JP5181848B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関し、詳しくは、収納モードおよびフットレストモードにアレンジ可能な車両用シートに関する。
この種の車両用シートとして、例えば、特許文献1に開示された助手席が既に知られている。この助手席は、シートバックを前倒しさせた状態でシートクッションと共にシートバックをインストルメントパネルの下方のフットスペースに収納可能な構造となっている。このように助手席を収納すると、車両の乗員は助手席の後方の座席である助手席側後部席の前側空間を広く使用することができる。また、このように助手席を収納すると、助手席側後部席の乗員は自身の脚の脹脛を助手席のシートバックの背面に載せることができる。すなわち、助手席側後部席の乗員は助手席を脚載せ台(例えば、オットマン)として使用することができる。
特開2007−153216号公報
しかしながら、上述した助手席をフットスペースに収納して使用する場合、助手席の一部はインストルメントパネルから出っ張る格好となっていた。そのため、助手席側後部席の前側空間を大きく確保することは困難であった。また、上述した助手席を脚載せ台として使用する場合、脚載せ面となるシートバックの背面は車両フロア面に対して相対的に高い状態になっていた。そのため、助手席は、助手席側後部席の乗員にとって踵を載せる脚載せ台(例えば、フットレスト)として適していない状態であった。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、着座可能な状態から、後部席の前側空間を広く使用可能な状態にアレンジできると共に、後部席の乗員にとってフットレストとして適した状態にアレンジできる車両用シートを提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、乗員の着座部位となる座部と、この座部の前側を支承する格好で座部に枢着された左右一対の前脚と、この座部の後側を支承する左右一対の後脚とから成るシートクッションと、このシートクッションの後側に対して傾倒可能に組み付けられたシートバックとから構成されており、左右一対の前脚は、その先端が車両フロアにそれぞれ枢着されており、左右一対の後脚は、その先端が車両フロアに対して着脱可能にそれぞれ組み付けられている車両用シートであって、シートバックをシートクッションに対して起立状態でロックさせると共に、左右一対の後脚の両先端を車両フロアに対してロックさせた着座モードから、これら両ロック解除を行ってシートクッションの両前脚を前倒しさせながら、シートバックをシートクッションに対して後倒しさせ、その後倒し状態でシートバックの背凭れ面とシートクッションの座部における着座面がインストルメントパネルとその下方のトウボードにそれぞれ沿う格好となるように、且つ、シートクッションの座部とシートクッションの前脚が略く字状を成す格好となるように、シートクッションを前方へ反転させ、その反転状態でシートクッションと共にシートバックをインストルメントパネル側にそれぞれ保持させた収納モードにアレンジ可能となっており、この収納モードから、シートクッションの座部とシートクッションの前脚が収納モードのときの略く字に対して略逆く字状を成す格好となるように、シートクッションをインストルメントパネル側に保持させたフットレストモードにアレンジ可能となっていることを特徴とする。
この構成によれば、車両用シートを、着座可能な状態から、車両用シートの後方に位置する後部席の前側空間を広く使用可能な状態(収納モード)にアレンジできると共に、後部席の乗員にとってフットレストとして適した状態(フットレストモード)へとアレンジすることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シートであって、シートクッションの両後脚のうち、少なくとも一方の後脚を前方へ押圧していくことによって、収納モードからフットレストモードにアレンジ可能となっていることを特徴とする。
この構成によれば、収納モードにある車両用シートのシートクッションの後脚を前方へ押圧(例えば、後部席の乗員による後脚の蹴飛ばし動作)するだけで、簡単に車両用シートを収納モードからフットレストモードへとアレンジすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図1〜8を用いて説明する。図1は、本発明の実施例に係る車両用シートを適用させた車両の内部の概略斜視図であり、助手席を着座モードにアレンジしたときの概略斜視図である。図2は、図1を側面から見た模式図である。図3は、図2の車両用シートを収納モードにアレンジしたときの状態を示す模式図である。図4は、図3の主要部の拡大図である。図5は、図4の車両用シートをフットレストモードにアレンジするときの途中状態を示す模式図である。
図6は、図5の主要部の拡大図である。図7は、図5の車両用シートをフットレストモードにアレンジしたときの状態を示す模式図である。図8は、図7の主要部拡大図である。なお、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、車両1を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。
はじめに、図1、2、4を参照して、本発明の実施例に係る車両用シートを適用させた車両1を説明する。この車両1には、運転席10と、助手席20と、これらの後方に運転席側後部席60および助手席側後部席70との計4個の席が設けられている。なお、これら4個の席のうち、助手席20が本発明の車両用シートに相当する。また、これら4個の席のうち、運転席10、運転席側後部席60および助手席側後部席70は公知の席であるため、その詳細説明は省略することとする。そのため、助手席20の構成のみを説明することとする。
助手席20は、シートクッション30とシートバック50とから構成されているシートである。以下に、これらの各構成部材30、50を個別に説明する。まず、シートクッション30を説明する。シートクッション30は、乗員の着座部位となる座部32と、この座部32の前側を支承する左右一対の前脚34、34と、この座部32の後側を支承する左右一対の後脚36、36とから構成されている。座部32の左右の後方には、その表面に対して進退可能な四角ピン58、58がそれぞれ組み付けられている。この両四角ピン58は、進出方向に向けて付勢状態となるようにそれぞれ組み付けられている。
両前脚34は、その基端が座部32の幅方向(左右方向)を軸方向とする軸回りに回動可能に座部32に枢着されている。また、この両前脚34には、座部32と干渉するストッパ34aがそれぞれ形成されている。これにより、後述するロック機構38によってシートクッション30を車両フロアFに対してロック状態にすると、両前脚34がシートバック50と共に前倒れしていくことを防止することができる。そのため、このロック状態にすると、乗員は座部32に着座することができる。一方、両後脚36は、その基端が座部32と一体的になるように形成されている。
次に、シートバック50を説明する。シートバック50は、シートクッション30(座部32)に着座した乗員の背凭れ部位となっており、簡易リクライニング機構40を介してシートクッション30の後側に傾倒可能に組み付けられている。この簡易リクライニング機構40には、ロック装置(図示しない)が設けられている。これにより、シートバック50をシートクッション30に対して起立状態にロック(保持)させることができると共に、そのロック解除を行うとシートバック50をシートクッション30に対して傾倒させることができる。
このシートバック50には、その左右側面の下方に切欠52、52がそれぞれ形成されている。これにより、シートバック50をシートクッション30に対して後方に向けて傾動させていくと、シートクッション30の両後脚36をシートバック50の両切欠52に嵌め込ませることができる。また、このシートバック50には、その左右側面の上方に突起54、54がそれぞれ形成されている。この両突起54には、その表面に対して進退可能な丸ピン54a、54aがそれぞれ組み付けられている。この両丸ピン54aは、進出方向に向けて付勢状態となるようにそれぞれ組み付けられている。
また、このシートバック50には、その左側面に乗員が操作可能なレバー56が組み付けられている。このレバー56について詳述すると、レバー56は2段階の操作を行うことができる構造となっている。この2段階の操作のうち、1段階目の操作を行うと、両丸ピン54aと両四角ピン58が付勢力に抗してシートバック50の内部と座部32の内部にそれぞれ退行すると共に、後述するロック機構38のロック解除が行われる構造となっている。また、2段階目の操作を行うと、簡易リクライニング機構40のロック解除が行われる構造となっている。
また、シートクッション30およびシートバック50は、その材質が剛性を有する合成樹脂によってそれぞれ一体成型されている。また、シートクッション30およびシートバック50は、運転席10のシートクッションおよびシートバックと比較するとコンパクトに形成されている。すなわち、運転席10は大きなサイズのシートから構成されており、助手席20は小さなサイズのシートから構成されている。このようにして助手席20は構成されている。
次に、上述した構成から成る助手席20を車両フロアFに組み付ける構造を説明する。シートクッション30の両前脚34は、その先端が車幅方向を軸方向とする軸回りに回動可能に車両フロアFの段差部F1に形成された取付ブラケットF2にそれぞれ枢着されている。また、シートクッション30の両後脚36は、その先端がロック機構38を介して車両フロアFに対してそれぞれ組み付けられている。
ここでロック機構38について詳述すると、ロック機構38は、車両フロアF側(例えば、車両フロアFに形成された凹部F3)に形成されたストライカ38aと、後脚36側に形成されたフック38bとから構成されている。そして、ストライカ38aにフック38bが係合したロック状態になると、乗員が着座できるようにシートクッション30(座部32)を車両フロアFに対してロックさせることができる。このとき、助手席20は運転席10に対して略並列状態に配置される格好となっている。このようにして助手席20は車両フロアFに対して組み付けられている。
なお、助手席20は、車両のインストルメントパネル90に向かい合う格好で車両フロアFに対して組み付けられている。このインストルメントパネル90のうち、センターコンソール92の左壁面と助手席ドア側のパネル面94には、シートバック50の両突起54をそれぞれガイド可能なガイド溝96、96が形成されている。この両ガイド溝96の終端には、助手席20を後述する収納モードおよびフットレストモードにアレンジしたときに、シートバック50の両突起54の丸ピン54aを嵌め込み可能なピンキャッチ96a、96aがそれぞれ形成されている。
また、センターコンソール92の左壁面と助手席ドア側のパネル面94には、助手席20を収納モードまたはフットレストモードにアレンジするために、シートクッション30の両四角ピン58を挿入可能な係合孔110、110がそれぞれ形成されている。この係合孔110について詳述すると、係合孔110は、その内部を四角ピン58が略前後方向に移動可能となるように略矩形状に形成されている。
係合孔110の内部には、シートクッション30の四角ピン58の第1の角58aと第2の角58bを嵌め合い可能な第1の凹み110aと第3の凹み110cがそれぞれ形成されている。このように嵌め合わせると、助手席20を収納モードにアレンジすることができる。また、係合孔110の内部には、シートクッション30の四角ピン58の第2の角58bと第3の角58cを嵌め合い可能な第2の凹み110bと第4の凹み110dがそれぞれ形成されている。このように嵌め合わせると、助手席20をフットレストモードにアレンジすることができる。
また、係合孔110の内部には、先端側にピン押さえ112が固着された圧縮ばね114が組み付けられている。これにより、上述したように、両四角ピン58の対応する角58a、58b、58cを両係合孔110の対応する凹み110a、110b、110c、110dにそれぞれ嵌め合わせると、常時、両四角ピン58をピン押さえ112によって後方に向けて付勢させた状態に保持することができる。
続いて、上述した構成から成る助手席20の作用を説明する。この助手席20は、着座モード、収納モードおよびフットレストモードにアレンジすることができる。以下に、これら各モードと、着座モードから収納モードにアレンジする方法および収納モードからフットレストモードにアレンジする方法を個別に説明する。
はじめに、着座モードを説明する。着座モードとは、簡易リクライニング機構40によってシートバック50をシートクッション30に対して起立状態でロックさせると共に、ロック機構38によって左右一対の後脚36、36の両先端を車両フロアFに対してロックさせたモードのことである。この着座モードにアレンジすると、乗員はシートクッション30に着座することができると共に、その着座状態でシートバック50に背凭れすることもできる(図1、2参照)。
次に、収納モードを説明する。収納モードとは、シートバック50の背凭れ面とシートクッション30の座部32における着座面がインストルメントパネル90とその下方のトウボード90aにそれぞれ沿う格好となるように、且つ、シートクッション30の座部32とシートクッション30の前脚34が略く字状を成す格好となるように、シートクッション30とシートバック50をインストルメントパネル90側にそれぞれ保持させたモードのことである。この収納モードにアレンジすると、車両1の乗員は助手席側後部席70の前側空間を広く使用することができる(図3参照)。
最後に、フットレストモードを説明する。フットレストモードとは、シートバック50の背凭れ面がインストルメントパネル90に沿う格好となるように、且つ、シートクッション30の座部32とシートクッション30の前脚34が上述した収納モードのときの略く字に対して略逆く字状を成す格好となるように、シートクッション30と共にシートバック50をインストルメントパネル90側にそれぞれ保持させたモードのことである。このフットレストモードにアレンジすると、助手席側後部席70の乗員は助手席20のシートクッション30を足載せ台として使用することができる。このとき、脚載せ面となるシートクッション30の裏面は車両フロアF面に対して相対的に低い状態になっているため、助手席側後部席70の乗員にとってフットレストに適した状態となっている(図7参照)。
次に、着座モードから収納モードにアレンジする方法を説明する。まず、乗員は助手席20のレバー56を2段階目まで操作して、ロック機構38のロック解除を行っていくと共に簡易リクライニング機構40のロック解除も行っていく。次に、乗員はシートクッション30の両前脚34を前倒しさせながら、シートクッション30の両後脚36がシートバック50に形成された左右の切欠52に嵌め込まれる格好となるように、シートバック50をシートクッション30に対して後倒しさせていく。
続いて、乗員はその後倒し状態でシートバック50の背凭れ面とシートクッション30の座部32における着座面がインストルメントパネル90とその下方のトウボード90aにそれぞれ沿う格好となるように、且つ、シートクッション30の座部32とシートクッション30の前脚34が略く字状を成す格好となるように、シートクッション30を前方へ反転させていく。
この反転に伴って、シートバック50の先端がフットスペース98に到達すると、乗員はシートバック50の両突起54をセンターコンソール92とパネル面94の両ガイド溝96にそれぞれガイドさせるようにシートクッション30を前方へ反転させていく。すると、両突起54の丸ピン54aは両ガイド溝96によって押し当てられるため、自身に作用する付勢力に抗して進出状態から退行状態へと移行していく。
そして、シートバック50の背凭れ面がインストルメントパネル90に沿う格好となるまでシートクッション30を前方へ反転させていくと、両突起54の丸ピン54aは両ガイド溝96のピンキャッチ96aにそれぞれ到達するため、自身を付勢する付勢力によって退行状態から進出状態へと戻される。すなわち、両突起54の丸ピン54aは両ガイド溝96のピンキャッチ96aにそれぞれ嵌まり込む。これにより、シートバック50をその背凭れ面がインストルメントパネル90に沿う格好となるように、センターコンソール92とパネル面94に保持させることができる。
また、この反転に伴って、シートクッション30の後端がフットスペース98に到達すると、乗員はシートクッション30の両四角ピン58をセンターコンソール92とパネル面94の両係合孔110にそれぞれ到達させるようにシートクッション30を前方へ反転させていく。すると、両四角ピン58はセンターコンソール92とパネル面94によって押し当てられるため、自身に作用する付勢力に抗して進出状態から退行状態へと移行していく。
そして、シートクッション30の座部32における着座面がインストルメントパネル90の下方のトウボード90aに沿う格好となるまでシートクッション30を前方へ反転させていくと、両四角ピン58は両係合孔110にそれぞれ到達するため、自身を付勢する付勢力によって退行状態から進出状態へと戻される。すなわち、両四角ピン58は両係合孔110にそれぞれ嵌まり込む。
このとき、両四角ピン58は、その第1の角58aと第2の角58bが第1の凹み110aと第3の凹み110cにそれぞれ嵌め合う格好となるように、両係合孔110に到達している。これにより、シートクッション30をその座部における着座面がインストルメントパネル90の下方のトウボード90aに沿う格好となるように、且つ、シートクッション30をその座部32と前脚34が略く字状を成す格好となるように、センターコンソール92とパネル面94に保持させることができる。
また、このとき、両四角ピン58は、既に説明したように後方に向けて付勢された状態となっている。そのため、ガタが生じることなくシートクッション30をセンターコンソール92とパネル面94に保持させることができる。このようにして、助手席20を収納モードにアレンジすることができると共に、そのアレンジした状態でインストルメントパネル90側に保持させることができる(図3、図4参照)。
これとは逆に、収納モードから着座モードにアレンジする方法(戻す方法)を説明する。まず、乗員は助手席20のレバー56を1段階目まで操作して、両突起54の丸ピン54aを自身に作用する付勢力に抗して両突起54の内部へ退行させていくと共に、両四角ピン58を自身に作用する付勢力に抗してシートクッション30の内部へ退行させていく。次に、乗員はシートクッション30の両前脚34を後起こしさせながら、その基端側の枢着軸を中心にシートバック50を後方へ反転させていく。
このように反転させていくと、シートバック50をシートクッション30に対して相対回転させる格好となるため、シートバック50はシートクッション30に対して起立状態になるように戻されていく。そして、起立状態に戻されると、シートバック50は簡易リクライニング機構40によってシートクッション30に対してロックされた状態へと戻される。そして、さらに、シートクッション30を反転させていくと、上述したテーブルモードから着座モードにアレンジする方法(戻す方法)の説明と同様に、シートクッション30を車両フロアFにロックさせた状態へと戻すことができる。このようにして、助手席20を着座モードにアレンジする(戻す)ことができると共に、そのアレンジした(戻した)状態で車両フロアFに保持させることができる(図2参照)。
次に、収納モードからフットレストモードにアレンジする方法を説明する。まず、乗員は、シートクッション30の両後脚36のうち、少なくとも一方の後脚36を前方へ押圧していく。この押圧に伴って、シートクッション30は、自身が前方へ移動していくと共に、座部32の先端が上方を向くように両四角ピン58を中心とする軸回りに回動していく。このとき、両四角ピン58は、圧縮ばね114の付勢力に抗して係合孔110の内部を前方へ向けて移動していく。
この移動に伴って、シートクッション30の座部32とシートクッション30の前脚34は略く字状から直線状へと移行していく(図5、図6参照)。この移行に伴って、シートクッション30の後脚36の押圧を解除すると、シートクッション30の両四角ピン58は圧縮ばね114の付勢力によって係合孔110の内部を後方へ向けて戻される。この戻しに伴って、両四角ピン58の第2の角58bと第3の角58cは、両四角ピン58の自重によって両係合孔110の第2の凹み110bと第4の凹み110dに嵌まり込む。
すると、シートクッション30の座部32とシートクッション30の前脚34は略直線状から収納モードのときの略く字と向かい合う略く字状へと移行していく。これにより、シートクッション30をその座部32と前脚34が収納モードのときの座部32と前脚34によって形成される略く字に対して略逆く字状を成す格好となるように、センターコンソール92とパネル面94に保持させることができる。
また、このとき、両四角ピン58は、既に説明したように後方に向けて付勢された状態となっている。そのため、ガタが生じることなくシートクッション30をセンターコンソール92とパネル面94に保持させることができる。このようにして、助手席20をフットレストモードにアレンジすることができると共に、そのアレンジした状態でインストルメントパネル90側に保持させることができる(図7、図8参照)。
これとは逆に、フットレストモードから収納モードにアレンジする方法(戻す方法)を説明する。この場合、まず、収納モードから着座モードにアレンジする方法と同様に、フットレストモードから着座モードにアレンジしていく。その後、着座モードからフットレストモードにアレンジすると、結果として、フットレストモードから収納モードにアレンジしたことになる。
本発明の実施例に係る車両の助手席20は、上述したように構成されている。この構成によれば、助手席20を、着座可能な状態から、助手席側後部席70の前側空間を広く使用可能な状態(収納モード)にアレンジできると共に、助手席側後部席70の乗員にとってフットレストとして適した状態(フットレストモード)へとアレンジすることができる。
また、この構成によれば、収納モードにある助手席20のシートクッション30の後脚36を前方へ押圧(例えば、助手席側後部席70の乗員による後脚36の蹴飛ばし動作)するだけで、簡単に助手席20を収納モードからフットレストモードへとアレンジすることができる。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例では、シートバック50をインストルメントパネル90側に保持させる構造として、シートバック50に形成した左右の丸ピン54aがセンターコンソール92の左壁面と助手席ドア側のパネル面94に形成したピンキャッチ96aにそれぞれ嵌まり込んで保持させる構造を例に説明した。しかし、これに限定されるものでなく、例えば、インストルメントパネル90に引っ掛け部材(例えば、フック等)を設けておき、その引っ掛け部材にシートバック50を引っ掛けて保持させる構造であっても構わない。
図1は、本発明の実施例に係る車両用シートを適用させた車両の内部の概略斜視図であり、車両用シートを着座モードにアレンジしたときの概略斜視図である。 図2は、図1を側面から見た模式図である。 図3は、図2の車両用シートを収納モードにアレンジしたときの状態を示す模式図である。 図4は、図3の主要部の拡大図である。 図5は、図4の車両用シートをフットレストモードにアレンジするときの途中状態を示す模式図である。 図6は、図5の主要部の拡大図である。 図7は、図5の車両用シートをフットレストモードにアレンジしたときの状態を示す模式図である。 図8は、図7の主要部拡大図である。
符号の説明
20 車両用シート(助手席)
30 シートクッション
32 座部
34 前脚
36 後脚
50 シートバック
90 インストルメントパネル
F 車両フロア

Claims (2)

  1. 乗員の着座部位となる座部と、この座部の前側を支承する格好で座部に枢着された左右一対の前脚と、この座部の後側を支承する左右一対の後脚とから成るシートクッションと、このシートクッションの後側に対して傾倒可能に組み付けられたシートバックとから構成されており、左右一対の前脚は、その先端が車両フロアにそれぞれ枢着されており、
    左右一対の後脚は、その先端が車両フロアに対して着脱可能にそれぞれ組み付けられている車両用シートであって、
    シートバックをシートクッションに対して起立状態でロックさせると共に、左右一対の後脚の両先端を車両フロアに対してロックさせた着座モードから、これら両ロック解除を行ってシートクッションの両前脚を前倒しさせながら、シートバックをシートクッションに対して後倒しさせ、その後倒し状態でシートバックの背凭れ面とシートクッションの座部における着座面がインストルメントパネルとその下方のトウボードにそれぞれ沿う格好となるように、且つ、シートクッションの座部とシートクッションの前脚が略く字状を成す格好となるように、シートクッションを前方へ反転させ、その反転状態でシートクッションと共にシートバックをインストルメントパネル側にそれぞれ保持させた収納モードにアレンジ可能となっており、
    この収納モードから、シートクッションの座部とシートクッションの前脚が収納モードのときの略く字に対して略逆く字状を成す格好となるように、シートクッションをインストルメントパネル側に保持させたフットレストモードにアレンジ可能となっていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    シートクッションの両後脚のうち、少なくとも一方の後脚を前方へ押圧していくことによって、収納モードからフットレストモードにアレンジ可能となっていることを特徴とする車両用シート。







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