JP2015088999A - 光多値送信器および光トランスポンダ - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体IQ光変調器を用いた受信感度特性に優れる光多値送信器を提供する。【解決手段】同相電界成分と直交電界成分をそれぞれ独立に変調して出力する半導体直交光変調器を備えた光多値送信器において、半導体直交光変調器に入力する同相駆動信号と直交駆動信号に対し、各駆動信号に応じた2つの補正信号を生成し互いに他方の駆動信号に加算する半導体非線形特性補正回路を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、電気信号を光信号に変換するための半導体直交光変調器を有する光多値送信器および光トランスポンダに関し、特に半導体非線形特性補正回路を備えた光多値送信器および光トランスポンダに関する。
高精細映像などの大容量コンテンツの利用拡大およびスマートフォンに代表されるモバイル端末の爆発的普及に伴い、インターネットトラフィックが著しく増加している。これに対応するため、光通信システムは、さらなる大容量化が求められている。
近年では、変調速度の高速化および波長多重化などに加え、周波数利用効率を高めるための光信号の多値化技術の開発も進んでいる。光信号の多値化(以下、光多値変調)は、光信号に位相情報および偏波情報を乗せることで1シンボルの光信号で複数ビットの情報を同時に送信する変調技術である。
光多値変調の方式としては、多くの検討が報告されている。非特許文献1では、4値位相変調を行うQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)が報告されている。また、非特許文献2では、偏波多重を併用した16QAM信号のコヒーレント受信方式が報告されている。
図1(A)〜図1(D)は、光伝送に用いられる複素位相平面の説明と、公知の各種変調方式の信号点配置を示した図である。図1(A)〜図1(D)は、複素位相平面(複素平面、位相面、IQ平面とも呼ばれる)に各種光多値信号の信号点(識別時刻における光電界の複素表示)をプロットした図である。
図1において、(A)は、IQ平面上の信号点の説明図である。図1(A)において、各信号点は、複素直交座標(IQ座標)または振幅r(n)と位相φ(n)で示す極座標で表示することができる。
(B)は、位相角φ(n)として4つの値(0、π/2、π、−π/2)を用いて1シンボルで2ビットの情報(00、01、11、10)を伝送する4値位相変調(QPSK)を示している。
(C)は、無線で広く用いられている16値直交振幅変調(16QAM:Quadrature Amplitude Modulation)を示す。16QAMでは、信号点が格子状に配置され、1シンボルで4ビットの情報伝送が可能である。
(D)は、64QAM信号を示す。64QAM信号は、1シンボルで6ビットの情報伝送が可能である。その一方、64QAM信号は、非常に多くの信号点を密に配置するので、信号点位置のずれなどによって受信感度などの性能劣化が生じやすい。
近年、光多値変調方式の検討のみならず、光多値信号を送信するための光変調器に関する検討も進んでいる。現行の光多値送信器では主にチャーピング性能に優れるニオブ酸リチウム(LiNbO3、以下単にLN)直交光電界変調器(以下IQ光変調器)が用いられている。しかし、LN直交光電界変調器は、低消費電力化と小型化に課題があった。
非特許文献3には、LN材料に代わり半導体材料からなる半導体IQ光変調器が報告されている。半導体IQ光変調器は、半導体レーザなどの光源と集積化ができる。このため、半導体IQ光変調器は、小型化が可能である。さらに、電界印加による屈折率変化機構として多重量子井戸構造における量子閉じ込めシュタルク効果を利用することで、半導体IQ光変調器は、LN変調器よりも高効率な屈折率変化が得られる。このため、半導体IQ光変調器は、低消費電力化することができる。
R. A. Griffin, et al., "10Gb/s Optical Differential Quadrature Phase Shift Key (DQPSK) Transmission using GaAs/AlGaAs Integration," OFC2002, paper PD-FD6, 2002 P. J. Winzer, "Spectrally Efficient Long-Haul Optical Networking Using 112-Gb/s Polarization-Multiplexed 16-QAM," JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY, VOL. 28, NO. 4, FEBRUARY 15, 2010, pp.547-556 S. Kanazawa, et al., "112-Gb/s InP DP-QPSK modulator integrated with a silica-PLC polarization multiplexing circuit", OFC 2012, PDP5A.9, (2012)
半導体IQ光変調器を用いた光多値送信器においても、従来のLN−IQ光変調器を用いた光多値送信器同程度と同程度の受信感度特性が確保されることが望まれる。
本発明の目的は半導体IQ光変調器を用いた小型、低消費電力、かつ受信感度特性に優れる光多値送信器を提供することにある。
上述した課題は、同相電界成分と直交電界成分をそれぞれ独立に変調して出力する半導体直交光変調器を備えた光多値送信器において、半導体直交光変調器に入力する同相駆動信号と直交駆動信号に対し、各駆動信号に応じた2つの補正信号を生成し、互いに他方の駆動信号に加算する半導体非線形特性補正回路を有する光多値送信器により、達成できる。
また、光多値送信器と、光多値受信器とを備えた光トランスポンダにおいて、光多値送信器は、同相電界成分と直交電界成分とをそれぞれ独立に変調して出力する半導体直交光変調器を備え、半導体直交光変調器に入力する同相駆動信号と直交駆動信号とに対し、各駆動信号に応じた2つの補正信号を生成し、互いに他方の駆動信号に加算する半導体非線形特性補正回路を有し、光多値受信器は、光多値送信信号に基づいて、偏差信号を生成して、偏差信号を光多値送信器に送信する光トランスポンダにより、達成できる。
本発明によれば、半導体IQ光変調器における印加電圧に対する屈折率変化の非線形性や吸収損失変化の影響を低減することで、信号点配置の位置ずれや伝送チャネルの線形性を高め、受信感度や最大伝送距離などの特性の劣化を防止できる。また、より高精度な多値変調が可能となるため、多値数を向上し、情報伝送速度を向上することができる。
光電界信号の表示方法と光多値信号の信号点配置を説明する図である。 波長分散予等化光多値送信器の構成を説明するブロック図である。 LNマッハツェンダ型光変調器と半導体マッハツェンダ型光変調器における屈折率および吸収損失の電圧依存性を説明する図である。 位相遷移軌跡と信号点配置を説明する図である。 光多値送信器のブロック図である。 光多値送信器の要部ブロック図である。 光多値送信器の他の要部ブロック図である。 光多値送信器のさらに他の要部ブロック図である。 光多値送信器のブロック図である。 光トランスポンダのブロック図である。
図2を参照して、光多値送信器の基本構成を説明する。図2において、光多値送信器は、光多値送信部信号処理回路100と、ドライバアンプ112と、レーザ光源(LD:laser diode)113と、IQ光変調器115と、を含んで構成されている。さらに、光多値送信部信号処理回路100は、多値符号化回路102(COD:cording)と、2倍補間回路(x2:times 2)104と、予等化回路(PRD:predistortion)106と、変調器非線形応答補償回路(MZ−NC:Mach-Zehnder nonlinear compensation)108と、線形応答補償回路(LC:linear compensation)109と、DA変換器(DA:Digital/Analog)110と、から構成されている。IQ光変調器115は、同相(I:in-phase)と直交(Q:quadrature-phase)の2つのマッハツェンダ型光変調器(以下、MZ変調器)で構成されている。MZ光変調器は、それぞれ2つのアームを有する。
図2に示す光多値送信部信号処理回路100において、入力された情報信号101について、多値符号化回路102は、IQ平面上でデジタル的に表現された多値シンボル列103に変換する。2倍補間回路104は、オーバーサンプリング処理を実施し、多値シンボル列103を2サンプル/シンボルにオーバーサンプリングされた多値信号列105に変換する。予等化回路106は、光ファイバの波長分散の影響を送信側で補償(予等化)する。予等化された多値信号107の実部・虚部それぞれについて、変調器非線形応答補償回路108、線形応答補償回路109は、デジタル信号処理による応答特性を補償する。このうち、変調器非線形応答補償回路108は、正弦波型変調特性を持つ後述のMZ光変調器の電界変調の非線形性を打ち消して線形化する。線形応答補償回路109は、後続のドライバアンプや光変調器の高周波域での帯域劣化や応答特性のリップルなどの線形応答劣化を逆補償する。
補償されたデジタル多値信号の実部と虚部のそれぞれについて、DA変換器110は、高速のアナログ変調信号111に変換する。アナログ変調信号111について、ドライバアンプ112は、振幅を増幅する。アナログ変調信号は、IQ光変調器115の同相(I)と直交(Q)の2つの変調入力端子に入力される。IQ光変調器115は、レーザ光源113から出力された無変調レーザ光117について、光多値信号118に変換して、出力光ファイバ116から出力する。
発明者らは、図2に示した光多値送信器を作製した。ここでは光変調器がLN−IQ光変調器である光多値送信器と、光変調器が半導体IQ光変調器である光多値送信器の2種類を用意した。これらの光多値変調器を用い、直交振幅変調(n−QAM)方式で変調された光信号を生成し、変調された光信号をコヒーレント光変調アナライザで鋭意観察した。その結果、後者の光多値送信器は、前者よりも受信感度性能が劣化することを発見した。これは、半導体IQ光変調器によって生成された多値信号において、各信号点の位置が理想の位置からずれ得ることに起因しているものと考えられる。以下、各信号点の位置が理想の位置からずれる要因について説明する。
初めにLN材料と半導体材料の屈折率、および吸収損失の電圧依存性について説明する。図3(a)を参照して、LN材料と半導体材料における屈折率の印加電圧依存性を説明する。図3(a)において、LN材料は、屈折率が印加電圧に対し略線形に変化する。これに対して、半導体材料は、非線形に変化する。LN材料は、印加電圧をVbから+ΔV変化させたときの屈折率変化の大きさ|Δn1|と、−ΔV変化させたときの屈折率変化の大きさ|Δn2|が等しい。これに対し、半導体材料は、|Δn1|と|Δn2|が等しくない。
図3(b)を参照して、それぞれの材料における吸収損失の印加電圧依存性を説明する。図3(b)において、LN材料は、吸収損失が印加電圧に対しほとんど変化しない。一方、半導体材料は、吸収損失の変化が無視できない。
図4を参照して、LN材料および半導体材料からなるMZ光変調器をプッシュプル駆動したときの光電界信号の複素平面上での軌跡について説明する。図4(a)は、光電界信号の軌跡を示す。図4(a)において、左は、LN−MZ変調器における光電界信号の軌跡である。一方、右は、半導体MZ変調器における光電界信号の軌跡である。図3を参照して、説明したようにLN材料において、屈折率は、印加電圧に対し略線形に変化する。また、吸収損失は、印加電圧に対しほとんど変化しない。このため、屈折変化量、および吸収損失がMZ変調器を構成する2つのアーム間でほぼ等しい。結果、光電界信号の軌跡は、略直線となる。
一方、半導体MZ変調器において、光電界信号の軌跡は、2つのアーム間で屈折変化量および吸収損失が異なることで、軌跡はS字に曲がる。なお、図4(a)中の白丸は、時刻tの光電界信号の位置である。
図4(b)を参照して、2つのMZ変調器から構成されるIQ光変調器によって同相成分、直交成分の光電界をそれぞれ独立に変調し、それらを合成した光電界の複素平面上での位置(信号点配置)を説明する。図4(b)において、左は、LN−IQ光変調器における信号点配置を、右は、半導体IQ光変調器における信号点配置である。
LN−IQ光変調器によって変調された信号点配置は、光電界信号の軌跡が略直線であるため、それぞれの信号点が直線上に規則正しく配列する。
一方、半導体IQ光変調器によって変調された信号点配置は、光電界信号の軌跡がS字曲線であるため、それぞれの信号点の位置も曲線上に配列する。これが、半導体IQ光変調器によって変調された各信号点は、直線上に配列する理想的な位置からずれる理由である。
以上、各信号点の位置が理想の位置からずれる要因は、半導体材料において、(1)屈折率が印加電圧に対し非線形に変化すること、(2)吸収損失が印加電圧に対し変化することである。すなわち、半導体材料がもつ固有の物性に起因する。
ここでは、各信号点の位置ずれには材料固有の物性が起因することを説明したが、それに限ったことではない。実際には光デバイスの作製誤差も信号点の位置ずれ要因になり得る。半導体IQ光変調器の作製プロセスは、LN−IQ光変調器のそれと比べ複雑であり、制御が難しいことも各信号点の位置ずれが生じやすい要因の1つである。
光多値送信器について、以下に、詳細な説明をする。なお、以下に示す図は、実施例を説明するものであって、図の大きさと縮尺は、必ずしも一致するものではない。
実施例1について、図5ないし図7を参照して、説明する。
図5を参照して、光多送信器の構成を説明する。図5において、光多重送信器300は、多値送信部信号処理回路190と、ドライバアンプ112と、レーザ光源113と、IQ光変調器115と、を含んで構成されている。さらに、光多値送信部信号処理回路190は、多値符号化回路102と、2倍補間回路104と、予等化回路106と、半導体非線形特性補正回路(Semi−NC:semiconductor nonlinear compensation)150と、変調器非線形応答補償回路108と、線形応答補償回路109と、DA変換器110と、から構成されている。IQ光変調器115は、同相(I)と直交(Q)の2つのMZ変調器で構成されている。MZ光変調器は、それぞれ2つのアームを有する。
図5において、多値送信部信号処理回路190は、図2に示す光多値送信部信号処理回路100に、半導体非線形特性補正回路150を付与した構成である。半導体非線形特性補正回路150は、半導体材料の非線形屈折率変化および吸収損失変化によって生じるIQ光変調器115の出力光干渉が引き起こす非線形変換を補正する回路である。半導体非線形特性補正回路150の配置位置は、予等化回路106の後、変調器非線形応答補償回路108の前である。これは、送信側に配置された各種補正回路は、DA変換器110側から順に、直近の伝送劣化を打ち消して伝送路を線形・無歪み化する役割を果たすためである。すなわち、DA変換器110の直近に配置された線形応答補正回路109は、DA変換器とその直後のドライバアンプ・光変調器電極による応答劣化を補正する。その直前に配置された変調器非線形応答補償回路108は、IQ変調器115内部に配置された2つのMZ変調器内部の光干渉によって生じる正弦波型の振幅変調特性を線形化する。補正対象となる非線形屈折率変化および吸収損失変化は、その後のI変調成分とQ成分の合成時に多値信号の配置に影響を与えるため図5の配置とするのが望ましい。なお、図中に示した予等化回路106。変調器非線形応答補償回路108、線形応答補償回路109は、必須のものではなく、省略することが可能である。また、多値送信部信号処理回路190は、さらに別の補償回路を追加実装しても構わない。
半導体非線形特性補正回路150は、入力される二次元の入力複素デジタル信号151を入力変数に、出力複素デジタル信号152を出力変数とする2入力2出力関数である。半導体非線形特性補正回路150の特性は、半導体IQ光変調器115へ電圧を印加したとき、非線形屈折率変化および吸収損失変化の影響によって生じる信号点配置の歪みをあらかじめ打ち消す信号点位置変換関数(逆関数)として実現できる。
IQ変調器115内部の2つのMZ型光変調器は、それぞれI軸・Q軸に平行な光電界変調を実現するため、各信号点は図4(b)左図のように格子状に規則正しく配列する。しかし、半導体材料の非線形屈折率変化および吸収損失変化(以下、半導体非線形特性)の影響が無視できない場合にはI軸、およびQ軸に平行ではない歪んだ光電界変調となってしまう。このため、各信号点は図4(b)右図に示すように格子状の理想的な配列からずれた位置に配列してしまう。
理想的な信号点の座標を(I、Q)in、位置ずれを起こした現実的な信号点の座標を(I、Q)outとすると、それら2つの座標の関係は、1:1の座標変換関数F()を用いて、(I、Q)out=F((I、Q)in)と記述できる。このような1:1の座標変換関数には必ず逆関数F^−1()が存在する。このため、半導体非線形特性補償回路150において、入力信号点の電圧値(VI、VQ)inをF^−1()を用いて出力信号点の電圧値(VI、VQ)out=F^−1((VI、VQ)in)に変換しておくことによってIQ光変調器115による信号点位置の変化、すなわち、半導体非線形特性の影響を補正することができる。なお、VI、VQの「I]、「Q]は下付き文字、「^」はべき乗である。これらの記載は、明細書を読み取り易くするためである。
以下では数式を用い逆関数F^−1()を導出したあと、半導体非線形特性補正回路150の具体的な構成について説明する。
IQ光変調器115を構成するMZ型光変調器は、入力光導波路から入力された無変調光を2つの導波路に分岐し、互いの伝搬光に位相差をつけた後、合波することで光の位相および強度を変調する光デバイスである。MZ型光変調器は、2つの導波路を伝搬する光にπの位相差をつけた後、それぞれの導波路に大きさが等しく符号が異なる電圧信号を印加して駆動する(プッシュプル駆動)ことが一般的である。そのときの2つの導波路を伝搬する光電界は、以下の式で表すことができる。
Figure 2015088999
式1は、印加電圧による屈折率変化が線形であり、また吸収損失が印加電圧に依存しない場合にのみ成り立つ式である。このため、式1は、半導体光変調器には適用できない。屈折率が印加電圧の2乗に比例し、吸収損失が印加電圧に比例する場合、光電界は以下の式で表すことができる。
Figure 2015088999
ここで、Vは、π変調電圧で規格化した電圧であり、またa、bはそれぞれ吸収係数、屈折率変化に関する定数である。それぞれの光電界の合成電界(出力光電界信号)は、式3のように表記できる。
Figure 2015088999
同様に直交側は、
Figure 2015088999
と表記できる。したがって半導体非線形特性を考慮したときの出力光電界信号の同相成分(実部)EI’は下記のように書ける。
Figure 2015088999
信号点配置が理想的な位置となるには、式5においてa=0、b=0のときである。すなわち理想的な出力光電界信号EI0’は以下の式で表される。
Figure 2015088999
信号点配置を補正するには以下の式を満足すればよい。
Figure 2015088999
MZ型光変調器の電界変調特性が線形に近い領域で使用する場合は、sin(x)=xと近似できる。この近似を用いれば式7は、以下のように展開できる。
Figure 2015088999
ここでa<<1、b<π、VI<1であることを考慮すると2πVI>>2abVI^3なので、2abVI^3は無視できる。よって補正後のI相電圧は、以下の式で表すことができる。
Figure 2015088999
式9中の右辺で、VI0とVQ以外は、定数である。また、第二項以降の補正項は、VQだけから算出することがわかる。また、式10は、第二項以降の補正項が第1項と比較し十分小さい場合、VQを補正前の電圧値VQ0としても、結果は、ほとんど変わらない。以上、VIを導出したが、VQも同様に導出することができる。以上をまとめるとVI、VQが以下の式を満足すれば半導体非線形特性を補正することができる。
Figure 2015088999
式10は、I成分およびQ成分を変調するための電圧を、互いにもう一方の電圧値に依存した関数で補正すれば、信号点配置の位置ずれを補正できることを示している。これは本来一方の成分のみであるはずの変調光中に他方の成分の残留光を生じてしまう一種の干渉現象を、残留光と逆符号の成分を意図的に発生させることで、残留光を打ち消けすことで信号点配置の劣化を補正するものである。
一般的に、屈折率変化の非線形性および吸収損失変化のうち一方が信号点配置の位置ずれの主要因であり、もう一方の影響は無視できる。吸収損失変化の影響が十分小さい、すなわちa=0と近似できるとき、式10は、より簡便に式11で表すことができる。屈折率変化の非線形性の影響が十分小さい、すなわちb=0と近似できるとき、式10は、より簡便に式12で表すことができる。
Figure 2015088999
Figure 2015088999
式11および式12の導出に当たってはMZ型光変調器の電界変調特性が線形に近い領域(印加電圧が2Vπの概ね70〜50%以下)で使用する場合を仮定した。しかし、実際はその範囲に限ったことではなく、電界変調特性が非線形な領域で変調した場合も適用できる。その場合、半導体非線形特性補正回路150の後段に設けられた変調器非線形応答補償回路108で補正すればよい。
図6を参照して、式11および式12の演算を行うための回路構成を説明する。図6において、半導体非線形特性補正回路150は、Q成分補正量算出回路(CF:compensation function)153と、I成分補正量算出回路154と、遅延回路(D:delay)155と、加算回路156と、を含んで構成されている。図6において、入力複素デジタル信号151は、同相成分(VI0)と直交成分(VQ0)の2つである。前者の同相成分(VI0)について、半導体非線形特性補正回路150は、2つに分離して、一方を遅延回路155−1に入力し、他方をQ成分補正量算出回路153に入力して、Q成分の補償信号として用いる。
後者の直交成分(VQ0)についても、半導体非線形特性補正回路150は、2つに分離し、一方を遅延回路155−2に入力し、他方をI成分補正量算出回路154に入力して、I成分の補償信号として用いる。半導体非線形特性補正回路150は、補正信号と、遅延回路155で遅延された元の入力信号とを、加算回路156で合成し、出力信号を生成する。なお、ここで補正量算出回路153、154は、式11または式12のいずれかにおいて、右辺の第2項以降の演算を行う回路である。補正量算出に用いる係数は、光デバイスの評価結果から抽出し、あらかじめ回路中に実装しておけばよい。半導体非線形特性補正回路150は、デジタル信号処理を用いる場合には、ルックアップテーブルまたは関数近似の手法によって容易に実現できる。また、半導体非線形特性補正回路150は、高周波アナログ信号の直接演算によっても実現することが可能である。なお、本明細書では、単体の半導体非線形特性補正回路150を半導体非線形特性補正回路159と記載する。
図7を参照して、他の半導体非線形特性補正回路150Aを説明する。図6を参照して、補正項が元の入力信号と比較し十分小さい場合に効果的な半導体非線形特性補正回路159を説明した。しかし、補正項が元の入力信号と比較し無視できないほど大きい場合、半導体非線形特性補正回路159を図7に示すように複数段接続すればよい。図7には半導体非線形特性補正回路159を3つ接続している。しかし、半導体非線形特性補正回路150Aは、半導体非線形特性補正回路159の数をそれに限ったことではない。半導体非線形特性補正回路150Aは、許容される回路規模と、要求される補正精度とから半導体非線形特性補正回路159の適切な数量を設定すればよい。
実施例1において、ルックアップテーブルによる入力信号に対し補正量があらかじめ用意されており、高速かつ簡便な方法で実装できる非線形特性補正回路を説明した。実施例2では、実装する光素子の特性ばらつきや温度変化などに対する耐性が高い、高精度な補正回路を説明する。
図8を参照して、実施例2の半導体非線形特性補正回路150Bの構成を説明する。図8において、半導体非線形特性補正回路150Bは、遅延回路155と、加算器156と、Q成分補正量算出回路153と、I成分補正量算出回路154とから構成されている。
図8において、入力複素デジタル信号151は、同相成分(VI0)と直交成分(VQ0)の2つに分離されて、半導体非線形特性補正回路150Bに入力される。同相成分(VI0)は、2つに分離され一方が遅延回路155−1に入力される。他方は、Q成分補正量算出回路153に入力されて、Q成分の補償信号として用いられる。
直交成分(VQ0)も2つに分離され、一方が遅延回路155−2に入力される。他方は、I成分補正量算出回路154に入力されて、成分の補償信号として用いられる
ここで補正信号と元の入力信号は、加算器156−1および加算器156−2で合成され、出力信号が生成される。なお、ここで、Q成分補正量算出回路153およちI成分補正量算出回路154は、式11中の補正係数a、bおよびI相、Q相それぞれのπ変調電圧VπI、VπQが外部から入力される構成となっている。このような構成とすることで実装する光素子ごとに最適なパラメータを設定できる。これによって、より高精度な補正を加えることができる。なお、補正用の入力パラメータは、4つに限ったことではない。吸収損失変化の影響が屈折率変化の非線形性による影響に比べ十分小さい場合、補正係数a=0と近似できるため、入力パラメータを3つとすることができる。許容される回路規模と、要求される補正精度から適切にQ成分補正量算出回路153およびI成分補正量算出回路154を設計すればよい。
これらの入力パラメータは、光送信器が駆動中、常に一定の値でもよいが、適宜変更してもよい。
図9を参照して、IQ光変調器の温度に依存して各種パラメータを変化させることができる光多重送信器300Aを説明する。図9において、光多重送信器300Bは、多値送信部信号処理回路190Aと、ドライバアンプ112と、レーザ光源113と、IQ光変調器115と、を含んで構成されている。多値送信部信号処理回路190Aは、図6の多値送信部信号処理回路190に4変数最小制御回路(CTRL:control)172を追加し、半導体非線形特性補正回路150を半導体非線形特性補正回路150Bに置き換えて、構成されている。また、IQ光変調器115は、温度コントローラー170に載置されている。
IQ光変調器115を載置する温度コントローラー170は、4変数最小制御回路172に温度信号171を、出力する。4変数最小制御回路172は、補正量制御信号173を半導体非線形特性補正回路150Bに出力する。消光劣化補正回路150は、半導体非線形特性を補正する。ここで4変数最小制御回路172は、入力される温度信号171に対し適宜最適な補正量制御信号173を出力する回路である。このような構成とすることで、光送信器の温度が駆動中に変化しても、それに追従して補正係数が自動的に補正されるためより高精度、高安定な補正が可能となる。ここでは温度をモニタとする構成について説明したが、それに限ったことではなく、波長、光出力強度をモニタリングし、補正係数を適宜修正する構成としてもよい。また、温度コントローラー170は、IQ光変調器115だけでなく半導体レーザ113を含めて載置してもよい。
図10を参照して、実施例3光多値送受信器(トランスポンダ)を説明する。なお、電気通信、無線通信では、周波数変換器などの中継器をトランスポンダと呼ぶが、光通信では、電気信号の多重・分解機能を有する光送受信器のことを光トランスポンダと呼ぶ。
図10において、光トランスポンダ200は、フレーム生成回路321と、送受信号処理部(IC)350と、偏波多重光信号送信部320と、偏波ダイバーシティコヒーレント光受信部330と、フレーム分離回路336と、を含んで構成されている。送受信号処理部350は、X偏波成分の送信側信号処理部195と、Y偏波成分の送信側信号処理部196と、DA変換器110と、半導体非線形特性補正制御回路180と、AD変換器333と、受信側信号処理回路335と、を含んで構成されている。偏波多重光信号送信部320は、レーザ光源113と、ドライバアンプ112と、直交光電界変調器(IQ光変調器)115と、偏波多重器326と、を含んで構成されている。偏波ダイバーシティコヒーレント光受信部330は、光スイッチ184と、局発レーザ光源331と、偏波分離・光90度ハイブリッド回路(DP−PDC:dual polarization-polarization division circuit)334と、バランス型光検出器332と、を含んで構成されている。
実施例3は、光多値送受信器内部に含まれるコヒーレント光多値受信器そのものを半導体非線形特性の補正に利用する。図10において、偏波多重送信光多値信号327の一部をモニタ用光信号経路185に分岐して偏波ダイバーシティコヒーレント光受信部330に導き、その入力部に配置された光スイッチ184によって、偏波分離・光90度ハイブリッド回路334に入力する光信号を、偏波多重送信光多値信号327の一部とするか、通常の偏波多重受信光多値信号328とするかを切替する。
光トランスポンダ200に入力される情報信号101は、フレーム生成回路321に入力され、X偏波の情報信号322と、Y偏波の情報信号323が生成される。情報信号322、323は、X偏波成分の送信側信号処理部195または偏波成分の送信側信号処理部196に入力され、それぞれ独立に信号処理が施される。送信側信号処理部195は、半導体非線形特性補正回路150を含み、入力されるX偏波成分補正量制御信号181に応じ、出力信号を補正する。送信側信号処理部196も同様に、半導体非線形特性補正回路150を含み、入力されるY偏波成分補正量制御信号182に応じ、出力信号を補正する。送信側信号処理部195、196は、半導体非線形特性補正回路150の他に、図2で説明した多値符号化回路102、2倍補間回路104、予等化回路106、変調器非線形応答補償回路108、線形応答補償回路109などを含んでいてもよい。
送信側信号処理部195、196から出力される各複素デジタル信号は、DA変換器110に入力され、デジタル信号からアナログ信号に変換される。出力されたアナログ信号は、112ドライバアンプで所望の大きさまで増幅される。増幅されたアナログ信号は、IQ変調器115−1またはIQ変調器115−2に入力される。IQ変調器115−1および115−2には、アナログ信号の他、LD113からの連続光(光強度が一定の非変調光)が入力されている。IQ変調器115−1は、X偏波の光多値信号324を出力する。IQ変調器115−2は、Y偏波の光多値信号325を出力する。
それぞれのIQ変調器115からの光多値信号は、偏波多重器326によって合成され偏波多重送信光多値信号327となる。偏波多重送信光多値信号327の一部はモニタ用光信号経路185に分岐され、偏波ダイバーシティコヒーレント光受信部330に配置された光スイッチ184に入力される。残りの偏波多重送信光多値信号327は、光トランスポンダ200から送信される光信号である。以上、光トランスポンダ200における送信器の構成について説明した。
以下、受信器の構成について説明する。光トランスポンダ200が受信する偏波多重受信光多値信号328は、光スイッチ184に入力される。光スイッチ184は、半導体非線形特性補正制御回路180から出力される光スイッチ切替信号183によって、出力光信号を偏波多重送信光多値信号327とするか、通常の偏波多重受信光多値信号328とするかを切替する。光スイッチ184からの出力光信号は、偏波分離・光90度ハイブリッド回路334に入力される。偏波分離・光90度ハイブリッド回路334は、入力された光多値信号を直交する2つの偏波成分(S偏波成分とP偏波成分)に分離する。偏波分離・光90度ハイブリッド回路334は、また、それぞれの偏波成分に対し光多値信号の位相に応じて4つの出力ポートへの出力比率が切り替える。入力される光多値信号の位相検出は、入力される光多値信号と波長が略同一のレーザ光との干渉現象を利用する。そのため、偏波分離・光90度ハイブリッド回路334には、光多値信号328と局発レーザ光源(LD)331から連続光が入力される。
偏波分離・光90度ハイブリッド回路 334によって、4つに分離されたS偏波成分340と4つに分離されたP偏波成分341は、4台のバランス型光受信器332で受光される。各バランス型光受信器332は、入力された光信号を電気信号に変換する。出力された電気信号について、AD変換器331は、デジタル信号に変換する。受信側信号処理回路335は、入力されたデジタル信号に対し、偏波成分の分離および復調の処理を行い、復調された元のX偏波およびY偏波の情報信号を出力する。X偏波およびY偏波の情報信号について、フレーム分離回路336は、フレームを分離し、情報信号314として、光トランスポンダ200から出力する。なお、受信側信号処理回路335は、信号点配置の誤差などから検出されるX偏波成分の偏差信号186、Y偏波成分の偏差信号187を半導体非線形特性補正制御回路180に出力する。ここで信号点配置の誤差の検出は、具体的には、各偏波成分の信号点配置のEVM(エラーベクタマグニチュード)、符号誤り率またはQ値を利用する。半導体非線形特性補正制御回路180は、入力された偏差信号に応じて、X偏波成分の送信側信号処理部195に入力されるX偏波成分補正量制御信号181およびY偏波成分の送信側信号処理部196に入力されるY偏波成分補正量制御信号182を出力する。
また、半導体非線形特性補正制御回路180は、光スイッチ184を制御することで、受信する光信号を、偏波多重送信光多値信号327と偏波多重受信光多値信号328との間で切替える。半導体非線形特性補正制御回路180は、受信する光信号を偏波多重送信光多値信号327とし、半導体非線形特性補正を行うときのみ、X偏波成分補正量制御信号181とY偏波成分補正量制御信号182を出力する。
なお、実施例3では、半導体非線形特性補正を行う間は偏波多重受信多値信号328を受信することができない。これに対して、(1)立ち上げ時にのみ半導体非線形特性補正を行う、(2)偏波多重受信多値信号328が伝送すべき情報を持たないアイドル期間に補正を行うなどの手法によってその影響を最小に抑えることができる。
本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく種々の変形が可能である。具体的には、実施例で説明した構成は、実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
100…光多値送信部信号処理回路、101…情報信号、102…多値符号化回路、103…多値シンボル列、104…2倍補間回路、105…補間後の多値信号列、106…予等化回路、107…予等化後の多値信号、108…変調器非線形応答補償回路、109…線形応答補償回路、110…DA変換器、111…アナログ変調信号、112…ドライバアンプ、113…レーザ光源、114…入力光ファイバ、115…直交光電界変調器(IQ光変調器)、116…出力光ファイバ、117…無変調レーザ光、118…出力光電界信号、150…消光劣化補正回路、151…入力複素デジタル信号、152…出力複素デジタル信号、153…Q成分補正量算出回路、154…I成分補正量算出回路、155…遅延回路、156…減算回路、157…屈折率非線形性補正係数信号、158…吸収損失補正係数信号、170…温度コントローラー、171…光強度信号、172…4変数最小制御回路、173…補正量制御信号180…半導体非線形特性補正制御回路、181…X偏波成分補正量制御信号、182…Y偏波成分補正量制御信号、183…光スイッチ切替信号、184…光スイッチ、185…消光モニタ用光信号経路、186…X偏波成分の偏差信号、187…Y偏波成分の偏差信号、190…光多値送信部信号処理回路、195…X偏波成分の送信側信号処理部、196…Y偏波成分の送信側信号処理部、200…偏波多重光多値送受信器(トランスポンダ)、300…光トランスポンダ、314…情報信号、320…偏波多重光信号送信部、321…フレーム生成回路、322…X偏波の情報信号、323…Y偏波の情報信号、324…X偏波の光多値信号、325…Y偏波の光多値信号、326…偏波多重器、327…偏波多重送信光多値信号、328…偏波多重受信光多値信号、330…偏波ダイバーシティコヒーレント光受信部、331…局発レーザ光源、332…バランス型光検出器、333…AD変換器、334…偏波分離・光90度ハイブリッド回路、335…受信側信号処理回路、336…フレーム分離回路、340…S偏波成分、341…P偏波成分、350…送受信号処理部(IC)。

Claims (8)

  1. 同相電界成分と直交電界成分とをそれぞれ独立に変調して出力する半導体直交光変調器を備えた光多値送信器において、
    前記半導体直交光変調器に入力する同相駆動信号と直交駆動信号とに対し、各駆動信号に応じた2つの補正信号を生成し、互いに他方の駆動信号に加算する半導体非線形特性補正回路を有することを特徴とする光多値送信器。
  2. 請求項1に記載された光多値送信器であって、
    前記半導体非線形特性補正回路に入力される2つの入力信号をxおよびyとするとき、前記半導体非線形特性補正回路の出力信号と入力信号の差分がy^3およびx^3に比例することを特徴とした光多値送信器。
  3. 請求項1に記載された光多値送信器であって、
    前記半導体非線形特性補正回路に入力される2つの入力信号をxおよびyとするとき、前記半導体非線形特性補正回路の出力信号と入力信号の差分がycos(πy)およびxcos(πx)に比例することを特徴とした光多値送信器。
  4. 請求項1に記載された光多値送信器であって、
    前記半導体非線形特性補正回路に入力される2つの入力信号をxおよびyとするとき、前記半導体非線形特性補正回路の出力信号と入力信号の差分が、定数a、bを用いて、ay^3+bycos(πy)およびax^3+xcos(πx)であることを特徴とした光多値送信器。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載された該半導体非線形特性補正回路が複数個直列に接続された半導体非線形特性補正回路を有することを特徴とした光多値送信器。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載された光多値送信器であって、
    振幅変調を伴う多値位相変調信号を送信することを特徴とする光多値送信器。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載された光多値送信器であって、
    分散補償回路および非線形応答補正回路を含み、
    前記半導体非線形特性補正回路の入力信号が前記分散補償回路の出力信号と同一であり、かつ、前記半導体非線形特性補正回路の出力信号が前記非線形応答補正回路の入力信号と同一であることを特徴とする光多値送信器。
  8. 光多値送信器と、光多値受信器とを備えた光トランスポンダにおいて、
    前記光多値送信器は、同相電界成分と直交電界成分とをそれぞれ独立に変調して出力する半導体直交光変調器を備え、前記半導体直交光変調器に入力する同相駆動信号と直交駆動信号とに対し、各駆動信号に応じた2つの補正信号を生成し、互いに他方の駆動信号に加算する半導体非線形特性補正回路を有し、
    前記光多値受信器は、光多値送信信号に基づいて、偏差信号を生成して、該偏差信号を前記光多値送信器に送信することを特徴とする光トランスポンダ。
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