JP5181939B2 - 車両用計器表示装置、車両用計器表示方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
尚、「車両に関する計器」とは、例えば、スピードメータ、タコメータ、燃料計、水温計、バッテリー充電計、距離計、インジケータ等が該当する。
尚、「道路形状」とは、例えば、道路の勾配等が該当する。
尚、「地物情報」とは、例えば、建物、看板、樹木、外壁、トンネル等に関する情報が該当する。
先ず、本実施形態に係る車両用計器表示装置1の概略構成について図1及び図2を用いて説明する。図1は本実施形態に係る車両用計器表示装置1の概略構成図、図2は本実施形態に係る車両用計器表示装置1の制御系を模式的に示すブロック図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る車両用計器表示装置1は、車両2に対して設置された画像表示ECU(車両情報取得手段、計器表示手段、光源位置取得手段、入射方向算出手段、視線方向取得手段、形状データ取得手段、視認態様推定手段、表示態様決定手段、影態様推定手段、光沢態様推定手段、反射光態様推定手段、道路形状取得手段、地物情報取得手段)3と、運転者視線方向検出センサ4と、光源検出センサ5A〜5Dと、液晶ディスプレイ6と、画像描画DB7と、車両DB8と、から構成されている。また、画像表示ECU3には、ナビゲーション装置9と車両ECU10が接続されている。
図3に示すように、車両2の車室内には、運転席前方に車幅方向に沿ってインストルメントパネル20が配設されている。また、インストルメントパネル20の運転席の前方の上面には、クラスタ21が上方に突設して載置されている。そして、クラスタ21内には、表示画面を水平方向よりやや上方に向けた状態で、液晶ディスプレイ6が収納されている。
図4に示すように計器画面30には、計器画面30の略中央にアナログ式のスピードメータを示すスピードメータ画像31が表示される。また、計器画面30の左側周縁部近傍にはアナログ式のタコメータを示すタコメータ画像32が表示される。また、計器画面30の右側周縁部近傍にはアナログ式の燃料計及び水温計を示すサブメータ画像33が表示される。また、サブメータ画像33中には、シフト位置、方向指示器の点灯態様及びサイドブレーキの作動状態を案内する各種インジケータを示すインジケータ画像34が表示される。
また、タコメータ画像32は、エンジンの回転数が外周に配置された文字盤51と、文字盤51上を移動する針52と、文字盤51が奥方向へと窪んでいることを疑似的に表現する壁部53から構成されている。尚、壁部53は、文字盤51が奥方向へと窪んでいるようにみせるための陰影とグラデーションを用いて描画されている。
また、サブメータ画像33は、燃料残量、水温が外周に配置された文字盤61と、文字盤61上をそれぞれ移動する針62、63と、文字盤61が奥方向へと窪んでいることを疑似的に表現する壁部64から構成されている。尚、壁部64は、文字盤61が奥方向へと窪んでいるようにみせるための陰影とグラデーションを用いて描画されている。
また、計器画面30では、液晶ディスプレイ6に表示すべき計器によって生じる影の範囲、即ち液晶ディスプレイ6の位置に実在化した計器が配置されたと仮定した場合に、その計器によって生じる影の範囲に、それぞれの計器の影が所定の濃度で描画される(図11、図14、図17、図19参照)。更に、計器によって生じる影の範囲も現在の運転者の視線方向に基づいて変化する。詳細については後述する。
また、計器画面30では、液晶ディスプレイ6に表示すべき計器の光沢や計器に対して反射する反射光についても描画される。更に、描画される計器の光沢感、反射光の位置や明るさについても現在の運転者の視線方向に基づいて変化する。
尚、車両に関する計器を表示する表示装置としては、液晶ディスプレイ6の代わりにCRTディスプレイ、有機EL、PDP(Plasma Display Panel)を用いても良い。
そして、画像表示ECU3は後述するように車両DB8に記憶された各種パラメータ情報を用いることによって、後述する計器画像描画処理(図5~図7参照)で液晶ディスプレイ6に対する光の入射方向の算出を行う。
更に、ナビゲーション装置9は画像表示ECU3と通信可能に接続されている。そして、ナビゲーション装置9は、車両2の現在位置、現在方位、車両が現在走行する道路の道路形状、及び車両の周辺にある地物に関する情報を所定時間間隔で画像表示ECU3に送信する。一方、画像表示ECU3はナビゲーション装置9から受信したデータに基づいて、液晶ディスプレイ6に対する現在の光の入射方向を算出することが可能となる。
尚、本実施形態では光源検出センサ5A〜5Dを車外に設置された複数の広角カメラにより構成しており、以下の処理により光源の位置を取得する。
まず、複数の広角カメラによって車両2の全方位の周辺環境を撮像する。そして、撮像画像に所定の画像処理を施すことによって、撮像画像中の光源を特定する。その後、特定された撮像画像中の光源と広角カメラの設置位置や設置角度から、車両内に光を入射させる光源の自車両に対する相対位置を検出する。尚、検出される光源としては、昼間であれば太陽等がある。一方、夜間であれば街灯や建物の窓等がある。
例えば、図8に示す例では、太陽71から照射された光72が左側のドドアガラスから車両2の室内に入射する。また、ビル73の窓で反射された太陽の光74が右側のドアガラスから車両2の室内に入射する。従って、図8に示す例では、車両内に光を入射させる光源として、太陽71の車両2に対する相対位置(方位)が光源検出センサ5A〜5Dの検出結果に基づいて取得される。
尚、前記S3では、光源の位置だけでなく、光源の色や光の強度についても取得することが望ましい。また、上記S3が光源位置取得手段の処理に相当する。
尚、本実施形態では運転者視線方向検出センサ4を、車両内に設置された車内カメラにより構成しており、以下の処理により運転者の視線方向を取得する。
具体的には、先ず車内カメラによって運転席に座った運転者の顔を撮像し、撮像画像に所定の画像処理を施すことによって運転者の顔の向きや瞳孔の位置を検出する。そして、検出された運転者の顔の向きや瞳孔の位置、車内カメラの設置位置や設置角度から運転者の視線方向を検出する。尚、視線方向は自車方位に対する相対角度によって相対的に特定される。また、上記S5が視線方向取得手段の処理に相当する。
尚、液晶ディスプレイ6はクラスタ21内に配置されているので(図3参照)、光源からの光が車室内に入射する場合であっても、その光が液晶ディスプレイ6へは入射しない場合もある。例えば、光源の位置が液晶ディスプレイ6の位置より進行方向前方にある場合には、液晶ディスプレイ6に対して光は入射しない。
また、液晶ディスプレイ6に対する光の入射方向は自車方位に対する相対角度によって相対的に特定される。尚、上記S14が入射方向算出手段の処理に相当する。
また、前記S4で算出された液晶ディスプレイ6に対する光源からの光の入射方向、光の強さ、前記S21及びS22の処理を実施された各計器の3次元形状に基づいて、液晶ディスプレイ6に表示すべき各計器によって生じる影の態様(影の範囲や濃度等)を推定する。また、前記S4で算出された液晶ディスプレイ6に対する光源からの光の入射方向、光の強さ、光の色、前記S21及びS22の処理を実施された各計器の3次元形状、計器の素材等を考慮して、計器の光沢の態様(光沢感等)や計器に対して反射する反射光の態様(位置や明るさ等)を推定する。
そして、これらの推定された運転者の視認態様に基づいて、液晶ディスプレイ6に表示すべき計器の表示態様を決定する。具体的には、陰影、透過、反射等の効果を描いたテクスチャを、更に各計器の3次元形状を形成する各面に対して貼り付ける。その結果、液晶ディスプレイ6の位置に実在化した計器が配置されたと仮定した場合に、その計器によって生じる影の範囲に、それぞれの計器の影が適切な濃度で配置され、更に計器の光沢や計器に対して反射する反射光を適切に表現した描画データが作製される。その後、S8へと移行し、作製した描画データを液晶ディスプレイ6に描画する。
尚、S23においては、計器の外観を描いたテクスチャに対して陰影処理、透過処理、反射処理を施し、その後に各処理を施したテクスチャを張り付けることにより、描画データを作製しても良い。また、上記S21〜23が視認態様推定手段、表示態様決定手段、影態様推定手段、光沢態様推定手段及び反射光態様推定手段の処理に相当する。
例えば、図9に示すように運転者81の視線方向φが液晶ディスプレイ6の表示画面に対して垂直であり、光源82からの光の入射方向θが液晶ディスプレイ6の表示画面に対して垂直方向から入射するか又は光の入射が無い場合には、既に図4に示した計器画面30が液晶ディスプレイ6に表示される。
図4に示すように、計器画面30には、正面から見たアナログ式のスピードメータを示すスピードメータ画像31と、正面よりやや右方向から見たアナログ式のタコメータを示すタコメータ画像32と、正面よりやや左方向から見たアナログ式の燃料計及び水温計を示すサブメータ画像33が表示される。また、光は液晶ディスプレイ6に対して正面から入射しているか、或いは入射していないので、液晶ディスプレイ6に表示すべき各計器によって影は生じない。従って、各計器の画像31〜33に対して影は描画されない。
また、各計器の画像31〜33に対しては運転者81の視認方向φ、光源82からの光の入射方向θを考慮した計器の光沢についても表現される。更に、光が液晶ディスプレイ6に対して正面から入射している場合には、各計器の画像31〜33に対して適切な位置や明るさで反射光が描画される。
以上より、液晶ディスプレイ6の各表示位置に実在化した各計器が配置されたと仮定した場合に、計器の正面に位置する運転者から視認できる各計器の形状、光沢、入射光によって生じる反射光が液晶ディスプレイ6にそれぞれ適切に表示されることとなる。
図11に示すように、計器画面30には、正面から見たアナログ式のスピードメータを示すスピードメータ画像31と、正面よりやや右方向から見たアナログ式のタコメータを示すタコメータ画像32と、正面よりやや左方向から見たアナログ式の燃料計及び水温計を示すサブメータ画像33が表示される。また、スピードメータ画像31の文字盤41及び壁部43の所定範囲に対して、入射光によって生じる影91が描画される。また、タコメータ画像32の文字盤51及び壁部53の所定範囲に対して、入射光によって生じる影92が描画される。また、サブメータ画像33の文字盤61及び壁部64の所定範囲に対して、入射光によって生じる影93が描画される。尚、影91〜93の幅は、運転者の視線方向に基づいて影92が最も狭く、影93が最も広くなる。
更に、入射光によって生じる針42、52、62、63の影が文字盤41、51、61の所定範囲に描画される。ここで、図12は特にスピードメータ画像31の文字盤41に対して描画される針42の影94を示した図である。光源82からの光の入射方向θが液晶ディスプレイ6の表示画面に対して右側から入射するので、図12に示すように針42の影94は針42に対して左側に描画される。
また、各計器の画像31〜33に対しては運転者81の視認方向φ、光源82からの光の入射方向θを考慮した計器の光沢についても表現される。更に、各計器の画像31〜33に対して適切な位置や明るさで反射光が描画される。
以上より、液晶ディスプレイ6の各表示位置に実在化した各計器が配置されたと仮定した場合に、計器の正面に位置する運転者から視認できる各計器の形状と入射光によって生じる影、光沢、反射光とが液晶ディスプレイ6にそれぞれ適切に表示されることとなる。
図14に示すように、計器画面30には、正面から見たアナログ式のスピードメータを示すスピードメータ画像31と、正面よりやや右方向から見たアナログ式のタコメータを示すタコメータ画像32と、正面よりやや左方向から見たアナログ式の燃料計及び水温計を示すサブメータ画像33が表示される。また、スピードメータ画像31の文字盤41及び壁部43の所定範囲に対して、入射光によって生じる影95が描画される。また、タコメータ画像32の文字盤51及び壁部53の所定範囲に対して、入射光によって生じる影96が描画される。また、サブメータ画像33の文字盤61及び壁部64の所定範囲に対して、入射光によって生じる影97が描画される。尚、影95〜97の幅は、運転者の視線方向に基づいて影97が最も狭く、影96が最も広くなる。
更に、入射光によって生じる針42、52、62、63の影が文字盤41、51、61の所定範囲に描画される。ここで、図15は特にスピードメータ画像31の文字盤41に対して描画される針42の影98を示した図である。光源82からの光の入射方向θが液晶ディスプレイ6の表示画面に対して左側から入射するので、図15に示すように針42の影98は針42に対して右側に描画される。
また、各計器の画像31〜33に対しては運転者81の視認方向φ、光源82からの光の入射方向θを考慮した計器の光沢についても表現される。更に、各計器の画像31〜33に対して適切な位置や明るさで反射光が描画される。
以上より、液晶ディスプレイ6の各表示位置に実在化した各計器が配置されたと仮定した場合に、計器の正面に位置する運転者から視認できる各計器の形状と入射光によって生じる影、光沢、反射光とが液晶ディスプレイ6にそれぞれ適切に表示されることとなる。
図17に示すように、計器画面30には、正面よりやや右方向から見たアナログ式のスピードメータを示すスピードメータ画像31と、正面より右方向から見たアナログ式のタコメータを示すタコメータ画像32と、正面から見たアナログ式の燃料計及び水温計を示すサブメータ画像33が表示される。また、スピードメータ画像31の文字盤41及び壁部43の所定範囲に対して、入射光によって生じる影101が描画される。また、タコメータ画像32の文字盤51及び壁部53の所定範囲に対して、入射光によって生じる影102が描画される。また、サブメータ画像33の文字盤61及び壁部64の所定範囲に対して、入射光によって生じる影103が描画される。尚、運転者81の視線方向φと光源82からの光の入射方向θが略逆方向となる本例では、他の例(図14、図19)と比較して影101〜103の幅が広くなる。
更に、入射光によって生じる針42、52、62、63の影が文字盤41、51、61の所定範囲に描画される。光源82からの光の入射方向θが液晶ディスプレイ6の表示画面に対して左側から入射するので、図15に示すように針42の影98は針42に対して右側に描画される。
また、各計器の画像31〜33に対しては運転者81の視認方向φ、光源82からの光の入射方向θを考慮した計器の光沢についても表現される。更に、各計器の画像31〜33に対して適切な位置や明るさで反射光が描画される。
以上より、液晶ディスプレイ6の各表示位置に実在化した各計器が配置されたと仮定した場合に、計器の右側に位置する運転者から視認できる各計器の形状と入射光によって生じる影、光沢、反射光とが液晶ディスプレイ6にそれぞれ適切に表示されることとなる。
図19に示すように、計器画面30には、正面よりやや左方向から見たアナログ式のスピードメータを示すスピードメータ画像31と、正面から見たアナログ式のタコメータを示すタコメータ画像32と、正面より左方向から見たアナログ式の燃料計及び水温計を示すサブメータ画像33が表示される。また、スピードメータ画像31の文字盤41及び壁部43の所定範囲に対して、入射光によって生じる影104が描画される。また、タコメータ画像32の文字盤51及び壁部53の所定範囲に対して、入射光によって生じる影105が描画される。また、サブメータ画像33の文字盤61及び壁部64の所定範囲に対して、入射光によって生じる影106が描画される。尚、運転者81の視線方向φと光源82からの光の入射方向θが略同方向となる本例では、他の例(図14、図17)と比較して影101〜103の幅が狭くなる。
更に、入射光によって生じる針42、52、62、63の影が文字盤41、51、61の所定範囲に描画される。光源82からの光の入射方向θが液晶ディスプレイ6の表示画面に対して左側から入射するので、図15に示すように針42の影98は針42に対して右側に描画される。
また、各計器の画像31〜33に対しては運転者81の視認方向φ、光源82からの光の入射方向θを考慮した計器の光沢についても表現される。更に、各計器の画像31〜33に対して適切な位置や明るさで反射光が描画される。
以上より、液晶ディスプレイ6の各表示位置に実在化した各計器が配置されたと仮定した場合に、計器の左側に位置する運転者から視認できる各計器の形状と入射光によって生じる影、光沢、反射光とが液晶ディスプレイ6にそれぞれ適切に表示されることとなる。
尚、図9乃至図19では液晶ディスプレイ6に対して光を入射させる光源が1つである場合の例のみについて説明したが、光源が2以上ある場合でも同様にして各光源によって生じる影の態様、計器の光沢の態様、及び計器に対して反射する反射光の態様をそれぞれ推定し、適切に影、光沢、反射光等を描画することが可能である。
また、液晶ディスプレイ6に対する光の入射方向と乗員の視線方向とを考慮することにより、液晶ディスプレイ6に表示すべき計器によって生じる影を現在の運転者から視認できる範囲や濃度で適切に表示装置に表示できる。
また、液晶ディスプレイ6に対する光の入射方向と乗員の視線方向とを考慮することにより、液晶ディスプレイ6に表示すべき計器に対して現在の運転者から視認できる計器の光沢を適切に表示装置に表示できる。
また、液晶ディスプレイ6に対する光の入射方向と乗員の視線方向とを考慮することにより、液晶ディスプレイ6に表示すべき計器に対して生じる反射光を現在の運転者から視認できる位置や強さで適切に表示装置に表示できる。
また、車両の走行する道路形状や車両周辺にある地物を考慮することにより、液晶ディスプレイ6に対する光源からの光の入射方向を正確に算出することが可能となる。
例えば、本実施形態では車両の周辺にある光源から入射する光によって生じる計器の影を液晶ディスプレイ6に表示することとしているが、車両内にある光源(室内灯等)から入射する光によって生じる計器の影についても液晶ディスプレイ6に表示することとしても良い。その場合には、光源検出センサ5A〜5Dを車外ではなく車室内の液晶ディスプレイ6の位置に設けることが望ましい。
2 車両
3 画像表示ECU
6 液晶ディスプレイ
11 CPU
12 RAM
13 ROM
30 計器画面
31 スピードメータ画像
32 タコメータ画像
33 サブメータ画像
Claims (8)
- 車両の現在位置と現在の方位を取得する車両情報取得手段と、
前記車両に関する計器の画像を前記車両内に設置された表示装置に表示する計器表示手段と、
前記車両内に光を入射させる光源の位置を取得する光源位置取得手段と、
前記車両の現在位置と前記車両の現在の方位と前記光源の位置とに基づいて、前記表示装置に対する前記光源からの光の入射方向を算出する入射方向算出手段と、
前記車両の乗員の前記表示装置に対する視線方向を取得する視線方向取得手段と、
前記車両に関する計器の形状データを取得する形状データ取得手段と、
前記形状データ取得手段により取得された前記形状データに基づいて、仮想3次元空間上に再現した前記計器の3次元形状をモデリングするモデリング手段と、
前記視線方向取得手段により取得された前記視線方向と前記モデリングされた前記計器の3次元形状とに基づいて、前記仮想3次元空間上に再現した前記計器の3次元形状の座標変換処理を行うことによって、前記表示装置の前記計器の表示位置に実在化した前記計器が配置されたと仮定した場合に、前記車両の乗員から視認できる前記計器の形状を特定する形状特定手段と、
前記光の入射方向と前記視線方向と前記形状特定手段により特定された前記計器の形状とに基づいて、前記表示装置に表示すべき前記計器の視認態様を推定する視認態様推定手段と、
前記視認態様推定手段によって推定された前記計器の視認態様に基づいて、前記表示装置に表示すべき前記計器の画像の表示態様を決定する表示態様決定手段と、を有し、
前記計器表示手段は、前記表示態様決定手段によって決定された前記計器の画像の表示態様に基づいて、前記計器の画像を前記表示装置に表示することを特徴とする車両用計器表示装置。 - 前記視認態様推定手段は、前記計器の視認態様として前記表示装置の前記計器の表示位置に実在化した前記計器が配置されたと仮定した場合における、前記計器によって生じる影の態様を推定することを特徴とする請求項1に記載の車両用計器表示装置。
- 前記視認態様推定手段は、前記計器の視認態様として前記表示装置の前記計器の表示位置に実在化した前記計器が配置されたと仮定した場合における、前記計器の光沢の態様を推定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用計器表示装置。
- 前記視認態様推定手段は、前記計器の視認態様として前記表示装置の前記計器の表示位置に実在化した前記計器が配置されたと仮定した場合における、前記計器に対して反射する反射光の態様を推定することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車両用計器表示装置。
- 前記車両の走行する道路形状を取得する道路形状取得手段を有し、
前記入射方向算出手段は、前記道路形状に基づいて前記表示装置に対する前記光源からの光の入射方向を算出することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の車両用計器表示装置。 - 前記車両周辺にある地物情報を取得する地物情報取得手段を有し、
前記入射方向算出手段は、前記地物情報に基づいて前記表示装置に対する前記光源からの光の入射方向を算出することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の車両用計器表示装置。 - 車両の現在位置と現在の方位を取得する車両情報取得ステップと、
前記車両内に光を入射させる光源の位置を取得する光源位置取得ステップと、
前記車両の現在位置と前記車両の現在の方位と前記光源の位置とに基づいて、前記車両内に設置された表示装置に対する前記光源からの光の入射方向を算出する入射方向算出ステップと、
前記車両の乗員の前記表示装置に対する視線方向を取得する視線方向取得ステップと、
前記車両に関する計器の形状データを取得する形状データ取得ステップと、
前記形状データ取得ステップにより取得された前記形状データに基づいて、仮想3次元空間上に再現した前記計器の3次元形状をモデリングするモデリングステップと、
前記視線方向取得ステップにより取得された前記視線方向と前記モデリングされた前記計器の3次元形状とに基づいて、前記仮想3次元空間上に再現した前記計器の3次元形状の座標変換処理を行うことによって、前記表示装置の前記計器の表示位置に実在化した前記計器が配置されたと仮定した場合に、前記車両の乗員から視認できる前記計器の形状を特定する形状特定ステップと、
前記光の入射方向と前記視線方向と前記形状特定ステップにより特定された前記計器の形状とに基づいて、前記表示装置に表示すべき前記計器の視認態様を推定する視認態様推定ステップと、
前記視認態様推定ステップによって推定された前記計器の視認態様に基づいて、前記表示装置に表示すべき前記計器の画像の表示態様を決定する表示態様決定ステップと、
前記表示態様決定手段によって決定された前記計器の画像の表示態様に基づいて、前記表示装置に前記車両に関する計器の画像を描画する計器表示ステップと、を有することを特徴とする車両用計器表示方法。 - コンピュータに、
車両の現在位置と現在の方位を取得する車両情報取得機能と、
前記車両内に光を入射させる光源の位置を取得する光源位置取得機能と、
前記車両の現在位置と前記車両の現在の方位と前記光源の位置とに基づいて、前記車両内に設置された表示装置に対する前記光源からの光の入射方向を算出する入射方向算出機能と、
前記車両の乗員の前記表示装置に対する視線方向を取得する視線方向取得機能と、
前記車両に関する計器の形状データを取得する形状データ取得機能と、
前記形状データ取得機能により取得された前記形状データに基づいて、仮想3次元空間上に再現した前記計器の3次元形状をモデリングするモデリング機能と、
前記視線方向取得機能により取得された前記視線方向と前記モデリングされた前記計器の3次元形状とに基づいて、前記仮想3次元空間上に再現した前記計器の3次元形状の座標変換処理を行うことによって、前記表示装置の前記計器の表示位置に実在化した前記計器が配置されたと仮定した場合に、前記車両の乗員から視認できる前記計器の形状を特定する形状特定機能と、
前記光の入射方向と前記視線方向と前記形状特定機能により特定された前記計器の形状とに基づいて、前記表示装置に表示すべき前記計器の視認態様を推定する視認態様推定機能と、
前記視認態様推定機能によって推定された前記計器の視認態様に基づいて、前記表示装置に表示すべき前記計器の画像の表示態様を決定する表示態様決定機能と、
前記表示態様決定機能によって決定された前記計器の画像の表示態様に基づいて、前記表示装置に前記車両に関する計器の画像を描画する計器表示機能と、
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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