光は第2のマッハツェンダ変調器213に入力される。3値信号214で駆動される第1のマッハツェンダ変調器212は、第1の信号光を変調する。3値信号215で駆動される第2のマッハツェンダ変調器213は、第2の信号光を変調する。第2のマッハツェンダ変調器の出力光は、位相シフタ217によって60°の位相シフトが与えられる。
図4は、強度変調に伴う発生チャープ(付加位相変調)が0であるマッハツェンダ変調器の印加電圧に対する出力光の透過率411を示す説明図である。図4において、Vbはマッハツェンダ変調器のバイアス電圧、Vπはマッハツェンダ変調器の半波長電圧を示す。図4において、信号点413で示されるように、入力電圧(印加電圧)がVbのときは消光する。信号点412で示されるように、Vb−Vπのときは発光し、かつ光位相が0になる。信号点414で示されるように、Vb+Vπのときは発光し、かつ光位相がπになる。マッハツェンダ変調器212,213に入力する駆動信号レベルを、信号点412,413,414で示される3電圧にすることによって、第1のマッハツェンダ変調器212の出力光の電界は、図3に示す複素電界座標上において、発光かつ位相が0゜の状態(信号点312の状態)、発光かつ位相が180゜の状態(信号点315の状態)、および消光の状態(信号点318の状態)の3状態をとる。また、位相シフタ217の出力光の電界は、発光かつ位相が60゜の状態(信号点313の状態)、発光かつ位相が240°の状態(信号点316の状態)、および消光の状態(信号点318の状態)の3状態の間で変化する。
第1のマッハツェンダ変調器212と位相シフタ217の出力光とが光合波器216で合波されると、出力端218から出力される位相において、6値位相変調出力が次のように提供される。
6値位相変調出力:
第1のマッハツェンダ変調器212の出力である位相0゜の発光(信号点312)、及び、位相シフタ217の出力である消光(信号点318)を受け取った結果、光位相0゜を有する第1の光変調出力(信号点312);
第1のマッハツェンダ変調器212の出力である消光(信号点318)、及び、位相シフタ217の出力である位相60゜の発光(信号点313)を受け取った結果、光位相60゜の第2の光変調出力(信号点313);
第1のマッハツェンダ変調器212の出力である位相180゜の発光(信号点315)、及び、位相シフタ217の出力である位相60゜の発光(信号点313)を受け取った結果、位相120゜を有する第3の光変調出力(信号点314);
第1のマッハツェンダ変調器212の出力である位相180゜の発光(信号点315)、及び、位相シフタ217の出力である消光(信号点318)を受け取った結果、位相180゜の第4の光変調出力(信号点315);
第1のマッハツェンダ変調器212の出力である消光(信号点318)、及び、位相シフタ217の出力である位相240゜の発光(信号点316)を受け取った結果、位相240゜の第5の光変調出力(信号点316);及び
第1のマッハツェンダ変調器212の出力である位相0゜の発光(信号点312)、及び、位相シフタ217の出力である位相240゜の発光(信号点316)を受け取った結果、位相300゜の第6の光変調出力(信号点317)。
上記の変調出力の中で、分岐された光のうち一方のみが出力される光位相が0゜,60゜,180゜,240゜の状態で光強度が互いに等しいことは容易に理解される。また、2つの変調器からの光が合成される光位相120゜、300゜においても、図3におけるベクトル合成から他の光位相と等しい光強度の光が得られることがわかる。以上の作用を利用して、6値位相変調光を得ることができる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る光変調器のブロック図である。光変調器は、ニオブ酸リチウム(LiNbO)結晶基板(ニオブ酸リチウム基板)520上に形成される。図5において、入射ファイバ510から入射した光はニオブ酸リチウム基板520の導波路に結合され、Y分岐回路(光分岐器)511で第1及び第2の信号光に分岐される。分岐比を1:1である。光分岐器511の一方の出力は、第1のマッハツェンダ変調器512の入力に接続され、第1のマッハツェンダ変調器512において入力光が変調される。また、光分岐器511の他方の出力は、第2のマッハツェンダ変調器513の入力に接続され、第2のマッハツェンダ変調器513において入力光が変調される。第2のマッハツェンダ変調器513の出力は、位相シフタ517に接続される。位相シフタ517には、入射した光の位相を60°シフトするような静的な電圧が印加される。第1のマッハツェンダ変調器512の出力、および位相シフタ517の出力は、ニオブ酸リチウム基板520上の光合波器516の2つの入力にそれぞれ接続される。光合波器516は、2つの入力光を合波する。光合波器516の出力は、ニオブ酸リチウム基板520の導波路を通って出力ファイバ518に結合され、出力ファイバ518に出力される。
エンコーダ521は、入力の5ビットのバイナリ信号(入力データ)を、−1,0,1の3値信号による2シンボルとして、2系統の出力のそれぞれに出力する機能を有する。図6は、入力信号ビット列に対するエンコーダ521の出力信号と発生位相を示す表である。図6に示す「出力1」はエンコーダ521から第1のマッハツェンダ変調器512に与えられる第1の出力514に相当し、「出力2」はエンコーダ521から第2のマッハツェンダ変調器513に与えられる第2の出力515に相当する。
エンコーダ521の第1の出力514は、ドライバ増幅器522の入力に接続される。ドライバ増幅器522は、入力された信号を増幅する。ドライバ増幅器522の出力は、第1のマッハツェンダ変調器512に接続され、変調器を駆動する。同様に、エンコーダ521の第2の出力515は、ドライバ増幅器523の入力に接続される。ドライバ増幅器523は、入力された信号を増幅する。ドライバ増幅器523の出力は、第2のマッハツェンダ変調器513に接続され、変調器を駆動する。
また、第1のマッハツェンダ変調器512は、DCバイアスポート524を備え、第2のマッハツェンダ変調器513は、DCバイアスポート525を備えている。DCバイアスポート524には、ドライバ増幅器522からの入力電圧が0のときに消光状態となるような適切な電圧が印加され、DCバイアスポート525には、ドライバ増幅器523からの入力電圧が0のときに消光状態となるような適切な電圧が印加される。
次に、図5に示す光変調器の動作を説明する。入射ファイバ510から入力された光は、光分岐器511で等量の2つの光に分割され、第1の信号光は、第1のマッハツェンダ変調器512で変調される。第1のマッハツェンダ変調器512には、エンコーダ521からの信号がドライバ増幅器522でピーク間振幅2Vπに増幅された駆動信号が入力される。駆動信号は、3つの電圧レベル−Vπ,0,Vπを有する。また、DCバイアスポート524には、駆動信号が0のときに消光状態になる電圧(すなわち、図4に示された電圧Vb)が印加される。この結果、第1のマッハツェンダ変調器512から、発光かつ位相0、消光、発光かつ位相πの3状態間を遷移する信号光が得られる。同様に、第2のマッハツェンダ変調器出力513からも3状態間を遷移する信号光が得られる。
位相シフタ517は、第2のマッハツェンダ変調器513の出力に固定位相シフトを与える。位相シフトのために位相シフタ517に印加される電圧は、第1のマッハツェンダ変調器512の出力光と位相シフタ517からの出力光とが光合波器516で合波されるときに、位相差が60°となるよう最適化されている。例えば、光分岐器511から光合波器516までの2つの光経路の光路長が等しい場合には、印加すべき電圧はVπ/3である。このように合波することによって、6値のPSK信号を得ることができる。入力信号ビット列に対する発生位相は、図6に示す「位相1」および「位相2」である。以上のようにして、6値の位相変調信号を生成することができる。
なお、位相シフタ517が与える電圧で作成される位相差であって光合波器516において必要とされる位相差は60゜に限られず、120゜、240゜、300゜のいずれであってもよい。なぜなら、2つの変調器の出力信号は、相対位相差60゜(+60゜または−60゜)であればよく、それぞれの位相差の絶対値にはよらないからである。
図5に示された第2の実施形態では、2シンボル(36状態)内に5ビット(2=32)を収容して5ビット(32状態)の6値位相変調光の伝送を行う。このように、伝送すべき状態数(32状態)に比べて、信号光の状態数(36状態)が多いので、信号光の状態への5ビットのデータのマッピングに自由度が生じる。
第1のマッハツェンダ変調器512および第2のマッハツェンダ変調器513を駆動する信号は高速信号であることから、ドライバ増幅器522およびドライバ増幅器523として、AC結合型の増幅器が用いられることが一般的である。AC結合型のドライバ増幅器で増幅を行う場合には、信号の平均レベルに応じて、入力”0”レベルに対して、出力が”0”レベルからずれ、増幅率に応じて変化した値になってしまう。例えば、図6に示された真理値表に示すようなエンコードを行う場合には、第1のマッハツェンダ変調器512および第2のマッハツェンダ変調器513に印加されるシンボルの平均値は、それぞれ約0.046875、−0.078125であり、出力レベルが入力レベルに対してずれる可能性が生ずる。
そのような可能性をなくすには、状態へのマッピングの自由度を利用して、シンボルの平均値が0になるよう割り当てを行えばよい。具体的には、割り当てを図7に示すようにする。図7に示す割り当てでは、5ビット(32状態)のそれぞれのデータに割り当てられたシンボルの平均値が0になる。第1のマッハツェンダ変調器512および第2のマッハツェンダ変調器513に対して、5ビットのデータのそれぞれに割り当てられたシンボルが順次出力されるので、3値信号の時間平均の値が0である。この結果、AC結合型のドライバ増幅器を用いても、入力”0”レベルに対して出力が”0”レベルになり、増幅率に依存しなくなって動作が安定化する。
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態に係る光変調器のブロック図である。図8に示す光変調器では、6値位相変調信号を発生するために、マッハツェンダ変調器が2値の電気信号で駆動される。エンコーダ823は、入力データを4系列の2値信号に変換して出力する。入射ファイバ801から入力された光は、光分岐器811で等量の2つの光に分割される。第1の信号光は第1のマッハツェンダ変調器812に入力され、第1のマッハツェンダ変調器812で変調される。第1のマッハツェンダ変調器812には、エンコーダ823からの第1の出力(2値信号)824がドライバ増幅器828でピーク間振幅2Vπに増幅された駆動信号が入力される。駆動信号は、2つの電圧レベル−Vπ,Vπを有する。
DCバイアスポート814には、駆動信号が0のときに消光状態となるような電圧、すなわち、図4に示された電圧Vbが印加される。この結果、第1のマッハツェンダ変調器812から、発光かつ位相0、発光かつ位相πのいずれかの状態の信号光が得られる。第3のマッハツェンダ変調器816は、第1のマッハツェンダ変調器812の出力光を強度変調する。
また、第3のマッハツェンダ変調器816には、エンコーダ823からの第3の出力(2値信号)825がドライバ増幅器829でピーク間振幅Vπに増幅された信号が印加される。このとき、DCバイアスポート818に適切な電圧が印加され、第3のマッハツェンダ変調器816に対する2つの入力レベルに対して、光を全透過または遮断させる。第1のマッハツェンダ変調器812による位相変調と第3のマッハツェンダ変調器816による強度変調とを組み合わせることによって、図5に示された第1の実施形態における第1のマッハツェンダ変調器512が出力する、発光かつ位相0、消光、発光かつ位相πを含む光の3つの状態が形成される。
光分岐器811からの第2の信号光は第2のマッハツェンダ変調器813に入力され、第2のマッハツェンダ変調器813で変調される。第2のマッハツェンダ変調器813には、エンコーダ823からの第2の出力(2値信号)826がドライバ増幅器830でピーク間振幅2Vπに増幅された駆動信号が入力される。
DCバイアスポート815には、駆動信号が0のときに消光状態となるような電圧、すなわち、図4に示された電圧Vbが印加される。この結果、第2のマッハツェンダ変調器813から、発光かつ位相0、発光かつ位相πのいずれかの状態の信号光が得られる。第4のマッハツェンダ変調器817は、第2のマッハツェンダ変調器813の出力光を強度変調する。
DCバイアスポート815には、駆動信号が0のときに消光状態となるような電圧、すなわち、図4に示された電圧Vbが印加される。よって、第2のマッハツェンダ変調器813から、発光かつ位相0、発光かつ位相πのいずれかの状態の信号光が得られる。第4のマッハツェンダ変調器817は、第2のマッハツェンダ変調器813の出力光を強度変調する。
また、第4のマッハツェンダ変調器817には、エンコーダ823からの第4の出力(2値信号)827がドライバ増幅器831でピーク間振幅Vπに増幅された信号が印加される。DCバイアスポート819に適切な電圧が印加され、第4のマッハツェンダ変調器817に対する2つの入力レベルに対して、光を全透過または遮断させる。第2のマッハツェンダ変調器813による位相変調と第4のマッハツェンダ変調器817による強度変調とを組み合わせることによって、発光かつ位相0、消光、発光かつ位相πを含む光の3つの状態が形成される。位相シフタ821は、第4のマッハツェンダ変調器817の出力光に対して60°の位相差を与える。
光合波器820は、第3のマッハツェンダ変調器816の出力光と位相シフタ821の出力光とを合波して出力する。光合波器820の出力は、ニオブ酸リチウム結晶基板832の導波路を通って出力ファイバ822に結合され、出力ファイバ822に出力される。エンコーダ823が出力し、第1のマッハツェンダ変調器812、第2のマッハツェンダ変調器813、第3のマッハツェンダ変調器816および第4のマッハツェンダ変調器817に印加される信号を、例えば図9に示すようにすればよい。本実施形態では、光変調器を駆動する信号をすべて2値信号として、6値位相変調光を生成する。
なお、図9において、「出力1(PM−1)」,「出力2(AM−1)」は、それぞれ、エンコーダ823から第1のマッハツェンダ変調器812に与えられる第1の出力824、エンコーダ823から第3のマッハツェンダ変調器816に与えられる第1の出力825に相当する。「出力3(PM−2)」,「出力4(AM−2)」は、それぞれ、エンコーダ823から第2のマッハツェンダ変調器813に与えられる第2の出力826、エンコーダ823から第4のマッハツェンダ変調器817に与えられる第4の出力827に相当する。また、図9において、「*」は、3値のうちのいずれでもよいことを示す。
また、本実施形態では、第3のマッハツェンダ変調器813および第4のマッハツェンダ変調器817を用いるが、強度変調できれば必ずしもマッハツェンダ変調器である必要はない。例えば、第3のマッハツェンダ変調器813および第4のマッハツェンダ変調器817に代えて、電界吸収型の光変調器や音響光学効果を用いた光変調器を用いてもよい。また、位相変調と強度変調の順序を、図8に示された順序と逆にしても、本実施形態の場合と同様の効果が得られる。また、図9に示す符号割り当ては一例であり、他の符号の割り当て方をしてもよい。
(第4の実施形態)
図10は、本発明の第4の実施形態に係る光通信システムのブロック図である。図10に示す光通信システムは、本発明の一態様に係る光変調器1002と、コヒーレント検波方式の受信部(コヒーレント受信を行う受信部)とを含む。
図10に示す光通信システムにおいて、光変調部1002は、単色波長光源1001からの光を、入力バイナリデータ1003で変調し、6値位相変調光を生成する。光変調部1002の構成は、図5や図8に示された構成である。光変調部1002からの光は、受信部において、光スプリッタ1008で分岐される。また、受信部に、局発光源1004が備えられている。局発光源1004からの光は、光スプリッタ1005で2つの局発光に分岐される。一方の局発光には光位相シフタ1006によって90°の位相シフトが与えられる。光カプラ1009は、光スプリッタ1008からの一方の信号光と、光スプリッタ1005からの一方の局発光とを混合した後、光検出器1010に出力する。光検出器1010は、光カプラ1009からの信号光を電気信号に変換する。
同様に、光カプラ1007は、光スプリッタ1008からの他方の信号光と、光位相シフタ1006からの他方の局発光とを混合した後、光検出器1011に出力する。光検出器1011は、光カプラ1007からの信号光を電気信号に変換する。光検出器1010,1011に入力される2つの光は、信号光のsinθ、cosθ成分(θは光位相)を表す信号になる。位相検出器1012は、2つの電気信号からθを検出し、受信信号が6状態のいずれになっているかを識別する。位相検出器1012によって識別されて出力された6値信号は、1:2分離回路1013によって2つのシンボルに分離される。デコーダ1014は、1:2分離回路1013が分離したシンボルから5ビットの情報を復元して出力する。以上のようにして、受信された6値信号光から元のデータが復元される。
本実施形態では、局発光と信号光とが位相同期していることを前提にしているが、位相同期を行う方法は当業者によく知られている。なお、位相ダイバーシチ技術を用いて位相推定を行ってもよい。また、局発光の位相および周波数と信号光の位相および周波数とがずれた状態で受信するヘテロダイン受信を行っても、受信された6値信号光から元のデータを復元できる。ヘテロダイン法を用いた受信方式も、当業者によく知られている。
本発明を特別に示し且つ例示的な実施形態を参照して説明したが、本発明は、その実施形態及びその変形に限定されるものではない。当業者に明らかなように、本発明は、添付のクレームに規定される本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、種々の変更が可能である。
本出願は、2007年10月10日出願に係る日本特許出願2007−264416号を基礎とし且つその優先権を主張するものであり、引用によってその開示の内容の全てを本出願の明細書中に加入する。

Claims (7)

  1. 入射した光を第1及び第2の信号光に分岐する光分岐器と、
    前記第1の信号光を変調する第1のマッハツェンダ変調器と、
    前記第2の信号光を変調する第2のマッハツェンダ変調器と、
    前記第2のマッハツェンダ変調器の出力光の位相に固定的な位相シフトを与える位相シフタと、
    前記第1のマッハツェンダ変調器からの出力光と前記位相シフタからの出力光とを合波する光合波器とを備え、
    前記位相シフタは、前記光合波器における2つの入力光の位相差が60度になるように前記位相シフトを与え、
    前記第1のマッハツェンダ変調器および前記第2のマッハツェンダ変調器が3値信号で駆動されることを特徴とする光変調器。
  2. 前記3値信号のそれぞれの時間平均の値が0である、請求項1に記載の光変調器。
  3. 3値信号を生成するエンコーダを備え、前記エンコーダは、5ビットの入力データから、第1のマッハツェンダ変調器および第2のマッハツェンダ変調器に供給される2シンボルの3値信号を2系列作成して出力する、請求項1に記載の光変調器。
  4. 5ビットの入力データのそれぞれに対応する全ての3値信号の平均値が0である、請求項3に記載の光変調器。
  5. 入射した光を第1及び第2の信号光に分岐する光分岐器と、
    前記第1の信号光を変調する第1の位相変調器と、
    前記第2の信号光を変調する第2の位相変調器と、
    前記第1の位相変調器の出力光の強度を変調する第1の強度変調器と、
    前記第2の位相変調器の出力光の強度を変調する第2の強度変調器と、
    前記第2の強度変調器の出力光の位相に固定的な位相シフトを与える位相シフタと、
    前記第1の強度変調器からの出力光と前記位相シフタからの出力光とを合波する光合波器とを備え、
    前記位相シフタは、前記光合波器における2つの入力光の位相差が60度になるように前記位相シフトを与え、
    前記第1の位相変調器、第2の位相変調器、第1の強度変調器および第2の強度変調器が2値信号で駆動されることを特徴とする光変調器。
  6. 入力データを2系列の3値信号に変換して出力するエンコーダ回路と、
    入射した光を第1及び第2の信号光に分岐する光分岐器と、
    前記第1の信号光を変調する第1のマッハツェンダ変調器と、
    前記第2の信号光を変調する第2のマッハツェンダ変調器と、
    前記第2のマッハツェンダ変調器の出力光の位相に固定的な位相シフトを与える位相シフタと、
    前記第1のマッハツェンダ変調器からの出力光と前記位相シフタからの出力光とを合波する光合波器と、
    前記光合波器の出力光を受け取り、局発光を用いてコヒーレント受信を行う受信手段と、
    前記受信手段の出力信号光から光の位相を検出する位相検出手段と、
    前記位相検出手段の出力にもとづいてバイナリデータを出力するデコーダ回路とを備え、
    前記位相シフタは、前記光合波器における2つの光の位相差が60度になるように前記位相シフトを与え、
    前記第1のマッハツェンダ変調器および前記第2のマッハツェンダ変調器が前記エンコーダ回路から出力された3値信号で駆動される、ことを特徴とする光通信システム。
  7. 入力データを4系列の2値信号に変換して出力するエンコーダ回路と、
    入射した光を第1及び第2の信号光に分岐する光分岐器と、
    前記第1の信号光を変調する第1の位相変調器と、
    前記第2の信号光を変調する第2の位相変調器と、
    前記第1の位相変調器の出力光の強度を変調する第1の強度変調器と、
    前記第2の位相変調器の出力光の強度を変調する第2の強度変調器と、
    前記第2の強度変調器の出力光の位相に固定的な位相シフトを与える位相シフタと、
    前記第1の強度変調器からの出力光と前記位相シフタからの出力光とを合波する光合波器と、
    前記光合波器の出力光を受け取り、局発光を用いてコヒーレント受信を行う受信手段と、
    前記受信手段の出力光の位相を検出する位相検出手段と、
    前記位相検出手段の出力にもとづいてバイナリデータを出力するデコーダ回路とを備え、
    前記位相シフタは、前記光合波器における2つの光の位相差が60°になるように前記位相シフトを与え、
    前記第1の位相変調器、第2の位相変調器、第1の強度変調器および第2の強度変調器が前記エンコーダ回路から出力された2値信号で駆動される、ことを特徴とする光通信システム。
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