JP2010120573A - シートクッションのロック機構 - Google Patents

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Tsunetoshi Hattori
恒利 服部
Akira Kuno
暁 久野
Masahiro Takada
正浩 高田
Tetsuya Nozaki
哲也 野崎
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Abstract

【課題】シートクッションを格納モードから足載せモードへと切り替えるとき、その切り替え作業を容易に行うことができるシートクッションのロック機構を提供することを課題とする。
【解決手段】座部12側のピン12aがロックユニット62の長孔64bに入り込むことで後脚16と共に座部12を格納モードに保持可能となっており、この格納モードに保持させた状態から、後脚16を前方へ押し込んでいくと、座部12と前脚14は、その側面視形状が略く字状から略一直線状を介して略逆く字状へと移行していくことで座部12側のピン12aは長孔64bの内部に進出したストッパ66bを乗り越えて長孔64bの内部で後方に戻され、戻されたピン12aの移動がストッパ66bによって長孔64bの内部で規制されることで座部12を足載せモードに保持可能となっている。
【選択図】図6

Description

本発明は、シートクッションのロック機構に関し、詳しくは、乗員の着座部位となる座部をトウボードに格納させた格納モードと、その座部の底面が後部シートの着座者にとって足載せ面となるように反転させた足載せモードとに保持可能なシートクッションのロック機構に関する。
従来より、車両内の助手席を様々な形態にアレンジして、車両内での乗員の利便性を向上させることが知られている。このアレンジの一つの例として、助手席のシートクッションのうち、乗員の着座部位となる座部をトウボードに格納させる格納モードが知られている。このようにアレンジすると、車両内部の空間を広く確保できるため、車両内での乗員の利便性を向上させることができる。また、このアレンジの他の例として、助手席のシートクッションのうち、乗員の着座部位となる座部の底面が後部シートの乗員にとって足載せ面となるように反転させた足載せモードが知られている。このようにアレンジすると、後部シートの乗員は助手席の座部に足を載せることができるため、リラックスした姿勢で過ごすことができる。なお、これらの各モードに座部を保持させるロック機構として、例えば、特許文献1が知られている。
特開2008−207699号公報
しかしながら、上述した助手席では、各モードごとに座部を保持させるロック機構が必要であった。すなわち、格納モード用のロック機構と足載せモード用のロック機構が必要であった。そのため、例えば、座部を格納モードから足載せモードに切り替えるとき、格納モードでのロック解除を行ってから足載せモードでのロックを行う作業となり、乗員にとって煩わしい作業となっていた。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、シートクッションを格納モードから足載せモードへと切り替えるとき、その切り替え作業を容易に行うことができるシートクッションのロック機構を提供することを課題とする。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。請求項1に記載の発明は、乗員の着座部位となる座部と、この座部の前側を支承する格好で座部に枢着された前脚と、この座部の後側を支承する後脚とからシートクッションは構成されており、前脚は、その先端側が車両フロアに枢着されており、後脚は、その先端側が車両フロア側に対してロック可能に組み付けられており、この後脚と共に座部をフットスペースに格納させた格納モードと、座部をその底面が後部シートの乗員にとって足載せ面となるように反転させた足載せモードとに保持可能なシートクッションのロック機構であって、座部側の側面に突設され、その突出方向へ付勢されているピンと、車両側に配設されたロックユニットとから構成されており、ロックユニットは、長孔が形成されたケース部材と、この長孔の内部を進退可能なストッパと、ケース部材の表面に対して回動可能なハネ部材とを備えたロック棒とから構成されており、後脚のロック解除を行って前脚を車両フロア側に沿わせる格好となるように前倒しさせながら座部をトウボードに沿わせる格好となるように反転させていくと、座部側のピンがロックユニットの長孔に入り込むことで後脚と共に座部を格納モードに保持可能となっており、この格納モードに保持させた状態から、後脚を前方へ押し込んでいくと、座部と前脚は、その側面視形状が略く字状から略一直線状へと移行していくことで、座部側のピンは長孔の内部を前方へ移動していくと共に、後脚がハネ部材を回動させることで長孔の内部に進出したストッパは、長孔の内部を前方へ移動したピンを付勢力に抗して押し込み、さらに、後脚を前方へ押し込んでいくと、座部と前脚は、その側面視形状が略一直線状から略逆く字状へと移行していくことで座部側のピンは長孔の内部に進出したストッパを乗り越えて長孔の内部で後方に戻され、戻されたピンの移動がストッパによって長孔の内部で規制されることで座部を足載せモードに保持可能となっていることを特徴とする。
この構成によれば、シートクッションを格納モードから足載せモードへ切り替えるとき、例えば、後部シートに着座した乗員の足による押し込み荷重によって切り替えることができる。そのため、この切り替え作業を容易に行うことができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシートクッションのロック機構であって、座部には、乗員の背凭れ部位となるシートバックが傾倒可能に組み付けられており、座部を格納モードおよび足載せモードに保持させるとき、座部に対してシートバックを相対的に後方へ傾倒させ、その傾倒状態でシートバックを車両側に保持可能となっていることを特徴とする。
この構成によれば、シートクッションにシートバックが組み付けられている場合であっても、シートクッションを格納モードから足載せモードへ切り替えるとき、この切り替え作業を容易に行うことができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1〜2のいずれか1項に記載のシートクッションのロック機構であって、トウボードには、格納モードの状態から後脚を前方へ押し込んでいくと、座部を後方へと押し戻すバネ部材が配設されていることを特徴とする。
この構成によれば、シートクッションを格納モードから足載せモードへ切り替えるとき、バネ部材の復元力を利用して切り替えることができる。そのため、この切り替え作業に必要な荷重(例えば、乗員の足による押し込み荷重)を少量の荷重で済ませることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図1〜12を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、車両用シートの例として、助手席2を例に説明することとする。図1は、本発明の実施例に係るシートクッションのロック機構を適用させた助手席を後方から見た斜視図である。図2は、図1を前方から見た斜視図である。図3は、図1のロック機構の分解斜視図である。
図4は、図3の組み付け後のロック機構のロック解除状態を示す斜視図である。図5は、図4のロック状態を示す斜視図である。図6は、図1の助手席の動作を示す模式図であり、助手席が着座モードの状態を示している。図7は、図6の助手席が格納モードに切り替わった状態を示している。図8は、図7のA−A線断面図である。図9は、図7の助手席の後足を前方へ押し込んでいる状態を示している。
図10は、図9のB−B線断面図である。図11は、図9の助手席が足載せモードに切り替わった状態を示している。図12は、図11のC−C線断面図である。また、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した各図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、助手席2を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。
まず、図1、2、6を参照して、本発明の実施例に係るシートクッションのロック機構を適用させた助手席2を説明する。この助手席2は、シートクッション10とシートバック30とから構成されている。以下に、これら構成部材10、30を個別に説明していく。
はじめに、シートクッション10から説明する。シートクッション10は、座部12と、前脚14と、左右一対の後脚16、16とから構成されている。これらの構成部材12、14、16のうち、座部12は、乗員の着座部位を成すものである。この座部12の右側面における後方位置には、その表面に対して進退可能な第1のピン12aが組み付けられている。このとき、第1のピン12aは、その先端が座部12の表面に対して進出するように付勢状態で組み付けられている。
また、これらの構成部材12、14、16のうち、前脚14は、座部12の前側を支承するものである。この前脚14は、その基端が座部12の前端に幅方向(図1において、左右方向)を軸方向とする軸回りに回動可能に枢着されている。また、これらの構成部材12、14、16のうち、後脚16は、座部12の後側を支承するものである。この後脚16は、座部12に一体に成形されている。
次に、シートバック30を説明する。シートバック30は、乗員の背凭れ部位を成すものである。このシートバック30は、その下端がリクライニング機構20を介して座部12の後端に幅方向(図1において、左右方向)を軸方向とする軸回りに傾倒可能に枢着されている。これにより、シートバック30を座部12に対して起立状態にロック(保持)させることができると共に、このロック解除を行うとシートバック30を座部12に対して相対的に後方へ傾倒させることができる。
また、このシートバック30の左右側面における下方位置には、左右一対の切欠32、32がそれぞれ形成されている。これにより、座部12を反転させながらシートバック30を座部12に対して相対的に後方へ傾倒させていくと、左右一対の後脚16、16を左右一対の切欠32、32に嵌め込ませることができる。また、このシートバック30の左右側面における上方位置には、左右一対のピンベース34、34がそれぞれ組み付けられている。この両ピンベース34には、その表面に対して進退可能な第2のピン34aがそれぞれ組み付けられている。このとき、第2のピン34aは、その先端がピンベース34の表面に対して進出するように付勢状態で組み付けられている。
また、このシートバック30の背面には、乗員が操作可能なレバー36が組み付けられている。このレバー36の操作を行うと、既に説明した第1のピン12aと第2のピン34aが、自身に作用する付勢力に抗して座部12とピンベース34の内部へそれぞれ退行すると共に、既に説明したリクライニング機構20と後述する後脚ロック機構22のロック解除が行われる構造となっている。このようにして、助手席2は構成されている。
次に、上述した構成から成る助手席2の車両フロアFに対する組み付け構造を説明する。シートクッション10の前脚14は、その先端が車幅方向を軸方向とする軸回りに回動可能に車両フロアFの一段下に形成された段差部F1の取付ブラケットBに枢着されている。一方、シートクッション10の両後脚16は、その先端が後脚ロック機構22を介して車両フロアFに対してそれぞれ組み付けられている。
ここで、後脚ロック機構22について詳述すると、後脚ロック機構22は、車両フロアF側に形成されたストライカ22aと、このストライカ22aに対して係合可能に後脚16側に形成されたフック22bとから構成されている。そして、ストライカ22aにフック22bが係合した状態になると、乗員が着座できるようにシートクッション10を車両フロアFに対してロックさせることができる(図6の一部拡大図参照)。
このとき、助手席2は、フットスペース(助手席2に着座した乗員の脚置きスペース)Sを介してインストルメントパネル前面50に向かい合う格好で車両フロアFに対して組み付けられている。このフットスペースSの左右に位置するインストルメントパネル側面(センターコンソールの側面と車両内部におけるアウタ側の側面)52、52には、シートバック30の両第2のピン34aを押し込み状態で両ピンベース34、34をそれぞれガイド可能なガイド溝54、54がそれぞれ形成されている。
この両ガイド溝54の終端には、押し込んだ第2のピン34aが自身に作用する付勢力によって進出可能なピンキャッチ54aがそれぞれ形成されている。これにより、第2のピン34aをピンキャッチ54aに嵌め込ませることができ、この嵌め込み状態でシートバック30をインストルメントパネル前面50に沿って保持させることができる。また、左右のインストルメントパネル側面52のうち、インナー側(右側)のインストルメントパネル側面(センターコンソールの側面)52には、ロックユニット62が埋め込まれている。
ここで、図3〜5を参照して、ロックユニット62について詳述すると、ロックユニット62は、ケース部材64と、ロック棒66とから構成されている。これらの構成部材のうち、ケース部材64には、その上下に上貫通孔64aと下貫通孔64bとがそれぞれ形成されている。この下貫通孔64bは、前後方向に長孔形状を成している。そして、座部12の反転に伴って第1のピン12aが下貫通孔64bに入り込むと、入り込んだ第1のピン12aは下貫通孔64bの内部を前後に移動可能となっている。
また、これらの構成部材のうち、ロック棒66には、上貫通孔64aから飛び出し可能なハネ部材66aと、下貫通孔64bの貫通箇所を閉塞可能なストッパ66bとがそれぞれ一体的に組み付けられている。このロック棒66は、そのハネ部材66aが上貫通孔64aから飛び出した状態で、そのストッパ66bが下貫通孔64bの貫通箇所を閉塞させた状態となるように、バネ70によって付勢された状態で、背面押さえ68によってケース部材64に組み付けられている。
そのため、座部12を反転させた状態で後脚16を前方へ押し込むことによってハネ部材66aがバネ70の付勢力に抗して回動すると(押し込まれると)、ストッパ66bは、その表面が右方へ向かって下り傾斜を成すように下貫通孔64bの内部の前側を進出する(飛び出る)構造となっている(図5参照)。このようにして、ロックユニット62は構成されている。このロックユニット62と、既に説明した第1のピン12aとが、本発明のシートクッション10のロック機構に相当する。
なお、このロックユニット62は、インナー側のインストルメントパネル側面52のうち、座部12を反転させてシートバック30をインストルメントパネル前面50に沿って保持させたとき、座部12の第1のピン12aが下貫通孔64bに嵌まり込み可能な位置となるように埋め込まれている。また、助手席2の右側には、運転席1が配置され、助手席2の後側には、後部シート3が配置されている。なお、これら運転席1および後部シート3は、公知の席であるため、その詳細説明は省略することとする。
続いて、図6〜12を参照して、本発明のシートクッション10のロック機構の作用を説明する。この作用を説明するにあたって、助手席2の各モード(着座モード、格納モード、足載せモード)と、これら各モードへの切り替え方法を個別に説明していく。
はじめに、着座モードから説明する。着座モードとは、リクライニング機構20によってシートバック30を座部12に対して起立状態となるようにロックさせると共に、後脚ロック機構22によって左右一対の後脚36の両先端を車両フロアFに対してロックさせたモードである。このように助手席2を着座モードにすると、乗員は座部12に着座することができると共に、その着座状態でシートバック30に背凭れすることもできる(図6参照)。
次に、格納モードを説明する。格納モードとは、シートクッション10の両後脚16と共に座部12をトウボード(助手席2が着座モードのとき、座部12に着座した乗員の足置き面)F2に格納させたモードである。このように助手席2を格納モードにすると、車両内部の空間を広く確保できるため、車両内での乗員の利便性を向上させることができる(図7参照)。なお、トウボードF2には、座部12が格納モードから前方へ押されることによって押し込まれる押圧板80が設けられている。このとき、押圧板80は、この押し込みに伴って戻されるように圧縮バネ82を介して設けられている。
続いて、足載せモードを説明する。足載せモードとは、シートクッション10の座部12をその底面が後部シート3の乗員にとって足載せ面となるように反転させたモードである。このように助手席2を足載せモードにすると、後部シート3の乗員は助手席2の座部12の底面に足を載せることができるため、リラックスした姿勢で過ごすことができる(図11参照)。
次に、これら各モードへの切り替え方法を個別に説明していく。はじめに、着座モードから格納モードへ切り替える方法を説明する。まず、乗員は、助手席2のレバー36を操作して、リクライニング機構20と後脚ロック機構22のロック解除を行う。その後、乗員は、シートクッション10の前脚14を車両フロアFの段差部F1に沿わせる格好となるように前倒しさせながら、シートクッション10の座部12をトウボードF2に沿わせる格好となるように反転させていくと共に、シートクッション10の両後脚16がシートバック30に形成された左右の切欠32に嵌め込まれる格好となるように、シートバック30を座部12に対して相対的に後方へ傾倒させていく。
そして、シートクッション10の座部12がトウボードF2に到達すると、シートクッション10の座部12の第1のピン12aもロックユニット62の下貫通孔64bに入り込む(図8参照)。これにより、シートクッション10の座部12と両後脚16をそれぞれフットスペースSに格納させることができ、この格納状態で両後脚16と共に座部12を保持させることができる。
このとき、シートバック30の両ピンベース34を左右のインストルメントパネル側面52のガイド溝54にそれぞれガイドさせていく。すると、両ピンベース34の第2のピン34aはガイド溝54の溝面によって押し当てられるため、自身に作用する付勢力に抗して両ピンベース34の内部へと退行していく。やがて、両ピンベース34の第2のピン34aが両ガイド溝54のピンキャッチ54aに到達すると、シートバック30をインストルメントパネル前面50に沿って保持させることができる。このようにして助手席2を着座モードから格納モードに切り替えることができ、その切り替えた格納モードで保持させることができる。
続いて、格納モードから足載せモードへ切り替える方法を説明する。まず、乗員は、自身の足によってシートクッション10の後脚16の先端側を前方へ押し込んでいく(この押し込みは、図9の矢印に相当する)。すると、シートクッション10の座部12は、第1のピン12aの軸回りに回動していくため、座部12と前脚14は、その側面視形状が略く字状から略一直線状へと移行していく(図9参照)。
この移行に伴って、トウボードF2の押圧板80も自身に作用する圧縮バネ82の付勢力に抗して座部12によって押し込まれていく。また、この移行に伴って、シートクッション10の座部12が前方へ押されるため、第1のピン12aも下貫通孔64bの内部を前方へ移動していく。このとき、シートクッション10の後脚16がロックユニット62のハネ部材66aを回動させ、この回動に伴ってストッパ66bが下貫通孔64bの内部に進出していき、前方へ移動した第1のピン12aを自身に作用する付勢力に抗して座部12の内部へと退行させていく(図10参照)。
さらに、乗員は、自身の足によってシートクッション10の後脚16の先端側を前方へ押し込んでいくと(この押し込みは、図11の矢印に相当する)、さらに、座部12も回動していくため、座部12と前脚14は、その側面視形状が略一直線状から略逆く字状へと移行していく。すなわち、座部12と前脚14は、その状態が格納モードの時と比較すると、ターンオーバする格好へと移行していく(図11参照)。このようにして、座部12をその底面が後部シート3の乗員にとって足載せ面となるように反転させることができる。
この移行に伴って、シートクッション10の座部12のみが後方へ戻されるため(後脚16は前方に押し込まれたままの状態)、第1のピン12aも下貫通孔64bの内部の傾斜状となったストッパ66bを乗り越えて後方へ戻される(図12において、想像線がストッパ66bを乗り越えている第1のピン12aを示している)。このとき、圧縮バネ82の復元力が作用した状態でシートクッション10の座部12のみが後方へ戻されるため、第1のピン12aは下貫通孔64bの内部の傾斜状となったストッパ66bを容易に乗り越えることができる。この記載が、特許請求の範囲に記載の「トウボードには、格納モードから後脚を前方へ押し込んでいくと、座部を後方へと押し戻すバネ部材が配設されている」に相当する。
このように第1のピン12aが戻されると、以降において、第1のピン12aの移動は下貫通孔64bの内部でストッパ66bによって規制される格好となる(図12参照)。これにより、座部12をその底面が後部シート3の乗員にとって足載せ面となるように反転させた状態で保持させることができる。このようにして助手席2を格納モードから足載せモードに切り替えることができ、その切り替えた足載せモードで保持させることができる。
なお、助手席2を格納モードから着座モードへと戻すとき、または助手席2を足載せモードから着座モードへと戻すとき、乗員は、レバー36の操作を行って第1のピン12aと第2のピン34aを退行させた後に、シートクッション10とシートバック30を着座モードの状態へと戻すと共に、リクライニング機構20と後脚ロック機構22のロック作業を行えばよい。
本発明の実施例に係るシートクッション10のロック機構は、上述したように構成されている。この構成によれば、シートクッション10を格納モードから足載せモードへ切り替えるとき、例えば、後部シート3に着座した乗員の足による押し込み荷重によって切り替えることができる。そのため、この切り替え作業を容易に行うことができる。
また、この構成によれば、シートクッション10にシートバック30が組み付けられている場合であっても、シートクッション10を格納モードから足載せモードへ切り替えるとき、この切り替え作業を容易に行うことができる。
また、この構成によれば、シートクッション10を格納モードから足載せモードへ切り替えるとき、圧縮バネ82の復元力を利用して切り替えることができる。そのため、この切り替え作業に必要な荷重(この場合、乗員の足による押し込み荷重)を少量の荷重で済ませることができる。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例では、車両用シートが助手席2である場合を例に説明した。しかし、これに限定されるものでなく、車両内に配置される席であれば、車両用シートはどの座席(例えば、3列シートのうちの2列目シート等)であっても構わない。
また、実施例では、シートバック30をインストルメントパネル前面50に沿って保持させる構造として、シートバック30に形成した左右一対の第2のピン34aが左右に位置するインストルメントパネル側面52、52に形成されたピンキャッチ54aにそれぞれ嵌め込んで保持させる構造を例に説明した。しかし、これに限定されるものでなく、例えば、インストルメントパネル前面50に引っ掛け部材(例えば、フック等)を設けておき、その引っ掛け部材にシートバック30を引っ掛けて保持させる構造であっても構わない。
図1は、本発明の実施例に係るシートクッションのロック機構を適用させた助手席を後方から見た斜視図である。 図2は、図1を前方から見た斜視図である。 図3は、図1のロック機構の分解斜視図である。 図4は、図3の組み付け後のロック機構のロック解除状態を示す斜視図である。 図5は、図4のロック状態を示す斜視図である。 図6は、図1の助手席の動作を示す模式図であり、助手席が着座モードの状態を示している。 図7は、図6の助手席が格納モードに切り替わった状態を示している。 図8は、図7のA−A線断面図である。 図9は、図7の助手席の後足を前方へ押し込んでいる状態を示している。 図10は、図9のB−B線断面図である。 図11は、図9の助手席が足載せモードに切り替わった状態を示している。 図12は、図11のC−C線断面図である。
符号の説明
3 後部シート
10 シートクッション
12 座部
12a 第1のピン
14 前脚
16 後脚
30 シートバック
62 ロックユニット
64 ケース部材
64b 下貫通孔(長孔)
66 ロック棒
66a ハネ部材
66b ストッパ
82 圧縮バネ(バネ部材)
F 車両フロア
F2 トウボード
S フットスペース

Claims (3)

  1. 乗員の着座部位となる座部と、この座部の前側を支承する格好で座部に枢着された前脚と、この座部の後側を支承する後脚とからシートクッションは構成されており、前脚は、その先端側が車両フロアに枢着されており、後脚は、その先端側が車両フロア側に対してロック可能に組み付けられており、この後脚と共に座部をフットスペースに格納させた格納モードと、座部をその底面が後部シートの乗員にとって足載せ面となるように反転させた足載せモードとに保持可能なシートクッションのロック機構であって、
    座部側の側面に突設され、その突出方向へ付勢されているピンと、
    車両側に配設されたロックユニットとから構成されており、
    ロックユニットは、長孔が形成されたケース部材と、この長孔の内部を進退可能なストッパと、ケース部材の表面に対して回動可能なハネ部材とを備えたロック棒とから構成されており、
    後脚のロック解除を行って前脚を車両フロア側に沿わせる格好となるように前倒しさせながら座部をトウボードに沿わせる格好となるように反転させていくと、座部側のピンがロックユニットの長孔に入り込むことで後脚と共に座部を格納モードに保持可能となっており、
    この格納モードに保持させた状態から、後脚を前方へ押し込んでいくと、座部と前脚は、その側面視形状が略く字状から略一直線状へと移行していくことで座部側のピンは長孔の内部を前方へ移動していくと共に、後脚がハネ部材を回動させることで長孔の内部に進出したストッパは、長孔の内部を前方へ移動したピンを付勢力に抗して押し込み、
    さらに、後脚を前方へ押し込んでいくと、座部と前脚は、その側面視形状が略一直線状から略逆く字状へと移行していくことで座部側のピンは長孔の内部に進出したストッパを乗り越えて長孔の内部で後方に戻され、戻されたピンの移動がストッパによって長孔の内部で規制されることで座部を足載せモードに保持可能となっていることを特徴とするシートクッションのロック機構。
  2. 請求項1に記載のシートクッションのロック機構であって、
    座部には、乗員の背凭れ部位となるシートバックが傾倒可能に組み付けられており、
    座部を格納モードおよび足載せモードに保持させるとき、座部に対してシートバックを相対的に後方へ傾倒させ、その傾倒状態でシートバックを車両側に保持可能となっていることを特徴とするシートクッションのロック機構。
  3. 請求項1〜2のいずれか1項に記載のシートクッションのロック機構であって、
    トウボードには、格納モードの状態から後脚を前方へ押し込んでいくと、座部を後方へと押し戻すバネ部材が配設されていることを特徴とするシートクッションのロック機構。




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