JP5181728B2 - 半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置 Download PDF

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この発明は、電力変換装置などに使用されるパワー半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置に関し、特にデバイス厚が薄い薄型半導体デバイスを製造する際に用いる半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置に関する。
近年、IGBTでは、高性能化および低コスト化が重要な課題となっている。このため、フィールドストップ(FS)層を用いた薄型のIGBT構造が用いられるようになっている。その理由は、スイッチング損失の低減と高速スイッチング特性の改善が可能であり、尚且つ低コスト化が可能であるからである。FS型IGBTでは、n型FZ(Floating Zone)ウェハなどの低価格のウェハを用いて製造される。
図22は、FZ結晶基板を用いたフィールドストップ(FS)型IGBTの断面図である。FS型IGBTでは、n+バッファ層をフィールドストップ層102として用いている。このようにすることで、キャリアの低注入、高輸送効率という基本動作を用いながら、従来のノンパンチスルー構造よりもベース層を薄くすることで更なるオン電圧、ターンオフ損失特性が改善されたものとなっている。
図22に示すようにn型FZウェハの表面構造は、例えば、n-ドリフト層103の表面層の一部に、pベース領域104が設けられている。また、pベース領域104の表面層の一部に、n+エミッタ領域105が設けられている。そして、n+エミッタ領域105を貫通し、n-ドリフト層103に達するトレンチ110が設けられている。トレンチ110の内部には、ゲート酸化膜106を介してゲート電極107が設けられている。また、ゲート酸化膜106およびゲート電極107の上には絶縁膜120が設けられており、絶縁膜120によってゲート電極107とエミッタ電極とが離れている。エミッタ電極108は、pベース領域104と、n+エミッタ領域105と、に接するように設けられている。
図22に示すようなFS型IGBTを製造する場合、上述したようなn型FZウェハの表面構造をウェハのおもて面側に形成した後に、n型FZウェハの裏面を削って薄化した後、裏面からボロンイオンを照射する。そして、ウェハのおもて面を冷却しながら裏面にレーザ光を照射してアニールする。これによって、ボロン原子を活性化させることで、p+コレクタ層101を形成する。
ここで、図22に示すようなFS型IGBTの特性を向上させるためには、耐圧に応じてn-ドリフト層103を薄くすればよい。具体的には、例えば、耐圧が1200VのIGBTを作成する場合、n-ドリフト層103の厚さを、120μm程度にすることで、十分に所望の性能を得ることができる。また、耐圧が600VのIGBTを形成する場合、n-ドリフト層103の厚さを、60μm程度にすればよい。
しかしながら、ウェハの厚さを薄くすると、ウェハの端部が欠けやすくなり、チッピングが生じやすくなる。また、ウェハ全体の機械的な強度が低下するため、割れや欠け、撓みが発生しやすくなるという問題がある。
このような問題を解決するため、ウェハの裏面にリブ構造を設けたウェハ(以下、リブウェハとする)が提案されている。リブウェハは、例えば、ウェハの外周端部を残して、ウェハの裏面側の中央部のみを研磨することで作製される。リブウェハを用いることで、反りが大幅に緩和されて、その後のダイシング工程や搬送工程においてウェハを取り扱う際に、ウェハを保持する強度が大幅に向上し、ウェハの割れや欠けを軽減することができる。
図23は、従来のダイシング工程の問題点について示す断面図である。図23に示すように、外周端部にリブ32が形成されたリブウェハ30は、ウェハ30の中央部31とリブ32との間に段差があるため、ダイシング工程においてリブウェハ30の裏面側にダイシングテープ33を貼付する際、段差の周辺においてリブウェハ30とダイシングテープ33との間に隙間(図中A)が生じてしまう。リブウェハ30とダイシングテープ33の間に隙間があると、その隙間に対応する箇所に形成されたチップをダイシングテープ33を介して、リブウェハ30を設置するステージ60に固定することができない。このため、ダイシングを行う際やその後の洗浄を行う際にダイシングテープ33の貼り付いていない部分に形成されたチップが飛び散ってしまうなどの不具合が生じる。
また、例えば、リブウェハ30の裏面側に隙間がないようにダイシングテープ33を貼付することができても、リブによる段差によってリブウェハ30の中央部31とステージ60の間に隙間が生じるため、例えばダイシングブレード61によってリブウェハ30の中央部31を切断する際に、ウェハ30が撓み、ウェハ30が破損してしまう。
そのため、ダイシングの前にリブを切り落としたり、リブ部を研削してウェハ外周端部とウェハ中央部との段差をなくすなどして、ウェハの裏面側を平坦にすることによって、ウェハ裏面にダイシングテープを隙間がないように貼付する方法が提案されている(例えば、下記特許文献1参照。)。また、特許文献1には、ウェハの裏面側の中央部(リブの形成されていない凹部)の深さに相当する高さの凸部を有するダイシングテープを、ウェハの裏面側に貼付する方法が記載されている。これらの技術によれば、ウェハとステージの間に隙間が生じないため、ダイシングの際のウェハの撓みや破損を軽減することができる。
特開2007−19461号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、ウェハを平坦化するためや、凸部を有するダイシングテープをウェハの裏面側に気泡が入らないように貼付するための、あらたな機器の導入が必要であり、半導体デバイスの製造コストが上昇してしまう。また、製造工程中にあらたな工程が加わるため、デバイスの生産効率が低下してしまうという問題がある。
さらに、凸部を有するダイシングテープをウェハの裏面側に貼付する場合、ウェハに作製するデバイスの種類(例えば耐圧の違い)やウェハの径によってリブの深さや径が異なるため、リブの形状に合わせて、異なる形状の凸部を有するダイシングテープを用意する必要があり、ダイシングテープを加工する工程が増えるため、デバイスの生産効率が低下してしまうという問題がある。
また、ダイシング工程の際に、ウェハの、デバイスの表面構造が形成されたおもて面側に保護テープを貼付し、ウェハの裏面側からダイシングを行う方法が考えられる。しかしながら、ウェハの裏面側にはダイシングライン等の目印がないため、ウェハのおもて面側に形成されたスクライブラインを、ウェハの裏面側から検出する必要がある。そのため、例えば赤外線カメラなどの装置が必要となる。または、ウェハの裏面側のダイシングを行う領域に目印を付けるマーキング装置が必要となる。したがって、あらたな設備投資が必要となり、生産コストが上昇してしまうという問題がある。さらに、ウェハの裏面側から切断する際に、ウェハのおもて面側に形成されたデバイスの表面構造がステージに押しつけられるため、デバイスの表面構造が欠けてしまうという問題がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、生産コストを抑えつつ、ウェハの割れや欠け、反りを低減することのできる半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、1の発明にかかる半導体装置の製造方法は、半導体ウェハのおもて面側の中央部にデバイスの表面構造を形成する表面構造形成工程と、前記半導体ウェハの裏面側の中央部の厚さを外周端部よりも薄くして、当該半導体ウェハの裏面側に凹部を形成する薄層化工程と、前記半導体ウェハの裏面側の全面に粘着テープを貼付する貼付工程と、前記粘着テープが貼付された前記半導体ウェハの裏面側を、当該半導体ウェハの前記凹部の径および深さとそれぞれほぼ同じ径および高さの凸部を有するダイシングステージに設置するウェハ設置工程と、前記半導体ウェハのおもて面側から、当該半導体ウェハの前記凹部に対応する部分を切断しチップ状にする切断工程と、前記チップ状に切断された前記半導体ウェハを前記粘着テープから剥離する剥離工程と、を含むことを特徴とする。
また、2の発明にかかる半導体装置の製造方法は、第1の発明において、前記切断工程においては、切れこみを、前記半導体ウェハの中央部の厚さよりも深く、かつ前記半導体ウェハの外周端部よりも浅く入れることによって、当該半導体ウェハを前記外周端部を残したまま切断しチップ状にすることを特徴とする。
また、3の発明にかかる半導体装置の製造方法は、第1または2の発明において、前記切断工程においては、前記ダイシングステージによって前記半導体ウェハを真空吸着しながら、当該半導体ウェハの前記凹部に対応する部分を切断しチップ状にすることを特徴とする。
また、4の発明にかかる半導体装置の製造方法は、第1〜3のいずれか一つの発明において、前記ダイシングステージは、基礎部と、該基礎部に着脱可能なステージ部とからなり、前記ウェハ設置工程の前に、前記基礎部に、前記半導体ウェハの凹部の直径および高さに合わせて前記基礎部から突出するステージ部を設置するステージ設置工程を含み、前記ウェハ設置工程においては、前記ダイシングステージのステージ部に前記半導体ウェハを設置することを特徴とする。
また、5の発明にかかる半導体装置の製造方法は、第1〜4のいずれか一つの発明において、前記貼付工程においては、前記半導体ウェハの裏面側の全面に前記粘着テープを、真空雰囲気または減圧雰囲気で貼付することを特徴とする。
また、6の発明にかかる半導体装置の製造装置は、中央部が外周端部より薄い凹部となっており、前記凹部の底面に真空吸着用の溝を有する基礎部と、前記基礎部の凹部に着脱可能に設置され、半導体ウェハを裏面側から吸着して保持するステージ部と、を備えることを特徴とする。
また、7の発明にかかる半導体装置の製造装置は、第6の発明において、前記ステージ部は、当該ステージ部の全体が、裏面側の中央部が外周端部より薄く加工された前記半導体ウェハの裏面側の凹部によって覆われる形状であることを特徴とする。
また、8の発明にかかる半導体装置の製造装置は、第6の発明において、前記ステージ部は、表面に凸部を有し、当該ステージ部の凸部のみが、裏面側の中央部が外周端部より薄く加工された前記半導体ウェハの裏面側の凹部によって覆われる形状であることを特徴とする。
また、9の発明にかかる半導体装置の製造装置は、第6または7の発明において、前記ステージ部は、前記基礎部の凹部より高さが高く、前記基礎部の凹部との高さの差が、前記半導体ウェハの裏面側の凹部とほぼ同じ高さであり、直径が当該半導体ウェハの裏面側の凹部の直径とほぼ同じ直径であることを特徴とする。
また、10の発明にかかる半導体装置の製造装置は、第6または8の発明において、前記ステージ部は、前記基礎部の凹部の高さとほぼ同じ高さの第1ステージ部と、前記第1ステージ部より高さが高く、前記第1ステージ部との高さの差が、裏面側の中央部が外周端部より薄く加工された前記半導体ウェハの裏面側の凹部とほぼ同じ高さであり、直径が当該半導体ウェハの裏面側の凹部の直径とほぼ同じ直径の第2ステージ部と、を備えることを特徴とする。
また、11の発明にかかる半導体装置の製造装置は、第10の発明において、前記第1ステージ部は、少なくとも1つ以上のリング状の部材からなることを特徴とする。
また、12の発明にかかる半導体装置の製造装置は、第10または11の発明において、前記第2ステージ部は、円柱状であり、1つの円柱状の部材、もしくは、1つの円柱状の部材と、当該円柱状の部材とほぼ同じ高さの、少なくとも1つ以上のリング状の部材とからなることを特徴とする。
また、13の発明にかかる半導体装置の製造装置は、第6〜12のいずれか一つの発明において、前記基礎部は、ステンレスからなることを特徴とする。
また、14の発明にかかる半導体装置の製造装置は、第6〜13のいずれか一つの発明において、前記ステージ部は、セラミックからなることを特徴とする。
また、15の発明にかかる半導体装置の製造装置は、第6〜14のいずれか一つの発明において、前記ステージ部は、ポーラス構造もしくは孔が設けられた構造であることを特徴とする。
上述の1〜5の発明によれば、裏面側の中央部が外周端部より薄い、リブウェハを、裏面側の凹部の形状に合ったダイシングステージに設置し、ウェハのおもて面側から、リブを切り落とさずに残したまま、ウェハの全面をダイシングすることができる。
また、上述の6〜15の発明によれば、ウェハの裏面側の形状が異なっていても、ダイシングステージの基礎部に設置するステージを変更するだけで、同じダイシングステージに異なる形状のウェハを設置することができる。
本発明にかかる半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置によれば、生産コストを抑えつつ、ウェハの割れや欠け、反りを低減することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の実施の形態の説明およびすべての添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第1実施例の構造を示す斜視図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置は、ダイシングを行う際などにウェハを設置するダイシングステージである。なお、本明細書においては、一例として、リブ構造の第1ウェハ(例えば6インチウェハ)と、リブ構造の第2ウェハ(例えば8インチウェハ)と、裏面側にリブの形成されていない平坦な第3ウェハと、に適用する場合について説明する。第1ウェハにおいて、裏面側の凹部(リブの形成されていない中央部)の直径はamm(例えば130〜148mm)であり、リブ部と中央部との段差の高さはcμm(例えば0〜700μm)である。第2ウェハにおいて、裏面側の凹部の直径はbmm(例えば180〜198mm:a<b)であり、リブ部と中央部との段差の高さはcμmである。
図1に示すように、第1実施例のダイシングステージ51は、基礎部1と、第1ステージ10と、第2ステージ20とによって構成されている。第1ステージ10および第2ステージ20は基礎部1に着脱可能である。基礎部1は、例えばステンレス製であり、第1ステージ10および第2ステージ20が設置される凹部と、平面形状が例えばリング状の外周部からなる。第1ステージ10および第2ステージ20は、例えばセラミックであり、第1ステージ10および第2ステージ20に載置されたウェハの真空吸着が行える構造となっている。真空吸着が行える構造とは、例えば、ウェハの搭載面に対し非搭載面側から負圧を印加できるように、ポーラス構造でもよいし、真空吸着用の孔が設けられた構造でもよい。また、第1ステージ10の平面形状は例えばリング状であり、第2ステージ20の平面形状は例えば円状である。
また、第1ステージ10の外径は、基礎部1の凹部の内径と同じか、第1ステージ10を着脱可能な程度に基礎部1の凹部の内径より小さい値であり、かつ例えば第2ウェハの裏面側の凹部の直径bからクリアランス量Δrを減算した値(b−Δr)である。また、第2ステージ20の直径は、第1ステージ10の内径と同じか第2ステージ20を着脱可能な程度に第1ステージ10の内径より小さい値であり、かつ例えば第1ウェハの裏面側の凹部の直径aからクリアランス量Δrを減算した値(a−Δr)である。
ここで、クリアランス量Δrは、0〜10mmが好ましい。その理由は、ダイシングステージに設置するウェハの裏面側の凹部の直径よりダイシングステージの凸部の直径が大きいとウェハを設置することができないためである。また、ダイシングステージの凸部の直径が、ウェハの凹部の直径より10mm以上小さくなると、ウェハにおいてダイシングステージに固定されない領域が増えて、ウェハの強度が低減し、ダイシングの際にウェハが割れる可能性があるためである。なお、クリアランス量Δrは、出来る限り小さい方が好ましい。
第1実施例においては、第2ステージ20と第1ステージ10との間に段差が生じ、これがダイシングステージ51の表面に凸部を形成している。凸部の直径は、第2ステージ20の直径であり、a−Δrである。また、凸部の高さは、リブウェハの段差の高さcに誤差Δhを加味した値(c±Δh)である。
ここで、誤差Δhは、40μm以内が好ましい。その理由は、誤差Δhがあっても、ウェハの中央部およびリブはそれぞれダイシングステージに貼付されるため、誤差Δhがある場合、ウェハの中央部とリブとの間に、ウェハの表面と垂直な方向に力がかかる。そして、誤差Δhが40μmより大きいと、ウェハの表面と垂直な方向にかかる力によって、ウェハが割れる可能性があるためである。
図2は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第1実施例の構造について示す断面図である。図2は、図1に示す第1実施例のダイシングステージ51の中心を通る切断面における断面構造を示している。図2に示すように、基礎部1は、中央部が外周部よりも薄く、中央部と外周部との段差(基礎部1の凹部)の高さh1は、例えば2mm程度である。また、基礎部1の凹部の底面には、溝2が設けられており、図示しない領域でつながっている。また、基礎部1の凹部の溝2は、第1ステージ10と、第2ステージ20との間の領域に重ならないように設けられている。
さらに、例えば基礎部1の溝2が真空ポンプ3に接続されている。そして、真空ポンプ3を動作させることで、溝2と、ポーラス状の第1ステージ10および第2ステージ20の微細な孔とを介して、第1実施例のダイシングステージ51の表面に設置されたウェハを真空吸着することができる。第1ステージ10および第2ステージ20に真空吸着用の孔が設けられている場合には、基礎部1の溝2と、第1ステージ10および第2ステージ20の真空吸着用の孔とを介して、ウェハを真空吸着することができる。
第1ステージ10の高さh2は、基礎部1の凹部の高さh1と同等(h1≒h2)であり、第2ステージ20の高さh3は、第1ステージ10の高さよりも前記(c±Δh)分高く、例えば2.5mm程度である。このように、第1ステージ10と、第2ステージ20と、は高さが異なるため段差が生じ、この段差によって、ダイシングステージ51の表面に凸部が形成される。
図3は、基礎部の構造について示す図である。図3に示すように、基礎部1の凹部の表面には、同心円状に溝2が形成されており、さらにそれぞれの同心円状の溝2が、凹部を横切る溝2によってつながっている。この例では、凹部の中心部分で溝2が真空ポンプ3に接続されている。ここで、基礎部1の凹部の溝2は、第1ステージ10と、第2ステージ20との間の領域に重ならないようにする、すなわち同心円状の溝2の直径が、ステージ同士の境界となる円の直径と異なるようにする。
図4は、第1ステージの構造について示す斜視図である。図4に示すように、第1ステージ10の形状は、リング状である。なお、第1ステージ10は、例えば少なくとも1つ以上のリング状の部材からなっていればよく、複数のリング状の部材によって構成されていてもよい。
また、図5は、第2ステージの構造について示す斜視図である。図5に示すように、第2ステージ20の形状は、円柱状である。なお、第2ステージ20は、例えば1つの円柱状の部材、もしくは、1つの円柱状の部材と、その円柱状の部材とほぼ同じ高さの、少なくとも1つ以上のリング状の部材によって構成されていてもよい。
このように、第1実施例によれば、リブ構造の第1ウェハを、ダイシングステージ51に設置することができる。
つぎに、実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第2実施例について説明する。図6は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第2実施例について示す斜視図である。また、図7は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第2実施例について示す断面図である。図7においては、図6に示す第2実施例のダイシングステージ52の中心を通る切断面における断面構造を示している。
図6または図7に示すように、ダイシングステージ52は、基礎部1と、第1ステージ11と、第2ステージ20とによって構成されている。また、第2実施例においては、図1または図2に示す第1実施例の第1ステージ10とは高さが異なる第1ステージ11を用いた。すなわち、第1ステージ11の高さh2が、第2ステージ20の高さh3と同等(h2≒h3)である。これによって、第1ステージ11と、基礎部1の外周部との間に段差が生じ、この段差(h2−h1)がダイシングステージ52の表面の凸部の高さ(c±Δh)となる。また、凸部の直径は、第1ステージ11の外径(b−Δr)である。
このように、第2実施例によれば、第1実施例の第1ステージ10から、第1ステージ11へ取り替えるだけで、第1ウェハとは凹部の直径が異なる、リブ構造の第2ウェハを設置することができる。
つぎに、実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第3実施例について説明する。図8は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第3実施例について示す斜視図である。また、図9は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第3実施例について示す断面図である。図9においては、図8に示す第3実施例のダイシングステージ53の中心を通る切断面における断面構造を示している。
図8または図9に示すように、ダイシングステージ53は、基礎部1と、第1ステージ12とによって構成されている。また、第3実施例においては、第1ステージ12の形状が第1実施例および第2実施例とは異なり、かつ第2ステージを用いていない。第3実施例においては、第1ステージ12の高さh2と、基礎部1の凹部の高さh1とが異なる。したがって、第1ステージ12と、基礎部1の外周端部との間に段差が生じ、この段差(h2−h1)がダイシングステージ53の表面の凸部の高さ(c±Δh)となる。また、凸部の直径は、第1ステージ12の直径(b−Δr)である。
図10は、第3実施例における第1ステージの構造について示す斜視図である。図10に示すように、第3実施例における第1ステージ12は、図4に示す第1ステージ10と形状が異なり、円柱状である。なお、第1ステージ12は上記の例のように1つの円柱状の部材で構成してもよいし、1つの円柱状の部材と、その円柱状の部材とほぼ同じ高さの、少なくとも1つ以上のリング状の部材の組合体によって構成されていてもよい。
このように、第3実施例によれば、基礎部1に設置するステージを第1ステージ12のみとすることで、リブ構造の第2ウェハを設置することができる。
つぎに、実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第4実施例について説明する。図11は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第4実施例の構造について示す斜視図である。また、図12は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第4実施例の構造について示す断面図である。図12においては、図11に示す第4実施例のダイシングステージ54の中心を通る切断面における断面構造を示している。
図11または図12に示すように、ダイシングステージ54は、基礎部1と、第1ステージ10と、第2ステージ21とによって構成されている。また、第4実施例においては、第1ステージ10の高さh2および第2ステージ21の高さh3が、それぞれ基礎部1の凹部の高さh1と同等(h1≒h2≒h3)である。したがって、第4実施例のダイシングステージ54の表面は凸部が形成されていない平坦な面となる。
このように、第4実施例によれば、第1実施例の第2ステージ20から、第2ステージ21へ取り替えるだけで、裏面側にリブの形成されていない平坦なウェハを設置することができる。
つぎに、実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第5実施例について説明する。図13は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第5実施例の構造について示す斜視図である。また、図14は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第5実施例の構造について示す断面図である。図14においては、図13に示す第5実施例のダイシングステージ55の中心を通る切断面における断面構造を示している。
図13または図14に示すように、ダイシングステージ55は、基礎部1と、第1ステージ13とによって構成されている。また、第5実施例においては、第2ステージを用いずに、図10において示した第1ステージ12と同様の形状の第1ステージ13のみを用いている。また、第5実施例においては、第1ステージ13の高さh2が、基礎部1の凹部の高さh1と同等(h1≒h2)である。したがって、第5実施例のダイシングステージ55の表面は凸部が形成されていない平坦な面となる。
このように、第5実施例によれば、第3実施例の第1ステージ12とは高さの異なる第1ステージ13を用いるのみで、裏面側にリブの形成されていない平坦なウェハを設置することができる。
なお、基礎部に設置するステージの数は、ダイシングステージに設置するウェハの凹部の直径または高さに合わせて変更可能である。すなわち、ウェハの裏面側の凹部の直径がamm(第1ウェハ)およびbmm(第2ウェハ)のみでなく、他の直径のウェハがある場合、外径が、それぞれのウェハの裏面側の凹部の直径からクリアランス量Δrを減算した値のステージを用意すればよい。
また、ウェハの裏面側の凹部の高さが複数種類ある場合、それぞれ異なる高さのステージを用意すればよい。また、例えばステージの高さを一定にして、それぞれのウェハの凹部の高さに応じて、ステージと基礎部との間にスペーサーを設置してもよい。
上述したように、実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置は、基礎部に、直径や高さ、形状の異なるステージを組み合わせて設置することで、裏面側の凹部の直径や高さが異なるリブウェハや平坦なウェハを同じ基礎部を用いて設置することができる。したがって、凸部の径や高さの異なるダイシング装置もしくはあらたなダイシングステージが必要ないため、生産コストが低くなる。また、あらたなダイシング装置が必要ないことで、裏面側の凹部の直径や高さが異なるリブウェハや平坦なウェハを、同一の製造ラインを用いて作製することができるため、生産コストが低くなる。
(実施の形態2)
つぎに、半導体装置の製造方法について説明する。図15は、実施の形態2にかかる半導体装置の製造方法について示すフローチャートである。実施の形態2においては、上述した実施の形態1において説明した半導体装置の製造装置をダイシング装置の備えるダイシングステージとして用いている。
図15のフローチャートに示すように、実施の形態2においては、まず、ウェハとダイシングフレームを貼付装置にセットする(ステップS1)。ステップS1においては、ウェハは、通常の平坦なウェハでもよいし、裏面側の外周端部にリブの形成されたリブウェハでもよい。また、いずれのウェハにおいても、おもて面に素子構造が形成されていてもよい。
ついで、貼付装置によって、ウェハの裏面側に粘着テープ(ダイシングテープ)を貼り付ける(ステップS2)。ステップS2においては、ウェハの裏面側と、ダイシングテープとの間に気泡が入らず、またウェハとダイシングテープとの間に隙間が生じないように、ウェハの裏面側にダイシングテープを貼り付ける。なお、ダイシングテープとしては、紫外線(UV)を照射することで粘着力が低下するものを用いてもよい。ついで、ダイシングテープのウェハが貼付されていない側の面に、ダイシングフレームを貼付する。
ついで、ウェハを貼付装置から取り出し、ダイサー(ダイシング装置)の挿入口にセットする(ステップS3)。ステップS3においては、例えばダイシングフレームが貼付されたウェハを、ウェハカセットに設置した後に、そのウェハカセットをダイサーの挿入口にセットする。
ついで、ダイサーの備える搬送アームによって、ウェハをダイシングステージにセットする(ステップS4)。ステップS4においては、あらかじめ、実施の形態1において説明した第1実施例〜第5実施例のいずれかのダイシングステージを用意し、そのダイシングステージにウェハをセットする。すなわち、ステップS4の前に、ウェハの裏面側の凹部の直径や高さに合わせて、基礎部に設置するステージを変更する。
ついで、ダイシングステージの上に設置されたウェハを切断する(ステップS5)。ステップS5においては、真空ポンプによってウェハを真空吸着しながら、ダイサーの備えるダイシングブレード等を用いて、ウェハのおもて面側から切断する。なお、ステップS5においては、裏面側の外周端部にリブの形成されたウェハをダイシングする場合、リブを切り落とさずに、リブを残したままダイシングする。すなわち、ダイシングブレードの切れ込みを、ウェハの中央部の厚さよりも深く、かつウェハの外周端部よりも厚く入れる。このようにして、リブが残ったままのウェハを個片化(チップ化)する。
ついで、ウェハをダイシングステージと同形状のスピンナーステージにセットし、洗浄および乾燥を行う(ステップS6)。さらに、ウェハをダイサーから取り出し、ピックアップ装置へセットする(ステップS7)。そして、ピックアップ装置によって、個片化されたチップをピックアップする(ステップS8)。ステップS8においては、ダイシングテープからチップを剥離する。なお、ステップS2において、紫外線(UV)を照射することで粘着力が低下するテープを用いた場合、ステップS8においては、UV照射機によって適切な光量のUVを照射した後に、ピックアップを行う。
つぎに、図15のステップS2において、リブウェハの裏面側にダイシングテープを貼り付ける処理について説明する。図16は、リブウェハの裏面側にダイシングテープを貼り付ける処理について示す断面図である。図16に示すように、裏面側の外周端部に、中央部31よりも厚いリブ32の形成されたウェハ30を用意する。なお、例えばウェハ30の裏面側の凹部の直径は、ammまたはbmmであり、凹部の高さはcmmである。
そして、例えば図示しない貼付装置の備える真空チャンバー内で、ウェハ30の裏面側にダイシングテープ33を貼付する。このようにすることで、ウェハ30の裏面側とダイシングテープ33との間に気泡を入れずに、またウェハ30の中央部31とリブ32との間の角部に隙間を生じさせずに、ウェハ30にダイシングテープ33を貼付することができる。このとき、ダイシングテープを適温に加熱してから、ウェハの裏面側に貼付してもよい。
ここで、ダイシングテープ33は、特に指定しないが、ウェハ30の裏面側とダイシングテープ33との密着性の向上のためには、弾力性や伸縮性を有したものが好ましい。また、後のピックアップ工程においてチップを剥離しやすくするためには、紫外線(UV)を照射することで粘着力が低下するものが好ましい。さらに、ダイシングテープ33のウェハ30を貼付していない側の面にダイシングフレーム34を貼付する。このようにして、ダイシングフレーム34に貼付されたウェハ30が作製される。
つぎに、図15のステップS4における、ウェハをダイシングステージにセットする処理について説明する。図17〜図21は、ウェハをダイシングステージにセットする処理について示す断面図である。まず、ウェハの裏面側にリブが形成されているか否かを判断し、リブが形成されている場合、裏面側の凹部の直径を判断する。そして、凹部の直径より0〜10mm直径の小さい凸部を有するダイシングステージを用意する。
例えば凹部の直径が、ammのリブウェハをダイシングステージにセットする場合、図17に示すように、第1実施例のダイシングステージ51となるように、第1ステージ10および第2ステージ20を基礎部1に設置する。
また、凹部の直径がbmmのリブウェハをダイシングステージにセットする場合、図18または図19に示すように、第2実施例または第3実施例のダイシングステージ52,53となるように、第1ステージ11および第2ステージ20を基礎部1に設置するか、第1ステージ12のみを基礎部1に設置する。
また、ウェハの裏面側にリブが形成されていない、平坦なウェハをダイシングステージにセットする場合、図20または図21に示すように、第4実施例または第5実施例のダイシングステージ54,55となるように、第1ステージ10および第2ステージ21を基礎部1に設置するか、第1ステージ13のみを基礎部1に設置する。
ここで、図17〜図19に示すように、リブウェハ30の場合、ダイシングフレーム34にダイシングテープ33を用いて貼付されたウェハ30の凹部を、ダイシングステージの凸部に合致するように、設置する。また、図20または図21に示すように、ウェハの裏面側にリブが形成されていない、平坦なウェハ40の場合、少なくとも第1ステージ10,13の外周より内側にウェハ40の素子構造の形成された領域が重なるように設置する。
上述したように、実施の形態2によれば、リブウェハを、ウェハの割れや欠けを抑え、かつ平坦なウェハと同様の工程数で処理することができる。このため、製造コストを抑えることができる。
以上のように、本発明にかかる半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置は、デバイス厚の薄い半導体装置を製造するのに有用であり、特に、電力変換装置などに使用されるパワー半導体装置を製造するのに適している。
実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第1実施例の構造を示す斜視図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第1実施例の構造について示す断面図である。 基礎部の構造について示す図である。 第1ステージの構造について示す斜視図である。 第2ステージの構造について示す斜視図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第2実施例について示す斜視図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第2実施例について示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第3実施例について示す斜視図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第3実施例について示す断面図である。 第3実施例における第1ステージの構造について示す斜視図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第4実施例の構造について示す斜視図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第4実施例の構造について示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第5実施例の構造について示す斜視図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造装置の第5実施例の構造について示す断面図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の製造方法について示すフローチャートである。 リブウェハの裏面側にダイシングテープを貼り付ける処理について示す断面図である。 ウェハをダイシングステージにセットする処理について示す断面図である。 ウェハをダイシングステージにセットする処理について示す断面図である。 ウェハをダイシングステージにセットする処理について示す断面図である。 ウェハをダイシングステージにセットする処理について示す断面図である。 ウェハをダイシングステージにセットする処理について示す断面図である。 従来のFZ結晶基板を用いたフィールドストップ(FS)型IGBTの断面図である。 従来のダイシング工程の問題点について示す断面図である。
符号の説明
1 基礎部
2 溝
10 第1ステージ
20 第2ステージ
30 ウェハ
31 中央部
32 リブ
33 ダイシングテープ(粘着テープ)
34 ダイシングフレーム

Claims (10)

  1. 半導体ウェハのおもて面側の中央部にデバイスの表面構造を形成する表面構造形成工程と、
    前記半導体ウェハの裏面側の中央部の厚さを外周端部よりも薄くして、当該半導体ウェハの裏面側に凹部を形成する薄層化工程と、
    前記半導体ウェハの裏面側の全面に粘着テープを貼付する貼付工程と、
    前記粘着テープが貼付された前記半導体ウェハの裏面側を、当該半導体ウェハの前記凹部の径および深さとそれぞれほぼ同じ径および高さの凸部を有する、中央部が外周端部より薄い凹部となっており、前記凹部の底面に真空吸着用の溝を有する基礎部と、該基礎部の凹部に着脱可能に設置され、半導体ウェハを裏面側から吸着して保持するステージ部とからなるダイシングステージに設置するウェハ設置工程と、
    前記半導体ウェハのおもて面側から、当該半導体ウェハの前記凹部に対応する部分を切断しチップ状にする切断工程と、
    前記チップ状に切断された前記半導体ウェハを前記粘着テープから剥離する剥離工程と、
    を含み、
    前記ウェハ設置工程の前に、
    前記基礎部の凹部の高さとほぼ同じ高さの第1ステージ部と、前記第1ステージ部より高さが高く、前記第1ステージ部との高さの差が、裏面側の中央部が外周端部より薄く加工された前記半導体ウェハの裏面側の凹部とほぼ同じ高さであり、直径が当該半導体ウェハの裏面側の凹部の直径とほぼ同じ直径の第2ステージ部とを備え、当該第2ステージ部の凸部のみが、裏面側の中央部が外周端部より薄く加工された前記半導体ウェハの裏面側の凹部によって覆われる形状、または、
    前記第2ステージ部と、当該第2ステージ部とほぼ同じ高さの第1ステージ部とを備え、当該第1ステージ部および第2ステージ部の全体が、裏面側の中央部が外周端部より薄く加工された前記半導体ウェハの裏面側の凹部によって覆われる形状になるように、
    前記基礎部の凹部の高さとほぼ同じ高さの第1ステージ部と、前記第2ステージ部とほぼ同じ高さの第1ステージ部と、を前記半導体ウェハの前記凹部の径に合わせて交換することによって、前記基礎部に前記ダイシングステージのステージ部を着脱可能に設置するステージ設置工程を含み、
    前記ウェハ設置工程においては、前記ステージ設置工程によって設置された前記ダイシングステージのステージ部に前記半導体ウェハを設置することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記切断工程においては、切れこみを、前記半導体ウェハの中央部の厚さよりも深く、かつ前記半導体ウェハの外周端部よりも浅く入れることによって、当該半導体ウェハを前記外周端部を残したまま切断しチップ状にすることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記切断工程においては、前記ダイシングステージによって前記半導体ウェハを真空吸着しながら、当該半導体ウェハの前記凹部に対応する部分を切断しチップ状にすることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記貼付工程においては、前記半導体ウェハの裏面側の全面に前記粘着テープを、真空雰囲気または減圧雰囲気で貼付することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 中央部が外周端部より薄い凹部となっており、前記凹部の底面に真空吸着用の溝を有する基礎部と、
    前記基礎部の凹部に着脱可能に設置され、半導体ウェハを裏面側から吸着して保持するステージ部と、
    を備え
    前記ステージ部は、
    前記基礎部の凹部の高さとほぼ同じ高さの第1ステージ部と、前記第1ステージ部より高さが高く、前記第1ステージ部との高さの差が、裏面側の中央部が外周端部より薄く加工された前記半導体ウェハの裏面側の凹部とほぼ同じ高さであり、直径が当該半導体ウェハの裏面側の凹部の直径とほぼ同じ直径の第2ステージ部とを備え、当該第2ステージ部の凸部のみが、裏面側の中央部が外周端部より薄く加工された前記半導体ウェハの裏面側の凹部によって覆われる形状、または、
    前記第2ステージ部と、当該第2ステージ部とほぼ同じ高さの第1ステージ部とを備え、当該第1ステージ部および第2ステージ部の全体が、裏面側の中央部が外周端部より薄く加工された前記半導体ウェハの裏面側の凹部によって覆われる形状になるように、
    前記基礎部の凹部の高さとほぼ同じ高さの第1ステージ部と、前記第2ステージ部とほぼ同じ高さの第1ステージ部と、を前記半導体ウェハの前記凹部の径に合わせて交換することによって、前記基礎部に前記ダイシングステージのステージ部を着脱可能に設置されることを特徴とする半導体装置の製造装置。
  6. 前記第1ステージ部は、少なくとも1つ以上のリング状の部材からなることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造装置。
  7. 前記第2ステージ部は、円柱状であり、1つの円柱状の部材、もしくは、1つの円柱状の部材と、当該円柱状の部材とほぼ同じ高さの、少なくとも1つ以上のリング状の部材とからなることを特徴とする請求項5または6に記載の半導体装置の製造装置。
  8. 前記基礎部は、ステンレスからなることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一つに記載の半導体装置の製造装置。
  9. 前記ステージ部は、セラミックからなることを特徴とする請求項5〜8のいずれか一つに記載の半導体装置の製造装置。
  10. 前記ステージ部は、ポーラス構造もしくは孔が設けられた構造であることを特徴とする請求項5〜9のいずれか一つに記載の半導体装置の製造装置。
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